音楽

2015年09月22日

あいうえおのそれぞれの文字から始まる好きな楽曲名を「あ」から「ぽ」まで考えた

「好きな曲を50音であげてみったー」という診断メーカー http://shindanmaker.com/191545 をやった。

それをきっかけに、あいうえおのそれぞれで始まる好きな曲を「あ」から考えていた。
オレは20年前からの中島みゆきファンで、中島みゆきを使うとかなりうめることができてしまうから、なるべく封印したい。
あと、調べて探すのはダメということにしよう。正確な表記を調べるくらいはいいことにするが、曲名は頭の中から引っ張り出すことにする。

1アーティスト(1作曲家)1曲縛りをつける。




「あ」
すぐ出てきた。大江千里「秋唄」。
「みんなのうた」で出てくると画面の前から動けなくなる。

「い」
遊佐未森の「いつも同じ瞳」にする。クリスロードのテーマ曲だし、地元の歌をひとつはいれたい。

「う」
「ウクライナ国歌」。

「え」
電気グルーヴの「N.O.」。
人は14歳で聴いた音楽をずっと好きでいる、みたいな話を聞いたことがあるが、それくらいで出会ったなこれも。

「お」
ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」にする。「緑の木陰」とも呼ばれるんだっけ。ピアノで弾いたときに、なんていい曲だろうと思った。


「か」
ヴィエニャフスキの「華麗なポロネーズ」で。

「き」
鶴田浩二の「傷だらけの人生」。なにからなにまでまっくらやみよ。


「く」
武田鉄矢「雲がゆくのは」。
テレビでドラえもんの映画を録画したときに何度もエンディングばかり聞いた。

「け」
中島みゆきの「化粧」。生まれて初めてカラオケで歌った曲。
ここで中島みゆきを使ってしまった。「け」はむずかしいよ。

「こ」
LINDBERGの「この空にちかって」。「ヤダモン」好きだった。アニメの歌が多いなあ。

「さ」
塊魂の「さくらいろの季節」で。児童合唱。

「し」
「シンデレラなんかになりたくない」にしよう。「チンプイ」エンディング曲。何度も言うけど、オレはチンプイのエリさまが好きだった。

「す」
ハナ肇とクレージーキャッツ「スーダラ節」。

「せ」
どうしてもある単語ばかり連想させる文字だなあ。
hitomiの「Sexy」で。

「そ」
ソーラン節。
いやほんとに好きなのよ。思いついただけってわけじゃなくて。カラオケで歌うし。

「た」
柴田淳「ため息」。
あのアルバムだと、アイドル歌手をやめて実家の風呂屋を継ぐ「王子様」の歌のインパクトがつよい。

「ち」
チュニジアの夜
ジャズでよく演奏されるやつ。誰のいつの演奏だよ、ってなりそうだけど、誰がいつ演奏してもいい曲なのよ。初めて聴いたのはピアノの発表会だった。クラシックが多いなかでのそれは鮮烈だった。

「つ」
カンタータ「土の歌」
佐藤眞の作曲。合唱曲として有名な「大地讃頌」を含む。

「て」
「テレポーテーション~恋の未確認~」橋本潮
「エスパー魔美」のオープニング曲。イントロだけでときめく。

「と」
「時計交響曲」。ただしくはハイドンの交響曲第101番。
少し強引だが、ハイドンが好きなのでなんとか入れたかった。

「な」
「なみだの操」殿様キングス
何度も書いてると思うけど、オレがカラオケで必ず歌う曲。

「に」
「にじのむこうに」で。
茂森あゆみ・速水けんたろうの歌ということになっているようだ。「おかあさんといっしょ」で知った。っていうか、あゆみお姉さんが好きだったんだよオレは。

「ぬ」は無いよ。パス。「ぬらっ音頭」みたいなのを自分でつくって好きになるくらいしか方法がみつからない。

「ね」
涅槃交響曲。黛敏郎作曲。
黛さんは「題名のない音楽会」の司会のイメージが強かったな。亡くなってからも何人も司会はかわった。

「の」
所ジョージ「農家の唄」
ダジャレで始まるが、農家の後継ぎの問題や天候に左右されるさまを歌うなど、所さんにしては真面目な内容。

「は」
ハッピーシンセサイザ。
ボカロの曲、という以外には知らないな。好きで何度も聴くんだけど。

「ひ」
篠原美也子「ひとり」

「ふ」
北島三郎「風雪ながれ旅」。
北の地名が繰り返しでてくるところとか、とにかく寒い。アイヤーアイヤー。

「へ」
華原朋美「hate tell a lie」。
リアルタイムではそうでもなかったけど、ブームが過ぎ去ってから「やっぱりあれはよかったんじゃないか」と思って小室ファミリーはけっこう聴いた。

「ほ」
椎名林檎「本能」
これはリアルタイムだった。中島みゆき以外で発売日にシングルを買ったのはこれ一枚だとおもう。ガラス割ってる看護婦さんのジャケット。すぐ売ったら50円になってて、世の中のきびしさを教えられた気がした。

「ま」
谷山浩子「まっくら森のうた」。
「みんなのうた」でよくながれた。小さいころのオレをこわがらせ魅了した。

「み」
DAISHI DANCE「MUSIC LIFE IN FOREST」。寝るときによく聴く。

「む」
バッハ「無伴奏チェロ組曲」。

「め」
「メランコリック」。
これもボカロ曲ということしか知らない。ボカロ曲にアーティスト名があるのかどうかもオレはよく知らない。あっても覚えられなそう。
「踊ってみた」だと振り付けがかわいいから好き。

「も」
シューマン「森の情景」。
ピアノ組曲。一曲目の「入り口」が好き。「予言の鳥」が有名。

「や」
佐野元春「約束の橋」。
ラジオから流れる曲をかたっぱしから録音していた時期に録音した曲。この人の歌はほぼこれしかしらない。

「ゆ」
永井真理子「YOU AND I」。
アニメ「YAWARA!」はいい歌が多かったな。

「よ」
五木ひろし「よこはま・たそがれ」。
やっぱりあの、道具だけをならべていく歌詞のつくりかたはすごいとおもう。

「ら」
鈴木あみ 「love the island」。
今は名前が漢字になったんだっけ。小室ファミリーのなかで一番すきだなあ。

「り」
レスピーギ「リュートのための古風な舞曲とアリア」。
第三舞曲がいいんだよ。有名な「シチリアーナ」が。

「る」
「ルージュの伝言」か「ルネッサンス情熱」。アニメがらみ。前者にしておこう。魔女の宅急便が好きなんだよ。

「れ」
モーツァルト「レクイエム」。
フォーレのも好きなんだけど、フォーレはほかのところで出てきてもらうのでモーツァルトにした。

「ろ」
ブルックナーの交響曲第四番「ロマンチック」で。
それか米米CLUBの「浪漫飛行」でもいいんだけど。

「わ」
合唱曲の「若い翼は」。
オレのときは中二の課題曲だった。いま聴くと、すごく短く感じる。

「を」「ん」とばして濁音にうつる。


「が」
「ガラモン・ソング」。
ドラマ「世にも奇妙な物語」のテーマ曲がこういうタイトルらしい。ネットやるようになって初めて知ったんだけど。

「ぎ」
上々颱風「銀の琴の糸のように」。

「ぐ」
軍艦行進曲。仕事いくときに頭のなかで流したりする。

「げ」
TMN「get wild」。シティーハンターを最近YouTubeで見たらすごくおもしろかった。

「ご」
ドビュッシー「ゴリウォーグのケーク・ウォーク」

「ざ」
前田愛「the beautiful world」。「キノの旅」大好き。

「じ」
ライヒ「18人の音楽家のための音楽」。

「ず」
むずかしいなあ。ズームイン朝のテーマ曲にしておく。

「ぜ」
かなり難しかった。フランソワ・クープランのクラヴサン曲「善男善女」をいれておく。

「ぞ」
これも大変だった。「ぞうさん」しか思い付かなかった。「ぞうさん」を好きな曲といえるか? と思ったが、普通だ。

「だ」
マーラー「大地の歌」。これ好き。

「ぢ」「づ」は出てこない。降参。

「で」
NOKKO「DNA」。「ライミング・カフェ」はすばらしいアルバム。

「ど」
ドラゴンクエストマーチ。有名なあれですね。

「ば」
橘いずみ「バニラ」。これはすごくはまった。ラジオで聴くたびに大興奮していた。

「び」
ビタースイートサンバ。オールナイトニッポンといえばこの曲。

「ぶ」
まりちゃんズ「ブスにもブスの生き方がある」。

「べ」
「ベートーベンだねRock'n'Roll」。「21エモン」エンディング。藤子アニメの曲が多い。

「ぼ」
smile dkの「BOYS」にする。ダンスダンスレボリューションは最初の方だけやってた。


「ぱ」
「POWER OF LOVE」 JUDY AND MARY

「ぴ」
これはピアノソナタでもピアノ協奏曲でもいいからサービス問題みたいなもんだ。ベートーベンのピアノ協奏曲第三番にしておこう。

「ぷ」
プレリュード。ファイナルファンタジー。

「ぺ」
難問だ。フォーレの「ペレアスとメリザンド」組曲版で。

「ぽ」
Perfumeの「ポリリズム」で。



これでほんとに1アーティスト(1作曲家)1曲になったはずだ。ぬ、を、ん、ぢ、づ、は降参した。ず、ぞ、はかなり無理矢理になった。

じゅうぶん考えたからもういいでしょってことで、禁をやぶって検索で探してみた。
「ず」は「ズンドコ節」とかあったんだな。「ん」は「んばば・ラプソング」とかあったんだ。でもまあいいや。一日かけておもいだせない程度の曲だ。
歌詞サイトでも「ぢ」「づ」で始まる曲はなかった。


でもほんとに、昔のものは覚えていていまのものは覚えない人になったなあオレは。
みんなのうたと藤子アニメとドラクエFFで育ったのがもろにでた。それから少しポップスや演歌を聴いてからクラシックに入ったのだった。



おわります。


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2014年10月10日

持っている1500枚のCDから好きなものを60選ぶ【後編】 ~ゲーム音楽、J-POP

工藤が20年で買った1500枚のCDから60枚選んでいるところです。
後半はゲーム音楽やジャズやいわゆるJ-POPのCDをあげていきます。



「Final Fantasy III (NES) Music - Dorga Theme」: http://t.co/FvRTrZM6Us
【31】ファイナルファンタジーⅢオリジナルサウンドトラック、を31枚目とする。初めてやったFFで、思い入れがある。
「ドーガとウネの館」



「【GAME MUSIC】 FINAL FANTASY Ⅵ [ティナのテーマ]」: http://t.co/UbUqtTRiXS
【32】ファイナルファンタジーⅥオリジナルサウンドトラック、を32枚目とする。
初めてやったスーファミソフト。音もファミコンよりずっといい。



「FF12 BGM 作業用 ギーザ草原」: http://t.co/SwIyzxrzTc
【33】ファイナルファンタジーⅩⅡオリジナルサウンドトラック、を33とする。崎元仁さんの音楽が好きなんだよねー。



「【塊魂】さくらいろの季節」: http://t.co/p5BWzTlOie
【34】児童合唱なんてめったに聴かないなあ。
今聴いたら鳥肌たった。



「Seiken Densetsu 3 OST 聖剣伝説3OST #61 Long Goodbye」: http://t.co/xpgZGygX62
【35】聖剣伝説3。
懐古がつづくなあ。「なつかしさ」が良さに結び付いている。



「【聖剣伝説LOM】滅びし煌きの都市【BGM】」: http://t.co/4BHpKDr0xo
【36】聖剣伝説レジェンドオブマナ。
ああなんて美しいんだろう。



「空中の音頭」 http://t.co/z0Xeny2SqU
【37】タクティクス・オウガといったらこの曲、と思っている。
うちにあるのは「運命の輪」というやったことのない方のサントラだ。それが36枚目。



「Tales of Phantasia OST 40 : The second act」: http://t.co/metjId9oRk
【38】テイルズオブファンタジア。このころは恥ずかしいゲームとは思ってなかった。18年くらい前。サントラCDがゲームの音源と違うのが残念。



「クロノクロスOP」: http://t.co/ZMKY8iiH8s
【39】クロノクロス。サントラに作曲者が一曲一曲の解説を書いていたなあ。
全体として、くつろいだ曲が多いのもいい。



「Distant Worlds MUSIC FROM FINAL FANTASY -03-Aerit…」: http://t.co/a3SaNKuAqe
【40】ディスタントなんとかは、ファイナルファンタジーの本格的なオーケストラアレンジのCD。
しかしスクエニはアレンジものばっかり出してる。釣られてオレも買うんだけどさ。やっぱりオリジナルが一番いいよ。ゲーム音楽はゲームの中にある形がいちばんいい。

でもディスタントワールドはよかった。本来はこういう音楽なんだろうな、って思える。



「DDR Butterfly [FULL] with lyrics」 http://t.co/P2EAXX1oXu
【41】音ゲーは、ダンスダンスレボリューションの初代と2だけはやったことがあって、専用マットももってた。サントラも。
でも自分が「バタフライ」とかに合わせてピョンピョン跳んでたと思うと変な感じがするし、黒歴史という言葉を思いだしたりもする。



Nusrat Fateh Ali Khan Live: Allah Hoo (1993): http://t.co/EHtsPwodjb
【42】ヌスラット・ファテ・アリー・ハーン「アッラー・フー(彼こそアッラー)」

「法悦のカッワーリー」という2枚組を42とする。
パキスタンの音楽ですねつまり。みんなあぐらかいて座ってるし、楽器編成も特殊だ。一曲の演奏時間も長い。だんだん盛り上がってくる。



「Art Blakey's Jazz Messengers, "Ugetsu"」: http://t.co/4HCbfWehBO
ジャズから二枚。
【43】アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ「ウゲツ」。
いやべつに「モーニン」でもよかったんだけど。


「Miles Davis - Kind Of Blue [Full Album] (1959)」: http://t.co/52TsK9hBWl
【44】マイルスのとにかく有名なやつ。なにかの原点のように感じる。聴くと「戻ってきた」と思う。

ジャズは結局、あんまり広がらなかったし、もう集めてない。



「【北朝鮮VS電気グルーヴ】エジソン電」 http://t.co/SlAQ5kqWom
【45】電気グルーヴの「VOXXX」というアルバムを45にする。最近のアルバムはあんまり買ってないなあ。



「NOKKO SILVER」 http://t.co/OXQXiRyzKP
ここから女性ボーカルが続く。
【46】NOKKO「カラード」。
「ハレルヤ」とか「ライミング・カフェ」とか、ほかのアルバムもおもしろいけど。
動画見て、90年代はもう昔のことなんだな……と思った。



「この空にちかって」: http://t.co/aL1NWs4KMx
【47】LINDBERG「Ⅴ」。
「この空にちかって」はアニメのテーマ曲だった。オープニングよりエンディングが好きだった。



「満月  松阪晶子さん」: http://t.co/0uAgufJUxx
【48】松阪晶子「夢を眠らせない」
3枚のアルバムを残し、その後どうなったのかはわからない。
「さん」付けされてるもんなあ。
「DAKE-DO」という歌がいちばん有名だと思っていたんだが、YouTubeにない。このころのアーティストだと、シングル曲でも普通に動画がなかったりするなあ。



「篠原美也子 誰の様でもなくPV」 http://t.co/dJwmPGyCLc
【49】アルバムにはアコースティックバージョンで入っている。
「海になりたい青」とか「いとおしいグレイ」とか、好きなアルバムだ。



「橘いずみLIVE バニラ」: http://t.co/hg0mv3OQmI
【50】橘いずみ「太陽が見てるから」をお気に入りCD60の50番目とする。一曲だと「失格」だけど、アルバムだとこちらかなあ。「ごらん、あれがオリオン座だよ」も大好き。



「love the island/鈴木あみ」 http://t.co/SxdVPLr7fe
【51】鈴木あみ「SA」



「tohko ふわふわふるる」 : http://t.co/OZ7fQhH7WV
【52】tohko「籐子」



「高橋由美子-A song for you(LIVE)」 http://t.co/ObKy1yN8HB
【53】高橋由美子「for BOYS」
オレもBOYだったことがあった。けっこういいアルバムで、泣いたこともある。



「暮れてゆく空は/遊佐未森」: http://t.co/IM58NK1gYv
【54】遊佐未森「ハルモニオデオン」
この人もかなり追いかけたなあ。2003年の「ブーゲンビリア」あたりまでは全部聴いている。



「砂の果実」 http://t.co/XxMk8yNX9N
【55】中谷美紀「cure」
おまけのアンビエントのCDもよく聴いた。そっちを60枚のなかに入れようかと思ったくらい。



「JUDY AND MARY『クラシック』」: http://t.co/TcwluuwTyB
【56】「FRESH」というベスト盤をよく聴く。熊が交尾してるデザインの。



「Rina Aiuchi - it's Crazy for You」 http://t.co/2y1tqf0Xai
【57】愛内里菜「Be Happy」
好きであることを隠している人がけっこういるんだけど、そのなかの一人。



「中島みゆきのオールナイトニッポン 1984年2月7日最後のハガキ「怜子」」: http://t.co/nwJ7R5dmX2
【58】中島みゆき「愛していると云ってくれ」
管理が厳しいのか、アルバムそのままの音が入った動画はないね。
カバーがあふれている状態だ。本物じゃなきゃみんな同じだ。



【59】中島みゆき「時代 -time goes around-」。初めて買ったCDでもある。



「オルゴール」: http://t.co/V4UBIDFI0o
【60】「松島オルゴール博物館」のCDを60枚目とする。

以上、持ってるCD1500のなかのお気に入り60とその参考動画でした。







というふうに一度は選んではみたけど、tohkoとかダンスダンスレボリューションはなくてもいいかもなあ。代わりにモーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏とか、ラモーのクラヴサン曲集を入れてもいい。


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2014年10月09日

持っている1500枚のCDから好きなものを60選ぶ【前編】  ~クラシック音楽

「いま持っているCDでいちばんお気に入りのものは何ですか?」  

という質問を受けて、持ってる1500枚ほどのCDから好きなのを選んだ。60枚になった。今回はそれを関連動画をつけながら挙げていく。
クラシック30、ゲーム音楽10、ポップスその他20。
2枚組などもあるので、正確には60点となる。

1994年からCD集めてるんで、20年になる。このへんでまとめてみるのもいいかなと。
動画はあくまで「だいたいこんな感じですよ」という参考です。


「Lachrimae, John Dowland (1563-1626)」 http://t.co/VdfC2dR9AU
【1】ダウランドといえば「流れよ、わが涙」。声楽つきのもあるようだが、リュートのみのがいい。ルーリーなどが参加している「ダウランド リュート曲集」4枚組で聴く。



「Amarilli, Mia Bella (Caccini) - Soprano Ana Leono…」: http://t.co/meVWfLo9cm
【2】カッチーニのリュート歌曲。しっとりとしている。
オレがよく聴いたのは、ドイツハルモニアムンディ50周年記念50枚BOXのなかのもの。

演奏者にはあまりこだわりがないんで、同じ楽曲の違う奏者の動画を貼ることもあります。



「コレルリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第12番ニ短調『ラ・フォリア』」: http://t.co/4HfUt9ke8q
【3】ディアゴスティーニの「ザ・クラシックコレクション コレッリ」は様々な編成の楽曲が一枚に収まっていてよかった。今はブリリアントクラシックから出ている10枚組をよく聴く。



「Telemann - Quatuor Parisien N°12 (Chaconne) / I…」: http://t.co/a0ngOl9YgN
【4】テレマンの四重奏曲。テレマンはくつろいだ音楽。この動画は野外の演奏で、妙にカメラワークが凝っている。

CDとしては別になんでもいいんだよねテレマンは。どれを聴いても同じようにいいものだから。
DENONから1枚1000円、2枚1500円くらいで出てるシリーズのをよく聴く。「六つの四重奏曲」「パリ四重奏曲」とか。



「J.S. Bach - BWV 582 - Passacaglia c-moll / C minor」: http://t.co/ztKIXDXpGp
【5】バッハのオルガン曲。初めて買ったクラシック音楽のCDが「バッハ オルガン名曲集」っていうのだった。

リリングとか複数の演奏者が参加しているDENONから1300円で出ていたもの。それから1200円で再発売になった。その後たぶんまた出たでしょう。
「パッサカリアとフーガ」はとくに重厚で、圧倒されちゃった。



「Reinhard Goebel and Musica Antiqua K ln in Floren…」: http://t.co/hy6X1C6Vws
【6】バッハのブランデンブルグ協奏曲。ゲーベルの演奏はテンポ速めでサクサク進む。いろんな楽器が活躍して面白い。



「Heinrich Sch tz - Die Sieben Worte Jesu Christi a…」 http://t.co/WxjgU0uzJe
【7】シュッツ「十字架上のイエスの七つの言葉」。オレの持ってたのはハルモニアムンディから出たものだった。
声楽。聴いて気持ちいいということ以外言うことがない。シュッツは色々集めてみたけど、結局最初に聴いたのが一番よかった。



CD紹介としてはAmazonのページを貼るのが正確だろうが、いまどきCDにこだわることもないだろう。オレが持ってるのは廉価盤ばかりだし、一番いいとは限らない。ただ、最初に聴いたものが印象に残りやすくて多く挙げている。



「C.P.E.Bach Symphony No.1 in D major, H.663 Wq.183」 http://t.co/UxZgZ6EbLK
【7】C.P.E.バッハ「シンフォニア集」初めて買ったナクソスのCDがこれだった。W.F.バッハの作品も入っていた。

有名なバッハがJ.S.バッハで、長男がW.F.バッハ、次男がC.P.E.バッハ、末っ子のJ.C.バッハもモーツァルトに尊敬された音楽家で、ほかにJ.C.F.バッハという人もいる。
オレが好きなのは次男。時々宮廷音楽と思えない荒ぶりを見せる。



「Carl Stamitz - Sonata for Viola and Piano in B-fl…」 http://t.co/nELM3TR008
【9】シュターミッツ。ディアゴスティーニ「ザ・クラシックコレクション76 シュターミッツ マンハイム学派のヴィルトゥオーゾ」というのを聴いたらよかった。
ただし、シュターミッツは二人いる。父アントンと息子カール。4つの楽曲のうち、どれがアントンの作品なのかカールの作品なのかがわからないというCD。曲の表記も不十分だし、いまだにオレも全部はわからない。



「Mozart Piano Concerto No23-1M (1/3) S ndor V gh R…」 http://t.co/w4hGx4vnuK
【10】モーツァルトのピアノ協奏曲23番。これもディアゴスティーニの定価910円の安売りCDでよく聴く。20番も入っていた。



「ヴァイオリンソナタ第9番イ長調 Op. 47 クロイツェル 第1楽章」 http://t.co/X2cFPjWBNJ
【11】ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ5.9番をスターン盤でよく聴いた。クロイツェル・ソナタはトルストイが同名の小説を書いたことでも有名。
オレは小説から入ったのかなあ。覚えてない。


60枚を厳選したため、モーツァルトもベートーヴェンも1枚ずつになった。



「シューマン ピアノ協奏曲 イ短調 から 第1楽章」 http://t.co/5TgsjjLjMf
【12】これもディアゴスティーニ「ザ・クラシックコレクション」で聴くなあ。ディアゴスティーニの回し者じゃないんだが。
ほかに交響曲第3番「ライン」も入っていた。
シューマンというと、「トロイメライ」のささやかなイメージだったので、壮大な音楽にびびったなあ。



「モルダウ「わが祖国」より」 http://t.co/E0WLckTGLq
【13】スメタナ「わが祖国」は全6曲。けっこう激しい曲もある。合唱でも有名。この動画はカラヤンだけど、オレがよく聴いたCDはディアゴ(略)


どんだけディアゴスティーニなんだよって話だ。安いしいろんなのが聴けるから、はじめの頃はお世話になった。ただし演奏者は無名の人ばかりだ。架空の名前もあると聞く。いわゆる「幽霊指揮者」というやつだ。



「ブラームス 交響曲第4番 第1楽章」 http://t.co/3S4dgxNnWf
【14】これはザンデルリンクで初めて聴いて、あっさりめのノリントンと濃いめのチェリビダッケでも聴いた。ピアノ編曲版もあった。どれも良い。



「ブルックナー 交響曲第4番《ロマンティック》 第1楽章 ヴァント NDR」: http://t.co/eHGTlNdN3Q
【15】これは図書館でヴァントの2002年のやつを聴いたのが最初だ。クレンペラー、カラヤン、パーテルノストロ、チェリビダッケも聴いた。
精神科の集団精神療法に通っていたころに、そこで知り合った人にヴァントのブルックナーを薦められたのだった。お元気だろうか。

とてもゆったりしたスケールのでかい音楽。離れたところから地球を眺めているような感覚になる。2楽章が好きです。



「ドヴォルザーク 交響曲 第8番 「イギリス」」: http://t.co/145IOoynvP
【16】PILZというあやしいレーベルのもので聴いてたなあ。下手な翻訳みたいな解説つきの。
印象深い、良いメロディーを冒頭にもっている。



「Pell as et M lisande Suite, Op. 80 by Gabriel Fau…」 http://t.co/D3d8NwBnb1
【17】フォーレ「ペレアスとメリザンド」。アンセルメとスイスロマンド管弦楽団のCDを持ってる。一緒に入ってるドビュッシーの
「小組曲」も素晴らしいんだこれが。

動画で見たら、やっぱいいなあと思った。始まったところからもう幸福感で体が浮き上がりそうになる。たまらんよ。フォーレ最高。



「Wagner Rienzi Overture Klaus Tennstedt London Phi…」: http://t.co/1A9SktRUd5
【18】ワーグナー「リエンツィ」序曲。NHKの名曲アルバムで見たのが最初。CDはテンシュテットで持っている。
ただ、別に全部聴いて比べたわけじゃないから、テンシュテットがオススメかと言われると困る。ほかのすべての楽曲にそれは言える。



「マーラー《大地の歌》第6楽章「告別」ワルター旧盤 / フェリアー」: http://t.co/tEnIHBTibc
【19】マーラーはどれにするか迷った。1から6番くらいまではどれも好き。聴く頻度は高くないけど。



「Part I Rachmaninoff Plays Piano Concerto No. 2」: http://t.co/K4p2jK2mbE
【20】ラフマニノフのピアノ協奏曲2番。フィギュアスケートで有名な曲。
作曲者本人の演奏のCDがナクソスから安く出ている。



レスピーギ:リュートのための~第3組曲:マリナー/ロス室内O: http://t.co/5c1ltkewAY
【21】ずいぶん略した動画タイトルだ。「リュートのための古風な舞曲とアリア」。タイトルとは違い管弦楽曲。落ち着きます。
まさにこのマリナー盤を持っている。この絵はボッティチェリの「春」だったっけ。この絵と楽曲がオレのなかで結び付いている。



「プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 ブロック(Pf)」: http://t.co/9WunPsibCL
【22】ベロフ盤で持っている。
プロコフィエフは攻めている感じがする。オレなんか単純だから工場とかビルとかが見えるような気持ちになる。



「Xenakis: "Omega"」: http://t.co/6kjm6xiBT1
【23】クセナキスのCDは見つけ次第買っていたころがあった。不協和音にひたる音楽。暴力的といってもいいかもしれないね。
初めて聴いた「ヒビキ・ハナ・マ」という曲が印象的だったんだが、動画は見つからず。



「Gorecki Symphony of Sorrowful Songs」 http://t.co/SfXZIaLuUP
【24】グレツキの交響曲第3番。定番といえば定番だ。癒しに。睡眠導入に。



「アルヴォ・ペルト 鏡の中の鏡 Arvo Part / Spiegel Im Spiegel」 http://t.co/A9IEgGIyiK
【25】「ザ ベスト オブ ペルト」というのを買って、よく聴いた。
これは車窓動画。



「Steve Reich - Music for 18 Musicians [ 2008 JAPAN…」: http://t.co/97c5pe9omF
【26】ライヒ「18人の音楽家のための音楽」。ライヒは今でも見つけ次第買う。
反復とずれ、これが気持ちいいんです。



「Philip Glass Glassworks」 http://t.co/gN5eBpux1H
【27】フィリップ・グラス「グラスワークス」。これもライヒと同じく「ミニマルミュージック」と呼ばれるもの。雨の日に合いそう。



「早春 【蔵王】-混声合唱のための組曲 【東京混声合唱団】」: http://t.co/aEwTjZpxbW
【28】佐藤眞「土の歌」のCDを「大地讃頌」一曲のために買ったんだが、ほかの曲もよかった。



「伊福部昭 日本狂詩曲~祭り」: http://t.co/PE9ajPHujE
【29】ナクソスの「日本管弦楽名曲集」を29枚目としたい。この動画の演奏はそのCDより激しい。
まさに祭に熱狂している。



「世界の国歌 9 イスラエル」 http://t.co/Fe5G6J4gCc
【30】「世界の国歌 ベスト」という二枚組CDがよい。105の国歌が入っている。外国の国歌って、スポーツのイベント以外ではなかなか耳にできない。




つづく。


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2012年09月02日

中島みゆきのアルバムを聴く★42「真夜中の動物園」

中島みゆき「真夜中の動物園」





2010年のアルバム。ボーナストラック2曲を含めて全12曲。





歌詞カード、ジャケット

走っているみゆきさんのモノクロ写真のジャケット。何か追いかけているのだろうか。

歌詞カードに写真は多い。
ギターケースを持った写真、「歌旅」を思わせる青いギターを持った写真、動物。
タバコを吸ってる男性がスペシャルサンクスに名のある倉本聰さんだろう。





楽曲



1.今日以来

中庸なテンポのあっさりした楽曲。
うまくいかない人生の中で、愛を求める側から愛を与える側になりたいと歌う。





2.真夜中の動物園

7分あり最も長い。また、アルバムタイトルにもなっている。


動物園では真夜中になると逢いたい相手がやってくるという。

動物園にいる動物はどこか遠くから連れてこられて閉じ込められているわけだ。家族とも恋人(人じゃないが)とも友からも引き裂かれて。そんな相手が夜中に会いにくる。
群れだったり、地平線を飛んだり、流氷があったりと、まるで国ごと世界ごと動物がやってくるかのような迫力だ。動物達の逢いたいという想いがそうさせているのだろう。


その中にヒトがいる。人間というより、動物としてのヒトだ。
「誰だいヒトなんか呼んだのは」と動物の一匹が疎んじて言う。それに答えて別の動物が、このヒトはシロクマの親代わりだったんだという。

動物を動物園に閉じ込める人間を憎むのが動物の自然な感情だろう。(それとて人間の想像だが)
そこにあえてヒトを登場させたところに、人間を憎みきれない、見捨てきれない中島みゆきの想いを見る。

動物の住む広大な世界に比べ、人間の作った動物園はあまりに狭い。しかしその動物に正面から向き合った人間もまたいる。




3.まるで高速電車のようにあたしたちは擦れ違う


タイトル通りの言葉は出てこない。電車を思わせる言葉もほぼない。「走る」「停まる」くらいだ。では何が電車なのかというと、このリズムが電車っぽいんだと思う。

「私たちは春の中で」とか「過ぎゆく夏」みたいな内容だ。

その場限りの生き方をする「あたしたち」。時間はどんどん過ぎていき、はかない。若いようだが、しかし自由という名前に疑いを持っている。どこか危うい若者。

中島みゆきの歌う若者は実際の若者とは違う想像上の若者という感じもするが、でもその漠然とした危うさにはリアリティがある。





4.ハリネズミだって恋をする

ラテンっぽい曲調。研ナオコっぽいとも感じた。

傷つけてしまう、傷ついてしまう、うまく人と付き合えないハリネズミの嘆きをリズミカルに歌う。

「傷つけちまった悲しみに」っていいな。中原中也か何かが元なんだろうけど。





5.小さき負傷者たちの為に

6分50秒あり、長い。
これ苦手なんだよなあ。

小さき者とそれを騙す卑怯な者がいて、小さき者に味方したいという内容。
「言葉しかない命ども」を攻撃してるが、一歩間違えればみゆきさん自身に跳ね返ってきそうな批判だ。
第一、これは誰と誰を歌ってるんだろうか。


何に味方して何と戦っているんだろう。これを聴いて「みゆきさんが私に味方してくれてうれしい」とか「痛いところを突かれた」と感じるのはどんな人たちなんだろう。同志となるっていうけど、同志として何をするんだろう。






6.夢だもの

すぐに「夢だったんだね」と比較したくなってしまっていけない。

夢見るような曲だ。
夢だ夢だといいながら見る夢は苦いような気がする。どこまでいっても「こんなのは夢だ」という否定から逃れられないのは、現実であってほしいと強く望んでいるからか。





7.サメの歌

このアルバムの中で好きな曲だ。

この歌も人生が過ぎていくことを歌っているが、力強さがある。その力にはどこか盲目的なものがある。
自ら選んだ力というよりは、後ろを向いている余裕がないところから生まれる前向きさだ。
良い過去も悪い過去も終わったことだ。いつまでも振り返ってはいられない。
サメは泳ぎ続けていなければ死ぬ、と何かで聞いたが、そういうことかな。

「なまもの」というのが魚っぽくて面白い。




8.ごまめの歯ぎしり

うらぶれたようなあやしげな雰囲気だ。

「なつかない猫」がしゃべっているような印象だ。

冷たい性格になってしまった歌の主人公が、そうなってしまった自分を語る。失敗の記憶がそうさせているようだ。






9.鷹の歌

今までないタイプの歌じゃないか。

おそらくこれは倉本聰さんをイメージした歌なんだと思う。
老いてはいるが気高い。そんな人物を鷹になぞらえている。



「怖れるなかれ」というけど、文語で正確にいうなら「怖るるなかれ」になるんじゃないか。最近文語文法をちょろっとやっているので、そういうのが気になってしまう。「小さき負傷者たちの為に」もそうだ。






10.負けんもんね

一種の応援歌だ。

「試すなら試せ試金石」っていいなあ。開き直った感じだ。過酷な運命の胸ぐらをつかんで凄んでるみたいだ。


「失えばその分の何か恵みがあるのかとつい思う期待のあさましさ」も心に響いてくる。




「が」や「な」の一文字で一気に絶望から希望に転じるのがすごい。この一文字はでかい。絶望を一文字でぶっ壊すみたいなエネルギーだ。
これはすごいなあ。

仕事中に頭の中で流すこともある、好きな歌のひとつだ。





11.雪傘

一転して切ない歌だ。
冬のイメージと、恋人の不在と、曲を覆う(特に弦楽)のあたたかさが、交ざりあってなんとも胸に迫る。

以前オレはアルバム「パラダイス・カフェ」の「ALONE, PLEASE」を聴いて泣いたことがあるが、その系統の歌だ。





12.愛だけを残せ(Album Version )

恥ずかしながらシングルバージョンはまだ聴いてない。

しっとりとしている。

人生を「選ぶつもりで選ばされる手品だ」とするのは鋭い。

人生を歌っているんだが汗臭さがまるでなく、とても神秘的だ。それには古めかしい言い回しや命令形の効果もあるのだろう。
「弱き者」「汝」などの言葉は歌に重みを与えている。





おわりに

中島みゆきは文語に近づいているのだろうか。
「弱き」などの「き」で終わる形容詞、「知れず」「すべ」「己(おの)が身」「何ゆえ」「~なかれ」「汝」などにその傾向が見られる。そういう方向に行ってもらうのも悪くない。



「人生」という言葉が多いと思って数えてみたら、4曲に合計12回出てきた。

良いアルバムでした。まだ聴いてないアルバムもあるけど、もっと聴きたくなった。





 



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2012年05月31日

ファイナルファンタジーの名曲をCDで聴き比べる

「Distant worlds : music from final fantasy」を買った。要するにファイナルファンタジーの音楽をオーケストラで演奏したCDだ。曲目が「20020220」とだいぶかぶっている。オペラが良かった。鳥肌たった。


どうせだから、かぶってる曲目は聴き比べしてみよう。
例えば「片翼の天使」「エアリスのテーマ」のオーケストラ版は『リュニオントラックス』『20020220』『distant ~』の3種類もある。オリジナルサントラとピアノコレクション合わせたらもっとだ。そういうのをじっくり聴いて比べる。





Liberi Fatali【FF8】
▽「20020220」の音が薄いのはしょうがないか。
▽「distant~ 」は金管中心に善戦してる。
▽FF8サントラのが一番ワクワクする。一番煽りが激しい感じ。





エアリスのテーマ【FF7】
オーケストラ版は「リュニオントラックス」「20020220」「distant ~」を聴いた。

▽「リュニオン」はテンポがやや速い。
▽「distant ~」が壮大でいい。
▽オリジナルサントラも聴いた。ショボさは否めないが、オルガンみたいな「フャー」っていう電子音を聴くとゲームの中にいる気持ちになれる。
▽FF7ピアノコレクション版は、盛り上がりは弱くとも美しさではひけをとらない。





Don't be afraid【FF8】
▽「20020220」はトランペット浮いてるな。風ヒュンヒュンしてる。
▽「distant ~」の方が当然ながら整っている。
▽オリジナル版を聴くと、トライアングルやティンパニなど生の楽器の音を意識してるらしいのがわかる。






final fantasy 1~3メドレー
▽ライブの「20020220」は最初は感動したんだが、「distant worlds」と比べると穴に気付いてしまう。
▽「distant worlds」再録音して良くなっている。最後の反乱軍のテーマが急ぎ気味なのだけ気になったが、完璧に近い。




愛のテーマ【FF4】
▽「distant worlds」はやはり安定してる
▽これに関しては「20020220」も頑張ってる印象。▽サントラでスーファミの原曲をあらためて聴いたらメロディーがぶつ切りだった。でもよく盛り上げてる。
▽ピアノオペラ版は盛り上がると技巧的だ。きれいだ。クラシック音楽っぽい。





vamo'alla flamenco【FF9】
▽オーケストラ版は「20020220」の方がギターが活きている気がする。
▽「distant worlds」は鈴の音の強さが印象的。
▽オリジナル版が一番好き。出だしの妖しさが最高だしフラメンコらしさが一番強い。

第一、オーケストラアレンジの方は途中でのんきになりすぎる。






love grows【FF8】
オーケストラ版はピアノ協奏曲の緩徐楽章みたいだ。このピアノがスコールに戯れるリノアをイメージしてたりするんだろうか。
▽「20020220」は出だしのホルンが不安定だったりするが、気にしなければ充分聴ける。
▽「distant worlds」盤は当然ホルンもなにもかも整ってる。
▽オリジナル版はそもそもピアノが出てこない。これはこれで楽器の受け渡しが面白い曲だ。





片翼の天使【FF7】
5種聴き比べた。いい曲だなこれ。厨二心をくすぐる。

▽「リュニオントラックス」は標準的な良い演奏。
▽「20020220」は音は薄いが気迫は充分。
▽「distant worlds 」は演奏はトップクラスだがセフィロスを「セフィロ!」と言ってる。スが聞こえない
▽オリジナルサントラ版はプレステの音で精一杯やってる。合唱が無機質で別の恐怖がある。
▽ピアノコレクション版はテンポが遅めだ。とてもよくやってるが、ピアノ一台でやるのはやはり無理があるのでは。





以上。まだ持ってないCDもあるので、この記事には続編や補足版が書かれることもありうる。



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2011年08月01日

橘いずみを聴き直す★6「TOUGH」 - 『WINDOW』ほか

TOUGH




1997年のアルバム。11曲入り。曲名が全て英語表記になっている。



ジャケット、歌詞カード

ジャケットはバラの花びらが散りばめられたバスタブに腰かけるいずみさん。あらぬ方向を見ている。波紋のある水のような衣装だ。


さらに外側には刺繍みたいな模様のワクがある。キラキラした印象を形づくっている。

歌詞カードの中も模様があり、壁紙みたいな印象を受ける。
アメリカにいるらしい。黄色いタクシーがある。黒人とチェスやってる写真もある。楽しそう。
「WINDOW」のページの写真は体がきれいな三角形になっていて印象的だ。


また、曲名のレタリングが一つ一つ違う字体になっている。
異なる字体に異なる背景。なかなかこだわっている。




楽曲について



1.WINDOW

濁ったギターから始まる、中庸なテンポのけだるくかっこいい曲。

どうやら夜で、主人公は孤独で、癒やしみたいなのを求めてるらしい。

しかしそういう内容はあまり重要ではなさそうだ。ひたすらかっこいい音に身を任せていたくなる楽曲。




2.BROWN

やはりけだるく、ちょっとワルそうなかっこよさを持つ。ヴォーカルがささやくように控えめなのも1曲目から続く傾向だ。

1番。応援してるみたいな詞で始まるが、逆にしんどそうな感じがする。

途中で少し早口になり朝食の描写をする。
「僕からは特別にない」という言い回しが独特だ。学校の先生のお話みたいだと思った。
先は行き止まりで戻れば砂漠、とはどういうことか。八方ふさがりってことか。


2番。さらにしんどそうな詞で始まる。

「ピンチ」と「パンチ」、「ピンチ」と「認否」が韻を踏む。

また早口になり、人生のやり直しを思わせることを言う。
1番だと「行き止まりなんだ」で2番だと「行き止まりだって」になってる。伝聞なのか?

つまり、このまま行くのでもなく、かといって戻るでもなく、新しい道を行こう、ということかな。
時間を持て余す、という部分から失職を連想した。

BROWNとはキリマンジャロの色だ。新しい朝、新しい人生の象徴かな、と考えた。実際の意味はもちろん知らない。




3.RADIO WAVE
相変わらずゆるいテンポだ。ゆるくてかっこいいのがこのアルバムの方向性なのだろう。洋楽の影響があるのかもしれない。


詞を見て「深夜急行」を思い出した。すぐに場面が変わり主役もいないため、全体としては筋がない。1~3行ずつ別の詞をコラージュしてるみたいだ。
それはまるでラジオの周波数をいじりながら聴いてるみたいでもある。ノイズに混じっていろんな放送局から断片が聞こえるわけだ。

「言葉をあやつる知能犯 詩人きどり」
「囚われの部屋までご案内」
がいいな。




4.MOON PALACE

テンポが上がる。内容が汗臭くなる。
がむしゃらに生きて、苦しんだり楽しんだりする内容。

「いいかげんにやってるふりして全力だしてしくじる」のがかわいい。
オレは逆だな。一生懸命さをアピールしながらスキを見ては手抜きする。いいかげんそうなやつが自分よりできてると焦る。




5.BLUE ARCADE

クラリネットが印象的な楽曲。
「きまり」「愛してる」の系列のつらい恋の歌だが、オシャレなアレンジのおかげで重くならず、流して聴ける。

アーケードを歩きながら彼を思っているのだろう。

サビが何かに似てると思ったら「可愛い女」に似てるんだと気づいた。




6.SHOOTING STAR

ハーモニカが印象的。よく見たらタンバリンを叩いてるのもいずみさんだ。
積極的になれと歌い、それから、自分の嘘やごまかしや不安を歌う。

「ミッドナイト」と「みんな」はそっくりだな。見事。




7.SHOELESS JOE

リラックスした楽曲が続いていたが、ここで熱い曲が出てくる。

外人さんの声をふんだんに使って金管で盛り上げる。弦楽器の人数が多いみたいだがあまり聴こえない。

2番の野球の描写が非常に印象的で、この歌といえば野球の歌、というイメージがオレにはある。
九回裏の逆転ホームラン。これは熱い。メジャーリーグを想像しながら聴く。




8.NATASHA

やや短い。テンポが速いがうっすらと悲しい。好きな歌だ。

「ゼッケン5」のように何人かの無関係な人が描写される。
ナターシャやイリーナはロシアの名前だ。ウォッカを出すのも効いてる。

彼らには共通項がある。「ウサギとベルベット」のようにみんな失った過去を考えている。

今回歌詞を読み直していて、「閉めた扉が開かない」の一行が心に響いた。





9.FERRY BOAT

ギターと弦楽が優しい。歌詞カード横のいずみさんもまた優しい。
手紙っぽい。「こぼれおちるもの」で手紙っぽい問いかけの歌詞が出てきたが、こちらはより徹底的に手紙のようになっている。

相手にたくさんのことを訪ねている。それらは相手を気づかう内容になっている。ただの問いかけなのに、優しさにあふれている。
そしてこちらからも近況を伝える。一つ一つは他愛のない内容のようだが、なぜだか心を打つ。

歌い出しで「わたしがいなくなったら」「わたしと別れたなら」と言っている。この2人は手紙をやりとりしてはいるが、思い出は遠くなり色ばかり残り、思わず知らずのうちに距離が広がっていくようだ。そんな別れの予感がこの歌に悲しみをもたらしている。

最後から2行目に「また逢えるかな」と言ってるが、もう逢えない感じだし、できることももはや何もないのではないか。
そういえば「こぼれおちるもの」の最後に「また、逢えるでしょ」という言葉がある。いずみさんが手紙の最後で言いたくなる言葉なのかな。


この曲はアルバムのトリを飾るくらいの器は充分にあるが、これで終わったら悲しいアルバムになりそうだな。
終わらずに引き続き次の曲が始まる。




10.TOUGH

弦楽器のメロディーが美しい。

歌詞の長いメッセージ性の強い曲には激しいものが多いが、この曲はそっとささやきながら言葉を聞き手の心に刻み込む。

最初の「小声で伝えてごらん」がすでに橘いずみの成長を語っている。
ないものをねだったり理屈を振り回す生き方を歌う。「なんぼのもんじゃろかい」という言い回しは特殊だ。

2番では父さん母さんが出てくる。両親の浮気話を聞きたがった「失格」の頃とは違う。苦労話や昔話を聞きたい。


曲調がかわる。ここでは自分の生き方らしきものが語られる。若くて、迷っていて、はかない。そんな描写だ。



続いて、人間や人生を悪くする欲求が歌われる。最後にようやくタフという言葉が出てくる。


人間の強さと弱さ両方が詞にも曲にも込められているように感じる。弱さを受け入れる強さって言えばいいのかな。
一つ一つのことを愚直にやっていくしかないな。




11.NEW YORK NITE

ピアノのみで歌われる。チャーリーという人は他の歌でもピアノを弾いている。
オレの英語力ではおぼろげにしかわからない。

弾んだ感じのオシャレで短い曲だ。

はじめは蛇足に感じていたが、8.9.10.とさびしい深刻な内容の楽曲が続いたし、こういう曲でサラッと終わるのもアリかなと今は思う。





おわりに

3つに分けられる。
はじめはけだるくかっこよく(1~3曲目)、
だんだん汗臭くなったり感情が混じってきて(4~7曲目)、
終盤では失われた過去を真摯に歌う(8~10曲目)。
最後はサラッと全て洗い流す。(11曲目)

「オリオン座」までのような激しいメッセージ性や力強さを期待すると「あれっ」と思ってしまう。が、リラックスした中にかっこよさも深さもあるのがこのアルバムだ。
正直はじめは変化にとまどい「失敗したかも」と思ったけど、聴いてるうちに大好きになっていった。そんなアルバム。




橘いずみを聴き直す
★1「どんなに打ちのめされても」
★2「太陽が見てるから」
★3「こぼれおちるもの」
★4「十字架とコイン」
★5「ごらん、あれがオリオン座だよ」



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2011年07月08日

橘いずみを聴き直す★5「ごらん、あれがオリオン座だよ」 - 『真空パック嬢』ほか

ごらん、あれがオリオン座だよ(Dec.11th,1968)



1996年。11曲入り。シングル「アマリリス」「真空パック嬢」を含む。




歌詞カード、ジャケット

このアルバムタイトルの日付は橘いずみの誕生日を示すものだとたった今確認した。(今まで気にせず聴いてた…)

ジャケットはどこか外国だ。パッと見、どこの国かわからない。赤茶けた地面、青緑色の服のいずみさんがこちらを振り返っている。

この赤茶色と青緑という組み合わせは歌詞カードの中でも見られる。
「十字架とコイン」が赤と黒のアルバムなら、このアルバムは赤と緑のアルバムだ。


歌詞カードの中では憂鬱そうな表情が多い。悲しそうな表情したら魅力的と言われたのか。確かに、あまりはしゃいでたら観光旅行の記念写真みたいになってしまうかもしれないが。




楽曲について




1.Hello,Hello

前奏はなく、いきなり「やあこんにちは」から始まる。この「やあこんにちは」はアルバムを聴いてる人への挨拶でもあるのかな。

最初からすごい量の歌詞だ。歌詞カード1ページにおさまらない。

物語になっていて面白い。

まずは久しぶりに会った友達に挨拶すると、この主人公は火事を見た話をする。きれいだと思って眺めていたのが火事だった。そして助けを求める女を助けられなかった。

友達は特にリアクションしない。
「元気そう」なのに「難しそう」な顔をしている。どうなんだ。
「幽霊みたいな顔」とまで言われている。幽霊みたいな友達と、火事で死んだ女。何かつながりがあるのか?



2番になると急展開を見せる。
なんだかよくわからない悪い奴ら(複数人いるようだ)がやってくる。主人公(一人称が出てこない)はあっち行けと言わんばかりだ。そりゃそうだよな。

しかし奴らはニヤニヤして黙っている。そしてナイフを出してくる。怖すぎる。意味わからなすぎる。

主人公は奴らを満足させ、なんとかして帰ってもらおうとする。「よそへ行ってくれ」だったのが、最後は「仲良くしようよごめんね」に軟化する。
奴らは友達に手を出す。この友達は女性なのか。


「恋に落ちそうなんだ」が最後だけ「だめになりそうなんだ」に変化する。主人公が最後に話を聞いてもらおうとした相手は誰なのか。


この友達はなんにもしない人形みたいなキャラだな。嬉しくなさそうな表情に謎がある。友達も謎だし、奴らも謎だ。


もしかしたらホテルの火事は放火で、こいつらが犯人で、だから目撃者を口封じしたかったのか。
それともこの友達は最初から奴らとグルなのか。

な~んて妄想は膨らむ。

隣の写真をみると治安の悪そうな街だが、海外での見聞がこういう世界観の楽曲を生んだのかな。日本っぽくない内容の歌だよね。




2.深夜急行

深夜のすさんだ感じがよく出ている。激しく混沌としつつも出口のないような暗さと孤独だ。

不審な男が印象的だ。サングラスで襟を立てしかめつらで銀のケースを運ぶ。

「薬の数より多い病気」
「公園に集まる野良犬」
「最後に写真を撮られたのはいつ?」
が特に不吉だな。ごみ捨て場にある新品のハイヒールも気になる。


俳句みたいな短い情景を集めたような歌詞だ。




3.アマリリス
リコーダーの音が出て「アマリリス」の断片を奏する。オレも小学生のころにリコーダーでこれを吹いたと思う。


彼が自虐的な思い出話をする。
男性のセリフが数行つづき、「とあなた笑ってた」でしめる。この手法は「ハムレット」でも見られた。
ハムレットは理屈っぽい男性だったが、こちらはもっと大人の男性だ。

そして、そんなあなたに対する熱烈な気持ちがサビで歌われる。




4.自分

地味な印象の歌。音もメロディーもこれといったものは見られない。

エゴイスティックな生き方をする「君」に対して自分を捨てようと呼びかける。

自分を手放せないのは、愛が自分にしか向かってないのかな。


いずみさんは「人はこう生きるべきだ」というのがあって、そういうのを気にしながら生きてるんだな。




5.ウサギとベルベット

オレの中では名曲。

子供の持つ喪失感を描く。

飼ってもらえなかったウサギ、自由に着れなかったドレス、知らない場所を歩く不安。
それらからは子供が強く感じる負の感情が見えるようだ。
子供の頃に大切にしていたものが、いつの間にかどこにもなくなってることってあるよね。オレも経験ある。それは悲しいことだ。





6.ハヤリスタリ

これ好きだなあ。目につくものをみんな粉砕するような内容だ。ユーモアも豊富で皮肉たっぷりだ。
「スキンケア」が進化した形だ。


最初はテストの点数みたいなことから始まって、キャンペーンガールには内容がないとほのめかす。

次は昔話を引き合いに出しつつ、テレビのおいしい話に根拠はないと歌う。

次に果てのない欲望を歌う。ダイエットしたい、体力もつけたい、おいしいものも食べたい、きれいになりたいし男も抱きたい、でも全部やってたら金がない。

続いて、「寿司食いねぇ」と昔のヒット曲みたいなことを言いつつマスコミやカルチャー教室に矛先を向ける。

そしてここまでの内容が入り乱れてカオスをつくる。「日本全国穴掘り競争」って面白いな。

「電話する」っていうのは何を意味するんだろうな。




7.退屈

後半から急に激しくなる。この歌も歌詞のボリュームはある。

退屈な休日にありそうなことを歌う。

ギターを弾いたりやめたり、ちょっとだけ片付けたり、変な枕を買ったり洗濯したりする。
年功序列みたいなことを言い出すが、別に熱いメッセージになるわけでもない。ファミレスも本屋もつまらない。友達も若さもない。


仕事が嫌いなオレからすると、代わりに休日もらいたい。




8.真空パック嬢

タンバリンに始まってタンバリンに終わる。
音楽的でないコーラスもあり、音として面白い作品だ。

真空パックとは、世間を知らない箱入り娘という意味と、スーパーにいくらでも並んでる値段の貼られた食品のような存在という2つの意味があるのだろう。

大事にされてぬくぬくと育ってきたが、社会に出て現実を知り、そのギャップにあえぐ女性の歌だ。
つらい失恋をしながらも夢は捨てていない。「瞳に星」という表現がいいな。






9.赤鉛筆は葡萄酒の香り


音の面白さという点ではこちらの方が面白い。いろんな擬音が出てくるのも面白い。

イタリアの地名が出てくる。最後にマンドリンが出るのもイタリアっぽい。

歌詞の内容はよくわからない。「あのこ」がいなくなったらしいが、それ以上はわからない。

セリフの部分では真剣な言葉もある。
「ピアノを習いたかったな」に「ウサギとベルベット」の片鱗を見る。

この歌を聴くたびに、一度色鉛筆を灰皿で燃やしてみたいと思うが、実行には至らない。




10.26-Dec.11th,1968

この曲名は口頭ではなんと言ったらいいんだろうな。
誕生日をタイトルにしたということは、これは自分自身ということなのか。

冬のソナタの曲にメロディーが似ている。


冒頭では、街の音をバックにギターだけで1曲目のサビを歌う。

やりたいわけでもない仕事をし、やりとげても達成感は少ない。
自然に素晴らしい自分になるわけじゃないと気づいてしまった。
男との関係でトラウマに近いものを抱えている。

悩んではいるが、明日からも泣かずに頑張ると言う。そこに見えるのは差し込んでくる光ではなく、自分自身の精神力のようだ。

この孤独な主人公はいったい何をよりどころに頑張るというのだろう。本当に頑張れるんだろうか。



部屋を描写する部分があるが、部屋の様子だけでもこの人が悩んでるっぽい感じがする。
冒頭の街の音、特に女性が得意そうに何かしゃべってる声は、この主人公に手の届かない明るい世界の描写のようだ。




11.Dudada

最後はエネルギーのある歌でしめくくる。

Aメロでは何かの例え話が語られる。立場の違う者に対する感情とか、嘘と本当、男と女に関する箴言みたいだ。
しかしそれは否定される。

Bメロでは、溺れる者は藁をもつかむ、急がば回れと言う。

サビでは、悲しまず、ひねくれずに生きろと歌う。



一種の応援歌のようでもある。「GOLD」ではダメダメな人を応援していたが、この歌では理屈に逃げ込んでしまう人に歌っている。




▽おまけ
「アマリリス」のシングルのカップリング曲は「泣きたい」という曲。

歌詞は5行しかないが、セリフが入る。全ての言葉を文字にしたらけっこうな量になると思う。


最初は自己紹介みたいだが、軽い感じだ。自分を偽っているのか。
ハワイに行ったら日焼けして嫌になったと話している。日差しで嫌な思いをした話は「失格」「リフレッシュ・ホリデー」にも見られる。何度も語るってことは、おそらくそういう体験があったのでしょう。

泣きたい、泣きたいと繰り返し歌われる。

間奏では「あなたに代わりはいくらでもいる」「余計なことを考えるな」という主旨のイヤミのセリフが入る。こういう言葉にいじめられて泣きたくなるんだろうなあ。

自分を偽って明るく見せること、存在を否定されるような言葉を言われること。それに耐えられず泣きたい。あなたに会って慰められたい。そういう感じかな。

3分47秒というと短いようだが、久しぶりに聴いたらけっこう聴きごたえあった。



おわりに

相変わらずのエネルギーだ。力強さとたくさんの言葉は保ちつつも、より表現が深まったように感じる。
音による表現も言葉による表現も、どちらも深く広くなっているように思う。かなり好きなアルバムだ。
1.2.5.6.9.が好きだけど、今回聴き直して「真空パック嬢」もいいなと思った。




橘いずみを聴き直す
★1「どんなに打ちのめされても」
★2「太陽が見てるから」
★3「こぼれおちるもの」
★4「十字架とコイン」

 



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2011年06月27日

橘いずみを聴き直す★3「こぼれおちるもの」 - 『永遠のパズル』ほか

こぼれおちるもの



1994年。「THE SHADOW OF THE MOON」という題もついているが、これは前作「太陽が見てるから(THE SUN IN THE SKY)」との対比だろう。

10曲いり。


ジャケット、歌詞カード

ジャケット。
とにかく空が青い。いずみさんは真っ白い衣装で真っ白な場所にいる。ここはどこだ。どこなんだ。雲の上にでもいるみたいだ。



なんか橘いずみの歌詞カードはめくった最初のページにインパクトがあるようだ。
花を踏んづけているようないないような写真、生首みたいな写真がある。


手から砂がこぼれてるみたいな写真がいくつかある。よく見るとみんな違う。「すくってもすくってもこぼれおちてしまう」に対応してるのか。

中の写真でもいずみさんは一貫して衣装が真っ白い。





楽曲について

1.上海バンドネオン

中国の都会の夜の歌だ。弦楽器のトレモロが気持ちいい。好きな歌だ。

上海の裏と表、醜さと美しさを描く。色っぽいしロマンがある。
韻の踏み方が巧みだ。

ウォー、ルーキンショウシュウファー
ワイトウ、ヨウティア、ハン
という中国語はどんな意味だろう。



上海バンドネオンはシングルになった。その時のカップリング曲「まにあうかもしれない」はアルバムには入っていない。このアルバムのイメージとは違う楽曲かもしれないな。
「まにあうかもしれない」は、がむしゃらで前向きでパワーがある。LIVEの臨場感がある。かなりいい曲だ。




2.DARK ZOO

夜の歌が続く。激しいが暗い歌だ。
自分を閉じ込められ飢えた動物になぞらえている。

孤独、不信、恐怖。解決が見えず、閉塞感がある。




3.永遠のパズル

ドラマの主題歌になり、知名度がある。


人生における理想と現実のギャップを歌う。
このパズルとは正しい生き方、自分が満足できる生き方、理想の生き方とかそういうことだろう。永遠に理想的で完璧な生き方はできない。だからパズルは永遠に解けず、パズルのままでありつづける。



「流した涙の数だけ それだけの喜び 本当に君を救っているかい」
とは何が言いたいんだろう。あなたの涙は無駄な涙だと言いたいのか。
自分の尺度で「わりに合わない」などと言ってられる期間は限られているように思う。喜びがともなわなくとも涙を流しながら頑張らなきゃいけないこともあるんじゃないかと思った。




4.砂場の太平洋

再び夜の歌。夢を見て理想に突っ走り、音楽に慰められ、そして悩む様子が伝わってくる。

「街の灯り消えてゆく中 私を照らす光を探してる」が好きだな。

好きな歌のひとつ。




5.指定席

「バニラ」もそうだったけど、この人は恋愛に罪悪感が伴うのかな。わからなくはないけど、「してはいけないこと」が何か気になる。

憂鬱な歌だ。終盤のエレキなんか、ズタズタに傷ついた心を表現してるみたいだ。聴くシチュエーションによっては落ち込みそう。





6.リフレッシュ・ホリデー

ここまで夜の歌、暗い歌、悩んでる歌が続いていたが、急に馬鹿みたいに明るくなる。明るいけど、みんなで盛り上がれるような歌じゃない。


休日に出かけて楽しいな、みたいな歌だ。しかしよく見ると皮肉っぽい。遊んでる自分に対して軽薄さを強調しているのは一種の自虐か。


シャガールであくびするのが個人的には残念。あれはいいものだ。




7.ズレテル

全編セリフでできている。

おじいちゃんを慰めるような音楽から急に変わるのが面白い。

教訓やことわざみたいなのが並んでいる。かなり理想が高い。こんなにたくさんの理想をこの通り実行できるわけないと思う。それでも、この人は理想通りにできないのを気にしてるらしい。
目標設定が現実とズレテルのだ。



おじいちゃんを慰めているが、これがまさにズレテいる。悩んでる若い者が老人の悩みなど聞いてどうなるものか。人生の先輩が後輩の悩みを聞く方が自然だ。そこにズレがある。




8.アドバイス
悩んでる歌が多かったが、それらの主人公達に捧げるような歌だ。落ち着く。

私が見てるから素直に自分らしく迷わず行きなさい、と歌う。
身近に信頼できる人がいるのは大事だな。




9.ボタン

悪い夢から作った歌だろうか。
冷たい別れが、けだるい雰囲気の中で歌われる。

夢から覚めると一番好きなシャツのボタンがとれてる。不吉だ。いや、もとから取れてたのか?





10.こぼれおちるもの

最初に上海バンドネオンの音型が出てくる。

手紙みたいに相手を気づかう調子でささやかに始まるが、胸が張り裂けそうな、つらい失恋の歌になってゆく。
叶わぬ思いだが、この主人公はあきらめきれない。あなたのことを全部知りたいと願い、答えを探している。

スケールの大きな傑作だ。





おわりに

英語のタイトル通り暗いアルバムだなあ。ジャケットが明るいから、聴いた時によけい暗く感じた。

1.2.4.は夜の歌で、5.9.10.は悲しい恋の歌だ。3.7.では理想の自分になれず悩んでいる。6.の明るさはうさんくさい。8.には救いがある。

5.6.7.9.はどちらかといえば捨て曲かな。

「上海バンドネオン」「砂場の太平洋」が好きだ。




橘いずみを聴き直す
★1「どんなに打ちのめされても」
★2「太陽が見てるから」



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2011年05月22日

中島みゆきのアルバムを聴く★40「I Love You,答えてくれ」

I Love You,答えてくれ



2007年のアルバム。
オレは「ララバイSINGER」やLAライヴを聴いていないから、順番を飛ばしていることになる。

オレがこれを買ったのは「歌旅」のライヴDVDを買ったのがきっかけだった。
歌旅というコンサートが大変素晴らしいものだった。そのコンサートの収録曲の多くがこのアルバムに入っているという理由でこのアルバムを手にした。



ジャケット、歌詞カード

ジャケットは「歌旅」のトラックのデザインと同じだ。つまり金色の背景に白い衣装、かっこいいみゆきさん。そして迫力ある毛筆で書かれたアルバムタイトル。

裏は赤い衣装だ。靴が気になる。女子プロレスラーが履きそうな靴だ。


歌詞カードを見る。
金色は屏風の色だとわかる。
畳やふすまなどが「和」を感じさせる。白いページに光をあてると和風な模様が浮きでる。

白い衣装は暴走族みたいだと思った。
「美雪組」「美雪会」とでも言えばよいだろうか。

和の中の上品さと、それに包まれた力強さを感じる。




収録楽曲の感想



1.本日、未熟者

TOKIOに提供した曲なので、TOKIOのバージョンもYouTubeで聴いた。全く動きのない舞妓さんが印象に残った。

コンサート「歌旅」で強い印象を残した曲だ。
金管の「パパラパパ~」から「ジャージャジャ・ジャージャジャ」が入ってくるところからしてインパクト抜群だ。

編曲のところに中村哲さんの名前がある。サックスの人だ。
このアルバムでは瀬尾さんの他に誰かもう一名がアレンジに加わってる曲がいくつかある。
最後のサックスと金管のユニゾンは今まで聴かれなかった手法だ。



詞の内容は、不器用な男の生きざま、といったところか。
この男は苦しんで生きている。そこに甘い誘いがかけられるが、男はそれを蹴る。要領よりも筋を通したまっすぐな生き方だ。
おろおろとしてはいるが、ある意味強い男だ。

「野望」「義」といった言葉は女性が使うような言葉じゃないな。このへんに男臭さがあり、和風な何かを思わせる。
「あるか」と問うている。野望、義、情、恥、そういったものが彼にこの生き方をさせていると考えられる。





2.顔のない街の中で

サクサク流れるサウンドだが、みゆきさんは何かを訴えかけるように歌う。

この歌はアルバム「短篇集」の中の「帰省」につながってるように思う。8月と1月以外の都会を歌っているのだ。
人同士が日々の中で物のようになってゆくことを歌う。

「ならば見知れ」とみゆきさんは言う。
「見知らぬ」「人見知り」という言葉はあるが、「見知る」という言葉はあまり聞かない。その命令形「見知れ」となると、さらに聞かない。
「思い知るまで見知れ」となると難解だ。何をどうしろというのだろう。

「顔のない国」と聞いてすぐに菅総理のことを思い出した。あまり政治的なことは書きたくないが、菅総理にはリーダーシップがない、方向性がないと言われている。「顔のない」というのはそういうことを言うのかな?と思った。




3.惜しみなく愛の言葉を

「歌旅」のエンディングに流れるのはこの曲だったのか。


今日ありったけの愛を語ったら明日は言うことがなくなるのか。いつかのために今日は黙っているのがいいのか。
いいや、私は今日も明日も惜しみなく愛の言葉を君に捧げる。
…という内容だと理解した。


今日という日を精一杯生きて、愛せる限り愛する。いいなあ、そういう生き方。恋愛に限らず、オレは怖くて全力でやらないことがあるなあ。




4.一期一会

世界ウルルン滞在記の曲になったらしい。そう思って読むと、なるほどしっくりくる歌詞だ。

「見たこともない」の連発や「遠く離れて」が海外を思わせるし「短い日々」もポイントだな。

あなた自身の笑顔を忘れないでほしい、というのがいいね。

中島みゆきの歌に出てくる旅人は孤独な人が多いけど、これは人とのつながりを感じさせてくれる歌だ。




5.サバイバル・ロード

なかなか激しく、迫力のある楽曲だ。

「裸足で走れ」の21世紀版だな。裏切りに満ちた世を歌う。

「身ぐるみ剥がれて」
「食いちぎられて」
「喰らいあって闇の中」
などエグい言葉に強い表現を感じる。かっこいいぜ。




6.Nobody Is Right

コーラスが充実している。手拍子が加わったあたりで「おだやかな時代」を思い出した。

はじめは良さがわからなかった。ラッパが軽薄に聞こえるし、同じ英語の繰り返しは変化に乏しい。しかし、じっくり聞いたら深い内容だと感じた。

何もかも正しい人なんていないんじゃないかと歌う。その上で、正しさを手段にして争いを起こしたり快楽を貪る行為を批判する内容だ。

何のことを歌ってるんだろう?

オレはなんとなくアメリカのことを考えた。あまり世界情勢に詳しくないから自信を持って書けないんだけど、アメリカが中東に対してやったことがなんとなくこれに当てはまってる気がする。違ってたらすみません。

戦争に正義も悪もないよな。

必ずしも「争い」が戦争を意味するとは限らないな。

オレは2ちゃんねるのいわゆる「祭」に加わって、悪い誰かが晒しあげられる様子を見て楽しく感じることがある。晒したり叩いてる人は、名目上は正義のためにやってると言うが、実際は勝利の美酒に酔いたいわけだ。
これはあくまで例えだけど、つまりそういう偽りの正義を戒める内容の歌ともとれる。


自分が絶対正しいという思い込みを捨て、多様な価値観を受け入れ理解し認めること。ありふれてるようで、難しい。




7.アイス・フィッシュ

編曲のところにみゆきさんの名前がある。神秘的な曲。「六花」「白菊」「伝説」あたりに近い。


さっきの歌とは対照的に比喩表現が多い。
解釈が分かれるかもしれないが、オレが想像したのはいじめ問題だ。

クラスにいじめられっこがいたとする。その子を助けたいと思いながらも保身からそれができず、そんな自分に悔しくなる。そんな状況が見えた。
自由に水の中を泳ぐことができず、怖じ気で凍りついて動けない、そんな魚。





8.ボディ・トーク

これもライブで印象的だった。かっこいい曲。

自分の気持ちを言葉を使って伝えることができないもどかしさを歌う。

命さえもさしだせる、そんな強い愛を伝えたい。海の様子だとか、爪に体温があるとか、そんなことを伝えたいわけじゃないのだ。思いを伝えられないんだから言葉なんて弱いものだ。言葉がダメならせめて身体から伝わってほしい。


みゆきさんほどすごみのある言葉を使って詞をかける人が「言葉なんて迫力がない、言葉は弱い」と言ってるのが不思議な感じだ。



9.背広の下のロックンロール

これは「歌旅」のトリを飾った曲だ。オレはDVD見てこの歌のところで泣いた。それぐらい感動した。

この歌に関しては「歌旅」の記事でさんざん書いたから繰り返さない。そちらを参照。

CDは映像がないぶん感動は少ないが、それでも堂々たる名曲には違いない。




10.昔から雨が降ってくる

これも「歌旅」の感想で既に書いた。DVDと大差ない内容だ。そちらを参照。

みゆきさんの歌には「時代」をはじめとして、生まれ変わりが出てくる歌はいくつかある。でも人間以外が絡んでくる例は少ない。「この空を飛べたら」くらいしか思いつかない。


盛り上がるからなんとなくいい曲みたいに聞こえるが、好きかと言われたら別に好きじゃないな。
降ってくる雨を見て大昔のことをしみじみ考えた体験なんてないし、いまいち共感できない。




11.I Love You,答えてくれ

いきなりみゆきさんの迫力のヴォーカルが入ってくるから開始早々でぶったまげてしまう。

損得も何もない真っ直ぐな愛の歌だ。しかしこの彼女、相当疑い深いようだ。

この告白にしても、伝えたいから伝える、それだけの純粋な告白だ。小細工も何もない純度100パーセントのラブソングだ。
愛は他の何かを得るための手段ではない。愛そのものが目的なのだ。

見返りを求めない愛というと女性的な感じがするが、この歌は男性的だ。



おわりに


中身の濃い11曲。つい感想も長くなる。感想が長いということは、色々考えさせられた、感じるものがあったということですね。
3.7.10.あたりがちょこっと物足りなかったけど、これは名盤と言っておきたい。いろんな感情のうねりやエネルギーがビシビシと伝わってくる一枚。








中島みゆきを聴き直す
★18「歌暦」
★19「中島みゆき」
★20「グッバイガール」
★21「回帰熱」
★22「夜を往け」
★23「singlesII」(2枚組・2枚目)
★24「歌でしか言えない」
★25「EAST ASIA」
★26「時代-time goes around-」
★27「singlesII」(2枚組・1枚目)
★28「LOVE OR NOTHING」
★29「10WINGS」
★30「パラダイス・カフェ」
★31「わたしの子供になりなさい」
★番外編
★32「日-WINGS」
★33「月-WINGS」
★34「短篇集」
★35「心守歌」
★36「おとぎばなし-Fairy Ring-」
★37「恋文」
★38「転生」
★39「いまのきもち」



DVD
★夜会vol.13「24時着0時発」
★歌旅 中島みゆきコンサートツアー2007[前編]
★歌旅 中島みゆきコンサートツアー2007[後編]


 



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2011年04月17日

スティーブ・ライヒ「PHASE TO FACE」【DVD】内容と感想

タワレコで2790円でライヒのDVD「PHASE TO FACE」を買った。

ジャケットは帽子をかぶったライヒの白黒写真。背表紙は黄緑。(店で探し物をする時、背表紙の色を知ってると探しやすいものだ)

本編52分、ボーナス28分。日本語の字幕がつけられるのは本編だけのようだ。何度かやってみたが、ボーナスの方に日本語字幕をつけることはできなかった。




以下内容





まず「プロヴァーブ」が流れ「小さなアイディアだが一生考えられる」というウィトゲンシュタインの言葉が表示される。



トム・コールという人からライヒに電話がかかってくる。ダブルセクステットに対してピューリッツァー賞が決まったという。「72歳にもなって!」喜ぶライヒ。





ライヒの話。ライヒは部屋でソファーか何かに座って話す。帽子をかぶっている。



小さい頃、ピアノで5度を弾いたこと。レッスンは退屈だった。14歳の時に友人から借りたバッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番」やストラビンスキー「春の祭典」やビバップのレコードを好きになる。「目から鱗が落ちた」


ベリオとの出会い。調性音楽は当時忌み嫌われたが、自分はブーレーズやシュトックハウゼンのような音楽を作りたいわけではなかった。

コルトレーンからも影響を受けた。「コルトレーンはミニマルの起爆剤」



ライヒの話と曲の演奏場面がかわるがわる映る。

▽ドラミングの演奏場面。おじさん4人がスティックでタイコを叩いてる。一生懸命やってる感じでなく、リラックスしていてさりげない。終わり近くにはアイコンタクトをとり、パッと終わる。

これは「クラッピング・ミュージック」などにも言える。全部は流れないが、終わる瞬間は流れるということからすると、終わりが重要なようだ。



▽2×5

2×5はロックを意識して作ったようだ。ピアノの両手は均等になるように、とライヒは言う。

「これはいい曲だね、誰が作ったんだろう!」とおどけるライヒ。




▽イッツゴナレイン

ウォルターという牧師の説教をテープに録音し、その一部を永久反復させたものを作り気に入った話。コピーを作って同時に流したら少しずつずれていくのを発見した。そのズレや再びユニゾンに戻るのを楽しんだ。
この話をするライヒは興奮気味だ。


映像つきで少し曲が流れる。PVみたいだけど、なんだろう。誰がどんな目的で作った映像なのか。





▽ピアノ・フェイズ

ライヒの話は続く。テープはもういいと思うようになった。人間が関われないからだ。自分が2台目の再生機になることを考え、さらに人間だけでもやってみた。
フェイズとはカノンであるが、伸縮する主題が問題となる。



映像。
同じような衣装、同じような容姿の女性二人がくるくると踊ってる。それはずれたり揃ったりする。重なってできる影。ピアノ・フェイズによく合う映像だ。





▽18人の音楽家のための音楽

映像
東京の交差点。たくさんの人が行き交う。「18人~」のパルスが流れる。思えばこの曲も、音が次々現れては通り過ぎて消えていく。


演奏風景
ライヒがピアノ弾いてる。ライヒはジョークを言いながらも、各楽器に指示を出していく。

舞台での演奏、大きな拍手。




▽テヒリム

2台のマリンバの音の中から女性の声が聴こえた。これは幻聴ではない、とライヒは言う。

言葉の内容は抑揚によって変化する。言葉と音楽の一体化を考えた。



テヒリムの演奏風景。
指揮者がいて、声楽は奥にいる。


詩篇の唱法の伝統は失われたが、自由に作曲できるから自分には好都合、とライヒは語る。詩篇を口に出して読んでいたらリズムが浮かんできた。ヘンデルの「メサイヤ」との関係も語る。






▽ディファレント・トレインズ

この曲についてライヒが解説するが、内容はCD「ライヒ・ベスト」の解説書に書いてあるのと同じようなものだ。ユダヤ人が送還された列車と自分が幼少期に乗った列車の対比。

またPVみたいな映像。
通り過ぎる人の顔をクローズアップするあわただしい映像。流れていく景色。


弦楽四重奏の演奏者の一人が「1940年」の部分についてライヒにアドバイスを求める。
ライヒは「楽器は声に上塗りするのではない。内側に入りこむのだ」と言う。「ヴォイストゥルメント」というユニークな言葉が飛び出す。





▽2×5
演奏場面。リズムは複雑だが軽音楽みたいだ。拍手と歓声、サインを求めるファン。




▽ザ・ケイブ

映像とのコラボを考えたライヒ。ここでの解説にも既視感がある。これもベストアルバム「ライヒ・ベスト」に書いてあるような内容だ。「あなたにとってアブラハムとは?」という質問を様々な人に投げかけ、答えている映像に音楽を重ねる。

実際に上演の様子を映像で見れた。インタビュー映像とそれに重なる弦楽器。声楽もある。





▽プロヴァーブ

ライヒが作曲する際に気をつけている点は2つある。
「論理的に作られているか」
「もう一度聴きたくなるか」


プロヴァーブの映像。演奏風景。画面上下に歌詞を白黒アニメーション化したものが映る。

ゆったりと森を眺めるライヒ。森の中にいるみたいに見えるが、よく見ると部屋の中から外を見ている。

スタッフロールが素早く流れておしまい。





▽ボーナス映像

ライヒのトークが入っている。最初に書いたように日本語字幕が出ないから内容は不明。






▼感想

トークについては文章に書き起こせば済むことだが、動いてしゃべってるライヒが見れて良かった。

いろいろな曲の演奏の様子が見れたのも良かった。パッと終わる瞬間がいい。

PVみたいなのがあちこちに挟まってたが、完全版を見てみたいと思った。これらが集められたDVDが出たら買うと思う。



ボーナス映像に字幕が無いのはいただけない。オレの設定の仕方が悪いのかと思ったが、いくらやってもダメだった。



けっこうCDを持ってない曲が流れたから得した気分。

プロヴァーブは聴くと不安になる。なんでこれをオープニング・エンディングに持ってきたのだろう。

ザ・ケイブはCDはいらないな。日本語字幕付きDVDが出たら買う。

カウンターポイント系はスルーだった。




短いけど内容は豊富なDVDだった。星4つかな。




 



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mk7911 at 13:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)