(愛知の地酒）長珍「にごり純米原酒」

16BY醸造
「もろみから搾った後濾過せず（無濾過）、火入れせず（生）、加水せず（原酒）搾ったまま」の状態で瓶詰めされている酒
まさにすっぴんの酒
やっと頂いちゃいました。いいですね！
この白く濁った色、大量に澱が沈澱している。
まだ、活きてるって感じ！
まだまだ成長過程、暴れ回っている様子。
じゃじゃ馬少女と付き合う為に
それでは、
第一関門。
【開封の儀式】
普通に開けると中身が吹きでるでしょう！
一滴も零す事なく、勿体ない！貴重なお酒。
今日の為に数日前から劇薬を扱う如く安置しておいた。
かいあって綺麗に分離している。
次に取り出すは「キリ」。
万が一のことがあってはいけないので、
シンクの中で、
溢れでた時のため受け皿（バット）をひいて。
さあ、
キャップめがけて最初のひと針！
「うん？なんの反応もない！
ちょっとビビッタか！
よし、いくぞ！
思いきって！
ブスー！
シュワー！ ・・・・
大変だァ！
出たァ！
天井に向かって一本の線が、、
放物線を描いて、受け皿に、キャッチ！
セーフ！
ナイスキャッチ、受け皿！
もう大丈夫か？
第二球、
振りかぶって、撃った！
ブスー！
シュワァー！
おっと、またも出た、
今度は放物線が小さいゾ！
余裕の内野フライ。
三球、四球と続けざまに撃つ、
なかなか粘りよるな！
そろそろ、力尽きおったか？
小さな小さなキャッチャーフライ。
もう、いいだろう。
開封！
完璧！
成功！
さっきの噴射で中の澱がよく混ざっている。
今日はとっておきの「バカラのグラス」に注ごう。
勿論、ナイスキャッチの受け皿君の分も、
一滴たりとも無駄には出来ない。

【ご対面】
「バカラ」の中で澱が踊っている。
化粧なしの生まれたままの姿で
着飾った美人じゃないけれど
白濁のダンサーが、、、、
アングラダンスがまだまだ続く
やがて澱がゆっるりゆっくり
沈んでいく。

【香りチャン】
おっと！想定外！
にごり独特のくさみはない
炊き立てのご飯か？
突き立てのもち？

【性格】
元気一杯、
澱がからみの炭酸ガスと高いアルコールが
舌の上をピリピリと暴れ回る。
弾けるような力強い旨味
はっきりとした味の輪郭
荒さや雑味が残される
・・・というよりは潔くそれをよしとして、
酒本来の旨味が守られている。
くっきりと酸が立つ。
この酸が食欲を奮い立たせる。
一口「赤味噌」を舐めてみる。
何事もなかったように酸とともに洗い流してくれる。
少し時間がたったので温度が上がる
と同時に甘みが出てくる。
パワフルな甘みと旨味、
酸味が二重　三重に広がる。
強烈な炭酸が飲み口にキレをつくる。

【実はもう一本】
冷蔵庫にもう一本隠し持っている。
託っちゃってます、愛人を
秋まで静かに寝かせるつもり。
火入れをしない生酒なので、酵母も生きたまま発酵を続ける。
生命力旺盛な酒は思わぬ変化に成長していく
どう生まれ変わるか見極めたい。
リスクはあるが化粧気のない田舎娘を育てていく心境。
淑女？
悪女？
どう化けるか
楽しみだ！
成熟した大人の女
「長期熟成」させた
「無濾過」の
「生」
「原酒」を
「燗冷まし」で飲むつもり！
独特の魔力や愛嬌、強引な吸引力を持つ魔性の女？

Comments

1. Posted by まかない飯   2005年05月01日 03:14

トラックバックありがとうございます。新宿で同じく焼酎バーで働いてます。今度お店に寄らしていただきます。

2. Posted by まかない飯   2005年05月01日 03:23

よろしくです。

3. Posted by もくらん   2005年05月01日 15:24

まかない飯さんこんにちわ。
えー！名古屋にこられるんですか？
楽しみにしてお待ちしておりまーす。

4. Posted by 桂自然   2005年05月18日 16:35

昨夜お邪魔した、「長珍　初代後援名誉会長（自称）」の「桂自然」です。
五種類の「長珍」とお料理おいしゅう御座いました。また、お店に伺います。

5. Posted by もくらん   2005年05月20日 01:50

桂自然さん先日は有難うございました。
「にごり純米原酒」一本入荷しときました。
よかったら、飲みに来て下さい。
（開封したら飲み切らないといけませんので、
早いもの勝ちと言う事でおねがいしまーす）