昨年から思っていたことですが、税と社会保障の一体改革、これは、日本の財政問題、いや、構造問題を解決するいい機会ではないかということです。

水槽に水が必要なのですが、税金という水を注入するも社会保障という大穴から水がどんどん流出しているので、なかなか水が貯まらない、という状態が、今の日本だと思います。

 

野田首相が、行おうとしていることは、注入する水の量を増やそうとしているわけです。

で、社会保障という大穴に関しては、穴を小さくしようとしていません。

しかも、この穴、時間の経過と共に大きくなることが分かっているのです。

 

ある知り合いのご老人が言っていました。

「毎日のように整形外科にいっても、わしが払うのはいつも100円じゃ。これじゃ、日本はつぶれるな

ある社会人1年目の人が言っていました。

「どうせ、ぼくらには、国は、何もしてくれないからね!年金を払う意味が分からない」

 

社会保障とは、国家における所得移転で、貧困の予防や社会福祉のことなんですが、結局、どこまでやるのということです。

どこまで、福祉をやり、どこまで貧困を防ぐか。

これまた難しい問題のように見えますが、実は、簡単に考えるべきだと思います。

要は、お金のある範囲で行える社会保障制度に変更すればいいのです。

今の世の中は、世代間における不平等というか、政治家が好きな言葉で言えば、「格差」があるわけです。

多分というか、間違いなく、高齢者の方が、国から手厚い支援をしてもらっているのは間違いありません。

若年層が、国は何もしてくれないというのは、実感だと思います。

 

であれば、まず、行うべきは、格差是正です。

ここでいう格差とは、制度からくる格差です。

これは、日本国民で、日本に住んでいる以上、回避することは出来ません。

だから、首相が行うのは、増税もいいのですが、まずは、社会保障などの歳出削減です。

 

こちらの方が、政治家としては、大仕事になるでしょう(既得権益を奪うわけですからね)。

これをやらずに、増税だけすれば、どうなるのか

先ほどの水槽の話で分かると思いますが、注水量を増やしても、穴が大きくなっていくので、財政状況には大きな改善は見られません。

逆に、注水を増やすということは、それだけ、搾取するわけですからね。

国民もへばりますよ。

 

私は、社会保障を大幅に削らないと、日本の構造改革は進まないと思います。

首相がセット販売のごとく言っている、国会議員の削減は、大した話ではありません。

もし、国会議員の件で改革するならば、1票の格差を失くすことが最優先だと思います。

 

税と社会保障の一体改革なんて、税の改革(歳入を増やすこと)よりも、社会保障の改革(歳出を減らすこと)が大事だと思います。

つまり、国の制度により格差(主に世代間格差)を是正しなければ、本当に、若年層の国へのロイヤリティが低下してしまうような気がして心配です。

逆に、能力による格差などは、肯定すべきで、日本は、もっと、格差がついてもいいかと思います。

簡単にいえば、国の制度が、今の世の中にあっていないだけのことです。

高齢者には有利で、若者には不利で

橋下市長が、若者に自分のために選挙に行くように言っていたのが印象に残っています。

多分、知り合いの爺さんじゃないですが、彼らも、自分らに有利だということは、分かっている方が多いのではないかと思いますが。

 

「言うのは易し行うは難し」なんですが、ここを変えないと、日本の経済も、株価も、なかなか、上がらないような気がします。

民主主義の限界なんてことも言われますが、何とかしたいものですね。

 

ということで、野田首相の一体改革は、上手くいかないだろうなと思うのです。
であれば、株価にも厳しいよなということなのかもしれません。