結社

2018年04月28日

「短歌年鑑」を見て、短歌結社の会員数とその増減をまとめた 【2018】

三年ほど前、2014年にでた短歌研究の短歌年鑑「短歌研究年鑑2015」を使って、おもな結社の出詠者数をしらべたことがあります。

「短歌年鑑」を見て、短歌結社の会員数とその増減をまとめた : ▼存在しない何かへの憧れ http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52115890.html

500人以上いる結社、よく名前をきく結社+「かばん」の出詠者は次のとおりでした。

【500人以上の結社】
「からたち」800人
「しきなみ」5436人
「新アララギ」1100人 
「地中海」638人 
「潮音」1000人 
「歩道」1200人 
「水甕」1100人 

【よく名前をきく結社】
「かりん」815人 
「心の花」人数記載なし
「コスモス」2300人 
「短歌人」466人 
「塔」900人 
「まひる野」547人 
「未来」800人 

「かばん」46人 







それから三年たちました。今はどうなのか、2017年の11月にでた「短歌研究年鑑2018」を見てみました。それと、「角川短歌年鑑」も見てみました。短歌研究の年鑑と、角川短歌の年鑑では、出詠者に違いがでるのです。

短歌研究年鑑2015→短歌研究年鑑2018/角川短歌年鑑平成30年版、の三つの数字を照らしあわせてみましょう。
▼この三年間で結社の人数がどれくらい変化しているのかを見ます。
そして、
▼短歌研究年鑑と角川短歌年鑑でいかに数字がちがっているかを見ます。

【500人以上の結社】
「からたち」800→800/250
「しきなみ」5436→6109/5964
「新アララギ」1100→1100/1500
「地中海」638→523/600
「潮音」1000→1000/1000
「波濤」記載なし→記載なし/750
「歩道」1200→1050/1050
「水甕」1100→900/900

【よく名前を聞く結社】
「かりん」815→815/993
「心の花」記載なし→記載なし/800
「コスモス」2300→1800/1900
「短歌人」466→466/484
「塔」900→900/800
「まひる野」547→450/600
「未来」800→800/600

「かばん」46→91/130






みなさん、どんな感想をもたれましたか。見ていきましょう。

「からたち」は短歌研究年鑑と角川短歌年鑑の記載の差がもっとも大きい団体です。800人と250人ではえらい違いです。

「しきなみ」だけが人数を大幅に増やしています。聞くところによると、宗教みたいな何かをバックにしているらしいですが、よくわかりません。

「新アララギ」もだいぶちがいますね。短歌研究年鑑によれば三年前からずっと1100人で、角川短歌年鑑によれば三年前からずっと1500人です。

「地中海」「歩道」「水甕」「コスモス」はこの三年で人数を二割ほど減らしています。
ちなみに角川短歌年鑑によると三年前の「地中海」は750名ですから、750→600となります。
減ってる結社は、減り幅が同程度ですね。三年で二割。


「潮音」はずっと1000です。キリのいい数字のまま何年も変化しないということはあまり現実的ではありません。

「波濤」「心の花」は短歌研究年鑑には人数の記載がありません。角川短歌年鑑にだけ出詠者数が書かれています。
「心の花」は最新の年鑑では800人になっていますが、三年前の角川短歌年鑑では520人となっています。これを真に受けるなら、会員がだいぶ増加していることになります。

よく名前を聞く「塔」「未来」「短歌人」「かりん」は、これで見るかぎりは人数がさほど変化していません。
「塔」は会員が増えて1100人を超えたという情報が入っていますが、この「出詠者数」には反映されていません。

「まひる野」は短歌研究年鑑によれば三年で二割減ってますが、角川短歌年鑑によれば600名を維持しています。

「かりん」は短歌研究年鑑と角川短歌年鑑で人数に200人の違いがありますが、どちらもこの三年では人数が変化していません。200人の差が維持されたままです。

「かばん」が激増しているようですが、「46」が間違っている気がします。同じ三年前でも、角川短歌年鑑では130名になっています。角川短歌年鑑によれば、「かばん」は三年前からずっと130人なのです。








……。


つまり、年鑑で見る「出詠者数」というのは参考程度のものなのではないでしょうか。

三年前から人数が変わらない結社があります。また、数字がざっくりしてる結社とこまかい結社があります。調査がきめ細かくないのか、結社側の回答にばらつきがあるのでしょう。


増えていると思われる「未来」「塔」に変化が見られません。人を減らしている結社は、この三年で二割の人数が減っています。

「三年で二割減」というのが今回は気になりました。



以上です。
んじゃまた。


▼▼▼



【こっちもおすすめ】
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2018年3月のオレの短歌とその余談【前編】ネットプリント、恋のうた、ほか
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2017年12月16日

〈結社誌読む 112〉 「未来」2017年11月号  ~権威があればなんでもできる! ほか

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「未来」2017年11月号。

よかったなーっていう歌をご紹介しながらなんか言ったり言わなかったりするやつです。



いまだ目のあかぬ仔猫が鼻さきをひくめかし来て手にすがりたる/桑田靖之



冬の海のかがやきを背にほほゑみぬあのときを永遠と呼ぶなら/大辻隆弘「伊香保」



たはむれに母の遺影に髭を描きやがて真つ黒に塗り潰したり/高島裕「M氏の一日」

→描いたときは「たはむれ」だったものが、「やがて」そうではなくなったんでしょうね。それにしても真っ黒とはただごとではない。



黄昏は引きずるほどに長い耳持つ生き物としてわれに来る/服部真里子
→短歌にはこういうこともできますね。生き物じゃないものが生き物になる。長い耳とは夕空に横にながくのびている雲かなと思ったりもしました。



あのときの(権威ですか?!権威があればなんでもできる!1!2!簒!奪ーっ!)いのち/中島裕介
→こういうのはどうかなあと思いながらも、異様に高い完成度にやられた。作者の名前を見るとついつい「AIもこういうの作るのかなあ」と考えてしまう。ツイッターが改行すらただしく反映できないのが2017年の現状だ。

つまり、括弧のなかは権威をがむしゃらに求めていてグロテスクなくらいだけど、外側ではまったくちがう世界がひろがっていて単なる戯画にとどまらない。しかもそれも洒落になっている。手がこんでいる。



箸先にさうめんすくふしたたりはちひさな滝のかなしみならむ/杉森多佳子「パフェ」



ひざまずき落としたフォーク拾ってる あなたにもっと相応しい人がいて/鈴木美紀子「ひとひらの舌」



菓子パンの袋を開けたひし形の中から香る遠い月面/戸田響子「よもつへぐい」

→どこでもドア的に菓子パンと月がつながってるみたいな不思議さがある。月面の香りというのがまた不思議ポイント。
「ひし形」はよくとらえている。こうしたよく見覚えあるものが不思議を支えている。



秋山生糸さんの「その日その日」がおもしろかった。パンダって知らないことが多いなあ。パンダが白黒である理由とか、竹を主食にするようになった理由とかが特におもしろかった。



きらきらとサランラップに包まれて残りご飯が夜をこえてゆく/鈴木麦太朗
→ツイッターでつぶやいたときに一番反応が大きかったのはこの歌。
たしかにサランラップってきらきらしてるけど、言われるまでそんなふうに思ったことがなかったことに気づく。「夜をこえてゆく」にもロマンがある。こんなところにも詩があったのか。



「みらい・くりてぃーく・えせー」の古川順子さんの文章がよかった。もっとも、オレは岡崎京子も知らなければ岡崎裕美子さんの歌集も読んでないんだけど。でも一つのものの見方を教わった。



「くるしみはどこからくるの」だるそうに検索結果が表示される/目加田舞
→人にきけないことをやむにやまれずネットにきいて、しかしネットには求められるものが理解できないんだろうなあ。
画面表示の重さにぶさを「だるそう」ととらえたとこちょっとした新しさを感じた。



砂漠北極海遊園地1LDK行方不明候補地/目加田舞
→茂吉の「電信隊浄水池女子大学刑務所射撃場塹壕赤羽の鉄橋隅田川品川湾」を思いだしながら読んだ。飛行機に乗って見えたものを詠んだのだった。
それに対してこれはどうだろう。とても一望できるようなものではない。飛躍が大きい。
さっきの検索の歌の次にこの歌がある。合わせて考えると、世界のどこにも居場所がない、と言っているように思える。



目をこらすなおも目をこらすはるばるやって来た客人の靴下のあな/青山みゆき



Yシャツの中には何も着ていないような男が持ってくる梨/ルイドリツコ



空つぽの列車は過ぎてしばらくの後にしづかに開く遮断機/山川築



目のとれた人形に猫のよりそいてゴミステーション薄き日だまり/あさだまみ

→目がとれたから捨てられたのかなあ。猫は野良猫かなあ。日だまりまでが彼らによりそっているように感じた。



デバッグをせずに走って致命的エラーを起こすまでが青春/価格未定
→アクションゲームのデバッグならちょっと見たことある。キャラクターが壁にめりこんで動けなくなったり、地面があるはずの場所で落ちて死んだりするよね。
青春の無謀なところがよく出ている。



振り返す手よ生きていくことすべてまぶたの裏の消えない花火/岡本真帆
→いいなあ。別れであるとか、瞬間のうつくしいものの記憶のなかに「生きていくこと」がある。
そんな感じで終わります。



オレの出した歌はこちら。
レーズン岩  ~「未来」2017年12月号掲載
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んじゃまた。



▼▼▼



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2017年12月14日

「塔」から「未来」に移った理由まとめ

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「塔」から「未来」へ移った理由をときどききかれる。複雑で、なかなかうまく答えられない。
心境の変化をつづったブログ記事が三つあってそこにまとまっているんだけど、一つにまとめてみようと思う。





2015年8月24日のブログ「結社のことで迷っている」より


結社はいま迷ってるところで、「未来」への移籍欲が強い。昨日も「塔」を読んでいて退屈だった。もっとわくわくしたくて短歌やってたはずだと思う。もう吸いつくしちゃってわくわくすることは残ってないのか。

吉川さんの政治ツイートにのれない、というような些末な理由もある。

上の世代にも下の世代にもなじめない。若手もいいけど、うまい歌とオレが好きな歌とはちがうんだよ。

会費を振り込んだばかりというのもあって動きづらい。
選者に声をかけられたら一瞬で移る気がある。

でもなあ。行ってみたらおもったよりつまらないってこともあるからな。ひとつの場所でだめなやつはほかに行ってもだめなんじゃないかという考えがあって、慎重になっている。

黒瀬珂瀾さんがオレに「三年はつづけなさい」と言った。そろそろその三年なんです。2012年夏に入って、2013年1月号から歌がのっている。
三年になる。だから考えている。

歌会がしたくて塔に入ったが、やったら満足した。そもそもその「歌会がしたくて」って動機がおかしかったのかもしれない。誰にも相談せずに入会しちゃったんだよ。

加藤治郎さんのところに興味あるんです。
治郎さんがいつか、入りたいところが見つかったらためらわずに行きなさいということをツイートしていて、ゆさぶられた。

オレは慎重なので、それでもためらっている。


加藤治郎さんのツイートはこんなツイートだ。
最も尊敬する歌人に師事できない理由はある。
短歌や歌人のことがよく分からないうちに誰かの紹介で、或る短歌結社に入る。そして、2、3年たってようやく師と呼べる歌人を見出す。
そのとき結社の中で人間関係できて雁字搦め。

いや、遅くはない。
今すぐ、真に尊敬する歌人に師事したらよい。




入ってすぐのころ、塔のすきな歌人をきかれたが答えられなかった。自分だと言いたくなる。じつは、今でもそう。この人の選だとうれしい、とかもない。
でも、丸をつけようとすればつけることはできるし、それでいいと思ってきた。



発言として治郎さんの言葉は好きだ。引っ張る力があって。歌もおもしろい。
でもこれは尊敬かなあ。そこを考える。


今日は加藤治郎さんの「うたびとの日々」を読んだ。人となりや考えていることがわかった。結社から新聞歌壇へという考えとか、短歌は才能ではないとか、興味を感じるところが多かった。信用できそう。

以前もらった三年前の「未来」を読んだ。名前が大きく載るし、活字もしっかりしている。このましい。







塔に入るときになにが動機にだったかを思い返す。おもえば、「なぜ塔に?」ときかれるたびにしどろもどろだった。

歌会がしたかった。これが最大の理由。いまは東北でやってる超結社の歌会もあるし、塔の歌会もわかったからおおむね満たされた。

「未来未来ってツイッターがうるさいからそこ以外にしたかった」「選者を一人になんてしぼれないから」という理由で塔にしたけど、これはもう無効だ。前者は子供じみているしな。こういうのは、そのときの勢いにはなったが、いま現在「塔」にいつづける理由にはならない。

なみの亜子さんや吉川宏志さんに最初に賞と名のつくものをもらったのもきっかけだった。でもどちらも小さい賞だし、オレのその後に大きく影響したとはいえない。
それに、手から餌をもらったからなつくなんて、オレは犬猫かよ。ココロザシはないのかよ。

塔か未来かで迷って、塔のほうが会費が1000円安かったことも動機だった。些細なようだが、それはいまも気にしている。







仕事しながら結社のこと考えていた。やっぱり移りたい。

月集も若手もだけど、自分以外で毎月ほんとうに待ち遠しい作者が塔にはいないんだよ。自分のところをチェックしたら、あとは負担というか修行になる。



「トウヤメロ」とか言ってきた匿名のやつがいたな。三回くらいいやがらせされた。言われてるうちは辞めるもんかと思うが、言われないとあれだな。

@echoecho7777という匿名(塔短歌会の関係者?)から中傷を受けた
http://t.co/hltKQ4rODm

匿名氏(塔短歌会関係者?)からの嫌がらせに答える
http://t.co/AdC1QHQjcG

質問サイトからオレに「トウヤメロ」などと言ってきた人がいます。塔短歌会を辞めろということでしょうか

https://t.co/tLLzg9q1Gg






「未来」にメールで見本誌を希望した。動き出したわけだ。もしかすると来年1月あたりから、オレは別の所属になっているかもわからん。


塔は、選歌欄評を担当していたときはヤル気だった。でも歌会に行って「続けられない」と思った。
塔にはほんとに世話になった。まだ移ると決まったわけではないけど。ずっといるかもしれないけど。

失うものもあるからなあ。塔のいいところも色々思い出される。見本誌を見たうえで、何ヵ月かかけて考えてみたい。



▼▼▼



2015年8月29日のブログ「未来の見本誌がきた」より




8/28午後

「未来」の見本誌がきたんだけど、アウェイ感すごいな。すでに持っている三年前のものとたいして変わらないんだが、見たら怖じ気づいてしまった。ちょっと待ってくださいと言いたくなる。

結社とかって「嫌ならやめればいいじゃん」って言うけど、いやいやいやいやいや。どのツラ下げて行けばいいんだと思うね。入会を想像すると棒でつつかれるような気持ちになるもん。


この前は移りたい気持ちが強かったけど、目の前にしたら緊張して動けなくなってきた。あー誘われないかなー。一人では行けない。


これは覚悟いるなあ。
移りたい7:残りたい3
くらいだったが、五分五分まで戻った。


さっきも塔の人にツイッターをフォローされたし、つながりがどんどん濃くなってるんだよ。それを断つっていうのは覚悟がいるよ。つよい気持ちがないと移ることはできない。三年とはそういう月日だ。


塔と未来を両方やってるひとがいるけど、いかにも中途半端で、あんまり真似したくならない。金銭も労力もかかるからな。


見本誌をしばらく読んで考えよう。所属したい欄を中心に。


声がかかるのを待ってるっていうのはだめなやつだよねえ。相談したい気もするが、言ってもらいたいことがすでに決まっていてそれを言われたいだけのような気もする。


塔では二度も誌面時評で名前をだしてもらったり、座談会で言及されたこともあった。大事にされてきたなあ。


このまえ塔の歌をツイートしてみて、オレはけっこう塔を楽しんでるなと思った。たのしかった。読むのはつらいけど、丸つけた歌について考えるのはたのしかった。



このまえのお盆にやった東北歌会は象徴的だったな。
座った席の左がわ三人が塔の方で、右に二人未来、それも彗星集の方がいた。オレは塔と未来のはざまにいたのだ。

からだが二つあったらもう片方は治郎さんの欄に行きたい、とその時に言った。
でもひとつしかないから迷っているのだ。

彗星集の人としゃべったのが、そっちに移りたい気持ちを加速させた。
塔の歌会で、知らないことばかりでついていけなくてしんどかった時にも移りたい気持ちだったけど。







8/28夜

さっき書いた「東北歌会」のときに、「塔の歌会に来てくださいよ」と言われ、なんだかんだ言い訳してしまった。司会がいやだとか歌会記がいやだとか課題の歌集が入手できないとか。
ほんとはそうじゃなくて、イヤだからイヤなんだろうな。

金かかるし、日曜だから仕事場に断らなきゃ休みがとれないし、そこまでして参加したくないなあ。義務みたいにしか感じない。それだったら辞めたほうがいいとおもっちゃう。
変な後ろめたさからも自由になりたい。



移りたい気持ちは五分五分と書いたけど7:3にもどった。
未来の見本誌をよくよく見たら、そんなに怯えることはないなと。

治郎さんの欄は、なんか「うたつかい」っぽかったな。ほとんど口語で、透明感のある歌が多い。だからオレだと場違いな感はある。でもまあ、そんな空気を読む必要はないでしょう。
この欄が口語の人の受け皿になってる感じかなあ。


黒瀬さんの欄になると文語旧かなが増えるんだよ。やっぱすこしは関係あるんだね。


移るとしても、前金がきれる12月までは塔にいる。1月からあちらにいきたい。ということは、来月の月詠が最後になるわけだな。それ以後は出しても誌面で確認できないから出さないほうがいい。

1月にあちらに載るようにするには10月には入金を済ませて出詠する必要がある。それまでが考えるタイムリミットだ。逆にそこまでは結論を急がないようにしよう。
移れるとはいっても、そんなにポンポン出たり入ったりするもんじゃない。

鍵の外に出るようになってきたし、これからかなというところもあるんだよ。

なんか新しいことをしてガラッと変えたいんだよね。刺激がほしい。塔は落ち着けるいい場所なんだけどね。落ち着きより刺激がほしいんだよ。短い間だけでもいいからドキドキしたい。

塔事典ももらったし主宰の交代もあったし、いいときに居たなあ。選歌欄評をやり終えて荷がおりたし、そろそろ、っていう思いがあるよ。

あっちが合わなかったらまた戻ってくるんだろうなあ。それは最高にかっこわるい。
でも、あっちを気にしながらこっちにいるよりは、一度あっちも経験したほうがスッキリしそうなんだよな。やらないで後悔より、やって後悔しろとか言うじゃん。陳腐だけど。




▼▼▼




2015年10月13日のブログ「小さな決断」より



今日、未来短歌会に会費を振り込んだ。これが届いた時点でオレは未来の会員になったというわけだ。



オレが塔に入ってから辞めるまでのいきさつを、枡野浩一さんに某SNSのコメント欄で説明する機会があった。そのときの書き込みを収録する。






[1]話に聞く「結社」に入ってみたい
[2]入れば仙台で歌会ができる
[3]知ってる歌人が多くいる
[4]「未来」もいいけど、歌壇の歌人はよく知らないから選者が選べない、その点「塔」は選者がランダム
[5]「塔」は「未来」より会費が安い

といった理由でオレは塔に入ったのでした。2012年8月でした。
しかしいずれも決定的な理由ではなく、ほんとにこれでいいのか迷いがありました。
2012年12月に黒瀬珂瀾さんにお会いする機会があったのでそのことを話したら「三年は続けなさい」とのことでした。黒瀬さんはオレが初めて会った本物の歌人です。オーラをもっています。オレは三年は続けることに決めました。

結社誌はどちらかといえば退屈で、歌会は合いませんでした。
でも、少しの面白い歌、面白い歌人に出会いましたし、
老若男女いろんな方から評をいただいたり、
会員の歌集が送られてきたり、
依頼を受けて評を書いたり、
あるいは主宰が交代したりという出来事もあって、
変化があって続けてこれました。

そうしているうちに三年になりました。三年続けたおかげでオレは十分、塔については知りました。塔は嫌いではないですが、これをずっと続けていくのがよいとは思えません。

だんだん塔の選者複数制がいやになってきました。自分の歌を選歌するのが誰でもいいとは思えなくなってきました。

オレは塔を選択しましたが、未来へ行ったらどうなっていたのか知りたくなりました。今だったら、自分には治郎さんが合っているのではないかということがわかるのです。


治郎さんがこんなツイートをしていました。


最も尊敬する歌人に師事できない理由はある。
短歌や歌人のことがよく分からないうちに誰かの紹介で、或る短歌結社に入る。そして、2、3年たってようやく師と呼べる歌人を見出す。
そのとき結社の中で人間関係ができて雁字搦め。

いや、遅くはない。
今すぐ、真に尊敬する歌人に師事したらよい。




紹介ではなく独断で入会しましたが、それ以外はまさにこの状況です。
師、とまで言われるとそこまで深い尊敬かどうかはわかりませんが、塔の誰よりも加藤治郎さんが信頼できますし、毎月見てもらえるというところが良いです。「遅くはない」!






以上が書き込みの抄録。

この時点ではまだ、見本誌を見て検討したというところだった。
今日、会費を振り込んだので、これが届いたらオレは未来の会員となる。



塔には、前金のきれる12月までは在籍する。12月になったら退会届を出すつもりでいる。
塔には塔の良さがあるのでくるしい決断だったが、決断できた。枡野さんに聞いてもらえなければもう少しぐだついていた可能性がある。



▼▼▼


……

そんなふうに迷いながら「塔」をやめて「未来」に入った。
やっぱりけっこう長いまとめになったが、あんまりコンパクトにしないほうがよいと判断した。


以上です。



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2017年12月12日

「質問箱」三日目。短歌研究の裸の写真、塔から未来に移った理由

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ツイッターで質問に答える企画の三日目のもようをダイジェストでお伝えします。


昨日、質問箱についていろいろ書いたけど、質問箱のちょっと変わった使い方を思いつきました。そのためにはもう少し質問がほしいんです。

質問されると興味をもたれてるようでうれしくなるんだけど、それが何になるのかわかんなくて、一時の気持ちよさしかないんだとしたらちょっとさびしいなーと思っていた。その先の、ちょっとしたことを今日思いついた。

ほんとにささやかなんだけど、形になるやつを考えた。せっかく短歌で答えていて、答えるたびに短歌が増えるわけだから。


明日のご自分の心の天気を予報してみてください。
へいぼんな仕事の日です一日をとおして曇り北寄りの風
https://t.co/UllwI8STK8



サンタがいたら何をお願いしますか?
サンタさん 本気で言っていいですかオレはお金に困っています
https://t.co/IaVcZ8TXGU


不倫についてどう思いますか
父親は不倫しました
母親も不倫しました
責めはしません
https://t.co/BsFrhDDCiV



工藤吉生歌集が出版されることになりました!
歌集名を考えてください。

タイトルをつけるのかなり苦手です「ぬらっ」でいこうと思うくらいに
「仙台に雪が降る」ってタイトルを二年ほど前用意しました
新人賞候補になった連作の題を選考委員にほめられ
https://t.co/08VpFLgA7K



もし虹を手作りできるならどんな色で彩りますか?
なんというきれいな質問なのでしょうあなたも虹に似てるのでしょう
レインボー いまのきみこそ完璧でオレが付け足すなにものもない
https://t.co/uHZPhRSgwK



工藤さんの発信するもの、とても興味深く読んでいます。ですが、以前短歌研究に写真がのったとき上半身裸だったもの、意図がどうしても取れずやや不信感も残ります。どう解釈したらいいですか。
「解釈」や「意図」で信用してもらうための写真は撮っていません
八月のなかば依頼がきたころはずっと裸で過ごしてました
「目立ちたい」六割「いつも裸だしいい服ないし」が残り四割
https://t.co/5q5cr8xFwn

この質問はとくに心に残った。不信感とは重い言葉で、これを受け止めなければならない。
でも質問してくれてよかった。2014年の秋の雑誌に載ったものをまだ覚えてくれている人がいる。

写真を求められるというのは、その人がどんな人かを知りたいわけでしょう。だったら、夏はいつも裸でいるんだから夏の依頼ではそれを写すのが求められたことに対するただしい応答なのではないかと。ついでに話題になればおいしいんじゃないの、くらいに思ってました。

でも身近な人にえらく不評だったんですよその写真が。拒絶反応が大きかった。そのひとに不評だったことはオレのなかで大きかった。説明しても理解は得られなかった。

陰部どころか乳首も出してないのに(出そうと考えて自制した)、肩くらいで何をそんなに。
「上半身裸」って質問にありましたが、誤りです。上半身なんて出てません。肩か鎖骨あたりまででしょ。大げさなんです。

それでもそういう反応があるので、写真は服を着てるほうが絶対いいんだと学びましたね。こんなレベルからものを学ぶ人はなかなかいないでしょうね。

漫画家の江川達也さんが「まじかるタルるートくん」のコミックスの表紙の見返しのところ(なんていう部分?)に上半身裸で下がジーンズの写真を出してましたよ。作者の写真っていうのはそういうもんだと思いましたけどね。真摯でいい写真でしたよ。
何をワーワー言われるのか、ほんとのところは今もオレにはわかりません。

名前は言いませんけど、「自分も裸で撮りたかった、先を越された」という意味のことを言っていた若い歌人の方もいらっしゃいましたよ。

あ、なんか言い過ぎてしまいましたすみません。こうならないように短歌で答えていたのでした。



塔短歌会から未来短歌会に移ったのはなぜです
か。

複雑なことを短く言うならば加藤治郎がそこにいたから
ブログには複雑なことを複雑なまま書いたので読んでください
https://t.co/J8IUyu66EH

塔から未来へ移るときの話です。長いよ。

結社のことで迷っている
https://t.co/fJ40z2kLYZ

未来の見本誌がきた
https://t.co/S6Ot5ZR9wd

小さな決断

https://t.co/qdlpD3fBTq



短歌界でライバルだと思うのは誰ですか?
ライバルはなんといっても自分です模範解答しておくならば
https://t.co/Cnm0wNt6eX



気になる歌人やライバル視してる歌人はいます
か?

三年前は木下柳本伊舎堂を意識してると書いていました
そんなのはとてもおこがましいことといま恥ずかしく思っています
https://t.co/Q5U8KzVun1

ライバルに関して言うと(前にも言ったけど)、
自分より上に感じたら自分よりはるか上で、
自分と同じくらいだと感じたら自分より上で、
自分より下に感じたら自分と同じくらいなんだよと、
そういう箴言を読んだことがあり、その通りだと思います。

それで、自分より上の人を自分と同じくらいだと思いながら追うようなのをライバル視と言うんだと思っています。



工藤さんの選ぶ2017年流行語第一位は?
「マストドン」「笑うと倍!!!!!!!!!!!」を推しましょう「ぬらっ」が流行ってほしいのですが
https://t.co/NLjmTch88I

前者のネットサービスは、わりとすぐ下火になってしまって低空飛行しています。来年もあることはあるんですが、浮上は難しそうです。
後者は石井僚一さんの短歌からです。オレのなかではブームになりました。来年も心がけていきたいところです。

一位って言われたのに二つ推してしまいました。後者にします。

生きているだけで三万五千ポイント!!!!!!!!!笑うと倍!!!!!!!!!!/石井僚一「瞬間最大風速!!!!!!!!!!!!!」
短歌研究 2017年5月号


「歌会こわい」にしようとしてやめました。明るい言葉のほうがいい。



最近いちばん「どうでもいいわー」と思ったことはなんですか?
妹はタタールスタンという場所にとても興味があるみたいです
https://t.co/rJrSYjLSiF



成人向けの映像作品でお好きなジャンルをご教授ください。
男優が数秒ごとに発射する早漏ものを好んで見ます
https://t.co/g7KfBlSaWt
信じられなかったんだけど、いるんですよ、1分に10回以上出すような人。勢いがありすぎて天井まで届く人もいる。



▼▼▼



noteでは、ブログでは読めない内容の記事をたくさんアップしています。

「誰のために詠むのか」短歌投稿と選ばれるための歌 https://note.mu/mk7911/n/n58673caf4e12

第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://t.co/2qhYBXq6hv

2017年11月のオレの短歌とその余談【前編】
https://note.mu/mk7911/n/nc25fda0f3e41


500円ですべての記事(約100記事)が読めます。
よろしくお願いいたします。



去年の角川短歌賞の予選通過作品 50首|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/nd28a52e005c7
50首連作を200円で公開しています。


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2017年10月29日

【近況】▼結社の岐路▼アプリやってみたのコーナー▼雑誌掲載の報告▼ほか

勝俣州和が「笑っていいとも!」で、一回に使うトイレットペーパーはミシン目ひとつ分だと言ってたのを、最近トイレでよく思い出す。



そんなオレの近況の記事。10月の後半に読んだもの、やったゲームアプリのことなどをまとめます。




▼読書関係まとめ


▽「群山」と宮城の川柳誌




仙台文学館に二ヶ月ぶりに行った。行くたび「群山」を気にしている。
扇畑忠雄が創刊した東北アララギ会の「群山」という歌誌がある。扇畑忠雄が亡くなって徳山高明さんが引き継いだのだが、その徳山さんが今年亡くなった。「群山」がどうなるのかを注意して見ている。

今年はじめくらいに、徳山さんが入院して選歌できなくなったことがあって、それから退院したと思っていた矢先のことだった。大きく逝去の知らせが出た。亡くなってもしばらく歌が載り編集後記が載った。それもじきになくなった。追悼の歌が誌面に多く載った。

会員アンケートがとられた。
発行継続を希望するか、
希望しないか、
あらたな結社誌として出発するべきか
の三択。
結果94パーセント強の人が発行継続希望と回答し「群山」の継続が決まった。
一度は存続するか否かの岐路に立ったわけだ。

他人事じゃないが自分のことでもない。いややっぱり他人事なのか。亡くなるってことが想像できない人がいるが、亡くならないわけがない。何にでも終わりはある。そこに自分が居合わせるかどうかだ。いつか来るその時はどんなふうだろう、と思いながら「群山」の動きを見ている。



そういえば「川柳 杜人」の最新号も見てきた。宮城の川柳誌の歴史が書いてあって興味深かった。宮城には「杜人」「くらげ」「宮城野」の三つの川柳雑誌があり、いずれも長い歴史がある。「川柳杜人」の前には「川柳北斗」という雑誌があった、などなど。

「宮城野」だけは書店で見かける。代表の人の名前も聞いたことある名前だ。だから宮城野が一番強いようなイメージがある。でも文学館にあるのが「杜人」だけだからそっちしか読んでないなあ。




▽古泉智浩『ワイルドナイツ』



Amazonのセールときいて古泉智浩さんの『ワイルドナイツ』買いました。二冊。サマーブレイカーもバッド・キャンディもそうだけど、タイトルがかっこいい。

『ワイルドナイツ』読んだ。おもしろかった。通り魔の部分にドキドキした。弱い人間が格闘技を覚えて悪用するところにリアルを感じた。
「もう潮時だな」という台詞が二回出てくる。なぜかそれが頭に残った。オレもそういう経験がある。
ヘドラの目のような乳首というのが出てきて、てどんなんだっけと思って検索した。なるほどー。
ピンクの胴着を、オカマみたいと思う人もいれば血染めと言う人もいる。そして試合が始まれば関係なくなる。



▽冨士田元彦

『冨士田元彦短歌論集』読みおわった。
なんか読んだことあるような内容だと思ったら、篠弘の『現代短歌史Ⅲ』と重なりがあるんだな。
編集者の視点が貴重だ。志のあるもの達が集まって行動する、そのさまが描かれている。本を出す、シンポジウムをする、そういった活動。



▽昭和萬葉集

昭和萬葉集の六巻を読みはじめた。大平洋戦争まっただなかの巻。
毎日すこしずつ読むことにする。とにかくキンキラキンで、こんな本は見たことない。注があって言葉の解説をしてくれるのがありがたい。

なんか豪華だから、さぞ高い本なんだろうと思ったら1600円とある。昭和54年の1600円。そのころはジャンプが150円だったらしいから、その倍率で今の値段でどれくらいなのか計算したりした。



▽金井秋彦『捲毛の雲』と二つの「現代歌集」

キノの旅15、
又吉直樹『火花』、
松尾スズキ『これぞ日本の日本人』を買った。
短歌関係では金井秋彦『捲毛の雲』買った。
筑摩書房の現代日本文學大系「現代歌集」も買った。



金井秋彦『捲毛の雲』にはサインがあった。 https://t.co/B4UQUlLkfW
885caedf.jpg














→スズメリヤリってなんだろと思ったら「スズメノヤリ」という植物があるのだった。歌集では「すずめのやり」とひらがな表記になっていた。 https://t.co/XlL3ni4D8C

本にサインするときにミスるとやり直しがきかなくなることを教えている。



前に筑摩書房の現代文学大系68「現代歌集」というのを買ったが、今日買った筑摩書房の現代日本文學大系94「現代歌集」は、まったく内容がかぶっていない。解説は同じ久保田正文。前者は昭和42年、後者は昭和48年の本。


昭和42年の現代文学大系「現代歌集」の主なものは、与謝野晶子『みだれ髪』、窪田空穂『まひる野』、土屋文明『山谷集』、木下利玄『紅玉』、土岐善麿『六月』あたりか。中村憲吉、会津八一、太田水穂、前田夕暮なんかも入っていた。

それに対して昭和48年の現代日本文學大系「現代歌集」は、佐藤佐太郎『歩道』、宮柊二『群鶏』、近藤芳美『埃吹く街』が目をひく。ほかに石原純、松村英一、結城哀草果、坪野哲久、前川佐美雄、大野誠夫などなど。

で、尾上柴舟、尾山篤二郎、吉野秀雄、渡辺順三、木俣修の五人は両方に入ってるんだけどみんな別の歌集になっている。両方読むこちらにはうれしいが、両方読まれることが意識されていたりするのか。




▼アプリやってみたのコーナー


「10 - 頭を良くするパズル」
https://t.co/21myLUtXIK
やってみた。
おもしろいしすごくよくできている。やってたら真剣になって、頭が痛くなった。こんなに真剣なやつじゃなくていい。

なんかもっと軽いやつがやりたくなった。



「なぞってネコちゃん!」
https://t.co/sdZlmVJYDS
やってみた。

これは気軽なゲーム。ラインポップみたいな、一分間での記録を競うパズル。猫を消していく。消すたび猫がニャーニャーいう。こういうのでいいんだよ。

おもしろすぎると時間とられちゃうんで、ほどほどにたのしくて気分転換になって、気持ちよくやめられるゲームがいいなあ。飽きがこないともっといい。
数分で気持ちよくなって頭がリフレッシュできるのが理想。



「レンガブレーカークラシック」
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.temp.blockdefense
インストールした。「スワイプブロック崩し」というゲームをよくやってたんだけど、それの上位といえる内容。速度を変えられるし、アイテムが増えたし、きれいな音が出る。




「Smash Hit」 https://t.co/XelrNdnrrC
ボールを投げつけてガラスを割るゲーム。気持ちいい。課金しないとできないことが多い。

課金してみた。はじめてゲームのアプリに課金した。
今まで123、123、1234……おお4面まで行けた! ってやってたのに、課金したらコンティニューできるようになって1234……56789 10 11 12 はい終わりー、ってなってしまった。うーむ。
他のモードもやります。



▼ツイッターで流れてきたハッシュタグに乗っかってみたのコーナー


#歌人の手帳が知りたい
歌人なら短歌手帳。雑誌「現代短歌」の「読者歌壇」の特選になるたびに手帳が届き、いま四冊ある。 https://t.co/zDErXWabeU
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もらったので仕方なく……と使い始めたんだけど、まあそれなりに愛着がでてくる。1ページが縦書き5行。
巻末に著名な歌人の連絡先一覧が載っている。謹呈の参考にしなさいということか。




#わたしの本棚に5冊しか入らないとしたら

本を床に置いてるから関係ない。本棚に入るぶんしか蔵書がないなんてことがあるのか。あるんだろうけど。




#短歌はじめて変わったこと
目立ちたいとか、あっと言わせたいとか、そういう欲望がかなり前に出てくるようになった。「欲」がでた。
あと、木とか花とか自然のことを意識するようになった。

短歌はじめてないころの自分のことをどれだけ正確に思い出せているか自信がないなあ。六年前ってどうだったか。ピアノ弾いたりゲームの感想を書いたりしていた。






▼雑誌掲載の報告


角川「短歌」11月号は、角川歌壇で一首が三井ゆきさんの佳作、一首が加藤治郎さんの秀逸に選ばれました。角川短歌賞はダメだった。


「短歌研究」11月号が10/21に出た。
「短歌研究詠草」は2首だった。6回投稿して18点という成績で2017年の短歌研究詠草を終えた。一回あたりの平均点は過去最高だが、総得点はダメ(過去最高は去年の27点)。

今回載った二首は、これだけでは何のことかよくわからないものなので、結社誌にフルバージョンを出すことにする。

今後も、この欄は毎月頑張って投稿するようなことはしないつもり。




以上です。
んじゃまた。



▼▼▼



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2017年7-9月の歌まとめ・20首
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さっそく角川短歌賞のことを書こうじゃないか、または、オレと新人賞の六年間
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2017年10月26日

〈結社誌読む 109〉 「未来」2017年9月号  ~四次元美人コンテスト、ほか

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「未来」2017年9月号。



いつよりかうるさき世とはなりにけり作中主体が二つも三つも/大島史洋

小池光さんには
いつしかに年とりをりてこまごまと詞書(ことばがき)つく歌のうるさうるさ
という歌があった。角川「短歌」2015年7月号。
大島さんと小池さん。初句が似てるし、うるさいという感じ方も同じだ。
でも、自分が年をとってうるさく感じるのか、世の中が変化してうるさくなっているのかでは、全然ちがう。



いつしかに朱雲(あけぐも)も消え子らも帰りただしづかなる夕空となる/桜井登世子



結論ということなのか唐突にまた跳びあがり噴水止まる/前川明人



ビルの後ろに落ちきるまでは夕日さえ赤々と希望をこぼしていたが/佐伯裕子



膝頭つきて詫びたる感触がよみがへりきて憤ろしも/大辻隆弘「雨後の庭」



第二回四次元美人コンテスト準優勝という兄の元カノ/笹公人

→一回目じゃないし、四次元美人ってどんな意味の美人なのかあやしいし、優勝したわけじゃないし、自分の彼女じゃないし、今の彼女でもない。ちょっとずつずれていて、自慢しにくそうだ。
美人コンテストって古い感じがするけど、未来になってもあるのだろうか。未来であってもすこし古さというか懐かしさがあるのが笹さんらしい。




麺つゆの黒く揺れゐるガラス器のおもつたよりも葱入れるひと/山木礼子



水玉のシャツ着た友が起きぬけになぜか縄文杉を見たがる/服部真里子

→「なぜか」を謎のままにしておくには、「水玉のシャツ」が気になるし「起きぬけ」なのも気になる。縄文杉に降る雨粒になった夢でも見ていたのかなあ。



われの名は智子と言えば老い母は智子という名の娘(こ)がいたと言う/村松智子



解けなかった宿題それももういいよってゆるしてくれるいつか死が来て/野樹かずみ



どのように「もし」と言ってもその「もし」が石油まみれの鳥であること/遠野真

→湾岸戦争のときに話題になった写真のことだろうね。



ここからは有料です、が「しあわせに暮らしました」の前の行にも/西村曜「坂/薔薇園/県道を行く」
→「ここからは有料です」はネットのサービスなのだとして読んでみる。有料だからといってお金を払うと「しあわせに暮らしました」しかない。悪意のようだ。

それかあるいは、有料老人ホームのことかな。

「note」っていうサービスがあって、あれは自分の書いたものを好きなところまで無料公開、好きなところから有料にできる。でもあれは、支払ったのに一行しか読めないようなことがないように「残り○○文字」って書いてある。



どれもこれも気に食わなけりゃdボタン押して今日からは君が大統領だ/三輪晃
→「大統領」に皮肉がある。dボタンってあれでしょ、テレビの視聴者投票の。それでテレビが思いのままにあやつれるかっていうと、んなこたぁない。ましてや世界は動かない。
文字数がはみだしていて、なんかそれもわがままだ。
テレビをあやつるどころか、テレビに組み込まれてしまっている。
dボタンは使ったことないけど、笑点の特定の回答者の座布団が取られるって話はよく聞く。



望むなら何にでもなる紙ねんど長方形のままでかたまる/中田美喜



生き方が変はるかも、と言はれしを思ひ出したり日暮れの壁に/野田かおり「雲路より」




評のページからも少し。

七階に見る白き雲ゆふぐれとなりて内部の灯れるごとし/大辻隆弘



「ぼっち飯」とは一人ぼっちの食事という別に哀しむことにあるまじ/森田猛

→それはそうだ! と納得したが、よく考えてみれば、ぼっち飯の人たちって哀しんでいるんだろうか? どうもすれ違いがあるようだ。スクールカーストってものが伝わっているだろうか。

穂村弘さんが時々引く
ハブられたイケてるやつがワンランク下の僕らと弁当食べる/うえたに
っていう歌があるけど、それはどのあたりの世代まで伝わるんだろうな。
ハブられてもワンランク下に降りられない者が一人ぼっちで食べるのだ。そしてそういう階級であると位置づけられ、学生時代がモヤモヤしたもので覆われるのだ。



もうきみに伝えることが残ってない いますぐここで虹を出したい/岡本真帆



利き腕でなければ折れてもいいような 雪のちらつく朝の論調/平岡ゆめ




というような歌がおもしろかったです。この本おわり。
んじゃまた。



『未来』に載ったオレの短歌のまとめはこちら。
http://matome.naver.jp/m/odai/2145087691179204501





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2017年10月24日

〈結社誌読む 108〉 「アララギ」1962年5月号  ~四十すぎてゐるのだから、ほか

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古書店で買ってきた「アララギ」昭和37年5月號を読んだ。なんで昭和37年5月号かというと別に理由はなくて、たまたま一番取りやすいところにあったから。

昭和37年というと1962年。55年前。半世紀。いまの「未来」とか「塔」とか多くの結社誌と同じサイズ。第三種郵便物認可うんぬんが小さく書いてあるのが今の「未来」と同じだ。表紙はギリシャ彫刻。120ページある。紙がザラザラしている。



五月集其一、其二、其三に分かれている。
一が土屋文明はじめとする中心的な会員の欄で二~七首掲載。
其二は二首または一首が載るがほとんどが一首掲載。
其三は最大五首掲載。

規定を見ると、
其二はハガキに三首以内を送ることになっていて、
其三は原稿用紙に十五首以内を書いて送る。
其二と其三の両方に名前のある会員がいる。

原稿用紙の使い方を見ると一首ごとに一行空ける決まりになっている。

其二欄のことだろうけど「葉書歌稿一三四四名。うち入選者六一〇名」と最後のページに書いてある。半分以上は載らない。
「特別歌稿七五七名、うち入選者七二三名」とあるのは其三欄のことだろう。







かなしみを忘れ果てたるごとくにて今日墓石に水そそぐかな/吉田正俊




見る見る涙あふれ來し少年の面影去らず面接の後に/柴生田稔



濕氣多き押入れの中にくさりつつあるらむ書物思ふにたへず/扇畑忠雄



四十すぎてゐるのだからと言はれしこと今日また思ふ寂しかれども/清水房雄

→晩年の老いの寂しさの歌を総合誌でよく見かけたけど、四十代からすでに自分の年齢に寂しさを感じていたとは。



其一欄のあとに「齋藤茂吉短歌合評」がある。(五十)とあるから四年は続いている。九人の歌人が参加していて、そのなかに近藤芳美もいる。一首ごとに一ページかけて数人がじっくり評している。



嫁ぎ來て十三年われの觸るるなき夫の拳銃V四七六〇六二/藤原京子



血を喀くまで働き給ひき血に汚れしゴム長洗ひつつ涙溢るる/畠山ちよ子

→血を吐くまで働くっていうのは例えで言ってるものとして読んでいくと、血に汚れた長靴が出てきて、比喩ではないほんとの血液だとわかる。「涙溢るる」は言いすぎのようだが、ほんとにあふれているのだろう。



其二欄のあとには「萬葉集短歌研究」があり、茂吉の評のページと同じように合評がおこなわれている。一首を二ページかけて論じ合っている。

そのあとの「歌壇作品評」も合評だが、すこし様子がちがう。だいぶ批判的な評が多い。地中海、心の花、短歌研究、短歌、創作などかなり広い範囲を扱っている。

そのあと「新刊紹介」がある。高安国世が宮柊二『多く夜の歌』評を書いている。宮の作品に一定の理解を示しつつも「率直に言つて私は期待外れがした」ときびしい。



悲しみを告げむと出でて來しものを夜のホームに黙し別れぬ/浦野志き子



かたはらに君をるごとく感じつつ雪積りたる尾根のぼりゆく/吉村睦人



飯を食ひに出づる事のみが樂しくて一人の部屋にほほけてゐたり/河田柾木



オートバイのスピード上げて月光の冷たく照り映ゆる橋渡りゆく/島田昌明

→誌面にカタカナが少ないのでカタカナのある歌は目立つ。バス、トラックなど乗り物で出てくることが多いようだ。
オートバイに乗ってる短歌、なかなかめずらしいのでは。



一人居て灯さぬ部屋に文鳥を抱くしづかなるわが子を見たり/堺櫻子



母の墓に供へし米を食ふからす墓原を少し離れみてをり/川路ゆみ




96ページのアララギのあとにページ数があらたまり、16ページの「アララギ會報」がある。
塔の後ろのほうに「塔のひろば」があったり、コスモスの後ろのほうに「コスモス通信」があるのと同じ構造だ。

アララギ會報には歌会報告や選後評や質疑応答がある。
この時は土屋文明が不在で、柴生田稔と小暮政次と五味保義が選後評を書いている。吉田正俊も選をしている。千数百人の歌稿の選を四人でおこなったことになる。

二重投稿について五味保義が書いている。
『かつて土屋先生の落選歌の中にマルが一旦ついてゐて、再び抹消してあるのが交つて居り、それに朱筆で「コノ野郎、讀賣ニ同ジ歌ヲ出シタ、削ル」とあつたことがあります』



表紙の裏に、岡井隆歌論集『海への手紙』の広告が出ている。この本は知らなかった。「戰闘的な歌論の集成」とある。



以上アララギ昭和37年5月号でした。
んじゃまた。



▼▼▼



■工藤吉生(くどうよしお)の短歌・自選50首 +プロフィール
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2017年7-9月の歌まとめ・20首
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2017年09月30日

〈結社誌読む 105〉 「未来」2017年8月号  ~あたらしい臓器のように、ほか

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「未来」2017年8月号。



凍らせて忘れておりし豚足を持てば怪しき霧をまとえり/佐伯裕子



海岸に寄する無数のかずしれぬ波ことごとく助けてといふ/山田富士郎「転送」

→「無数の」「かずしれぬ」「ことごとく」は多少しつこさがあるが、寄せてかえして寄せてかえす波の終わらないところに関係しているのだと、とりあえずはとっておきたい。
初めは海で亡くなった人の声とうけとったが、そうじゃなくても成立するか。



救世主待望するは病なり病なくしてわれわれはなく/山田富士郎「転送」



シャンソンのプロの日々など想像のほかにてあれば耳飾り見つ/中川佐和子「卒業タイル」

コルク栓をデッサンしてる彫刻家そういう時間はたいせつなはず/大滝和子

→シャンソンのプロだったり、彫刻家だったり。歌が遠くのものを引き寄せて見せてくれる。引き寄せてもよく見えないところもあるけれども。



望遠鏡どれも同じに傾いてビックカメラの天井を映す/岡崎裕美子
→「望遠鏡」から想像される、宇宙・星・神秘……みたいなものが二句以下で裏切られる。現実をつきつけられる。



あたらしい臓器のようにふるえだす真珠の色のスマートフォンは/中込有美
→スマホが体の一部みたいになるのはよくわかるが、「臓器」ときた。臓器って体の内部にあるもんだと思ってたから、おどろきもある。スマホのバイブが、命あるゆえの人体の動きと重なる。
臓器ってスマホみたいに震えるのかなあ。いや、あたらしい臓器だからほかの臓器とは震え方もちがうのか……。



若くして頭髪薄い先輩がふられたらしいのではげました/価格未定
→最後の五文字が空欄になって「ペケ×ポン」の穴埋め問題に出てきそう。
しょうもないが、よくできている。



この人がわたしを褒める心情のマヨネーズつく箸で混ぜる汁/竹中優子
→下の句に新鮮味がある。デリカシーがないおおざっぱな人なんだね。ほめられてもあまりうれしくないわけだ。

あんなにもやさしく触れたはずだった指のかたちに傷む白桃/しま・しましま
→こちらはこまやかな歌。しかしそれでも傷つけてしまう。
マヨネーズつく箸で汁を混ぜるような人がさわったらもっともっと傷めてしまうね。



引きずっているのか付いてくるのかが分からぬままに雨上がりゆく/平岡ゆめ



なるようにしかならぬと独りごち行けばすれ違いざま人はくさめす/福島照子





以上です。この本おわり。


『未来』に載ったオレの短歌のまとめはこちら。
http://matome.naver.jp/m/odai/2145087691179204501




んじゃまた。



▼▼▼



■工藤吉生(くどうよしお)の短歌・自選50首 +プロフィール
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第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
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2017年8月のオレの短歌とその余談【前編】|mk7911|note(ノート)https://t.co/wu2trBY3LV

2017年8月のオレの短歌とその余談【後編】|mk7911|note(ノート)https://t.co/LoL07dV8dZ

短歌パトロール日誌【最終回】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n41c835707189

最近読んだ戦争関連本11冊を5段階評価する|mk7911|note(ノート)https://t.co/mymQd04Grj


「工藤の有料マガジン」は500円ですべての記事が読めます。
よろしくお願いいたします。


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2017年08月04日

〈結社誌読む 101〉 「未来」2017年6月号  ~時間旅行者の気分、ほか

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ひさしぶりに短歌をやっていきますよ。
「未来」2017年6月号。




塵芥屑(ごみくづ)の中の閃き、カントリーマアム個包装の切れ端/高島裕「旭将軍」



六日月ほどの太さと見上げたり月はいつでもきのふのつづき/田中槐「近づけば春」

→「六日月」に馴染みがなくて、三日月を頭のなかで三日分太らせてみた。
下の句は、昨日の続きとはいかないものを予感させる。



月光のところどころをつやめかせ轍のふかきひとところある/木下こう「かたすみ」



橋を渡る 孔雀を抱いて闇の濃いところと薄いところを渡る/服部真里子

→孔雀って色とりどりで、闇って黒だから、その対比が見えすぎるといえばそうなのかもしれない。でもオレはこれでいいと思う。孔雀を抱いて夜の橋を渡るというのが不思議な状況で、ここに惹かれる。



恐竜をぜったい助けないでという君のほんとうの悲しみ、おやすみ/岩尾淳子



死にたいな 頭が重くなる部屋で腹から出ない女を見てる/金尾釘男

→どんな部屋でどんな女かもよくわからないが、死にたくなるような嫌ーーなものが、閉塞感があった。



ふにゃふにゃと一応文句を言うようだ督促葉書は小雨を吸って/清水ゆん
→ハガキが雨でふにゃふにゃになることがある。督促を「文句」と言いかえたのが楽しい。

目を剝いて老女は閻魔大王に「つばめに軒を貸した。」と言えり/清水ゆん
→同じ文句でも、こっちは迫力がある。なにしろ目を いている。しかも相手が閻魔大王だというからすごい。生きてるときに良いことをしたんだから天国に行かせろということだな。



だれの真似かわからないけどコロッケの顔よく動く夜のめでたさ/小坂井大輔「さようなら昭和」
→「めでたさ」がとてもいい。回る傘の上をものが転がるようなのがおめでたい芸だけども、コロッケのものまねにもおめでたいものを見てる気にさせるようなところはあるかもしれない。
ああ、正月の「福笑い」に通じてるのかもしれないな。



リプレイでゴールを観るとき少しだけ味わう時間旅行者の気分/魚虎サチ「春の夜のカノン」
→笹欄らしい歌だなあ。「お、やってるね」という気分になる。
そう思ったことはないが言われるとそうかもしれないと思う、そんなゾーンだ。そんなゾーンへうまく蹴り込みたいものだ。



だとしてもなほ心臓は時といふ扉を叩きつづける拳/飯田彩乃



心臓のあたりにおいたてのひらをぎゆつとしたけど摑めなかつた/多田愛弓



傷のつくところの残つてゐる人を傷つけたりしか冬の手紙に/小野フェラー雅美





以上、「未来」六月号の歌でした。




『未来』に載ったオレの短歌のまとめはこちら。
http://matome.naver.jp/m/odai/2145087691179204501



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2017年6月に発表した/掲載された短歌まとめ【25首】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n6a0753b5ac49





短歌パトロール日誌【5】6/14-7/17|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n648c9e855c73

2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌編】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n2b8ea3aa7fd3

2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌以外編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n68525cac4bfd

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2017年07月28日

『未来』2017年7月号に掲載された短歌10首

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「ウケる」工藤吉生

地上から地下へと降りて電車に乗り地上へのぼれば目的地です

悲しみはリュックサックを背負うのか背負って昼の電車に乗るか

まるいベンチでみんなスマホをひからせて空から見れば一輪の花

コンビニでコピー機ごちょごちょやっている男を見たよ春の散歩道

「ウケる」って一度言われたそのことが思い出になり胸あたためる

神田川かと思ったら梅田川あなたは忘れてオレも忘れた

カーテンにまもられている一室はクリーム色に灯って浮かぶ

浅い川 底がいくらか見えていて寝苦しい夜ゆううつな朝

自動車の車内ライトのうすぐらさ五歳くらいの頃から好きだ

ぴかぴかをことごとくぼろぼろにする時間の黄ばみ、ひどく不潔な

「未来」2017年7月号掲載


※彗星集で一席をいただきました。一年半ぶり二度目。評がつくのが、とてもありがたいです。



「工房月旦」でやすたけまりさんから評をいただきました。

ほう、犬の服が光っていることで安全性が高まっている!  工藤吉生
音数は定型ぴったりだが「ほう、」が何度読んでも笑ってしまう。テレビの通販番組の小芝居のようでもあり、意外に素直な感嘆の声のようでもある。犬の服が光ること、そもそも犬に服を着せることへの皮肉な視線もたしかに感じられるのだが、単なる批評の歌ではない面白さがある。

ありがとうございました。




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