moeko's room〜Prism Air〜

信州の山奥に生息するアキバ系女装っ子、七原もえ子の日常思っていることを書いちゃったりしちゃっているブログです。 トラックバック及びコメントについては認証制としております。

今日は12/9です。

秋葉ー…つかな。小説はどうした。小説はよ!
もえ子ーあ、あははははははははは。白いワニがー。
秋葉ー素直に謝らんかいっ!
もえ子ーすいません、色々と諸般都合により書けてないです。

で、きょうは大変多くの方からお祝いメッセージなど頂きました。
本当にありがとうございます。
この場にて御礼のメッセージと変えさせていただきます。


総選挙が終わって・・・ちょっと分析

 どうも、おひさしぶりです。七原もえ子です。

 きょうは昨日実施された衆議院議員選挙をあたしなりに分析したいかと。

 自民党と公明党の与党で憲法改正は次に必要な310議席を超え313議席を獲得した訳ですが、公明党の議席が改選前議席から5議席減らしたんですね。

 山口代表の鉄人28号の替え歌が原因というなんとも的はずれな選挙プランナーの分析がありますが、公明党の支持団体である創価学会・・・特に婦人部は候補者への清潔感を大事にするところがあると思います。

 しかし、直前に参議院議員と衆議院議員選挙候補者に女性問題があったのは一つの要因だったのではないでしょうか?
 ただ、説明責任を果たしたうえで辞職などで責任を果たしたところは流石ではないかと。
 愛知県のとある野党系女性候補のように不倫関係であっても、説明も辞職もしなかった

 あと、野党があまりにも迷走してしまったというのもあるでしょう。
 民進党と共産党、社民党などオール野党共闘をしよう。と言ってみたり、民進党のイメージが悪いから人気のあった小池百合子東京都知事率いる希望の党と民進党全体が合流しようとしたり、民進党全員は受け入れられないとか、それじゃアカンから一見じゃない立憲民主党なんてのを結党したりと・・・まぁ、滅茶苦茶でした。
 それで『私達を信じてこの国を任せてください』・・・むりでしょ。

 あと、長野県限定で分析すると、長野県は野党が5選挙区中、3選挙区が野党系が当選した訳ですが、これ比例代表の総数にも現れているんです。

 例えば、自民党が完勝した群馬県の比例区得票割合は、与党48.5%に対し立憲民主党+希望+共産党の得票割合は46.2%となっています。
 しかし、長野県は与党37.6%に対し、立憲民主党+希望+共産党の得票割合は53.3%なんですね。

 元々、左派が強いところであったのはありますが、自民党が選挙区で勝ったのは、諏訪や伊那・飯田の方なんです。
 飯田方面はこれからリニアで公共工事が増えますしね・・・しかし、北信や東信地方はアベノミクスの恩恵があまり感じられないんですよね。
 そう言った感じの地方って全国的にも多いと思います。

 地方の経済をどうやって建てなおすのかも、これからの政治家に求められる課題ではないかと思うのです。

【小説】はむぶ 7波「がっしゅく!(2)」

 日本海側最大の港町「柳都(りゅうと)」市の郊外に少子化の影響で5つの高校を統合再編し誕生し5年が経過した「柳都総合学園」の休止していた無線部を女池智子と青山聡美で復活させ、そこに新入生の新津弘子と親松はるかが入部し、女装教師の和納が顧問になり、本格的に始動。はるかはアマチュア無線従事者免許国家試験の勉強を始めるが、あまりにはるかが素っ頓狂な回答をするので、頓挫する。
 ある週末、弘子の家の別荘のある月村温泉へ向かうのだった。

第6波「がっしゅく! 2」
 冠木門を開けるとそこには綺麗に整った日本庭園と20mくらいはあると思われる鉄塔が3本立ち、大小様々なアンテナが付いていた。
 そして、その奥には入母屋造りの屋根を持つ、どこから見てもお金持ちの家という風格の日本家屋が建っていた。
 その風景に呆然としていた智子たちに弘子は申し訳無さげに
 「ちょっと古くて狭いところですが、どうぞ・・・・。」
といい、奥へ手招きした。
 「いや・・・・立派すぎるだろ。少なくとも、これは旅館だよ・・・。」
聡美は思わずつっこんだ。
 「まぁ・・・元々は経営難になっていた旅館を買い取ったんで、ちょっとその名残はあるんですよね・・・」

 「さて、今日ははるかの受験強化合宿として来たわけだが・・・」
智子はイライラしながら続けた。
 「なんで、はるかだけじゃなくて聡美と弘子も浴衣に着替えてゆっくりくつろごうとしてるの!」
 「え?だって温泉だよ。お・ん・せ・ん。入らなきゃ損じゃん!」
はるかは悪びれなく答えた。
 「そうそう・・・それに身体が汗でベタベタだしね。さっぱりしてから勉強した方が能率的でしょ?」
と、聡美も答えた。
 「あ???あれ?わたしが間違ってるの???」
智子は混乱していた。
 「とりあえず、温泉に入ってからにしましょう・・・あと実質2日あるんですから・・・。」
弘子は入浴を促した。

 浴室・・・というよりは健康ランドやスーパー銭湯のような感じで、ジェットバスや露天風呂などもあり、本当に個人の別荘なのかと思うような豪華さだった。
「ふいーーっ。いいお湯だねぇ。さすが、月村温泉。美人さんになっちゃうよぉ。」
はるかは呑気な声を出して温泉を満喫していた。
「あのね。はるか。電圧と電流が何なのかわからないって言ってたよね?」
聡美ははるかに話しかけた。
「うん。どっちがどっちかわからないんだよね。」
「お風呂のお湯に置き換えて考えるといいのよ。あそこに打たせ湯があるじゃない。あの上から落ちてくる下にいると圧力を感じるじゃない。」
「あ、たしかに何か痛いよね。」
「それが水圧なんだけど、電気でも同じことが起こるの。それが電圧。」
「あ、そっか。」
「そして、その水の流れと同じものが電気の世界では?」
「あ!それが電流か!」
「そして、その水の流れを邪魔するものが抵抗だし、ホースとかが元々持っている抵抗をインピーダンスっていうの。」
「あ、なるほど。そっか・・・そういうことなのか。・・・」

 温泉で思いがけなく勉強したはるかだった。

【小説】はむぶ 第6波「がっしゅく! 1」

前回までのあらすじ

 日本海側最大の港町「柳都(りゅうと)」市の郊外に少子化の影響で5つの高校を統合再編し誕生し5年が経過した「柳都総合学園」の休止していた無線部を女池智子と青山聡美で復活させ、そこに新入生の新津智子と親松はるかが入部し、女装教師の和納が顧問になり、本格的に始動。はるかはアマチュア無線従事者免許国家試験の勉強を始めるが、あまりにはるかが素っ頓狂な回答をするので、頓挫する。
 しかし、智子たちはローカルアイドル「inecco」のメンバーではるかの幼なじみである紗友里と話すことで、解決の糸口を見出すのだった。


第6波「がっしゅく! 1」
 「はるか、今週末空いてる?」
智子はニヤけながらはるかに聞いた。
 「うん。今週は何もやることないから、庭に穴でも掘ろうかって思っていたからちょうどいいかな。」
 「マテマテ・・・その前に穴を掘ってどうすんだよ・・・」
智子は思わずツッコんだ。
 「え?穴を掘って、その後は・・・」
 「その後はなんだ。」
智子たちはその後何をはるかが言い出すか、緊張しながら聞いた。しかし、はるかはそんなことを全く考えず
 「そのまま埋める!」
と、答えた。
 「何なんだよ!その意味のない行動は!」
智子たちは思わず叫んだ。
 「えぇ〜。だって、そのままだと危ないじゃない?」
はるかはおどおどしながら答えた。頭を抱える智子たち。
 「まぁ・・・なんっていうか・・・はるか。大丈夫か・・・あたま。」
聡美は呆れていた。
 「まぁ・・・それはともかく弘子と話して、月村温泉にある弘子の別荘でお泊り会やろうって話になったんだがどう?」
智子はニヤけながらも聞いた。
 「月村温泉かぁ・・・温泉街にある『まるはた』のイチゴ饅頭美味しかったなぁ・・・。行こう行こう!」
はるかはノリノリで聞いた。
 「じゃぁ、金曜日の放課後学校から直行で行きましょう。大体、16時に学校前を出る路線バスに乗って月村温泉には17時頃には着けると思うの。そして、美味しいものを食べて、温泉入って、日曜日の午後に帰ってくるスケジュールでどうかしら?」
弘子は微笑みながら提案した。
 「え?月村温泉に2泊するの?お肌ツルツル美人になっちゃう〜。絶対にいこう!」
と、はるかはウキウキしていた。
 「・・・でも、そんな都合の良いバスがあったっけ?」
聡美は訝しみながら呟いた。

 金曜日15時50分、はむ部の一行は二泊分の荷物を持って柳都総合学園前駅前にいた。

 「なぁ・・・弘子。この間このバス停から出るバスを見たんだけど、月村温泉に行くバスなんかなかったんだけど、一回柴田原まで電車に乗って行くんだろ?それか、この間みたいに弘子の家の自家用バスで行くのだろ?」
 聡美は弘子に聞いた。
 「いいえ。ほら、バスが来ましたよ。」

 柳都総合学園前駅前ロータリーに柳都交通の路線バス塗装の小型バスが入ってきた。
 LED表示には「豊坂駅経由月村温泉行(Toyosaka St via Tsukimura Onsen)」と表示されていた。

  「え?こんな路線あったっけ???」
聡美は混乱した。
 「できたんですよ。何でも、月村温泉と豊坂駅、柳都国際交通ターミナルを結んで海外客を誘致する目的で。」
弘子はサラリと言ってのけた。
 「いや、そういう理由で路線が出来たのはわかったけど、何故柳都総合学園前駅に止まるのよ。」
聡美は更に聞いたが、弘子は
 「・・・ま、とにかくバスに乗りましょう。」
と、はぐらかした。

 月村温泉行きバス車内。
 智子ははしゃぐはるかを尻目に、弘子に話しかけた。
 「しかし、弘子のうちが月村温泉に別荘を持っているなんて凄いな・・・。」
 「いえいえ、元々はうちの父親がシャック(無線小屋という意味)と祖母の湯治宿を兼ねたんで、狭いんですけどねぇ・・・。」
 「いや、普通は別荘どころか独立した建物のシャックなんかないよ・・・。」
当たり前のように言う弘子に智子はつっこんだ。

 一時間くらいのバス旅行・・・はじめのうちははしゃいでいたが、授業が終わって疲れていた彼女たちは20分位で睡魔に取り込まれていた。気づいたのは月村温泉駅を過ぎたあたりだった。

 終点から徒歩5分位の温泉街から少し奥まったところにある立派な冠木門の一見すると料亭のような建物の前で止まった。

 「ごめんなさい。こんな狭くて古い場所で・・・」
と、弘子は本当に申し訳のないと言った表情をしながら言った。
 「い、いや・・・これじゃ、本当に温泉旅館じゃないか!」
と、智子は大声でツッコんだ。

(次回公開は1ヶ月お休みをいただき9月10日を予定しています。)

今日のニュースから・・・何故「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った??」がわいせつ???

公立中学校の図書館に“わいせつ扇情的”ライトノベル 生徒の要望で公費購入、大阪・門真市

 
 はっきり言うと、

 『この市議会議員は何事も上辺しか見ない悲しい人だな』

と、いうこと。


 というのは、『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った??』のエピソードの中には、クロスサイトスクリプティングによって主人公のアカウントのパスワードが乗っ取られてしまい、その乗っ取り犯と対峙するってエピソードがあるんだけど、これって共有PCでネットゲームにアクセスしようとしたことが原因だし、クロスサイトスクリプティングでアカウントを乗っ取ってしまうという手法は日常的にあること。

 つまり、その部分だけでも読者に対して、

 『悪意を持ったクラッカーはネット世界であの手この手で他人の財産などを手に入れようとするから気をつけろ。』

という教訓を与えることになる・・・ネットリテラシーの勉強になるんですよ。

 『エロマンガ先生』だって、高校生ラノベ作家の主人公と中学生の血の繋がらない引きこもりの妹の話で、妹は『エロマンガ先生』のペンネームで大人気イラストレーターが、他のラノベ作家たちと出会い、成長しながら、2人で歩んでいく物語で、『家族とはなにか』を問うているところもあるんですね。


 はっきり言うと、ラノベで「性的感情の刺激がされる」のであれば、世の中にある大半の物は性的刺激物ですよ。
 たとえば、ネットで引き合いに出されている谷川純一郎や筒井康隆の作品なんかにもはっきり言えばラノベの比じゃないシーンがありますし、地上波でやっているドラマの中でも不倫があったり、キスシーンがあったりするわけです。
 それらは批判されることというのは、ほぼないんですよ。

 それらよりもラノベは他愛もないレベルですよ。

 これを見て『ムラムラした。』なんてのは、『スーパーでブラジャーを売っているのを見てムラムラしました』と同等レベルなんですよ。
 じゃぁ、ブラジャーを青少年に見せないように販売する??

 月9で主人公とヒロインがデープキスしてるシーンは物語の伏線になっていても見せないのか?

 それはありえないでしょ?

 表紙が扇情的?
 なら、タイトルを書いたブックカバーをかければ問題ないでしょ?

 まず、子供に見せたいかどうかは、中身を見てからにしたほうが良いと思うんだけどな・・・。

今日のもえ子さん

地元放送局のイベントがあり、参戦。

松崎しげるが歌うから…と同居人。

image


実際に見ると


うん、黒い(笑)

いや、でも70近いのよね…松崎しげるさん。

凄いよ…あの声量で汗を滝のように流しながら、手抜き一切なしで歌ってるのだから。

だから、こそ一流なんだろうなぁ…。

【小説】はむぶ 第5波「ロコドルとハム部と・・・」

前回までのあらすじ

 日本海側最大の港町「柳都(りゅうと)」市の郊外に少子化の影響で5つの高校を統合再編し誕生し5年が経過した「柳都総合学園」の休止していた無線部を女池智子と青山聡美で復活させ、そこに新入生の新津智子と親松はるかが入部し、女装教師の和納が顧問になり、本格的に始動した。
 そんなある日、はるかが国家試験受験申請を締め切り当日まで忘れていたことが発覚。弘子の実家の力もあり無事申請書を提出したのだった。


第5波「ロコドルとハム部と・・・」
 はるかの国家試験受験勉強が始まった。
 はるかが受験する第4級アマチュア無線従事者国家試験は、電波法とそれに関係する総務省令からなる「法規」と、中学生程度の電気や無線工学からなる「工学」を各四者択一で12問。各科目8問以上の正答で合格するというもので、ある程度出題パターンも限られていることから無線従事者資格では一番簡単な国家試験である。
 智子は法規。聡美は工学をそれぞれ30分づつ教え、弘子が智子と聡美をフォローしつつ、お茶を用意するというスタイルで進めることとした。

 しかし、問題ははるかがあまりに天然すぎることだった。

 「いい、『免許人が免許状を汚したために免許状の再交付を受けたとき、旧免許状をどのようにしなければならないか、正しいものを次のうちから選べ。』って、問題があるけれども、この場合どうすればいいのかな」
智子が出題した。
「うん・・・と、ヤギに食べさせる?」
はるかはドギマギしながら答えた。
「そんなん、選択肢にあるわけ無いだろ!答えは総合通信局長に返納でしょ。」

 「いい?電波の一波長の長さを出す公式は、300を周波数MHzで割ると出せるんだけど、1波長が10mの周波数は何MHzかな?」
聡美が公式を教えて出題してみた。
 「え・・・と、3000MHz?」
はるかはドギマギしながら答えた・・・。
 「はぁ・・・。」

 一時が万事そんな感じなのであった。

 昼休み。部室にはるかを除いて集まった。
 「これは・・・まずい。」
智子は聡美に話しかけた。
 「確かに、はるかは天然だとはおもってはいたけど・・・ここまでとは。」
聡美は思わず同意し、続けた。
 「でもなぁ・・・合格させるって言っちゃったもんなぁ・・・。弘子、何かいい方法ないか?」
 「そうですね・・・試験官を買収する・・・」
 「そうそう。弘子の家の財力で・・・って、できるかぁー!まさか、エキストラクラスもそれで取ったんじゃないだろうな。」
 「いやですねぇ・・・冗談ですよ。冗談。でも、はるかさんは柳都総合学園(うちの学校)に入学できるくらいの学力はあるんですよね・・・あ、あれは?」
 弘子は窓越しに校庭を見ながら話をしていたら、校庭ではるかが女生徒と話をしていたのを見つけた。
 「どこかで見たような人なんですが、誰だろう。智子さん、聡美さん、あの人どこかで見たことある人なんですが、わかります?」
 弘子が智子と聡美を自分のいる窓側に呼んだ。
 「ん?どれ?あ、あれineccoのSayuじゃないか?Sayuと友達なのかな?」
智子は訝しげに呟いた。弘子は部室のパソコンを叩きながら言った。
 「あ・・・松崎紗友里・・・この子か・・・出身中学は柳都市立柳岡山中学・・・って、はるかと同じ中学か・・・。」 
 「え、そんなことまでインターネットに出てるんですか?」
弘子は尋ねた。
 「いや、教職員サーバーから情報抜いた。」
聡美はクスりと笑いながら答えた・・・。
 「えー!!!それって犯罪じゃないですか!」
弘子は驚いた・・・。
 「大丈夫。大丈夫。情報処理の黒崎先生からファイヤウォールの脆弱性試験をしてくれと頼まれていたついでだからね。・・・しかし、うちの教職員サーバーのファイヤウォール穴だらけじゃないの。よくこんなの使ってるな・・・。そうだ!日本無線協会のサーバーをハッキングして・・・」
 聡美はディスプレイを覗き込みながら呟いた。
 「いや、それはダメだろ・・・思いっきり犯罪じゃんか!」
 そういった智子は何か思いついたように
 「はるかはSayuと同じ中学出身か・・・。聡美、Sayuの今日のスケジュールわかるか?」
聡美に尋ねた・・・。
 「そうだな・・・授業計画によると今日は6時間目まで授業を受け、その後17時まで補習らしい・・・。」
 「そうか・・・。」
智子はニヤつきながら一言答えた・・・。

 その日の17時。1年B組教室前・・・紗友里が補習を終え教室から出てきた。
 教室の前にはineccoのSayuを見たいと数人の生徒が集まっていた・・・
 『Sayu!こっち見てー!』
 『サイン頂戴!』
と、大騒ぎになっていたが、紗友里は微笑みながら通りすぎようとしていた。その先に智子と聡美。そして弘子が行く手を塞ぐように立ち、聡美が
 「松崎さん!ちょっとよろしくて?」
と、紗友里に話しかけた。
 「あら先輩。何か私に御用ですか?生意気だとかそういうの要りませんから・・・」
紗友里はまた先輩から因縁をつけられているのかと思った。
 「あ・・・ineccoのSayuとしてじゃなくて、はるかの親友の松崎紗友里さんとして聞きたいことがあってね・・・。」
 「はる・・・いえ、はるかのことをご存知で?」
意外な名前が目の前にいる先輩の口から出て正直驚いた。
 「ああ、わたしは3年海外コミュニケーションコースの女池智子。はるかが入っているハム部の部長だよ。」
 「あぁ!あなたが智子さんですか?はるから色々と聞いてます。」
 「はるかについて少し話を聞きたいんだ・・・少し時間もらえる?」
 「じつはこの後、駅南のプラーザのスタジオでラジオ番組収録があるんです・・・。」
 「駅南まで電車?」
 「いえ、タクシーをこれから呼んで行くんですよ・・・。」
と、戸惑いながらも智子の問に紗友里が答えた後に、弘子が提案した。
 「それなら、私のうちの車で話しながら行きましょう。」
 「え・・・でも悪いわ・・・。」
紗友里は戸惑いながら遠慮していたが、被せるように智子が言った
 「この間のベンツ?この弘子さんのお宅は運転手さん付きのベンツが来るんだよ!」
 「ごめんなさい。うちの父の会社の車が車検が終わって戻る途中にピックアップしてもらう形だから、乗用車じゃないんです。でも、みなさんは乗れますから。」
 弘子が恐縮しながら答えたので、智子はがっかりした表情で
 「なんだ・・・ベンツじゃないのか・・・」
と、言った直後に柳都総合学園入口に一台の日野の大型観光バスが入ってきた。
 「あ、うちの車が来ましたわ。ささ、みんな乗ってください。」
弘子が3人を押していく。
 「ええ???なんで観光バス???」
 「しかも、白ナンバーだから自家用なの???」
戸惑う3人。
 「すみません。父の移動オフィス車なんでちょっと狭いですけど・・・。応接の方にどうぞ。」
恐縮する弘子。
 「いや・・・移動オフィス車ってなんなのよ・・・。つか、牛皮張りのコクーンスタイルのソファーと立派な机と椅子・・・って、本当にバスかよ。これ。」
 智子は戸惑いながらもツッコんだ。

 ソファーに掛け、智子は紗友里に話しかけた・・・。
 「実は、はるかがアマチュア無線従事者国家試験に出る勉強が全然進んでいない・・・というより、かなり素っ頓狂な答えを出してくるんだよ・・・。うちの学校ってそれなりの学力がないと入れないだろ?どうやって勉強していたかを知りたいんだ・・・。」
 「あぁ・・・はるって、結構頭いいんですけど・・・美味しいもの・・・特に甘いものと記憶が無意識にリンクするみたいなんですよ・・・。」
 「なんじゃいそれ。」
 紗友里の説明を聞いて、智子は呆れた。
 「でも、人間の記憶って興味のあることのシナプス結合は強固で、その時に関連することがインデックス化されるって、そんな様なことを聞いたことがあるわね・・・。ある意味有効かもしれないな・・・。」
 聡美は妙に納得していた。それを見た弘子は手を上げながら
 「じゃあ・・・わたしは家に余ったお菓子持ってきます。たしか、部室に冷蔵庫ありましたよね。」
提案した。
 「はるかが皆さんのこと話す時って、本当に楽しそうな顔するんですよ・・・。はるかを少し嫉妬しちゃいますね。」
紗友里は少し寂しそうであり、親友の部活仲間が良い人そうで安心した複雑な表情をしながら話しかけた。
 「何言ってんの。紗友里がはるかの友達なのは変わらないし、私達ははるかと部活の仲間だけど、大切な友人だと思っている。だから、紗友里が嫌だと言わなければ、はるかの友達である紗友里も仲間だと思っているよ。」
智子がそう言うと聡美と弘子は頷くのだった。その言葉を聞いた紗友里の表情は明るくなるのだった。

 そして10分程度はるかについての雑談をしていたが、移動オフィスと化したバスは柳都駅南口の商業ビル『プラーザ』に滑り込み、駆け出しのロコドルと女子高生3人を下ろした。

 「皆さん、きょうはありがとうございました。」
紗友里は笑顔で3人に挨拶をした。
 「いやいや、こっちもはるかの国家試験対策でいい案が出たのは紗友里のおかげだよ。」
智子は笑いながら答えた。
 「それじゃ・・・今日の収録分は明日の23時半から放送されるので必ず聞いてくださいね。皆さん!」
そう言うと、紗友里はプラーザ3の奥へと消えていった。
 
 「アイドルだからとお高く止まっているのかと思ったら良い娘だねぇ・・・」
聡美は紗友里の後ろ姿を見送りながら呟いた。
 「あしたラジオ聞いてみるかな・・・。」

 翌日、りゅうと放送では、ineccoの冠番組『ineccoのきょうはいねいね!』が放送され、紗友里は前日の出来事を嬉しそうにメンバーに話したのだった。
(次回は7月10日です)
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