2005年09月29日

ゼルコバ@ゼルコバ

ゼルコバ
最寄り駅:西武立川
料理:パン
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:昼食
ゼルコバ









ついについに。
念願叶って、行く事ができました、「窯焼きパン工房ゼルコバ」

駅に降り立った瞬間から、いい予感。
駅前なのに、なーんもない、雑草の原っぱ。以上。(笑)

てくてくのんびり歩く事。約15分。
店名の看板の下に「焼けました」の小さい看板、、、良かったー♪

お出迎えのわんこの横を通り過ぎ、建物の左から入ると。
ここはどこかの高原の避暑地?!
驚くほどの緑に囲まれた、使い込まれた木道。同じようなウッドデッキの上には、これまた同じようなテーブルと椅子。
平家の建物からは、優しい柔らかいオレンジの光。
そして。都会の喧噪を飲み込むような静けさ。
、、、そう。お店に入る前から、「ゼルコバ」の世界は始まってるんです。

店内はどこからともなく、微かに音楽が流れるだけ。
静かで穏やかな空間に、体が溶け込んでいくよう。
その風景に、目指すパンたちが、誰かのトングで持ち上げられ、齧られるのを静かに息を殺して待ってる。
語りかけてくるパン、に、久しぶりに会いました。

自家製酵母さんカンパーニュ¥1.3/g
<レーズンから起こした自家製酵母で作っている田舎パン。全粒粉入り>
1/4ほどで¥300位。
クラストは厚め、だけど、その歯触りは、焼き立てのお煎餅を齧ったかのような小気味良い「カリッガリッ」。香ばしさが音にも鼻腔にも広がります。
みずみずしいクラムは全粒粉の食感少々、そして微かな酸味。
もっちり。しっとり。
厚くスライスしても、薄くしても。トーストしても、しなくても。当日食べても、2,3日置いても。フィキシングを楽しんでも、そのままでも。
どれも違う表情を見せる。
それはやっぱり、「醍醐味」という国産小麦と自家製酵母そのものの味わいがしっかりしているから、なんでしょうね。
ゼルコバの「核」になっているパン、なんじゃないかな。

ふすまパン¥100
<お隣で作られてる小麦のふすま(うす皮)入り>
小さいクッペ型。
、、、これはサンドで使われてたので、後々。

かぼちゃパン 小丸¥100
<窯でじっくり焼いたカボチャを練り込みました。自然な甘みでもちもちした食感です>
まさに小丸に一本クープ。鮮やかな、黄色いかぼちゃ色。
世の中に「かぼちゃぱん」と謳って、カボチャを練り込んだパンはごまんとある。
裏ごしたり、既成のピューレを使ったり。
でも、カボチャ自体が自家製。さらに、そのかぼちゃの皮の緑の部分まで、とにかくカボチャ全部を練り込んでいるのは、ここくらいじゃないのかな?
そうそう。
ゼルコバのパンは、卵、砂糖,バター不使用。
でも、このパン。
甘み、うまみをめちゃめちゃ感じる。
薄いんだけど、強い引きのあるクラスト。
クラムはめちゃめちゃもっちりしっとり。
噛み締めて。噛み締めて。
あ。もう無い(苦笑)

ココアとクルミのパン 小丸¥100
<オーガニックココアとクルミのパン。蜂蜜入り。ほろ苦く甘さは控えめです>
これがまた、とまらないったら(苦笑)
ガトーショコラのような、濃いココア色。
クルミの香ばしさ、ココアの苦み。
かなり大人テイスト。
ココアの苦みとちょっとのえぐみが、クルミの歯触りと香ばしさと良い関係。
噛み切って潰れても、すぐにふわーっと元に戻る。凄まじくもちもち。
クラストの歯ごたえはあるものの、口溶けが非常に良い。
ので。
あ。もう無い(苦笑)

じゃがいものパン プレーン¥100?
目で見て確認できる位、じゃがいもの存在感。
じゃがいもの、あの粉っぽいような甘みが、噛んでいるとふわーっと鼻腔に抜けていきます。
あれ?今蒸かしたジャガイモ食べてたっけ?
と、錯覚しそうな位。
ちなみにチーズ入りも。
じゃがいもとチーズ、、、なんて、ゴールデン。

はちみついりスコーン 1袋6本入り¥300
<ほのかなはちみつの甘さと、ざくっとした食感。スティック状のスコーンです。バター、卵、菜種油を使用>
こ、れ、が。
やばい。
いままでのスコーンの概念を片っ端から引っくり返すほど、美味しい。
あー。
人は本当に美味しいものに出会うと、言葉を失います。
<>の中の、パンフレットの説明文以上の説明が出来ません、、、

ここまでがテイクアウト編。

さて。
一通り買い占め、落ち付いたところで、次はゼルコバ カフェ編。

畑のサンドイッチ¥550  ←画像のもの
<おいしい自家製野菜とパンを一緒にお召し上がり頂けます>
ふすまパンにバター。トマトの上にモッツァレラを乗せて軽くグリル。軽く塩胡椒で、生バジル一枚を順にサンド  (画像奥)
まず驚いたのが、塗ってあったバターの美味しさ。
初めて食べた。
バターなのに油っこさを全く感じない。
トーストしてあるから、バター自体はすっかり溶けているんだけど、バターの良い旨味だけをジュースにしてしまったかのよう。
何かしらの癖は感じたけど、それが何なのかはまたしても不明(くっ)
次の驚きは、野菜の味の濃さ。
トマトからはお日さまのにおいがした(ような気がしたの、本当にっ!)
まるでトマトケチャップを食べているかのような、濃厚なトマト。
皮がしっかりしていて、濃さと共に、独特のあおくささもしっかり。
、、、むかーし、家の近所の農家から貰って食べてたトマトの味。激しくフラッシュバック。
そうそう。
トマトってこういう味だったっけ。いつから忘れてたんだろ。
そして。ぴろっと一枚乗っているバジル。
これがまた、超濃縮版。
たった一枚、なのに、普段うさこが食べてるバジル20枚くらいを一気に口に詰め込んだような強烈な香り。
野菜に野生的って表現はおかしいのかも知れない。だって元々は野生なんだから。
でも、本当の野菜に、うさこはほとんど出会った事がなかったんじゃないかなって。
だから、野菜から野生を感じた事に、これだけの衝撃を受けたんじゃないかな。
手前のカンパーニュサンドのかぼちゃペーストも、スライスオニオンも。どれにもこれにも。
サンドって。
野菜の水気がパンに移ることは、美味しくないって思ってた。
パンが台無しになるって。
でも。トマトのエキスがしみ込んで解け合ったパンは、めちゃめちゃ美味しかった。
新たな発見。目から鱗。

ライスドリーム¥350
香ばしく煎ったお米の飲み物。
お米のとぎ汁、風なんだけど、香ばしくてほのかに甘くて。
すいすい飲めちゃう(笑)


食べ終わっても。
しばらく動けないでいたのは、満腹のせいだけじゃない。
このゆるやかにおだやかに過ぎていくゼルコバの時間。
体を包み込むゼルコバの空気。
それらから離れたくなかったから。
目を閉じると。
自分の全てが浄化されてくような感じ。

こういうパン屋さんがある事。
出会えた事。
幸せだなーって、こころから思う。

何かに辛くなったり、自分が満タンになって、どうしようもなくなった時。
ここの空気を思い出せたら、もうちょっとがんばれそうな気がします。





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