2009年03月26日

申し訳ありませんが

いつも目を通して頂いてありがとうございます。

本業が忙しく暫くお休みさせていただきます。

また戻ってきますのでその折は是非遊びに来てください。


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2009年02月25日

セレブ来襲

c7fb55fe.JPG今日は炙った青柳といい季節
になってきたので出汁で炊い
た山菜のうるいで日本酒を軽く一献。

醤油の香りが日本酒を進める。

最近、わりと頑張ってジムに通うようにしている。

どこかの機会でやらないと、15年くらいかけて蓄積された内臓脂肪を除去しなくては、いつか破綻をきたしそうなので。

先日、自分にしては25分間もルームランナーをやり終えて、満足しながらシャワーを浴びに階段を上がろうとしたところ、受付に60才前後のいかにもセレブなオバサマとティップネスのスタッフが何やら押し問答をしている。

面白そうなので受付の前にある興味も無いプーマやアディダスのTシャツを眺める振りをして聞いていると・・・エッセイ・随筆ランキング

「どうして駄目なの」
「いや、面倒でも毎日持ってきていただいた方が」
「他のお客様も使ってもらって構わないんだから、そちらにとっても損は無いじゃな い」
「いや、前例もありませんので」
「官僚みたいなこといてるんじゃないわよ」
「こんなにあるんだからそう減らないわよ」
「でも・・・」

セレブは受付のテーブルに並べられた12本のシャンプーを手で叩きながら白熱している。

どうやら、シャワー室の備え付けのシャンプーが気に入らないから、持ち込んだビダルサスーンを入れてくれと言っているのである。そして、他の人も使って構わないといっている。

凄い話しだ。こういう場合はビダルサスーンが何故かピタッとくる。

「溝口さんは一週間に一度くらいしか来ないから、結構無くなると思いますよ」
「そんな事ないわよ。あの右から三番目のシャワーは意外とみんな使ってないわよ」
「確かに使ってないかもしれませんが、口コミの力は凄いですから。如何せんビダル サスーンですよ」
「何、ビダルサスーンがいけないの。ティモテならいいの?」

天下のティモテの登場である。

「いや、すみません。銘柄がと言う事ではなく、やはり小さい容器に入れ替えて持ち 込んでもらった方が」
「あなたねー、詰め替えた事あるの?物凄くこぼれるのよ。エコじゃないじゃない」
「じょうごなどを使って頂くと巧く入るかと」
「じょうごについた分がエコじゃないじゃない」
「ビダルは意外とお客様を呼ぶんじゃない」
「確かに呼ぶかもしれませんが」

これは一向終わりそうも無い。テーブルの上に並べられたビダルサスーンに目を移したと時、自分が女性物のピンク色のスパッツを握っていたことに気づき、あわてて退散した。

[今日の一品]
青柳をリードでよく拭き。酒と醤油を同割りの一杯醤油につけてからサッと炙る。
うるいは出汁と塩少々で炊き、器に盛りつける。これがなかなか旨い。





 




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2009年02月05日

じゃあ、実際どれだけかかんの?

61c0b1a9.JPG今日はビンテージカヴァ
頂いたので、かすべ(えい)
とキャベツのソテーを肴に
お洒落に一つ。

この組み合わせは非常に良く
合う

昨日久しぶりにジムで運動をしてきた...エッセイ・随筆ランキング

何故運動をしてきたなどと変な言い方をするかと言うと、前日の酒を抜きにサウナにだけ行くことはしばしばあるからだ。

いつもはランニングマシーンをやるのだが、昨日は何故か無性に泳ぎたく、出てきた腹を気にしながらも、ブドウの柄の入っている海パンに足を通した後、プールの扉を開いた。

珍しく物凄く空いていて、二、三人が泳いでいるだけだった。

バスタオルを置いてスイミングキャップを被り、プールサイドに着くころには、何と僕のほかに泳いでいる人は一人になった

今プールのちょうど中央あたりを、黒い水着が一つ泳いでいる.

柔軟をし、水中眼鏡を掛け、水の中に入って、向こう岸のプールサイドを見たときに少し、不思議なような気がした。黒い水着が、まだ向こう岸に着いていないのである。

ここのプールは多分20メートルくらいだろう。

でも、細かい事は気にせず、割と得意のクロールで泳いだ。

日頃の酒の飲みすぎもあり手足の動きもどこと無く鈍く、既に軽く息が上がっている自分に嫌になりながら、そろそろ向こう岸に着くだろうと思った時、黒い物体を追い越した。

僕は腕で一掻きし、プールサイドに手を着き、立ち上がると、その数秒後、隣のレーンのから、黒い物体が顔を出した。

70歳くらいのおばあちゃんで全身ピッチピチの黒い水着で覆われている。

僕は息を整えながら、ゆっくりと考えた、僕がプールサイドに着いてプールの中央に黒い水着を発見し、柔軟をし、コチラの岸に泳ぎ着くまで、ゆうに10分はかかっている。久しぶりだったので割りとしっかりと柔軟をした。

おばあちゃんは10メートルを10分かけて泳いでいるのである。

ゆっくり泳ぐ健康法でもあるのかなと考えていると、おばあちゃんは、ゆっくりとプール再度をよじ登り椅子に掛けてあったバスタオルを取り、ゆっくりだが颯爽と歩いていった。驚くべきは

颯爽と歩くおばあちゃんの水着には縦に綺麗な英語でレーザーレーサーと書いてあった。

あれ着てなかったら、10メートル何分かかるんや。

その日はおばあちゃんが気になってもう一本泳いですぐに帰った。

[今日の一品]
かすべ(えい)の切り身に薄く塩コショウをし、小麦粉を叩いて、フライパンにオリーブオイルを敷いて両面カリッと焼き上げる。

別のフライパンにバター多めの一欠けを入れ、白ワイン大さじ2、白ワインビネガー大さじ1、砂糖小さじ1、水大さじ2、塩小さじ1をいれ半分くらいまで煮詰める。

さっと茹でたキャベツとかすべを器に盛り付け、ソースを掛けまわす。この組み合わせは異常に旨い。ほうっておいてもカヴァが進む。


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2009年01月28日

感動の1コマ

1c331b13.JPG今日は鯉川という山形の
酒蔵に行ってきたので、
お土産に買ってきた純米
酒に合わせて、漬け寒鰤
を一つ。

徒然なるままにテレビをザッピングしていると、20人くらいの精悍な男たちが、涙を流しながら天高く帽子を放り投げる映像が目に飛び込んできた・・・エッセイ・随筆ランキング

何でも自衛隊の入団してすぐの四ヶ月の厳しい訓練のあと、最後、感動のあまり帽子を投げる感動の瞬間の1コマだそうだ。

映像として見ていても、何やら感動がこちらまで伝わる。と同時に、どこか滑稽な光景に見えるのも否めず、悪いと思いながらも心の奥で失笑している自分がいる。

失礼な話しだ。

こういう象徴的なものを天高く投げる光景はもしかしたら、僕らの知らないところでも行われているのかもしれない。

例えば、

ボクシングの厳しい合宿を終えた後、裸の精悍な男たちが涙を流しながら、天高く投げられた

マウスピースを放り投げ、パシャリ。

他には、

苦情係のオペレーターたちが厳しい研修の後、事務服をまとったうら若き女性たちが涙を流しながら、天高く投げられた

電話の子機を放り投げ、パシャリ。

もしかしたら、こういうのも

今の政治家は不甲斐ないから庶民の力を見せつけようと、集まった関西のおばちゃんたちが、合宿を終え、20人ほどのヒョウ柄のTシャツを着たおばちゃんたちが涙を流しなが、天高く放り投げられた

バッグから取り出したアメちゃんを放り投げ、パシャリ。

マイナーなところでは

全国から集まった精鋭の鍋奉行たちが、「夏にも鍋を」のキャッチフレーズを掲げ、少林寺のような合宿を終えた後、ガスコンロの熱で汗を額に滲ませ、涙を流しながら、天高く投げられた

ボロボロのオタマから投げられた灰汁を放り投げ、パシャリ。

僕たちの知らない世界は他にも色々とあるのだろう。

[今日の一品]

さくに取った寒鰤(かんぶり)を炙り醤油と味醂を1対1で合わした漬けタレに1時間漬ける。それをきっつけ、器に盛り酢橘を搾る。握っても良し。本当に旨い。


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2009年01月14日

嘘やろ!

da963476.JPG今日は絶対お奨めの一品。

サバのスモーク。付け合せは
アスパラの昆布〆。

生食用のサバを使用のため、
非常にしっとり。

生意気にカヴァなんぞを空けてみました。

今日は非常に寒かったため、いつもの自転車通勤を断念し、バスに乗り込む。

同じことを考えている人が多いのか鮨詰め状態。

疲れた顔のサラリーマンやら、テンションの高い女子高生二人組がいたりと久しぶりのバスに世間を少し垣間見る。

急いでいるのか、やたらと運転の荒いバスで、ブレーキを踏むたび乗客は右往左往。痴漢の冤罪が増えている昨今、僕はアホみたいに二本のつり革を両手で握っていると、隣のおばさんに睨まれる始末。

女子高生の声のボリュームが上がったり下がったりしているところへ、突然、

着信音が鳴り響いた・・・エッセイ・随筆ランキング

これがシンディーローパーのHEY NOWである。

着信音が鳴り止まなかったため車内は一瞬静まり返り、誰が取るのかとみんな声を押し殺した。それでも鳴り響いた。多分メールの着信音なんだろう。

やっと鳴り止んだので、僕は必然的にあたりを見回すと、誰も携帯を触っている様子がない。流石にこれだけ鳴り響くと、恥ずかしさのため取れないだろうと思っていると、シルバーシートに座っている70過ぎの地味なおばあちゃんが何やら携帯をいじっている。

まさかそんな事はない。なんせHEY NOWである。

僕はおばあちゃんがたまたま触っているのだろうと合点し、平常心を保った。

バスがまた暫く進むと、またHEY NOWが鳴り響いた。

今度は割りと早く鳴り止んだ。
まさかと思ったが、おばあちゃんを見てみるとまた形態をいじっている。

先ほどのメールがまだ打ち切れていないのだろうと思い、おばあちゃんにあの小さな画面はきついだろうなと思っていると、バスは駅に着き、ドアが開いた。

次の瞬間また車内に、今度は違う曲が鳴り響いた。

タイム アフター タイムである。

降りようとする乗客の視線が一点に釘付けになった。

さっきのおばあちゃんが「もしもし」といったのである。

今度は電話の着信音なのである。

おばあちゃんは地味な風体からは想像もできないほど明るい声で、こう言った。

「だから今日はイタリアンにしようって」

日本もまだまだ捨てたもんじゃない。

[今日の一品]
サバを三枚に卸し、砂糖を30分、その後塩で1時間半〆る。綺麗に塩を洗い流して水気を拭き取った後、中華鍋に桜のチップを入れ火に掛け、中に網を入れその上にサバを置いてアルミホイルを掛け、15分ほどスモークする。軽く塩をした昆布にアスパラを1時間〆たものと一緒に器に盛りつける。

絶対に生食用のサバを使ってください。本当に旨いですよ。

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2009年01月05日

憧れの観覧車

be8ca9b3.JPG今日はなかなか入手しにくい
高級魚あずき羽太を頂いたの
で、カルパッチョにしよう。

白ワインと合わせると羽太の
甘味が引き立って非常に旨い


正月なので例年のごとく実家の石川に帰った。

僕の住んでいる町は非常に石川でも田舎で有名な物と言えば、ヤンキースの松井や元首相の森さんなど人が有名な街である。

しかし、昔は日本海側最大の遊園地が幅を利かせ、ゴールデンウィークや夏休みなどはすずなりの列が出来ていた。

そんな遊園地も今では有り得ないくらい閑散としていて、車で横を通るたびに悲しくなってしまう。

先日も車で通ったら、殆んど人が居ず、あまりの寂寥の思いに、少し時間があったこともあり、Uターンをして、一人遊園地に入り、子供の頃憧れだった、観覧車に乗るべく、チケットを買った・・・エッセイ・随筆ランキング

30過ぎのおっさん一人に切符を切るバイトの女の子も不審な表情を浮かべながらも乗り込んだ。

小さい頃あんなに大きかった観覧車も大都市にある遊園地の観覧車に比べれば、圧倒的に見劣りしていることは当然ながらも、上に昇っていくに従い白山連峰の山の稜線がくっきりと浮かび、そこそこ感動もしながらてっぺんに近付くと、二つ先の観覧車の中に五歳くらいの女の子が一人入っているのに気付く。

何故か非常に心踊り、あの子位の年齢では僕の小さい頃と同じようにこの寂れた観覧車でも胸躍るのだろうと感激している最中、良く目を凝らすと、女の子は全く外を見ていないのである。

猫背の姿勢で足元を座りながら凝視している。

そう、観覧車の中で一人、まさかのDSに夢中なのである。確かに天空高くでやるDSも一味違った味わいがあるのかもしれないのである。しかし、観覧車でDSだ。

こんなのはラブホテルで離婚届にサインをしているような物である。

呆気にとられているうちに、それほど高くない観覧車は地上に着き、僕も降りることを余儀なくされた。

女の子は持っていたDSをバッグにしまい、お父さんのもとへ走って行き、こう言い放った。

「ムチャクチャ綺麗だったよ。でも高すぎてちょっと怖かった」

子供は子供で気を使っているのだろう。

[今日の一品]
あずき羽太をそぎ切りにし、器に並べスライスした紫玉ねぎを飾り、オリーブオイルと塩コショウ、オレンジを絞ったドレッシングをかけまわす。羽太の甘味とオレンジが非常に良く合う。鯛などでもオレンジとの愛称は良い。平目はスタンダードにレモンのドレッシングが良く合う。

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2008年12月12日

知り合いじゃないよね

27691d10.jpg今日は久しぶりに塩辛でも
作りましょうか。

本当にこういう物は少し手
間でも自家製がいいですね。
出来合いの物は食えたもん
じゃありません。

昨日初めての体験をした・・・エッセイ・随筆ランキング

僕は自転車に乗って家路についていた。まあ、いつものペースで遅くも無く速くもないペースで自転車をこいでいた。

毎日通っている分、私は流石に家に着くまでの最短のコースを熟知している。

鼻歌を歌いながら自転車をこいでいると、後ろから年の功なら50歳の初老の紳士が最新式のバイシクルで僕を追い抜いていった。僕は気にもかけず、鼻歌を歌いながら
直進していく紳士を横目で見ながら、二度左折右折を繰り返しマイペースで角を曲がった。

暫く走ると、もう一度僕は自転車に抜かれた。

抜いていったのは先ほどのバイシクルだった。

軽くお互い旧知の知り合いのように目配せを交わし、再度僕は直進する紳士を横目に角を曲がった。僕は鼻歌が何となく乱れ、先ほどと同じ歌詞を歌っているように感じながらも左折右折を繰り返し、また大通りに出た。

すると、何ともう一度バイシクルに抜かれた。

こうなってくると、僕の鼻歌は乱れに乱れまくった。

50メートルほど走っただろうか、前を走る紳士は、何を思ったかバイシクルのスピードを緩め始めた。僕は不思議に思いながらもバイシクルをゆっくり抜いて、暫く走り始めた。背中に老紳士の視線を感じながら、角を曲がった。

いつものようにブレーキを掛け自転車に鍵を掛けて振り返ると、老紳士が僕のマンションの駐車場で、アホみたいな顔をしてバイシクルにまたがっていた。

老紳士は頭をフル回転させて取った行動の結果、近道だと思ったことが見ず知らずの人間の見る必要もない駐輪場に立ちすくむ事になった。

僕は老紳士に一礼をすると、老紳士は何事も無かったように駐車場を後にしていった。

[今日の一品]
鮮度の良いするめ烏賊を掃除して、腸に一時間位強塩をし、冷蔵庫に入れる。
烏賊の身を一時間位、外で風干しにし、細かく刻み、塩を洗い流して水気を拭き取り、裏ごした腸と煮切った少量の酒と味醂で合える。好みによって、塩を取った腸を一日寝かしてもまた旨い。





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2008年11月30日

そりゃそうだ

efe798de.jpg今日は美味しそうな
槍烏賊が売っていたので
さっと炊いて熱燗で頂く

こう寒くなってくると、
どうしても熱燗に手が伸
びる。

先日から、家の玄関の電球が切れて、真っ暗で難儀している・・・エッセイ・随筆ランキング

今日は一念発起し、電球を代える。これが結構高く、踏み台を用意し必死に手を伸ばしながら取り付けるも、接触が悪いのか巧くつかない。懐中電灯を持ってきて細部を確認し、何度も確認するがこれがなかなか巧く行かない。

こんな電球を一つ変えるのに額に汗を滲ませながら、幾度も手を大空高く掲げるも、
明かりはウンともスンとも言わず、真っ暗の中30男が四苦八苦している。

今度こそと思い、揺れる踏み台につま先立てをしながら、再度手を伸ばしていると、

玄関のチャイムが鳴り、

「宅急便でーす」

の声、この真っ暗の中、申し訳ないなと思いつつもドアを開けこの間頼んだワインが届く。

代引きで19060円とのこと、部屋に戻り20000円を取り、暗闇の中宅急便のお兄ちゃんにお金を渡すと、

「少々お待ちください」

と言いながら、お兄ちゃんはバッグからお釣りを渡そうと探し出す。

これがまた暗いので、お兄ちゃんは小銭を探すのに難儀している。

当然僕は気を使い、もう一度踏み台に足を乗せ、明かりを付けようと試みるも、どうしても巧く行かない。

お兄ちゃんも揺れる踏み台を見ていられず、抑えてくれる始末。

ここははやく明かりを付けることを最大の目的とし、お兄ちゃんに頼みごとをする。

「申し訳ないんですが、そこにある懐中電灯で僕の手元を照らしてもらえますか」

お兄ちゃんは気を使って電球のあたりを照らしてくれる。僕は早く帰ることを先決と考え、

「もう少し右を照らして、いや、もう少し」

お兄ちゃんも気を使い、懐中電灯の角度を変えたりしてくれていたのだが、暫くすると、こういう声が聞こえた。

「向きを変えていいですか?」

僕はすかさず、

「お願いします」

と答えた。すると突然、必死に伸ばしている指先が暗くなり、どうしたのかと思って下を見ると、お兄ちゃんは

「お待たせしました。お釣りの940円です」

煌々と輝く懐中電灯の明かりはおにいちゃんのバッグを照らしていた。

そりゃそうだ。

と合点が行った時、ありがとうございましたの声と一緒にお兄ちゃんは消え、恥ずかしい気持ちで胸が張り裂けそうになった時、天井の電球が輝きだし、僕を照らした。

[今日の一品]
槍烏賊を掃除して、鍋に酒と水を同割にし、そこへ酒の半分の量の醤油と砂糖を少々加えさっと炊く。

こういう肴はこの時期非常に旨い。





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2008年11月15日

寒い

64e38f43.jpg朝晩の涼しさもあっという間
に過ぎ去り、肌寒い日々が続
きます。こうなると当然鍋。
今日はピノノアールに合わせ
て鴨鍋を頂きます。

先日、久しぶりに秋の京都に行ってまいりました・・・エッセイ・随筆ランキング
紅葉シーズンということもあり、新幹線はセレブおば様方で大変な賑わい。

夜はいつもお世話になっている西院にある料理屋魚津屋さんへ足を運ぶ。

いつもながらの河豚のテッピとクレソンで始まり、いつものようにホッと落ち着き、ご主人と会話を楽しむ。隣を見ると吃驚。元大臣が楽しそうに酒を酌み交わしている。大臣もカウンターで食事をしている事に魚津屋の凄さを感じながら、感じの良さに好感を抱く。

ご主人と話していると、京都の景気の悪さは筆舌に尽くしがたいそうだ。

この店は本当にお気に入りで、値段もしっかりするのだが、自分の現在の立ち位置を
確認したり出来る貴重な一軒だ。

知人と会うことになっていたのでいつもはあまり寄らない木屋町に繰り出し、タクシーを降りると唖然。

あの天下の木屋町に人影が全く無いのである。確かに平日の22時と言う事もあるのだがそれにしてもおかしい。知人が別の友人を連れてきて飲んだのだがその方が、京都で六店舗ほど飲食店を経営して、別に不動産業もやられているのだが、この半年、本当に京都は酷いということ。ふと、行きしなの新幹線を思い出し、あのおば様方はいずこに?

次の日和久傳さんでランチを頂いた後、いつもの新京極にある京極スタンドで昼から一杯引っ掛ける。

この店は景気など我関せず、いつもの賑わい。作業着の方がいれば、ループタイをした大学教授らしき人々がごちゃ混ぜになり、グラスを傾けている。

そして何より働いているおばちゃんが5人ほどいるのだが活気にみなぎっている。

このおばちゃんがみんな本当に美人なのである。と同時に、いかつさも半端無いのだが。生一丁をハモッた時など、ここは宝塚かと見紛うほどである。

何組みかといわれると非常に困るのだが、たまたま真ん中の通路に五人揃ったときの華やかさは、ラインダンスさへ髣髴させるほどだ。

こういうおばさんが景気を救うのかもしれない。

アホな事を考えながら飲んでいる時が一番である。

[今日の一品]
鍋に出し汁13 醤油1 酒1 味醂0,5 塩適宜を入れ、沸かし、京揚げ、茸、
しろ菜、九条葱を入れる。沸いたら、鴨を投入し、赤い色が残るうちに食べる。
この時期我が家の必須アイテムである。




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2008年10月29日

ドルなの?

a77048fd.jpg先日心の底から尊敬する
知人の方に唐津の中里隆
さんの20年前くらいの
作品のぐい呑みを頂いた
ので、日本酒を注ぎ、今
日はかますを塩焼きして
一献。

脂の乗ったこの時期のかますは非常に旨い。株価が7000円を割るという異常事態の昨今、これもまた脂の乗ったおばさんたちが底値だと信じて、株を買うために証券会社の相談窓口はパニック状態だという・・・エッセイ・随筆ランキング

そこは当然無知なおばさん。陳腐な質問が当然のごとく横行しているらしい。

例えば、

「何故円高になると株が下がるの?」

「上がる株を10個ほど教えてくれない?」

この辺はまだましで。酷いのになると

「PERって何なの? ドルなの?」

など意味不明なものがあるらしい。
そこで当然私はまたも陳腐な質問を想像してみよう。

「この間餅を食べたら喉に詰まったの?カトキチの株は買わないほうがいいかしら」

賢いおばさんが蒟蒻ゼリーから連想したのだろう。餅がのどに詰まったのは個人の問題だろう。

「てんやの株を買おうと思うのだけど、やっぱり株主優待だとサクッとしてないかしら?サクッとしてないと心もサクっとしないこと無い。そんな事無い?あなた」

よっぽど、サクッとしてないと嫌なのだろう。

「もうすぐボージョーレーヌーボーが出るじゃない?ヌーボーってドルなの?」

おばさんはドルか、ドルじゃないかが気になるらしい。

「冬瓜って瓜それとも株?」

この質問にいたっては相談員も困り果てるだろう。

そういえば何で株って言うのだろう。僕もいっちょ聞いてみるか?

(受話器を取って電話を掛ける)

トゥルルルルル、トゥルルルルル、ガチャ

「只今込み合っております。そのままお待ちになるか、暫く経ってからおかけ直しください」

恐ろしい質問が今宵も横行しているのだろう。

[今日の一品]
かますを三枚におろし、薄塩をして冷蔵庫で30分ほど寝かす。
両妻にしてかますに金串を二本打ち、焼き台で焼く。
途中裏表に酒を振り掛けるとふっくらと焼きあがる。
一緒に焼いた椎茸と一緒に器に盛りつける。
旨い。












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