2005年05月13日

日本人の平均体温が下がっている。

今日も睡眠の話はお休みさせていただきます。
ひとつのことに集中できないタイプですので申し訳ありません。
と言うか、日々いろいろな健康に関する情報があり、それらに目を通していますと、みなさんにお伝えしたくなるものがたくさんあるんですね。

まあ、今日のお話は全く睡眠と無関係と言うわけでもないのですが、主題は日本人の体温についてです。

みなさん、ご自身の平熱ってご存知ですか。
私が普段診療しておりまして、よく気になりますのは、「私は平熱が低いから・・・」とおっしゃる患者様が多いということです。
ちょっと風邪気味ということでいらっしゃって、お熱はありますか、と尋ねますと、36.5度だけれど平熱が低いので、自分にとってはこれは発熱しているのだとおっしゃるのです。

私は本当に日本人の平熱がそんなに低いとは思っていませんでしたので、多分測り方が悪いのだろうと思っていました。
最近どこの家庭にもある体温計は電子式のものが多いと思いますが、実は2種類あるのをご存知でしょうか。
ひとつは実測式といわれるもので、もうひとつは予測式といわれるものです。
実測式はピピと音がなっても、そのまま脇に挟んで約10分しないと本当の体温を示しません。
予測式はピピと音がなった時点でほぼそのときの体温を示しています。
ご自身のお使いになっている体温計がどちらのタイプかよく調べてみてください。
昨年だったと思いますが、NHKの「ためしてガッテン」だったと思うのですが、日本人の体温(平熱)を道行く人々をランダムに測ってもらうということをやっていました。
そのときの結果ではサンプルの数としては数十人だったと思いますが、その方たちの平熱は、きちんと測れば37度だったのです。
私も医学部の学生時代から日本人の平均体温は37度であると教えられてきましたから、その結果には何ら疑問を抱きませんでした。(だから37度以上を発熱しているというのです。)

ところが、最近は日本人の体温が低下してきていると言う説があるのです。
確かに平熱が35度台の人もまれではなくなっているようです。
その原因としては運動不足やストレス、間違った入浴法、食習慣の問題、不要な薬の飲みすぎ、などが挙げられています。

体温が低下すると何が一番怖いかと言いますと、免疫力が低下することなのです。
実はがん細胞が最も増殖しやすい温度が35度なのです。
つまり、平熱が下がると免疫力が低下し、ガンが発症しやすくなると考えられるのです。
一度みなさん、ご自分の平熱を測ってみてください。
その時は先ほど述べましたようにご使用になっている体温計が実測式か予測式かを確認してくださいね。
そして、もし平熱が36.5度から37度の間にない方は、健康状態を維持するためには体温を高める必要がありそうですね。
特に本当に平熱が35度台であればかなり深刻ですね。

風邪の初期に寒気がしているときなどによく「葛根湯」という漢方薬を処方されることがあると思います。「葛根湯」は体温を高める作用があります。
体温を上げることによって免疫力を高めていると言えるでしょう。
また、「手当て」という言葉があります。
これは、患部に手を当てることによって、その部分を温めるという意味があります。

ついでにお話しますが、風邪を引くとお風呂に入ってはいけないと思っておられる方が非常に多いのにはびっくりします。
今もお話しましたように、風邪の時には体を温めるような「葛根湯」という漢方薬を処方されるのと同じように、お風呂にゆっくり浸かって体を温めることが実はよいのです。
風邪を引いたときにお風呂に入ってはいけないという習慣を持っているのは、世界中でも日本人くらいではないでしょうか。
欧米では風邪を引いたらまずお風呂に入って体を温めるというのが常識です。
ただし、日本人は一般的に熱いお風呂が好きですから、ちょっと問題がありますが・・・。
熱いお風呂は体力を消耗しますし、体の表面しか温まりませんから風邪の時には役に立たないばかりか逆効果かもしれません。
風邪の時には体温より2度程度高めのお湯(大体39度程度がいいでしょう)にゆっくり浸かることによって、体の芯から温まることができます。

さて、今日は日本人の体温が最近低下傾向にあるというお話をしました。
そして体温が低いと免疫力が低下してガンやさまざまな疾患のもとにもなります。
具体的に体温を上げるためにはどうすればよいのかは、また改めてお話いたしますが、とりあえず先ほど書きましたような体温を下げるような原因を改善していくことが大切だと思います。

またまた、今日も脱線してしまいました。(「脱線」という言葉は最近は禁句でしょうか・・・。)


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健康な人の体温って、36.89℃って知ってました? でも、最近日本人の平均的な体温が下がってきているのです。 http://blog.livedoor.jp/mochimut/archives/21886405.html 原因は食生活や日々のストレスにあります。 そして、すべての病気は「体の冷え」に原因があ....
体を温めると病気は治る【ハーブの紅茶でストレス解消】at 2007年03月03日 15:17
この記事へのコメント
4
大変参考になりました。
早速、実践してみます。
Posted by クマクマ at 2007年07月06日 11:51
4
私自身、平熱が35度台で、36度台になると発熱していたと感じていた人間です。10年も昔から同じ体温計を使用してきた中で、ここ数年平熱が下がった印象を受けます。
30歳近くなった最近では、風邪を引いて発熱しても、布団にはいって体が温まっているときだけ昔感じていた「あー熱だ」という間隔があるだけで、布団の外に出て体が少し冷えると辛さが和らぎ、普段どおりの生活を送る事ができます。
体質がかわったのかなーと気楽に考えていただけでしたが、この話を聞いて大変参考になりました
Posted by クロゴマ at 2008年02月04日 08:55