これからの時代を生きぬくためには、
たんなる知識の詰め込みでは不可能です。
経験や知恵を身につけ、それを実践の場で
活かすことが大切になります。
起こりうる問題を予測し、その際の対応する力、
またその問題が発生しないようにする対応策を
こうじる能力が求められます。
先輩や上司から示指されなくても、
自ら仕事を探し、こなしていく。
そういう人材が求められていると思います。
何が問題で、何が大事なのか、
それを察知するアンテナをはりめぐらせる必要があります。
本だけでは経験できませんが、未知の体験は
読書によって擬似体験は可能になります。
これをたくさんしておけば、予行演習にもなるし、
問題が発生したときの対応の手がかりになります。
表現力
若い人たちはなんでも、「ヤバイ」という表現で
対応しています。おおくの意味を持っているので、
使いやすいです。
しかし、「ヤバイ」「ヤバイ」を連発していると
考えることもしなくなり、表現力も低下していきます。
多くの言葉を身につけ、正確に相手に伝えることが大切です。
「ヤバイ」を多用するほうがヤバイのです。
幸福
幸福の定義は個々人によって異なるため、
獲得するのは容易ではないかもしれません。
しかし、ゆっくり自分の時間を持ち、
カフェで好きな本を読めるのは幸せなことの
一つです。
自分のまわりを好きな物や大切なもので
囲まれて、自分のしたいことを自由にできることが
幸せに近づくことだと思います。
教養の大切さ
教養を高め、知識が多いほうが、世の中の
理解が深まり、そのほうが何をするにしても
楽しいと思います。
旅行にしても、現地の言葉を少しでも覚えて
使ったほうが面白いし、食べ物のことも
たくさん知って、積極的に現地の料理を
味わったほうが旅自体も深く楽しめます。
人生勉強の毎日ですが、楽しくできる
勉強は苦になりません。
読書について
同じ内容の本を読んでいると、だいたい
言っていることは同じです。
ときどき、他の本と意見がちがう本がでてきます。
そのときになぜ筆者はそのようなことを言っているのかを
知る必要があります。
わかっている内容はどんどん飛ばして
読むことができるので、読む時間も減っていきます。
それが2冊、3冊となるとますます短時間で読むことが
できます。
「深読み」読書術
白取 春彦
学校のペーパーテストに受かるのに必要最低限な
知識が平面的だとすれば、書物から得られる知識は
立体的、あるいは生物的だとたとえていいだろう。
だから、標準的な言語と豊富な語彙数で
適正に書かれた本は、それを読むだけで、
言葉の使い方と言葉の豊富さと表現の仕方を
やんわりと教えてくれる。
方言や生活環境内の言葉や表現が敷地内の
小さな井戸だとすれば、一冊の書物は海にたとえても
いいくらいだろう。
あなたはこんな先入観に踊らされていないか
幸福とは何かということは、紀元前五百年ごろから
考え続けられてきた。そしてまだ人類が解答を
見出せないでいる問題なのである。
どうしてかというと、幸福とは結局のところ
個々人の心の状態のことだからだ。
健康でなくても幸福を感じることはできる。
健康であっても、金持ちであっても、
不幸しか感じない人もいるのだ。
本からしか得られない栄養とは何か。
その名称はないが、わたしたちの生き方を
育てる栄養といえばよいだろうか。
あるいは、人を子供から大人へと変える栄養。
その栄養がなければ、パソコンやスマホにどっぷり
はまった人の子供ぽさや愚かさと同じになってしまうほど、
わたしたちに必須な栄養だ。
たぶん、その一部はネットが広く使われる前までは
教養という名称で大雑把に理解されていただろう。
読書において重要なのは、この三つを
押さえておくことと言える。
①書物の主張、あるいは結論が何であるかをはっきりと知る。
②その主張や結論を導いた根拠を押さえる。
③その根拠の前提となっているものが何かを押さえる。
そして、この三つを知ってようやく
「一冊の書物を読んだ」ということになるのだ。
養老孟司氏の速読法
しかし、そういう亀の歩みのような読書を重ねる
ことによってのみ、速読を可能にする知識や理解の
層が厚くなっていくのである。
したがって、「本物の速読のノウハウの第一歩」は、
じっくりと多くの本を読むことなのだ。
20代で身につける「本当の教養」を教えよう 千田琢哉
語彙力がないまま社会人になってしまった人へ 山口謡司