February 2006

February 22, 2006

free paper[canon#45](06.2月号)/CRYSTALxPEECHBOYxYOU KOBAYASHI 三者対談(前編)

canon DJ interview special

 

CRYSTALxPEECHBOYxYOU KOBAYASHI

三者鼎談

 

 

2006.2.5 @涙六助バー

 



CRYSTAL(以下C):そういえばさ、音楽の話しあんました事ないよね?
YOU KOBAYASHI(以下Y):ないねぇ。
PEECHBOY(以下P):僕あんまり音楽について体系的な事とか固有名詞とか覚えられないから、場当たり的に店行って試聴してみたいな感じなんだけど、CRYSTALとか結構メモ控えたり名前覚えてたりすると思うんだけど、そこら辺どうなんでしょうか?
C:メモ控えたりって(笑)。
一同:ははは(笑)。
C:でも名前は覚えてる。
Y:俺もどっちかって言うとあんまり覚えない。何かDJ同士で何々がどうだとか話さないからね。
C:あ、ほんと?そういうタイプと俺みたいなタイプいるよね。
P:CRYSTALはどっちかって言うと大滝詠一的な、分母分子論的なさ、アプローチをされてるんじゃないかな(笑)。
C:ははは(笑)。磯部(涼)君もそうだから結構磯部君とは音楽の話しするんだけど。まぁ彼はライターだから知ってないとどうしょうもないけど、DJは別に知ってる必要無いからね。曲さえ知ってれば。
Y:うん。ジャケットとか見て音は思い出すんだけど、みたいな。
P:名前は覚えてないけどイントロ組んだりは出来るっていう。
Y:そうそう。
P:名前覚えてないせいか、自分で感動した時はもうそのレコードに呼ばれたとしか思えないような瞬間がある。
C:普通にレコード屋で買うの?
P:新品はネットで買う事が多い。
Y:どこで?
P:色々。STYLUS、9STATES、JET SET、神戸のストラーダ…
Y:NEW TONEは?
P:NEW TONEは直接買った事ないけど、試聴とか。あとMORTARとか。ネットのMORTARさんだとすぐ売り切れちゃったりしてて買えない事が多い。
Y:あぁ、早いよね。最近MORTARは「PEECHBOYさんプレイ!!」とか書いてあるよね。
P:あ、ほんと?先週名古屋行った時MORTARさん行ったら、キャッシャーの横の壁にいろんな人のメッセージが書いてあって、(ドクター)西村さんとか、何故かALF君とか、あとラリーハードとか。で突然紙とペン渡されて書いたんだけど、一番てっぺんに貼られてすごい恥ずかしかった(笑)。
C:何て書いたの?
P:元々二階にあったんだけど一階になってたから、「一階に移っててビックリしました。また来ます」って。汚い字で(笑)。
Y:俺も汚い。CRYSTAL綺麗そうだよね。
P:すごいかわいい字なんだよ。
Y:うそぉ!?
P:大学の時ノート写させてもらった時、「あ、かわいい〜」って(笑)。
一同:あはは(笑)。
C:そのノート写させてもらったって状況も何か(笑)。
Y:それすごいよね。大学で知り合ってからずっと一緒にやってるんでしょ?
C:一緒にやってない時期もあるよ。
Y:<SLEEZY>は?
C:最初BALLでやったんだよ。日曜で。それから三ヶ月後くらいにGRASSROOTSでやって、そっから隔月かな。
P:そんなに定期的にやるつもりじゃなかった。
C:一年に一回とか言ってたんだよ。でもGRASSROOTSで始めたら面白くて。Qさんも「やりなよ」ってブッキングしてくれたから。
P:そこら辺の事とか殆んどCRYSTALがやってて申し訳無いなぁと思う(笑)。
Y:え、ゲストとかも?誰とやりたいとかも言わないの?
P:殆んど(笑)。
C:まぁ相談はするよね。
P:次呼びたい人とかも、実に的を得てて。「あ、そういう人いたか!」って。
Y:へぇ〜。別に<SLEEZY>に限らずさ、こいつとやりたいとか思わないの?
P:あぁシロー君(SHIRO THE GOODMAN)とGRASSROOTSでやりたいな。
Y:あぁ〜。一緒にやった事ない人とかは?
P:んー、今度<SLEEZY>に出るんだけどCHACK君ていう若い人がいるんだけど、単純にキャラクター的に非常に気持ち良い人で。多分社会に出ても出世すると思う(笑)。
C:俺会った事無いんだよなぁ。
P:非常に気持ちの良い性格で気持ちの良い青年。キモセイ。
C:何で略すんだよ(笑)。
P:顔は磯部君風でしかも同じくキュウリが嫌い。
C:磯部君嫌いなもの多いよね。ご飯が嫌いっていう。
Y:ご飯が嫌い!?
C:おかずしか食わないんだよ。「ご飯とおかずを一緒に食べるのが全く理解出来ない」っていう訳のわからない事を言う(笑)。
Y:それはヤバいなぁ(笑)。日本の文化丸潰しみたいな発言じゃん。
P:
雁屋哲が聞いたら激怒するよ。
C:ははは、聞かないけどね
雁屋哲(笑)。
一同:ははは(笑)。
C:
雁屋哲に磯部君がインタビューとかありそうだよね(笑)。
P:うっかりそんな事漏らしたら大変だよ、美味しんぼに出されちゃうよ(笑)。<ご飯が食べれないライター磯田涼介>みたいな(笑)。
一同:ははははは(笑)。
Y:でも俺も嫌いな食べ物多いからあんま言えないんだよね。果物一切食えないからさ。
C:そうなの?じゃああれだ、酢豚に入ってるパイナップルとか有り得ないんだ?
Y:有り得ないね。意味わかんないもん。結婚式とかでメロンに生ハム乗ってるのとかもほんと意味わかんない。あとトマトも食えない。こないだ仕事中に岳(GAKU MIZUNOE)に「ウェンディーズ行って来てよ」っつって、ハンバーガーのトマト抜きって頼んだら、あいつ普通にトマト入れて来て、結構七割ぐらいマジでキレたもん。
P:七割(笑)。YOSHIKIが<HEY HEY HEY!>出た時言ってたんだけど、あまりに辛いカレーを食わされてマジギレしたらしい(笑)。
Y:へぇ〜そうなんだ。
C:じゃあYOU君はYOSHIKIタイプだ。
Y:うん、結構食べ物のあれはキレるかなぁ(笑)。
P:そう言われると髪型もだんだんそう見えて来た(笑)。
C:だんだん病弱になってって(笑)。
P:モーフィングされて(笑)。
一同:ははは(笑)。
C:YOU君腰悪いんだっけ?
Y:悪いね。慣れたけどねぇ。PEECHBOYは大丈夫だった?7hoursの時。
P:足が痛くなったけど腰はそんなに。何かふくらはぎが痛くなったけど寝たら取れた。
Y:みんな一人で一晩やってるけど、多分俺が一番バテたと思う。
──でも動き少なくない?
Y:少ない。PEECHBOY一番多いじゃん。CRYSTALもこないだの8hours見てたらずっとノッてたじゃん。
C:そう?
Y:結構あれはすごいなと思った。「これがDJ CRYSTALの底力だ!」と思った(笑)。
P:荒井(CRYSTALの苗字)はだんだん動きが激しくなってる。昔ひとつも動かなかったからね。
C:ひとつも動かないって(笑)。微動だにしないんだ(笑)。
P:指も全く動いてなかったからね(笑)。それで鳴るっていうのはどういう仕組みなのかっていう(笑)。どういう了見で(笑)。
一同:ははは(笑)。
Y:あの時トイレ行った?
C:11時から始めて、11時半くらいに人いない時に一回行って…
Y:早くね!?いきなり行っちゃったじゃん(笑)。
C:人いない内に行っとこうと思って。人来たら行くの大変だからさ。
Y:あぁ確かにあれは無理だよねフロア通るの。
C:だからそれしか行ってない。あんま飲んでないし。
P:僕一応4th FLOORのブースに椅子とバケツ用意してもらってた(笑)。DJ FUNKが昔CUBEでやった時ブースでオシッコしてたからね。
Y:あぁでも卓球さんもやるからね。宇川さんもやるし。でも宇川さんは別に行けるよねトイレ?
──うん、ね。こないだの群馬のCIRCLE OF LOVEの時カオス君(VJ VIDEO PRINCE)がプラカップか何かにしようとしてたよね(笑)。
Y:あぁやろうとしたね。
──あの人そういうのがしたいだけっぽいですよね(笑)。
P:泥棒がウンコするみたいな感じで(笑)。
Y:あはは(笑)。そういう感じだよね。



free paper[canon#45](06.2月号)/CRYSTALxPEECHBOYxYOU KOBAYASHI 三者対談(中盤1)

──<SLEEZY>がMODULEに移るのって単純にキャパの問題ですか?
C:と、多分GRASSROOTSに来ない人も来るじゃんMODULEだと。一年やったからちょっと雰囲気変えたいなっていうのがあって。それでかなぁ。近いけどGRASSROOTSだと行きにくいっていう人いっぱいいると思うんだよね。

Y:うん、俺もあの中央線沿いは疲れるもん行くと。着いたら「あぁ着いたぁ」って思っちゃうもん。
C:身動き取れないからね<SLEEZY>は。
Y:あんだけ入っちゃうとねぇ。昨日の<DISCOSSESSION>でもMODULEだから行ってみようって感覚あったし。あれって人が入らな過ぎてNO STYLE側から駄目になったらしいけど、昨日はすごい来てたからね。
C:MODULEなら入るんだ。
──確にGRASSROOTSってちょっと入り込めない感じはありますね。あれだけパツパツだと。
C:何か15人くらいでずっとゆるくやってる感じがGRASSROOTSは楽しいと思うんだよね。
──多分そういう感覚でみんなやってるんでしょうしね。
Y:踊る感じじゃないもんね。こないだのCRYSTALの8hoursもさ、立って聞くのが精一杯みたいなさ。トイレ行くのも一苦労だし酒買うのも一苦労だし、余計な所でエネルギー使っちゃう。並ぶのが苦手でさぁ俺。行列が出来るメシ屋とかさ。飯は食いたい時に食いたいし、酒も飲みたい時に飲みたいし。まぁ身勝手な発言なんだけどさ。何か炊き出しみたいなイメージになっちゃうんだよね(笑)。
C:石原軍団が炊き出しやって並んでるみたいな(笑)。
Y:そうそう(笑)。ましてやパーティとかも、すごいギュウギュウで人かきわけて狭い思いして…ってなっても、あんまり感じられない部分が出ちゃうっていうか。
P:日本だとあんまり無いけど、ニューヨーク行った時びっくりしたのが、ちっちゃいクラブの前に人がすごい並んでて。あんまりライブハウスと境目が無い。
Y:あぁそうなんだ。だからいわゆるバンドのライブとかって行動がみんな一緒じゃん?みんな一斉に入って、みんなで聞いてて、酒買う時もトイレ行く時もタイミング一緒みたいなさ。そういうのがクラブだと違うじゃん?みんな好き勝手出来るじゃん。その感覚が良くて身を置いてる訳でさ。
C:新宿リキッドの階段に良く並んだ思い出ある。<CLUB VENUS>で(笑)。
P:並んだねぇ。4階あたりから並んでちょっとずつ上がってくんだよね。その時にかいだ香水の匂いが僕の原体験(笑)。あの匂いは忘れらんないなぁ。
Y:ははは(笑)。何か今でこそさ、「あの階段は天国に一番近い階段だった」みたいな事をネットでみんな書いてて(笑)。当時はダリぃダリぃ言ってたのがさ(笑)。
一同:あはは(笑)。
P:思い出はいつも綺麗だけどそれだけじゃお腹が空くよ。
Y:ジュディマリじゃん(笑)。
C:卓球さんとフミヤさんが一緒にやってたやつも良く行ってたよ。
Y:あぁ<LOOPA>?
C:じゃなくて。タイトル忘れちゃったけどリキッドでやってたやつ。卓球さんとフミヤさんって今考えるとすごい二人だよね。
P:タッキー&翼みたいなね(笑)。
C:ははは(笑)。あとYELLOWでフミヤさんがやってた<DISTORTION>も結構行ってた。
Y:あ〜。じゃあ結構テクノのパーティ行ってたんだ。
C:全然テクノだったよ。ハウスのパーティ行ってないもん。
P:10年前バリバリテクノだよ。
Y:へぇ〜。どっから変わったの?
C:多分、DERRICK MAYの<MIX UP>がBASEMENT JAXXとか使ってて結構ハウスっぽくて、あとシカゴハウスでディスコをサンプリングしてやってるやつとかいっぱいあって、その辺聞いててそっからだんだんハウスっぽくなったかな。
Y:俺は全然入り口違うなぁ。ずっとヒップホップとかだったからね。最初新宿リキッド入った時ね、クリックとか聞いてても、「何なの?」とか思ってたからね。JRの改札とかで切符が詰まった時ピンポーンって鳴るじゃん?そういう音でみんな「イェーイ!!」ってなっててさぁ(笑)。
C:意味がわからないんだ(笑)。でもテクノ初めて聞く人そう言うよね。「何でここで盛り上がってんの?」みたいな。一個音が入っただけで「おぉ〜」とかなってね(笑)。
P:親とかも「全部同じ曲に聞こえる」って言ってた。
Y:そうそうそういう感じ。それがいつの間にかね。<HOUSE OF LIQUID>がデカかったかなぁ。
──一番最初に影響受けたのって誰ですか?
Y:俺はMEJOR FORCEが入り口だった。バンドブームだったからみんなバンドやってたんだけど俺は何か好きじゃなくてさ。それで初めてMEJOR FORCEとかを見て、「すごいなこれは。レコードでこんな事出来ちゃうんだ!」みたいなのを幼いなりに思ってたかな。
C:それは何歳くらい?
Y:中学一、二年ぐらい。
C:いきなり格好良いとこから入ったんだね。
Y:そんな格好良くないよ。「どうやってやってんだろうなぁ?」みたいな。サンプリングとか全然わかんなかったし。ほんと漠然と。
P:僕はバンドブームがどうっていうより、単純にギターの音が大嫌いで。そうなると殆んどの音楽が排除されちゃうんだけど、ヒップホップとかテクノとかになって来て。とにかく自分の頭をふっ飛ばしてくれるような音楽はどっかにあるのかしら?って。それより以前は兄貴が持ってた渡辺美里とか、遊佐未森とか、ビートルズとかを受験勉強しながらずっと聞いてた。
Y:あぁ〜。CRYSTALは?
C:俺TMネットワークだから(笑)。小六ぐらいの時に。
P:それは割と今もどこかしら、直接影響あるって訳じゃないけど…
C:あるよね絶対。露骨君最近かけてるからね。しかもすげぇ格好良いんだ。何の違和感も無いの。
Y:マジで?そうなんだ。
C:俺その後ヘビメタとか聞いてたよ。ガンズとか、モトリークルーとか。俺なかなかテクノとかに行かないんだよ。その後もUKギターロックとか聞いてたし。ストーンローゼズとかオアシスとか。
Y:俺そういうのは全く通ってないなぁ。
C:俺ヒップホップ通ってないな。好きなのはあるんだけどそんなにガッツリは。
Y:そうなんだ。あの頃はひどかったなぁ。フロアで女の子が踊ってるとちょっと嫌だったもん。指差して「クネクネ踊んな!」とかマイクで言ってたもん(笑)。
一同:ははは(笑)。
Y:「お前らが踊る為にかけてんじゃねんだよ!」とか言って(笑)。あの頃の人達にはほんとに申し訳ない(笑)。ライムスターの「男は顔じゃねぇ中身だ」の部分を延々二枚使いして(笑)。したらだんだんね、ブサイクな奴とか太った奴がその言葉にすがるように来るんだよ手挙げながら(笑)。
一同:ははは(笑)。
Y:そういうのがヒップホップだと思ってたもん。長渕のとんぼとかかけて(笑)。で男は前に集まって女は後ろの方でぽかーんとしてて(笑)。それが結構気持ち良かったからね。
P:人はそういうのに陥りがちな所ってあるからね。原理主義とかも、よりわかってくれない人が多ければ多い程油を注ぐっていう。
Y:そうだよね。でも俺もそういうのは歳取って頭ではわかるようになって来た。ハートは別として(笑)。
──初共演は去年7月と8月の<LUCID DREAM>ですよね。その時が初対面だったんですか?
Y:そうそう。ていうか一回もDJ見た事無くて二人共。PEECHBOYはむしろ泰明とかが見たがってたんだよね?それで、じゃあ最近名前良く聞くし呼ぼうかなぁなんて軽い感じだったんだよ。
──7月は本当はCRYSTALとPHONOの岡本さんにしようとしてたよね。
Y:そう、CRYSTALと岡本君は面白いんじゃないかと思ったんだけど、岡本君が難くなに断って(笑)。
C:岡本君がDJってウケるね(笑)。
Y:それでAWANO君にしたんだよ。
C:AWANO君っていうのがまた良かった。
Y:でもAWANO君とCRYSTALの繋がりは全然知らなくて、最後BACK TO BACKしてたからさぁ、何か「俺のパーティで二人で盛り上がってんなぁ」みたいな感じだったんだよね(笑)。
P:その後二人は円山町に消えて行った…
一同:あはは(笑)。
C:AWANO君って何かたけし軍団ぽいんだよなぁ。アロハシャツ着てるからかな?
Y:夏はアロハだよね(笑)。
P:この際何か芸名付けようか。お宮の松とか、あわ姫とか(笑)。
──そのルシッドの時にCRYSTALさんのプレイを聞いてバシッと来たんですか?
Y:来たねもちろん。
C:俺もYOU君のDJがあんなにディスコだと思ってなかったんだよね。あのMIX CD(03' till infinity vol.2-swc)しか聞いた事なかったからさ。
Y:あぁあれはねぇ結構ひねくれた事やっちゃったんだよ。でもCRYSTALのCDとか聞いて、ディスコとかの方向に行ったのかもしれない。それまでそんな事なかったもん。BRENNAN GREENとやった時もアツオ君(UNIVERSAL INDIANN)の方がディスコだったし。俺がBORDER COMMUNITYとかかけてたら、BRENNANが
You are difficult!」
とか言って来て(笑)。
一同:あはは(笑)。
C:俺今逆にそっち系に行き始めてるけどね。BORDER COMMUNITYとか。difficultな方向に(笑)。
Y:4月またBRENNANやるよ(笑)?
C:うん、俺も言われようかな(笑)。言われる事目標にやろうかな(笑)。
一同:ははは(笑)。
C:「Youはdifficult」って言われて何て返したの?
Y:何かもう全然わかってなくて普通にニコニコしてた俺は。で多分BRENNANも、「あぁ言い過ぎたかなぁ」みたいな感じで握手求めて来て、そのままハグして来て(笑)。フロアから見たら何か良い話とかして抱き合ったみたいな感じだっただろうけど実は違うんだよね。
C:でも別にBRENNAN GREENのDJもそこまでポップじゃないよね。
Y:うん。あれの方がdifficultだよ。
P:普通掃除機の音かけないよね(笑)。
Y:あの時羽切さん(10K)がVJで、「VJ泣かせなDJだ」って言ってたからね。「映像つけられない」って。朝方もう投げちゃってたしね。
P:ニューヨークって街に住んでると、なかなか難しい事が色々あるんだよ…。こないだニューヨーク行って来て、エリックダンカンとやったんだけどあれこそ難解だったよ。繋ぎはめちゃめちゃ上手いんだけど。
Y:へぇ、どんなんかけるの?
P:最近のSHIMIZUさんとか瀧見さんみたいなすごい遅い、80とか90ぐらいなんだけど四つ打ってるみたいな感じ。
Y:お客さんの反応はどうだったの?
P:んー、あんまりお客いなかったんだけど、ハコ客みたいな感じで、まぁゲイバーだから男同士のカップルがたくさん来てて。自分のプレイはいつも通りで、MONOLITH君は自分で自覚してなかったみたいだけど結構ゲイ受けしてて。「お前のプレイは非常に良かった!!」とか言われたらしいよ(笑)。何かいろんな人のインタビューで聞くのもそうだけど、大バコとかなくなってるみたいでニューヨークは。治安が良くなった代りにそういういかがわしい文化っていうのは、廃れてはいないけど、やりやすい場は少なくなってるらしい。
Y:あぁ。え、朝までやらないんだっけ?どこだっけ早い時間に終わっちゃうの?
P:ニューヨークもそういう所あるみたいだし、あとロンドンとか。
Y:あぁそうか。何かすごいらしいね、普通に1時50分くらいまで「イェーイ!!」ってなってても、2時になったら普通に電気ついて音止まってみんな帰るんだってね。「えぇ〜!?」みたいな事言う奴いないらしい。
P:タキシム君みたいな人いないんだ。
Y:ね。いつも<LUCID DREAM>とか「one more、one more!」とか言ってんのにね。あれ何で英語になるんだろうね?
P:「まだ足んないよ〜」とかじゃないの?。
Y:そういうのはわかるんだけど、「one more!!」とか言われてもね、俺別に英語しか解らない人間じゃないのにさ(笑)。
P:やっぱりDAFT PUNKの弊害があるんじゃない?
C:ははは、そんなに浸透したの(笑)?
Y:あはは(笑)。PEECHBOY7hoursでかけてたよね。
P:うん、まだ"one more time"って時間でもないのに(笑)。でもあれアップして良かった。みんな聞いてくれて。
Y:全部頂いたよ。
C:今みんなネットで聞いてるからねDJ MIXとか。YOU君やんないの?
Y:何かやり方が全然わかんなくてさ。
C:この前の8hoursは何で録ったの?
Y:MD。一応CDには全部焼いてあって。
C:CDに焼いてあるんだったらMP3には出来るよ。iTunesとかで。
Y:あ、そうなの?やってみようかなぁ。
P:将来的には手かざしとかで勝手にMP3に変わるようになればいいのにね。
C:その
インターフェイスはどうでもいいじゃん(笑)。
P:何かモヤモヤしてんの。矢沢永吉のエクトプラズムみたいな(笑)。
一同:あはは(笑)。
P:手かざシスト…
C:よく考えたらネットでアップとかしてるの俺とPEECHBOY以外あんまいないよね。
Y:いないねぇ。
P:折角7時間とか録ったのに。最初は売り物にしようと思ってたんだけど、針飛びまくってて。
Y:あぁ飛んでたね。なんでなの?
C:振動だよね。4th floorの構造的に床が揺れると針も飛ぶっていう。
P:「あなたのリードで島田も揺れる」みたいな感じ(笑)。
Y:何それ(笑)?
P:島田っていう髷の結い方が昔あったんだけど…
C:昔ってどんぐらい昔なんだよ(笑)。
P:戦前ね(笑)。
Y:あはは(笑)。<CIRCLE OF LOVE>の時のラウンジもすげぇ針飛んでたよね。
P:飛んでたね。言っても言ってもわかんない奴がいて嫌んなった。まぁでもこれも縁起ものかなぁと思って(笑)。
C:そういえば飛んでたね。

P:でもCRYSTALの時実は守ってたんだよ。ブースの所に触ると揺れるから。俺良い人だなぁとか思いながら(笑)。
Y:ははは(笑)。そういえば昨日HIROAKIさんと話してたら、「PEECHBOY君にエフェクターいじられたのはすげぇ嬉しかった」って言ってた(笑)。
一同:あはは(笑)。
Y:「俺のプレイを彼が認めてくれた瞬間だったと思う」とか言って(笑)。
C:カノンの写真見て笑ったんだよなぁ、「HIROAKIさんの時もやってたんだ!」って(笑)。
P:一昨日権田山君(CHERRYBOY)のライブの時もエフェクターいじったけど、さすがに(高橋)透さんの時は出来なかった恐れ多くて(笑)。
C:透さん難しいね(笑)。
Y:やって欲しいけどね(笑)。
C:でもあれはやりたいと思ったら止められないでしょ?
P:うん、そうだね。認めるとかそれ以前にやりたいと思ったら既にやってるみたいな。そういう脳障害を抱えてるんだよ(笑)。割とそういう多動性障害みたいな所あって(笑)。
一同:あはは(笑)。
C:でもたまに怒られたりしてるよね?
P:うん。DOEL始まりたてぐらいの時にダイちゃんに怒られた。「ちょっと待って」とか言って(笑)。
C:そう言う人と、「どんどんやって!」って言う人がいるよね。
P:そこら辺の見極めはやってみないとわからない(笑)。でもCRYSTALがいつやられると嫌がるかっていうのは大体わかって来た(笑)。
C:俺はやって欲しい時と、そうでもない時がある。
一同:あはは(笑)。
P:その辺は一緒にパーティやって来てわかって来た。そういう、何をどういう時にやったらいいかっていうのがわかるっていうのは良い事じゃないかな(笑)。
C:ははは(笑)。この前8hoursの時に、石黒景太さんがカオスパッド触り始めて、あれは途中で「あ、やめて下さい」って言った(笑)。
一同:ははは(笑)。
C:何もわかってないのに触るんだもん。音止まったりしてたからね(笑)。
Y:ははは、フィルター側(笑)?
C:そう、一番閉じちゃって(笑)。フランジャーみたいのとかかかって、「石黒さんそれは…」って(笑)。
P:御無体な(笑)!
C:黒帯!みたいな(笑)。
一同:あはは(笑)。
Y:何か磯部君がさ、「CRYSTALの誕生日のお祝いするから一回音下げてよ」とか言ってたよね。
C:あぁ、それ拒否したからね(笑)。録音してたから。したらちょっとカチンと来てたらしい。
P:カチンと来たけど、「まぁCRYSTALらしいや」って納得してた(笑)。
C:そうなの?良く考えたら下げても良かったんだけど。後で編集して音上げればいいじゃんそこだけ。
P:商品にするならあれだけど、ネットにアップする分にはそれはそれでリアルタイム性を持ってて良いんじゃないかなって後で思った。俺も7hoursのとか普通に自分の声入っちゃってるし。
Y:
7hours始めます。」っていきなりしゃべってたからね。

P:それでCIRCLE OF LOVEの時に「何で最初こんなにテンション低かったんですか?」って話しかけられたんだけど、別に普通にしゃべってただけなんだよね(笑)。いつでもギャーとか言ってる訳じゃないからね(笑)。
C:芸人じゃないでしょ(笑)?
P:「面白い事やってよ」って平日に言われてもね、それじゃただのキチガイだからね(笑)。



free paper[canon#45](06.2月号)/CRYSTALxPEECHBOYxYOU KOBAYASHI 三者対談(中盤2)

C:DJやってて落ち込んだ事とかある?      
Y:そんな落ち込まないなぁ。心底自分駄目だと思ってないから、極限まで落ち込んだら多分人のせいにしちゃうと思う(笑)。「こいつらわかってねぇよ」みたいな(笑)。
一同:ははは(笑)。
──CRYSTALさんあります?
C:一回くらいあるね。何か色々やり過ぎちゃって。「普通じゃない事やろう、ビビらせてやろう」とか思って、普通人がかけないようなのとかばっかかけてたら、「普通のハウスかけてよ」とか言われて、それで気付いて、お客さん楽しませてなかったなぁって思って落ち込んだ。全然違う事が目的になっちゃってたなぁって。そういうのが一回だけある。そっからはないかな。
Y:あぁ。PEECHBOYは?
P:落ち込むっていうかやっぱり、頭で考え過ぎてそれに縛られちゃった時は良いプレイ出来ない。
Y:あぁ。そう、自分の中で今日は駄目だったとかはあっても、あんまり絶望感みたいな感じにはならないよね。
C:まぁそういう時もあるよみたいなね。でも年に数回「今日はやったなぁ!」って時あるでしょ?
Y:あるある全然あるよ。1/6のみるくCRYSTALすごい良かったよ。止めらんない感あってさ。
C:あ、ほんと?あの時結構久々にあちゃ〜って思ったんだよね(笑)。
Y:ウソ!?やっぱ聞かないとわかんないね(笑)。
P:あんまり今までにない感じだったよね。
Y:そうかぁ。でも最近乗ってるよね。動きを含め(笑)。
C:うん。それは最近反省したからね。あまりにアピールが無さ過ぎるかなって。まぁダニエルウォンまで行かなくても、もうちょい普通で良いんじゃんと思って。
P:今まで自分で抑えてたんだ?
C:抑えてはいないけど、あまりにクールにやり過ぎかなって。CMTも「死体解剖してるみたいだよね」って言ってたっていうのを聞いて、そう見えてるのはまずいなと思って。まぁギャグだろうけどね(笑)。
Y:まぁね(笑)。そうか。
C:まだ行けると思ってるけどね。
Y:まだ行けるよ。
C:それでダンスマンみたいになってもしょうがないけど(笑)。
一同:あはは(笑)。
P:自分のやりたいようにやれば良いと思う(笑)。俺も別に人に見せようと思ってあんな風にやってないし。
C:うん。今まで意識的に無視してた感じあったから。あまりに見られすぎてるからGRASSROOTSだと。でも逆にそうしてるのが客に意識させてるのかなって。
Y:評価はイマイチなんだけど俺好きなんだよね〜ってDJいる?
C:そういうのはいっぱいいるよ。
Y:例えば?
C:AWANO君とか。
Y:あぁ〜AWANO君そうだね。
C:結構AWANO君に教えてもらった曲多いからね。
P:さっきも言ったけどCHACK君は良くなるんじゃないかなぁ。割とセオパリッシュとかそういう辺りの曲が好きみたいだから結構かぶってると思う。でもまぁ僕とかセオパリッシュとはまた違う色が出てくるかなぁって思うとこれから楽しみ。
C:YOU君は?
Y:誰だろうなぁ…。良いなと思う人はそれなりに評価あるからねぇ。でも好きなDJは一緒にやってると思うよ常に。
P:まぁ有名所でも。
Y:んー…空手君が好き。あいつは格好良い。
C:あぁ〜空手君ね。
Y:俺ね、最初にDJ CRYSTALとDJ PEECHBOYっていう名前を聞いて連想してたのは確実にこういう人達じゃないね(笑)。
P:え、どういうイメージ?
C:ダンスマンみたいな感じ(笑)?
一同:ははははは(笑)。
C:アフロのヅラ被ってディスコの替え歌とか歌うの(笑)。
P:CRYSTALっていうとどうしてもクリスタルキングとかね、つのだ☆ひろ的な(笑)。もしくは田中康夫とか(笑)。
Y:いやいやそういうのは思ってないんだけど、もっと悪い奴だと思った。何か話しこじれると胸ぐら掴むみたいなさ(笑)。
P:悪そうな奴は大体友達みたいな(笑)。
C:PEECHBOYは?
Y:PEECHBOYはねぇ、上手く言えないんだけど…
P:左耳にピアスとか(笑)?
Y:ははは(笑)。何かね、ノリノリな感じがした。常にいろんな人にギャグとか連発してるようなさ(笑)。
一同:ははは(笑)。
Y:だから<SLEEZY>は、いつも硬派なCRYSTALがキレて、それをPEECHBOYが何か面白い事言って止めるみたいな感じなんかなぁってイメージを最初に持った(笑)。
P:ジョンカビラとK DUB SHINEみたいな(笑)。
Y:ジョンカビラはどうだろうなぁ(笑)。
P:柳沢慎吾とか(笑)?
Y:そうそうそう(笑)!「またCRYSTALがキレてるよぉ〜。わかったわかった今俺が面白い事言うからさ!」みたいなさ(笑)。
P:「とりあえずチンポ出せば良いんだろ!?」って(笑)。
C:「NSC何期生です」みたいな(笑)。
P:間違えてNHCに入った(笑)。
Y:ははは(笑)。そういうコンビなのかなってちょっと思った。
P:YOU君に会う前に話しに聞いてたのは、すごい悪いっていう…
Y:ってみんなに言われるんだよね俺。「恐い人だと思った」とか。
P:マイマイ(PEECHBOYの彼女さん)がYOU君が踊ってるのを見て、「非常に悪そうな踊り方だ」って(笑)。
Y:そうなの(笑)?まぁ地元がすごい悪い所だったからさ。学校のトイレの個室のドアとか絶対ぶっ壊されて無かったり、駅前で鉄パイプ持ったB-BOYがたむろしてるような所だったから、そういう意味で変なサバイバルがあったっていうのはある。
P:違う意味でCRYSTALって高校の頃悪かったよね。
C:全然そういう方向のワルじゃないけどね。
Y:とりあえずリコーダーはすごい上手かったんでしょ(笑)?
C:リコーダーは上手かった(笑)。
一同:ははははは(笑)。
C:それは小学生の頃だよ。高校はリコーダーやってないよ(笑)。
P:"コンドルは飛んで行く"とか(笑)。
C:"荒城の月"とか(笑)。超速弾きだった(笑)。
一同:ははは(笑)。
C:あん時人生で一番楽器上手かったよ(笑)。
P:昔荒井にシンセもらったんだけど、真っ赤に塗ってあって、しかも変な幾何学模様みたいのが書いてあってさらにもう一回塗ってるんだ(笑)。
C:それはその落書きが気に入らなかったから塗りなおしたんだよ(笑)。
P:でそのシンセの裏側にNEW KIDS ON THE BLOCKのシールが貼ってあって(笑)。
C:意味がわかんない(笑)。別に好きじゃないんだけどね(笑)。
Y:ははは(笑)。で、どんな高校生だったの?
C:何か、不良っぽい不良じゃないけど、違う意味の不良だよね。クラスに全く解け込んでなかったよ。
P:何か野球部と一人で仲が悪かったらしくて、ある日ムカついて野球部の部室にペンキをぶちまけた(笑)。
C:アブない奴だよね(笑)。
Y:ははは(笑)。俺学生の時に一番陰険な事したのは、クラスの嫌いな奴の家に特上寿司を10人前出前して陰で見てた(笑)。
一同:ははは(笑)。
Y:で、配達に来たのが多分寿司屋の奥さんなんだけど、まだちっちゃい赤ちゃん背中に背負ってて(笑)。「頼んでねーよ!」とか言われてて、子供も泣き出しちゃって(笑)。だんだん笑えなくなっちゃってさぁ。
C:ははは(笑)。中高生ぐらいの時って一番アブないよね精神的に。
Y:アブないね。好きな娘のリコーダーを吹くとかさ、そういう発想もアブないもんね。あと、ちょっとマセた女の子は給食のバナナを食わないみたいのがあって、みんなで「食えよぉ!!」とか言って(笑)。
一同:ははは(笑)。
Y:「何組のあいつがバナナ食ってるよー!!」とか言ってダッシュで見に行ったりして(笑)。だから未だに女の人がバナナ食ってるとちょっと、「えぇ〜食っちゃうのぉ?」みたいな感じある(笑)。
C:ははは、そうなんだ(笑)。
Y:普通に考えたらそりゃ食うんだけどさ。ちょっと寂しいかなぁ(笑)。PEECHBOYはどんな高校生だったの?
P:僕はもう詰め襟を一番上までとめるような。
Y:あぁそれは何となく想像つく(笑)。
C:今もとめてるしね。
P:一番上までとめるのは三田格さんか僕ぐらい(笑)。
Y:英語の辞書とかちゃんと持って帰ってた?
P:勉強あんましなかった。友達が全くいなくて。休み時間に電気グルーヴとかを聞きながら(笑)。その後ろではカツアゲされてたりとか、ハルシオンの売買が行われてたりとか(笑)。そういう高校時代。
Y:そうなんだ。


free paper[canon#45](2006.2月号)/CRYSTALxPEECHBOYxYOU KOBAYASHI 三者対談(後編)

Y:CRYSTALは意外に男にモテそうで女にモテて、PEECHBOYは女にモテそうで男にモテるよね。
P:うん、7hoursの写真見たら男ばっかりだった(笑)。
C:でも別にモテようとも思ってないでしょ?
P:うん。
Y:俺結構思うなぁ。DJたるものモテてなんぼみたいなさ。絶対自分に有利に働くだろうみたいな。
C:あぁ〜。でもそれとモテたいっていうのは違うでしょ。
Y:モテる為に何かするとはないけど。でもPEECHBOYのアイソレーターさばきはセクシーだよね。あれは色気漂う。あの姿をフロアでみちゃうとある程度持ってかれちゃうよ。音楽どうこうじゃなくて空気がそうなっちゃう感じはすごいある。
P:別にそういう風にしようとか思ってないけど、DJやる時って全くそういうの考えないようにしるっていうか自然にそうなってるんだけど。何か愛がテーマとかでやろうとか思うと逆にそれに縛られて、なかなか思った以上のパフォーマンスって出来ないような気がして。今までの経験で。そういうのがあった方が出来る人もいるだろうけど。
C:タイプによって違うよね。西村さんは家で仕込んで行かないと良いDJ出来ないって言うじゃん。
Y:あぁ〜。DJ KRUSHもそうだよね。
P:うん、そうみたい。全部セットが決まってるらしい。「BACK TO BACKやりませんか?」とか言うと「いや、俺セット決めてるからそれは出来ない」って。
Y:ははは(笑)。そう、高倉建だよね。帰りにバッグ背負って帰る姿がさ、「お疲れした!!お勤めご苦労様です!!」みたいな感じになるよね(笑)。
一同:ははは(笑)。
P:でバッグ持って行く先に黄色いハンカチが(笑)。
Y:でも画になるよね(笑)。
P:DJ初めてすぐの頃とか、これを絶対かけたいとかあったけど、結局それに振り回されちゃうんだよね。最近そういうのがなくなって来たんだけど、あんまりそういうの考えないようになると非常に気軽に出来るよね。
Y:あぁそうだね。
P:だから場数踏んだ効果って一番そこの辺りかな。
C:毎回考えられないもんねいっぱいやってると。でもレコード選んでる時点でちょっと作為は入るよね。
P:うん、それは囲碁とか将棋と一緒でね、何手先まで読むかっていう。
Y:そうだね。その日を想像してバッグに詰めてく。
P:うん。それがまず第一段階で、第二段階はその現場での…
C:そのパーティを思い浮かべて選曲したやつと、どうなるかわかんないやつ持ってく。
Y:あぁそこは絶対必要だよね。俺も絶対持って行く。
P:俺全部どうなるかわかんないセット(笑)。
C:じゃあ適当にパッて取っても良いんだ?
P:そうそう。
C:そっちの方が逆に面白いね。限界の中でそれをどう使うかっていう。
P:うん。自分では気付いてなかったんだけど、去年の<HIGHLAND>の時、真利夫さんっていう人が僕のプレイ見てて、「最後の方になるとPEECHBOYは全くレコード選んでない」って言ってて。っていうのは、レコードバッグに50枚なり60枚入ってて、それが一曲ずつかけてくとだんだん減って来て、最終的に神経衰弱みたいになってるのかなぁって思って。
Y:あぁなるほどね。
P:でもそれがぴったり合っちゃうような事ってあって。そうなるとほんと自分でも楽しい。
C:そうなるとかなり良い状態だよね。
Y:ね。フロアも見えてるし、無敵感が味わえる。マリオがスター取った時みたいなさ。
P:うん。自分の家で棚から選んでかけるのより、現場で面白いパフォーマンス出来る理由っていうのを考えたんだけど、限定されてるからこそ発揮出来るんじゃないかなって思って。
C:全部あったら何でも出来るからね。自分の今までの経験の延長線上にしかならない。「この流れだったらこれだわ」って思っちゃってるからね。
P:今手元にあるレコードで何とかするっていう。それってはいろんな事に共通してて、曲作る時に、プロトゥールスだっけ?そういう良い環境で作っても意外と上手く行かない場合ってあると思うんだけど。結局成すものはひとつだからそれを絞るのが難しくなる。
Y:そうだよね。これも良いこれも良いだと結局まとまんないもんね。
C:そうだね。
Y:DJの時さ、かけた曲ってそのまま同じとこに入れとく?
C:分けるなぁ。
P:分ける。
Y:俺もかけたら一番奥に持ってくんだよね。
C:でもまた見たりとかするけどね。「この裏面が使えるかも」って。使った事もないのに(笑)。
P:そういう気分になるんだよね(笑)。
C:かけたら意外と良かったりするんだよ。そこで気付くみたいな。
Y:現場で発見(笑)。
C:家では絶対気付かないからね。その片面しか良いと思ってないからね。そういうの良くあるなぁ。
P:コンピレーション、例えばこないだ出たP&PのKENNY DOPEがコンパイルしたやつとかいろんなのが揃ってて全部使えそうな気がするんだけど、結局使うのって1、2曲になっちゃうんだよね。
C:DJやってて楽しいのって発見した時だよね。「これ行けるんだ」とかさ、「これからこれ繋いだら良いんだ」とか、自分でも予測出来ない事が起こった時に、客がどうかわかんないけど自分的には楽しいよね。
Y:あがるよね。
C:でもお客さんは別にそういう所聞いてないよね。お客さんはお客さんで楽しいツボが別の所にある。自分が全然良くなくてもお客さんは「良かったよ!」って言う時あるじゃん。それはそれで良いよね。
Y:俺は結構そこが不本意なんだよねぇ。「良かったとかそんな同情よしてくれよ」とかなっちゃう(笑)。
P:ははは(笑)。でも多分お客さんは本当に良いと思ってるからそれはそれで良いんじゃない?
C:お客はお客の視点で聞いてるからね。そこまでこっちで限定する事は出来ないからね。「こう受け取ってくれ」とか。
Y:まぁね。
P:あんまり、何か「この時こういう風に思ってやりました」って後付けで言うと、その時全く事前の情報無しで聞いたりした人でもその情報によって色付けられちゃうから、だからそういうのを避ける為に意識的にあんまり言わないようにしてる。
Y:そうだね。いろんな取り方出来るからね。
P:そこら辺いろんな考え方あると思うけど。例えば菊地成孔さんは「この時こういう風に思ってライブやりました」とかって結構饒舌に語る人だし。
Y:そうかそうか。でも最近ね、二人と良く一緒にやるようになってね、すごいしっくり来るね。
C:具合良い(笑)?
Y:具合良いよすこぶる良いよ(笑)。あんまり同じ人とやる事なかったもん今まで。だから何で合うんだろうっていうのが気になる。まぁ俺が思ってても二人がどうかはわかんないんだけどさ。
C:俺は、あんま何も考えてないけどね。YOU君に誘われたりするのは縁だから、だからそれが良い事のような気がするからそのままやってるだけみたいな。
P:俺もそうだな。
C:意識的に誰とツルみたいとか思わないようにしてるから。だからそうすると、向こうから来たものは絶対良い事だから無条件で信じられるっていうか。そういうスタンスだからね。
P:なるべく自分のスケジュール合う限りは誘われたら嬉しいからね。そこで全然違うものが見えたりするし。
Y:なるほどねぇ。
P:逆に何か、ある戦略を持ってとかっていうと、全部それの原理で動いちゃうから、あんまり上手く行かない気がする。
Y:あ〜。どっかで出ちゃうしね。
P:単純に本人が楽しくなくなっちゃうよね。だから割とそういうのなしで、オープンエンドな感じで。
C:何も考えてなくてこれだけ一緒にやる機会があるって事は、一緒にやった方が良いって事だと思うんだよね。
Y:うん。何となくね、二人がそれぞれやって来た事もあるだろうし、俺もそれなり何かしらあった訳で、でも出るとこ出てるし引くとこ引いてるっていうのがすごいしっくり来てるんだよ。
P:そういうのをCRYSTALとか僕とかに感じてるっていうのはすごい嬉しいし、こういうご縁が出来たのは良いなぁって思うよね。別にうちらとやる事でYOU君が何か変わるっていうのじゃないだろうし、単純に一緒にやったらパーティが楽しくなるだろうなぁっていう。
Y:そうだね。やっぱり俺も不純な奴だから、あんまりそこまで一緒にやろうやろうって言える人がいないっちゃいないんだよね。「一回やったからもういいかなぁ」みたいな感じがぶっちゃけあるんだけど、ただ二人に関しては何度一緒にやっても面白いだろうなっていうのがある。

──DJとしての最終目標とかありますか?
C:国民栄誉賞とか(笑)?
Y:出たぁ(笑)。でもそれは思う。家族を呼びたいなぁとか。イチローがお父さんとか試合に呼ぶじゃん。
C:あぁ、堂々と。これが俺のやってる事だ!的な。
Y:そう。ブースに立たせたいとか。無い?
P:何かをリリースしたいとかそういう一個一個のプランはあるけど、最終的にどうとか、DJプレイの時でもそうだけどそういう目的地はあんまり決めないようにはしてる。
C:いつまでやりたいとかも決めてないしね。やめたくなったらやめようかなって。もうちょっと考えた方が良いのかな?国民栄誉賞取るとか(笑)。
Y:いや、そんな事ないんじゃん(笑)?
P:ミックジャガーがナイトの称号もらったりしたしね。
──最後に<SLEEZY>への意気込みを聞かせて下さい。
P:んー、まぁ毎回毎回いろんな事を試してみたりとか、DJに限らず照明やら飾り付けやら、ラウンジどうするかとかも含めて、毎回面白いものになったらいいなとは思います。それで今後どうなるかっていうのは、まぁ想像してもしょうがないっていうのもあるし、人間の想像力ってそこまで追い付かないのもあるし…
C:今までと違う事が出来そうで楽しみだよね。色々出来るからね。あと知らない人もいっぱい来てくれそうだからそれも楽しみ。
P:あんまりいっぱいいても困るけど変な人もやっぱ来て欲しい。直接は関わり合いたくないけど(笑)。             (おわり)