官僚がよく使う言葉に、あの人はサムライだ、というのがある。
NTTの人も同じように、サムライという言葉をよく使う。勤め人らしくなく、豪放で腹の座った幹部などを評して使う。最も今やNTT内でも、うちにサムライはもういませんよと言うぐらいになっている。
このことは、長くNTT幹部を見てきた私も感じていた。あるNTT職員が、うちの役員も皆サラリーマン化してしまいましたからねと、よく話していた。
ある時NTT社内で、そのサムライ云々の話しになった時、一人の課長がこんな事を言った。
鴻池さん、知ってます、うちの役員が一人問題になっているんですよ。夜な夜な家の近所を彷徨いて、格好もおかしいらしくて、Tシャツに短パン、野球帽を目深にかぶり、リュックサックみたいなものを背負ってるらしいんです。夜中の三時とか四時に。おかしいでしょう。うちの他の役員はどうなっちゃたんだろうと頭を抱えてますよ。昔ならこんな噂が出たら、大変なことになってますよ。
と言い、それでどうしてるの上の人はと、私が聞くと、まあ何かあったら困るので、それと無く様子は注意して見てるようですよ、などと彼は話していた。
NTT役員はストレスが溜まるのか、それとも単に少しいかれたのか、何にしても危なっかしい話しである。
某課長は、ただ最近の役員は重みがない、昔みたいな豪胆な役員はもう出ないのかと、嘆いたのだろうが。
十数年もNTTに、週三日も通っていると(よく出社しているようですねと、冷やかされたりした)、こういった話しを社員のように耳にした。
私が見てきたNTTでは、過去にはサムライと言える人が多数いた。
第一に上げるのが佐田氏だが、他にも島津氏、大星氏などがいた。児島元会長や鈴木正誠氏も強烈なサムライ肌だったんだろうな。
自殺した田島氏も、残念な死に方をしたが、立派なサムライ肌の人だったと思う。
私は田島氏とは、自殺する数ヶ月前にNTT関係者の紹介で会った。場所は代官山の、タブローズというイタリアンレストランであった。以前にこのNTT関係者に、このイタリアンレストランを紹介していて、気に入ってくれたらしく、よく使っていたようだ。この時もたしか、今夜タブローズで友人と食事をするが来ないかと誘いがあり、いったものと思う。
そこで、田島氏を紹介される。たしかこの時、田島氏はNTTドコモの副社長であったと思うが、紳士でなかなかの人物であった。
その後も会うのは、いつもタブローズであったが、その時の会話は、今はあまり話すべきではないだろう。
田島氏が、自殺して亡くなったことを聞いて驚いたが、心情は分かるような気がした。
その後、紹介してくれたNTT関係者が、葬儀の際に焼香の場で、貴方が死ぬことはなかった、責任を負わなくならない者は他にいるではないかみたいなことを、萬座の席で言ったと本人から聞いた。回りは黙って下を向いてしまったと話していたが、真偽の程は分からない。
NTTという会社自体の利に走らず、日本の通信を担っていると自負し、誇り高かったNTTは何処にいったのだろう。
長い付き合いから、NTTには深い思い入れがあったが、街の商売人になったNTT日本電信電話株式会社には、もう未練は無い。
NTTの人も同じように、サムライという言葉をよく使う。勤め人らしくなく、豪放で腹の座った幹部などを評して使う。最も今やNTT内でも、うちにサムライはもういませんよと言うぐらいになっている。
このことは、長くNTT幹部を見てきた私も感じていた。あるNTT職員が、うちの役員も皆サラリーマン化してしまいましたからねと、よく話していた。
ある時NTT社内で、そのサムライ云々の話しになった時、一人の課長がこんな事を言った。
鴻池さん、知ってます、うちの役員が一人問題になっているんですよ。夜な夜な家の近所を彷徨いて、格好もおかしいらしくて、Tシャツに短パン、野球帽を目深にかぶり、リュックサックみたいなものを背負ってるらしいんです。夜中の三時とか四時に。おかしいでしょう。うちの他の役員はどうなっちゃたんだろうと頭を抱えてますよ。昔ならこんな噂が出たら、大変なことになってますよ。
と言い、それでどうしてるの上の人はと、私が聞くと、まあ何かあったら困るので、それと無く様子は注意して見てるようですよ、などと彼は話していた。
NTT役員はストレスが溜まるのか、それとも単に少しいかれたのか、何にしても危なっかしい話しである。
某課長は、ただ最近の役員は重みがない、昔みたいな豪胆な役員はもう出ないのかと、嘆いたのだろうが。
十数年もNTTに、週三日も通っていると(よく出社しているようですねと、冷やかされたりした)、こういった話しを社員のように耳にした。
私が見てきたNTTでは、過去にはサムライと言える人が多数いた。
第一に上げるのが佐田氏だが、他にも島津氏、大星氏などがいた。児島元会長や鈴木正誠氏も強烈なサムライ肌だったんだろうな。
自殺した田島氏も、残念な死に方をしたが、立派なサムライ肌の人だったと思う。
私は田島氏とは、自殺する数ヶ月前にNTT関係者の紹介で会った。場所は代官山の、タブローズというイタリアンレストランであった。以前にこのNTT関係者に、このイタリアンレストランを紹介していて、気に入ってくれたらしく、よく使っていたようだ。この時もたしか、今夜タブローズで友人と食事をするが来ないかと誘いがあり、いったものと思う。
そこで、田島氏を紹介される。たしかこの時、田島氏はNTTドコモの副社長であったと思うが、紳士でなかなかの人物であった。
その後も会うのは、いつもタブローズであったが、その時の会話は、今はあまり話すべきではないだろう。
田島氏が、自殺して亡くなったことを聞いて驚いたが、心情は分かるような気がした。
その後、紹介してくれたNTT関係者が、葬儀の際に焼香の場で、貴方が死ぬことはなかった、責任を負わなくならない者は他にいるではないかみたいなことを、萬座の席で言ったと本人から聞いた。回りは黙って下を向いてしまったと話していたが、真偽の程は分からない。
NTTという会社自体の利に走らず、日本の通信を担っていると自負し、誇り高かったNTTは何処にいったのだろう。
長い付き合いから、NTTには深い思い入れがあったが、街の商売人になったNTT日本電信電話株式会社には、もう未練は無い。
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