リアディレーラーの調整(2011.02.21 更新)
さて、今日はリアディレーラーの調整にチャレンジしてみよう。
難しい?
いや、そんな事はない。
メンテナンススタンドに自転車を飾ってるだけの人は是非チャレンジして欲しい。
特に、家族サービスばっかりしていて、ちっとも自転車に乗る時間が無いとか言っているマイホームパパは必見である。
自転車趣味は乗るだけでは無いのである。
自転車相手に「お医者さんごっこ!」をすれば、そのうち心も通じて来るのである。
そんな事はどーでもいいが・・・
とにかく、自分でディレーラーの調整が出来れば、ワイヤー交換も出来てしまうのだ。
覚えておいて損は無い。
では、はじめよう。
まずは準備
最初に、ディレーラーとアウターケーブルの接続部分にある③のネジを時計回りに締めておこう。
このネジはワイヤーの張り具合を調整するネジである。
最後に調整するので、まずは締めておこう。
ノーマルのESCAPEの場合は、このネジが無い。正確に言うと、このネジはシフターの所に付いているので注意。
※各ネジの役割・・・1と2のネジは、ディレーラーの可動幅を調整します。
1はトップギアの位置、2はローギアの位置を決めます。
3のネジはワイヤーの張りを調整するネジです。
4は、ワイヤー固定ネジです。
ギアの位置
次に、フロントチェーンホイールはアウターに入れておく。
リアは、トップに入れる。
(要するに、チェーンを前後それぞれ外側のギアに掛けておくわけだ)
リアをトップに入れるとリアディレーラーのワイヤーが一番ゆるんだ状態になる。
この時、ワイヤーがビンビンに張っているのは良くない。
ディレーラーにテンションが掛かってないのが望ましい。
もちろん、ユルユルでも問題だ。
④のワイヤー固定ネジをアーレンキーで弛めて適度な張りに調整しよう。
ワイヤーを軽く引っ張って、ネジを締めれば十分である。
ここから始めるのだ。
ディレーラー調整
では、クランクをくるくる回してみよう。
トップギアでスムーズに回るだろうか?
外側に外れそうになったり、内側のギアに上ろうとしてチャラチャラ音がしたりしないだろうか?
そういう不具合があれば、調整しよう。
トップ側の調整は①のネジで行う。
右の画像を見ると、ネジが2つ縦に並んでいるのが分ると思うが、その上の方のネジである。
ネジの下に小さく”H”と刻印してある。
このネジをドライバーでくるくる回すのだ。
時計回りに回すと、ディレーラーのプーリーが内側へ入って行く。
つまり、隣のギアに上ろうとする。
反対に回せば、外側に外れようとする。
調整は、トップギアの真下にディレーラーのプーリーが来るようにしよう。
自転車の後ろから見ながらやれば、難しく無い。
調整してはクランクを回してみる。を、繰り返して自分で納得出来るところに合わせよう。
心配はいらない。
後から何度でもやり直し出来るから、神経質にやる必要は無い。
トップ側が満足出来たら、次はロー側である。
シフターで変速して、ギアをローに入れて欲しい。
9速なら8回、8速なら7回、カチャカチャやればローに入るはずだ。
入らない?
それとも行きすぎてチェーンが落ちる?
ならば、調整しよう。
今度は下のネジ②を回す。
”L”のネジは、シフターの操作によってワイヤーが引かれ、ディレーラーのプーリーが移動してくる時の、ストッパーの位置を決めるネジである。
だから、ローギアからチェーンがホイールの方に落ちない所に調整して欲しい。
これも、やはり後ろから見ながらやれば難しく無い。
プーリーがローギアの真下にくるように調整するだけである。
ここまで出来れば、ディレーラーの可動範囲が決まった訳だ。
ローからトップまで、何回か行ったり来たり変速してみよう。
ちゃんと、1段ずつ変速するだろうか?
途中がおかしい?
ならば、一旦トップギアに戻そう。
トップギアでスムーズに回るのを確認したら、1段変速してみる。
カチャン!
2枚目のギアに入ったかな?
ここで、1枚飛び越して3枚目のギアに入っちゃった人は最初のワイヤーを張る段階で失敗している。
ワイヤーの張りをもう少し弛めて最初からやり直した方が早い。
ちゃんと2枚目のギアに入ったのなら、OK!
トップギアのまま変わらないという人とちゃんと2枚目のギアに入った人は次へ進む。
③のワイヤー調整ネジを反時計回りに回して、ワイヤーを少しずつ張ってみる。
クランクを回しながらやってみる。
そのうち「カチャン!」とか言って3枚目のギアに入るはずだ。
3枚目のギアに入らない程度に張るのがコツである。
後は、何回もシフトチェンジして自分で納得出来るように調整しよう。
もちろん、フロントをインナーに入れてシフトチェンジしてみるのも忘れずに。
全てが納得いくレベルで調整出来ない時は、自分が一番よく使う範囲だけでもスムーズに変速出来るように調整すると良いだろう。
これで、ディレーラーの調整はOKである。
ちなみに、古くなったワイヤーだと上手く調整出来ない事がある。
その場合、新品のケーブルセットに交換することで案外スムーズに調整出来るようになったりもするのだ。
もちろん、その時はワイヤーだけじゃなく、アウターケーブルも新品に替えよう。