河北歌壇

2018年09月04日

《歌集読む 184》 『震災のうた 1800日の心もよう』を読んだ

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河北新報社編集局編『震災のうた 1800日の心もよう』を読んだ。
河北新報出版センター。2016年8月。
河北新報という新聞の「河北歌壇」に入選した震災の短歌から選ばれて掲載されている。

河北新報出版センターの本は、こちら宮城ではけっこう売ってるけど、ほかの地域ではどうだかわからない。ローカルな本なのかもしれない。

河北歌壇の選者は佐藤通雅さんと花山多佳子さん。オレも河北歌壇に送ってたけど、この本には載ってません。



友捜し海沿いの街彷徨(さまよ)うも人一人見ず廃墟あとにす/矢内長吉



ろうそくを灯して災害ニュース聴く揺らぐ炎を両手(もろて)に庇ひて/佐藤繁



被災地に住めども我は被災せず避難所の前足早に過ぐ/小畑恵美子

仮設住宅の道隔てれば住宅街ガレージに庭にベランダがある/渋谷史恵

新築し仮設を去ると云う噂羨望の渦静かに廻る/島田啓三郎

→ほかの人との被害の程度の差による、ひそかな思いを詠んだ歌を三つ引いた。
渋谷さんや島田さんはよく見かける。この新聞歌壇の常連。



砂浜に波の描ける紋様は津波に逝きし人の便りや/内海おり子



やんだやんだ帰って家で暮らしたい動く左手で吾の頬打つ/武内文也

→「動く左手で」で右手が動かないことをあらわしていると見た。持てる力で精いっぱいうったえている。しかし「吾」にはどうすることもできない。
方言の初句。そういえば方言のある歌はとても少なかった。



映像にストレスあらば視るを止めよとテロップ流れ大津波寄す/伊東光江
→テレビで放送されるそのまんまなんだが、これもまた震災から出てきた異様なものの一つなのではないか。
珍しいテロップ。ストレスと名付けられたもの、予告されて押し寄せる津波。



津波より拾いし写真を伸ばせしか隣の葬儀のぼやけし遺影/島田啓三郎



防潮堤高くつづきて海みえぬ無人の駅にひとり降り立つ/薄井慈恵子




以上です。この本おわり。




▼▼▼



【こっちもおすすめ】
noteのほうでは、ブログでは読めない内容の記事をたくさんアップしています。




角川「短歌」2018年9月号の荻原裕幸さんの歌壇時評の感想すこし
https://t.co/CzRqDYixti

2018年7月のオレの短歌とその余談
https://note.mu/mk7911/n/nb3e7945830c7

「短歌研究」2018年9月号・短歌研究新人賞のことを思うぞんぶんに書く【1】
https://t.co/9LDZrsWmr0

「短歌研究」2018年9月号・短歌研究新人賞のことを思うぞんぶんに書く【2】 https://t.co/lcoeLM1kt6



などなど、
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2017年10月28日

~歌書読む 53~ 『扇畑忠雄研究』  ~刑務所でも歌会はできる

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扇畑忠雄研究編集委員会による「扇畑忠雄研究」を読んだ。短歌新聞社。昭和56年。

扇畑忠雄はちょっと気になっていた。
まず、仙台文学館には扇畑忠雄の歌碑がある。オレの住んでる場所から最も近い歌碑かもしれない。
歌碑があるのに知らなくて「知らない人の歌碑があるぞ。この人は偉いのかなあ。偉いんなら知っておこうかな」というのが第一印象。

これがその歌碑。誰もいないのになぜか遠慮してしまって、遠くから撮った。脇に「扇畑忠雄先生のプロフィール」というのも立っている。 https://t.co/wafmpeX3Md
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歌碑には
雪の原青々と翳る時のありいづくともなき北のふるさと/扇畑忠雄
とある。「翳」の一字は歌碑ではごじゃっとしてて読めなかった。

扇畑忠雄の歌碑の読めぬ字を調べて「翳(かげ)」の一字だと知る/工藤吉生

という歌を河北新報の河北歌壇に出して掲載されたのが去年のこと。

そうそう、東北の宮城を中心とした新聞歌壇として、河北新報の河北歌壇というのがあるんだけど、それについて調べていたら扇畑忠雄にぶつかった。今は花山多佳子さんと佐藤通雅さんが選をしてるんだけど、その前は扇畑忠雄だったという。その前が結城哀草果。なかなか歴史がある。


前から何回か書いているけど東北アララギ会の「群山」という歌誌がある。200人くらいが歌を出している本。自分の地域にこういう歌誌があるのかー、けっこう人いるなーと思ってたんだけど、これを創刊したのが扇畑忠雄。

歌碑、新聞歌壇、歌誌。三点で存在感を見せている扇畑忠雄とはどんな歌人なのか。









宮城のえらーい歌人を知ろうというつもりで「扇畑忠雄研究」を読んだが、生まれは旅順で、高校までは広島で、大学は京都の京大で、教員になってから仙台に来て、それからは長く仙台にいた人だと分かった。
『扇畑忠雄研究』は1981年に出た本だが、扇畑さんは2005年までは生きてたので、24年の空白が残る。

この本は「群山」400号記念企画でつくられた本で「群山」の人たちが手分けして執筆している。いろんな角度から書かれている。自分の歌を多く引用してくる執筆者もいるが、基本的には謙虚な姿勢で尊敬をこめて書かれている。

偉い歌人らしい、とまでは知っていながらほとんど触れてこれなかった扇畑忠雄の歌を、今回多く読むことができた。

『北西風』という歌集が昭和25年に出て、それから昭和56年まで歌集がない。最近の「群山」によれば遺歌集が出ているらしい。



わが父は吾をかかげて採らしめき高きに露のたるる林檎を/扇畑忠雄

一途に問ひつめて鋭き声あれば吾は立ち向ふ吾の理論なりに/扇畑忠雄

ヘルメットを大学の制帽にせよといふ諧謔もすでに傍観的なり/扇畑忠雄

思はざる訛にそだちゆく子らよ東北をわが去らむとき何時/扇畑忠雄





扇畑忠雄の生涯を見ていると、精力的に活動しているのがわかる。
中学時代に「路」という同人誌をつくっている。
高校時代は広島高校短歌会に参加。このときの後輩に近藤芳美がいる。その他にも歌誌に参加している。
19でアララギに入会。
26で高安国世、金石淳彦らと「京大アララギ会」を起こす。
35で「群山」創刊。
37で宮城刑務所での短歌指導を開始し、それを30年以上つづける。
39で東北大学短歌会を結成。

その他にもいろいろやってる人だけども、短歌会をたちあげていくところに力を感じた。



山の間のホテルの露台かげるまで谷のもみぢに向ひゐたりぬ/扇畑忠雄

辞書破り煙草巻きたる日々ありき遠くへだたりし時代にあらず/扇畑忠雄

霧の中のわが家に待てる妻子あり夜半かへり来て冬の林檎食ふ/扇畑忠雄





「群山」の会員数は、昭和21年の創刊時は138名だったのが、昭和54年には376名まで増えたと書いてある。
だがオレの読んだ最近の「群山」は200名程度なので、どこかで天井を打っている。



無感動の日々に疲れてあるといふ君のみならず世代の現実/扇畑忠雄

草の上におどろき易く仔犬居り森こえて遠く明るき夜空/扇畑忠雄








興味深いのは宮城刑務所での活動だ。

“仙台にある宮城刑務所では、戦前から文芸誌「あをば」を発行し、月刊で今月までつづけられている。”
“同誌の企画・執筆・編集・校正・印刷など、すべて収容者の手でなされている”
“長いあいだ短歌と俳句だけの雑誌であった”


「あをば」で扇畑忠雄は短歌の選評をし、刑務所内で月に一度歌会をひらいていたという。

“宮城刑務所には昭和二十三年から、短歌の指導に毎月一回出席し、機関誌「あをば」とともに歩んで来たのも、私の大きな作歌にとって趣味ではない。学問研究とともに、私の生活そのものである”
と扇畑忠雄は書いている。
(すこし変な日本語だが、たしかにこう書いてある。)

「趣味ではない」のあとに「生活そのものである」と書いてある。短歌とは、趣味でも仕事でもなく「生活そのもの」。「業余の吟」よりも通りがよさそう。


また、昭和23年に宮城刑務所で全収容者にむけて土屋文明が講演したと年譜にある。書かれていないが扇畑忠雄が関わっているだろう。



宮城刑務所の文芸雑誌「あをば」について、気になったので検索してみた。1948年から30年つづいたという扇畑忠雄の指導だが、2005年までは扇畑忠雄は生きていた。この本がでた1981年以降はどうだったのか。


https://t.co/th8Xyy3muY
検索したら古書店のページがでてきた。1956年の「あをば」が1540円。1953年のは2050円で売ってる。どういう価格のつけかたなのか?
刑務所内雑誌とあるから間違いない。
これ以外はどこにも一冊も出てない。


https://t.co/eIF2zxvCkV
さらに調べていたら、小田島という死刑囚のブログが出てきた。この人は「あをば」の編集をしていたらしい。経歴と照らし合わせると90年代のことだと推測できる。


「あをば」については、これ以上のことはネットでは分からなかった。刑務所内の文芸誌ってネットに全然情報がないのだとわかった。
何十年もつづいた月刊誌なのに、ネットには二冊(しかもシミ付き)しかない。



また、扇畑忠雄は「東北新生園」というハンセン氏病の療養所でも同様の活動をしている。「新生」という機関誌を出し、歌の指導をおこない歌会をひらいた。



刑務所とか療養所とかでもやろうとすれば歌会ができて、短歌の活動ってそういう形もあるんだと知った。こうした広い活動を見て、いよいよこの人は偉い歌人だなと感じた。
そんな一冊でした。『扇畑忠雄研究』おわり。



▼▼▼



■工藤吉生(くどうよしお)の短歌・自選50首 +プロフィール
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52107166.html

2017年7-9月の歌まとめ・20首
https://matome.naver.jp/m/odai/2150685074540729601




さっそく角川短歌賞のことを書こうじゃないか、または、オレと新人賞の六年間
https://note.mu/mk7911/n/n6b6c4aca0c22

第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://t.co/2qhYBXq6hv

2017年9月のオレの短歌とその余談【前編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/nd4b539b8b11c

2017年9月のオレの短歌とその余談【後編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n1f14c362a021

二件のいやがらせについて|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n73db516286bb


「工藤の有料マガジン」は500円ですべての記事(約100記事)が読めます。
よろしくお願いいたします。



去年の角川短歌賞の予選通過作品「ピンクの壁」50首|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/nd28a52e005c7
一年経ったので、400円だったのを200円に値下げしました。よろしくお願いします。


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2017年05月14日

野性時代「野性歌壇」で特選をいただきました/「河北歌壇」掲載

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最近はあんまり掲載された歌について書いてないです。
四月の末ごろに「新聞に三日続けて短歌が掲載されました」っていうのを書きました。
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52190003.html



それ以来、掲載されましたの記事を書いてないけど、ほんとはあちこちで掲載されています。
そういう情報をいちはやく知りたい方はツイッターの
@mk791122
っていうアカウントをフォローしてくださると確実です。

どこかで掲載された短歌すべてをブログに転載しているわけではないんです。
500円の有料マガジンでそういうのを毎月やってるんで、興味ある方はリンクから飛んでみてください。
2017年4月に掲載された/発表した短歌のまとめ【22首】
https://note.mu/mk7911/n/n3afc09ed83de








さて、今月に入ってから五首があちこちに載ったんですが、そのうち二首の話をします。


5/12日発売の「小説 野性時代 6月号」の野性歌壇で特選をいただきました。わーうれしい。

その短歌はここに載せません。普通に本屋で見れるので興味ある方はご覧ください。
ツイッターに見開き二ページが完全に読める画像をアップしてる人もいたけど、そういうのはあまりよくないと思います。映画の場合は「映画泥棒」にうるさいけど、本はまだそんなんでもないですよね。いいんですか。

まあそれはいいや。そんな話をしたかったんじゃないんです。



「小説 野性時代」って初めて買いました。ほんとに小説ばっかりです。
860円で460ページもあります。短歌の雑誌なんて930円で280ページがせいぜいで、1000円で170ページなんていうのもあります。


連載が多くて、460ページのうち300ページは連載。
連載は読む気がしないなあ。途中から、第8回とかから読みたいと思わないですよ。あらすじが書いてあるけど、ねえ。
いくつもの小説を読みかけでやめて、来月また続きを読めるかっていうと、どうなんでしょう。

漫画の連載だったら、パラパラめくっただけで少しは内容がわかります。好きなジャンルや絵柄だと読んでみたくなったり、衝撃的なコマやかわいい女の子が見えると読んでみたくなったりします。だけど、小説はどうでしょう。


460ページのうち300ページを読まないというなら、860円で160ページの雑誌であるという計算になるから、短歌の雑誌より得とかいうのはなくなりますね。

まあ損得のことはいいんですよ。もっと違う話をしましょうよ。



小説の雑誌に歌壇があるということは、小説の読者さん達が短歌を読む機会を得るということです。おお。
それは逆に、短歌を投稿するような人や、山田さんかとちえさんの欄に興味を持つような人たちが小説を読む機会を得るということでもありますよね。おお。
オレは小説がこんなに載った雑誌は初めて買いましたよ。この出会いをおおいに楽しみたいです。



「選外佳作」で投稿者の名前だけが載る、っていう投稿欄は初めて見ました。小説やエッセイや詩では見たことありますけれども、短歌では初めて見ます。それもまた短歌の短さからくるものでしょう。








話は変わります。

今朝の河北新報の「河北歌壇」に載りました。
ローカルな新聞だから歌をここに載せておきましょう。


病院にスズキサブロウさんの名は何度も響くどこにいるのか/工藤吉生


花山多佳子選。20首載るうちの20番目。最後になるのは初めて。
最後だからダメなのかというと、そうでもないんです。
こういう記事があります。

『村弘氏穂の日経下段』#0|nakajimaya|note(ノート)
https://note.mu/nakajimaya/n/nb662cb2a2a7f

正直言うと、河北のいちばん最後に載ってみたかったんです。いわゆる秀歌とはちがうかもしれないけど、読者になにかを残していくような歌がよく最後に置かれるんです。




河北新報への投稿はしばらく休むことにします。日経新聞の歌壇への投稿もしばらく休みます。
すくなくとも五月いっぱいは投稿しません。その後にすぐ復帰するかもしれませんし、いつまでもしないかもしれません。そこはあらかじめ決めずに、気まぐれにまかせたいと思います。
んじゃまた。



▼▼







2017年4月に掲載された/発表した短歌のまとめ【22首】
https://note.mu/mk7911/n/n3afc09ed83de

2017年4月にあった出来事についてあれこれ言う
https://t.co/iWmOlpRjpS

帰ってきた汚染歌人
https://note.mu/mk7911/n/n3b3bdf5e932c

短歌と公募と賞金のこと|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n47a017bcce69


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2017年04月24日

三日つづけて新聞に短歌が掲載されました

新聞歌壇に三日つづけて短歌が掲載されました。
もちろん珍しいことです。





2017年4月22日
日本経済新聞「日経歌壇」穂村弘選【二席】

非常時に壊せる壁を壊すのはオレには無理だオレにはわかる/工藤吉生


載るのは三週ぶりなんだけど、上位にくるのはだいぶ久しぶりです。
マンションのベランダ部分とかに、非常時になるとこわして脱出できる壁があります。





2017年4月23日
河北新報「河北歌壇」 花山多佳子選

魯迅の碑とても大きな功績があるとオレにもわかる大きさ/工藤吉生


14席。河北に載るのは二ヶ月ぶり。あんり載らないのは、震災詠が優先されているからでしょうか。
仙台市博物館の外に、大きな魯迅の碑があります。大きいことばかり印象的でした。





2017年4月24日
読売新聞「読売歌壇」 俵万智選

ひときれのリンゴに楊枝を刺すときに手応えはあり持ち上げて食う/工藤吉生


七席。読売は五ヶ月ぶり。そんなにたつんですね。もっと載ってるような感覚があります。



今年はあまり掲載されてなかったんですが、ここへ来てたまたま掲載が重なりました。もうちょっとで新聞に掲載された歌が100首になります。



新聞に載った短歌のまとめはこちら。

NAVER まとめ https://t.co/8GqmHoc54C



そんな感じです。
んじゃまた。



▼▼



短歌パトロール日誌【2】4/20-4/23|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n7e733d2bc5cb

短歌パトロール日誌|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/nba8232f28b92

短歌と公募と賞金のこと|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n47a017bcce69

2017年3月に発表した/掲載された短歌といただいた選評まとめ|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n1dba7a62c361

短歌に関するbotをつくった|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n7f59d9cbbfeb



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2016年12月26日

河北新報の「河北歌壇」(2016年12月18日・25日)に短歌が掲載されました

河北新報の「河北歌壇」に二週つづけて短歌が掲載されました。


2016年12月18日 河北新報「河北歌壇」 花山多佳子選

スイカ割りをやった記憶は目隠しに覆われていてあの声は父/工藤吉生



2016年12月25日 河北新報「河北歌壇」 花山多佳子選

生活に支障なければひび割れた壁もそのまま五年と半年/工藤吉生



どちらも、20首が載るうちの12首目でした。






これで今年の新聞投稿は終わりです。
来年も投稿はつづけていくつもりですが、今年以上に多くなることはないと思います。歌があんまり出来なくなってきているので投稿の数も減りそうなのです。



今年の新聞に載った短歌の数です。
河北歌壇 20首
日経歌壇 8首
毎日歌壇 3首
読売歌壇 4首
合計35首。

今までに載った短歌の数の合計はこちら。
河北歌壇 45首
日経歌壇 15首
毎日歌壇 21首
読売歌壇 7首
よみうり文芸宮城県版 5首

合計93首。
数え間違ってるかもしれませんが、だいたいの数字です。

もうすぐ100首になります。
それと、来年六月からハガキの価格が62円になるそうです。

そうした節目は、投稿を続けるかどうか・どう続けていくかを考え直すきっかけになっていくかと思われます。



選んでくださった歌人の皆様、読んでくださった皆様、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。





新聞に載ったオレの短歌のまとめはこちら。
http://t.co/6IYOFlvBhk


角川短歌賞予選通過作品「ピンクの壁」50首をnoteで公開しています。400円。紙で縦書きで読めるネットプリントの番号付き。
https://note.mu/mk7911/n/nd28a52e005c7


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2016年11月07日

河北新報の「河北歌壇」(2016.11.6)に短歌が掲載されました

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河北新報の河北歌壇(2016.11.6)に短歌が掲載されました。




花山多佳子選
貸倉庫が並んでいれば味気なし昔よく来た駄菓子屋の前/工藤吉生


20首載るうちの6首目。
なんか6首目が多い。

ひさしぶり。間隔があくと心配になってしまう。気づかない間にオレが不正でもしてたのかとか、そんなにオレの歌がつまらなくなったんだろうかとか。そういうのはよくないよな。


反省点としては、貸倉庫が並んでいるのは駄菓子屋の前なのか、駄菓子屋そのものが貸倉庫に変わっていてその前に主体がいるのかがわかりにくいこと。
後者に読めるだろうが、前者のつもりで書いている。まあ、いい歌に感じられるならばどちらでもよいことで、感動こそが大切なのではあるが、やはり的確な表現をこころがけたい。
あーなんか余計なこと書いたかな。
基本的に自解っていうのは意味がないものだと、北杜夫が斎藤茂吉についての本に書いていた。そうなのかもしれない。



宮城やそのあたりの地域の新聞である河北新報の「河北歌壇」は花山多佳子さんと佐藤通雅さんの選でそれぞれ20首ずつ計40首載ります。毎週日曜日の掲載。


以上、報告でした。

新聞に載った短歌のまとめはこちら。
http://t.co/6IYOFlvBhk







2016年10月に発表した/掲載された工藤吉生の短歌まとめ【前編】|mk7911|note(ノート)
https://t.co/UayyE6Sufu
有料マガジンを更新しました。500円ですべての記事が読めます。


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2016年08月14日

河北新報「河北歌壇」(7/24・7/31・8/14)に短歌が掲載されました

河北新報「河北歌壇」に載るたびにここで報告していたんですが、報告し忘れていたぶんがありましたので、三回ぶんをここでまとめて報告します。




【1】
2016年7月24日 河北新報「河北歌壇」 花山多佳子選 9首目

オレが木になったとしても「なるようにしかならんよ」と言うんだろうな/工藤吉生


「なるようにしかならんよ」はオレがいつも心の中で思っていることです。真面目な話になるとつい口に出して「あーまた言ってしまった」と思います。



【2】
2016年7月31日 河北新報「河北歌壇」 佐藤通雅選 10首目

正面に電車を見ればオマエナド轢イテヤルワという顔である/工藤吉生


オレはよく地下鉄を利用するんですが、ホームの一番前にいるときにふと駅に入ってくる電車を見ると、暗闇に二つのライトがまぶしく光っていて、怖い顔をした人のように感じられるのです。



【3】
2016年8月14日 河北新報「河北歌壇」 花山多佳子選 15首目

逃げる子と追いかける子のひたむきを眺める 売った漫画のように/工藤吉生

公園でよく歌をつくります。子供を見ていると、自分の忘れたもの、失ったものがそこにあるように思えます。
オレはさいきん漫画をいくらか処分しました。読まないし、部屋が狭くなるので。自分の売った漫画を古本屋などで見かけると、ある気持ちになります。喜怒哀楽のなにともつかない気持ちです。
短歌はそういう、喜怒哀楽からはみ出るような気持ちを表現することもできます。







先日本屋に行ったら、河北歌壇の震災に関する歌をまとめた「震災のうた」という本を見かけました。五年ぶんの震災の歌が収録されています。
自分の歌がないことだけ確認して帰ってきましたが、やっぱり、河北歌壇の投稿者として読んでおきたい気がしてきました。
投稿歌を集めた歌には珍しい、作者の五十音順の索引がついていたのが印象的でした。



新聞に載った短歌のまとめはこちら。
- NAVER まとめ http://matome.naver.jp/odai/2142456033808575801



んじゃまた。


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2016年07月04日

河北新報の「河北歌壇」(2016.7.3)に短歌が掲載されました

河北新報の河北歌壇(2016.7.3)に短歌が掲載されました。





佐藤通雅選
赤白黄チューリップ咲く施設にて正座で囲碁を打つ人のあり/工藤吉生


20首載るうちの6首目。

おもしろさもあるけど、載ったのを積極的に自慢したい歌ではないです。文語っぽい言い回しがちょっとはずかしいです。

「赤白黄」の「チューリップ」が幼稚園を連想させ、「施設」の「囲碁」がそれと対比されます。「正座」が実感のポイントで、こうしたところがあると図式的な歌を脱することができるかなと思います。
短歌のポイントは四句にくることが多いと「NHK短歌テキスト」に書いてありました。言葉が読めてもおもしろさがよくわからない歌は四句に注目するのも手ですよ。

自解しすぎですかね。
もちろん読者の数だけ読みがあってもいいし、オレが言葉にできていない/意識もされていないところにオレの心があるということもあります。作者の言葉が作品のすべてではありません。
対比と言いましたが、年齢の対比のほかに色彩の対比もありますね。それはたった今気づきました。


解説がないと短歌が安心して読めない時代がオレにはありまして、そういった読者がこのブログにいるかもしれないということで、新聞の歌にだけは特別にかんたんな自解をつけています。


ありがとうございました。






宮城やそのあたりの地域の新聞である河北新報の「河北歌壇」は花山多佳子さんと佐藤通雅さんの選でそれぞれ20首ずつ計40首載ります。毎週日曜日の掲載。


以上、報告でした。

新聞に載った短歌のまとめはこちら。
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noteで「工藤の有料マガジン」やってます。こちらは500円でさまざまな記事が読めます。例えばこんな内容です。

【第一回石井僚一短歌賞】に落選した連作 20首
https://t.co/jVQrn5C2Ln

第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://t.co/2qhYBXq6hv

2ちゃんねるに書かれているオレに関する疑惑について答える
https://t.co/7bl0976ewb

どうしたら短歌の絵を描いてもらえるんですか問題について
https://t.co/x7uF5emd7k

「いいね」されない短歌/一人称のこと
https://t.co/VnGb7jdktI

オレに関する恥ずかしいツイートを見つけてしまった
https://t.co/mApcvnOrZ8

「文学じゃない」と言われたこと
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工藤、投稿サイトで短歌に厳しいコメントを書かれる
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16のサイト・アプリに短歌を投稿した結果を比較する
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歌合 大学短歌バトル2016のこと
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ブログにきたひどいコメントシリーズ 
https://t.co/dMNri2dI2Y






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2016年06月27日

河北新報の「河北歌壇」(2016.6.26)に短歌が2首掲載されました

河北新報の河北歌壇(2016.6.26)に短歌が2首掲載されました。

2首はほんとにひさしぶり。3度目。


花山多佳子選
ポケットの中でこぶしをあたためるたまにこっそりチョキにしてみる/工藤吉生


佐藤通雅選
わたくしをあげますあなたをくださいと読めるポーズでフィギュアが終わる/工藤吉生


20首載るうちのそれぞれ6首目、9首目。
近頃は14~16首目くらいの位置に載ることが多かったので、すこしは上向いてきたのかなという手応えです。それより、ここ二回は仙台文学館や震災の歌で、だいぶ河北新報に「寄せて」いたのです。いつもの自分の短歌で載ったことで気分的に楽になりました。

載らないでいると、載せてもらいたいあまりに自分っぽくないものを出し始めてしまうんですよ。それが新しい可能性に繋がることもありそうですが、だいたい苦しくなります。できればそういう方向に行かずにいたいです。


短歌の内容で言うと、「フィギュア」はフィギュアスケートのことですが、人形のフィギュアのようにも読めてしまうかもしれませんね。まあわかるだろうということでこれでいきました。



ありがとうございました。






宮城やそのあたりの地域の新聞である河北新報の「河北歌壇」は花山多佳子さんと佐藤通雅さんの選でそれぞれ20首ずつ計40首載ります。毎週日曜日の掲載。


以上、報告でした。

新聞に載った短歌のまとめはこちら。
http://t.co/6IYOFlvBhk






地元のほうでは最近こういうイベントに参加して記事にしました。

仙台文学館「第十九回ことばの祭典 短歌・俳句・川柳へのいざない」に行ってきた https://t.co/UYVVO4FE0z







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noteで「工藤の有料マガジン」やってます。こちらは500円でさまざまな記事が読めます。例えばこんな内容です。

【第一回石井僚一短歌賞】に落選した連作 20首
https://t.co/jVQrn5C2Ln

第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://t.co/2qhYBXq6hv

2ちゃんねるに書かれているオレに関する疑惑について答える
https://t.co/7bl0976ewb

どうしたら短歌の絵を描いてもらえるんですか問題について
https://t.co/x7uF5emd7k

「いいね」されない短歌/一人称のこと
https://t.co/VnGb7jdktI

オレに関する恥ずかしいツイートを見つけてしまった
https://t.co/mApcvnOrZ8

「文学じゃない」と言われたこと
https://t.co/4Vx9ROeMQ5

工藤、投稿サイトで短歌に厳しいコメントを書かれる
https://t.co/r1E65Zcwqr

16のサイト・アプリに短歌を投稿した結果を比較する
https://t.co/3tMyRK4lDP

歌合 大学短歌バトル2016のこと
https://t.co/WUnEo646fZ

ブログにきたひどいコメントシリーズ 
https://t.co/dMNri2dI2Y





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mk7911 at 20:12|PermalinkComments(0)

2016年06月05日

河北新報の「河北歌壇」(2016.6.5)に短歌が掲載されました +α

河北新報の河北歌壇(2016.6.5)に短歌が掲載されました。



花山多佳子さんの選で短歌が掲載されました。20首載るうちの15首目。


扇畑忠雄の歌碑の読めぬ字を調べて「翳(かげ)」の一字だと知る/工藤吉生


仙台文学館で歌碑を見たときのことを歌にしました。こういうのは地元紙に出すのがふさわしい歌だと思って出しました。
そのときの日記はこれ。
http://blog.livedoor.jp/mk7911-akogare/archives/51951702.html


河北歌壇は一ヶ月半ぶりです。その間もせっせと出してはいたのです。
見かけなくなった人も、頑張っているのかもしれませんね。


今週はひさしぶりに小学生の短歌が入選していました。小中学生はほとんど居つかず、一度載るといなくなってしまうことが多いです。励ますつもりで欄の最後に載せてるんだとは思いますけれども。

載らないからつまんなくてやめてしまう人もいれば、簡単に載って「なんだこんなものか」といってやめていく人もいます。オレは前者に近いですが、でもわりとしつこい方だと思っています。一度やめても戻ってくることがあります。






宮城やそのあたりの地域の新聞である河北新報の「河北歌壇」は花山多佳子さんと佐藤通雅さんの選でそれぞれ20首ずつ計40首載ります。毎週日曜日の掲載。





以上、報告でした。

新聞に載った短歌のまとめはこちら。
http://t.co/6IYOFlvBhk







あと、もうひとつローカルな場所ですが、「仙台っこ」という隔月発行のタウン誌に川柳が載りました。

人生は紙飛行機で右下がり/工藤吉生


くわしくはこちら。
ぬらっ。タウン誌「仙台っこ」に川柳が載った : くどうのぬらっ日記 http://blog.livedoor.jp/mk7911-akogare/archives/51956484.html








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【第一回石井僚一短歌賞】に落選した連作 20首
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第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
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2ちゃんねるに書かれているオレに関する疑惑について答える
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どうしたら短歌の絵を描いてもらえるんですか問題について
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オレに関する恥ずかしいツイートを見つけてしまった
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mk7911 at 23:00|PermalinkComments(0)