黒田総裁…大丈夫でしょうか?

バーナンキ議長は、議会や政府の財政削減(強制歳出削減)や増税が、景気の足を引っ張っていると明言しています。

日本で、消費税増税となれば、GDPの60%を占める個人消費がどういう影響を受けるか、そんなに難しい話しではないように思います。

確かに、財政再建は至上命題ではありますが、そのためには、税収が増えた分は、変なことに使わず、借金を返すことでしょう。
また、消費税増税をして、財政赤字が一時的には減っても、社会保障費の増加で、財政赤字は増えていくという試算もあります。
結局、政治家が、この社会保障費をどうするのかということでしょうね。

話を戻しますと、黒田総裁は、消費税増税を日本経済の成長が大きく損なわれるということにはならないと言っています。
仮にそうだとしても、日銀総裁が、財務省寄りの発言をするのはいかがなものかと思いますね。
やはり、浜田教授みたいに「びしっ」と言うべきではないかと思います。

さて、「来週はいろいろあります」でも書きましたが、今週は、FOMC、ECB、BOEと3中銀の会合があります。
ここで、たぶん、高い確率で時間軸についての議論が深まると思います。
簡単にいえば、時間軸の競争といえばいいのでしょうか。
そうなると、動かない、いや、動けない日銀は、自ら円高リスクをしょい込むことになります。
(日銀の場合、政策に柔軟性がないので、動けないのです)

ドル円が100円をつけて以降、今までは、94円が円高の下限でしたが、3中銀が競演すれば、さらなる円高の可能性もあるかと思います。
ということで、日銀は、静観であっても、他の3中銀の時間軸政策の内容によっては、円高になりいやすいかもしれません。

5月と6月の混乱から得られる教訓は、長期金利を上げないことです。
どこが限界レベルかは、その時々でも違うかも知れませんが、長期金利の安定こそが、出口戦略での混乱回避策なのでしょう。
どんな手段を使うかは知りませんが、まずは、長期金利安定なのでしょうね。
興味深いのは、そのために、QE政策を取らず、フォワードガイダンスを採用していることです。