moeko's room〜Prism Air〜

信州の山奥に生息するアキバ系女装っ子、七原もえ子の日常思っていることを書いちゃったりしちゃっているブログです。 トラックバック及びコメントについては認証制としております。

【小説】はむぶ 第6波「がっしゅく! 1」

前回までのあらすじ

 日本海側最大の港町「柳都(りゅうと)」市の郊外に少子化の影響で5つの高校を統合再編し誕生し5年が経過した「柳都総合学園」の休止していた無線部を女池智子と青山聡美で復活させ、そこに新入生の新津智子と親松はるかが入部し、女装教師の和納が顧問になり、本格的に始動。はるかはアマチュア無線従事者免許国家試験の勉強を始めるが、あまりにはるかが素っ頓狂な回答をするので、頓挫する。
 しかし、智子たちはローカルアイドル「inecco」のメンバーではるかの幼なじみである紗友里と話すことで、解決の糸口を見出すのだった。


第6波「がっしゅく! 1」
 「はるか、今週末空いてる?」
智子はニヤけながらはるかに聞いた。
 「うん。今週は何もやることないから、庭に穴でも掘ろうかって思っていたからちょうどいいかな。」
 「マテマテ・・・その前に穴を掘ってどうすんだよ・・・」
智子は思わずツッコんだ。
 「え?穴を掘って、その後は・・・」
 「その後はなんだ。」
智子たちはその後何をはるかが言い出すか、緊張しながら聞いた。しかし、はるかはそんなことを全く考えず
 「そのまま埋める!」
と、答えた。
 「何なんだよ!その意味のない行動は!」
智子たちは思わず叫んだ。
 「えぇ〜。だって、そのままだと危ないじゃない?」
はるかはおどおどしながら答えた。頭を抱える智子たち。
 「まぁ・・・なんっていうか・・・はるか。大丈夫か・・・あたま。」
聡美は呆れていた。
 「まぁ・・・それはともかく弘子と話して、月村温泉にある弘子の別荘でお泊り会やろうって話になったんだがどう?」
智子はニヤけながらも聞いた。
 「月村温泉かぁ・・・温泉街にある『まるはた』のイチゴ饅頭美味しかったなぁ・・・。行こう行こう!」
はるかはノリノリで聞いた。
 「じゃぁ、金曜日の放課後学校から直行で行きましょう。大体、16時に学校前を出る路線バスに乗って月村温泉には17時頃には着けると思うの。そして、美味しいものを食べて、温泉入って、日曜日の午後に帰ってくるスケジュールでどうかしら?」
弘子は微笑みながら提案した。
 「え?月村温泉に2泊するの?お肌ツルツル美人になっちゃう〜。絶対にいこう!」
と、はるかはウキウキしていた。
 「・・・でも、そんな都合の良いバスがあったっけ?」
聡美は訝しみながら呟いた。

 金曜日15時50分、はむ部の一行は二泊分の荷物を持って柳都総合学園前駅前にいた。

 「なぁ・・・弘子。この間このバス停から出るバスを見たんだけど、月村温泉に行くバスなんかなかったんだけど、一回柴田原まで電車に乗って行くんだろ?それか、この間みたいに弘子の家の自家用バスで行くのだろ?」
 聡美は弘子に聞いた。
 「いいえ。ほら、バスが来ましたよ。」

 柳都総合学園前駅前ロータリーに柳都交通の路線バス塗装の小型バスが入ってきた。
 LED表示には「豊坂駅経由月村温泉行(Toyosaka St via Tsukimura Onsen)」と表示されていた。

  「え?こんな路線あったっけ???」
聡美は混乱した。
 「できたんですよ。何でも、月村温泉と豊坂駅、柳都国際交通ターミナルを結んで海外客を誘致する目的で。」
弘子はサラリと言ってのけた。
 「いや、そういう理由で路線が出来たのはわかったけど、何故柳都総合学園前駅に止まるのよ。」
聡美は更に聞いたが、弘子は
 「・・・ま、とにかくバスに乗りましょう。」
と、はぐらかした。

 月村温泉行きバス車内。
 智子ははしゃぐはるかを尻目に、弘子に話しかけた。
 「しかし、弘子のうちが月村温泉に別荘を持っているなんて凄いな・・・。」
 「いえいえ、元々はうちの父親がシャック(無線小屋という意味)と祖母の湯治宿を兼ねたんで、狭いんですけどねぇ・・・。」
 「いや、普通は別荘どころか独立した建物のシャックなんかないよ・・・。」
当たり前のように言う弘子に智子はつっこんだ。

 一時間くらいのバス旅行・・・はじめのうちははしゃいでいたが、授業が終わって疲れていた彼女たちは20分位で睡魔に取り込まれていた。気づいたのは月村温泉駅を過ぎたあたりだった。

 終点から徒歩5分位の温泉街から少し奥まったところにある立派な冠木門の一見すると料亭のような建物の前で止まった。

 「ごめんなさい。こんな狭くて古い場所で・・・」
と、弘子は本当に申し訳のないと言った表情をしながら言った。
 「い、いや・・・これじゃ、本当に温泉旅館じゃないか!」
と、智子は大声でツッコんだ。

(次回公開は1ヶ月お休みをいただき9月10日を予定しています。)

今日のニュースから・・・何故「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った??」がわいせつ???

公立中学校の図書館に“わいせつ扇情的”ライトノベル 生徒の要望で公費購入、大阪・門真市

 
 はっきり言うと、

 『この市議会議員は何事も上辺しか見ない悲しい人だな』

と、いうこと。


 というのは、『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った??』のエピソードの中には、クロスサイトスクリプティングによって主人公のアカウントのパスワードが乗っ取られてしまい、その乗っ取り犯と対峙するってエピソードがあるんだけど、これって共有PCでネットゲームにアクセスしようとしたことが原因だし、クロスサイトスクリプティングでアカウントを乗っ取ってしまうという手法は日常的にあること。

 つまり、その部分だけでも読者に対して、

 『悪意を持ったクラッカーはネット世界であの手この手で他人の財産などを手に入れようとするから気をつけろ。』

という教訓を与えることになる・・・ネットリテラシーの勉強になるんですよ。

 『エロマンガ先生』だって、高校生ラノベ作家の主人公と中学生の血の繋がらない引きこもりの妹の話で、妹は『エロマンガ先生』のペンネームで大人気イラストレーターが、他のラノベ作家たちと出会い、成長しながら、2人で歩んでいく物語で、『家族とはなにか』を問うているところもあるんですね。


 はっきり言うと、ラノベで「性的感情の刺激がされる」のであれば、世の中にある大半の物は性的刺激物ですよ。
 たとえば、ネットで引き合いに出されている谷川純一郎や筒井康隆の作品なんかにもはっきり言えばラノベの比じゃないシーンがありますし、地上波でやっているドラマの中でも不倫があったり、キスシーンがあったりするわけです。
 それらは批判されることというのは、ほぼないんですよ。

 それらよりもラノベは他愛もないレベルですよ。

 これを見て『ムラムラした。』なんてのは、『スーパーでブラジャーを売っているのを見てムラムラしました』と同等レベルなんですよ。
 じゃぁ、ブラジャーを青少年に見せないように販売する??

 月9で主人公とヒロインがデープキスしてるシーンは物語の伏線になっていても見せないのか?

 それはありえないでしょ?

 表紙が扇情的?
 なら、タイトルを書いたブックカバーをかければ問題ないでしょ?

 まず、子供に見せたいかどうかは、中身を見てからにしたほうが良いと思うんだけどな・・・。

今日のもえ子さん

地元放送局のイベントがあり、参戦。

松崎しげるが歌うから…と同居人。

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実際に見ると


うん、黒い(笑)

いや、でも70近いのよね…松崎しげるさん。

凄いよ…あの声量で汗を滝のように流しながら、手抜き一切なしで歌ってるのだから。

だから、こそ一流なんだろうなぁ…。

【小説】はむぶ 第5波「ロコドルとハム部と・・・」

前回までのあらすじ

 日本海側最大の港町「柳都(りゅうと)」市の郊外に少子化の影響で5つの高校を統合再編し誕生し5年が経過した「柳都総合学園」の休止していた無線部を女池智子と青山聡美で復活させ、そこに新入生の新津智子と親松はるかが入部し、女装教師の和納が顧問になり、本格的に始動した。
 そんなある日、はるかが国家試験受験申請を締め切り当日まで忘れていたことが発覚。弘子の実家の力もあり無事申請書を提出したのだった。


第5波「ロコドルとハム部と・・・」
 はるかの国家試験受験勉強が始まった。
 はるかが受験する第4級アマチュア無線従事者国家試験は、電波法とそれに関係する総務省令からなる「法規」と、中学生程度の電気や無線工学からなる「工学」を各四者択一で12問。各科目8問以上の正答で合格するというもので、ある程度出題パターンも限られていることから無線従事者資格では一番簡単な国家試験である。
 智子は法規。聡美は工学をそれぞれ30分づつ教え、弘子が智子と聡美をフォローしつつ、お茶を用意するというスタイルで進めることとした。

 しかし、問題ははるかがあまりに天然すぎることだった。

 「いい、『免許人が免許状を汚したために免許状の再交付を受けたとき、旧免許状をどのようにしなければならないか、正しいものを次のうちから選べ。』って、問題があるけれども、この場合どうすればいいのかな」
智子が出題した。
「うん・・・と、ヤギに食べさせる?」
はるかはドギマギしながら答えた。
「そんなん、選択肢にあるわけ無いだろ!答えは総合通信局長に返納でしょ。」

 「いい?電波の一波長の長さを出す公式は、300を周波数MHzで割ると出せるんだけど、1波長が10mの周波数は何MHzかな?」
聡美が公式を教えて出題してみた。
 「え・・・と、3000MHz?」
はるかはドギマギしながら答えた・・・。
 「はぁ・・・。」

 一時が万事そんな感じなのであった。

 昼休み。部室にはるかを除いて集まった。
 「これは・・・まずい。」
智子は聡美に話しかけた。
 「確かに、はるかは天然だとはおもってはいたけど・・・ここまでとは。」
聡美は思わず同意し、続けた。
 「でもなぁ・・・合格させるって言っちゃったもんなぁ・・・。弘子、何かいい方法ないか?」
 「そうですね・・・試験官を買収する・・・」
 「そうそう。弘子の家の財力で・・・って、できるかぁー!まさか、エキストラクラスもそれで取ったんじゃないだろうな。」
 「いやですねぇ・・・冗談ですよ。冗談。でも、はるかさんは柳都総合学園(うちの学校)に入学できるくらいの学力はあるんですよね・・・あ、あれは?」
 弘子は窓越しに校庭を見ながら話をしていたら、校庭ではるかが女生徒と話をしていたのを見つけた。
 「どこかで見たような人なんですが、誰だろう。智子さん、聡美さん、あの人どこかで見たことある人なんですが、わかります?」
 弘子が智子と聡美を自分のいる窓側に呼んだ。
 「ん?どれ?あ、あれineccoのSayuじゃないか?Sayuと友達なのかな?」
智子は訝しげに呟いた。弘子は部室のパソコンを叩きながら言った。
 「あ・・・松崎紗友里・・・この子か・・・出身中学は柳都市立柳岡山中学・・・って、はるかと同じ中学か・・・。」 
 「え、そんなことまでインターネットに出てるんですか?」
弘子は尋ねた。
 「いや、教職員サーバーから情報抜いた。」
聡美はクスりと笑いながら答えた・・・。
 「えー!!!それって犯罪じゃないですか!」
弘子は驚いた・・・。
 「大丈夫。大丈夫。情報処理の黒崎先生からファイヤウォールの脆弱性試験をしてくれと頼まれていたついでだからね。・・・しかし、うちの教職員サーバーのファイヤウォール穴だらけじゃないの。よくこんなの使ってるな・・・。そうだ!日本無線協会のサーバーをハッキングして・・・」
 聡美はディスプレイを覗き込みながら呟いた。
 「いや、それはダメだろ・・・思いっきり犯罪じゃんか!」
 そういった智子は何か思いついたように
 「はるかはSayuと同じ中学出身か・・・。聡美、Sayuの今日のスケジュールわかるか?」
聡美に尋ねた・・・。
 「そうだな・・・授業計画によると今日は6時間目まで授業を受け、その後17時まで補習らしい・・・。」
 「そうか・・・。」
智子はニヤつきながら一言答えた・・・。

 その日の17時。1年B組教室前・・・紗友里が補習を終え教室から出てきた。
 教室の前にはineccoのSayuを見たいと数人の生徒が集まっていた・・・
 『Sayu!こっち見てー!』
 『サイン頂戴!』
と、大騒ぎになっていたが、紗友里は微笑みながら通りすぎようとしていた。その先に智子と聡美。そして弘子が行く手を塞ぐように立ち、聡美が
 「松崎さん!ちょっとよろしくて?」
と、紗友里に話しかけた。
 「あら先輩。何か私に御用ですか?生意気だとかそういうの要りませんから・・・」
紗友里はまた先輩から因縁をつけられているのかと思った。
 「あ・・・ineccoのSayuとしてじゃなくて、はるかの親友の松崎紗友里さんとして聞きたいことがあってね・・・。」
 「はる・・・いえ、はるかのことをご存知で?」
意外な名前が目の前にいる先輩の口から出て正直驚いた。
 「ああ、わたしは3年海外コミュニケーションコースの女池智子。はるかが入っているハム部の部長だよ。」
 「あぁ!あなたが智子さんですか?はるから色々と聞いてます。」
 「はるかについて少し話を聞きたいんだ・・・少し時間もらえる?」
 「じつはこの後、駅南のプラーザのスタジオでラジオ番組収録があるんです・・・。」
 「駅南まで電車?」
 「いえ、タクシーをこれから呼んで行くんですよ・・・。」
と、戸惑いながらも智子の問に紗友里が答えた後に、弘子が提案した。
 「それなら、私のうちの車で話しながら行きましょう。」
 「え・・・でも悪いわ・・・。」
紗友里は戸惑いながら遠慮していたが、被せるように智子が言った
 「この間のベンツ?この弘子さんのお宅は運転手さん付きのベンツが来るんだよ!」
 「ごめんなさい。うちの父の会社の車が車検が終わって戻る途中にピックアップしてもらう形だから、乗用車じゃないんです。でも、みなさんは乗れますから。」
 弘子が恐縮しながら答えたので、智子はがっかりした表情で
 「なんだ・・・ベンツじゃないのか・・・」
と、言った直後に柳都総合学園入口に一台の日野の大型観光バスが入ってきた。
 「あ、うちの車が来ましたわ。ささ、みんな乗ってください。」
弘子が3人を押していく。
 「ええ???なんで観光バス???」
 「しかも、白ナンバーだから自家用なの???」
戸惑う3人。
 「すみません。父の移動オフィス車なんでちょっと狭いですけど・・・。応接の方にどうぞ。」
恐縮する弘子。
 「いや・・・移動オフィス車ってなんなのよ・・・。つか、牛皮張りのコクーンスタイルのソファーと立派な机と椅子・・・って、本当にバスかよ。これ。」
 智子は戸惑いながらもツッコんだ。

 ソファーに掛け、智子は紗友里に話しかけた・・・。
 「実は、はるかがアマチュア無線従事者国家試験に出る勉強が全然進んでいない・・・というより、かなり素っ頓狂な答えを出してくるんだよ・・・。うちの学校ってそれなりの学力がないと入れないだろ?どうやって勉強していたかを知りたいんだ・・・。」
 「あぁ・・・はるって、結構頭いいんですけど・・・美味しいもの・・・特に甘いものと記憶が無意識にリンクするみたいなんですよ・・・。」
 「なんじゃいそれ。」
 紗友里の説明を聞いて、智子は呆れた。
 「でも、人間の記憶って興味のあることのシナプス結合は強固で、その時に関連することがインデックス化されるって、そんな様なことを聞いたことがあるわね・・・。ある意味有効かもしれないな・・・。」
 聡美は妙に納得していた。それを見た弘子は手を上げながら
 「じゃあ・・・わたしは家に余ったお菓子持ってきます。たしか、部室に冷蔵庫ありましたよね。」
提案した。
 「はるかが皆さんのこと話す時って、本当に楽しそうな顔するんですよ・・・。はるかを少し嫉妬しちゃいますね。」
紗友里は少し寂しそうであり、親友の部活仲間が良い人そうで安心した複雑な表情をしながら話しかけた。
 「何言ってんの。紗友里がはるかの友達なのは変わらないし、私達ははるかと部活の仲間だけど、大切な友人だと思っている。だから、紗友里が嫌だと言わなければ、はるかの友達である紗友里も仲間だと思っているよ。」
智子がそう言うと聡美と弘子は頷くのだった。その言葉を聞いた紗友里の表情は明るくなるのだった。

 そして10分程度はるかについての雑談をしていたが、移動オフィスと化したバスは柳都駅南口の商業ビル『プラーザ』に滑り込み、駆け出しのロコドルと女子高生3人を下ろした。

 「皆さん、きょうはありがとうございました。」
紗友里は笑顔で3人に挨拶をした。
 「いやいや、こっちもはるかの国家試験対策でいい案が出たのは紗友里のおかげだよ。」
智子は笑いながら答えた。
 「それじゃ・・・今日の収録分は明日の23時半から放送されるので必ず聞いてくださいね。皆さん!」
そう言うと、紗友里はプラーザ3の奥へと消えていった。
 
 「アイドルだからとお高く止まっているのかと思ったら良い娘だねぇ・・・」
聡美は紗友里の後ろ姿を見送りながら呟いた。
 「あしたラジオ聞いてみるかな・・・。」

 翌日、りゅうと放送では、ineccoの冠番組『ineccoのきょうはいねいね!』が放送され、紗友里は前日の出来事を嬉しそうにメンバーに話したのだった。
(次回は7月10日です)

糸魚川へ行った

今日はあの大火後初めて糸魚川へ仕事で行ったので、昼休みに被災地が今どうなっているのか確認しに行きました。
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 ほぼ、燃え落ちた建物の瓦礫は撤去されたものの、基礎や炭化し枯れてしまった庭木などがまだ残っており、かすかに焦げた匂いが鼻に入り、あの時から続く住民の方々のやり場のない思いと、復興までの道の険しさを肌で感じました。

 あたしとしても、糸魚川市の復興を見守りたいと思っております。

 また、東京近郊の方々は是非とも今回の大火で被災した加賀の井酒造も参加する池袋で開催される「酒ふくろう祭」へもご参加いただきたいと思います。

 また、糸魚川への観光・・・特にヒスイが有名で日本海の魚も美味しい街ですので、是非ともお越しいただきたいと思います。

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がんばれ!糸魚川!

【小説】はむぶ 第4波「スクランブル!」

前回までのあらすじ

 2つの大河が全長70kmにもわたる広大な砂丘と日本有数の平野を作り、日本海へ注ぎ込む日本海側最大の港町「柳都(りゅうと)」市の郊外に少子化の影響で5つの高校を統合再編し誕生し5年が経過した「柳都総合学園」。
 休止していた無線部を新入生だった女池智子と青山聡美と共に再建したものの、1年間は彼女達しか部員のいない状態であった。
 彼女たちが2年生になった年の入学式の日に、日本の第1級アマチュア無線技士に相当する「アメリカFCCエキストラクラス」のライセンスを持つ新津智子と親松はるかが入部する。
 そして、弘子とはるかは顧問の和納に出会い、かっこいい美人女教師と思ったら・・・。



第4波「スクランブル!」

 弘子が家で余っているからと、お茶菓子のほかにパソコン3台とカラーレーザー複合機を持ってきた。

 聡美はそれをみて驚いた・・・。去年の年末に佐世保弁の通販会社の社長がWindows10をインストールしてあるパソコンにインクジェットプリンタとコンパクトデジカメ付きでメーカー希望価格298000円を20万円と言っていたヤツだったからだ。
 それまで使っていたパソコンがサポートの切れたWindows2000パソコンだったから、処理スピードは桁違いになったからだ。
 また、カラーレーザー複合機だって、そんなに安いものではないのに余る家って・・・。
 
 そして、触って智子が驚いたのは、1年分の交信記録がすべてデータベースに入力されていたことと、アマチュア無線用の通信系ソフトと初級アマチュア無線国家試験チュートリアルソフトが入っていたのである。
 「弘子・・・これって本当余っていたパソコンなのか?」
聡美は思わず聞いた。
 「ええ、うちの父の書斎にあったパソコンなんですけど、父が新しいのを買ったから捨てようとしていたのをもらってきたんですよ。ごめんなさい、ゴミを持ってきて・・・」

 「いやいやいや・・・これだって結構新しいパソコンだし・・・それにこれをゴミって言ったら、今まで使っていたWindows2000のパソコンは・・・。それにこのデータ入力だって大変だっただろ?」
智子は焦りながら弘子に聞いた。
 「あ、あれならそんなに時間かかりませんでしたよ。父からもらうときに父が会社の人に入力してもらうって言って1時間位でデータ化してもらったんです。」
弘子はサラリと言ってのけた。

 智子と聡美は思った
 (この子どんだけのブルジョアなんだよ・・・)
と。

 「そういえば・・・はるかは?」
智子は聡美と弘子に聞いた・・・。

 「はるかさんなら日直だから先行っててって、言ってましたよ。」
と弘子は答えた。

 「あぁ、日直か・・・日直なら・・・」
と智子が言いかけたところで聡美がパソコンの画面を見て叫んだ・・・。

 その声に驚いたが、弘子と智子はパソコンの画面を見て・・・その意味を理解した。

 柳都は日本海側最大都市とはいえ、国家試験は年に2回6月と1月の2回しかなく、それ以外の時期で国家試験を受けるには、隣接県か毎月国家試験をやっている東京へ行かなければならないのだが、その試験申し込み期間が今日の消印まで受付をするとあった・・・。

 智子はつぶやいた。
 「今の時間が15時35分。申請書を入手するためには柳都駅南口のシュンイチドー書店が一番近い。柳都総合学園前から柳都駅まで最速で行く電車は15時58分・・・ダメだ。どうやってもゆうちょ銀行の窓口締め切りの16時には間に合わない。」

 弘子が叫んだ・・・
 「わたしがなんとかします!とにかくはるかさんを見つけて、玄関へ連れて行っていってください。」

 「お・・・おう。ともは教務部へ。わたしは教室へ行ってみる。見つけ次第、438.10MHzで!」
聡美はそう伝えると走りだした。


 智子は部室に鍵をして教務部へ向かった・・・が、階段を降りている時に中庭でのんびりバナナオレを飲んでいるはるかを踊り場の窓から見かけた。

 「はるかぁ・・・!すぐ出かけられる支度をして玄関に来て!」
智子は思いっきり叫んだ・・・が、はるかには聞こえていないようだ。

 「くそっ!」
智子は全速力ではるかのいた中庭へ向かった。

2分後・・・中庭でボケーッとバナナオレを飲んでいるはるかの元についた。

 「あ・・・ともちゃん。どしたの?そんな怖い顔して・・・」
はるかは戸惑っていた。智子は淡々とハンディトーキーに向かって言った。
 「こちらJM0TMOから各局。はるかを確保。これから玄関へ向かう。」
 『こちらJM0STO聡美了解。』
 『JN0HRO弘子了解しました。こちらは準備出来ました。』

 「ど、どうしたの?みんな。」
さらに戸惑っていた。
 「荷物はちゃんと持っているな?」
 「う・・・うん。」
 「詳しい話は後だ。とにかく、今はみんなの待つ玄関へ」

15時45分、柳都総合学園玄関前。

 弘子がベンツの前に立って、
 「みんな!早く乗って!」
と、叫んでいた。

 戸惑いながら全員ベンツに乗り込んだ。

 「運転手さん!駅南まで大至急!」
弘子は叫ぶように言った。
 「はい。弘子お嬢様。10分で着きます。シートベルトを全員締めてください。」
と、初老の運転手が言ったかと思ったらとんでもない速度で飛ばした。
 「な、、、なにがあったの?ねぇねぇ・・・。」
はるかは何がなんだかわからない状態。
 「あ・・・、実は国家試験の受付が今日までだったんだ。まだ、申請書出してないどころか買ってもいないだろ」
 急な展開で戸惑いながらも聡美がはるかに話しだした。
 「うちの学校から申請書が買えるのは駅南のシュンイチドーが一番近いから・・・って、色々と検討したら・・・何故かこうなった。」
 「え・・・このベンツって・・・聡美ちゃんかともちゃん家の?」
 「んなわけないっ!弘子がなんとかするから・・・って」
智子も戸惑いつつ話した。
 「みんなごめんねぇ。一番学校の近くにいたうちの車を回してもらったから、狭くて。」
(これで狭い車ってどんな家だよ!)
三人は心の中でつっこんだ。
 「でも、これから10分で申請書を入手しても柳都中央郵便局には着くことはできないわね・・・。」と、つぶやくと弘子は携帯電話で電話をかけた。


15時55分柳都駅南口のシュンイチドー書店の前に着いたら、スーツを着た男が立っていた。

 「弘子お嬢様。予め、申請書を入手しておました。」
その男は深々と頭を下げ、申請書の入った茶封筒を弘子に手渡した。
 「木戸さん、ご苦労様でした。それではこの足で柳都銀行本店へ向かいますわね。」
車は、そのまま動き始めた。
 「はるかさん、この申請書に必要事項を書いてください。」
弘子は微笑みながら言った。
 「え!わかった・・・。」
はるかは申請書を書き始めた。智子は思わず聞いた。
 「ちょっ・・・柳都銀行へ行っても窓口は15時に閉まっているだろ・・・」
 「大丈夫ですよ。世の中なんとかなるもんです。」
と、微笑んでいた。

16時10分 柳都銀行本店。
 柳都銀行は柳都市の市街地・柳都島でも一番古くから栄えた本柳町の一等地にその本店を構えていた。
 その前身は明治政府のもとで設立された国立銀行であり、日本屈指の老舗地方銀行である。
 バブルの崩壊後破綻した同業の雪椿銀行がレジャー施設やブイブイ言わせていたバブル経済下でも堅実な経営をしており、経済が低迷している中でも安定した経営を行っていた。
 その銀行の本店に弘子たちの乗ったベンツが滑り込んできた。降りたあと、弘子は運転手に帰社するように伝えた。
 本店裏手の通用口警備室で警備員に話しかける弘子。
 「すいません。常務の山下さんにアポイントメントをとっているのですが・・・。」
 「お嬢ちゃん、何を言っているんだね。常務があんたみたいな女子高生と会う訳がないだろう。ささ、帰って勉強でもしてなさいな。」
 警備員は明らかに弘子たちを相手にしていなかった。
 「弘子ちゃん、国家試験なんか最悪東京に受けに行けば良いんだから・・・帰ろう。」
はるかは諦めて、弘子に帰るように諭していた。
 「大丈夫です。お取次ぎをおねがいします。」
弘子は毅然とした態度で警備員に言った。
 「新津さまのお嬢さま、おまたせいたしました。」
50歳位のロマンスグレーの男が弘子をこう呼びかけた。
 「山下常務。この女子高生を知っているんですか?」
警備員はそのロマンスグレーの男に尋ねた・・・。
 「ああ、よく知っているよ。私や当行が懇意にして頂いているお取引先の娘さんだよ。何か失礼なことを言わなかったかね。」
 キッと警備員に睨みつけながら警備員に答えた。
 「とりあえず、ここで立ち話もなんですから、お友達も含めて私のオフィスでお茶でも飲みながらお話を伺いましょう。あ、新崎くん、雪国紅茶を4つ私の部屋へ。あと以後のスケジュールは1時間ほど遅らせて頂く調整してください。」
 女性秘書にそう告げ、女子高生4人を柳都銀行本店に招き入れたのだった・・・が、智子と聡美、そしてはるかは
(銀行の常務さんと知り合いってどんな家の子なん・・・この子。)
と、戸惑っていた。

16時20分 柳都銀行本店8階北側にある山下のオフィス。
はるかたちは戸惑っていたが、山下はにこやかに微笑んで、腰掛けるよう諭した。
 「まぁ、そんなに固くならなくてもいいよ。温かい紅茶でも飲みながら話を伺いましょう。」
弘子が口を開いた。
 「実はわたしの友達のアマチュア無線国家試験の締め切りが今日までで、受験料を支払わなくてはならないんですけど・・・。」
 「あ、なるほど。そういうことですか。少しお時間よろしいですか?」
弘子が頷いたのを確認したら山下はどこかへ電話をかけた。

 2分後、職員が駆けつけた。
 「5250円と送金手数料324円と送金票を頂けますか?」
はるかが5580円をその職員に手渡すと、そのお金を持って、部屋から出て行き、3分後にはお釣りの6円と支払い証明書を手渡しに来た。

 山下は
 「さぁ、これで申請書にこの証明書をつけて隣りにある柳都中郵便局から送れば、申請できるでしょう。僕もアマチュア無線を趣味でしていてね。それに、新津さんのお父様には色々と良くしていただいているのでね。」
と笑った。

 女性秘書の新崎が次の予定の時間を告げるまで、4人の女子高生と山下はアマチュア無線についての話で盛り上がっていたのだった。
 16時55分
 「あぁ・・・疲れた・・・」
 智子は柳都中郵便局の玄関前の植え込みに腰掛けてボヤいた。
 「ほんとに、疲れましたね・・・。」
 弘子は微笑みながら賛同した。
 「いやいや・・・学校にベンツが横付けになって、それに乗り込まされて、いつの間にか銀行のお偉いさんに会ってなんて普通の女子高生じゃないからな・・・。」
 聡美はそう答えたあと、
 「ともかく・・・だ。はるかを二ヶ月で合格させる。これがあたしらのミッションだ。」
 決意を込めて呟いた。

(次回は6月10日の予定です)

【小説】はむぶ 第3波「こもん!」

前回までのあらすじ

 2つの大河が全長70kmにもわたる広大な砂丘と日本有数の平野を作り、日本海へ注ぎ込む日本海側最大の港町「柳都(りゅうと)」市の郊外に少子化の影響で5つの高校を統合再編し誕生し5年が経過した「柳都総合学園」。
 休止していた無線部を新入生だった女池智子と青山聡美と共に再建したものの、1年間は彼女達しか部員のいない状態であった。
 彼女たちが2年生になった年の入学式の日に、日本の第1級アマチュア無線技士に相当する「アメリカFCCエキストラクラス」のライセンスを持つ新津智子が入部。
 そして、通称「はむぶ」を「食べるハム」と勘違いした親松はるかが入部する。



 その後、部員は増えることがなく、4名体制で行くこととなったが、はるかと弘子が入部し3日後の無線部室。
 弘子は自宅で余ったという高級洋菓子「プラリーヌ」を切り分けながら、智子に聞いた。
 「無線部(うち)が昨年度、智子さんと聡美さんで暫定的に部として復活させたと伺ったのですが、顧問の先生って私達が入ってからいらっしゃったことがないんですが・・・。」
 「あ、、、あのね。うちの部の顧問は・・・そうそう昨年末から入院しているのよ。」
智子はあたふたしながら答えた。その挙動に不審点を覚えた弘子は続けて
 「でも、どんな人か教えていただかないと、退院後お会いした時にパーソナルな部分をわかっていれば、スムーズにコミュニケーションが取れるかと思うんですが・・・。」
と問た。
 「そうだね。弘子ちゃん。わたしも顧問の先生がどんな人なのか知りたいし・・・。」
はるかも同調した。
 「とも。和納先生のこと弘子やはるかに話してあげなよ。減るもんじゃないし・・・なんだったらあたしが話そうか?」
 聡美はニヤつきながら智子に話すように言った・・・その顔に智子はムッとしながらも仕方ないと言った感じで話し始めた。

 「うちの学校は、柳都南と柳都農業、柳都商業、柳都高校の芸術科。そして、柳都工業の合併により出来たということは知っているよね。」
 「ええ、少子化対策と柳都市の中心部再開発行うために、広大な敷地を持っていた柳都農業に全機能を移し、隣接地で放置されていた農耕地を購入したと聞いていますわ。」 
 切り分けたプラリーヌを智子たちの前に出しながら弘子は答えた。
 「その中で柳都工業はいわゆる不良の集まる学校で、15年前の再編が検討され始めた頃は、合併には慎重な意見があり、単純に廃校という話があったらしい。」
 「でも、それが合併して10年前にうちの学校が出来たんですよね。」
 「うん。うちの部の顧問の和納先生は、その頃柳都工業の生徒だったんだ。」
 「ということは、和納先生は元不良なんですか?」
 「そうじゃないんだ、むしろ『カミソリの和納』と言われるくらいの切れ者で、1年生の時にうちの部の前身となる無線部で伝説となった電波方向探査装置の製作をして、日本アマチュア無線連盟の自作機器コンクールで最優秀賞を取り、柳都工業の名前を全国的に知らしめたんだ。また、1年生で生徒会会長に立候補して当選。異例とも言うべき2年間に渡る長期政権の間に校内改革をして、2年間のうちに柳都工業の不良学校という汚名を濯ぎ、柳都工業初の東京大学入学という偉業を成し遂げたことで、柳都工業は柳都総合学園の一部として存続することになったんだ。」
 「そして、そのカミソリ和納と言われた人が、先生としてこの学校に戻ってきた・・・ということですか・・・。」
 「ただ、なぁ・・・。切れ者過ぎたんだろうな・・・。」
 「それで病気になった・・・。」
はるかが横から口を出したが、聡美は
 「・・・まぁ、病気・・・なのかな・・・。」
と、意味深に答えた。

 翌日、教務部前の廊下。
 一般的には教職員室と呼ばれるのだが、柳都総合学園の中でも歴史の古い柳都商業高校での呼び方が使われていた。
 はるかはクラス全員分の課題を集めて、英語科の白根に提出するために教務部へ向かうところだった。
 前方から白衣をまとったモデルのような長身の綺麗な女性が歩いてくるが見えた。

 「あら、あなた1年生ね。どうかしたのかしら?」
長身のその女がハスキーな声ではるかに問た。
 「あ、あの。こ、これを英語科の白根せ、先生に」
 「あぁ、白根先生ね。・・・ごめんね。さっき、嘉山先生と修学旅行の打ち合わせに行っちゃったのよ・・・。わたしが預かって白根先生に渡しておくからね。」
と言うと、はるかから課題を受け取った。
 「あ、あの・・・先生のお名前は・・・。」
 「あぁ、わたしは電気・電子コースの和納だよ。」
 「え・・・あの無線部顧問の和納先生ですか・・・。実は私も無線部員なんです。」
 「へぇ・・・そうなんだ。名前は?」
やさしい口調ではるかに問うた。
 「親松です。親松はるかです。」
 「はるかちゃんか・・・よろしくね。」
そう言うと教務部室内へ和納は入っていった。

 その日の放課後。「無線部室」
 「智子さん智子さん!今日教務部に課題を届けに行ったら、和納先生にお会いしましたよ!」
はるかは無邪気にはしゃぎながら話した。
 「え・・・学校に来てるのか・・・和納先生・・・。変な感じしなかったか?」
智子は慌てた口調ではるかに聞いた。
 「え?変ってなにが?すごく長身でスラっとしていて女優の米倉涼子さんみたいじゃないですか!」
はるかは無邪気に答えた。
 「いや・・・あれは・・・だな。」
智子は戸惑いながらも説明をしようとしたところ部室のドアが開いた。
 「イエーイ!ともと、さとみん元気にしてたー!今日からこの部の顧問に復帰するよ!あ、はるかちゃん!」
和納がハイテンションで入ってきた。頭を抱えながらも智子は叫んだ。
 「あぁぁっ!もう、うっさい!なんなのよ。その格好は!」
 「え?似合ってない?どう、はるかちゃん、あたし変な格好?」
ショボーンとしながら和納ははるかに聞いた。
 「え。あたしは良いと思うけど、弘子ちゃんはどう思う。」
 「うーん・・・そうね。トップスは少し暗めの方がいいかなと思うけど・・・」
弘子は冷静にコーディネートし始めたが、智子はそれを遮り叫んだ。
 「あのね・・・和納先生。私が言ってるのはそういうことじゃないの!なんでそんなに女性装が綺麗なんですか!男なのに!」
 弘子とはるかは
 「へー。和納先生って男の人だったんですね・・・・・・・うそ!こんなに綺麗なのに男の人なんですか!」
 思いっきり驚いたのだった。
 「そうなんよ。弘子ちゃんとはるかちゃんには黙ってたって、いつかバレるって言ったんだけど・・・。ともが黙ってろって。」
 聡美はつづけて
 「和納先生は確かに技術力はすごくて、切れ者とか言われて伝説になっているけど・・・」
 和納は聡美の言葉を遮って話し始めた。
 「伝説とか切れ者とか・・・わたし自身はそんなことを目指していたわけじゃない。でも、結果的にそうなったんだ。
 だけど、大学入学直後からこのままで良いのか・・・と、なんとなく過ごしている時に学祭で女装子コンテストがあってギャグで出場したら、最下位だったのよ・・・。なんか悔しくて、色々と頑張ったらこうなったのよ・・・。」
と、笑いながら話し始めた。
 「しかし、なぜそうなった・・・」
智子は呆れながら問うた。
 「だって!最下位よ!さ・い・か・い!悔しいじゃない!」
 「まぁ、先生。落ち着いてください。しかし・・・よく柳都県の教育委員会が採用してくれましたねぇ・・・。」
頭から湯気を吹き立つ感じで叫ぶ和納を尻目に、弘子はなだめつつ聞いた。
 「まぁ・・・わたしも先生になるつもりはなかったんだけど、当時の教育長が伯父さんで・・・引き戻されちゃった・・・て感じなんだけど、嫌だったからその際にわたしが出した条件が『女装』だったのよ。そしたら、伯父も『女教師じゃなくて、女装教師か・・・面白い!』とか言い出してね・・・まぁ、とにかく、これからみんなよろしくね。」

(次回は5月10日公開予定です)
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