MKSのちょっとそこまで♪

☆夫婦のおでかけ旅行日記☆

カテゴリ: NEW YORK

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前記事よりの続きです。

90ブロック離れたところで
日本との連絡に追われていましたが、
煙は前日にも増して届いていました。
状況を把握しようとテレビはずっとCNN。
連絡を取ろうにも回線がパンクしているのか
なかなか通じないし、地下鉄も動いていない。

3日ほどエンパイアステイトビルも立ち入り禁止で
オフィスには行けませんでした。
最後に見たWorld Trade Centerはまだかろうじて
姿をとどめていたけれど、そのすぐあと崩れ落ちてしまって
平和ボケの私でもさすがに事の大きさを感じました。
だんだんとニュースで犠牲者の数や顔写真が出るようになり、
各地で夜になるとキャンドルがたくさん点灯され、
安否を知るためのメッセージボードが各地に作られ、
消防署の前を通るとキャンドルと写真でいっぱい。
私も二日ぶりに自分の家に帰り、そこはマンハッタンではなく
イーストリバーを渡ったクイーンズの先なのですが、
そこの消防署も同じでした。
各地から総動員されたのでしょう。

グランドセントラルの駅にはメモリアルが作られ、
被害者の写真、思い出のものなどが何ヶ月も置かれ、
何度も何度もそこを通るたびに通りながら黙祷しました。
若い日本人女性の方、家族を遺して亡くなられた
働き盛りの男性の方々。
いつもと同じ朝を迎えて、いつもと同じデスクについて
いつもと同じように帰宅時間を迎えるはずだったのに。
最期の朝になってしまうなんて。



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あの日、エンパイアステイトビルのオフィスで
仕事を始めたばかりの朝、ラジオで飛行機が
World Trade Centerにクラッシュしたと聞いて
大事故だなと思い、2機めが突っ込んだと聞いて、
現地の同僚の指示でビルから避難したのだけど、
自爆テロなんて言葉、自分の辞書にはなかったし、
まさかニューヨークでそんなことが起きると
どうしても理解できず、避難してFifth Avenueから
見えたあの炎も煙も大火事だ、というくらいまでにしか
私の平和ボケした頭の中では理解できませんでした。
World Trade Centerは何度か行ってましたが
1階や地下の本屋や洋服のお店に行っただけで
あの高層階にオフィスがたくさんあって
人もたくさんいるという想像がすぐできなくて
何千人もの犠牲者が出る、ということがどうしても
ぴんと来ませんでした。
思い出しても本当に恐ろしいほどわかってなかった。

数十ブロック離れはいるけれど、徐々に煙は届き、
それは何日も続きました。
9.11のテロはその後、戦争となり、合わせて大勢の人が
犠牲者となり、私たちは帰国して3年8ヶ月ですが、
自分の中でBushが大統領の間は絶対アメリカに行かない、
とルールができてしまいました。

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マンハッタンからハドソンリバーを渡り、北西へ。
広い土地を利用したアウトドアの美術館に行きました。
The Storm King Art Center
Isamu NoguchiのMomo Taroという作品もあります。
なんと言っても広くて、緑いっぱいの自然の中に
ぽん、ぽんと大きな作品が展示されています。

次に訪れたのはワイナリー。
ニューヨークはワインの産地としても有名です。
私たちが訪れたのはBrotherhood Winery
5ドルで何本ものワインがtastingできて、
ワインを買うと1ドルオフにもなります。
私たちもそれを利用し、ワインも3本買いました。

次に訪れたのはFarm。
パンプキン、りんごなどの果物や野菜がいっぱいです。

こうしていつもとはちょっと違う場所でリフレッシュし、
思い出いっぱいでニューヨーク郊外へと後にしました。

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ふたりとも仕事をしていてなかなか
長いお休みは取れないけど短くても
のんびりした旅行にしたいね、と近いけれど
遠くに思えるところを選びました。
それはニューヨーク州ではあるけれど
マンハッタンからは北へそして西へと進んだ
Mountainvilleというところ。

宿泊するのは昔、領主の家だったmanor house。
manor house innとしてはアメリカでTop10にも
選ばれたCromwell Manor Inn というところ。
ネットで見つけて予約を入れました。
とれも歴史ある建物で芝生のきれいな高台にあります。
お部屋にあるものもすべて歴史ある調度品。

そこには大きな昔ながらのダイニングルームがあって
Breakfastは、泊まっている客がそろっていただきます。
大きなテーブルに真っ白いリネンのテーブルクロス。
その上に重ねてきれいなレースのクロス。
東洋人はわたしたち二人のみです。
話のネタにと
‘Who is the most famouse Japanese in the States?’
とみなさんに尋ねたところ、Yoko Onoが一番でした。

家のまわりを散歩しても、リビングでソファに座ってみても
ちょっと時間がさかのぼるような素敵な時間になりました。

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チャイナタウンをいっしょに歩きました。
地下鉄でCanal St.へ。
歩き出したらもう人、人、人。
通りに所狭しとワゴンが出ていて
見たこともないお野菜やお魚、調味料が並んでいます。
少し歩くとちょっと疲れてカフェに入って
小さなスウィ―ツと大きなつぶつぶの入った
甘いドリンクを太いストローでいただきます。

食事は飲茶。
英語で質問しても中国語でしか話さない
ウェイトレスさんが台車にたくさんの点心を乗せて
何度も何度もまわってきてくれます。
お茶はお花がいっぱい入ったジャスミンティー。

食後にはチャイナタウンから少し入ったところにある
Little Italyへ。
とっても小さなエリアだけどお天気がよければ
ストリート沿いのテーブルで。
みんなとっても楽しそうに食事をしています。
最後はデザートとエスプレッソコーヒーでしめくくります。
デザートがとってもおいしい。

時間と体力に余裕があればチャイナタウンから
歩いてブルックリンブリッジを渡ることもできます。
風があまり強い日は歩きにくいかもしれないけど
歩いて渡るとそこでしか見れない角度で
マンハッタンを見ることができます。

楽しく週末が過ぎていきました。

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