2019年01月12日

▼第二芸術▼新人賞と特別賞▼本に書き込む  ~2018.11-12

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2018年11/23-12/15の断片。




▼対談


工藤吉生×保坂和志の対談とかあったらおもしろそう
https://twitter.com/Sari_JM/status/1068767466484944897

とツイートしてる人がいた。マジか



▼橋本治の百人一首



橋本治の百人一首を読みおわった。2人1組で読むことにだいぶこだわっている。
女の恋の歌と男の風景の歌をよく組み合わせてるとか、肩書きがないのは身分の低い人物だとか、名字がなければ藤原が多いこととか、いろいろわかった。




▼桑原武夫『第二芸術』



桑原武夫『第二芸術』の最初の「第二芸術」読んだ。
俳句が15句でてきて、「専門家」と「普通人」の作品を区別させるところがあった。できるつもりでやってみたら、ちょうど半分当たって半分ちがっていた。
ってことは、当てずっぽうと変わらない。







桑原武夫『第二芸術』読み終わった。
うん、なかなか読みやすいしおもしろい。

日本では人を黙らせる言葉が多いけど、フランスでは少ないし言えば人権侵害になる。
日本では多くの人が芸術や文学をやるが、フランスではそうではないしすごく尊敬される。
修学旅行は日本の文化。首都を見たことがある人口の割合が日本は高いのではないか。
日本は宗教がないせいか、軽くてなびきやすい。良し悪しはともかく、変化しやすい。

といった外国との比較がおもしろい。



▼「2019年 角川短歌年鑑」



「2019年 角川短歌年鑑」では角川歌壇特選作品集に一首掲載されていた。現代歌壇事項に一ヶ所名前がでた。
(今後はこの本にオレの名前が出ることはまずないだろう。歌集でも出ない限りはなかなか)

それ以外では、まったくオレが出てこない。角川短歌賞の受賞者がカラーページに出ていた。いいな。短歌研究新人賞のことが「ほかの賞」と書いてあった。
過去の受賞者が執筆しているし、作品がよく取り上げられている。

歌壇十大ニュースみたいなのがあるけど、「集い」ばっかりだ。大分のイベントまで歌壇十大ニュースに入っている。それでいて短歌研究三賞の授賞式は入ってない。




▼角川「短歌」12月号



角川「短歌」12月号を読んだ。
オレに関することはなにひとつ書かれていない。

次席とか候補にすごい作品があると、受賞者はひやひやすると思うよ。遠回しに「お前がそこにいるのはおかしい」「お前は降りろ」と言われているみたいで。……オレだけかしら。


すごろくと同じだな。目が少なければたどりつかないが、多くても余ったぶんだけ戻されてゴールできない。すぐれているから受賞するというより「新人賞にぴったりだから」受賞するって感じはある。
みたいなことも考えていた。

荻原裕幸さんが言っている「特別賞」はなるほどだな。何度か上位になったひとは特別賞とする仕組みがあるといいかも。

授賞式に呼んで賞状あげたらいいんじゃないの。賞金はごく少なくするとしても。
そうじゃないといつまでも同じ人が上位にいるのもつまんないからね。
オレはあがれたけど、あがれずにゴールの近くでサイコロを振りつづけている人はつらいだろう。



▼穂村弘『野良猫を尊敬した日』



穂村弘『野良猫を尊敬した日』読みおわった。どこかで見たような話ばかりで、ほんとに一度読んだことある本のような気がしてきて、二度目なのか初めてなのか、結局よくわからない。おもしろかったので良し。



▼さくらももこ『神のちからっ子新聞③』



さくらももこ『神のちからっ子新聞③』読んだ。
こういう新聞、書かされたなあ。なんだったんだろう。でもまさか、大人になってから書いてる人がいるなんて。しかも面白い。とんでもない本。





▼小谷野敦『俺の日本史』



小谷野敦『俺の日本史』読む。
大河ドラマや歴史小説のことがたびたび出てくるし、自分の体験まででてくるのがおもしろい。



▼質問箱



質問箱。

【問】
行間に書くことは、大切なことだと思います。 ですが、子供のころから「本はきれいに読む」という固定観念があり、今までほとんど書き込みはしていませんでした。 工藤さんは、本にどんな書き込みをしますか?それは歌をつくる上で役に立っていますか?



【答】
書きません 印だったらつけますよ本はきれいなほうがいいから
https://t.co/bOtF5lGg4r



古本で歌集を買うと何やら書いてる人がいるけどね。言葉の意味とか、評価とか感想とか。気持ちいいもんではない。

印は



の三種類をつけるけど、厳密な区別はないです。気になった歌は・をつけて、それより目立たせたいのは○つける。好きとかではないけど気になる歌は↓。
気がついたことを薄く書くことがまれにある。

ネットに感想を書くのを前提にしているので、そのためのメモなんです。どの歌をツイートするかがあとで分かればいいんです。

見える形では歌をつくる役にはたってないと思うけど、気がつかないところで役にたっていることは考えられる。





▼▼▼

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一枚の年賀状を見て考えた
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依頼こなし日記 2018.12/24-12/29
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2018年8月のオレの短歌とその余談/連作の歌のつなぎ方
https://t.co/A139XJ2pSk





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2018年05月07日

工藤のごった煮・2018年4月前半▼オレが一万円ぶん本を買うとこうなる、ほか

工藤のごった煮・2018年4月前半です。
「工藤のごった煮雑談」というタイトルだったが、「雑」の字のなかに「ごった煮」的な意味があってダブってしまうからあらためた。



▼「未来」四月号



「未来」4月号に「質問箱より」が掲載されました。五つの詞書(質問)と五つの短歌(回答)による一連です。
質問箱にきた質問すべてに短歌で回答していたんですが、そこから詠草をつくったのです。

質問箱より【5首】|工藤吉生
note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n1aa703d804ed




Peing(質問箱)を始めました。短歌で質問に答えます https://t.co/zMZp6IwRM7

質問に短歌で答える試みの二日目 こんな質問がきた https://t.co/wIdjE3GXGK

「質問箱」三日目。短歌研究の裸の写真、塔から未来に移った理由 https://t.co/FkKCVFLS5q

「質問箱」四日目。短歌での目標について、スランプについて https://t.co/IaaXhG0SzD

「質問箱」五日目・六日目 2ちゃんねる見てますか、注目歌人、発表の場 https://t.co/SJZ3S0KoOQ

「質問箱」七日目~九日目 2017年の歌集ベスト3、結社に入ってうれしかったこと、ほか : https://t.co/EH0s1mYhaR

年末年始の「質問箱」  ~文語で詠むことはありますか、なぜ旧かなにしないんですか、ほか https://t.co/m7M7230RwV


二週間くらい質問箱で遊んでたことがありました。またそのうち新しい質問サービスがでてきて流行ることがあるんでしょうが、いま貼ったのと同じような質問がくるんだと思います。




▼あゆみbooksの歌集フェア



https://twitter.com/AyumiBooks_Ichi/status/980024906527080448
【フェア】
「あゆみBOOKS一番町店のOさんが選んだ現代若手歌人10選」フェアが始まりました!
https://t.co/gf4IElVhPg



あゆみBOOKS一番町の歌集のフェア、行ってきましたよ。岡崎裕美子さんの『わたくしが樹木であれば』買った。
『ラインマーカーズ』が三冊、『猫は踏まず』にと『新しい猫背の星』が一冊、のこりは二冊ずつ置いてあった。
見下ろすと現代歌人フェア、見上げると縄文フェアだった。
思い出してみると『サイレンと犀』がなかった。0冊だった。

レジがOというイニシャルの人だったらドキドキするだろうなと思ったが、全然ちがった。


本来の短歌の棚はどうなってるかと思って見たら、歌集は「あなた」だけだった。


そういえば中澤系さんの紹介に「夭折」って書いてあったな。オレはいま、中澤系さんが亡くなったのと同じ歳だ。オレもまだ夭折できる年ということだ。






別の店で山川藍『いらっしゃい』買った。一月に東京でもらった一万円の図書カードをつかいきった。

『いらっしゃい』立ち読みしてたら、鈴木晴香さんの『夜にあやまってくれ』を棚から抜いて買っていった人がいた。迷いのない動きだったな。自分以外の人が短歌の本を買っているところを初めて見た。



角川「短歌」で大学短歌会の人達が五万円ぶん本を買う企画があったなあ。
オレが一万円ぶんの図書カードで本を買ったら次のようになった。

歌壇2月号、
蒼井杏 瀬戸際レモン、
大西久美子イーハトーブの数式、
しんくわ しんくわ、
岡崎裕美子 わたくしが樹木であれば、
山川藍 いらっしゃい、
ドリヤス工場 定番すぎる名作文学を10ページの漫画で読む。




おじさんでごめんねと、言おうと考えたこともなかったと気づく。




▼大食い



予定がなくなって暇だったから、予定で金を使ったつもりでそのぶんをサイゼリヤに行って食った。1100円ぶん食べたら満腹になった。動かなきゃって思ってちょっと歩いた。
タラコソースシシリー風、ミラノ風ドリアにもう一品なにをたのむか迷って、ハンバーグにした。
でも八時間たったら普通に腹減った。



▼計画



遅いかもしれないが、賞の計画を練った。
いくつもの短歌の賞があるわけだが、全部出すのはむずかしそうだ。どれに出してどれに出さないのか。

N賞、今まで見送ってきたが、やってみることにした。オッズを考えても、巡り合わせを考えても、今回やったほうがいい。
過去のN賞について、家じゅうひっかきまわして調べた。二年に一度だったのか。

T賞、いつも通りやる。前に落とされたやつを推敲する。

五月のK賞、断念しそうだ。続けて応募していたものを今回やらないのも、ひとつの決断であり勇気だ。そういうアドバイスを受けたこともある。出すものを絞れと。
ギリギリでやっぱりやりたくなって作る……ってこともあるかもしれないが、でもそういうのはうまくいかないんだよなあ。

S賞、詳細はわからないが、間に合いそうだ。

I賞、これも詳細はわからないが、まだ時間があるし量的になんとかなりそう。準備はできてない。

G賞、やる。とれちゃったら大変なことになりそうだが、それもふくめての挑戦だ(どうせ獲れないから大丈夫、というふうには考えないことにする)。準備はできてないが前回応募したものがいくらか役に立ちそう。

九月のK賞は、T賞がダメだったらそれを推敲するかたちでやる。



▼1-3月のまとめ


オレの短歌まとめ・第二十七期【2018年1-3月】20首 https://t.co/qN3joMHrOP
1-3月の短歌まとめをつくりました。三ヶ月ごとに作ってる20首選の第27弾です



自分の短歌を三ヶ月ごとにまとめはじめたのはいつだっけ? と思って調べたら2015年のはじめくらいだった。いつごろどんなところにどんな歌を出していたか、がおおむね分かるようになっている。


第二十七期【2018年1-3月】の出来事。
「未来」の新年会に初参加。
79年生まれの歌人によるネットプリント「ゆふぎり」参加。
タウン誌「仙台っこ」第11回 仙台っこ歌壇・俵万智賞の準賞をいただく。


というような短歌の出来事も三ヶ月ごとにまとめている。いつごろ何があったかが分かるようになっている。
一ヶ月だと変化のないこともあるけど、三ヶ月だと何かしら変化している。



▼全歌集



じわじわ考えていた。「工藤吉生全歌集」とかっつって、作品すべてをnoteで777円から10000円のあいだ(全然決まってないな……)で販売すると。記録にのこっているすべての歌を。それでオレの新しい短歌がでるたびに更新されるのよ。

でも歌が多すぎていやんなるでしょう。文字の色も変えられないし。あんまり変化をつけられない。
選ぶっていうのが大事だ。そのへんで考えが止まっている。

山川藍さんの「いらっしゃい」のあとがきに、はじめの十年の歌を落としたって書いてあったな。そういうのが要る。
年号でくぎってもいいな。

どうも、あんまりうまくいく気がしなくて前に進んでいかない。今じゃないんだろう……。機が熟すのを待ちたい。

前に「短歌集」の冊子をつくったのが2015年のはじめだった。
https://t.co/2EtVnIMVfZ



▼一万時間



オレは二十代に少しピアノをやってたんだけど、毎日の練習時間を記録していた。累計の練習時間を意識していた。それが一万時間になったときに自分がどうなっているか知りたかった。

見づらいが、このように十日ごとに練習した時間を記録していた。オレのピアノ練習時間は累計4170時間40分。ここで飽きてやめた。ソナタアルバムの最初のあたりまで。 https://t.co/NSc5u7usDF

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2001年9月から2007年12月までやっていた。先生について習ってたのは2年くらいで、もっと習ってればもっとうまくなったのかも。




▼アピールポイント



noteの有料マガジンのアピールポイントが書けるようになったというので書いた。
「このマガジンを購入すると100の記事が読めます。一度購入しておけば、更新されるたびに新しい記事が読めます。
※あたらしい記事が追加されるたびに古い記事がひとつ削除されます。」

って書いた。とりあえず。


2018年3月のオレの短歌とその余談【後編】ポエクリ、うたの日、未来ほか
https://t.co/yxc2Z6i7z4
最近書いたのはこれ。ブログの延長線上のイメージです。ブログやツイート見て、もっと突っ込んだところを聞きたいって人が買ってくださればよいかなと。

有料マガジンはじめたのは2016年3月なので、二年くらいになった。週に二回愚痴を書くスタイルではじまって、月に二回自作とそれにまつわる話を書く形に落ち着いた。時々それ以外の特別な記事がはさまる。



▼悪の箴言



本屋で見て気になったのが、鹿島茂さんの『悪の箴言(マクシム)』っていう本。
オレ、ラ・ロシュフコーとかそういうのがちょっと好きだったんですよ。「人間は褒められるために褒める」みたいなことが、いろいろ書いてある。

……ってツイートしたら、鹿島さんにいいねとリツイートをされた。買いたい気持ちがたかまった。



中学のころに、箴言をあつめたノートをつくってた。箴言やそういうのを聞いたら書きためるの。



▼可愛いところ



工藤吉生の可愛いところ ・きゅうりの輪切りを作ったら全部繋がってるのが可愛い ・パーカーの紐が引っこ抜けてしょんぼりした時の顔が可愛い ・スキを見てドヤ顔の練習をしてるところが可愛い #あなたの可愛いところ
https://t.co/h00weDpa9V






▼▼▼



【こっちもおすすめ】
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2018年3月のオレの短歌とその余談【前編】ネットプリント、恋のうた、ほか
https://t.co/izWguvITzA

2018年3月のオレの短歌とその余談【後編】ポエクリ、うたの日、未来ほか
https://t.co/7ZSCtSM6qu

未来賞をいただいて、いま書きたいこと
https://note.mu/mk7911/n/n0b1f389aea2f



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2018年01月21日

近況▼整形前夜▼奥歯▼走る▼野性歌壇▼ほか

近況まとめ記事。

なんといっても、未来の新年会に出たことがおおきい。

「未来」の新年会に行ってきたぞ【前編】
https://t.co/TmIGkTjzob

「未来」の新年会に行ってきたぞ【後編】

https://t.co/NlUofZGYMB

ここではこれ以外のことをまとめる。



▼整形前夜

穂村弘さんの『整形前夜』をしばらく前に読んだ。

「著者近影」に書いてある。
《物書きの場合、写真のイメージというか影響力って大きいと思う。》
《現代の書き手ならそこまでじゃないけど、でも、やっぱり特に露出の多いひとを除けば、数枚の写真で印象は決まってしまうんじゃないか》




▼奥歯

伊舎堂仁「奥歯」を読む  ~工藤吉生さん!な伊舎堂、ほか : ▼存在しない何かへの憧れ https://t.co/79ivQT75Jq


これを書いてから一年になる。
一年前とちがって、オレは東京に行って金屏風でしどろもどろなスピーチをしたりピースしたりしている。



▼拍手コメント

ライブドアブログの拍手にコメントがつけられなくなるそうで、すこしよかった。

【重要】 livedoor プロフィール 終了のお知らせ : livedoor プロフィール開発ブログ
https://t.co/z2WmgFhieZ
すこしよかったけど、そこで励ましてもらえることもあるんで、残念でもある。
どうしても匿名で書く人は質問箱を使ってもらえればいいかなと。
https://peing.net/mk7911



▼本を買う

母の誕生日に本を買った。母は宮部みゆきが好きで『ソロモンの偽証』の文庫本の(一)だけ読んで、その続きを読みたがっていた。というわけで二から六までを買ってあげた。



図書カードや商品券がけっこうあって、何に使うか悩ましい。
歌壇の二月号を買った。

歌集を買った。未来賞の同時受賞の蒼井さんと大西さんの歌集、それからしんくわさんのも買った。

それと佐藤理江さんのひとつ前の歌集も買った。この方も未来賞の人だ。

近藤芳美の本がほしい。

本が五冊増えたが、最近あまり本は読めていない。



▼野性歌壇

「野性時代」2月号の野性歌壇に佳作で一首掲載された。
加藤千恵さんの佳作一首目。かとちえさんは今回特選を一首しかえらんでいない。二首ならオレの歌が入ったんだが、そうならなかった。一歩及ばず。



▼走る

とつぜん「自分はどれくらい走りつづけられるんだろう」と思い、いつも歩いている場所を走ってみた。思ったよりも走れた。
25分かかるところを18分で行けた。でもへたばってしばらく動けなかったから、時間の節約にはなってない。



▼画像ふたつ

1990年の週刊少年ジャンプの付録のシール https://t.co/L5gGY4Xygc

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古いぬいぐるみを見つけた。名前はチャロ。



▼人嫌い

ツイッター見てて、あいつも嫌いこいつは見たくないというのが多くて、リストにいれててもはずしてしまう。人間嫌いなのか、おもしろいひとはオレの見えるところにあらわれないのか。




▼▼▼



お読みいただきありがとうございました。
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「未来」の新年会に行ってきたぞ【前編】
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「未来」の新年会に行ってきたぞ【後編】
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未来賞をいただいて、いま書きたいこと
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2017年12月のオレの短歌とその余談(未来賞のことをもっと書く)
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第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
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去年の角川短歌賞の予選通過作品 50首|note(ノート)
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50首連作を200円で公開しています。


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2017年07月31日

最近読んだ9冊の本の感想・「松本」の「遺書」ほか【2017.7.31】

最近読んだ本9冊の感想や、その他見たものをまとめる。




【オンライン歌会onトークメーカー】匿名歌会 vol.1/2017夏|コラボ作品詳細|トークメーカー
http://talkmaker.com/works/51f1d9fff404be93e4b0ba0989562a84.html?v=1
これに参加した。
新しそうなものを見るととりあえず一枚噛んでみたくなる。

で、そのために自分が票を入れたい歌に対してコメントを下書きしてみた。歌に評らしきものを書くのはひさしぶり。ふわーっと感じた「良さ」を言葉にしていくのは相変わらずむずかしい。


三時間みっちりと評が交わされて、なかなか濃い歌会だった。
ネットで歌会をやると人気投票みたいになりがちだけど、これは評が盛んで、実際の歌会に近いと感じた。みなさんの読みが丁寧で、雰囲気も良かった。
またあったら、また参加してみたい。










"松尾スズキのうっとりラジオショー vol.4 ~ああ、昭和!うれし懐かしアニメソングの世界!~" https://youtu.be/LZUYpoDShls

すばらしかった。しょこたんはいい声してるなあ。すごくいい。松尾さんのルパンの物真似のクオリティーの高さとか、いろいろいい。

「四十過ぎても芽が出ない」みたいなの、ギャグだとわかっててもつらいなあ。つらいけどしみじみと聞く。まだ四十過ぎてないけど。







橋本治『いま私たちが考えるべきこと』を読み終わった。ややこしい本だった。自分のことを考えろと言われて、他人のことを考える人/ほんとうに自分のことを考える人、という話から始まり、これに終わる。近代と前近代という人間の分類になるほどと思った。

『「わからない」という方法』『負けない力』『いま私たちが考えるべきこと』と読んできたが、この種類の本はもうこれくらいにしておこうと思った。

『不幸に堪える最大の方法は、不幸を自覚しないことなのである』

個性に関する記述。
『「個性的」とは、「それ以上なにも言わない」という、言う側の判断保留でしかない』
『「個性的でない人間」は「個性的」を喜び、「個性的な人間」は、それを「差別の一歩手前」として嫌悪する。この違いはなにによって生まれるのかと言えば、「個性的」という言葉を生み出す元の「個性」が、「一般的なものからはみ出した──放逐された」という傷を負っているからである。だから、意外かもしれないが、「個性的」としか言われない人間の目指すものは、「没個性」なのである』








保阪正康『あの戦争は何だったのか』読みはじめたらおもしろくて、睡眠時間を削られてしまった。
どういう流れでダメになっていったかがわかる。赤紙の中身とか、軍隊の構造なども書いてある。この本はよかったな。







松尾スズキ『現代、野蛮人入門』読みおわった。おもしろかった。最後のふたつの章はとくによかった。

松尾さんに興味がわいた。舞台をはじめとして、知らない部分が多い人。

チャップリンの「独裁者」が好きだと書いてあったから、前から気になっていたこともあって、YouTubeで見た。画面は小さいし音はめちゃくちゃだが、日本語字幕があり、なんとか見れた。
パイを顔に投げたり、座ろうとしたイスがこわれたり、テレビの笑いの源流を訪ねたような気持ちだった。


『たまに思います。人生とは神が作ったアダルトビデオであり、我々の不幸は神のマスターベーションのおかずなんだ、と。だったら、こちらが笑いに変えることでせめて「抜きにくく」してやる、と考えることで乗り切りたいのです。』
松尾スズキ『現代、野蛮人入門』







半藤一利『日本のいちばん長い日』半分くらいまで読んだ。
えらい人たちが会議ばかりしている本だ。人がうじゃうじゃ出てくるが同じような人が多い。みんなお国のために真面目なんだな。
軍人たちは悔しがり、一部は不穏なことを計画し、役人は大変だったと。



後半は動きが出てきておもしろくなり、一気に読んだ。
軍人にとって敗戦を受け入れるのがむずかしい、ということがさまざまな事件を起こしている。こんな人達はもういないし、今となっては特殊な人達による特殊な物語だ。







松尾スズキ『ギリギリデイズ』、読んだことあるようなないような、迷いながら買ってきたら、六年前に一度読んだ本だった。もう一度読んでいる。


15年も前に書かれたものだが、ネットの文章への批判が印象的だった。頭のいいふり、分析したがる、一行飛ばさず全部つなげて何かを語る体力のない場、……。

“こんなね、ぷっつぷつ途切れた文章書かないもの普通。お金もらってる場所で。安い。安いもの書いてる。そういう自覚はある。安さのおもしろさがないとは絶対言わないが、安さに見合う腰の低さは忘れてはいけないとも思う。”
松尾スズキ『ギリギリデイズ』







加藤陽子『とめられなかった戦争』読んだ。
『それでも、日本人は戦争を選んだ』をコンパクトにしたような本だ。同じ本を二回読んだみたいだ。


松尾さんの『ギリギリデイズ』二回目なのに初めて読むみたいな本で、加藤さん『とめられなかった戦争』は初めてなのに二回目みたいな本だ。







松本人志『「松本」の「遺書」』読んだ。
気になっていながらなぜかずっと避けていた本。芸能人の本ってなぜか避けてしまう。

松本さんの一人称がずっと「オレ」だった。一冊「オレ」で通す本を読んだのは初めてかもしれない。

なんか怒りがちで、序盤は特に「コノヤロー!」が多い。この人にそんな口癖あったっけ?


橋本治さんの「桃尻語訳枕草子」のときに、カタカナが時代を感じさせると書いたけど、90年代前半のこの本も少しそういうところがあった。「○○だゾ」とか書いてある。「チョット」「ハンパ」……


怒りのなかにもひらめきや笑いがあって、自慢のなかにも恥じらいや自身への厳しさがあって、おもしろく読んだ。



“個性で勝負のこの世界、だれかを目指してどうすんねん。だれも目指せていないところを目指し、だれも立ったことのないところに立つ。それが芸人ではないのか”
松本人志『「松本」の「遺書」』


“ある野球選手が病気と闘っているファンのためにホームランをプレゼントしたという話があったが、ああいうのも、オレは、どうかと思う。オレに言わせればそんなもん、ぜんぜん美談じゃない。打たれたピッチャーにも病気のファンはきっといたはずだから。”
松本人志『「松本」の「遺書」』



なんでこの本を今さら……と自分でも思っていたんだけど、思い出してみたら、最近読んだ松尾スズキ『ギリギリデイズ』にこの本のことがちょっとだけ書いてあったんだ。松本がテレビとは違ってストレートに怒っている、というようなことが。







ブルボン小林『ぐっとくる題名』読みおわった。題名も作品なんだな。題名への「読み」がある。「鑑賞」がある。
たとえば「無罪モラトリアム」「勝訴ストリップ」はそれぞれM音とS音で頭韻を揃えているとか、二つの単語が二物衝撃になっているとか。


タイトルっておもしろいな。
こういう目線でタイトルを見る人もいる、ということを頭の片隅においておくことにする。そして、タイトルをつけるときには自分の頭の片隅にいるタイトル好きな人に相談しよう







半藤一利監修「学びなおし大平洋戦争」
読みはじめた。政治や世の中は出てこなくて、戦場で兵士たちが作戦をどう実行していったかが書いてある。真珠湾からはじまる。まるで自分もそこにいるみたいな、耳がキーンとしてくるような、爆風が見えるような気分になった。

それから、シンガポール攻略でイギリス軍との戦いになる。
けっこう作戦がうまくいってて、冒険の読み物って感じだ。現場には戦争の善も悪もなくて、作戦を遂行してできるだけ生き残ろうとみんな考えている。






▼▼



#2017上半期短歌大賞 50首 Togetterまとめ https://togetter.com/li/1126231
今年の上半期に読んだすべての短歌から50首選んでまとめました



2017年6月に発表した/掲載された短歌まとめ【25首】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n6a0753b5ac49





短歌パトロール日誌【5】6/14-7/17|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n648c9e855c73

2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌編】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n2b8ea3aa7fd3

2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌以外編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n68525cac4bfd

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2017年01月12日

{短歌の本読む 94} 「短歌ホリック 1号」  ~しゃぼん玉追跡人、ほか

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短歌ホリック1号。



荻原裕幸さんとそのほか名古屋周辺の方たちによる同人誌です。特集1の現代百人一首については以前書きました。

現代百人一首をつくったぞ!!!!! : ▼存在しない何かへの憧れ http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52180493.html


それ以外のところをやります。



貘になつた夢から覚めてあのひとの夢の舌ざはりがのこる春/荻原裕幸「不断淡彩系」
→貘は夢を食べる動物と言いますが、夢で貘になって、夢のなかでひとの夢を食べるということをしています。入れ子細工ってやつです。「舌ざはり」がそれをただの夢に終わらせません。
「春」からは「春眠暁をおぼえず」を連想しました。



ここはしづかな夏の外側てのひらに小鳥をのせるやうな頬杖/荻原裕幸「不断淡彩系」
→夏の外側、は他の季節ではなくてやっぱり夏のような気がします。涼しい透明な部屋を想像しました。
頬杖では手が顔を支えますが、小鳥は小さく軽くて、この頬杖は少女のものかと思いました。悩みがあったとしても軽そう。



傘で電柱を打ちまくっていればそこ一帯はのどかな町です/小坂井大輔「全身が恥部」
→短歌のなかで、この人は一体どうしたんだろう……という人物に出会うとうれしくなります。オレがやったら完全に不審者で、一帯が不穏になりそうで心配です。下校中の小学生の行為と思いたい。前後の歌にはおじさん、お婆ちゃん、ランドセルが出てきます。


なぜ蹴って返さなかったのか素手がサッカーボールの土で汚れる/小坂井大輔「全身が恥部」
→知らない人のサッカーボールが足元に転がってきて、それを返しているところでしょう。拾って手渡しして、蹴ればよかったという。
あーなんかわかります。ひとのものを勝手に蹴ると無礼な気がするし、一緒にサッカーしたがってるように見えたらいやだなとか、考えちゃうんです。


草原を笑われながら駆けていくしゃぼん玉追跡人として/谷川電話「音符かな」
→米川千嘉子さんの「戦争鑑賞人」の歌を思い出して、いや関係ないだろうと引っ込めたんですが、草原と暗い室内・駆ける動作と立つ動作・笑われる側と見る側、といったことを考えるとあながち無関係でもないのかなあと。

空爆の映像はててひつそりと〈戦争鑑賞人〉は立ちたり/米川千嘉子
直接の関係はないにしても、よく裏返っている。
この「笑われながら」っていうのはしゃぼん玉を追いかける姿がその場にいる人達にウケてるんだと読んだ。「たとえはかない夢であっても、たとえ笑われても俺は追いかける」みたいに読もうとして、やっぱりやめた。



ああ走り出したのだろう映像がぶれてるそして黒く途切れる/千種創一「たくさんいる」
→「圧政に対する少数民族の大蜂起」といった内容の連作。場所を特定するような言葉は見えず、しかし年代はわかる。「前世紀」というとはるか昔のようだが、オレも生きてた時代だ。あらためて世紀をまたいで歴史のなかを生きているんだなと思った。
ところどころ太字になっている。誰かが書いたことや言ったことの引用なのだろう。が、「あとでね、」の歌を見るとそう単純でもない。太字の言葉は衝撃的な強い言葉だ。

引いたこの歌は映像という枠がある。不発弾や毒ガスや監獄よりは、ぶれて途切れる映像のほうが馴染みがあってピンとくる。



この今も首長竜のすべり台すべる間にみている夢です/戸田響子「バラカ」
→首長竜の首の部分をすべっているんだろう。
子供のころのようでもあり、はるか昔の恐竜の時代のようでもあり、時間に広がりがある。意識をうしなうほど長いすべり台なのか、あるいは角度が急だったりするのか。



「世間に推したい短歌展」では松本てふこさんの推してる雪舟えまさんを読んでみたくなった。『たんぽるぽる』まだなんですよ。
好きって気持ちがすごく出てる。「時々読んではにこにこしています」っていいなあ。



単純でいて単純でいてそばにいて単純でいてそばにいて/嵯峨直樹






オレは「世間に推したい短歌展」で虫武一俊さんの歌を推しました。
それをここに転載しようかとも思いましたが、「短歌ホリック」を手にとってくださった方が読めばいいことかと思います。







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角川短歌賞予選通過作品「ピンクの壁」50首をnoteで公開しています。400円。
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2016年12月31日

2016年の本ベスト約10冊

今年の10冊みたいなのを急に選びたくなって選んだ。



2016年の本ベスト約10冊





1・川柳「杜人」
ブログからの縁で、初めて川柳の会誌を読んだんだけど、これがおもしろかった。



2・「小池光短歌講座」
たぶん仙台文学館にしか売ってない冊子。(笑)の多い、リラックスした講座。




3・今村夏子『こちらあみ子』
人から薦められた本を買うのって勇気がいるし、はずれることもあるんだけど、良かった。心に残るものがあった。枡野浩一さんと古泉智浩さんのポッドキャスト「本と雑談ラジオ」で紹介されていた。



4・田山花袋『田舎教師』
『蒲団』でもよかったんだけど、なんとなくこっちにした。ブログにも書いたけど、遊郭にハマっていく感じとかが好き。



5・稀風社の貢献
石井僚一短歌賞の本。
刺激が強かった。見たことないような歌や評に出会えた。



6・坂口安吾集
そのなかのどれかにしぼるのは難しい。「古都」とか「青春論」とかが特に印象にある。



7・「ぶたぶたくんのおかいもの」
昔好きだった絵本を古本屋で見つけて買った。再読して泣いた。



8・斎藤茂吉「アララギ編輯所便」
斎藤茂吉全集のなかに収録されていた。結社誌の昔と今を感じた。



9・西村賢太『苦役列車』
似た読後感の本がほかにもあり、これじゃない一冊でもよい。数冊をおもしろく読んだ。



10・保坂和志『考える練習』
保坂和志入門のつもりで読んだ。ほかの本もおもしろく読んだが、小説は実はまだ読んでいない。来年読みたい。



以上です。







角川短歌賞予選通過作品「ピンクの壁」50首をnoteで公開しています。400円。
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2016年10月31日

~歌書読む 46~ 北杜夫『青年茂吉』

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北杜夫『青年茂吉』
岩波書店 1991年。2200円。

北杜夫が、父・斎藤茂吉の「赤光」「あらたま」時代について歌を引きながら豊かな資料や記憶をもとにつづった文章。


そもそもは三部作で、第三部にあたる『茂吉彷徨』を先に読んだ。

北杜夫『茂吉彷徨』を読む  ~咲く花は咲きつつありて、ほか : ▼存在しない何かへの憧れ
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52151396.html

それがおもしろかったので第一部にあたる『青年茂吉』、第二部にあたる『壮年茂吉』も読んでみることにした。







なかなか序盤から濃い内容で、16ページには

茂吉は生涯性病を患ったことはなかった。このことは、宇田博博士が立証している。そして必要以上にコンドームの愛好者で、長崎医専教授時代には学生にまでそれを薦めた。

とある。「コンドームの愛好者」にはじめはびっくりしたけど、つぎに「立証している」にびっくりした。茂吉くらいになると、さまざまなことが詮索される。



こんな感じで、読みながら印をつけたところを引きながら書いていきますよ。


「赤光」を出版して評判になってからも、しばらくするとその歌が意に満たず、自信を失う心境にもなった。そのため、不満な歌をかなりけずり、相当の改作をし、こまかいところは漢字まで直し、改選「赤光」を出すことになったのである。

茂吉ほどの人物でも歌に自信をなくすのだなと思った。つづけて読んでいくと、茂吉の弱気で繊細な部分もところどころに見られる。



茂吉は極度の音痴で、渡しもその血を引いているが、「君が代」さえもろくに歌えなかった。



死なねばならぬ命(いのち)まもりて看護婦はしろき火かかぐ狂院のよるに/斎藤茂吉




茂吉の早漏ぶりが79ページに書いてある。
父の実弟の四郎兵衛は、「兄貴の性欲はオレの三分の一だ」「兄貴は鶏よりも早い」と、私に直接話してきかせたものだが、その他にもベルリンで茂吉の女の世話をした前田茂三郎氏が、その女から聞いたのもやはり「鶏よりも早い」という文句であった。

オレはこういうのをおもしろがって読むわけだが、さっきも書いたように「死後そこまで暴かれるのか」といった気持ち悪さもある。



後半は「あらたま」時代。

こころむなしくここに来(きた)れりあはれあはれ土(つち)の窪(くぼみ)にくまなき光(ひかり)/斎藤茂吉


205ページ。
茂吉には「走る」「急ぐ」といった言葉を含む歌が『赤光』には十数首見られ、いっぽうで土屋文明『ふゆくさ』には3首しかないという比較がおもしろかった。そしてそれ以降の歌集ではふたりとも、一首も走る歌が見られないと。



印をつけたのは以上。以外とすくなかったな。おわります。








一部分掲載された連作の置き場を求めさまよう話|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n1fbac61306fd
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2016年08月27日

西村賢太『暗渠の宿』を読んだ

西村賢太『暗渠の宿』読んだ。字が大きめで読みやすくて、おもしろかったので一日で読めた。

前半の「けがれなき酒のへど」は、女の子と仲良くなりたいという理由で風俗に通いつめ、いいところまでいくがひどい目にあうという話。

後半の「暗渠の宿」はもっと後の話で、女性と一緒に住む部屋をさがすところから、敬愛する藤沢清造のために高額の出費をするところまで。


他人にたいしてすぐ不信感をいだいて、突っかかっていったり暴力に及ぶところが相変わらずだ。男性でも女性にでもすぐ暴力をふるう。
一方で、藤沢清造という作家に関してだけは無限の敬愛をもっている。

二度でてくる
「この女はもっと私に従順であるべきだと思う」
というのが、主人公をよくあらわしている。
一ヶ所、歌人の尾山篤二郎の名前がでてきて「おっ」と思った。藤沢清造と親交があったという。



二冊・四篇を読んだにすぎないが、どれを読んでも主人公が同じ性格をしている。そして話がそれぞれつながっている。そこにおもしろみを感じた。私小説作家を読むおもしろさというのはそういうところにあるのか。


一緒に住んでる女性が、頼んだのと違うラーメンを買ってきたとか、主人公は固めの麺が好きなのに女はやわらかく作ったとか、でブチキレている。

そういう繰り返しが嫌だとも思わずにおもしろく読んでしまう。なんかこの主人公が好きで。
こういうものを面白がって読んでるとモテなさそうだなと思った。でも、別にモテるために読書しているわけじゃないからいいのだ。


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2016年08月13日

「本の雑誌」2016年9月号にオレの短歌が載っていた/それを買って読んでの感想

「本の雑誌」2016年9月号の穂村弘さんのエッセイに、オレの短歌が引用されていたのを見つけた! ひそかに毎月読んでたページ。うれしいっ。「あ」と声が出た。



いつもそこだけ立ち読みしてたんだけど、びっくりしたしうれしかったので買ってきた。720円。


穂村さんのページは、カラーページとの境目にあるから見つけやすい。
「続・棒パン日常」というページだ。

棒パン日常。なにか略したようなタイトルだ。「棒状のパンこそがぼくの日常なのだ」といった意味なのだと想像する。
棒状のパンのことを「棒パン」って言いますかね。オレは言わない。言わないから推測で書いている。もしかしたらそういう名前のパンがあるのかもしれない。
「棒パン」がなにかの略みたいだし、助詞無しで「日常」をくっつけるからそこにも省略感がある。「続」はそのまえにあったものが前提にあるわけで、もう、きりつめられた素っ気なさだ。


いつもチェックはしているが、このエッセイはあんまり短歌の話をしない。穂村さんが本のことを語る。「本の雑誌」だからそうなんだけど。
短歌の話をあまりしないエッセイに短歌を引いていただいたので、ちょっとレア感がある。


穂村さんはここで今回、お店に置いてある本について書いている。
「床屋」の本を詠った短歌もある。ということでオレの

24年前から床屋の本棚の漫画が変わっていないようだが/工藤吉生

という短歌を引いていただいた。
思いがけなくうれしい。







せっかく初めて買った雑誌なので、ほかのページにも目を通した。
オレは高校生のころから椎名誠さんの本を読んでて、沢野ひとしさんのイラストにとても馴染みがあるし、この雰囲気が好きなんですよ。

表紙からしていいね。手書きでいろいろ書いてある。イラストも気が抜けていてよい。ぶどうの一粒一粒に顔が書いてあるけど、半分くらいは顔がない。この加減。

映画特集だ。オレはあんまり映画を見ないしよく知らない。だけどなにやら面白そうにいろいろ書いてあり、興味をひかれる。
これはこの雑誌のどこを見ても感じることだ。つまり、オレのよく知らないようなものについてなにやら面白そうにいろいろ書いてあり、興味をひかれる。
「新刊めったくたガイド」もそう。タイトルからしておもしろそうだが、中身も濃い。なにやら面白そうにいろいろ書いてあり、興味をひかれる。



一私小説書きの日乗
オレは最近西村賢太さんの小説を読みはじめたが、その西村さんの連載がはじまっていた。「日乗」というのは日記のことかと思ったが、調べたらズバリその通りだった。

よくサウナに行く人だ。ひとりの作家についてとても熱心に調べている。
オレは西村さんの本をやっと一冊読んだが、44冊も出ているのか。



読者アンケート三角窓口もそうだが、読者の文章が熱い。みなさんの本への情熱が文章にあらわれていて、生きてるのが楽しそうだ。
短歌の雑誌では見られない光景だ。さまざまな本で鍛えられた文章なのか。

肩書きがさまざまだが、おおむね50代というのがこの雑誌の読者の年齢層のようだ。まだまだ元気いっぱいだな50代は。
30代やそれ以下は一人もいない。



「今月書いた人」はジャンプでいうと「ハロージャンプガイ」にあたるページだな(これはわかりやすくしようとして例えたつもりなんだが、実はそうでもないかもしれない)。
穂村さんのところをみると
「暑くてゆっくりしか歩けません。」
だって。
そうかなあ? そうかも? という線を突いてくる。面白いねえ。どんな長さで書いてもおもしろく書けるってすごくないですか?






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あるところに載った川柳|mk7911|note(ノート)https://t.co/FXU0cXhqdv
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2016年06月09日

山田航『桜前線開架宣言』を読む【4】31-40  ~会っても会っても影絵のようだ、ほか

桜前線開架宣言。31人目から最後の40人目まで。



▼31



五臓六腑がにえくりかえってぐつぐつのわたしで一風呂あびてかえれよ/望月裕二郎


この世からどっこいしょってたちあがるなにもかけ声はそれでなくても/望月裕二郎


山田さんの言う落語や江戸というキーワードがなるほど腑に落ちる。

数多ある競合他社に打ち勝った枕で今日も眠らんとする/望月裕二郎



▼32



自販機の投入口から垂れている液体が坂を下って西へ/吉岡太朗
→自販機といっても、紙コップに液体が落ちてくるタイプのやつかな。たまにうまく作動せず困ったことになる事例があると聞く。
液体は、坂を下ってくるぐらいたくさんこぼれている! 西がどうなってしまうのか心配だ。


自転車のサドルとわしのきんたまのその触れ合いとへだたりのこと/吉岡太朗
→サドルときんたまを、愛し合う二人にでもなぞらえたくなってくる。



▼33


わらわらとヤンキーは来てわらわらと去れりコップに歯形をつけて/野口あや子


飛べぬまま夏を過ごしてコーラからストロー抜けばちゃいろいしずく/野口あや子




▼34



終電ののちのホームに見上げれば月はスケートリンクの匂い/服部真里子
→終電の行ってしまったあとのホームは実にしずかだろう。無人の星である月、そこからスケートリンクの傷だらけの冷たさへとイメージはゆるやかに移る。


人の世を訪れし黒いむく犬が夕暮れを選んで横たわる/服部真里子
→「人の世を訪れし」に、この犬はただものじゃないなという得体のしれなさがある。涼しいところを選ぶのは猫もそうなんだけど、得体の知れなさに「夕暮れを選んで横たわる」を合わせると、聖なる生き物のようだ。人の世のなかで「夕暮れ」がお気に召されたと。



▼35



キャスターは喋り続ける液晶の三原色の傷のむこうで/木下龍也
→小さいころ、テレビをうんと近くから見ると赤黄青のこまかいつぶつぶが見えて、なんだこれと思ったものだ。
見ようによっては、テレビはあらかじめひび割れて傷だらけというわけか。
キャスターは三原色なんて無いもののように喋る。


後ろから刺された僕のお腹からちょっと刃先が見えているなう/木下龍也
→そんなツイートが流れてきたら、なんてリプライしたらいいかわからないね。
ツイッターはさまざまな場所や状況で使われる。殺されている瞬間でも「これはイイネがたくさんもらえそうだな」と画像つけてツイートするようになれば立派なツイッタラーだ。
いや、イイネのことすら考えずに淡々と日常ツイートの感じで書いていてほしいかも。



▼36



大学の北と南に住んでいて会っても会っても影絵のようだ/大森静佳
→同じ建物なんだけど「住んでいて」で大きな距離感がでた。影絵のよう、はNHKの番組みたいでなつかしさがある。影絵の二人はどちらも真っ黒で、重なってもすり抜けているように見えてしまう。まるで触れ合わないのだ。



ぺてん師のなみだのように「ぺてん師」に薄くふられており傍点は/大森静佳



あなたの部屋の呼鈴を押すこの夕べ指は銃身のように反りつつ/大森静佳

→呼鈴を押すときに自分の指を見るかと考えると、普段は見てないと思う。反っていること、銃身という例えが、場面に緊張感を与えている。



▼37



夕焼けがひろがり尽くすあの部屋で知つたね、愛は愛を殺すと/藪内亮輔


大根で撲殺してやると思ひたち大根買つてきて煮てゐたり/藪内亮輔

→大根といっしょに気持ちもやわらかくなったか。外に出て買い物すると気分が変わるものだ。なんか安心した一首。
でもそれにしても奇妙な殺意だ。凶器が大根なんて、冗談かとちょっと思うが、いやいやわからないよ。



▼38



びいだまを少女のへそに押当てて指に伝はるちひさき鼓動/吉田隼人
→次の「しゆーくりーむ」の歌もそうだけど、なんとも官能的だなあ。触感が生々しい。ビー玉もシュークリームも少女のそばにありそうな道具だ。

しゆーくりーむに汚れし指をほの紅き少女の頬になすりつけたり/吉田隼人



岸辺にはねえさんだつた人がゐて真水でないと教へてくれる/吉田隼人

→「ねえさんだつた人」が岸辺にいる。何をしているところだろう。再会をよろこぶわけでもなく、同行していたふうでもない。そもそも、ねえさんじゃなくなるというのは、何がどうなることなんだろう。夢のような不思議な光景。

姉は背を、傷ひとつなき背をみせて血しほの海のさなかに立てり/吉田隼人
→もうひとつ、姉さんと海の歌。さっき夢だと思ったが、ここは冥土だ。傷ひとつないのがわかるということは、裸の背だろう。
ここでも姉さんは他人みたいに遠い。



▼39



おしずかに。たとえ浜辺にとどいてもかなしみはひた隠す潮騒/井上法子


しののめに待ちびとが来るでもことばたらず おいで たりないままでいいから/井上法子

→「おいで」と呼びかけてられているこの「待ちびと」は、「ことばたらず」を気にしてためらっているのだろうか。「たりないままでいいから」がとても優しい。

「小さなものに呼びかけているかのような口調が多用されるのが特徴的である」と山田さんが書いている。それがオレの「とても優しい」と感じたところだ。



▼40



試験管の内壁くだる一滴の酸 はるかなる雲はうごかず/小原奈実


談笑のならびのままに座礁せり霧笛やさしき放課後の椅子/小原奈実

→教室が海で、机や椅子が海に浮かんでいるように感じられることがオレにもあったな。
放課後の談笑、いいよねえ。「座礁」のあとに「霧笛」があり、さらに海らしさが出ている。


灯さずにゐる室内に雷(らい)させば雷が彫りたる一瞬の壜/小原奈実



この本おわり。

あちこちで紹介されまくってる本だから今さらオレが言うことはないんだけど、おもしろい本です。



んじゃまた。


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mk7911 at 06:17|PermalinkComments(0)