MIT:Stata Center
2月末に学生たちを引き連れてアメリカ東海岸のボストンを訪問してきたって話はちょこちょこしてきましたが、訪問先は工学や理学で有名なマサチューセッツ工科大学でした。英語でMassachusetts Institute of Technologyと書くことから、MITと称されます。大学ランキングのベストテン常連校で、2016年は世界のトップ5に入るほど有名な大学です。

MIT Hackを語る学内の掲示その優秀なMITの学生、実はいたずら好きで有名です。このいたずら、実は1920年代後半から続く伝統的なもので、「MIT HackMITハック)」と呼びます。Hack(ハック)という言葉を聞いてコンピュータのハッキングを思い出す人もいるかと思いますが、MITにおけるハックとは非常に高いレベルで創造的で面白い成果を出すことを意味します。そんなMITの学生がやるいたずらも知的で洗練されており、周囲のみんなを楽しませ喜ばせてくれます。

さて、MITハック、面白いものがいくつもあります。

新しい学長の初出勤日に合わせて学長室のドアの前に巨大な掲示板を設置し、新学長を困惑させてます。自室のドアがあるはずの場所に巨大な掲示板が置いてあるのを見て苦笑いしている新学長の写真が残っています。

MIT:グレートドーム

MITの有名な建物、グレートドームの屋根の上にアポロの月面着陸機(模型)を置いたり、パトカー消防車を置いたりしてます。こちら、番組内ではグレートドームをちょっと小さな国会議事等の中央部分が半円状になっていて、その上がモノを置けるぐらい広いのでとお伝えしましたが、少しわかりにくかったでしょうか。グレートドームはこちら。そして、このドームをR2-D2に見立ててデコレーションしたり、映画「バットマン」のマークを映したり。MITハックの聖地ともいえる場所になっています。

でも、大学に到着しグレートドームを見ると小さく何かが置いてある。それに気がつくと「あれなに!?」って感じで、ついつい見てしまいますよね。

そんなMITハックの中でも僕の一番のお気に入りはこちら。四角い窓が一面を覆うビルをコンピュータの画面に見立てて、そこでテトリスをしてしまおうというもの。



ちなみに、この一連のイタズラ、伝統的にやられていると言いつつも実際のところ誰がやっているのかわからず神出鬼没、ゲリラ的にやられています。当然大学は許可していませんし、こういういたずらを認めているわけではありませんが、みんなをあっと言わせるウィットに富んだいたずらを結果的に許しちゃうあたりはアメリカらしいですよね。


ところで、日本の学生も負けていません。

僕が勤める東京大学では2011年に自転車のサドルがブロッコリーに置き換えらえるという事件が発生しました。自転車で大学に通うには自転車を大学に登録する必要があるのですが、無登録で警告を受けている無登録自転車のサドルを取り外し、代わりにブロッコリーをさしていきました。残念ながら僕は現場を確保できませんでしたが見た学生は「ブロッコリーがずらりとささってるのってシュールでしたよ」って言ってました。


京都大学にも伝統的ないたずらがあります。毎年の入試の時期、京都大学の吉田キャンパスの正門入ってすぐのところに折田先生の像が設置されるのですが、本来の折田先生の銅像ではなく、折田先生に見立てた全く異なる別のオブジェが設置されるのです。過去にはゴルゴ13だったりナウシカだったりてんどんまんだったり。今年2016年はゲーム「星のカーヴィ」のキャラクターが置かれてしました。折田先生、京都大学の設立に関わった偉大な方なのですが、こんなことになってしまうとは草葉の陰でなんと思ってらっしゃるでしょうか。自由闊達な京都大学の学風を気づかれた折田先生のことなので、学長室のドアを隠されたMITの学長さんのように苦笑いされていることと思います!