ECBは、やることはやったので、後は政治家待ち。
その政治の方もスペイン支援策を考えているようです。
それは、スペイン国債を購入する投資家に損失補償を提供するスキームです。
簡単に言えば、、スペインが発行する債券の20%~30%の損失(ファーストロス)をESMが保証するのです。
来年、スペインは2070億ユーロの借入需要がありますから、このファーストロス保証を活用すれば、全額市場での調達が可能になると思われます。
このESMが必要予するプログラムの資金規模は、300~500億ユーロと想定されているようです。
要は、全額をESMで支援するには(ESMがスペイン国債を購入するには)、規模が大きすぎるので、一部を損失保証することによって、スペイン国債にスペインだけでなく、ユーロ全体(ESM)の信用を付与し、しかも、20%程度の資金でそれが可能になるということです。
ESMには、5000億ユーロしか資金がありませんから、ほいほい、国債を購入する余裕はありません。
このスキームは、レバレッジの利用になりますね(やはり、レバレッジを利用するしかないのでしょう)。
現在検討中の案は、期間1年でユーロ各国の全会一致が条件で、6ヶ月の延長を2回行うことが可能だそうです。
たぶん、ESMの規模から逆算すると、最大2年が限界だということでしょうね。
もちろん、スペインは、厳しい条件がつき、監視団を受け入れなければなりませんが…
結局は、スペインの支援要請待ちには変わりありませんが。
これで、OMTの発動条件である「スペインの支援要請」に対するユーロ側の対応(ESMの活用方法)が見えてきましたね。
あと、この案には、ドイツの賛成しているようです(追加負担がないことが大きいのでしょう)。
当然、ECBもこの案に前向きのようです。
これが機能すれば、イタリアは大きな恩恵を受けるのでしょう。
昨晩のユーロの戻りは、こういう事情があるのでしょうね。
まぁそれにしてもよくあの手この手といろんな手があることで。
お前は千手観音か。