2016年12月01日

その被害を訴え出ない者も

被害を忘れなさいと諭す者も

被害の発生を知らない者も

現行法の生易しさも

みんな性犯罪者の味方だ

「被害を訴え出ない者を責めるのは二次加害だ」
この映画の予告編を見た人達から何度となく言われてきました
「性犯罪者の味方である事」は責められるべき事由なのでしょうか
あなたは性犯罪加害者の支援をしている人や弁護士を、いつも責めているのですか

私は、
性犯罪者の味方 = 被害者の敵
だとは思っていません

犯罪を糾弾せず、見咎めず、黙認したいのならそうすれば良いのです
犯罪者にとって心地良い社会を作りたいと心から願っているのなら、どうぞその様に行動なさって下さい


【ら】
本編70分
映像特典:オリジナル予告編/メイキング
字幕設定:日本語
初回限定特典:ブックレット
発売 :アルバトロスフィルム/©西村映造
http://www.albatros-film.com/archives/9019






2016年11月26日

11月20日【ら】上映とシンポジウム内容のつづき

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では、性犯罪の発生をなくすにはどうすれば良いでしょう
それは私にも分かりません
殴る蹴ると云った暴力は悪い事だ、とは百も承知であるにも関わらず、それらの犯罪すらなくなりません
じゃあ性的な暴力をなくす事も不可能なのでしょうか

例えばオランダでは、未成年者の妊娠や性感染症は少ないそうです
性の初体験に対する思い出には明るいもの(楽しかった、望んでいたものだった等)が多いそうです 
しかし、多くの人が未成年のうちに初体験を済ませているそうです
この、安全に性行為を楽しめる理想的な状況を築いたのは、早期からの充実した性教育にあると云われています
参考(「こんなに違う!世界の性教育」橋本紀子著  http://amzn.asia/ao77nbt
(「日本の性教育は世界の非常識!」市川安紀 http://astand.asahi.com/webshinsho/asahipub/weeklyasahi/product/2011091400023.html)

当人にとって望ましくない性行為が少ないのは、性的な力勾配が少ない事であり、それは性的な暴力を少なく出来る方法と云う事ではないのでしょうか
欧州での性教育は
・家庭ではなく、学校で充実した教育を行う
・教師ではなく、専門家を招いて授業を行う(専門機関が充実、連携体制)
・妊娠や感染症についてと、予防法(知識、実技)を教える
・肉体的接触が持つ意味と、心との関係についても言及する
この辺りが日本と違う大きな点です

これらの教育方法を取り入れる事によって
・中絶や感染症などの衛生的負担
・性差別(セクシャリティ差別)問題
・性犯罪件数
が改善されるなら、それは金銭に換算出来ない程の価値があると思いませんか

下世話な言い方をするならば…
「誰もが安全に性的な事や行為」を楽しめる環境を作る事で、性行為もアダルト作品ももっと簡単に沢山手に入れる事が出来ます
だから他人が嫌がる事や危険な事を絶対しないで、正しい知識を身につけ、それを実行して下さい

性的な事を楽しむのは、悪い事ではありません
性的な暴力さえなければ
だから、どうか 

2016年11月25日

11月20日【ら】上映とシンポジウム内容のつづき

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犯罪被害に遭ってしまった人を支援する団体は、相対的に沢山あります(絶対的には足りていません)
更に足りていないのは、加害者支援です
「犯罪者の事なんかずっと刑務所に閉じ込めておけばいい」
私も昔はそう思っていました
でも、もしも自分がうっかり罪を犯してしまった時を想像した場合、相応の罰を受けて反省したら社会復帰させるべきだと云う考え方になりますね

元犯罪者が出所して、自分の近くで生活しているなんて不安だ、と思うのはよく分かります
ただ「また罪を犯してしまったらどうしよう」と不安に思っている元犯罪者もいるのです
そこで日本でも2006年から、出所前の性犯罪者に対する更生(処遇)プログラムが施行されました
しかしそのプログラムは出所直前にならないと受けられず、それまでの刑務期間をどの様に過ごすべきなのか、服役中に受けさせて貰えないのか、プログラムの時間数が少なく不十分である、と云う受刑者・矯正官の声があります
参考(「性犯罪者の頭の中」鈴木伸元 著 http://www.gentosha.co.jp/book/b7841.html
(「性犯罪者プログラム」西日本新聞 http://www.nishinippon.co.jp/feature/sin_rehabili/article/16562

打算的な考え方としては、刑務所生活者の為に自分達の税金が使われるのは嫌です
プログラムを充実させたら、一時的にもっと予算が必要になります
でも将来は再犯者が減るかもしれません
そもそも犯罪が起きたら警察の仕事も多くなり、捜査にだってお金がかかります
つまり、犯罪を起こす人がいなければ、その分税金が有効に使える訳です
それこそが我々一般市民にとって、犯罪防止に努める最大のメリットではないでしょうか

ただ、上記の更生プログラム実施結果として、現在までに特筆すべき効果が現れていないとする統計もあります
指導者不足、時間短縮による形だけのプログラム、全性犯罪者が必須参加な訳ではない、などの問題
また、更生する意志のない者もいます

民間やNPOの施設でも更生プログラムを行っていますが、利用料金の高さに途中で辞めてしまう事が多いそうです
そこでは薬物(ホルモン)治療の効果が大きく好評を得ているけれど、継続が面倒な事や料金面からこちらも挫ける場合があるそうです

近頃でこそ、薬物依存症は「病気として治療が必要なもの」と云う認識が広まりました
「反復性の性暴力」も、本人の気の持ちようだけで辞めるのは難しく、医療的かつ長期サポートが必要な「要支援者」として処する事が、性犯罪の防止になると思います


2016年11月24日

11月20日【ら】上映とシンポジウム内容のつづき

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観客からの質問に
「性暴力被害者の支援参加に断られた男性」
のお話がありました
善意を断る形になるのは心苦しい事ですが、女性の方が物事を進めやすい事案は様々な場面で発生しますので、男性支援者として必要とされる機会に備えて頂ければと思います

男性にすぐに出来る事として、私は「ホワイトリボンキャンペーンジャパン」(WRCJ)をお勧めしています
WRCJは、男性によって男性へ向けた「暴力を選ばない意志」を啓蒙する団体です
誰しも経験した事があるかと思いますが、年下や異性からのアドバイスを素直に受け止められない時がありませんか
特にセクハラや痴漢問題などの「女性から男性に対する意見」について、年配男性は「女は大げさに騒ぐからなぁ」と話半分に聞き流すパターンをよく見聞きします
そんな時、同性に注意や見直しを求められた時の方が「自分がどう思われているか」を鑑みるに容易いと思うのです

「自分は暴力を振るわないから関係ない」と思っている方も、上記の様に、他の男性に対してお手本となる姿を示す事によって、活動に参加して貰いたいです

「ホワイトリボンキャンペーンジャパン」に興味がある方はこちらをご覧下さい
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昨今の大学生グループによる集団暴行事件で、同校の学生が「ニュースになる前から大学内では有名な話」「似たような騒動は何度もあった」とインタビューに答えていました
前々から知っていたのなら、犯人達に対して「そういうの駄目だと思う」って言ってくれていれば、と私は思います
犯行に加担した訳ではないのだから、知っていたとしても刑罰には問われないでしょう
でもね
自分がほんの少しお節介を焼いていれば、あの被害者が傷付かなくて済んだかもしれないのに…
と云う後悔を抱く人が、増えて欲しいと思っているの
その後悔を忘れないで、誰かを助ける為のモチベーションにし続けて欲しい

私はその気持ちを動機に今まで、そしてこれからもずっと活動していくから 

2016年11月22日

11月20日【ら】上映とシンポジウム内容のつづき

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数年前から法務省の中の「法制審議会」の人達が「刑法の性犯罪部分についてそろそろ見直そう」と会議を続けていました
そしてようやく「2017年1月には国会で改正案を発表出来るぞ」と云うところまで来ました
http://www.moj.go.jp/shingi1/shingikai_seihan.html

しかしつい先日「日本弁護士連合会 」の人達が「その内容は嫌だ」と言いました
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2016/160915_4.html

上記で論点になっているのは主に
重罪 膣性交>肛門性交・口腔性交 軽罪
と云う部分です
(いずれも陰茎を用いた場合)
(13歳未満への性行為はどんな状況でも問答無用で必ず犯罪。その「13歳」の部分を変えるか否か、も論じられていますが今回は省略)

これは「肛門や口腔を侵されても妊娠する心配がない」から、膣よりも軽罪で良いのでは、と云う意味だそうです
では、卵巣や子宮がない女性の場合は?
体質や高齢で妊娠の可能性がない女性の場合は?
女性の膣でも、コンドーム等の避妊具を使用した場合は?
加害者に生殖機能がない場合は?
それらの理由によって罪が軽くなった、と云う判例は聞いた事がありません
 (私の勉強不足かもしれないので、あれば教えて貰えると助かります)

数年前には「膣性交より肛門性交の方が軽罪だから」と云う理由で、女性の肛門への性暴行を繰り返した加害者もいます
つまり、加害者にとって「性的暴行と云う目的が果たせる上に罪が軽い」肛門性交はハードルが低いのです
強姦罪の抑止にはなっていますが、強制わいせつ罪が増加していては対処を考えざるを得ません

そして現行の刑法177条強姦罪は膣性交にしか適用されない為、男性の強姦罪被害者は絶対に存在しません
しかし、刑法の中に女性限定の項目がある事は「男女平等」と言えるのでしょうか?
またこの度の改正によって、男性被害者に対する救済が少ない、理解を得にくい件の改善にも繋げられると思います
「性犯罪の被害者」と云うと女性の問題の事の様に聞こえがちですが、今回は男性の権利拡大に寄与する重要な局面なのです

この件について興味のある方、改正を後押ししたい方は「刑法性犯罪を変えよう!プロジェクト」もご覧下さい



 

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