Blog「モモンガの昼寝」

モモンガ宮川こと、音楽療法士宮川博之のブログです。日々起こる夢見心地な出来事を回想してまいります。

2008年08月

気をつけよう!!

学会が終わったのは良いのだが、友人から妙な携帯メールが届く。
日テレの24時間テレビ企画「鉄腕ダッシュ」とやらの実験だとか・・・。
どこまで広がるか知り合い9名に同じメールを送るという物。
???と思いながらも、出先だし24時間テレビも見ていないので「そんな企画をやってんだあ」と何人かに送ってしまった。

念のため帰ってから番組サイトを見てびっくり!!
いたずらチェーンメールだった。

メールを送った皆さんにはお詫びメールを送りましたが、以後気をつけたいと思います。
ご迷惑をおかけしました!m(__)m

*日テレ公式サイトで確認
*チェーンメールとは:Wikipedia

講習会にて

学術大会日本音楽療法学会学術大会が昭和音楽大学にて3日間の予定で開催。
初日の今日は、講習会を4講座(90分×4)受講した。
数千人規模の参加者のため、講義も障害児から高齢者まで6コースから選べる。
僕は高齢者領域のコースで受講した。

認知症に関連する話も多かったが、それなりに勉強しているので大体理解できたかな…。
ただ、第4講義の「高齢者音楽療法の評価と研究法」は、やっぱ勉強不足。
以前、統計学の本も購入したがまだ身に付いていないと実感。(~_~;)
でも、来週からのセッションに参考になったので収穫有り!

明日は、研究発表もたくさんあるので楽しみです。

勉強してまいりまする!

日本音楽療法学会の学術大会が明日から川崎で行われる。
全国規模の大会は年1回なので参加する予定。
初日は講習会があって、高齢者領域の枠が取れたので勉強したいと思う。
ただ今回は、早い段階で申し込みが締め切られ、参加したくても出来ない方が大勢いるみたいだ…。
定員に達したとはいえ、年1回の貴重な大会に参加できず、音楽療法士認定の申請に影響する人もいるだろうな…と、なんとも言えない気分。
たまたま今回は早めに申し込んだが、少し送れてもしも参加できなかったら?自分も釈然としなかっただろう。
とはいえ、自身のためにも、ご利用者のためにも頑張らねば!!と思う。

北海盆唄♪

Music Time今日は埼玉県F市にてセッションを行った。
デイサービスとショートステイの利用者合わせて35名。
夏ネタの郷土民謡を楽しむ事にした。

ホワイトボードに手作りの日本地図を広げ、「私の生まれは北海道のこのあたり」と100円ショップで購入した《ニコちゃんマグネット》をペタリ。

すると80代の女性が「私も北海道です…」とつぶやくように発言した。
「そーですかあ、北海道はどちらですか?」と尋ねると「………。」言葉が出なかった。思い出せないようだったので「じゃあ私の隣にニコちゃんマークを張っておきましょう!」と不安がらぬよう対処した。


「この時期思い出すのは北海盆唄!今日は皆さんに合いの手をお願いします」と言いつつ模造紙に書いた歌詞を張り出す。

「ハア〜、北海名物〜♪」「ハードウシタドシタ!」
ハンドドラムを叩きながら歌うと参加者は楽しそうに合いの手を入れる。

北海道・東北・四国・九州の民謡を楽しんだ後「お時間もあるので、あと1曲どこかの民謡を歌いましょうか?」と聞いてみた。

「ほ、北海…ぼんうた…をお願いします…。」
今度は車椅子の女性(70代)が言葉をつまらせながら発言した。
右片麻痺が見られるのでたぶん脳血管疾患で左脳(言語野)に障害があるのだろう。
もう一度「北海盆唄」を歌い、最後は全員で「ふるさと」を歌う事にした。

終了後、楽器を片付けていると車椅子の女性が近づいてきた。
「昔、よく踊ったんです…。」「その頃を…思い出したら泣けて…うう」と涙を浮かべながら話しかけてきた。

「泣く事は悪くないんですよ、泣いた後は気分がすっきりするから」と応えた。
血管性の認知症の場合、感情失禁(ちょっとしたことで泣いたり怒ったり)が見られる事があるので、その方もそうなのかもしれない。

「また来てね」「待ってるからね」「がんばるんだよ」と何人か声をかけてくれて、僕のほうが癒されているなと思いつつお別れした。


*ちなみに「笑いと免疫力」(2004主婦の友社)の著者、吉野槇一氏は、泣いた後の体内物質を測定する実験を行い、副腎皮質から分泌されるコルチゾール(別名ストレス物質)の値が低下したと報告しています。

焼きあさり

今日は千葉県のセンターで、ここでは初のセッション。
いつものように歌や楽器活動と民謡を数曲、参加者と楽しんだ。
終了後に評価を行った際「今日は大成功です!」と職員が嬉しそうにコメントした。
今までの行事や慰問に比べ一番良い反応だったそうで、特に職員が対応に困っていたAさん(認知症の女性)にとても良い変化があったそうだ。

Aさんは、中等度のアルツハイマー型認知症。86歳。
暴言が多く、何事も自分の思い通りに行かないと納得しない。
自分より弱い立場の人間(例えば重い障害)に対し、きつい言葉を投げたりする。看護士をしていたことがあり、当時は看護婦長だったとのこと。
今日も午前中は、他の利用者(車椅子の女性)に悪態をつき泣かせたそうで、職員の言うことも聞かず、どう対処してよいか困惑していたそうだ。
そんなAさんがセッションでは穏かな表情で歌い、楽器を楽しむ姿や積極的な発言をした後、職員の指示に素直に従うなど、いつもとは一変していたのだ。

投薬やセッション直前の心理的出来事など把握していないので、一概には判断できないが、セッション中の刺激(聴覚・視覚・触覚)がAさんの心理的変化の要因になった可能性に期待したい。

進行性の認知症でつらい日々を過ごしたであろうAさん。
徐々に記憶を失い、何の変哲もないことが出来ない自分に不安を覚え混乱し、看護婦長時代の経験があればこそ自分自身の状態を認めがたいのかもしれない・・・。
他者の命を守る仕事をしていたのに、今の自分を直してくれる人が居ない焦燥感が心の奥深くに根付いたのかもしれない・・・。

日々葛藤するAさんの心に音楽が響いたのであれば・・・。素敵なことなのだが・・・。

セッションを終えるとき参加者全員に「千葉県のお土産は何がおすすめですか?」と尋ねると、何人か「落花生」「焼きあさり」と教えてくれたので焼きあさりを買って帰った。

焼きあさり・・・その美味しさは何故か不思議に懐かしく思えた一日である・・・。

今日のセッション:神奈川

横浜の中華街に程近くにセンターがある。
参加者は60代から90代の男女。
ふだん話もしなくなってきた2名の男女が歌や楽器に参加する様子。一方で、ふだん歌が好きな女性2名があまり歌っていなかった。などご利用者の変化を職員と確認し洞察した。
セッションを行う際の物理的な改善点(配置・椅子の高さ)、スタッフの関わり方など改善要素も話し合う。

雨も降っており、車で行ったので中華料理はおあずけ・・・。
帰りの環八はめちゃくちゃ混んでいて疲れた・・・。
明日は千葉県に行く予定。

生はいいなあ…

Oh! keyboard先日の収録でオラン本柳さんから貰ったDVDを観終わり寝ようと思った。
DVDを取り出して、テレビに切り替えると坂本龍一さんが出ていたので、ついつい観てしまう。
エコがテーマのようで照明を使わず、キャンドルをたーくさん並べた真ん中にグランドピアノが1台。
「energy flow」「戦場のメリークリスマス」を生演奏。
あんな曲が書けて、あんなピアノが弾けるといいのになあ〜。

チャンネルを変えると、サザンのライブをやっていた。
いい曲がいっぱいあって、じーんときました。

「俺は何やってんだろ」と思いつつ寝るのをやめて、久しぶりに部屋でピアノを弾いた…。
ん〜やっぱ寝るか。(ーー;)

雨が空から降れば…

夕立今週末、音楽活動は無し。
雑用がたまりにたまってDeskWorkの一日…。
今日も暑かったが、夕立が去った後に外に出てみれば、涼しげな風が吹いていた…。

今日のセッション:埼玉

埼玉県K市にて活動。

参加者=29名(男6・女23)年齢層は65〜100歳
スタッフ=セラピスト1名、スタッフ3名
集団特性=視覚障害1名、全身硬直(硬直性脊髄炎、全介助)1名、認知症11名。セッション中に他者への影響がありそうな、認知症の周辺症状(BPSD)は特に無し。穏やかな方の多い日で、男性は消極的。
目的=「音楽を楽しむ」という集団の目的を共有し、到達するプロセスに相互作用的な効果を見出す。


《セッション》
時間と場所=14:00〜15:00、デイルームにて
使用楽器=ピアノ・打楽器(紅白スティック・ハンドドラム)
・あいさつ〜うめぼし体操
・歌唱活動「われは海の子」
・音の風景:夏といえば何を思い出しますか?どんな音が聞こえましたか?
・楽器活動:紅白スティックを使って、旗上げゲームから民謡
=大きな日本地図を見ながら、ふるさと民謡“北から南へ”「ソーラン節」「ドンパン節」「斎太郎節」「東京音頭」「金毘羅船々」「黒田節」「炭坑節」
・クールダウン〜歌唱「ふるさと」


《参加者の様子》
・何が始まるのだろう?という緊張の様子から徐々に表情が明るくなり、楽器活動で笑顔が多く見られた。
・ふだん消極的な男性Aさん(脳血管障害・片麻痺)、照れくさそうに楽器活動に参加し、歌も歌っていた。後半発言もあったので職員が驚くほどの反応。
・硬直性脊髄炎男性Bさん、自らスティックを持ちたがり、民謡に合わせて小さいながら口ずさんでいた。

《セッションを終えて》
認知症ではない方が多く、男性が消極的な集団に対してのアプローチは簡単ではない。僕の目からは男性がつまらなそうにも見えたが、職員のコメントからそうでもなかったようだ。
全体的におとなしく穏やかな方が多い日とのことで「盛り上がりに欠けたように見えたかもしれませんが、普段から見れば皆さん充分に楽しんでいたと思います」との事だった。
視覚や聴覚などの感覚を刺激して回想することや、リズムをメインに行った民謡などが参加する方々の情動にうまくアプローチできたのかもしれない。
集団活動の意味を今後も模索していきたい。

ほぼイイ感じ!!

CDジャケ久しぶりに「オラン本柳のGO!GO!インディーズ」収録参加。
山本コウタロー&ほぼウィークエンドのNEWアルバムから2曲聴いた。

コウタローさんの作品、味わい深いんだよね〜。
おしゃれなアレンジでもちゃんと懐かしのフォークソングに聞こえるんだ。
切ないような、あったかいような…。

「海」CD購入しました〜!
ん〜、ほぼイイ感じです!(^_^)v

人にも勧めたくなったので、リンク張っておきます。
公式サイトから購入できますのでよろしくです!!
↓↓
山本コウタロー&ほぼウィークエンド
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