後悔先に立たず ~先は無いぞい!リプロダクト家具

2012年11月12日

古谷 禎朗 木と漆の家具展

古谷禎朗さんの 『木と漆の家具展』 開催中です。
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阪急宝塚線で梅田から15分。 岡町駅から徒歩6分位です。 

きっと、『良いものを見る喜び』 を感じて頂けると思います。


本日の蛇足: 
インテリアが好きな方や仕事にしたいと思っている方達とアンティーク家具ショップに行ったことがあります。 いかにも若い人や手作りが好きな方が好みそうなお店で、皆さん『可愛い~』『素敵~』『案外安いねぇ~』 とおっしゃるのですのですが、う~ん。
正直に書かせて頂くと、アンティークではありません。 単なるユーズドで、しかも品質・精度とも悪い。
最近はきちんとしたものは機械がつくっていると思いこんでいるのではないかと思う時があります。 また、『手作りの味』と言う言葉も良く聴きますが、ちょっと違うゾ? と思う事もしばしばです。

以前、別の業者がした仕事に不満があり見て欲しいと頼まれた事があります。 私の専門分野である内装の不満(特に瑕疵でない場合)はどういう経緯でそうなったのかが判断しがたい。 一方的な話を聴いて判断する事は避けたいし、危険なので、本来こう言うお話は聞かない事にしています。 
が、この時はお断り出来ない経緯があって見せて頂きたのですが、非常に些細な部分に拘っておられるのに、私が度肝を抜かれたクラック(ひび)には『ああ、それは手で塗って貰ったので味だと思います』
いや!違うって!! 
きっと前者は工業製品を取りつける(だけ)ので数ミリも許せないけど、手で塗る=手仕事なので『味』になってしまったのでしょう。
これはおかしい。 良い手仕事と言うのは、非常に精度の高いものです。 手仕事=どこかに破綻があっても仕方ないものではありません。 
手仕事の味とは、工業製品にはない柔らかさや、精度を高める技術を維持しつつ遊びを加えた所に出るものではないでしょうか。 
もちろん、未熟ゆえの味もあるでしょう。  でも、全くのヘタとは違うんだけど。。

若い人には良いものを見て欲しいです。 そしてインテリアを志すなら、良い!と思った時に、どこが良いのか? どこに惹かれたのか? きちんと分析する癖をつけるのだよ~ん。 お説教で締めちゃった~

mmacoco at 07:00│Comments(4)TrackBack(0) 展覧会・美術全般 

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この記事へのコメント

4. Posted by ほーこ   2012年11月13日 05:19
古谷様

こちらこそ、お世話になっております。
この度は愚息にお声を掛けて頂きありがとうございます。
是非、お伺いさせて頂きたいと存じます。

3. Posted by ほーこ   2012年11月13日 05:14
永遠のJガール様
ファストファニチャーも悪くはないですよ。私も予算の関係で使う事があります。ただ、それが全てではないと言う事をわかって欲しいなぁ~と思うんです。 
2. Posted by 古谷 禎朗   2012年11月12日 21:39
いつも取り上げて頂きありがとうございます。
僕も常に手でモノを作ることの意味を考えながら仕事しています。

今回はご子息にも作品をお借りし、飾り棚とあわせて展示させてもらっています。僕のモノとも空間とも合って、ご覧になったお客様の反応も良いです。

お忙しいとは思いますが、よろしければ会場にもお越し下さい。
1. Posted by 永遠のJガール   2012年11月12日 14:29
ああ~なるほどなぁ~と深く納得と感銘を受けました。

ファストファニチャーのあまりの安さと見映えの良さを見るにつけ、衝撃を受け、頭が混乱してましたが、目先に惑わされないようにしっかりしたいと。いいアドバイスをありがとうございます♪

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