※長文、鳥さんの病気の内容が記載されています。病状の表現や病院の印象などは個人的主観の感想によるもので全ての方に当てはまる事では有りません、ご了承の頂けた上で読み進めて下さい。

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腺胃拡張症(PDD)という鳥の病気があります。

鳥飼なら1度は耳にしたことがある病名ではないでしょうか?

八年前、羽夢蔵をお迎えする時、あらゆる鳥ブログを徘徊して知識を吸収していました。PDDという病名もその時に知り、致死率の高い怖い病気だな〜くらいの認識で気に止めず、羽夢蔵は健康に成長しました。

夫婦2人でお迎えし、我が子の様に可愛がった羽夢蔵。

その後二人には子供も生まれ、家族が増え、引越しもし、羽夢蔵のいる当たり前の生活が静かに流れて。


全てが羽夢蔵中心の生活にはならない毎日で羽夢蔵にとっては少し我慢の日々。
でももう少し、子どもたちがもう少し大きくなれば、羽夢蔵の望む様な時間を作ってあげられる。と考えながら毎日を過ごしていました。


もちろん、羽夢蔵はおじいちゃんと毎日お庭で日向ぼっこをし、寝る前に少しのカキカキ放鳥タイムを過ごし。遊びもカキカキもしているけれど、
羽夢蔵の本当の願いはお迎え当初と同じ、飼い主に挟まれての3人でのカキカキタイム。
そしてたまにのドライブやお散歩のお出かけ。
僕だけを見てるという注目を求めるのがこの白色バタンという鳥の性質なのです。


それが今ではどうしても小さい子供優先で羽夢蔵までお散歩に連れ出す余裕がない毎日でした。


8歳になり、雄叫びこそあげないものの大きな鳴き声で抗議鳴きを主張したり、焼きもちを、やくと時には強く噛まれました。甘え方も性成熟をしてきたと感じます。

それでも環境に適応する努力をしてくれる鳥で、おじいちゃんおばあちゃんにも優しく。犬と子供にも攻撃もしない。皆によく懐いてオンリーをほぼ作らない。
羽夢蔵は非常にコンパニオンバード能力の高い鳥です。
そう思うのは飼い主だけで、羽夢蔵は少しずつ少しずつの我慢をしていたのだと思います。



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5月15日、月曜日の朝。羽夢蔵を起こすロロジが会社へ行く前に
『はむが元気ない。ご飯も全然食べてないよ。』と気が付きました。

そう言えば前日に1日中黒い糞をしていたハム。
餌の食べも悪かった。あまり鳴いたりイタズラしてなかった気がする。

その日の午前中にいつものかかりつけ医である、●小鳥の診療所へ向かいました。

その間もキャリーにもたれ掛かる感じで大人しい羽夢蔵。
でもまだ元気な様子で、診察を受けると察すると逃げ回りギャーと叫び。
体重を計らせませんでした。

何となく体重が正確に計れていない気がした私ですが、特に指摘することも出来ず、体重がいつもの健康診断の時より100g減っていると言われました。
とりあえずレントゲンの撮影をして貰いましたが、この時はレントゲンの異常も無く。
しかし黒色便は胃からの出血が原因とのことでストレス性の胃潰瘍みたいな状態ではないか?との診断。

吐き止めと整腸剤、栄養剤などの注射と投薬を貰い、会計17000円がぶっ飛びました。


帰り道、キャリーの敷き紙を破いたり遊ぶ羽夢蔵を見て注射で少し調子が良くなったのかも?と安心しました。


IMG_1954ですが次の日もやはり元気は無く、じっと止まり木で動かない羽夢蔵。


部屋を保温しダンボールカバーも作り温湿度計も設置。

なんだか飼い主の嫌な予感が漂います。
あまりの元気の無さにおじいちゃんおばあちゃんも心配。年の功の助言は

医者は早く! 早く行け! 早く!

なので、今度は神奈川県の◆小鳥の病院へ電話。
状態を話すと夕方の診察にねじ込んでくれました。
◆小鳥の病院は羽夢蔵をお迎えする八年前に一度お迎え健康診断でお世話になったきりです。
高速をおじいちゃんに飛ばして貰い二人体制で羽夢蔵を病院に連れていきました。

◆小鳥の病院の副院長先生が診察をしてくれました。
やはり黒色便は胃からの出血。同じ様に点滴と注射。
思った通り、A病院で体重の図り違いがあった様で100g程体重が違って740gありました。
それでもかかりつけ医があるのでそちらでのレントゲン診断を信頼して体力回復を目指すことに。

何となく飼い主の反応を見て、どちらの病院で治療していくかを委ねている雰囲気で◆小鳥の病院の副院長先生は遠慮をしている印象です。
でも副院長先生の診察も処置も的確で大きな病院ですし、何より安心感がありました。私は◆病院への信頼度が強めに感じながら帰りました。

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1日置いて、5月18日木曜日。
羽夢蔵はまだ元気がありません。
餌も食べたがらずあったか飯も拒否します。餌をともかくお腹に入れなければ体力は落ちる一方。
シリンジを買ってきて強制給餌気味に食べさせることに。
少しずつ飲み込んでくれて時間がかかるものの30gほどは食べてくれました。

でも時間を置いて確認すると、、、
少しずつ、吐いてる???

すぐさままた病院へ直行。●小鳥の診療所へ行きました。


●診療所に入ると私の前に診察をされている家族の鳥さんがもう末期の状態らしく、家族で悲しんでいる様子が聞こえました。
大人や子供の泣く声を聞き、読みたかった 聖☆おにいさんの6巻を動揺して本棚に戻す私。
でも診察が終わりそうになるとどんな顔で聞こえてない振りをするか慌てて結局、聖☆おにいさん6巻を開いて読んでるフリをしている私。


羽夢蔵の診察になると●診療所の先生は◆病院の先生から連絡があった様子で体重違いも認めて下さり、◆病院から腺胃拡張症の疑いを話されたとご説明されました。

ですが、先生としては体重もあるし、レントゲンの所見も見当たらないし、心配されると思うので腺胃拡張症の話は今はしません。先生はこの病気を知っているけど、飼い主さんは心配になるばかりなので敢えて今はしません、
との事でした。羽夢蔵は点滴栄養注射をして帰ることに。

●診療所の先生、前の患者さんの事を引き摺っている様子で動揺し、空元気を出してる。体重の事もあったのかとても親切で丁寧でした。
●診療所の先生も一生懸命で優しく、鳥が好きな先生なんだよな。いい先生なんだよな。と考えながら運転帰路につきました。
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5月19日金曜日。羽夢蔵はいつもの様にロロジの朝の支度について行こうとケージから出てきて朝のパンも食べています。調子が良いのかな?
この日まさか羽夢蔵が危篤状態になるとは、想像もしませんでした。


昼前の11時。羽夢蔵に餌を食べさせようとあったか飯とフォーミラのドロドロご飯を強制給餌。
何とか食べさせお口を拭いていると、急に羽夢蔵がよろけてテーブルから羽ばたいて落ちてしまいました。

『何してるのー、』
と持ち上げると両足首がぐにゃりとして力が全く入らない様子で小刻みに震えていました。
目も虚ろで脚の指がグーの状態で開かない。


明らかに様子がおかしくなりました。

羽夢蔵!羽夢蔵!?脚が折れてるとかでは無さそう、身体を打ち付けた様にも見えなかった。
急いで◆小鳥の病院に電話をしてもこんな時に限って話し中!

何回掛けても話し中!

頭の中に幼い頃飼っていたコザクラが危篤状態の時、同じ様な体制になったことを思い出しました。鳥はショック状態でそのまま亡くなってしまう事がある。
声を掛けて沢山撫でると息を吹き返した事を思い出し、声を掛けて大好きなカキカキを繰り返していると羽夢蔵の意識が途切れずにいられるように見えました。

こんな所でまさか、ロロジも仕事で私だけで最後なんていやだ!

その間、●小鳥の診療所に電話が繋がりました。
状態を、話すとこれからいらっしゃれますか?でも11:30までに受付を出来るでしょうか?と。

その時間を過ぎると時間外診療でプラス一万円がかかるそうです。お昼時なので当然休み時間に掛かってしまいます。

迷いました。

◆小鳥の病院に電話が繋がっていなかった事もあり、一度考えて改めますと話しました。
◆小鳥の病院。いざと言う時はこちらにかかりたいのが本音でした。

やっと◆小鳥の病院に電話が繋がります。
これから直ぐいらっしゃって下さい。ただ、移動時間がご負担になる様でしたら●診療所に行きやすいのでは?飼い主様のご判断で決めて頂きたいと。

私は◆小鳥の病院の副院長先生に信頼を寄せているのでこちらで見て頂きたいと話しました。


では、直ぐお出で下さい。時間外診療は掛かりますが、2000円です。


実は私の中での二つの病院の信頼度の理由の一つにこの、診察料の違いがありました。高速代などを考えると値段としての総合は差ほど変わらないにしても、◆小鳥の病院は診察料や検査料等が安めに感じました。領収書を見ても●診療所は割高に書かれていたのです。

おじいちゃんにお願いしてまた横浜に連れて行ってもらうことに。子ども達の幼稚園お迎えはおばあちゃんが引き受けてくれました。
家族が増えたけど、環境が変わったけど、皆が居てくれて助かることばかり。羽夢蔵が受け入れてくれた家族。羽夢蔵を可愛がってくれた家族。
今の状態でより良い環境にしたい。
飼い主のワガママばかりだけど、きっと出来るはず。

羽夢蔵が元気になればきっとで出来るはず。
羽夢蔵を毛布に包み抱っこして祈りながら横浜へ向かいました。



◆小鳥の病院に着くと院内はキャリーに入れなければと羽夢蔵を一度キャリーの止まり木へ。
しかし、病院の玄関で止まり木から落ちてしまう程に羽夢蔵の身体は弱っています。
狭いキャリーの中の止まり木から落ちてひっくり返り、羽ばたこうとする羽夢蔵。
慌てる私を見て看護師さんが飛んできて、毛布のまま受け取りますと羽夢蔵は診察室へ連れていかれました。



腺胃拡張症じゃありませんように!
腺胃拡張症──ボルナウイルス──神経性の麻痺──胃の神経、脚の麻痺──腺胃拡張症なら対処療法のみ──助からない!


飛ばし読みしたはずの病気の諸症状が頭の中に高速で巡って離れません。
診察室に呼ばれ入ると、アンカの上でタオルに包まれて座る羽夢蔵。嘴に呼吸器が当てられています。


あぁ、顔の周りの羽が乱れてボサボサだ。病気の鳥はそうか。毛繕いもする余裕がないからこんなに乱れてしまうのか。冷めたように考えていました。

先生がレントゲンだけ撮らせてくださいと言って撮れた物を見ながら説明されました。

先生の眉間にしかめた苦虫潰した様な顔。わぁ、見たくない顔だ。良い話では無い。

羽夢蔵くんの、胃の中にガスが溜まっていて胃が拡大している。胃が動いていないので餌を吐いてしまうのでしょう。

──あんまり説明が頭に入らない。入院の手引きには
動揺されて説明が充分に理解されなかった場合は改めてご説明致します。とあるから大丈夫だ。
とかよく分からないところばかり覚えています。



ええと、よくわからないのですが、それはつまり、腺胃拡張症と言うことですか?、、、

爐修Α

先生の通る声が突き刺さり、眼の前まで飛んできた硬球の軌道を追いかけて顔面にぶち当たる衝撃で真っ暗になりました。

先生曰く、胃が拡大している状態を医療的には腺胃拡張と呼ぶ。腺胃拡張症PDDの症状に極めて近いが、腺胃拡張症は糞の検査でボルナウイルスが検出され陽性となった場合に確定される。
症状の悪化速度と胃の拡張、可能性が高いが腺胃拡張症はまだ確定では無い。
胃の出血は予想以上に多かった。脚のふらつきは貧血の可能性も。
ともかく、ボルナウイルスの検査を早急に出し、検査結果は週明けなので、まずはこの今の状態が深刻。体力の持ち直しが先決だということ。この状態ではここ数日で落鳥の可能性もあると言うこと。


入院の手続きを取りこの日は置いて帰る事に。
さよならまたねをしても羽夢蔵は私の事がわからない様子でした。

長くなるのでpart2⃣へ続きます。

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