朝日新聞の記事によると、電波を利用して船舶の位置確認を行うシステム「LORAN-C」の、南鳥島(東京都小笠原村)基地局が12月1日に廃止されたそうだ。千葉ロランセンター(千葉市中央区)で行われた南鳥島ロランC局閉局式典では、センターの所長が無線で合図して南鳥島ロランCの電波が止められた。

LORAN-Cは複数のアンテナ局から届く電波の到達時間の差を利用して測位するシステム。1960年頃から米沿岸警備隊により各地に基地局が設置されていたが、近年ではより高精度に測位を行えるGPSの普及により基地局の廃止が進んでいる。

南鳥島の基地局についても1993年に廃止の動きがあったが、存続を求める声が相次いだため日本の海上保安庁が引き継ぐ形で運営が続けられていた。しかし現在ではLORAN-Cを主に利用する船舶は非常に少なくなっていたため、今年5月に廃止を決めたそうだ。

 海保は南鳥島に3週間交代で職員8人を送り込み、高さ213メートルのアンテナと電波を守ってきたそうですが、物資は空輸に頼り、電力は自家発電。飲料水は海水を淡水化してまかなってきたそうです。
燈台守の歴史がまたひとつ終わりましたね。
台風の時は大変だったんでしょうね。