今週のCBC「サンドラ」は、大学の先輩後輩の与田監督と井端さんの対談第3弾。チームの現状や、いよいよ始まる交流戦についての展望などを語ってくれてました。




オープニング。

(VTR)
怪物、復活へ。松坂大輔が大きく前進した。右肩のケガでキャンプを離脱してから3か月半、遂に実戦のマウンドに帰ってきた。

(登板後)
松坂「少しでも早く実戦感覚を取り戻したい」

昨年9月以来の実戦ながら力強いピッチングを見せる。チェンジアップにバットは空を切り、スライダーを低めに決め連続三振。

(登板後)
松坂「今の僕はボールの勢いで抑えるピッチャーじゃないので、いろいろなことを駆使しながら抑えていかなければいけないので」

2イニング目に入っても冴えわたる変化球。チェンジアップでタイミングを外し3つ目の三振。20球全て変化球で最速は137キロ。2イニングをパーフェクトに抑え、その表情は安堵感を漂わせた。

(登板後)
松坂「ボール自体はもっと暴れるかなと思いましたけど、意外と落ち着いていたなっていう感じですかね。実際の試合でこう抑えたいなっていうものを出せた試合だったんじゃないですかね」

与田監督「ベテランがつくる試合のリズムっていうのは絶対必要になるんで。(復帰を)待ってる状態なんですけど」

指揮官も待望する松坂大輔、復活のときは近い。


谷繁さんが柳と周平を解説。

(スタジオ)
若狭アナ「谷繁さん、柳投手が非常にいいんです。今年すでに5勝を挙げてるんですが、谷繁さんの目から見て去年と変わったところを」
谷繁「今年の柳はストレートの力・角度がすごく出てきたんですよね。それがこのフォームなんですけど、昨シーズンまでと今シーズン、右ひざの角度。右ひざが(トップの位置で)下を向くんですよ。去年まではちょっと外を向いてるんですね」
若狭「ちょっとだけ3塁側に向いてる」
谷繁「そう、拳ひとつあるかないか(の差)なんですけど、あの角度で上の角度も変わってくるんですよ。今年は上からボールを叩ける投げ方になってるんですよね、ちょっとしたことで。そのぶんストレートに角度がついて、スピンもよく効いた良いボールになってるっていうことですね」

若狭「去年は右ひざが少ーしだけ外側・3塁側に向くことによって、どうなるんですか?」
谷繁「少し外を向くことによって、体が(1塁側に)傾くんですよ。縦に使えなくなりますから、どうしても手が低い位置から出てくるんですよね。昨年までの柳の球を見てもらうと、どうしても高めに浮いたり、ちょっとシュート気味に抜ける球が多かったと思うんですよ。今年もそれが、たま〜に出るんですけど、数がかなり少ないです」


田中アナ「高橋選手、新記録…とはなりませんでしたが、5月の月間打率素晴らしいですね」

高橋周平 5月の成績
40安打(1位) 29打点(1位) 打率.417(1位)
得点圏打率 .485(1位)
猛打賞 8回(日本記録タイ)

田中「何がいいんですか?」
谷繁「打席の中で真っすぐ立ててるんです。昨年、調子の出ないときっていうのは、どうしても体が丸まって、インサイドを攻められたときに打てばファウルになるんですよ。今(VTR、高橋優貴からのタイムリーツーベース)のも真っすぐ立ってますよね。あれは背筋が伸びてないと、ああいうふうに回れないんですよね。そこを見てもらうと分かると思います」
若狭「真っすぐ立ってる姿ですね」
谷繁「そうですね」


与田監督×井端さん対談。

(VTR)
井端「今(シーズンが)1/3ぐらい終わったんですけど、もうちょっとできたのか、出来過ぎなのかっていう」
与田「まだまだできるはずだと思ってます。もちろん僕の采配で勝てなかったゲームもありますし、選手があと一歩、勇気をもって振れば・投げれば・走れば、まだまだ勝ち星は増えてたはずですし、これからもそういう気持ちで見ていきたいと思いますけどね」

ともに亜細亜大学出身、先輩の与田監督がかわいい後輩の井端にだけ本音を語る『ヨダイバ対談』第3弾。

ここまでの与田監督は出場機会がなかった若手を積極的に起用、またチャンスをもらった選手たちは与田監督の起用に応え結果を出してきた。しかし井端には気になることが。

井端「(抜擢した若手が)活躍した、その期間が多少短いような気がするんですけど、そのへんは監督どうお考えですか?」
与田「なるほど。最初からうまくいく選手なんているわけないし、みんな、僕たちも(井端も)ふたりとも、下手くそな時代から育ててもらってきたわけなので。ちょっと結果が出て、しばらく結果が出ない。じゃあ外すのはいつでもできるんで、やっぱり我慢して使っていきたいっていうのが。もちろん1軍は勝ちを優先しなければいけないんだけど、“勝ちながら育てる”っていうのは本当に難しいなっていう」
井端「それができたら…」
与田「楽ですけどね(笑)」

井端「ここ最近ものすごくケガ人が出てきてるんですけど、想定はしてました?」
与田「いま現実多いな〜、しんどいな〜っていうのは間違いないですねぇ」

特に平田の離脱で打線の組み方が難しくなってきたドラゴンズ。日替わりになっている1・2番はどのように決めているのか。

井端「(1・2番は)特にクリーンナップの前なので、迷われてるのかなと思うんですけど」
与田「長打力のある選手を3番までに入れないっていうことは、ピッチャー出身の僕からすると楽なんですよ。どのピッチャーも立ち上がりが、初回・2回っていうところが非常に苦しいところで、(初回)必ず回ってくる3人の中で、ホームランをふたケタ打てるような選手がいないとなると、『単打OK』っていう気持ちで、僕は投げられるんですよね。

じゃあどういう打順を組むか。1・2番のどちらかに長打力がある選手を使ってみようか。福田を入れたりしたんですけど。『福田、2番打ったことあるか?』(福田)『いえ、プロ初です』『そうか、経験してくれ』。まぁそういう使い方をやっていこうと、今後も思いますけどね」


井端「非常にチーム打率は高い(リーグ2位の.260)んですけど、ヒットの割に得点が入ってないかなと思うんですけど」(チーム得点圏打率はリーグ4位の.242)
与田「よく選手に話をするのは、『チャンスをピンチにしちゃダメなんだ』と。もっとガツガツしてほしいんですよね。『これ打ったらオレあした(スポーツ紙の)1面かも』とかね、満塁で行けば『走者一掃の3打点で給料上げてやろうじゃねぇか』とか。思ってるんでしょうけど、まだちょっとそれが伝わってこない」

そして、野手だけでなく先発投手陣にもケガ人が続出。ここでも若い力がチームを救ってきた。

井端「かなり厳しいやりくりをされてるのかなと思うんで」
与田「若い選手たち、あるいはルーキーの子たちっていうのは、2軍でしっかりとプランを立てて。やっぱり無茶をさせちゃいけないので、体づくりも必要だし。それがちょっと早まったということではあるんですけど、それも彼らが持ってる運命なのかなと。今のうちのチームの運命なのかなっていう割り切りをして。1軍って無理をする場所なのでね。1軍は無理してでも結果を残さなきゃいけない場所なんで、そこで守りに入っても困るし、ケガをさせないようにっていうのはすごく考えてます」

井端「いま2軍で調整中のベテラン(山井・松坂・吉見)、活躍の場がまたあると思うんですけど」
与田「吉見にしろ山井にしろ松坂大輔にしろ、絶対調整してもらっちゃいけないんですよ。そんな余裕はないので。でも『これだったら1軍で投げられるな』っていうボールを投げられるようにならないと、1軍のチャンスはないと思うので。『今年ダメだったら(引退)』ぐらいの気持ちではい上がってきてほしいっていうのが、それが彼らスター選手の姿だと思ってますけどね」

井端「松坂投手、今後ローテーションに入ってくる可能性は?」
与田「可能性は…もちろんあります。もちろんありますけど、これから(2軍で)ある程度のイニングを投げて、体調に問題がないということが、まず示されてからですよね。『早く上がってほしい』ってちょっとプレッシャーかけますけど、やっぱりそういう力は必要ですよね」

5月は打撃開眼、乗りに乗っている高橋。それとは逆にスタメン落ちが目立つ京田。ドラゴンズの巻き返しに欠かせない打撃のキーマンふたりについて聞いた。

井端「高橋選手については?」
与田「周平を今年キャプテンにして、その中で自分自身との闘いもあり、世論との闘いもあり、いい経験をここまでしてるんじゃないかと思います。どう?見て」
井端「いや素晴らしいですよ」
与田「ホント?もう大丈夫そうですか?」
井端「いまバッターボックスに立った瞬間の、立ち方がすごくいいと思ってました。どんどん前かがみになっていくときは、インコースもアウトコースもさばけてないのかなと思って、今はもうキレイに立ってますんで、投げてる方も何か嫌な感じはしてるんじゃないかと」
与田「いろんなものを見ながらうまく使っていきたいとは思ってます」

井端「その高橋選手とは真逆の京田選手に求めるものは?」
与田「非常に能力は高い、いいものがある、でも出し切れていない。出そうという知識が、もうひとつ足りないのかなと。開幕の時期はスターティングメンバーで出る準備がまだできていないという判断で外したんですけど、前にも話したように『与田はずいぶん怖い人だ』みたいに言われて(笑)、『京田を外すなんて』という世論・意見があったみたいで。でもあれはもちろん、京田に限らず選手を特別扱いすることは絶対したくないので。

僕は彼にはスターになれる素質があるんだということは言ってるんですよね。だから過度な期待をしないようにしてるんです。まだまだ未熟なんだと。その未熟さを本人が素直に自覚をし、野球ってこんなに難しくて、こんなに楽しいんだっていうのを日々考えてくれればね。そこはわれわれがしっかりと成長する姿を一緒に見守らなきゃいけないと思ってます」


そして投手陣で気になるのはクローザーの鈴木博志。5月29日のベイスターズ戦、1対1の同点の延長11回に登板するも失点し負け投手に。翌日も6点ビハインドの9回にクローザーとしてのテスト登板でマウンドに上がるも失点し結果を残せなかった。トレードマークの『キンブレルポーズ』も封印した。井端は初戦の試合前、与田監督に鈴木博志のことを聞いていた。

与田「特にクローザーに関してはみんな贅沢だからね、キレイに3人で終わってほしいんですよ。自分が冷や冷やしたくないからね。井端くんは分かると思うけど。ひとつ駒を動かすっていうことは、ふたりも3人も動かさなきゃいけない。っていうことは、(出番が)7回にうまくいってたピッチャーを8回にする・9回にすることで、その子の成績が悪くなることもある。全部が総崩れすることもあるということを。われわれやってる人間にしか分かんないかも知れないですけど。僕の耳にも時々入ってくるんですけど、『いや〜もう鈴木博志が出てくると冷や冷やするんですよー』。『冷や冷やしてください。冷や冷やするから勝ったら楽しいでしょ?』。『あ〜これは抑え無理だな』と思ったら代えますよ、その時期が来たら」




(スタジオ)
若狭「実際に配置転換となってしまいましたが、谷繁さん、鈴木投手の修正ポイントはどんなところでしょうか?」
谷繁「先ほどの柳と一緒で、どうしてもバッターのちょうどいい高さのところにボールが集まってしまうんですよね。技術的なことも原因の中にあると思うんですよね」

若狭「印象的だったのが、1・2・3番の中で長打力のある選手がいた方がという与田監督の意見があったんですが」
谷繁「ピッチャー的思考だと思うんですよ。キャッチャー的に言わせてもらうと、長打力のあるバッターが(上位に)来るんであれば警戒すればいいと。例えばランナーひとり出たところで走るわけじゃないんで、長打のあるバッターに集中できますよね、って考えると楽なんですよ。それよりも、僕のキャッチャー的思考でいうと、1・2・3番ぐらいまでは、出塁率が高く足の速い選手がいられる方が嫌です。動かれるのが嫌なんですやっぱり」


交流戦展望。

(VTR)
去年までイーグルスのコーチを務め、パ・リーグをよく知る与田監督は、ペナントレースの行方を左右する交流戦をどう戦うのか。

与田「やっぱりDHという打つ専門職の枠を必死に争っているのがパ・リーグなので、相当の猛者が打席に入ってくる。そういうバッターと対峙しているピッチャーたちがたくさんいるので、そのへんのレベルは高いですよね」
井端「DHは誰か、とりあえず聞いてみようかなと」
与田「(笑)DHに、例えば外国人を使うことによって、守備の補強を考えた方がいいとか、外国人も今(取材当時)ピッチャー・野手ふたりずつですけど、その割合をどういう形でつくっていくのかっていう。今いるメンバーの状況で、下位にDHを入れるっていうことはまずないと思いますけどね」

そして今週対戦するホークスとイーグルスの印象を聞いた。まずはホークスについて。

与田「ホントに選手層の厚いチームですよね。今年に関してはケガ人が多く出てることもありますけど、ワンチャンスを必ず仕留めてくるようなバッターが多いですから、十分注意しなきゃいけないチームですよね」

そして去年までコーチを務めていたイーグルスについて。

与田「楽天はホントに補強をしっかりしてきてるので、パワーを持ってる選手が多いですから。昨年とはもう全然違うチームになってると思うので、侮れないというか、ホントに気をつけなきゃいけないチームですね…全チーム警戒ですね」
井端「そうですね」
与田「もう間違いない。だから、逆に考えると、自分たちができることを確実にやっていくと」




(スタジオ)
若狭「谷繁さんならDH誰にしますか?」
谷繁「外国人になるんじゃないですか、たぶん」

若狭「現役時代そして監督時代、交流戦は何を意識しながら戦ってたんでしょうか?」
谷繁「まず『最低5割』っていう、まずそこですよね」
若狭「向こうのバッターも強力ですよねー」
谷繁「いや強いですよ、はい」




モコ感想:そう、与田監督の言っていた通りで、セの場合は下手すると8番9番が安パイみたいなチームが、ドラゴンズみたいにチラホラあるんですが、パの場合は1〜9番までずっと野手が打席に立つので気が抜けませんし、そういう中で鍛えられているんで強いピッチャーが多いんですよね。

バファローズだって最下位に沈んでますが、山本由伸や山岡など勝ち星こそ伸びていないもののいいピッチングをしている様子ですし、リリーフ陣は相変わらず充実しているようなので侮れませんしねぇ。

ただ、今季の大野雄大や柳なら、並み居るパのバッターたちにも力で勝負が挑める場面がありそうですから期待したいですね。
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