イタリアのベルルスコーニ首相の辞任は好感されたようです。

この方、国民的に人気があり、戦後の首相最長在任記録を保持しているのです。

が、ここにきて、支持率が22%と落ち込み、辞任に追い込まれたわけです。

(菅前首相は10%台でもなかなか辞めなかったですけどね)

緊縮財政策が議会承認された後に辞任するようで、辞任後の2月に総選挙を画策しているようです。

 

問題は、ベルルスコーニの後、誰がやるか、安定政権ができるか、これに尽きます。

誰という点では、与党のアルファノ幹事長の名前がでています。

安定政権のためには、選挙して、与野党伯仲から、与党が十分な多数を確保する必要があるということでしょう。

 

政治の安定には時間がかかりそうです。

ギリシャといいイタリアといいお騒がせですよね。

 

さて、そんな政治混乱中のイタリアですが、イタリア国債がついに行ってしまいました。

7.4%まで売られています。

 

これは、決済機関であるLCHクリアネット(ロンドン クリアリング ハウス)がイタリア国債とインフレ連動債を取引する顧客に求める証拠金比率を引き上げたことが原因です。

年限7-10年のイタリア債の証拠金比率は6.65%から11.65%へと引き上げられました。

これは、9日の取引終了時のポジションから適用されるとのことです。

 

分かりやすく言いますと、決済を行うLCHクリアネットが、イタリア国債の価値を低下させたわけです。

今まで、額面に対して93.35%の価値を認めていたのですが、88.35%の価値しか認めなくなったのです。

ですから、イタリア国債を売買する場合、額面の11.65%もの追加証拠金を支払う必要があるのです。

これでは、イタリア国債が売られるのも仕方ないです。

 イタリア国債の暴落は、株安を招いています。

イタリアの株式市場は、4%以上下落しています(しかし、まだまだ、9月安値より高い位置にいますけどね!)

また、イタリア国債のCDSは急騰して565bps+42bps)となっています(過去最高)。

細かいことを言えば、イタリアの2大銀行ウニクレディットとインテサのCDSは大きく上昇しています。

もちろん、ユーロも急落しています(ユーロドルで1.3630レベル、ユーロ円で106円割れ)。

 

なぜ、こんな市場が動揺するのか。

過去の3パターン(ギリシャ、アイルランド、ポルトガル)を分析しますと、国債の利回りが7%を超えて、ドイツ国債とのスプレッドが5.5%を超えていれば、金融支援になったということです。

今晩で、イタリア国債は、この2条件を満たしたので、市場も慌てているのですね。

しかも、昨日までは、LCHクリアネットは、証拠金比率の引き上げはないと言っていたのですが

いつか来るのは分かっていたとはいえ、慌てますよね

さて、どんな支援があるのか、ないのか。

 

ただ、イタリアとギリシャでは、同じ7%超えでも、抱えている問題の質が異なりますからね。

昨日も書きましたが、イタリアは、調達コストを下げてやれば、問題は、かなり軽くなります。
早く、政治の安定と

 

あと、独や仏、リセッション、もしくは、それに近い景気減速の様相です(こちらの方が重要だと思いますね)。

タイミング良いとはこのことかもしれないのですが、ドラギ総裁に代わっていて良かったですよね。

つまり、がちがちのドイツ流金融調節から柔軟な景気配慮のFRB型へと姿勢が変わったことです。

トルシェさんだったら、かたくなに、インフレ重視姿勢だったかもしれませんからね。

よって、欧州も金融緩和を進めることと思われます。

EFSFの拡大を実現してもらわないと。