2006年09月21日

中国のスローフード「茶葉蛋」(中国茶のゆで卵)


「今日はとっても美味しいものがありますよ♪」と蘇州にお住まいの台湾の方に

お茶菓子として、だしていただいた食べ物がこちら・・・・


茶葉蛋1




























自家製の「茶葉蛋:チャーイェーダン」と呼ばれる食べ物でした♪


2




























蘇州のコンビニなどでちらりとみたことはあったのですが、食べるのは初めて・・・☆

自家製のこの「茶葉蛋:チャーイェーダン」は、なんと3日かけてつくられたのだ
そうです。


3




























「茶葉蛋:チャーイェーダン」とは「卵をウーロン茶やプーアール茶などの
お茶の葉で煮たもの」
だそうで、台湾や中国ではとってもポピュラーな食べ物
なんだそうです♪

(中国語で「卵」は「蛋」と書きます。)

蘇州の街角やコンビニでおでんのよこに、中身が黒い保温鍋を目にしたことが
ありましたが、やっと、その中身がなんであるかがわかりました。
あれがこの「茶葉蛋」だったのです。

台湾の奥さまが自家製「茶葉蛋:チャーイェーダン」の作り方を教えてくれました♪


4




























(卵にヒビガ入っているのがポイント!なんだそうです。
味がしみこむように、わざと卵にヒビを入れているのだそうです☆)


まずは固めのゆで卵を作るのだそうです。そして卵の殻をスプーン等で軽く叩き、
味をしみ込ませやすいようにひびを作ります。(これはコツが入るみたいです☆)

そして、ウローン茶かプーアール茶か紅茶の葉を入れて、(飲み終わった茶殻を
再利用してもいいようです。)八角・シナモン、五香、花胡椒や醤油、塩、
お好みで、フェンネル、クローブ、紹興酒、クコの実や松の実、ニンニク、生姜など
きっと各家庭に秘密の配合があるのではないかとおもうようないろいろな漢方系
香辛料をいくつか選択して入れて、沸騰させて少し煮て、火を止める。

そして、半日後また沸騰させる。沸騰したら火を止めて、翌日の朝また沸騰させて、
沸騰したら火を止めて冷ます。そして、半日後にまた沸騰させて・・・を3日間繰り
返して、やっと、この自家製「茶葉蛋:チャーイェーダン」が完成するのだそうです♪


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頂いてみました♪

それほど気になりませんが、八角やシナモンの独特の香りがほのかに香ります。

八角は英語ではスターアニスと呼ばれていて、健康にいい作用を及ぼす漢方として
古来から使われているようです。

胃弱や風邪に効く、芳香成分が胃腸の働きを促進 するとともに、のどの炎症を
和らげる、からだを温める作用、冷え性の改善にも有効、などなどとっても健康に
効きそうな香辛料です。

味は自家製のためか塩味も控えめで、ウーロン茶の味がしっかり染みていて
さっぱりした感じです。

これならいくつでも食べられそう〜というような味☆


6




























「これを入れているの♪」と「シナモン」を見せてくれました♪

こ〜〜んな大きなシナモンを見たのは、初めて〜!!!長さ30センチぐらいありました☆

シナモンとは、東南アジア原産で、クスノキ科の木の樹皮を乾燥させた香辛料のこと
で、シナモンは抗菌性物質としても有名なんだそうです。

効能としては、体を温める作用、解熱、鎮痛作用、消化器系の機能を活発にする
作用、風邪の諸症状や消化不良、下痢や吐き気などに効果がある・・・のだそうです。

また、最近体内のインシュリンを活性化させ、糖を全身に運び血糖値を下げる効果が発
見され、新たに注目を集めている・・・のだそうです。


7




























わざと卵の殻にヒビを入れて味を染み込ませたというほかに、食べるときに
殻を剥いたら、ゆで卵にこのような模様が付くことを「大理石」のよう・・と
いうのだそうです。この模様を目で見てたのしむのも、「茶葉蛋:チャーイェーダン」
を頂くときの楽しみの一つ☆なんだそうです♪

卵を美味しく頂くために、こんなにいろいろな香辛料を入れて、中国茶の葉も入れて
時間をかけて作るなんて、素敵なお料理ですね☆


8




























どこかでこの「茶葉蛋:チャーイェーダン」を見かけたら、是非、食べてみてください☆




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この記事へのコメント
 街角でよくみかける「茶卵」でしたが、いろんなスパイスがミックスされていて、健康プラス栄養の食べ物だったのですね。慣れないと匂いがちょっと気になるようですが、今度、買って食べてみます。
 
 以前にハオチーさんに教えていただいた、「亀ゼリー」、食べてみました。ホント!!!にがくなくて、食べやすく、驚きました。これなら、大丈夫です!ちょっと大きめなので、おなかいっぱいになりますね。これは、やみつきになりそうです☆☆
Posted by ぷー at 2006年09月21日 09:19
こんにちは。
この、茶葉蛋、よく会社のお弁当に出てきますよぉ。
実際に上記のような方法で作っているのかは分かりませんが。。。

会社のお弁当は、いかにも現地の工場のご飯!っていう感じです。
毛のついたままの豚足、
塩漬けになった魚(塩っ辛くて現地の人も食べられない)、
麻婆豆腐もどき、とても脂っこい肉炒め・・・
なかなか見られない料理がてんこもりです。
6元だから、この程度なのかも知れないけれど・・・
Posted by liangzi at 2006年09月21日 12:04
始めまして。
いつも楽しく拝見させていただいてます。
私もチャーイェーダン好きなんですよー!!家の近くに台湾料理屋さんがあるんですが、行くと必ず食べてます。そこのは八角の香りが強いかなぁという感じですがおいしいです。

これからもプログがんばってください。応援してます。
Posted by siro at 2006年09月21日 15:20
こんにちわ〜。ぷーさん。

私も街角で見かける卵の名前がわかって、
またこういった形で調理されていることを知って、
なるほど〜〜と思いました。

昔は卵は腐りやすかったから、冷蔵庫がない時代からの
智恵の結晶がこういう調理方法になったのかな?
と思いました。

亀ゼリーが御口にあってよかったです。
ヘルシーなのに健康的で満腹感がある亀ゼリー、
軽食代わりにもなって、結構気に入っています♪

Posted by 蘇州はハオチー at 2006年09月21日 17:41
こんにちわ〜。 liangzi さん☆

今日はと〜ってもいいお天気でしたね!

茶葉蛋、お弁当に出てくるんですか〜。
食べてみたいです。
普通のゆで卵より、栄養は良いし、
腐らないように、という観点からも、漢方系調味料で
煮ることはいいと思います。
お弁当にぴったりですね☆
Posted by 蘇州はハオチー at 2006年09月21日 17:45
こんにちわ。はじめまして。siroさま☆
コメントを残していただきましてありがとうございます♪

いいですね〜御自宅の近くに茶葉蛋をたべることが
できるお店があるなんて☆

茶葉蛋を作るには意外に手間と時間がかかっているし、
家庭料理をだしてくれるような小さな定食やさんで
自家製の茶葉蛋を食べることができるような
お店があったらいいのに・・・と思っていたのです。

茶葉蛋と御飯と野菜の炒め物があれば、いい感じ♪ですね☆
Posted by 蘇州はハオチー at 2006年09月21日 17:49
お久しぶりです。
いや〜私はこれ、大好きなんです。
蘇州へ行ったときは「可的」で必ず買います。
先日知り合った中国人の方に作り方を聞いたので
一度家でも作ってみようと思ってます。
Posted by 紅包 at 2006年09月21日 21:49
こんにちわ〜。紅包さん☆お久しぶりです♪

初めてコメントを下さったころは中国語が全く
できなかったため、「べにつつみ」さんって?
思っていましたが、最近、やっと漢字を見て
日本語より中国語が先にひらめくようになり、
紅包さんの名前も読めるようになりました☆

茶葉蛋、美味しいですよね〜。
私ははじめて食べたのですが、すっかりファンになってしまいました。

日本で材料をそろえてつくると中国茶も
中華系の漢方の食材も高いから
結構な高級料理になってしまいますね〜☆

Posted by 蘇州はハオチー at 2006年09月22日 00:27