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⊡デッドプール/原題:Deadpool

監督:ティム・ミラー 
脚本:レット・リース、ポール・ワーニック
原作:ファビアン・ニシーザ、 ロブ・ライフェルド
製作:ローレン・シュラー・ドナー、サイモン・キンバーグ、ケヴィン・フェイグ
製作総指揮:スタン・リー

出演:ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクライン、ジーナ・カラーノ、T・J・ミラー 

  

 《ストーリー》
元特殊部隊出身で、現在ニューヨーク暮らしで自警団紛いなことをしていた傭兵――ウェイド・ウィルソンは、高級娼婦のヴァネッサ・カーライスルと恋仲になる。
相思相愛な二人は結婚目前だったが、幸せ絶頂の中、ウェイドは自身の身体が末期がんに侵されている事実を突きつけられてしまう。
そんな中ウェイドは、ある男からがんの治療と引き換えにある人体実験に参加してほしいと言う勧誘を受け、ヴァネッサと添い遂げる未来を得るべく、ウェポンX計画の被験者となることを決意したのだが――

 
Twitterでも述べましたが、期待値MAXで公開初日は早起きし朝シャンし、劇場へ最速で最短で一直線に真っ直ぐに朝の初回見てきました。
クソ無責任ヒーローの本格実写映画デビュー作、サイコー(ウィザードライバー声)にクソ笑えて(周りの迷惑にならぬようこらえるのに必死なくらい)、クソ面白かったです✖五億

 私なりに、見どころを紹介しに行きたいと思います。

1、上質な腹八分目
 本作の上映時間、108分でございます。
 最近の大作は、良くも悪くもどんどんボリューミーと言うかインフレ化しております。
 尺は2時間越え当たり前、下手すると2時間半、3時間近くも長いと言うのに、そこに映画2,3本分の情報量がぎっしり詰められる。
 MCUもそうだし、BvSもだし、それこそマイケルベイ監督作も然り、映画秘宝でデップーさんがキャップCWを『ぶっちゃけ長すぎじゃね?』と揶揄するのも納得です。
 私はこれを、かの黒澤明監督の作風を指した『〝飯を作れ〟と言うと黒澤は食べきれない程のフルコースを作る』と言う言葉を取って――『大作のクロサワ化』――と呼ぶことにしました。
 この傾向と一転して、デップーさんは108分、VSゴジラ一作分、なんてとっつきやすく腹八分目なボリュームでしょう。
 まさに『――本多は綺麗に重箱に詰めてくる』なイノさんこと本多猪四郎監督作の如くです。 

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(引用元:映画.com)












2、 びっしり詰まった小ネタ(映画ネタ、自虐ネタ、メタネタ、下ネタ)
 しかしそんな程よい長さな尺の中に、 出だしから最後までネタが満載でございます。
 自分が書いてるクロスSSにも盛り込むくらい小ネタフェチな私にとっては知ってる元ネタがあってニヤリ、たとえ知らなくても( ̄▽ ̄)ニヤリさせられまくりな至福の時でございました。
 これから見る方々の楽しみを奪いたくはないので、元ネタの作品たちのことは敢えて書きませんが………でも今月の映画秘宝の1ページ目のFOXBD一覧広告が元ネタ表だったり、公式が公開前にパロディイラストで思いっきりネタバレかましやがったし(汗

3、されど全体の作りは個性的なのに手堅い
 前述の小ネタと、デップーさんの代名詞であり本作でも見どころの一つな『第四の壁の突破』もあってヒーローモノとしても映画作としても異色作な風と言うか異色作でもありますが、シナリオ、演出等々、デヴィット・フィンチャー監督の『ドラゴンタトゥーの女』のOPを手掛けたティム・ミラー監督らスタッフは結構手堅い職人気質で本作を作り上げています。
 つまり、デップーさん本人は〝出過ぎている杭〟な分――良い意味で『やり過ぎていない』
 
 たとえばアクション、R-15だけあって不死身なデップーさんもヴィランたちもバイオレンスな目に遭いますが、描写は過激ながら、観客に〝不快感〟を覚えさせないように非常に神経質なくらいバイオレントなのに気を遣っています。
 しかも本作のヴィランはゲスの極みな集団なので、デップーがどんだけオーバーキルやらかそうとも『そうだそうだ!やってまえ!』と応援したくなるのです。

 次に構成、本作はいわゆるヒーロー誕生編なオリジンモノ、でもこのオリジンモノの最大のネックは、デップーさんがぞっこんな親愛なる隣人スパイディやバットマン・ビギンズ筆頭に、ヒーローがヒーローになるまでの経緯が長くてかったるく思ってしまうこと。
 しかしデップーさんでは、彼の持ち味を生かして、まず軽妙な会話からアクション、しゃべりまくりながら悪党どもを容赦なく殺しまくってる中、彼がこうなる経緯を回想する過去パート⇔現在パートと行ったり来たりとシャッフルさせて描写していくのです。
 このパートごとの見せ方も上手く計算されててね、過去パートでオリジンモノを鑑賞中の特有の症状である何だかちょっとダレてきたな……と思いかける直前のタイミングで現在に戻ってくれてヒャッハーさせてくれるのです。
 私は好きなマン・オブ・スティールも過去と今を行き往きしてましたけど………あっちはどっちのパートのクラークも自分の力とその使い処と存在意義に悩んでいるので変わり映えしなくてあんま効果的じゃなかった分、圧倒的にデップーさんの方に軍配が上がります。
 それ程、お話全体の緩急(バランス)の付け方が秀でています。

 デップーさんはその愛されカワイイ系キャラと裏腹に、そのバックボーンは重く、悲惨です。
 
 本作のバイオレンスアクションでもあり、ファルス(笑劇)でもあり、ロマンチックコメディでもあり、ソフィスティケイテッドコメディでもあるストーリーの本質の一つは、デッドプールと言う仮面の下にある一人の人間――ウェイド・ウィルソンに襲いかかった〝悲劇〟です。
 なのでセンチメンタルなシーンも結構出てきます。
 これがダメなタイプの邦画だったらくどいぐらいにお涙頂戴とおセンチにびしょびしょになって私みたいなひねくれ者を白けさせますが………デップーさんは湿っぽくなってきたところで『な~んちゃって😝♪』と絶妙なタイミングで茶化してくれるので、見てるこっちも『だよね~www』と笑いが自然と零れてくる。
 終盤のある場面も『やっぱデップーさんはこうでなきゃ♪』と思うこと必至でしょう♪

 クソ無責任ヒーローなんて謳い文句に反して、日本での宣伝もですが、作品そのものも不真面目なようで誠実。

 私はそんな爽やかな余韻すら味わえる本作のお陰で、ダイアナ姐さんことワンダーウーマン、ティチャラ陛下ことブラックパンサーに続いて、すっかりデップーさんの虜となってしまいました



 彼は確かに〝ヒーロー〟じゃないかもしれない―――でもおまえもガンダム……もとい、デップーさん、貴方だって〝ヒーロー〟です。

 まだ語り足りないですが、デップーさんを見習って今日はこの辺で――


是非、是非是非―――劇場で見て下さい!!!!

※追記:勿論、サービス旺盛なデップーさんの映画なので最後まで見ないと損ですよ。

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