【悲報】プレミアムフライデーの日取りが絶望的 3月は年度末、4月はGW直前で15時退社が無理ゲー状態

 まず、あたしの会社はプレミアムフライデーなんてものはないです(キッパリ)

 消費拡大を図るべく、鳴り物入りで始まったプレミアムフライデーですが・・・長野駅前の16時ごろの通行人はほぼ前日と変わらなかったとのこと。

 当たり前なんだよね・・・。

 月末のクソ忙しい時期は仕事しないと色々と間に合わないわけですよ。

 そんな会社が多いんです。


 そして、
「従業員を2時間早く帰せば残業代を払わなくて済むし、仮に過労死があっても

『うちの会社はプレミアムフライデーを制度化しているホワイト企業です(キリっ)』

と、労基署にでも言えばブラック企業の謗りを受けずに済むだろう。」
というのが透けて見えるんですよね。

 大体、バブル崩壊から今日に至るまで官も民も
『正社員は固定コスト。どんどん正社員を削って派遣社員に置き換えよう』
なんてことをやっていたら技術やノウハウの承継が滞り、競争力が落ちちゃった。

 そして、「正社員が不足している」という企業が4割を超える・・・って、何かの冗談ですか?

 消費を拡大させる一番簡単な方法は何度も書いてますが

『市中に金を止めずに回す』

ことなんです。

 「若者は車に興味がない」のではなく、自分の雇用の維持や給与の増額が見込めないから、イニシャル・ランニングともにコストが高い車を買うことがリスクになっている・・・だから買えないし、仕事を求めて大都市圏に住んでいたら、そもそも必要性がないんですよね。

 企業や中央省庁には市中に金を回すために、

・本社や主要拠点を地方に移せ
・必要な人材は正規雇用で確保しろ
・見合う正規の給与を支払え

この3つをやるだけでも消費は確実に多くなるんですよ。

それを今日日のサラリーマン社長は
『とりあえず、俺の在任中は赤字にしなければいい。だから、固定費である人件費をなるべく削れ。そして、無理しても売上高を上げろ!』
なんてことをやった結果どうなったか。

東証一部にあったシャープは液晶パネルに過大投資しリストラ。人心が離れて最終的に台湾企業の傘下になり、東芝は無理やり黒字を出そうとして粉飾決算。そして、原子力とLNG事業が足を引っ張り風前の灯。

昔、松下電器(現在のパナソニック)の創業者松下幸之助は

「事業は人だ」

と、いうように人を大切にしたものです。

従業員を大切に出来ない会社が社員に金を使わせようとしても、使うわけがない。おそらく
「3万円ボーナスを出す」
と社長が言っても、従業員はそのままその金は使われずに銀行に預金として戻るだけです。

それと同じで、
「月末の金曜日に2時間早く帰ってもいい」
と言われても、
「月始めに仕事が進捗してなければ怒涛のように怒るんだろ?」
となりますよね?

制度を根付かせたいなら、安心して休み、金を使えるように環境を整えるべきであり、それができていない状況下では無理でしょうね。