今週のCBC「サンドラ」は、お互いにトミー・ジョン手術を経験したピッチャー同士、吉見と桑田真澄さんの対談を放送してくれてました。




吉見×桑田対談。

元ジャイアンツの桑田真澄さんとドラゴンズの吉見一起投手。理論派ふたりの夢のコラボ企画『エースの理論』。

――エースとは
吉見「1年間ローテを守る。あとは、その中でも大事な試合、節目節目の試合で必ず投げるっていうのが、やっぱりエースっていうか柱だなと思います」
桑田「プラスですね、やはりチームに安心感を与えられる存在っていうことですね。新しい吉見くんをつくり上げて、チームに貢献しながら、また柱になっていくというのが理想だと思いますよね」

ふたりの最大の共通点は、全盛期にトミー・ジョン手術を経験したということ。

桑田「トミー・ジョン手術の最大の難しいところって何かっていうと、リハビリ期間が長いっていうことなんですよね。内視鏡の手術とかだと2、3ヶ月で復帰できたりするんですけど、これは1年かかるので。僕は吉見くんを見ながらね、無理しないでほしいなってずっと思ってたんですよね。大事なことは1日でも早く復帰することじゃなくて、完全に治して復帰するっていうことが大事だと思ってたんでね。焦りとかなかった?その(リハビリの)間」
吉見「焦りは正直ありました。あと自分の中で『このへんで復帰する』って決めすぎていた部分があって、結果的にちょっと早すぎたのかな?っていうのは、自分の中であります」

桑田「どうなの?野球の試合に出られない自分っていうのは」
吉見「1軍の試合は見なかったですねぇ。見られなかった…見たくなかったっていうのが正直な感想ですけど」
桑田「でも、自分がある程度投げられるようになってくると、今度はちょっと試合でも見て戦力を確認するとか、そういうのなかったですか?」
吉見「変な言い方ですけど、自分の地位は大丈夫なのか?っていう確認っていうか、そういうのもありましたし、ナゴヤドームまで見に行って刺激をもらいに行くというか、『ここ(ナゴヤドームのマウンド)に立つんだ』っていうもう一度再確認しには行きましたね」

桑田「それまではなかなかテレビも見られないよね?」
吉見「見てないです」
桑田「(笑)やっぱり精神的にキツいよね。僕も振り返ってみて、そういう大変な期間、長い期間なんだけど、いい充電期間だったような気がするんですよね。リハビリ期間イコール充電期間、また勉強の期間ね。僕の場合は読書したり、ピアノを習ったりとかですね、あと『ワインは体にいい』っていうのを聞いて、1日1杯ずつ飲んで、ワインを勉強したりですねぇ」

野球選手がピアノにワイン!?そこにはどんな因果関係があるのか?桑田さんはなぜワインを飲んだりピアノを学んだのでしょうか?

桑田「ピアノは、ボク指先がちょっと動かなかったものですから、指先のリハビリを兼ねて習っていきながら。そうすると、やっぱりリズムが大事だって…当然音楽ですからリズム大事なんですけど、やっぱり野球のピッチングフォームもリズムが大事で、試合もリズムが大事なんですよね。またワインは、勉強することによって世界中の地理とか歴史、気候、土壌とかですね、いろんな環境の大切さというのを学んだんですね。当時桑田という一(いち)ピッチャーを最大限生かすための環境はどうなのか?っていうのを、ワインを勉強しながら学んだりとかですね」
吉見「桑田さんがそういうのをしてたっていうのを聞いたことがあって、ヒジ治ってから。僕もそういうのをしとけば良かったなっていうのを。ピアノとかもそうですし、英会話とか。英語をしゃべれると、外国人選手とかも交流できますし」
桑田「語学を勉強することによってもですね、野球だけじゃなくて引退したあとの自分の人生にもプラスになるんじゃないかなと思いましたね。もし現役を終わったときに、僕たちピッチャーは5回の裏が終了したような感じですよ。で現役引退してからの方が人生まだ長いから、そこから6回・7回・8回・9回と行かなきゃいけない。で死ぬときに『人生の勝利投手になりたい』っていうのが僕の思いでね。ですから吉見くんはまだ3回裏ぐらいですよ、人生に例えるとですね」


慎之介日記。

小笠原「球数も多く投げましたし、プロのストライクゾーンを意識して投げました」

プロ入り後最多となる86球を投げて始まった第4クールは初ものづくしとなりました。17日にはドラフト2位の佐藤投手とともに初の投内連係に参加。先輩たちが軽やかなフィールディングを見せる中、いよいよ慎之介投手の番に。うまくできるかな?

さらにそのあと、苦手のランニングでは定位置だった最下位を脱出し、何とトップでゴールイン。サンドラ的目標『アゴを上げない』約束は…

小笠原「回数はどんどん減ってきてると思うんですけど、まだ上がってきてるので、まだまだなのかなと思います」

そしておととい金曜日(2月19日)には、侍ジャパンの小久保監督が見守る中、遂にフリーバッティングのマウンドへ。福田選手・古本選手らパワーヒッターふたりに対しストレートのみ51球を投げヒット性の当たりは9本。最速は139キロでした。

小笠原「やっぱりバッティングピッチャーなので、ストライクを入れるっていうのが第一優先で。プロ野球選手はやっぱり打球の速さもスイングも全然違いました」

谷繁監督「ストライクがほぼ9割方。ああいう場面で全然ストライクが入らないとかね、そういうピッチャーを僕はいろいろ見てきましたから。さすがだなと思いました」

キャンプも残り1週間。頑張れ慎之介投手!




モコ感想:それにしても桑田さんのリハビリ中の過ごし方はイメージ通りですね。ワインにピアノですか。ワインは通で知られる先輩・江川さんに勧められたんでしょうかね。吉見もちょっと後悔していたようですが、この出会いが少し遅すぎましたかね(笑)。復帰を焦ったことで逆に遠回りしている現状も含め、もう少し早く桑田さんと出会い、いろいろと助言をもらえていたらと思いました。

この対談はサンドラ恒例(苦笑)分けて放送するようなので、また次週以降に注目です。
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