March 29, 2008

free paper [canon#64](08.3月号) /対談:YOU KOBAYASHI × K404

 前回やけのはらに続く対談シリーズ第二回目、今回のご指名はK404(TRAKSBOYS)。齢三十、ヒップホップからダンスミュージックやクラブに目醒め、同じ大学を中退、酒好き、ご近所と、共通点の何かと多く、実は気づかずもどこかで人生が交わっていた事はあったかもしれない二人ですが、彼らが初めて知り合ったのは、SWCのコンピレーションアルバム収録の楽曲制作の現場でした。さて、今回は原宿→三宿とはしご酒、雑談まじりな二人のより素の姿がうかがえる対談となりました。




同い年の二人…HIP HOP少年だった高校時代

K404(以下K):ユウ(コバヤシ)君地元ってどこだっけ?桐生だっけ?
YOU KOBAYASHI(以下Y):俺(群馬県)館林。
K:館林だとさ、夜遊びどころってなくない?東京に出向いたりしたの?
Y:あ、かろうじてクラブとかDJ BARとかはあったんだよね。
K:へぇ〜。なんかさ、俺らの年代ってパーティ(発音は語尾が上がる。)ってやってるやつっていなかった?
Y:いたいた、超いたよ。
K:ね。俺ら埼玉だからさ、池袋とかなんだよね。
Y:埼玉県人が一番行き易い所だよね(笑)。ケンヤ君(K404)は池袋でパーティやってたの?
K:パーティはやってないけど、池袋でDJやってた。若い頃は積極的でさ、自ら出向いて、デモテープ渡して仲良くなったりして、DJやってた。もう無いんだけど、池袋のCHOICEって店で。当時DABOとかK-BOMBとかさ、わりと近い世代がやってたりしてて。
Y:へぇ〜。じゃあ割とヒップホップの活動はバリバリやってたんだ。ラッパーとかやった事ないの(笑)?
K:無い(笑)。やってみたいとは思った事は何度もあるけど、一回もリリックを書こうと思った事はない。日本語ラップにあまり興味なかったしねぇ。スチャダラパーとマイクロフォン・ペイジャーは好きだったんだけど、それ以外あんまり知らなくて。俺らが19くらいの時かな、「さんぴんCAMP」とかあって日本語ラップがすげぇきたじゃん。その時くらいからやっと色々知ったの。
Y:そうなんだぁ。じゃあ誰が好きだったの?
K:D.I.T.C.!
Y:あぁ〜、渋いね!高校生でD.I.T.C.ってあんまりいないよね(笑)
K:だからあんまり、NAUGHTY BY NATUREとか、全然フックできなかったのね。あとさ、ギャングスタ系とかも結構流行ってたじゃない。ICE-TとかSNOOP (DOGG)とか。SNOOPとか嫌いだったしね。
Y:俺もあっち側はあんまり聞いてなかったなぁ。
K:でしょ。でも、今はSNOOPとか大好きなの。BONE THUGS-N-HARMONYって知ってる?
Y:知らないなぁ、サグなんだ(笑)?
K:コーラスグループなんだけど、BONE THUGS-Nっていうくらいだから、超ワルいんだけど、ガキながらに「きもちわる〜」って思ってたんだけど、今聞き直してみると「かっこいいじゃん!」と思ってさ。ギャングスタ系の意味を全然理解してなかったんだよね。当時のヒップホップって、西海岸、東海岸で音分かれてたでしょ。西はP-FUNKネタでメロディアスだったりして理解全然出来なくて、逆に東のKRS-ONEとかBOOT CAMPとか大好きだった。
Y:あ〜、俺も好きだったなぁ。(A) TRIBE (CALLED QUEST)とかは?
K:TRIBE好きだったよ、NASも好きだったし。あとBEASTIE BOYSも好きだった。スケートのビデオに入っていたCASUALやSOULS OF MISCHIEFにかなりやられた。




渋谷が嫌いなの?!20歳位の話

Y:最近渋谷ってどう?いく用事ある?
K:ないね〜。
Y:レコ屋が無くなってレコード買わなくなってコンスタントに行く場所じゃなくなったよね。
K:うん。レコードは買いに行ってたけど、俺、もともと渋谷って街に魅力無かったんだよね。
Y:えっ!?だってさ、もともとB-BOYじゃない。なのに渋谷好きじゃなかったの?
K:超〜好きだったよ。高校生の時とか学校早退してまで行ってたから。
Y:じゃあ渋谷好きじゃないっていうのはB-BOYを引退してからの事?
K:あのねぇ…「しょく」にうるさくなってからだね!
Y:(笑)なになになに?
K:「食」にうるさくなってオヤジ化してからだね。良い飲み屋があんまり無いんだよねぇ…。
Y:あ〜そういうことか!それは分かる。
K:俺居酒屋好きだからさ。渋谷はサービスが悪かったり、土地代に任せて安売りしてたり、ギャル男向けっぽい店が多くて。
Y:狭い店は大体混んでて入れないから結局チェーン店行くかってなっちゃうよね。和民とか。
K:あ、でも渋谷の和民って、俺20歳くらいの時さ、週3回位行ってたよ。その一緒に行ってた人ってのが当時35歳くらいの人で、その人と毎晩の様に和民のボトル入れて飲んで、金・土はケイヴとハーレム。当時ケイヴがDJ ヤスとかの「タイト」がやってて、それ毎週絶対行ってた。呑んだくれて(笑)。
Y:あ〜なるほどね。ダディーズ・ハウス(@HARLEM)とか行ってた?
K:行ってなかった。なんか横着して、その人のゲストで入れるのしか行ってなくてさ。えらそうに(笑)。ダディーズ・ハウスってすごいよね、マスターキーのやつだよね。
Y:そうそうそう、ケンセイさんとマスターキーだったんだよね。
K:あれ、超盛り上がってたでしょ。
Y:めちゃくちゃ盛り上がってたよ。毎週5~600人集まってたから。すごい時代だよねぇ。
K:すごいよねぇ。で俺の’90はというと、曲がった人生の始まりなんだけど、おじさんと若い子が遊んでて、そっからもうウザいやつなんだよね(笑)。




青学の懐かし話…

Y:でもさ、実は俺とケンヤ君って大学一緒じゃない。大学に友達っていなかったの?一緒にレコード買いに行ったり。
K:あーそういうのはいない。元々知ってた知り合いがいたくらい。大学の話は本っ当に何もないよ。
Y:え(笑)サークルとかも入ってない?
K:(頷く)
Y:入ってないか〜。授業は出てた?
K:出てなかったねぇ…
Y:ケンヤ君は卒業したんだよね?
K:いや、やめた。…え、ユウ君も?
Y:俺2年でやめたよ。
K:はははっ、俺なんて4年行って5年目でやめたよ。
Y:それはヤバい、そこまで行ったら卒業しようよ(笑)
K:すごいよね、意味分かんないもん。え、何でやめたの?
Y:俺も友達少なかったし、恥ずかしい話、俺DJやっていこうって思ってたから。大学で授業ちんたら出て、テスト前にみんなでコピー機の前に群がってっていう図式が気持ち悪くて、俺はもう用はないと思ってやめたんだよね。
K:あぁ〜ユウ君もそこで道を外れたんだね。
Y:外れた外れた。でもケンヤ君が学校来てないって聞いて、ちょっと良かった。俺、大学のときマンハッタンとかの袋持ってきてる奴とかすごいチェックしてたから(笑)。でも青学ってDJ多いよね!
K:ね。入る前から知ってたのが、スチャダラのシンコさんとか。で、色々やってくうちにいっぱいいるんだよねぇ。チダさんとか…
Y:うん、ヤマダ(ザジャイアント)君もらしいよ。あとケントさんもでしょ。
K:そうだね。あそこは環境いいからか、気づいたらDJ多いよね。




ヒップホップが変わった「その頃」と、WRECKIN’ CREWとTRAKS BOYS

Y:いつからヒップホップじゃないものをかけるようになった?やっぱレッキン(クルー)やる様になってから?
K:そうだねぇ、レッキンは俺の中で、ヒップホップの後期なんだよね。徐々にヒップホップのサウンドが変わってきた時代だったじゃない。それでインストが好きになって、ブレイクビーツとかに流れたんだよね。
Y:「その頃」って言って俺らには分かるけど、読んでる若い子とかには分からないかもな〜。ヒップホップが変わった境目の時期があったよね。ちょうどノリエガとかが売れてきた頃からだよね?あの頃から狂ってったよね。
K:そうそう、俺らが大学時代。あの辺はもう買ってなかったね。
Y:所謂チキチキ系になって。俺ショックだったのが、クラブでデスティニーズ・チャイルドがかかってB-BOY達が盛り上がってたんだけど俺ついて行けなくてそれでやめた。
K:そうだね。あ、R&Bとかって買ってた?
Y:買ってた買ってた〜。
K:R&Bってさ、ハウスミックスとか入ってたりするじゃん。そういうのをずっとシカトしてたんだけど、ある時聴いてみたら「あ、結構いいじゃん!」みたいな。
Y:メアリー・Jとかジャネットとか。
K:そうそう。その時はでもまだ直接四つ打に傾倒はしなかったんだけど、そういうのから考える幅が広がったというか。でもやっぱりインストがいいなって思ったのが大きかった。
Y:それって誰か人がやってるのを見て、「あ、こういう感じいいな」って思ったりしたの?
K:俺ね、そもそもヒップホップの何が好きだったかって、トラックが好きだったの。だから日本語ラップにそんなに興味持たなかったのかも。だから誰かにめちゃめちゃ衝撃受けたっていうより、当時DJクラッシュとかかっこよかったし、ニンジャ・チューンとかモ・ワックスとか好きだったし、ドラムンベース、トランスやったりもしたよ。
Y:客って踊ってた?
K:自分達が盛り上がってた。20歳くらいの時は全く客の事とか考えてなかったねぇ。逆に「何で分かんないの?激ヤバじゃん!」くらいだった。
Y:あ〜、わかる。ヒップホップやってた奴が陥りがちな。
K:今考えると超ウザいやつだよねぇ。ユウ君もそういうのあった?
Y:いやいっぱいあるよ!俺のウザかったエピソード語らせたら今日終わんないよ(笑)。
K:まじで(笑)。ほんとウザ過ぎて過去がはずかしいもん。
Y:だれでもDJ出来るようになってたからね。そこまで人前に出て、DJするのに何にも備えてない若者がやっちゃったら、そりゃウザイよね。
K:そうなんだよね。俺らくらいの年代からはそれが結構できちゃったんだよね。だから、でも俺ギャップも感じてたかも知んない。俺は年上の人達とやったりもしてたから、俺らより前の世代ってなかなか簡単にはクラブで出来なかった訳じゃない。そういう人達に尊敬はありつつ、でも友達と呑んだくれてやるのも楽しかったんだよねぇ。その後にクリスタルとあったのか。
Y:あぁ、レッキンで知り合ったんだよね?クリスタルって最初会った時どうだった?
K:どうだったかな〜。
Y:今みたいな感じで多くを語らずみたいな?
K:そうだねぇ、基本は変わってないと思うよ。
Y:昔はめちゃめちゃペラペラしゃべってたとかないの?「今日はじけようぜー!オールっしょ、やっぱ!」みたいなのないの?
K:ないない(笑)。結構オールはしてるよ(笑)。一番始めはね、覚えてるのが(クリスタルは)EMPIRE22(シンゴ02)のキャップをかぶってたの。意外でしょ? ブルーハーブとか好きだったし。
Y:へぇ〜超意外!でもだから仲良くなれたんだねぇ。




名前にまつわるエピソード

Y:ケンヤ君いつからK404って名前なの?
K:レッキンやる前からなんだよね。
Y:由来は?
K:あれ、知らない?「404 File Not Found」ってネットでファイルが見つかりませんっていうエラーの数値なんだけど、そこから取ってるんだよね。
Y:Kは?
K:ケンヤのK。
Y:ヒップホップやってた頃からでしょ?ヒップホップのDJってわりと下の名前でKENYAとかKEN-YAとかありがちじゃない。そういうのはなかったの(笑)?
K:うん、普通にかっこいいかなって思ったのと、スタンス的に俺あんま目立とうとか思ってなくて「File Not Found」って隠れてる感じが自分っぽいかと思ったんだよね。
Y:ケンヤ君はさ、何かそういうユルさがあっていいよね(笑)。今だから言うけど俺「RAW LIFE(2006)」の時思ったんだよねぇ。確か俺の前とかだったじゃない。俺は正直すごく気合い入ってたのね。だけど見たらケンヤ君すげぇヘラヘラDJやってたのね(笑)。「いつも通りじゃん!」って思ったの。変な話カメラとか向けると、ダブルピース位の勢いだったのね、DJ中にだよ!逆に俺それでリラックスさせてもらったんだけど。そういう人だよねぇ。
K:いつからか、気負いはしなくなったかも。段々鍛えられてきた。
Y:404って数字が好きだからって、引っ越す時「404号室じゃないと嫌なんです!」みたいなそういうのはなかったの?車のナンバー的な?遊びに行く時いっつも間違えそうになっちゃう(笑)
K:(笑)うち303号室だもんね。なんなら名前変えてもいいよ!新しい名前、もう考えてあるの。
Y:(笑)それなに?発表してくれんの?
K:インダストリアル・バリ・コアラ!
Y:(笑)バリ?
K:バリ、バリ。国のバリ。
Y:あぁ、行ったんだよね。何でインダストリアルなの?
K:インダストリアルは、スケート先輩にインダストリアルっぽいといわれて。
Y:まぁDKサウンドとかねぇ。
K:なんかこう、田舎より都会の方が好きなの。でも、バリって超田舎で意外にリゾートも好きだったっていうギャップ?で、コアラは小荒田だから(笑)。
Y:じゃあインダストリアル・バリまででよくね?(笑)最後に名字アピんなくてもねぇ。
K:じゃなんでコアラかというと、バリは南半球だから。コアラはオーストラリアじゃん。…超こじつけ(笑)!
Y:(笑)俺は引き続きK404でいった方が絶対いいと思うな〜正直。
K:(笑)たまにやるから。インダストリアル・バリ・コアラ名義!
Y:長くない?(笑)なんて訳せばいいの?
K:バリコア!
Y:でも結構いろんな人にさぁ、「K404」って本当はなんて読むのって聞かれるんだけど、「いや、ケイ・ヨンマルヨンでしょ」って答えるんだけど。
K:あ、すっげぇ言われる!言われる前に止まってる場合もあるし。
Y:それで「えっ、数字は英語読みしなくていいの?フォーハンドレッド…」っていわれたり(笑)。
K:ケイ・ヨンマルヨンってさ、外人に言えないじゃん。
Y:あぁ、言えないねぇ。「ヨンマァルゥゥヨン」みたいに教えないとねぇ。
K:めんどうくさいじゃん、なんかねぇ。
Y:あぁ〜でも逆にいいんじゃない?かっこよくない?
K:まぁね、なんでもいいかな?あり?
Y:ありだと思う!
K:あ、そう。
Y:じゃあさ、例えば自分の知らない子とかに声かけられる時、なんて呼ばれる?
K:ケイさん!(笑)
Y:ケイさん?!あぁそうなんだ!(笑)ケンヤ君って知ってる人はみんなそう呼ぶけどねぇ〜。
K:知ってる人はね!ケイさんって、初め自分の事言われてると思わなかったよ。
Y:俺だったらユウさんとかユーコバさんって声かけてくれんの。だけどケンヤ君はなんて言われるんだろって思ったんだけど、(笑)ケイさんって呼ばれてたんだぁ。
K:こないだウケたのがさぁ、「あ、クリスタルさん!」って言われたんだよね(笑)!ヤバいっしょ?
Y:間違えてるじゃん(笑)!
K:「あぁ〜、クリスタル、知り合いですけど?」って(笑)。結構ビビった。
Y:多分ずっと逆だと思ってたのかなぁ(笑)。




夢と理想と現実の話…

Y:ケンヤ君ってコンピューター関係の仕事してるでしょ。トラックス・ボーイズのK404の給料明細ってズバリいくらなの?俺これからも対談シリーズやってくにあたって、そういう事も突っ込んでいこうかと思ったの。
K:いや俺は、家賃や生活がヤバいって事はないけど、夢を与えるような額はもらってないからね…年収2000万くらいだったら全然言うよ。俺は普通だよ、普通。
Y:そっかぁ…。そう、夢だよね〜、夢!俺が二十歳くらいのとき、DJというものに憧れて、夢を持って大学やめて、頑張って行こうって思ったのね。だけど今ってあんまり夢無くない?
K:それはさぁ…やっぱりさぁ、誰でもDJをできる環境ができたからじゃない?DJ、パフォーマンスする人達がさ、プロじゃない人が増えたって事じゃないかなぁ。
Y:ようは、それで飯を食ってないっていう…
K:そうそうそう、プロの人達しかやってなかったんだよね。もちろんそれに憧れて行く訳だったんだけど。でも今って身内のパーティで盛り上がる環境がいくらでもあるじゃん。言ったら自分達もそういう環境作っちゃってるよね。DKサウンドのマイナス要素といえば、要はDIYって言って勝手にやってるものなんだよ。そういうものを求めてやってた訳だからそれはそれで全然いいんだけど、一般的にもそういう傾向が強くてどんどんアンダーグラウンドになってるよね。
Y:身内、身内で固まりがちだよねぇ。そういう結束も大事だとは思うけど…
K:だから住み分けはしていきたいよね。普段俺らのDJ聞きに来ない人たちの前でもやってみたいし、身になるものだったら毛嫌いせずに出ていきたい。例えばだけど、オースでやるのって、すっごい楽しいの。だけどそればっかになっちゃあやっぱり駄目だよね。
Y:それは思う!俺がいうのもなんだけど、あれだけで満足してたらDJとしても遊ぶ方としても終わってるよね。クラブとかDJってやっぱり夢のあるものであって欲しい。クリスタルが前に「良いパーティの定義」としていってたのが「敷居が低くて間口が広い」っていうのだけど、そういうのが増えるともっといいよね。
K:そうだねぇ。でも広く見るとさ、俺らのやってる事ってほんの一部で、一般にはアゲハとか盛り上がってるところもちゃんとあるんだよね。だから一概には言えないけど、小さいところで身内のパーティやってても、一見さんはやっぱり入りにくいし、新しいお客さんが増える事もなかなかないよね。
Y:うん。でも実は、クラブで入りづらいってのは昔からあった事だし、それを乗り越えるから良い事ってあるわけじゃん?
K:あるねぇ。そこが一番かっこ良かったよね!
Y:そう、ヒップホップのパーティってさ、ヒップホップ知らない奴が来たら「勉強してこい」って冷たい目みたいなのがあって、みんなそれで成長できたし、そういう所もなくしたくないんだよね。
K:あった、あった。そうだよね〜。だから人前にでるのにストイックを突き詰めすぎてもパーティなんだしとも思うし、かといって何でもありなのはダサいし、難しいところだよね。
Y:難しいよねぇ〜。
K:でも夢があるものであって欲しいっていうのは俺も賛成だね。
Y:ねぇ〜。かといって今自分がやってる事を広げたいって、仕掛ける事ばかりに気を捕われるのも違ってくるじゃん。
K:もちろんそうだよ。
Y:ね、地道な努力も必要だよね。
K:うん、地道も大事だよ。両方バランス良くだねぇ。




対談終盤…ほどよく酔ってきましたぁ

Y:またトラックス・ボーイズの話になっちゃうけど、トラックス・ボーイズってこういうアンダーグラウンドなシーンでどっちかっていうとインテリっぽいイメージじゃない?
K:そう?別に意識してないけどねぇ。
Y:まぁねらってやるものでもないけど、世間的な位置づけとして、例えばこの地域の誰はこんな感じとか…
K:あぁ、CMTだったらああいう感じとか?
Y:そうそう、トラックス・ボーイズはヒップホップでいうと割とジュラシック5みたいなそういう位置じゃない?やってる事は分かってらっしゃる、ドープでリアルなんだけど、なんか育ち良さそう、っていう。
K:悪そうじゃない(笑)?
Y:悪そうではない(笑)!でも逆に「そうじゃないんだよ!」っていう話とかないの?世間的なインテリっぽいイメージに対して。
K:う〜ん、あんまり気にして生きてないからなぁ。
Y:じゃあ何か「こういうのは嫌い!」とか「許せない!」的な話とかは?
K:そういう話したら、すげーデカイ話になっちゃうんだよなぁ、「あの国が!」とか(笑)。政治的な話してもねぇ、ユウ君は何かある?
Y:多分ケンヤ君も経験あると思うけどさ、俺ねぇ、ミクシーでパーティ告知の日記を書くじゃない?それに対してコメントで「行けません」って書いてくる奴嫌いなの。
K:ははは、いるいる!
Y:しかも一件目のコメントとかだよ!?「その日は行けません、、、うう(涙)」みたいな(笑)。別に出欠とりたい訳じゃないし、ただ告知だからコメント欲しくて書いてる訳じゃないのにさぁ、「行けません」ってコメントが3件とかあったら、なんかこのパーティだめなんかなぁみたいなイメージになっちゃうじゃん!?例えば「その日は僕は○○でDJだから、お互い良い夜にしようぜ」的な内容ならいいんだけど、ふつーに「行けません」とかさぁ。。「楽しんでね」とか、別に言われなくても楽しむよぉ!みたいに思うんだよなぁ。
K:はははは(爆笑)それ面白い!わかるわかる!
Y:でしょ!?すげー思ってたから。そういうの何かないの?
K:そういうのは普段考えてないからなぁ…あ、俺最近、呑むと大概ウザいやつになりすぎて、家に帰ってきてから「今日の俺ちょっとウザかったな…」って反省するんだよね〜。
Y:そうなの?!
K:今日とかも帰って反省するかも。「俺けっこうウザい事いっぱい言っちゃったな」って。…ごめんね、なんか俺、「今日受け身でいくから」って対談の最初では言ってたのにさ、さっきから俺ばっか話してない?大丈夫?
Y:全然全然!(笑)むしろそれを狙ってるそういうコーナーだし。ケンヤ君呑んでウザいとかも全然ないない!そんな俺の前で語る台詞じゃないよ(笑)。俺クラブで呑んでたら、多分俺よりウザい奴、いないんじゃないかなって思うよ!
K:はははっ、ユウ君は確かにレベル高いよ〜(笑)!
Y:あんま見た事ないもん、自分より勝ってるな〜みたいな。(笑)このバースペースで俺よりひどい飲み方してるって奴はなかなか見ない!って、結構最近自覚してきた。飲み始めると終わんないしね〜。素の時考えると、24時間やってる飲み屋とかほんと迷惑!終わりがないもん。寿司ざんまい(渋谷の24時間営業の寿司屋)行って100万とか持ってたら、余裕で3日くらい帰んないでしょ(笑)。ケンヤ君は飲んでもさくっと切り上げられるのがエラいよね!
K:(笑)自分が調子悪くなったら帰っちゃうからね〜。勝手なだけ!
Y:でもクリスタルとかも割とすっと帰るときは帰るよね?
K:クリスタルはあんまり飲まないからね。でもそういう飲んでる場は好きだよね。
Y:誘えば出てくるしね。でもさ、今までクリスタルに呑んでからまれた人って、いないでしょ〜。
K:はははっ(笑)それ見た人奇跡だよ、奇跡!一瞬にしてその噂全員に回るよね。
Y:回るよ〜、遭ってみたい。でも家帰るとほんと「お酒はほどほどに」って言葉を身にしみて感じるよねぇ…(しみじみ)
K:でもさ、この対談って、楽しいよね!毎週とかやっても全然いいよねぇ。

(いえ、困ります、笑!:編集部)

というわけでいずれまたこの2人の対談が催されるかもしれません?!乞うご期待?!



January 23, 2008

08.01.18 LuCID DReAM-YOU KOBAYASHI play!



YOU→CHIDA→APOLLO→YOUといい流れで続いてきたYOU KOBAYASHI2回目のプレイ。



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free paper [canon#63](08.1月号) / ゆーこば×やけのはら 新春対談

ゆーやけ


ゆーこば×やけのはら 新春対談



 90年代DJブームのさなか、ヒップホップを聴きこの世界に足を踏み入れた二人は通ってきた道は違えど今また共感し合える部分が多くある。2006年までのシーンの化学反応的な動きは落ち着きを見せる一方、DJメディアのデジタル化がよく取り上げられるようになった2007年。そういった変化を皮膚感覚で汲み取ってきた二人のDJの考えを探るべく、新年会も兼ねて1月の寒空の下、彼らに集合してもらった。年末年始の疲れからか風邪気味だった二人の周りにはティッシュペーパーの固まりが…それでも二人の話は熱を帯びていくのだった。




○ 人に歴史あり!二人のヒップホップ時代から現在に至るまで…

やけのはら:YOUさんがDJをはじめるきっかけになった人は誰なんですか?
ゆーこば:俺ねぇ、本当に一番最初の事を言っちゃうと、中学の時聴いたスチャダラ(パー)なんだよ。『ゼルダの伝説』のCMをスチャダラが歌ってて、それを見て「これ誰なんだろ?」みたいな。
やけのはら:え、ゲームは好きだったんですか?
ゆーこば:ゲーム好きだった!
やけのはら:(笑)それ面白いっすね。ゲームからスチャダラ介してここに流れてるっていうのが世代っぽいというか。
ゆーこば:そっからTOMMY BOYとかDE LA SOULとか知った感じ。
やけのはら:あー。僕もほとんど一緒ですね、意外と。今DJやってるのって90年代のDJブーム世代の人たちが多いですよね。僕とかYOUさんが高校生くらいの時ヒップホップもテクノも人気があって。
ゆーこば:そうだね、やけ君テクノは聴いてた?
やけのはら:僕テクノも平行して聴いてましたね。高校生の時はヒップホップのクラブは全然行ってなくて、テクノばっかり行ってましたね。でも聴いてるのは比較的ヒップホップ。
ゆーこば:ちょっとアルファーっぽい感じ、違う(笑)?
やけのはら:あー、多分そこら辺の人ってレッキン(クルー)とかもそうだけど世代の感じというか。話せば、同じ日のジェフ・ミルズに行ってたみたいな。
ゆーこば:俺テクノは全然聴かなかったからなー。四つ打ちをプレイするようになったのって2003年からだから。ミックスのタイトルが『’03 till infinity』っていうんだけど、その年に4つ打ち聴き始めたから。新宿リキッドで働いてたから漠然とは聴いてたけど、買って聴くまでは無かった。
やけのはら:じゃあ02年まではDJも96BPMとかでやってたんですか?
ゆーこば:そう、100なんていかなかった。
やけのはら:100超えると軽くなってちゃれぇなみたいな?
ゆーこば:うん「やべぇ、あげあげだなぁ」って感じだね(笑)。ルシッド(ドリーム)やる頃にはヒップホップ意外の事がやりたくなって、ブレイクビーツやジャズも回すようになったけど、全くその時までは四つ打ちやんなかったから。
やけのはら:それじゃあなんで急に四つ打ちに流れたんですか?
ゆーこば:なんだろなぁ…やっぱ新宿リキッドの影響がでかかったかなぁ。一番響いたのは「ハウス・オブ・リキッド」だったりそこで知ったムードマンだったり。ムードマンはかなり転機だったね。
やけのはら:すごく特殊なパターンですね、なんか。音盤とかじゃなく、10代とかでもなくある程度大人になってからその場を知った事によって感化されるって
いう…
ゆーこば:そう、で基本的に俺、最初もそうだし四つ打ちになった時もそうだけど、影響受ける人が全部日本人なんだよ。みんなよく外人の誰々が来日した時に影響受けたとか言うけど、俺そういうのあんま無いんだよね。
やけのはら:でもルシッドドリーム一緒にやってた人とかも96BPMだったのが125BPMになったりしたら驚いたりしなかったですか?
ゆーこば:あったあった、一緒にやってたDJも戸惑ってたし、客層かなり変わったから。その変わり目が一番苦労したよ。今まで俺のDJが好きで来てくれてたやつがつまんなそうな顔して次から来なくなったりして。
やけのはら:あー。僕も2002,3年くらいまでヒップホップとかレゲエかけてましたよ。レゲエのクラブとかよくやってたんで。
ゆーこば:うん、わかる気がする。ラップはずっとやってたの?
やけのはら:なんかずっとやってるか分かんないような感じを今に引き続きやってるみたいな。ラップのグループ(ALPHABETS)でCD出してるんですけど、それもいわゆるヒップホップの若い子が通る道、ヒップホップのグループがいっぱい出るイベントとか一度も出た事がなくて、「これやってんのかなぁ?」って感じが延々持続して今に至るって感じ。
ゆーこば:DJを最初にやったのはやっぱり横浜?
やけのはら:そうですね。最初は僕音楽ずっと作ってたけど、ひねくれてて、レコード何千枚も持ってるのにDJセットをずっと持って無かったんですよ。DJ始めたのが2001,2年で、それまではちょっとやった事があるくらいだったんですよ。定期的にDJやる様になったきっかけも、友達が毎月やってるイベントに誘わたからで、結構成り行きで始めたんです。…YOUさんはヒップホップ好きで、自分でラップしようとか思わなかったんですか?
ゆーこば:実は実際やってたんだよね(笑)
やけのはら:あ〜そうなんだ(笑)!ライブとかやってたんですか?
ゆーこば:ライブやってたよ。
やけのはら:あら〜、それはいい話を俺突いたな〜!いやぁ〜、それ絶対言いたくないだろうな(笑)。MCネームとかありました?
ゆーこば:MCネームは無かった。DJやる時もYOUって名前でやってたからその名前で。あの頃はDJやりながら今のやけくんみたいにマイク持ってたし。キッド・カプリが大好きだったからね。う〜ん、やってたなぁ。あんま思い出したくないけど(笑)。
やけのはら:人に歴史ありですねぇ(笑)想像つかない。キッド・カプリ好きなら二枚使いもガンガンやってたんですか?
ゆーこば:やってたやってた。多分しつこかったと思う(笑)。
やけのはら:ちなみに、ラップグループはなんて名前ですか(笑)?
ゆーこば:ラップグループは、「日の丸聖歌隊」って名前(笑)。
やけのはら:う〜わぁやばいっすねぇ(笑)!
ゆーこば:たまたま長野オリンピックを見た連中と一緒にやってしまったっていう。
やけのはら:あ〜そっかそっか。長野オリンピックって説明聞くといいけど、それが無いとただの右翼的なラップグループですからね(笑)
ゆーこば:ははは、まぁでも言ってる事はわりとそれに近いようなリリックしか吐いてなかったよ。盛り上げるためにやってたっていうより、説教たれたくてやってたみたいな。基本的に俺DJでもそうなんだけど、特に後期とかヒップホップは説教だったからね。パーティもみんな怒られに来てる感じ。
やけのはら:どういう事を説教するんですか?世を風刺をするんですか?
ゆーこば:そうだね、社会風刺だね。完全にそういうものこそヒップホップだって思ってたからね(笑)。
やけのはら:あ〜なるほどね。KRS-ONEが若者にメッセージを与えるみたいな。
ゆーこば:そうそう、そういう事を俺もやろうと思ってたから。でもむちゃくちゃだったな。DJやっててフロアでホットパンツ履いたような女が踊ってたら音止めて「お前らクネクネ踊るな、そんな為にかけてるんじゃねぇ!」って言ったりして。今だったらそんなの嬉しくて仕方ないけど(笑)。あと男とかにも「髪の毛なんか伸ばすな!」とか、俺が一番伸びてるからね(笑)。
やけのはら:言ってる事真逆じゃないですか(笑)!でもその頃一緒に出てたグループで今売れてるのとかいるんじゃないですか?
ゆーこば:いるねぇ。(某有名ラップグループ)とか、あの頃は「ワックな事やってるな」としか見てなかったけど。当時って、それこそ渋谷でレコード買ってたら道でフライヤー渡してる子多かったから、それで見ると「今晩ケツメイシがライブします」みたいな、しかもロックウェストとかで。そういう頃だったからね。
やけのはら:なんかのタイミングでちょっとお遊びっぽくてもヒップホップセットとか聴いてみたいですけど。
ゆーこば:あーそれねぇ…。たまにそういうリクエストもらうけど、なんかできなくて。
やけのはら:消化しきれないとか、今のスタイルじゃできないとか?
ゆーこば:まじめにというか、本当に堅く捉えすぎてたから。JAYPEGとか最近かけるじゃない、ああいう風にはなかなか。
やけのはら:JAYPEGこないだの(OATHの)カウントダウンの時もかけてましたね。僕に代わる直前「あとちょっとだけかけていい?」っていきなりBPM落ちてヒップホップかかったからびっくりしましたけど(笑)。
ゆーこば:あれってやけ君が要求したのかと思ったよ(笑)
やけのはら:いやいや、凄くびっくりしてましたよ。でもこないだヒップホップをかけたのはまた別として、JAYPEGこの頃またすげぇアッパーにかけてたりして。あの人達のいい意味でのスノッブさって凄いですよね。どんどん変わってく。
ゆーこば:それがかっこいいんだよねぇ。いい意味でおしゃれさがある。
やけのはら:それで「○○みたいなの飽きちゃった!」とかってそういうの普通に言えるキャラがまたいいですよね。
ゆーこば:他にいないよね〜。でもやけ君もいい意味でゆるい人じゃない?
やけのはら:いや〜、まぁまぁまぁ、でも僕なりに冒険したり人とズレようと意図してるところと、でも意外と保守的な部分があったりと、またJAYPEGとはタイプが違うんですよね。
ゆーこば:これは今日俺の使命として言いたかったんだけど、やけ君ってそういうゆるいってイメージがみんな強いと思うのね。でも多分今俺のとりまきの中で一番パーティに対して真剣に物を考えてやってるのはこの人だって事を、今日は言っときたかったの。
やけのはら:(笑)いやいやいや、それは分かんないですよ。数値で測れるものじゃないんで。
ゆーこば:一緒にやって思ったねー。特に「ゆうやけニャンニャンボーイズ」の時とか。
やけのはら:でも僕のDJっていつも自分は外ものっていうか、無い席を狙った方がいいって意識と、あと意外とお水っぽいところでずっとやってるっていうか。18から都内のクラブ箱借りしてってノリじゃなく、レゲエのクラブの月曜の帯とかから始まってるんで、「お客さん帰らせるのはだめでしょ」みたいなのはあって、自分の色は出しつつ、エゴと水商売の接客のバランスみたいのは意識してるっていうか。意外とわがままに「俺こうっしょ!」みたいにやるのはできないんですよ。
ゆーこば:そこが俺が一番やけ君の事いいなって思うところだと思うな。
やけのはら:多分それって水っぽいんだと思いますよ。若い子でお水っぽいところで叩き上げの子ってあまりいないじゃないですか。自分と同じくらいでやってる人はみんなちゃんとしてるけど、「よくこんなわがままできるな」って思う時ありますもん。そうするとなんか発表会みたいになっちゃって、なんか違うでしょみたいな。



○ DJのデータ化移行の風潮について&やけのはらのサンダルについて…

ゆーこば:CDでやる様になったのはいつ頃?
やけのはら:えーっと…なんかグラデーションでだんだんCDの割合が増えてって、ある時キャリアー引かなくてもDJできるじゃんって気がついてそれからですね。ま、今もちょっとはレコード持ってくんですけど。2006年くらいかな?でも2005年くらいにはキャリアーも引いてたけどほとんどCDかけてた気がするな。
ゆーこば:あの感じでCDRで?
やけのはら:そうですね、自分で音楽作ってるのもあったんで、データで持ってた方が、エディットしたり音圧を調整して焼き直せるから、これでいいじゃんってなって。持ってるレコードもどんどん取り込み直してかけるようになったからほとんどCDになったんですよね。
ゆーこば:あのさ、CDRに書いてある名前はなんなの?「高円寺」とか、なんか覚え方があるの(笑)?
やけのはら:いやなんか(笑)高円寺って書いてあるのは高円寺のイベントの時に焼いたCDってだけなんですよ。
ゆーこば:俺こないだも気になったのが「LuCID DReAM」って書いてあるCDとかあったりして(笑)。
やけのはら:それはルシッドドリームの時に焼いたCDなんすよ。
ゆーこば:それには何が入ってるか覚えてるの?
やけのはら:なんとなく。分かんなくなる時もたまにあるんですけど(笑)。そこがCDのネックっちゃあネックで、レコードの方が選びやすくはありますよね。CDだとまとめて焼けるんで、似た感じのを10何曲か一枚のCDに入れとけば近い3,4曲を同じCDからかけたりも出来ますけどねぇ。
ゆーこば:あとやけ君って、俺が知ってる限り一番ブースを散らかす男だよね(笑)。
やけのはら:ははは、申し訳ない。それってDJしてる時CD広げてるだけじゃないですか(笑)。それ文字面になると凄い俺がめちゃくちゃするみたいな感じになるじゃないですか!
ゆーこば:(笑)確か最初にOATHでやった時に、俺がカウンターから出よう思ったら足の踏み場がなかったイメージ(笑)。
やけのはら:それはすみません、でも次の人の前には綺麗―に片しますから、ちゃんと(笑)。そこなんすよね、CDだと選びづらいんですよ。ジャケットとか無いから。だから視覚的に見えるよう広げて。
ゆーこば:逆にああやると選びやすいの?
やけのはら:いちおう。いや、あるじゃないですか。この曲のウケによってこっちゾーンにいくかこっちゾーンにいくかって。で、そのちょっと先をここら辺そろそろかけようかとか、色々全部平面に並べるとああなるんです。
ゆーこば:あぁ、あれは適当に並べてるんではなく、分かれてるんだ?
やけのはら:分かれてます、分かれてます。それをレコードのように斜めに立てかけて順々にするってのが出来ないんで、平面に置くと面積をすごい取っちゃうんです。
ゆーこば:なるほどね。でもだったら、でかいCDケースで、ある程度区分けしておいた方が楽じゃない?
やけのはら:それより平面の方が文字が見えるから選びやすいじゃないですか。
ゆーこば:いっぺんに見えないとだめなの?
やけのはら:(笑)いっぺんに見えないとだめって何か、すごい知能の足りない人みたいな。
ゆーこば:(笑)このページの8枚の中で、とかさ。
やけのはら:でもその2ページ先にいく可能性もあるじゃないですか。その可能性をここの横に並べておきたいじゃないですか。
ゆーこば:あー、なるほどねぇ。そこは独特だなって前から思ってたんだよね。…やけ君、トラクター(スクラッチ)にする予定は無いの?
やけのはら:いやまぁ情報を集めたりは。
ゆーこば:やけ君こそトラクターにしたらいいと思うけどな。
やけのはら:あーそうですか。トラクターって、フリーズとか無いですか?そこが今ひとつ心配で、ちょうど中間案でCDなんですよね。
ゆーこば:フリーズした事はないよ。最初自分の番くる時立ち上げて、曲読み込まなかったって事はあるけど、そういう場合は必ず再起動すれば解消されてるからそれで困った事はない。
やけのはら:データ母体になると行き着く先はそういうのになるじゃないですか。曲選ぶのもコンピューターベースにしちゃった方が絶対楽だし、選曲の幅も広がるし、それがベストなのに気づくっていうか。ただやっぱ止まったりすると怖いなって思っちゃって。
ゆーこば:それは無いなぁ。でもモンちゃんはいつも止まってるな、作動しなかった日もあるし(笑)。
やけのはら:CDがババババってなるとか、レコードがブブーって飛ぶとかよりも、PCの方が出なかった時フォローできないじゃないですか。
ゆーこば:そうだね。こないだもちょうどPCで止まっちゃった人がいて、まあそれはケーブルの繋ぎ方が間違えてただけなんだけど、その時ラスベ(ガス)が来てて、「PCでやるならDJもリハやんなきゃだめだよ、ライブなめんなよ!」みたいな感じで酔って絡んでて(笑)。
やけのはら:ははは、なんで怒りだすんだよ(笑)。でも偉かったのがそう言ってる通り、あの人何かのライブの時にコンピューター止まってちゃんとバックアップのCD持ってきててかけてましたけどね。僕もほとんどCDなんですけど、一応レコードも毎回10枚20枚持って行くようにしてて、たまーにあるんですよ、壊れてたり壊れたり。だから予備用に持ち歩くようにしてますね。…でも今ヴァイナルオンリーの割合ってどのくらいなんですかね?CD併用なりCDほとんどだっり、トラクターとか。その割合は1,2年前とは劇的に変わってると思うんですよね。ビートポート(音楽ダウンロードサイト)とかも関わって。
ゆーこば:そうだねぇ。レコードしかかけない人って誰かいるかなぁ…?
やけのはら:いるとは思うけど…。一切CD使わない人って本当に少ないかもしれませんね。
ゆーこば:あ、ちょうどこないだある子に、その子がレコードしかかけない子なんだけど、俺が最近トラクターに変えたから、「それってどうなの?」って話をされて。自分はレコードに愛着があるから、毎回レコード屋に足を運んでレコードを発見して、重たい思いをしてクラブに運んでかけるからこそ、重みがあるんだって話をされて、それが俺の意見と平行線のまんま終わったんだよね。だからその辺いろんな人の話を聞きたいなと思って。
やけのはら:あー。それは人それぞれの好みなんでね、その人がそうって言えば何も言いようがないですけどね。まあ結局僕の個人的体験からいくと、レコードだと数やってるとどうしても重たいから今日かけなそうなのは減らそうとかって方向にいったりとか…
ゆーこば:うん、あるよねぇ。
やけのはら:CDで持ち歩ける楽さを考えると、まぁレコードの音が好きとかあっても、やっぱ一歩違う方向に抜ければもっと可能性が広がる感じがしますけどね。…レコード音が良いっていうのも、盲目的にレコード=音が良いって言うのはどうかなって疑問に思うんですよね。
ゆーこば:俺もそれは思うね。これはその時その子に俺が話した話なんだけど、今レコード屋がどんどん無くなってったり、ビートポートで曲買う様になったりって、凄い変わり目じゃない。極端な話、DJってものがターンテーブルを手動で回してたとするじゃない。それが当たり前の世の中で、そんな中コンセントを一つ繋げば勝手に回ってくれるターンテーブルが開発された時に、その勝手に回ってるのでプレイするのはDJじゃないって言われてもねって話。まぁ分かりづらいんだけどさ。
やけのはら:いやそれね、僕分かりますよ。あの〜、結構僕の考えが後押しされたっていうか、ムードマンがコラムで書いてたんだけど、データになってジャケットが無いとか言うけど、SPレコードの時代はジャケットが無いのは普通だったって。今でこそ普通だと思われてるジャケットも最初からある物ではなく、それはみんなが慣れ親しんでるだけだよみたいな事を書いてて。だからDJ文化もレコードにこだわるは別に無いと思いますけどね。まあ難いっすけどね。音楽って言っても人がやる以上、なんか音楽以外の面が影響するってのは否定はできないですけど。
ゆーこば:そうだね、視覚的にもね。
やけのはら:ギターリストが面白いアクションで弾くか、シューゲイザーかとかで印象も変わると思うんで、あぁあの人はレコードだからっていうプラスの感情を得るっていうのはそれはそれで分かりますけど、最終的に中心になるのは音楽だと思うんで。まぁその人の好みだったらどうしようもないですけど。「私はシューゲイザーしてるギターリストしか聴きたくない!元気そうなギターリストやだ!」みたいな。
ゆーこば:はははっ。
やけのはら:でもそれって付属なものなんで拘りすぎると何かが違ってきちゃうと思いますね。
ゆーこば:俺はトラクターに変えて最近楽しんだよねー。
やけのはら:メディア変わる事によってやる方も、新しいアイデアがでたりとか、実際メディア的に今まで出来なかった事が出来る様になったりとかありますからね。
ゆーこば:あるある。
やけのはら:やっぱ、新しいアイデア考えて行かなきゃいけないっすよ、2008年!こうだって決まってるものにこうだからこうって乗っかるんじゃなくて、失敗しつつも新しいチャレンジを。はなから否定してたら進んでいかないですから。
ゆーこば:ほんとそうだよね。
やけのはら:あとクラブの出音ってのもチューニングの問題で、アナログメインでチューニングされてるところで一人PCのDJが入るから音が良くないってなる訳で。全体的にコンピューターやCDの音の方が、お皿としてレンジが広い訳じゃないですか、そこに合わせて箱がチューニングするのが普通になればPCの音が悪いとはならないと思うんですよね。あとは個々の出し方の技術というか。
ゆーこば:そうだね、OATHもデジタルのDJが増えてきてるから割とそういう方面に対応した鳴りを重視してるから。
やけのはら:お客さんの反応とか見ててもCDでかけてようがレコードでかけてようが、基本的に気にしてないですよね。今はCDだけの人多いけど、何年か前とかでも僕がCDだけでかけてても「CDだけですね」って言われた事無かったですからね。普通に遊んでる人ってそういう着眼点ないんですよね。
ゆーこば:むしろ「いつもサンダルですよね」って聞かれる事の方が多い(笑)。ちょっと話そういう感じになっていい(笑)?
やけのはら:(笑)あれ、今方向転換した?
ゆーこば:いやいや(笑)ちょっとだけ、やけ君のサンダルについてね。例えば、DJやりに行ってサンダルお断りとか無かったの(笑)?
やけのはら:無いですねぇ(笑)。いや演者はさすがに言われないでしょ!サンダルで入店拒否なんて嫌ですよ。
ゆーこば:そっか(笑)。でも「FAIRGROUND」とかすごい寒かったじゃない。
やけのはら:いやいやいや、女の人がスカートはいてるのとか考えると全然。まぁあんまりそこは大して(笑)、僕がものぐさなだけです。僕が靴に一切興味ない人ってだけで、意外と世の中には靴に一切興味ない人ってのがあまりいないってだけで。
ゆーこば:ははは、なるほどね!不便しないのかなって思ったからさ(笑)
やけのはら:いやいや何もないっすよ。



○ バンドのピラミッドとDJ発展の為の話…

やけのはら:DJ高齢化してないっすか?僕とかYOUさんとかより上の人でも全然第一線でやめないじゃないですか。でなんか僕より下の世代は少ないっていうか、まだ自分が一番下くらいの感じっていうか。「若手勢い良い、トラックスボーイズ!」っていっても実は30とか。
ゆーこば:そうなんだよね、うん。
やけのはら:なんか残念な話ですよね。僕らの頃DJブームってあって、今大学生くらいの子に聞くとDJやってる子減ってるみたいっすね。またバンドやってる子の方が多いみたい。
ゆーこば:減ってるんだ?でもそれって、DJってバンドと違ってうまいピラミッドができてないというか。バンドって頑張れば上に行ける的な、希望が持てるじゃないけど。ロフトでやって、クアトロでやって、リキッドでやって、AXでやってっていう階段が、DJの世界では出来てないじゃない。結局人が大勢集まるパーティはずっと毎回メンツ一緒で、それとは逆に24歳とかの子がちょっと遊び回って要領よくコネクション広げればイエローのブースにたてますよ、みたいなのが簡単にできちゃってるのがねぇ。だから誰でもレコード買えて憧れてたクラブのブースに簡単に立ててっていうのが、もうちょっと人前でDJできるってすごい事なんだよってのがあればもっと逆に盛り上がるのかなって思う。
やけのはら:あー、敷居がよく分かんなくなってるとは感じますね。大学生のサークルの延長みたいなのとグラデになってるというか。なんか好んでちっちゃいとことか、商業化されない所でやるのが楽しいってやってるのと、サークルとか飲み会の延長みたいのとは違うっていうか。まあ全く関係ないとは言わないですけど。
ゆーこば:うん、確かにね。それはやる側がそうだから、遊ぶ側も遊びに来るにも覚悟がたりないというか。FAIRGROUNDの時若い子に「遊びにおいでよ!」って言ったら、「いやこの日地元の友達と飲み会なんすよ」って言われて「そんなもんなのかぁ」ってその時思ったんだよね。
やけのはら:CDのセールスって僕らに近い世界も思い切り芸能的な世界も、確実に下がってるじゃないですか。それでも客足はそんなにネガティブじゃないですよね。CDは買わなくても、週末音楽聴いてお酒飲んで楽しむっていうのは求められてるなとは思いますね。ただ、客層も広げていきたいですよね。比較的いろんな動きが落ち着いた感じがあるっていうか、去年くらいから色々出ててもお客さんの広がりが止まったなって感じたんで。FAIRGROUNDがあって絶対よかったけど、なかったらもっとやばかったですよね。小箱のパーティばかりだと、ライトリスナーとかいつも来る人じゃない人が入って来れる場が無いっていうか。OATHは来た事ないけどFAIRGROUND来たって人はいたと思うし、それでまたRAW LIFEとかもそういうのあったと思うし。トラスムンドの浜田さんと話したときも、そういうちょっと変わったものだったり新しいものが好きな人がいきやすいイベントが去年はちょっと減ったよねって言ってて。小箱で毎回少ない人数でやっても楽しいですけど、そういうのだけだと客が動いていかない感じがするというか。
ゆーこば:だからもうちょっと、大箱の週末とかにもある程度やっぱ俺らみたいなDJから誰かレギュラーで出るとか。
やけのはら:うん、なんかこっちもこれでいいんだじゃなくて違う場所とか求めたり、違う人と絡もうとかしていかないとやっぱ同じになっちゃうなって思うんですよね。よく来てくれる人が踊ってくれるのも心強いけど、新しい客とかだとこっちも違う感じで挑めたり。どうしても似たような所で続くとマンネリになっちゃう感じがあるんで。マンネリの反動で良くない反動ってのがあって、自分のいい感じのセットをいつものマンネリだからこうしようって変に崩して良くない感じに蛇行してったりとか。なんか僕別にOATHレギュラーで出てるわけじゃないんですけど、比較的勝手にホーム感みたいなのがあって、安心してDJできるんですよ。お客さんもいつもいいしやり易くて。だからそれをベースにしつつ、もっと課外授業というか広がって回していく感じが必要かなって思いますね。
ゆーこば:そうだねー、確かにそうだと思うよ。



May 10, 2006

free paper[canon#48](2006.5.2みるく増刊号)/BRENNAN GREEN INTERVIEW

BRENNAN 2006COL BRENNAN GREEN INTERVIEW

 

2006.4.30

インタビュー: 編集部  通訳:浅沼優子   協力:田村さん

 

 

 BALIHUやMODALなどの人気レーベルからの作品やリミックス、豊かな表現力のDJプレイが話題を呼び、着実に国内でもファン層を広げているBRENNAN GREEN。二度目の来日となる今回のツアーでは約一ヶ月をかけて京都、広島、福岡、鹿児島、名古屋、群馬、大阪、東京を周り、各地で様々な貴重な経験をしたという。短い時間ではあったが、今回のツアーを振り返って話を聞かせてもらった。

 

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───今回かなり長い滞在で、日本各地でDJをして来たと思うんですけど、それぞれの土地の印象を聞かせて下さい。
BRENNAN:まず、京都と大阪は、場所も近いから同じ様なお客さんが来てたね。去年京都のパーティに来てた人が今回大阪に来たりとか、去年大阪に来た人が今回京都に来たりとか。だから京都と大阪の雰囲気は凄く似てる。大阪、京都、広島とか九州とか、日本の西側のノリっていうのがあって、やや暖かくて、しかもちょっとワイルドな印象がある。でも他の街が違うかっていったらそういう訳でもなくて、説明しづらいけど西の方は明らかに別のノリがあるね。やっぱり今回滞在が長くて、ひとつの街に2、3日とか滞在出来て、しかもただDJしてパッと帰るんじゃなくて、色んな人と知り合ったりとか、人との交流があって、前回来た時知り合った人と再会したりとか、そういう部分があるから。パーティだけじゃなくて。それが凄くやりやすいし、やってて楽しい所でもある。
───パーティ以外で遊びに行って楽しかった所はありますか?
BRENNAN:楽しい事ばかりで何から話していいかわからないくらいなんだけど、まず始めに京都に着いた時から、(今回ブレナンのコーディネートをした田村さんと)二人でご飯を食べた時から楽しかったし、その後広島の厳島神社に行ったりとか、和食のご飯をご馳走になった時に、四時間かけてみんなで食べたんだけど、そんなのニューヨークでは絶対有り得ないから、そういう体験が出来たのは凄く面白かった。その後広島、福岡、鹿児島、名古屋に行ったんだけど、JRレールパスっていう外国人だけが使える乗り放題パスがあるんだけど、それを持ってたから、名古屋からまた自分で広島に遊びに行って尾道に行ったんだ。それで広島でパーティをしてくれた橋本さんのお父さんの寿司屋で寿司をご馳走になった。で、25日がパスの使用期限だったから、切れる日に広島からまた福岡に行って、6時間だけ福岡に滞在してまた戻って来たんだ。みんなにはこんなに荷物を持ってそこまでするのはおかしいって言われるんだけど、僕はそこまでしてでもみんなと遊びたいんだ。そういうDJ以外の所でみんなと遊べるっていうのが楽しいから、はっきり
言ってDJは日本に来る為の言い訳でしかないよ(笑)。
───ははは(笑)。
BRENNAN:去年は毎晩DJをしてて何もする余裕がなかったんだけど、最後の方に鹿児島に行った時に、プロモーターのケンタロウが空港に迎えに来てくれて、「桜島の方の温泉に行ってみたくない?」って聞かれたから「行きたい」って言ったら、そのまま直接温泉に連れて行ってくれたんだ(笑)。それで今回も鹿児島に行った時に、「去年行った温泉に行きたくない?」って言われてまたそのまま行ったんだ(笑)。去年は昼間だったんだけど今回は夕暮れ時で、温泉のすぐ下が海だから、ちょっと寒かったけど海に入りながら夕陽を見たのが最高だったね。で、良く考えたらその温泉に行ったのが去年から丸一年後の同じ日で、去年来た時はまさか一年後にまた来れるとは思ってなかったから嬉しかったよ。その後スタッフのみんなとしゃぶしゃぶを食べてさ。そしたら砂蒸し温泉っていうのがあるんだけど行ってみたくない?って言われて、車で二時間かけて連れて行ってもらったんだ。そこはビーチの下に温泉があるみたいで、波がすぐそこまで来るからビーチ全体から湯気が出てるんだ。そこに穴を掘って入るんだけど、おばあちゃんが「大丈夫?大丈
夫?」って(笑)。凄く楽しかったよ。昨日も大阪でQOTAROO達と万博公園の近くの温泉に入ったしね。その後は山花っていう豆腐料理屋さんに連れて行ってもらって湯葉を食べたんだ。
───じゃあ和食が好きなんですね(笑)。
BRENNAN:人生が好きなんだ(笑)。アメリカにいても遊ぶ所もやる事もいっぱいあるんだけど、日本に来てみんなと一緒にそういう経験が出来るっていうのが嬉しくて。昨日行った山花っていう店もせいぜい13人くらいしか座れない小さい店で、おばさんが一人できりもりしてるんだけど、食べ物だけだったらもっと美味しい店はあるんだろうけど、おばさんの手作りの心がこもった料理だからね。QOTAROOはベジタリアンなのにそこで出てくる肉料理は食べるんだ。そういう特別な店に連れて行ってもらえたのが嬉しかったよ。
───へぇー。
BRENNAN:日本人にはスピリチュアルプライドを感じる。それが日本のものなのか人間が本来持っているものなのかはわからないけど、それは僕が生まれたカナダにも今住んでるニューヨークにも無いもので、僕はそれをリスペクトしてるんだ。それは場所とかにも感じられて、スピリチュアルプライドを感じる場所は写真を撮っちゃいけない気がして自分の心の中だけに納めておくんだ。

───今回共演したDJで良かった人はいますか?
BRENNAN:YOU KOBAYASHI…QOTAROO…TAN IKEDA。IKEDAさんとは趣味が合うね。去年はスケジュールがハードで他のDJを見る余裕がなかったんだけど、今回は結構他のDJを聞けたからね、今挙げた人達は凄く良かったよ。あとヨーグルトも良かった。
───なるほど。
BRENNAN:僕にとっては音楽も、人との交流も同じものなんだ。根っこには音楽があったからこそ出来た経験で、音楽の延長線上にあるものだから。よく「ニューヨークで注目してるDJは誰ですか?」とか、「好きな曲のトップ10を教えて下さい」とか言われるんだけど、ニューヨークにいる時はほとんど曲作りでスタジオに篭ってるから、そんなにクラブに行ってDJをチェックしている訳でもないし、そういう事を言われてもわからないんだ。でもニューヨークでそうやって頑張ってるからこそ日本に来て楽しい体験が出来る訳で、それも表裏一体っていうか、全部繋がってると思う。そういう意味では、僕の生活そのものが音楽なんだって言うと格好つけてるみたいだけど本当にそうで、日々の生活がこういう経験に向かってるんだ。日本のみんなと友達になれたりする根底には、同じ音楽が好きだっていう部分で通じ合えてると思うから、だから音楽は一番大事だよね。
───そうですね。
BRENNAN:さっき言ったみたいに、一緒に温泉入ってしゃぶしゃぶ食べたり、そうやってみんなで遊べるからこそパーティは良くなるんだよ。いきなりパッと来てパッと帰るんじゃなくて、知ってる人達と一緒だと自分の家みたいな気分で出来るし、そういうやり方が僕は好きなんだ。だから今回は「滞在が長くて贅沢だね」って言われるけど、僕にとっては贅沢っていうよりも、そういうやり方でしかやりたくない。たいしてお互い知りもしないのにDJだけやって帰るよりも、親密な関係を築いてやらないと気が済まないんだ。そういう場所でやるとDJしててもレコードだけかけて自分もダンスフロアで踊りたくなっちゃうんだ。実際何回かやった事もあるし、僕はそういうのが好きだね。だからこのインタビューを読んだ人が、僕は温泉が好きだとか豆腐が好きだとかって思うかも知れないけど、僕にとってはそういう体験とDJが凄く良いバランスで出来てるんだ。遊びがあるから良い状態でDJが出来る訳で、個別に好き嫌いがあるとかじゃなくて、同じ体験としてさ。DJと遊びは本当は混ざっているものなんだと思う。だからその為には荷物を持って何時間も電車に乗ったりするのも苦にならないんだよ。
───なるほど。
BRENNAN:ニューヨークに帰ったらアルバムをMODALとCOMPOSTからそれぞれ出す事になってるんだけど、生演奏を重視して、いわゆるダンスミュージックっていうのじゃなくて、もちろん踊れるんだけど、今までのダンスミュージックとは違うものにしようと思ってるんだ。今回色んな所を回って、どんな音楽が人を踊らせるか、どうしたら人が動くかっていうのを凄く学んだから、その経験を音楽に落とし込んで出したい。そうする事で今回楽しい経験をさせてくれた人達に恩返しじゃないけど、お返しが出来るかなぁと思ってるんだ。それはさっき言ったみたいに、楽しい経験があるから音楽を作れるし、音楽があるから楽しい経験も出来るっていうサイクルなんだ。だから次僕が来る前に作品が日本に届いて、で僕が来て、また楽しい経験をして、っていう繰り返しをしたいな。
───そうですね。作品楽しみにしてます。
BRENNAN:僕もだよ(笑)。自分でもどんな作品になるかわからないからね(笑)。

 

 

 



April 19, 2006

unamuホームページ開設&YOU KOBAYASHI 8 hours収録音源

LUCID DREAMのフライヤーデザインやライヴペイント等でお馴染み、新進気鋭のお絵かき師・UNAMU君のホームページが完成致しました!色彩が綺麗でかわいらしい一方どこか生々しくぐっと心に組み付いてくる彼の作品の数々が、シューティングゲームを楽しみながら見ることが出来ます。

そして昨年10月20日LUCID DREAMにて行われたYOU KOBAYASHI 8 HOURSの収録音源もこちらでダウンロードできます!(現在8つに分けたうち、vol.1&2をup!!)
サイト内、「MUSIC」をクリックしてみて下さい。

↓↓こちらです↓↓

http://www.un-mu.com/



mo_library_canon at 22:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!party!! | party!!