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鍋を囲めば、湯気の向こうにあの人の本音が見えてくる…。大好評・鍋企画、今回のお客様は−。
荒木「こんにちは!」
来ました!荒木選手。周りをアッと驚かせるような超ファインプレーをやっても涼しい顔。ひとたび塁に出れば、何かをやってくれそうな存在感。とにかく見ているだけで楽しめる、野球の申し子・荒木。今年は全日本にも選ばれ、名実ともに球界を代表するスターとなりました。
そんな荒木と鍋をつついて大盛り上がり!。完全試合で日本一を決めたあの伝説の試合。たびたび魅せたファインプレーの秘密を本人が語る。
福留、衝撃のメジャー移籍。荒木が語る、大親友への思いとは−。さらにこんなお宝映像も。そして、佐藤からこんな禁断の質問が−。
佐藤アナ「落合監督と、星野監督。どっちが好きですか?」
荒木「(笑)危ない。ちょっとおかしいでしょその質問(笑)」
思わず崩れたポーカーフェイス。一体どうなる!?荒木鍋〜!。
今回の宴は、木曽路さんで美味しいしゃぶしゃぶをいただきま〜す。
佐藤「長いシーズン、ホントにお疲れ様でした〜」(と乾杯)
川又「うまいね〜(笑)」
荒木「もうお酒僕飲めませんから、先に言いますけど」
佐藤「飲めないんですよ川又さんも」
荒木「川又さん飲めないんですか?」
川又「飲めない」(…と一気飲み)
佐藤「(笑)やめといた方がいいですよ、もう」
荒木「やめた方がいいんじゃないですか?」
川又「いや、1杯・2杯ってすごい美味しいんだよ。やっぱり女性に注いでもらうと」(荒木苦笑)
佐藤「普段言わないようなことをね、このコーナーだとよく言うんですよ」
荒木「あ〜。ちょっと、でも雰囲気違いますよね、テレビ局にいるのと、ここで、こうしゃべるのって。ちょっとしゃべっちゃいますよね、ついついね(笑)。あまりしゃべらないでおこう」
佐藤「どんな印象なんですか?川又さん。覚えてます?かすかに」
荒木「僕はやっぱり…『あの人だけは気をつけろ』って言われました」
川又「わお〜」
荒木「ほんっとに言われました。『挨拶しっかりしとけ。しっかりしてる人だから』」
川又「渋いねぇ(笑)」
佐藤「渋くない」
…と、ここでお肉が登場。すでに出来上がった川又だが、大丈夫か!?。
佐藤「どうですか?しゃぶしゃぶは」
荒木「好きですねぇ。3日までだったら連続でいけますね」
川又「3日連続でいける。野菜もね、しっかり」
荒木「野菜、食べますね最近よく」
佐藤「じゃまず野菜から…僕が入れて…」
荒木「あっいいですよ、僕入れましょか?」
川又「いやそんなぁ。僕やりますよ」
荒木「光栄です」
川又「豆腐から入れよか?」
荒木「何でもいいっす(苦笑)」
佐藤「薄気味悪いですよねぇ。先輩がこうやってね、『豆腐から入れる』っていうと」
荒木「そうですねぇ。何か考えがあるんすよね、川又さんにかかると」
川又「ないよ何にも!」
荒木「いただきます!」(ちゃんと手を合わせて)
川又「食べて食べてよ〜」
佐藤「分かるんですよ、僕見てて。『この人とは何かうれしい』と思うと、猛烈にピッチ上がるんですけども、しゃべりのピッチだだ下がりなんですよ」(川又のことです)
荒木選手といえば、96年ドラフト1位で名門・熊本工業からドラゴンズへ。抜群の身体能力と野球センスでメキメキと頭角を現し、特に落合監督となってからは
アライバコンビで大ブレイク。球界を代表するスター選手の仲間入り。…と、そんな荒木選手の原点ともいえる、貴重なお宝VTRが。
佐藤「ちょっと見ていただきたいのあるんですけどね。名ノッカー、高校時代の荒木さんを鍛えた」
(熊本工業高校の正門…ノックを受ける高校時代の荒木…)
荒木「またあれですか、サプラーイズですか…ウォッホッホッ。そこか〜ちょっとやめてくださいよ(笑)」
佐藤「ノッカー、注目」
荒木「ノッカー誰ですか?…誰ですかこれ?…うわっほーんとだ、覚えてる覚えてる。あった!『オーシ』とか言ってた言ってた」(ノッカーは何と佐藤アナ、川又爆笑)
川又「ノックしてるじゃ〜ん」
佐藤「そうなんですよ〜」
川又「原点これや!」
佐藤「原点は僕これだと…」
荒木「いや違うでしょ!(笑)」
佐藤「(爆)こんなの原点だったらガッカリですよ、全国のファン」
荒木「ビックリしたぁ〜」
川又「髪の毛あったねぇ今」
佐藤「ありましたぁ!…あったんですよ!。まぁいわゆる頭髪偽装問題と言われているもので」(2人笑)
佐藤「これ熊本日帰りですよ私」
荒木「懐かしい…もう見たくないです」
佐藤「次ちょっと…」
川又「えぇまだあんの?」
荒木「2度と見たくないです」
(当時のVTR)
佐藤アナ「荒木くん、名古屋の食べ物といえば?」
荒木「ういろうです」
佐藤「そう、ういろうですよ〜」
(…佐藤アナからういろうを手渡され、一口かじる荒木)
荒木「…これで名古屋の人間だ…頑張ります!」(言わされてる感ありあり、しかもちょっと熊本なまり)
川又「変わってねぇ〜」
荒木「あ〜もう、涙出ますよ…」
佐藤「(笑)すいません!」
荒木「あーうん…なかなかいい映像でしたね」
佐藤「日本シリーズの第5戦、印象に残ったプレーしてますよね?」
荒木「あのー…山井が投げたときですか?あぁはいはいはい」
佐藤「やっぱり、自分でも『よし、やった』というプレー」
荒木「センター前、抜けそうなヤツですか?」
佐藤「バッターは?」
荒木「森本」
もはや伝説となった、今年の日本シリーズ第5戦。あの見事な完全試合の影には、あわや初ヒットか!?という打球を、見事な超ファインプレーで封じた、荒木の存在があったのはいうまでもない。
佐藤「やっぱり会心のプレーでした?」
荒木「会心ですね。あの場面であのプレーはやっぱり…あの場面であのプレーは会心ですかねぇ」
佐藤「山井投手はものすごく感謝してましたけどね。『あれはビッグプレーでした』って」
荒木「あぁそうですか。いいヤツですね、アイツはホントにねぇ。今度何かおごってあげないと…しゃぶしゃぶをおごってやりましょうか。アイツけっこう好きですよ、好きですよっていうか、僕けっこう一緒にいますから」
佐藤「そうですかぁ。じゃあねぇ、仲のいい選手であればまた、ファインプレーしたのもうれしさひとしおで」
荒木「そうですね、何とか大介に勝ってほしいっていうのもありましたから」
佐藤「内心、ウッズが捕ってくれたことに一番ホッとしてるということは」
荒木「あれねぇ、捕ったときに、『片手で捕ったらもっとこのへんで楽に捕れるやろう』っていうね(笑)。最後の最後の球も、僕はノリさんが守ってると思ってましたから」
そうでした。このミラクルな試合の最後の打球を処理したのも荒木選手でした。確かに難しい打球、しかもファーストは…ウッズ!。ドラマがあったようです。
佐藤「最終回は、守備固めでファーストは中村紀洋だと思ってた」
荒木「『よし来たぁ!捕って投げる…うわっタイロンだ!』と思って(笑)『ヤバーイ…あっよし捕った』っていう感じ」
川又「最後に(打球が)飛んできたとき舞い上がってんの?『わっ飛んで来ちゃった〜』」
荒木「ドキドキしてますよね。特にその、完全試合というのがあったじゃないですか。いいんですよ別に、完全試合やってくれれば(笑)でも時と場合を考えてくれないと、こっちがね(笑)。でも実際は、そんなに完全試合でも気にならなかったですよ」
佐藤「えっそうなんですか?」
荒木「僕は」
佐藤「だってエラーしても完全試合途切れるわけじゃないですか」
荒木「いや『エラーしてもいいから、きょう勝とう』っていう。『勝ちたい』っていう。だからもう『53年ぶりの日本一を、何でもいいからきょう決めてしまいたいな』って。『完全試合を自分のエラーで消しちゃったって、それでも勝っちゃえばいいじゃん』っていう感じはあったんで。どっちかといえばその、完全試合のプレッシャーというのはほとんどなかったですよね、僕の中で」
佐藤「ほぉぉ。そうなんですか」
佐藤「もう、1億円オーバープレーヤーでしょ?」
荒木「お金ですねぇ」
おおっと話題はプロ野球選手の金銭事情へ。いやらしいとは思いつつ、ついつい気になりますよねぇ。
佐藤「うらやましいっすよねぇ」
川又「何に使うの?」
荒木「1億円もらえたら何買いたいなとか、昔はありましたよね。クルマほしいなとか。家とかは別になかったですけどね。クルマっていうのは。だからとにかく、お金もらっていいクルマ乗りたいっていうのは、やっぱ一番ありましたよね」
佐藤「いいクルマ乗りたい」
荒木「やっぱスゴイの乗りたいっていう。でも実際もらったら、現実的にちょっと貯金しとこうかなっていう」(川又爆)
佐藤「ちょっと!。子供たちに夢のある話を、鍋をつつきながらするコーナーですよ」
荒木「いやホントに。貯金がしたいんですよ」
佐藤「何でいいクルマから貯金になったんですか?」
荒木「目立つのがあんまり嫌んなったんですよ。ホントに。だから目立つことあんまりしたくないんですよね」
川又「孝介も乗ってるじゃない、派手なクルマ」
荒木「あぁはい、乗ってますね。ま、夢を与えていいんじゃないですか?。夢を与える係ですよね今」
川又「昌も乗ってるし」
荒木「夢を与える係ですよ。僕は違うところで夢を与えるんです」
佐藤「グラウンドでっていうことですか?」
荒木「グラウンドもそうですけど、ファンに対して優しく接する」
佐藤「でその、クルマに代わるものは、貯金ですか?」
川又「(笑)貯まった?」
荒木「…いやらしいっすねぇ(笑)。いやそれなりに、でもほら、貯金するっていっても、それなりにね、いいクルマにも乗せてもらってますし…」(…と言いつつ、湯通ししてない生肉をタレにつけようとする荒木)
川又「おおぅ早いよ」
佐藤「川又さん、何でそんなに反応早いんですか?人の失敗に対しては」
実は、お酒が飲めない荒木選手はウーロン茶。ところが、この人(=川又)が大問題。お酒が飲めないはずなのに…悪い予感は的中、ついに粗相を始めてしまった。
佐藤「川又さん、ちょいすごいですって」
川又「キレイだよね」(店員の女性に)
佐藤「(苦笑)ダメだ…」
荒木「そういうのやめた方がいいと思いますよ。顔に出てますし」
…と、そんな川又はさておき、盛り上がってきた荒木鍋。すると、佐藤がこんな質問を…。
佐藤「落合監督と、星野監督。どっちが好きですか?」
荒木「僕はあの、どっちも好きですよ。そう答えるでしょ?普通」
佐藤「理由…っていうのは?」
荒木「これでも危険な質問なんでやめてください」(佐藤・川又爆)
荒木「(笑)危ない!。それおかしいでしょ?そういう質問。最初聞いたときに思ったけど、今のは危ない!」
と、困惑する荒木選手だが、そこは川又と違いオ・ト・ナ。こんな質問にもちゃーんと答えてくれた。
荒木「やっぱ人それぞれいいとこっていうのはある。ね。悪いところもあります。でも、そのいいところがやっぱり上回ると、好きになります」
佐藤「じゃああの、久々に日本代表のときに、身近に接した星野監督。どういうところがすごいなぁと思う監督ですか?」
荒木「やっぱりその、選手個々に接し方がやっぱり、この選手はこういう接し方でっていうことをやってるのか分からないんですけど、僕はやっぱり、もう何年だ?(中日監督辞任から)もう6年ぐらいして、それなりに何か大人の対応をしてもらったし。で、試合中も『トラ(=荒木のニックネーム)行くぞ、トラ行くぞ』じゃなくて『荒木、荒木』だったし、そのへんちょっと。でも試合終わって帰ってきたときはもうトラになってたし。試合の中で、僕を、そういうひとりの選手として見てくれるようになったのかなっていう、そういう人の心をつかむのが、こう上手な方ですよね」
佐藤「なるほどね〜。人心掌握術」
佐藤「落合監督の4年間。『あぁ監督って素晴らしいな』と思ったところってどんなところですか?」
荒木「普通の感覚を持った人じゃないですかね。『変わり者、変わり者』って言われますけど。けっこう普通の感覚を持ってるんじゃないかなっていう。僕が見る限りですよ。ただ野球界にいるから変わってるって見られる、普通の人間が変わってるって見られるところじゃないですか」
そして話題は、衝撃のメジャー移籍となった福留選手の話へ。
荒木選手が日本代表で着けた背番号17。実はこの番号、WBCで福留選手が着けていたのと同じ。この2人、同級生ということもあり、とにかく仲がいいんです。チームメートとして、残ってほしい思いと、夢を応援してあげたい、親友としての思い。そんな複雑な心境を荒木が語る。
佐藤「悩んでました?」
荒木「そりゃもう、アイツだいぶ悩んでましたよね。ここ(ドラ)を出るっていうことに対しても」
川又「まぁやっぱり僕らOBとしては、残ってほしいよね、っていう気持ちが強いけれども、孝介が決めることだから」
荒木「まぁでもアイツはアイツでいいじゃないですか」
川又「まぁ自分の人生だからね」
荒木「自分の人生ですから、ホント悔いのないように。心残り、はあるだろうけど」
佐藤「心残りはね、日本一のときにグラウンドにいなかったわけですから。荒木さん寂しいですか?」
荒木「そうですねぇ。やっぱ寂しいですよね、うん…」
佐藤「今ほら、何かね、『あぁなんだぁ、出て行っちゃうのか』みたいなふうにファンも思ってることもありますけれども」
荒木「こう会話の中で、ポロッと、『あぁそういえば、オレあのときあそこのチケット取れなかったんだよね〜』っていう会話をしたときに、アイツは、そのチケットを取って持ってきてくれる。アイツの人脈使って。そういう人間ですね。だから『じゃあオレが言ってやるよ』っていう言い方はしないですけど、こそっと」
佐藤「さりげなく動き出して」
荒木「その気持ちがありがたいじゃないですか」
佐藤「あ〜、自分のためにね、手を尽くしてくれたという」
荒木「そういうところがけっこう多いですね」
佐藤「レギュラーシーズンも、そしてまた2年連続の日本一目指して、期待してます!」
荒木「頑張ります。ありがとうございました!」
モコ感想:いや〜楽しかったです!。にしても、荒木ってもっと寡黙な感じかと思いきや、それなりにいろいろ話してくれてましたねぇ。恐るべし鍋の魔力!(笑)。12年前の、高校時代の荒木の映像が出ましたが、多少は若いけどあまり変わってないですねぇ。今も昔も「体脂肪率低っ!」て感じです(笑)。
ところで佐藤啓アナ、以前はヅラをかぶっていて、それを、ウィキペディアによると1996年元旦から突然むしり取って、現在はスキンヘッドなんですが、それを
頭髪偽装問題と時事・自虐ネタにしてましたね(^^)。ヅラ時代?からずーっと『ズームイン』に出ておられるので、名古屋地区以外の方も佐藤アナはご存じかも知れません。それにしても川又は鍋企画では毎回、酩酊状態ですなぁ(苦笑)。
後半に福留の話が出ましたが、荒木も、苦悩する福留の姿を最も近くで見ていたひとりだったんでしょう。マスコミを通して感じる福留孝介は、何かつっけんどんで取っつきにくそうなイメージなんですが、実際にはそんなことはなく、荒木が語ってくれたエピソードのような、さりげなくいいヤツなんでしょうきっと。あるいは誰よりも、福留がドラを出て行ってしまうことに寂しい思いをしているのが荒木なのかも知れませんね。
そんな荒木も来季からは選手会長だそうで。そうなるといよいよ故障などで穴を空けたりできませんね(^^)。ぜひとも来季は開幕から飛ばして、ぶっちぎりの盗塁王を狙ってほしいものです。
#次回のスポスタは年末1時間スペシャル。井端鍋だそうです!。