2013年09月

平成23年9月24日、ドコモ本社に行く前に、大手町のNTT持ち株会社に先に寄っている。
ドコモで何を話すか相談したのだが、I部長の様子はあきらかに普段と違っていた。私は警察でも呼んでいるのかなと思ったが、呼ばれて困ることはないと思っていた。
夕方4時に赤坂のドコモ本社に行き、応接室で総務課長二人と面談する。一人はN課長、関西のドコモから後に因縁の関係になる加川部長と共に来たばかりの者。もう一人はU課長というすでに3、4年本社総務課長をしている者。
U課長については、I部長からくれぐれも大切にしてくれとドコモ本社に来た時から言われていた。つまり、持ち株会社のスパイだった。
私は先に書いたM役員の発言の真偽や国税庁の調査の事、そして暴力団系新聞記事が出鱈目であることを話して帰る。
すぐに持ち株会社I部長に連絡して、顛末を報告する。翌日も持ち株会社に行き、ドコモでのやり取りの詳細を話すのだが、この頃から何かおかしいと考えるようになる。
それからは、NTT内の事情を調べ始めるのだが、色々な事が分かってくる。
大震災による役員人事の凍結、山田ドコモ社長の追い落とし計画、さらにNTTコミュニケーションズ社長まで失脚させようと三浦持ち株会社社長らが計画していることが分かってきた。
詳しいことは後で書くことにするが、大変な状況に関わってしまったと思った。
I部長には、随分酷い話しだなとはっきり申し出たが、のらりくらりといい加減な話しばかりされてしまう。
しかし、ビックカメラから始まった一連の騒動をやめるつもりは無く、最悪の事態も覚悟する。
I部長には、また有りもしないことで逮捕されるじゃあやってられないななんて言っていたが、I部長から「鴻池さんは捕まってもいいと言ってたじゃないですか」と言われたのには腹が立って、「それはビックカメラの問題で警察OBがあれこれ言っているからじゃあないか」なんて言ったが、「その時は一つ貸しだな」と私は半ば覚悟していた。
それが現実になる。
12月4日、警察から電話があり自宅に居ないようだが出頭してくれと言われる。私は今日は日曜日で出掛けているじゃないか、逃げ隠れはしないよ、明日出頭するからと伝えた。
翌5日、出頭するとドコモ総務課長を恐喝したとして逮捕された。
何かしら捕まるような事があるかもと思ったが、これは予想外だった。もっとドコモと私の関係に関わる事かと考えていたので。
これで事件になるのかと思ったが(事実無罪になっている)、よく考えるとNTTのやり方は大したものだと思う。実に巧妙で他の関係者に類が及ばず、効果は十分にある。
これで私が静かにしていれば完璧だった。
事実NTT関係者から「これで鴻池もビビっておとなしくなる」と内部で言われていると後で聞くのだ。
私は12月26日に釈放されるが、28日に持ち株会社の仕事納めに出向き、最後まで争うと宣言する。
翌平成24年、確か1月の終わり頃に持ち株会社のI部長から電話があり、来社してくれと言われるが、私は用があるならそちらが来ればいいだろうと言うと、すぐにI部長は私の自宅に来た。
この時、マスコミ関係者が居たが、I部長が来た時に挨拶だけして入れ違いに帰った。
現金入りの封筒を差し出し、受け取ってくれと言う。これは何だと言うと「誤解しないでください、逮捕されたことのお見舞です」と言う。色々なやり取りがあり、後日持ち株会社に出向く約束をする。
因みに、この時の現金封筒は受け取った。封筒は保管してある。
この年、そして翌年つまり今年にかけては大変な年になる。
一つ、面白い話がある。
渋谷区内にチョコレートの製造、販売会社がある。ドラジェというチョコレート菓子で、けっこう有名な会社らしい。女性だけで運営されているという。
何かNTTと訳ありらしく、持ち株会社の一階応接室の一室は、クリスマスやバレンタインデーの1ヶ月位前になると、このチョコレート会社の営業所になる。
NTT関係者や取引業者は勿論のこと、総会屋、右翼、業界紙やナニやら怪しげな業界の者まで付き合いで買わされる始末だ。
一箱2500円から3000円以上するものを一社2、30箱以上から、付き合う。一人で2、30箱ではない。一人或いは一社が2、30箱以上買うところを数十社引き受けなければならない。一度付き合いと、そのチョコレート会社から毎年送られてくる。
私も、毎年その時期になると大忙しだった。ドコモから広告を貰っていた業者に頼んで回っていた。何しろ請求書と一緒にどんどん送られてくるんだから。
持ち株会社4階の役員応接室(相当部屋数があるが)全室が、このドラジェのチョコレートで作られた観葉植物で飾れていた。
フランスでは、このドラジェで結婚式やパーティーの時に、コサージュやブーケ、花飾りを作るらしい。
私がドコモに訴えられ逮捕された以後は、私にこの付き合いを言ってくることは無くなった。私から話しても、もうやめたんですと言うだけだった。
あまりに大量に付き合わされ払いきれなくて、まだ未払い分が残っているのに。
とにかくこのチョコレートを売ることにI部長は熱心だった。
あるNTTグループ会社役員から「えっ、鴻池さんも付き合っているの、私のところにも毎回だよ。一体どんな訳があるのかな。」などと言われたことがある。
私には、総務部代々の引き継ぎ事項だと言っていたが、真相は違うようだ。

元々ビックカメラとのトラブルから始まったことは事実だ。
それが何故こんな複雑な展開になるのか、解りづらいと思うので、ここで少し話を整理したい。
平成5年頃から、NTT関係者らとの縁が出来てから、NTTと直接付き合いはなく、あくまでNTT役員や幹部との個人的な付き合いであった。
この頃は、役員や幹部の個人的な問題やトラブル処理が多った。
あることをきっかけに、当時新宿初台にあったNTT本社(現NTT東日本)に出入りするようになる。
A工業が、NTT幹部や関係者らに騙され7億円からの損害を出してまい、色々あったがこれをそれなりに解決する。
この詐欺事件ともいえる問題に、当時の三浦人事部長と宮崎総務部長が関わっていた。
私は両者から、A社救済の約束を取り付け、A社と両者が直接話し合いの場をつくる。
光ケーブル事業参加が本来の約束であったが、すぐには難しい、1、2年時間をもらいたい。その間別の仕事で穴埋めするということになった。
それがNTT子会社である関東運輸での、NTT各支店の産廃ゴミ収集事業であり、これは7、8年続いた。光ケーブル事業参加は実行されなかった。
他に日通の下でドコモの二度の本社移転に関する仕事をもらったりした。
A工業再建を前提にその後も話は続いていく。
故佐田啓助氏というNTTの実力者から、私は可愛がってもらい、色々なことも指導してもらった。
ただ、私がA工業と別にしていたのはNTTから仕事をもらいたい業者を紹介して、手数料を貰うようなことが主だった。
そんな時にNTTから訳ありで東芝に移っていたK(当時東芝常務)と同じくNTTを出て名古屋の会社の副社長になり、名門商社の会長になっていたSとトラブルになり、A工業と私が提訴することになった。
実は、三浦、宮崎両氏も訴えるつもりだったが、佐田氏から「うちの現職の者はやめてもらえないか」と言われ、佐田氏に恩義のある私は二人を訴えから外すことになる。この裁判では勝訴する。 佐田氏からドコモやコミュニケーションズの人脈を作ってもらい、私も取引する広告代理店を準備する。
そこから、経営コンサルタント業を始めることになる。
故佐田氏に言われた「鴻池さん、まっとうなビジネスをしなさいよ」と言われたのは忘れられない。それを上手く出来なかったことも申し訳無いことだ。
佐田氏からは、将来の有望なNTTがらみの会社や事業もレクチャーされていたが、今考えると相当正確だったことが分かる。
NTT都市開発が上場することになり、私は強い興味をもっていた。
ところが、その話を曼陀羅事件で逮捕される原因になる岸という馬鹿な詐欺師に、してしまったことで上手くいかなくなる。
翌年リーマンショックが起きるが、あの時小さな仕事からでもと思うと、あのミスは大きくついたなと思う。
広告関連のコンサルタントを続けていたが、前に述べた通り広告代理店の営業スタイルは私には、馴染めなくなっていた。
そんな中ビックカメラとのトラブルが起きる。私を知らない人は、何でそんなことで安定した利益のあるNTTまでトラブルにするのか不思議に思われるが、これが性格だから仕方が無い。
なんとしても、ビックカメラに代償を払わせたい、これは今も変わらない。
許せないのは、持ち株会社の三浦会長逹らだ。
必ず真実を明らかにする。この言葉は、裁判所で言っている。そして必ず報復はする。
こんな関係をしていたNTTにとって、私はドコモの社長攻撃に格好の材料の一つだったんだろうな。
それが理由だと思う。
もう一つ、それはI部長がおかしな考えをこの時期持ったことだろうな。

大震災以後、NTT持ち株会社からやたらとドコモを非難する話をされる。
私も大震災時にドコモ総務と約束していて、ドコモ本社のビル内に閉じ込められていたのに、約束していたドコモ総務から何日も連絡が無く失礼だなと少し腹立っていた。
私は震災翌日から、NTTグループ会社に差し入れを届けて歩いていたのに。
そんな事でも、持ち株会社のI部長などは、「舐めますね」などと言うようになる。
ドコモ役員等がいかに出鱈目か、何かというと話出す。何かあるなと思ったが、あまり気にせずにいた。
だから、ドコモや技術系キャリアのゴルフ、麻雀などのスキャンダルな記事が、通信業界紙テレコム・レヴューに掲載されている話を聞かさされても無視していた。
そのうち、I部長から大変なことが起きた、すぐ来てほしいと連絡が入る。
敬天新聞という右翼系というか、暴力団系の新聞にNTTと私の不適切、不法な関係などと書き立てられている、その上NTT関係者の個人名や名刺まで掲載されているという。
後で考えると不可解な話だった。元々リークした犯人は分かっていた。前年から、事件屋のKやブラックジャーナリストのOが取材と称してI部長に連絡してきたり、雑誌に意味不明な記事を掲載したりしていたのだ。
それなのに、I部長は私を呼び大騒ぎしながら、「鴻池さん、この事は無視してください、相手にしても仕方ないから」と言う。意味がわからなかった。
短気な私の性格を知るI部長は、いずれ私がそのままにせず何かすると読んでいたんだな。
結局、その通りに行動してしまう。
ドコモ関係者から色々言われ、その上国税庁が調査に入ったことを知り、このままに出来ないと私は、敬天新聞社の代表に会いに行く。
S社主は、会うとすぐに私の言うことを理解したようなこと言い、訂正文を載せる云々と言うが、私は失礼だがまた掲載されても、それも困るだけと断った。
これまでが、この年の夏頃のことだ。
この間に、ドコモ東海にいたM役員(元ドコモ広報部長)がマスコミに驚くような発言をする。
M役員がドコモ広報部長時代に、私に表沙汰に出来ない問題を解決してもらい、その見返りに仕事を出してきたと言うのだ。
私はすぐに、M役員に連絡した。「Mさん、マスコミに言ったことはどういうことだ。いつ貴方にトラブル処理を依頼されたことがあったのか、いい加減な話をしないでくれ」と話た。
この事は、ドコモ総務にも伝えて事実確認を求めた。
たしか9月半ば頃に、NTT持ち株会社内でI部長と話し合い、ドコモ総務にアポを入れる連絡した。
9月24日、この年の12月に逮捕されることになるドコモ総務との面会に向かう。
用件は3つ。
1、M役員がマスコミに話たことは事実でないこと。
2、国税庁が調査しているが、私にやましいことは無い。
3、敬天新聞は暴力団系の新聞であり、掲載された記事は裏付けの無い事実無根なものだということ。
しかし、これが恐喝未遂だと逮捕される。
本当に意味不明な展開だった、この時はまだ。

継子扱いされていたドコモが、大星会長時代には公然と独立路線を打ち出したが、大星会長時代以後NTTはドコモ生え抜き潰しに躍起になる。
さらに、竹中元総務大臣がNTT再分割を言い出しすと一層危機感を募らせ、ドコモに対し締め付けを強める。
国策会社であるNTTが総合的通信キャリアとして、業界のリーダーとしてあるべきだと私は考えるが、現状はちょっとひどい。
グループの利益の七割を占めるドコモに対し、尋常でない締め付けが行われているみたいだ。
現在、ドコモが営業的に苦戦しているが、ソフトバンクの広告に負けているとか色々言われているが、最大の理由はNTTがそれを歓迎しているということだ。
NTT再合併を目指す勢力にとって現時点では低迷していてくれた方が都合がいいのだ。
そうすれば、後々有無を言わせず取り込めるから。
ただそうなると、CSRなどと言っていることと矛盾する。
ドコモも独立した上場企業なのだから、企業として利益を損じる行為を意識的にすることは犯罪ではないのか。
技術系を潰すためにあえて、最善の経営策をとらず天下り先を横取りしたり、メーカーと関係の深い技術系の力をそぐために様々なことをしている。
かって、NTT幹部から聞いたことがある。「うちと日本のメーカーは大変な特許と技術を持っている。それは世界有数なんですよ。」
それが派閥の力学で壊されていくなんて、ドコモに誇りを持って働く職員には無念だろうな。
私は日本のキャリア制度は嫌いじゃない。明治以来の優れた、世界に誇るべき制度だと思う。制度疲労ということはあるが、それはどんな社会、組織にもあるし、そうなったら直せばいいことだ。
むしろ、旧公社としてキャリア制度を残し(一応民営化後建前上廃止したことになっているが、裏背番号と呼んで存在する。)そこにプライドを持っていたはずなのに一体どうしたのだろう。
派閥争いも長く見てきたが、今の様相は節度も何も無い酷いものだ。
話が大分逸れたようだ。
閑話休題暫時一服、、、、、、。

何がきっかけになるか分からない。
平成22年3月11日の大震災により、NTT内の派閥抗争が勃発するのだが、この時はまだ私は事情を知らずにいた。
大震災前、NTT持ち株会社のI部長が、この年の3月末で退職し、4月半ばから家族でオーストラリア旅行に行くと言っていたのに、当分会社に残ることになったことを伝えてきた。
震災対応のためということだったが、それが派閥抗争のためだとはすぐには気付かなかった。
翌年(平成23年)の株主総会後、持ち株会社の社長就任が内定していた山田ドコモ社長(同時)を引きずり落とす作戦が、持ち株会社内(労務系派閥)で練られていた。
派閥争いと私は何も関係なかったが、ビックカメラ問題でトラブルがあったことが利用できると思われたらしい。その上、ドコモがらみのコンサルタント業をしていて、元やくざであることも利用価値があると思われたのだ。
さらにこのことは、NTT内ではドコモも含めごく一部の者しか知られていないことも都合がよかった。
皮肉な話だ。NTTに迷惑を掛けないため、裏方的やり方をしていたことが逆にNTT内に問題を引き起こす一因になるとは。
とにかく、持ち株会社三浦社長の野望のために私のまわりは目まぐるしくなる。
様々な問題が生じるが、私の不手際もあり事態は深刻になる。これについて、次回一つ一つ書いていきたい。
ただ、私の側の者から不適切なことが度々あったことがあり、今になってそれが事件化される可能性があり、捜査中らしいのでよく考えてから書いていきたい。

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