今週のCBC「サンドラ」は、現在最多勝と大活躍中の柳の特集を放送してくれてました。




オープニングは松坂の話題。

怪物復活へ。1軍のマウンドへ着実に歩みを進める松坂大輔。実戦復帰初登板(5月28日)ではストレートを封印、多彩な変化球を駆使して2回をパーフェクト。

2度目のマウンドは数々の伝説をつくった甲子園(6月14日)。ストレートのMAXは143キロ、ボールに切れが増し状態のよさを披露した。

(登板後)
松坂「(次回登板では)制限をかけて投げる必要はないのかなと」

そしておととい(6月21日)、3度目のマウンドに上がった。

(登板後)
松坂「いつもよりコースだったり打者との駆け引きやタイミングっていうものを考えながら投げましたけど」

バッターのタイミングを巧みに外すベテランの投球術を見せた。そしてもうひとつの敵となった強い風にも対応した。

(登板後)
松坂「変化球の曲がりも悪いですし、非常に投げづらかったですね。どれも頼りにできるボールがなかったですね」

このコンディションの中、緩急とコントロールを自在に操り要所を締めた。根尾のエラーから満塁のピンチを招くと、コースいっぱいに決まるスライダーで三振。ピンチで怪物が本領発揮!松坂は6回を投げ最多の108球、1軍復帰に向け準備は整った。

(登板後)
松坂「悪いときにどう抑えようかということを考えながらやってきたんで、そういう意味で一番いい試合になったかも知れないですね。やりたいことはやれたのかなと」

平成の怪物が令和初マウンドへ!


柳の特集。

(ヒーローインタビュー)
「1、2年目に情けない思いをしてきたので、情けなさが僕の原動力になって、もっともっと活躍して、ドラゴンズを勝たせられるように頑張りたいと思います」

柳、5連勝で今シーズン8勝目を挙げた。この時点でリーグトップに立った。


2016年ドラフト1位、即戦力でドラゴンズに入団。1年目はわずか1勝、期待された去年はプロ初完封勝利を挙げたがケガもあり結果を残せず。2年間で3勝、不本意なシーズンを過ごした。

柳は、ある変化を求め2019年のシーズンをスタートさせた。その第一歩はベテラン吉見の自主トレに参加することだった。

「普段から吉見さんの練習姿、試合での姿、準備する姿とかを見てて、吉見さんから学びたいって思った、その一心ですね」

吉見から学ぶことは多かった。

「ちょっと腕の位置を下げてみたりとか。去年までは小さく小さく、やっぱりケガもあったんで、ケガしたくないっていう気持ちが前に出て、体を小さく使ってたんですけど、今年はそういうのがなくなって、体をしっかり使えるようになったっていうか」

「背中の柔らかさを見てもらいたいです。去年までケガしたくないから、こうやって(胸を張らず小さく)入ってた。(今季はテイクバックの際に)こう胸を張れてるから、あしもこうやって入っていくんです」

去年と比較すると、胸を張って体を大きく使って投げているのが分かる。自主トレでつかんだものは技術的なものだけではなかった。それは目標へのアプローチ法。このトレーニングが柳に変化をもたらした。

「5歩あるいて自分の今の立ち位置、いま自分に聞こえてくる音、自分が何を思っているか、っていうところからスタートして、まず目標を決めて1歩ずつ。1歩進みました、じゃあ今は何月何日、いま聞こえてくる音は何ですか、自分の気持ちはどうですか、じゃあまた1歩進んでください…っていうのをやるんですよ」

まずは今後の具体的な目標を設定する。その1歩1歩で自分の気持ち、周りからの声をリアルに想像しながら進んでいき、実現へと近づけていくというもの。ケガで苦しんだ柳は今シーズンの目標を『150イニングを投げる』と設定し、このようなプロセスを考えた。1歩目はこの講義を受けた当日。2歩目はシーズンの開幕日。3歩目はオールスター休み。4歩目は9月中旬。5歩目はシーズン最終日。
柳裕也 成功へのプロセス
1歩目 自主トレ当日
2歩目 3月29日 開幕日
3歩目 オールスター休み
4歩目 9月中旬
5歩目 今季最終日

柳は2歩目の開幕日に何を想像したのか。

「2歩目を僕は開幕日に設定して、開幕ローテーションに入りました、自分の気持ちとしては『ここから1年間頑張るぞ』っていう気持ち。でもそこで聞こえてくる周りの音っていうのは、『柳頑張れよ』っていう期待の声、反面あまり期待されてないというか、あまり期待の声も正直聞こえなかったんで。っていうところからスタートしましたね」

3歩目は7月中旬のオールスター前を設定。

「80イニング投げている、そのときの自分の気持ちは『まだまだこれからだ。順調に来ているので、もっとやりきりたい』。で周りの声は『柳いけるじゃないか』『この調子で頑張れ』という、最初よりは信頼されてきたというか、感じましたね」

現在86回1/3イニングを投げ、設定日より2週間以上前に3歩目の目標をクリアした。

「まだ目標のひとつに過ぎないですけど、大変な道のりではあったので、ああいう行動(目標設定)をしたからこそ今があるとは思いますね」

5歩目、最終目標の150イニングにも着実に近づいている。そのとき何が聞こえるのか。

「スタートラインとは違って『よくやった』っていう声、ナゴヤドームのファンの声も聞こえましたし、『来年も頼むぞ』という期待の声とか。スタートラインに立ってた(ときの)自分とは明らかに違う環境に」

さらに、柳を成長させたマウンドがあった。

「(5月4日の)ヤクルトでしょ、完全に。ナゴヤドームのヤクルトでしょ(笑)。あまり覚えてないんですけど、あとから映像を見て『うわっこんなことやってたんだ』みたいな感じだったんですけど。もう顔が熱いんですよ、耳とかもメッチャ熱くなってきて、血が上ってるというか。僕が打たれてるんですけど、何かもうイライラしてきて。

(キャッチャーの)加藤さんのやることなすことに、またイライラしてきて(笑)。加藤さんと仲いいんで、まぁそういうのが前提なんですけど、テンポとかちょっと合わないと『ボール貸せよ!』みたいな感じでちょっとやってたんですけど(笑)。自分の未熟さが出たなって思いますね。

その次の試合までに確か大野雄大さんが完封して、ナゴヤドームで広島の大瀬良さんのピッチングをずっと裏から見てたんですよ。完投したんですけど。やっぱり自分との差を感じましたし、マウンドにいる姿も、チームを背負って投げてる雰囲気がすごく伝わってきたんで、そのふたりからは。もちろん僕もそういう存在になりたいですし、この試合があったから成長できたって思えるような試合にしないと価値がなくなると思ったんで」


その試合以降、マウンドでの姿が一変。メンタルの成長が結果にもつながった。

(5月11日@甲子園 ヒーローインタビュー)
「きょうは心と体をうまくコントロールできたかなと思います」

苦手だったホームでも勝って、さらに飛躍を遂げた。

「ホームに弱い?(笑)」
スタッフ「どっちなんですか?」
「えー『ビジターに強い』で大丈夫です!(笑)。ビジターってけっこう忙しいんです。全部後手後手に回されるし、バッティング練習も後だし。慌ただしく試合が始まっていきますし。でもホームにいるときってけっこう(時間が)空くんです。ミーティングをしたり、ひと息つく時間があったりっていうので、メチャクチャ緊張するんです、ホームのとき。僕は(自分の世界に)入っちゃうんで、知らず知らずのうちにけっこう緊張感が高まってきちゃって、より神経質になる。

このまえ楽天戦で初めてホームで勝ったときは、もちろん緊張感はあるんですけど、なるべく入り込みすぎないように。隣の人と会話をするとか、テレビを見るとか、そういう感じで過ごしてみました。そうしたら試合にもすんなり入っていけましたし、勝つこともできたんで。まぁそれが毎回うまく行くかは分かんないですけど、そういうのはあるんじゃないかと思いますね」


自らの成功を思い描き、それに向かって1歩ずつ進んでいく。柳、歩みを止めるな―。




モコ感想:大瀬良はどうだったかよく分かりませんが、大野雄大もつい最近までフラフラしてたんですけどねぇ(笑)。まぁしかし柳が彼らふたりにエースのメンタリティーを感じて、何かに気づいて次戦以降の参考にしたのなら素晴らしいことですし、柳にはそういう感性が備わっているんだなと思ってとても安心しました。

巷ではオールスターの話題が出てますが、ドラだけファン投票選出ゼロという由々しき事態のようですね。他球団のファンからも認められるような実力者がいないということなのでしょう。柳は目下最多勝ですし、監督推薦で選ばれるかと思うのですが、晴れの舞台で大暴れしてきてほしいもんです。
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