2006年09月14日

我慢。

新メンバーも加入して始まった後半戦。初戦はデポルティーポ。この試合をマジョルカが2−0で制す。この試合についてラムーネはこう語った。

「良いスタートを切れて良かった。新メンバーも上手く機能して新フォーメーションも上手く機能していた。非常にスピーディーな攻撃、安定した守備。上出来だね。この勢いで連勝を重ねたいよ。」



次の試合はコパ・デル・レイ準々決勝2ndLegエスパニョール戦。1stLegは1−0で勝っている。そして試合が終わってみると2−2のドロー。初戦のようにフォーメーションが上手く機能していなかったようだ。

その後、第17節アスレティック・ビルバオ戦1−0、第18節オサスナ戦1−1、第19節ヘタフェ戦0−0、国王杯準決勝1stLegセルタ戦2−0、第20節エスパニョール戦1−1、第21節セルタ戦3−0。負け無しではあったが、納得がいく試合は少なかった。これに関してラムーネはこう話す。

「負け無しで進めてるのは嬉しい。負けないというのは非常に心強いからね。ただ、フィニッシュまでなかなかボールを運べない。これは私にも誤算があったんだが。・・・まぁそれはいい。今は我慢する時期だとは思うが、ここからは連勝することが大事だと思っている。妥協は許されない。」

ラムーネの言う「誤算」、ラムーネは口には出さなかったが、これは確実に中村が入るまでの司令塔の繋ぎであった。ドニ、アランゴ、レアンドロ等様々な選手を実験的に試したがことごとく成功しなかった。ここが動かないとチームの連動が難しくなるフォーメーションを取っている為、得点に結びつかないのである。まさに「我慢の時」である。しかし、そういう時期だとはいえ、守りに入ることは許されない。マジョルカは現時点でリーグ3位、1位のレアルとは6点の差がある。そしてなんと言っても次節がビシャレアル戦。このチームはラムーネが1番警戒しているチームである。この試合に向けてラムーネはこう語る。

「前半戦のビシャレアルとの戦いは僅差で勝利することが出来た。しかし、あの時はチームの軸リケルメが下がっていての話だ。そして今回はリケルメをきっと出してくるだろう。今回は中盤の支配が大きなキーになる。あの整った中盤を支配するのは容易いことではないけれど、私達は勝たなきゃいけないんだ。」

その発言から見えるものは確実に「リーグ制覇」だった。





リーガエスパニョーラ 第22節

マジョルカ(HOME)VS ビシャレアル(AWAY)






【マジョルカ】
GK ミゲル・アンヘル・モヤ
DF スティーヴン・コルドウェル
DF ヌネス
DF シシーニョ
DF フェルナンド・ナバーロ
MF クリスティアーノ・ドニ
MF ビクトル・カスタノ
MF ヨナス・グティエレス
MF ファン・アランゴ
FW トゥニ・ルイス
FW ブラウリオ・ロドリゲス





【ビシャレアル】
GK セバスチャン・ビエラ
DF セサル・アルソ
DF ゴンザーロ・ロドリゲス
DF ハピ・ペンタ
DF ロドルフォ・アルアバレーナ
MF マルコス・セナ
MF カニ
MF ハビエル・カジェハ
MF ファン・ロマン・リケルメ
FW ホセ・マリ
FW ディエゴ・フォルラン



マジョルカは疲労が見える2トップを変えた。ビシャレアルはリケルメを出してきたがピレスを下げてきた。



前半17分

マジョルカ。ブラウリオがセンターライン過ぎ辺りでボールを受ける。そしてスピードにのったドリブル。DF1人を抜き去り右足でふわっとGKの頭を超えるボールを蹴りこむ。圧巻の速さであった。ブラウリオ今季初ゴール。

GOAL!!マジョルカ1−0ビシャレアル



前半中盤。

マジョルカ。新たな戦術を見せてくる。シシーニョの前のスペースにボールを蹴りこみ持ち前の速さでシシーニョがサイドを切り裂く。これが4本ほど続いた。マジョルカの新たな武器である。これによるコーナーキックをとる。



前半32分

マジョルカ。シシーニョが取ったコーナーキック、なかなかゴールが決まらずなんと6連続続く。そしてその6本目、ドニからのボールにアランゴが反応。叩きつけるヘッド。

GOAL!!マジョルカ2−0ビシャレアル。



前半37分

マジョルカ。猛攻。完全にマジョルカペースである。ドニがゴール前に切り込む。相手DFが体で止め、これがファールの判定。もちろんPK。蹴るのはドニ。左にインサイドで狙いすましたシュート。しかしこれにセバスチャン・ビエラが超絶反応。駄目押しかと思われたが、意地で危機を逃れたビシャレアル。



前半終了。

しっかりと中盤を支配することが出来、相手に決定的チャンスも与えなかった。シシーニョを使う新戦術を試す余裕もあった。交代無しで後半に突入。



後半12分

マジョルカ。トゥニが1点目のブラウリオとサイドは違うがほぼ一緒の動きで抜け出す。最後は得意の左足を豪快に振りぬき左サイドネットに突き刺さる。

GOAL!!マジョルカ3−0ビシャレアル


後半35分

ビシャレアル。やはりやってくれた。リケルメがサイドに行くフリをして切り返し、真ん中にいる途中出場のペレイラに絶妙のスルーパス。ペレイラが足を伸ばしなんとか足先があたる。飛び出したGKの横を通り過ぎていく。

GOAL!!マジョルカ3−1ビシャレアル



試合終了。





ラムーネは安心したような顔で会見場に姿をあらわしこう振り返った。

「とにかく勝ててよかった。2トップが変わったことにより得点力に欠けるかが正直不安だったが無用な心配だったみたいだね。特にブラウリオが良くやってくれた。若さが溢れるプレーだった。この試合はとにかく前半が大事だと選手達に言い続けた。前半で潰れるぐらい動いてこいと言った。それを選手が守ってくれたおかげで前半に2点挙げることができたよ。特にシシーニョを使う攻撃が上手く決まったのは今後にも繋がることだ。非常に良かった。やはり後半疲れが見えたが選手は良くやってくれたよ。最後の1点。あれはビシャレアルが素晴らしかった。リケルメ。彼はやはりすごい男だ。同じアルゼンチン人としても嬉しいが、サッカー人として嬉しい。彼みたいなプレイヤーがいることでサッカー界のレベルが上がる。あのスルーパスも絶妙だった。そして得点をあげたペレイラも途中出場であのプレーをするのは理想だ。やはり強いチームだった。しかしこのチームに勝てたことは大きな自信に繋がるね。特に3点挙げれたこと。次に繋がるよ。」


そしてもう1つラムーネから発表があった。

「この冬、大きな怪我をしたまま加入した中村。彼の怪我が完治した。次節からもう試合に出れる状態だ。期待していて欲しい。」

ついに期待の司令塔がチームに加わる。





第22節 マジョルカ3−1ビシャレアル

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2006年09月01日

初冬。

リーグ前半を終了したマジョルカはコパ・デル・レイ準々決勝1stLegエスパニョールに1−0で勝利。いい形で冬のオフにはいった。

そして冬のオフについて記者の質問にラムーネはこう答えた。

「私は夏、チームスタッフの考えとは逆にあまり補強を進めなかった。それは私のわがままだ。今のチームにまず慣れ、私自らの目で判断したかったからだ。そして前半戦が終わりこの期間にはいった。この冬は思い切った決断をしようと思う。このチームは世代交代の時期だと思っているからだ。そしてできるだけ選手の意見を尊重する。後半戦は今までのマジョルカとはまた違ったチームが見れると思うよ。」

この冬マジョルカは大きく動きそうだ。





まず、オファーはドニに集中した。合計3チームからオファーがあった。先日の会見の「世代交代」の発言を受けてだろう。ドニは今季輝かしいプレーをしていたがメディアもこの発言があったため放出濃厚だろうと考えていた。

しかしラムーネはドニを放出しなかった。これについてラムーネはこう語った。

「ドニは本当に素晴らしい選手だ。私は行動を共にした今季だけを見ればリーガでもトップクラスの選手だと思っている。何故放出しなかったのかと聞かれればその選手に対して相応しいだけの評価ではなかったからだ。そしてドニ自体もこのチームを愛してくれている。」

この発言後ドニへのオファーは減っていった。




そしてラムーネは1人1人選手と面談した。長い時間をかけてこのチームに居たいかどうかをストレートに聞いていったのだ。その結果にラムーネの構想を加えた上で作られた移籍候補者リストはこちら。

【移籍候補者リスト】
GK アントニオ・プラッツ

CB セルヒオ・バジェステロス

SB フランシスコ・マシエル

DMF フランシスコ・ファリノス

DMF アンゲロス・パシナス

SMF アレハンドロ・カンパノ

CF トニ・ムニョス

以上



計7人。もちろん全員の移籍先が確約されるものではないがリーガ3位のチーム。オファーが集まり2週目にして全員の移籍先が決まった。



GK アントニオ・プラッツ →レアル・マドリード トレード移籍

CB セルヒオ・バジェステロス →バイエルン・ミュンヘン 完全移籍

SB フランシスコ・マシエル →シエナ レンタル移籍

DMF フランシスコ・ファリノス →パルマ 完全移籍

DMF アンゲロス・パシナス →キエーヴォ 完全移籍

SMF アレハンドロ・カンパノ →セルティック トレード移籍

CF トニ・ムニョス →ビシャレアル 完全移籍



以上。強豪チームからのオファーが思った以上に多く、選手達も喜んでいる様子だ。




次は加入選手である。まずラムーネが着手したのは司令塔探しである。ドニという選択肢もあるがドニは基本的に底に置くというのがラムーネの考えであった。そして多くの候補者から探した結果セルティック所属の中村俊輔に目がとまった。マジョルカには飛び抜けたキッカーがいない、司令塔として確立されている、本人がスペインでのプレーを望んでいる、あまり金銭面に余裕がないマジョルカには非常に魅力的、怪我で出遅れていて、セルティックも放出の見込みと非常に条件にあっていたのである。交渉は急ぎで行なわれた。

そして移籍を望んでいたアレハンドロ・カンパノ+金銭ということで両者が合意した。背番号は10番。ラムーネはこの移籍についてこう語る。

「彼は非常に良い選手だ。セルティックでのプレーも日本代表でのプレーも見せてもらったが、まさに司令塔に相応しい。芸術的な左足も持っている。カンパノ自体もセルティックは希望していたチームの1つだ。良い交渉ができたと思うよ。決して若いといえる年齢ではないけれど、若い選手をとるだけでは世代交代は成り立たない。彼みたいな絶頂期の選手が世代交代には必要なんだ。今は大きな怪我を負っているから次の試合は出れないだろう。だが、回復し次第使うつもりだ。とにかく彼には期待してるよ。」


次に加入した選手はなんとブラジル期待のサイドバック、シシーニョである。これはマジョルカ側から持ちかけた話ではない。レアル側からアントニオ・プラッツとのトレードとして持ちかけてきたのだ。どうやらカペッロと合わなかった様だ。この好条件にラムーネはすぐに承諾し合意までは時間が掛からなかった。

しかし、レアルサポーターは最悪の人事とこの移籍を非難し、メディアは賑わった。

これを受け、ラムーネはこう話した。

「確かにシシーニョという素晴らしい選手を放出するということは大きなことだ、サポーターに不満が出てしまうのはわかる。だが、その批判は何よりプラッツに失礼だ。彼は素晴らしい守護神。うちのゴールを再三守ってくれた選手だ。なのにその選手が今から移籍するチームのサポーターに最悪の人事だと自分の移籍について非難される。これがどれだけ辛いことだかわからないのか?それに自分が応援しているチームが決断したことだ。そこに不満があっても最悪だというのは失礼だろう。移籍とはサッカー選手にとって人生をも左右するもの、チーム側も簡単に決断したものではないだろう。それを理解しようとしてほしい。とにかくプラッツもシシーニョも本当に良い選手だ。マジョルカはシシーニョを歓迎している。だからレアルサポーターも是非彼を歓迎してほしい。」

この発言後、レアルサポーターの暴動は大体落ち着き、マジョルカサポーターはラムーネを賞賛した。そしてプラッツはレアルでの初練習の日拍手で迎えられることになる。



話をマジョルカの移籍に戻す。これがマジョルカ最後の追加選手である。スティーヴン・コルドウェル。彼はスコットランド代表にも選ばれるような選手。191cmの長身を特徴とした大型DFである。この選手を補強した経緯をラムーネはこう語る。

「マジョルカは今季サイドからのセンタリングの対処が悪くそこからの失点が多かった。それを顕著に感じたのはレアル戦だ。私はあの時からリストを作り始めた。その中で目にとまったのが彼だ。彼の長身は大きな武器になるだろう。それにDFの統一も上手い。私もDFをやっていたからわかるが危機察知というのは重要だ。その能力に長けている。非常に良い補強が出来たと思っている。」





この3選手の補強でマジョルカは冬のオフを終えた。そしてラムーネは後半戦の基本メンバーをチームスタッフに話した。



┏━━┳━┳━━━┳━┳━━┓
┃□□┃□┗━━━┛□┃□□┃サンティアゴ・ムネス
┃□□┃□□□□□□┃□□┃レアンドロ・ビスクリチ
┃□□┗━━━━━━━┛□□┃中村俊輔
┃□□□□□□□□□□□□┃┘侫.鵝Ε▲薀鵐
┃□□□□□□□□□□□□□┃Д茱淵后Ε哀謄エレス
┃■■■■■■■■■■■■┃Εリティアーノ・ドニ
┃■■■■■■■■■■■■■┃ゥ侫Д襯淵鵐鼻Ε淵弌璽
┃■■■│■■■■Б■■┃ぅ好謄ーヴン・コルドウェル
┣━━━━━━━━━━━━━┫ヌネス
┃■■■■■■■■■■■■■┃▲轡掘璽縫
┃■■■■■■Β■■■■■┃.潺殴襦Ε▲鵐悒襦Ε皀
┃■■■■■■■■■■■■■┃
┃□□□□□□□□□□□□□┃
┃□ア□□□□□□□□↓□※
┃□□┏━え━━━┓□□┃
┃□□┃□□□□□□□┃□□┃
┃□□┃□┏━━━┓□┃□□┃
┗━━┻━┻━━━┻━┻━━┛

控え
GK ヘラルド
DF エドゥアルド・トゥシオ、ホセ・ロドリゲス、ダビド・コルテス、ラフィタ
MF ボルハ・フェルナンデス、ギジェルモ・ペレイラ、トゥニ・ルイス
FW ビクトル・カスタノ、ブラウリオ・ロドリゲス





そしてこの冬移籍市場の主な選手の移籍はこちら



ジェレミー・ベルトッド →インテル

ジュゼッペ・ベルゴミ →ACミラン

ルート・クロル →ACミラン

奥寺康彦 →パレルモ

ブルーノ・コンティ →ユベントス

アラン・ポール →ユベントス

ヨハン・クライフ →ユベントス

ゴードン・バンクス →ユベントス

グリフィス →サンプドリア

マーティン・ピーターズ →レッジーナ

井原正巳 →リヴォルノ

松田直樹 →リヴォルノ

ジャン・ティガナ →パルマ

藤本淳吾 →ヘタフェ

B・シュバインスタイガー →バレンシア

山田達樹 →バレンシア

クリスティアン・ツィーゲ →セルタ

ゲーリー・リネカー →ビシャレアル

ロベルト・マンチーニ →バルセロナ

前園真聖 →アスレティック・ビルバオ

前田遼一 →アスレティック・ビルバオ

アリー・ハーン →エスパニョール

ズラトコ・サホヴィッチ →アーセナル

釜本邦茂 →チェルシー

ロベルト・バッジョ →チェルシー

ジュニーニョ・パウリスタ →ニューカッスル・ユナイデッド

F・グラツィアーニ →フルハム

エマニュエル・プティ →ボルトン・ワンダーラーズ

ジョージ・コーエン →バイエルン・ミュンヘン

フランク・リヴェリー →バイエルン・ミュンヘン

フィリップ・ヨン・コクー →VFBシュツットガルト

フラン →VFBシュツットガルト

レプ・ヤシン →VFBシュツットガルト

ブラッドリー →ハンブルガーSV

相馬崇人 →ハンブルガーSV

アリエル・オルテガ →ベルダー・ブレーメン

イゴール・ブロッティ →1.FCカイザースラウルテン

フランク・デ・プール →アイントラハト・フランクフルト

ユーリ・ジョルカエフ →バイヤーレバークーゼン

ディノ・ゾフ →バイヤーレバークーゼン

セルジオ・コンセイソン →シャルケ04

アンドレ・オーイエル →1.FCニュルンベルグ

ギド・ブッフバルト →マラガ

ブライアン・ロブソン →マラガ

ホセ・ルイス・チラベルト →セルティック

ルイス・エンリケ →セルティック

マルコ・タルデッリ →ポルト





この冬の移籍市場は大きく動いた。その中でも大きく動いたマジョルカ、そしてラムーネは後半戦にむけてこう語った。

「非常に良い補強が出来た。良いチームが出来た。しかし周りも新たな選手を発掘したり良いチームが多くなった。サッカー界全体のレベルが上がった冬な気がするね。このサバイバルでこのチームがどれだけ生き抜けるか楽しみだ。それと1つ方針の変更がある。ターンオーバー制を止める。これが今のメンバーに合ってると私が判断した。とにかく私自身楽しみだ。皆も楽しみにしていて欲しいと思う。」





ラムーネ自身ほぼ完璧と言っていいほどの補強をしたマジョルカ。しかし周りのチームも大きな補強をした。後半戦はすぐ始まる。

mlsenyouid at 22:34|PermalinkComments(6)TrackBack(0)clip!

順位。

調子を取り戻しつつあるマジョルカはコパ・デル・レイ1回戦2ndLegレアル・ベティスとの試合、サンティアゴの強引なゴールで勝利し1回戦を突破した。

しかしリーグに戻ると第13節レアル・ソシエダ戦1−1でドロー。サンティアゴがいないFW陣は決定力に欠け、サンティアゴの存在の大きさを知らされる試合となった。

第14節はサンティアゴが先発出場前半で2得点をあげる活躍。いよいよ注目されるストライカーになってきた。が、後半激しいマークにあい怪我をしてしまう。重症にはいたらなかったが、休息を取ることを余儀なくされた。チームは前半の2点を守り抜いた形で2−0で勝利。この試合後のインタビューでラムーネはこう語った。

「サンティアゴの活躍は素晴らしかった。環境にも慣れてきたみたいだね。彼が怪我をしたのは今後多少辛くはなるが、他の選手としてはチャンスだ。サンティアゴに負けない活躍を魅してもらいたい。もちろん今日の試合はサンティアゴだけで成り立ったわけではない。1人1人がしっかり動いていた。久し振りに練習の成果を出せたよ。特に1点めのドニのハーフライン辺りからのロングパス、あれはずっと練習していた形だ。今後も攻撃パターンを増やしていきたいと思うよ。」

そしてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたサンティアゴはこう振り返る。

「初戦以来久し振りにストライカーとしての活躍ができた気がするよ。今日はチームみんなのモチベーションが高くて僕も動きやすかった。とにかくチームに貢献できて良かった。これを持続させることが大事だと思う。」

怪我はどうなのかという記者の質問にはこう答えた。

「まだドクターに見てもらってないからわからないけどたぶん軽い捻挫だと思う。試合中は痛みがあったけど今は問題ない。それに僕にあれだけマークがつくってことは認めてもらえた気がして嬉しい。次の試合、監督が出ろって言えば僕は出れるよ。でもチームに迷惑をかけないようにできるだけ安静にしようと思ってる。」




そしてマジョルカの次の試合は第15節バレンシア戦である。これは3位(マジョルカ)と4位(バレンシア)の順位入れ替えもありうる試合。そんな対戦相手に対してラムーネはこう話した。

「前半戦最後の戦い。ここで勝ち、3位で折り返すことができれば後半戦に余裕ができる。だが相手はバレンシア。そう簡単には勝たせてくれないだろう。今週はカップ戦も入ってるけれどこの試合はターンオーバー戦を無視して私が前半戦を見て決めたベストメンバーで臨もうと思う。私にとってもチームにとっても大事な試合になるだろうね。」





リーガエスパニョーラ 第15節

バレンシア(HOME)VS マジョルカ(AWAY)





【マジョルカ】

GK ミゲル・アンヘル・モヤ
DF エドゥアルド・トゥシオ
DF ヌネス
DF ダビド・コルテス
DF フェルナンド・ナバーロ
MF アンゲロス・パシナス
MF フランシスコ・ファリノス
MF クリスティアーノ・ドニ
MF ファン・アランゴ
FW レアンドロ・ビスクリチ
FW ビクトル・カスタノ




【バレンシア】

GK リュドヴィク・ビュテル
DF カルロス・マルチェナ
DF ロベルト・アジャラ
DF クーロ・トーレス
DF アメデオ・カルポーニ
MF ルーべン・バラハ
MF エドゥー・セザール
MF ミゲル・アンヘル・アングーロ
MF ウーゴ・ビアナ
FW フェルナン・モリエンテス
FW ダビト・ビシャ



おそらくは怪我中のサンティアゴを下げた上でということだとは思うがこれがラムーネが考えるベストメンバーである。



前半3分

マジョルカ。その瞬間はすぐにきた。ファン・アランゴがサイドを切り裂きクロスを上げるかに見えたが、切り替えしてスペースができたペナルティエリア前に速いパスを送る。そこに今季初めてサイドで使われたドニが走りこみインサイドで狙いすましたシュート。ボールはゴール右隅に綺麗に吸い込まれる。

GOAL!!バレンシア0−1マジョルカ



前半序盤

試合は大白熱。両者一歩も譲らず。サポーターの歓声も止まらない。



前半35分

バレンシア。カルポーニがサイドからふわっとしたクロス。そこにアングーロがヘッドで喰らい付く。

GOAL!!バレンシア1−1マジョルカ



前半終了。

前半から激しい試合展開が繰り広げられた。体力の消耗が著しいドニに変えてラムーネはグティエレスを投入。



後半17分

マジョルカ。左からのコーナーキック。ファン・アランゴのふわっとしたボール。アジャラがヘッドでクリア。しかしこれが運悪くファリノスの目の前に落ちる。それを正確にトラップしたファリノスが右足で蹴りこむ。

GOAL!!バレンシア1−2マジョルカ



後半終盤

お互いいいチャンスを作るが互いにDF陣が奮闘。シュートを打たせない。



試合終了。




ラムーネはガッツポーズを見せた。そして記者のインタビューにこう答える。

「非常にいい試合だった。マジョルカもバレンシアも素晴らしい動きを見せていた。互いに少ないチャンスをきっちり決め、見てる者を楽しませる試合だった。そんな中マジョルカが勝てた理由。流れをつかんだタイミングと気持ちだろうね。ドニのあの芸術的な1点目。配給したアランゴも素晴らしい動きだった。見本となるようなゴールでチームの士気は一気に上がった。その後アングーロのゴールがあってもチームの指揮は下がることがなかった。気持ちの余裕があったからだろうね。そして気持ちで取ったような2点目。とにかくここぞという時に勝てて非常に良かった。今週はカップ戦もある。そこまでこの士気を落とさずに行きたいね。」

そしてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたドニはこう振り返る。

「今日の1点目は僕のサッカー人生でも思い出に残るような素晴らしいゴールだった。でも前半で下がってしまったのは私の体調管理の悪さだ。反省しなければならない。それでも後半1点追加できたことにはやっぱりこのチームの底力を感じたね。次はカップ戦か。しっかり勝って冬のオフを迎えたいね。」





現メンバーでも充分戦えることを見せたマジョルカだが冬のオフはもうすぐそこ。ラムーネにはどのような構想があるのだろうか。ちなみにこのバレンシア戦は前半戦最高の試合と地元新聞各社に載る事になる。





第15節 バレンシア1−2マジョルカ

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2006年08月27日

調子。

バルサ戦の流れをひきずってしまったのか第11節アトレティコ・マドリー戦は1−1のドロー。内容も終始アトレティコペースであった。コパ・デル・レイまでのマジョルカの快進撃に賑わっていたサポーターからも不安の声が漏れはじめた。


「最近は確かにあまり良い試合はできてないね。色んな声が聞こえてきてしまうのも受け止めるしかない。でもチームには決して悪い雰囲気は流れていないよ。むしろ一人一人の意識が強くなってきてる。でも結果を残せてない以上どう言われようと仕方ない。次のレアル戦はひたすら勝ちにこだわるよ。」

と、キャプテンのドニも最近のチーム状況をこう語った。


そして監督のラムーネは次の相手レアルについてこう話す。

「レアル戦というのはやはり特別な部分がある。あれだけ選手層の厚いチームは数えるほどしかないだろうからね。そんな強豪とやるからこそ、この試合はあくまでも攻撃的な試合展開にこだわるつもりだ。取られたらその倍取り返す。そのくらいの気持ちがこの試合では特に大事だ。まぁうちの守護神はそう簡単にゴールを譲らないけどね。」


最後はそう微笑んだラムーネだったが、言葉からはいつにも増して気合いが感じられた。





リーガエスパニョーラ 第12節

レアル・マドリード(HOME)VS マジョルカ(AWAY)





【マジョルカ】
GK ミゲル・アンヘル・モヤ
DF セルヒオ・バジェステロス
DF ヌネス
DF ダビド・コルテス
DF フランシスコ・マシエル
MF アンザロス・パシナス
MF クリスティアーノ・ドニ
MF アレハンドロ・カンパノ
MF ビクトル・カスタノ
FW レアンドロ・ビスクリチ
FW ジョルディ・ゴンザレス




【レアル・マドリード】
GK イケル・カシージャス
DF フランシスコ・バボン
DF ファビオ・カンナバーロ
DF セルヒオ・ラモス
DF ラウール・ブラボ
MF カルロス・ディオゴ
MF デイヴィッド・ベッカム
MF アントニオ・カッサーノ
MF ロビーニョ
MF グティ・エルナンデス
FW ロナウド




マジョルカはBチーム基盤だが珍しく混合色が強い。特にビクトルのMF起用は初めてである。レアルはロナウドの1トップ。




前半序盤

レアルが中盤を支配しかし守備陣が闘志溢れるプレーで徐々に流れを変える。



前半18分

レアル。ロビーニョが持ち前のスピードでサイドを切り裂く。そしてピンポイントのセンタリングにロナウドが反応し強烈なヘッド。しかしこれは枠を捉えきれず。



前半34分

マジョルカ。中盤が上手く機能、パスが繋がりパシナスがドリブルで中央突破。そしてゴール前のレアンドロにボールを送り1タッチで振り向きざまに相手DFを抜く。そしてシュート。ボールはゴール左隅へ。

GOAL!!レアル・マドリード0−1マジョルカ



そのまま前半終了。両者交代なく後半へ。



後半序盤

マジョルカ。後半は忙しく始まった。ジョルディが8分、11分、15分と3連続でミドルシュートを打つ。しかしどれも決定的でありながらゴールにはならず。



後半20分

レアル。コーナーキック。蹴るのはベッカム。お得意の弧を描く美しい弾道のボールにカルロス・ディオゴが喰らいつく。強烈なヘッドそしてボールはゴールへ吸い込まれる。

GOAL!!レアル・マドリード1−1マジョルカ



後半終盤

マジョルカ。負けじと攻め込み多くのシュートを打ち込む。しかしどれもゴールには結びつかない。



試合終了。




またもやドロー、しかしシュートは10対4とマジョルカが上回る結果となった。




ラムーネはこう試合を振り返った。


「内容は良かった。非常に攻撃的なサッカーができたし、選手達はフルに動いていた。しかしやはり結果が伴わないというのは勝負事である以上大きな問題だね。でも調子を取り戻せたのは何よりだ。今後もこの攻撃的な姿勢のまま臨んでいけば必ず結果はついて来るだろう。ただ修正するべき点もいくつかあったね。特に前半序盤に中盤を支配されていたのは今日試合を見ていた全員がわかっただろう。ただ非常に収穫がある試合だった。私自身楽しい試合を見た気がする。」


明と暗の両方を見たと言うような感想を述べたラムーネであったが、1番気になった問題点はここでは喋らなかった。そしてマジョルカは勝つというリズムをつかめなかったのが残念である。




第12節 レアル・マドリード1−1マジョルカ

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2006年08月17日

首位攻防戦。

コパ・デル・レイでの苦戦後マジョルカはいつも以上に練習に熱を入れていた。

それもそのはず今マジョルカはリーグ戦2位、1位はバルセロナ。勝ち点差は1。そして次節そのバルセロナと首位攻防戦を行なうのである。その試合に向けてラムーネはこう語った。

「第10節バルセロナ戦。これは前半戦大きな山場になるね。これに勝てば首位にでれる。そして確実に勢いをつけることができる。それ以外だときっとメビウスの輪にはまってしまうだろうね。なんせ3位のレアルとも勝ち点差1だ。要するにリーガ制覇のためには勝つしかないだろう。」

そしてバルセロナについてはこう語った。

「やはりこのチームとやるのは特別だよ。ロナウジーニョを筆頭にトップ選手が集まってるしね。だからこそこのチームに勝てれば選手達の自信に繋がる。そしてマジョルカはこないだの反省点をしっかり修正してる。モチベーションも上がってる。しがみついていくよ。」





リーガエスパニョーラ 第10節

マジョルカ(HOME) VS バルセロナ(AWAY)




【マジョルカ】
GK ミゲル・アンヘル・モヤ
DF セルヒオ・バジェステロス
DF ホセ・ロドリゲス
DF ラフィタ
DF フランシスコ・マシエル
MF アンザロス・パシナス
MF クリスティアーノ・ドニ
MF アレハンドロ・カンパノ
MF トゥニ・ルイス
FW レアンドロ・ビスクリチ
FW ジョルディ・ゴンザレス


【バルセロナ】
GK ビクトール・バルデス
DF リリアン・テュラム
DF ラファエル・マルケス
DF ジュリアーノ・ベレッチ
DF ジャンルカ・ザンブロッタ
MF エジミウソン
MF ジャビ・エルナンデス
MF ルドヴィク・ジュリー
FW エイドゥル・グジョンセン
FW リオネル・ メッシ
FW サミュエル・エトー


マジョルカはBチーム基盤。バルセロナはロナウジーニョ、プジョル等を下げてきた。


前半25分

マジョルカ。レアンドロからペナルティエリア内にいるラフィタと相手DFの間に絶妙なパスが送られる。それをシュート。しかしこれはポストに嫌われる。




前半ロスタイム

バルセロナ。エトーがDFの裏を付く浮き玉のスルーパスを出す。そこにグジョンセンが飛び込みシュート。しかしこれは枠を捉えられない。




前半終了。なかなかお互いフィニッシュまで持ち込めない。両者交代もなく後半へ。




後半11分

バルセロナ。緊迫した雰囲気を1人の男が打ち破る。サイドからのクロスをGKが飛び出してはじく。しかし待ってましたとばかりにエトーがボール落下点に構え冷静にシュート。

GOAL!!バルセロナ1−0マジョルカ


後半終盤

エトーのゴール以降バルセロナは怒涛の攻め。しかしなんとかマジョルカディフェンスラインが耐える。が、前線にボールを繋ぐことはできなかった。




試合終了。




選手の表情は暗かった。そして同じく暗い表情のラムーネはこう振り返った。


「ここで勝てなかったのは非常に痛い。今後厳しい戦いになっていくだろう。敗因を聞かれれば選手が連動ができなかったこと、ラインをズルズルと下げてしまったこと。まぁ色々あるけれど、今日はバルセロナが素晴らしかった。特にエトーの動きは驚きだよ。リーガでも3本の指には入るだろうね。うちからも3本の指に入れるような選手が出て欲しいね。」


最後にFW陣に一言釘を刺してラムーネは会場を後にした。




完全に調子を落としてしまったマジョルカ。順位も3位に落ちてしまった。それとは反対に、この勝利で1位独走態勢に入ろうとしているバルサ。マジョルカは大事な試合を落としてしまった。


第10節 マジョルカ0−1バルセロナ

mlsenyouid at 21:45|PermalinkComments(3)TrackBack(0)clip!06-07シーズン 

2006年07月31日

大会開幕。

ビシャレアル後第8節サラゴサに1−0第9節セビージャに3−1とマジョルカは確実に調子を上げていた。そんな好調ぶりを見せるチームについてラムーネは記者のインタビューにこう答えた。

「選手達は今ものすごい良い連携を見せている。練習を見てもらえばわかるけどものすごい良いムードなんだ。しっかり一試合一試合振り返っては修正点を直しているしね。そしてもう明後日にはコパ・デル・レイ初戦が控えてる。この緊張感を保っていきたいね。」

もうコパ・デル・レイことスペイン国王杯は間近に迫っているのである。





初戦はレアル・ベティスその試合を前にラムーネはこう語った。

「まずはこの1stLegをしっかり勝つことが大事だ。AWAYでしっかり勝ちを収めればHomeでは余裕をもって戦えるからね。カップ戦ではこの余裕というものが非常に大切。そしてこのチームはその余裕を生み出すための根本的な作戦ターンオーバー制をとっている。私は今なら優勝もできるんじゃないかと思ってるよ。」

ラムーネは強気な発言を見せた。





コパ・デル・レイ 初戦 1st Leg

レアル・ベティス VS マジョルカ




【マジョルカ】
GK アントニオ・プラッツ
DF エドゥアルド・トゥシオ
DF ヌネス
DF ダビド・コルテス
DF フェルナンド・ナバーロ
MF アンゲロス・パシナス
MF フランシスコ・ファリノス
MF ヨナス・グティエレス
MF ファン・アランゴ
FW ジョルディ・ゴンザレス
FW サンティアゴ・ムネス




【レアル・ベティス】
GK ペドロ・コントレラス
DF ダビト・リバス
DF アレハンドロ・レンボ
DF ゲオルゲ・ルーカス
DF オスカル・ロペス
MF アルス・ガルシア
MF ミゲル・アンヘル
MF ダミア・A・ペレス
MF カピ
MF フェルナンド・E
FW ロペルチ


マジョルカはAチーム。しかしキャプテンのドニを下げた。これがどうでるか。


前半12分

マジョルカ。グティエレスからボールを受けたサンティアゴが背負ったDFを1タッチで抜くそしてシュート。しかしこれはゴール右上。良い立ち上がりを見せる。


前半37分

ベティス。コーナーキックのこぼれ玉をカピがそのままシュートしかしこれはGKが止める。


前半45分

ベティス。フェルナンドからの浮き玉のパスをカピがダイレクトボレー。しかしこれはふかしてしまう。


前半終了。立ち上がりこそマジョルカが押していたもののその後は完全にベティスペース。ジョルディに変えてビクトルを投入。


後半お互い中盤での争いが激しくなる。一歩も譲らない展開。


後半33分


サンティアゴがボール奪取。そこから独走。そして遠い位置からシュート。決定的かと思われたがこれは枠を捉えず。


試合終了。ラムーネは暗い面持ちで会見場に現れた。

「負けなかったのは良かった。けれど…あまり良い試合じゃなかったね。緊張もあったのかもしれないけど、ボール奪取後の処理、中盤の回し、シュートのタイミング。どれもが雑だった。ベティスの中盤が良く動いてるのもあったが、あまりにも中盤を支配されすぎた。早急な修正が必要だね。しかし次はHome。今日みたいな試合は許されないし、こういう試合はしないだろう。…なんか負けたような雰囲気になってしまったね。」

最後にそう微笑んだが明らかにチームの状態は良くなかった。そして予想外の内容にラムーネも困惑した様子だった。





コパ・デル・レイ1回戦 1st Leg

レアル・ベティス0−0マジョルカ

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2006年07月29日

強豪。

開幕戦を大勝で飾ったマジョルカはアスレティック・ビルバオに1-0オサスナに1-1ヘタフェに1-1エスパニョールに1-0セルタに1-0と連勝ではないが負け無しで第6節までを終えた。順位も2位につけていた。何故ここまでの成績を上げれたかというとラムーネの1つの作戦が的中したからである。

それはチームを二分割することであった。これは全盛期のミランがカップ戦とリーグ戦のハードスケジュール対策として使用していたものだが、これをリーグ戦で使用したのである。

何故そこまで大胆な作戦ができるのかという記者の質問にラムーネはこう答えた。

「このチームは選手層が特別に厚いというわけではない。しかし、みんなの実力が拮抗しているんだ。そしてクラブ全体のポジションの偏りもない。だからAとB両方が同じくらいの力が出せる。それにほぼ全試合にベストコンディションで望めるんだ。このチームのバランスが取れていたからこそできるんだよ。」





そして第7節相手は強豪ビシャレアルである。順位こそ11位と落としているものの素晴らしいメンバーが揃っているチームだ。そんなビシャレアルについてラムーネはこう話す。
「こんなことを言うと問題になるかもしれないが実は私はずっとビシャレアルファンだったんだよ。素晴らしいチームだね。でもこのチームの試合は何試合も見てきた。だからよく知ってるよ。得意のパターンも弱点もね。そしてきっとこの試合で今後の両チームの流れが変わってくるだろうから、負けられないよ。」





第7節

マジョルカ(HOME)VS ビシャレアル(AWAY)




【マジョルカ】
GK ミゲル・アンヘル・モヤ
DF セルヒオ・バジェステロス
DF ホセ・ロドリゲス
DF ラフィタ
DF フランシスコ・マシエル
MF アンザロス・パシナス
MF ボルハ・フェルナンデス
MF アレハンドロ・カンパノ
MF トゥニ・ルイス
FW レアンドロ・ビスクリチ
FW ビクトル・カスタノ




【ビシャレアル】
GK セバスチャン・ビエラ
DF キケ・アルパレス
DF ゴンザーロ・ロドリゲス
DF ハピ・ペンタ
DF ホセ・エンリケ
MF アレッシオ・タッキナルディ
MF カニ
MF ハビエル・カジェハ
MF ロペール・ピレス
FW ニハト・カフペチ
FW ディエゴ・フォルラン


マジョルカはBチーム。そしてビシャレアルはリケルメを下げてきた。これがどうでるか。



前半4分。

マジョルカ。トゥニのフリーキック。しかしこれは浮かしてしまう。


前半10分。

ビシャレアル。ピレスが持ち込みシュート。しかしこれは体を張ったキーパーが止める。


前半20分

ビシャレアル。サイドからのクロスにフォルランがシュート。しかしDFにはじかれる。そのボールをピレスが打ち込むがこれは枠を捉えられない。


前半36分。

マジョルカ。ペナルティエリア前でボールを受けたレアンドロが右に抜け出して思いっきり振りぬく。これがゴール右隅に吸い込まれる。

GOAL!!マジョルカ1−0ビシャレアル


前半終了。ビクトルに変えてトニ・ムニョスを投入。


後半はビシャレアルペース。しかし決定的シュートを打たせない。


後半11分

マジョルカ。レアンドロの壁ギリギリを狙ったフリーキック。低い弾道でゴール左隅に。が、惜しくもバーにはじかれる。これにトニがボレーで飛びつくも、ゴール上へ。


後半25分

ビシャレアル。ピレスの浮き玉にハビエル・カジェハが反応し蹴りこむ。しかしキーパーに止められる。


試合終了。マジョルカがビシャレアルを下した。


ラムーネはこの試合をこう振り返った

「とにかく勝ててよかった。レアンドロのミドルシュートは見事だったね。ただ後半気になる点が多々あった。修正していかないといけないね。でもビシャレアル相手によくやったよ。ただ、あの場にリケルメがいたらと思うとちょっと怖いね。」

微笑みながらそんなことを口にしたラムーネであったが内心、中盤の支配率に関して大きな不安を感じていた。





第7節 マジョルカ1−0ビシャレアル

mlsenyouid at 14:37|PermalinkComments(5)TrackBack(0)clip!06-07シーズン 

2006年07月28日

開始。

シーズン開幕が迫ってきた。ラムーネはいつも以上に練習に熱を入れていた。そしてラムーネはこのチームについて開幕に向けてこう話した。

「このチームは非常に実力が拮抗した選手が揃っていて私はいつも頭を掻いてるよ。でも早めにメンバーを固めといてよかった。開幕に向けて仕上がりは完璧だよ。そして私が連れて来たムネスもしっかりとチームに馴染んでいる。やっぱりカリスマ性があるね彼には。充分リーガでも通用する。そしてキャプテンドニを中心に選手全員が練習に励んでいる。試合が楽しみだ。」

そして第1節のデポルティーポ・ラ・コルーニャ戦についてはこう話した。

「デポルティーポ。このチームはリーガの中でも強いね。厳しい試合になるだろう。でも実際それはどのチームでも一緒なんだ。バルサだろうとレアルだろうと。だから一戦一戦自分たちの力を出すことに集中するよ。頑張るなんてものは最低限のラインだ。そこからが勝負なんだ。いつだって勝ちに行くよ。それは選手みんなが思ってるはずだ。このチームの連携はリーガの中でもトップだと思っている。まぁとにかく試合を見てくれってことかな。」

そう言ってラムーネは微笑んだ。





リーガ・エスパニョーラ 開幕戦

デポルティーポ・ラ・コルーニャ(HOME) VS マジョルカ (AWAY)


【デポルティーポ】
GK フランシスコ・モリーナ
DF ファブリシオ・コロッチーニ
DF ジョルジュ・アントラーデ
DF マヌエル・パブロ
DF エンリケ・ロメロ
MF セルヒオ・ゴンザレス
MF ロベルト・アターニャ
MF ビクトル・サンチェス
MF ペドロ・ムニティス
MF ファン・カルロス・バレロン
FW ディエゴ・トリスタン


【マジョルカ】
GK アントニオ・プラッツ
DF エドゥアルド・トゥシオ
DF ヌネス
DF ダビド・コルテス
DF フェルナンド・ナバーロ
MF クリスティアーノ・ドニ
MF フランシスコ・ファリノス
MF ヨナス・グティエレス
MF ファン・アランゴ
FW ジョルディ・ゴンザレス
FW サンティアゴ・ムネス


初戦いきなりラムーネはサンティアゴを使ってきた。


前半9分

早速マジョルカがチャンスを作る。ペナルティエリア前でボールをもったサンティアゴが思い切ったミドルシュート。しかしこれはキーパーにとられる。


前半19分

その瞬間はすぐにきた。ジョルディから絶妙なスルーパスを受けたサンティアゴが独走。そして利き足とは逆の左足でゴール右隅に蹴りこむ。

GOAL!!マジョルカ1−0デポルティーポ。


前半ロスタイム

一瞬もたついたDFからグティエレスがボールをさらいミドルシュートを打つ。が、これは狙いすぎたか、ゴール右上にはずしてします。


前半ロスタイム

ドニから精度の高いスルーパスを受けたサンティアゴがゴールを狙う。しかしこれはふかしてしまいゴールならず。


前半終了。完全にマジョルカペースである。このペースを崩したくないということでこのままのメンバーで後半に向かう。


後半29分

ドニが1人抜き、サンティアゴにパス。そして1タッチ目でサンティアゴがDF2人を抜き今度は右足でゴール右隅に。

GOAL!!マジョルカ2−0デポルティーポ


同じく後半29分

ここでラムーネが動く。次の試合のことを考えサンティアゴとジョルディを下げビクトル・カスタノとレアンドロ・ビスクリチを投入。更に、疲れていたフェルナンド・ナバーロを下げフランシスコ・マシエルを投入。全ての交代枠を使い切った。


後半40分

ラムーネの采配が的中する。ビクトルから絶妙なパスを受けたレアンドロはそのまま独走しキーパーが出てきたところに華麗なループシュートを決める。

GOAL!!マジョルカ3−0デポルティーポ


デポルティーポは意気消沈。そこに試合終了のホイッスル。


マジョルカは枠内にシュートを打たせずに初戦を大勝した。


マン・オブ・ザ・マッチにはサンティアゴが選ばれラムーネと同時に記者会見に現れた。そしてサンティアゴが口を開く。

「デビュー戦で2得点あげれるなんてこんなに嬉しいことはない。チームにもメンバーにもそして監督にも心底感謝している。ありがとう。このまま活躍できるようにまた練習に励むよ。」

そしてラムーネはこう話す。

「こんないい試合ができるとは正直思っていなかった。練習の結果が出た形となった。サンティアゴも素晴らしい活躍をしてくれたし他のみんなも良く頑張ってくれた。これといった修正点もなかった。でもこれに慢心せずにいきたいね。私もデビュー戦だった。本当にみんなに感謝するよ。素直に今日は選手を褒めようと思う。」

そう笑顔で話したラムーネは記者会見場を後にした。





良すぎるといっても良い結果で初戦を終えたマジョルカ。しかしまだリーガは始まったばかり。一戦勝利したに過ぎないのである。この先どうなるか。

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06-07シーズンメンバー紹介。

■チームデータ
名称 マジョルカ
スタジアム アンフィールド・ロード(45,000人収容)
監督 ロベルト・ラムーネ

基本フォーメーション
┏━━┳━┳━━━┳━┳━━┓
┃□□┃□┗━━━┛□┃□□┃サンティアゴ・ムネス
┃□□┃□□□□□□┃□□┃ジョルディ・ゴンザレス
┃□□┗━━━━━━━┛□□┃ファン・アランゴ
┃□□□□□□□□□□□□┃┘茱淵后Ε哀謄エレス
┃□□□□□□□□□□□□□┃Дリスティアーノ・ドニ
┃■■■■■■■■■■■■┃Ε侫薀鵐轡好魁Ε侫.螢離
┃■■■■■■■■■■■│┃ゥ侫Д襯淵鵐鼻Ε淵弌璽
┃■■■■■■■■■■■■■┃ぅ魅優
┣━━━━━━━━━━━━━┫エドゥアルド・トゥシオ
┃■■■■■■■■Б■■■┃▲瀬咼鼻Ε灰襯謄
┃■■■■Β■■■■■■■┃.▲鵐肇縫・プラッツ
┃■■■■■■■■■■■■■┃
┃□□□□□□□□□□□□□┃
┃□ア□□□□□□□□□↓※
┃□□┏━え━━━┓□□┃
┃□□┃□□□□□□□┃□□┃
┃□□┃□┏━━━┓□┃□□┃
┗━━┻━┻━━━┻━┻━━┛


選手紹介
GK
25 アントニオ・プラッツ(スペイン)
マジョルカの正GK。
ベテランGK落ち着いたプレーでゴールを守る。

1  ゲル・アンヘル・モヤ(スペイン)
若手の期待GK
今後期待の若きGK。正GKになる日が来るのもそう遠くないかもしれない。

30 ヘラルド(スペイン)
新人GK。
まだまだ新人のGK。正GKまではまだ遠いが長身を生かしたプレーは目を惹く。

DF
20 エドゥアルド・トゥシオ(アルゼンチン)
空中戦では絶大な威力を発揮。
年齢のせいか最近プレーにキレがないが、ベテランとして落ち着きを見せる。

16 ヌネス(ポルトガル)
パワーに秀でているCB。
しつこいマークが特徴。全体的に優秀。

8 ダビド・コルテス(スペイン)
基本に忠実なSB。
バランスが取れた選手スピードプレーが得意。

3 フェルナンド・ナバーロ(スペイン)
身長は低めだが期待の若手。
スピードに秀でている。貴重なレフティ。

22 セルヒオ・バジェステロス(スペイン)
ベテランCB。
闘志溢れる積極的なプレーが魅力。

14 フランシスコ・マシエル(アルゼンチン)
タイミングのいいオーバーラップが魅力。
非常に精度の高いクロスを上げる。スタメンも近いか。

26 ホセ・ロドリゲス(スペイン)
若きCB。
身長は低いが豊富な運動量でカバーできる選手。まだまだ若い。

27 ラフィタ(スペイン)
右サイドでは絶妙な動きを魅せる。
バランスは取れているが大きな武器がないとスタメンは厳しいか。

MF
5 クリスティアーノ・ドニ(イタリア)
頼れるキャプテン。
元イタリア代表ベテランMF。年齢にも負けずハイパフォーマンスを魅せるチームの軸。

10 フランシスコ・ファリノス(スペイン)
マジョルカの10番。
非常に豊富な運動量でチームを支える。パスの精度も非常に高い。

11 ヨナス・グティエレス(アルゼンチン)
サイドの職人。
スルスルとサイドを駆け上がるテクニックは見てる者を魅了させる。今後期待の選手。

18 ファン・アランゴ(エクアドル)
天才MF。
ドリブルパスシュート全てがハイパフォーマンスの天才レフティ。新たな軸になれるか。

2 アンゲロス・パシナス(ギリシャ)
高い運動量でどこでもこなす。
様々なポジションをこなすことができる選手。年齢にも負けずガンガン動く。

6 ボルハ・フェルナンデス(スペイン)
中盤の底が得意。
非常に高いディフェンス力。ベテランではないが落ち着きがある。

7 アレハンドロ・カンパノ(スペイン)
スピードで勝負。
走る選手。彼をいれると選手達に活気が出る。

15 トゥニ・ルイス(スペイン)
攻撃的な選手。
メンタル面で弱いところがあるがFWもできる魅力的なレフティ。

4 ギジェルモ・ペレイラ(アルゼンチン)
豊富なスタミナ。
よく動き回るが大きな武器がないのが残念。

FW
9 ジョルディ・ゴンザレス(スペイン)
マジョルカのストライカー。
ベテラン。頼れるストライカー。最近は年齢のせいかキレがなくなってきている。

17 サンティアゴ・ムネス(メキシコ)
ラムーネが連れて来た期待の選手。
既に大器の片鱗を見せつつある選手。マジョルカを代表するストライカーになれるか。

12 レアンドロ・ビスクリチ(アルゼンチン)
将来有望な若手。
全体的に高い能力を持っているがなかなかスタメンに入れず悩んでいる。

31 トニ・ムニョス(スペイン)
動き回るのが武器。
豊富な運動量とスピードをどこまで生かせるかが勝負。

19 ビクトル・カスタノ(スペイン)
積極的なプレー。
期待の若手。素晴らしい成長を魅せている。

21 ブラウリオ・ロドリゲス(スペイン)
素早いドリブル。
ドリブルは上手いがフィニッシュがなかなか決まらない。期待の若手。

準備。

翌日ラムーネ監督就任が発表された。地元メディアはトメウ・ジョンパルト氏が有力だと思っていたことと、あいつはいったい誰なんだということで慌しくなった。



そんな中今季キャプテンに任命されたクリスティアーノ・ドニは監督について記者のインタビューにこう話した。

「まだ僕らと合流して間もないけど人としては非常にいい人だよ。実はまだ実践練習などはしてないんだ。だから監督としてはまだわからないけど、チームのみんなはもうだいぶ認めてるよ。クーペルもアルゼンチン人だったからね。そういう点でも楽に話せるのかもしれない。彼がどういう指揮をとるのか楽しみだよ。」




そして数日後公式の記者会見が行なわれた。そこにはオーナーとラムーネと1人の青年がいた。そしてオーナーの説明の後ラムーネはこう発言する。

「今季からマジョルカの指揮をとることになったロベルト・ラムーネです。そしていきなりでですが、隣に座っているのは今季からこのマジョルカに加わってもらう、サンティアゴ・ムネスだ。」

この発言に記者団はざわついた。それもそのはずそんな情報を知っている記者がいない、いや、彼を知ってる者がいなかったのである。

「まぁ皆さんがざわつくのも無理はない。彼は私が監督を務めていたアマチュアのクラブチームのエースだった選手だ。ポジションはFW。私の独断でチームに加入させた。非常にスピーディーな選手だ。彼は必ずビッグになると思うよ。是非見守ってほしい。そしてもう1つ言うことがある。夏はこれ以上補強はしない。以上だ。」

こうして記者会見は慌しく終わった。





マジョルカの夏の移籍市場はクラブ側が事前に決めていた補強選手はいたが監督就任後はこの「サンティアゴ・ムネス」という無名の少年を補強するのみという結果で幕をとじた。そして早々に確定してしまったメンバーと共にラムーネは練習に力を入れた。準備は完璧である。

mlsenyouid at 15:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!序章