2011年07月01日



べいぶへ



激しく寄せては 引いてゆく波よ
時は無口な旅人 夢は欠けてゆく
喜び悲しみ今日も 綴れ織りながら
明日へと心繋ぎ ひたすら生きてくだけ

たとえそれが思い通りに行かなくても

Time of your life 抱きしめるがいい
ただひとつの 君が人生の時



夢から醒めても また夢追いかけたい
人は淋しい旅人 いつも風の中
溢れ出る愛をいくつも 誰かに注いで
傷つき そして 立ち直り
ひたすら愛するだけ

見果てぬ夢と満たされぬ愛 両手に抱えて

Time of your life 想いを馳せれば
心高鳴る 君が人生の時





べいぶとの闘病中によく聞いていた曲。
「明日へと心を繋ぎ ひたすら生きてくだけ」
「溢れ出る愛をいくつも 誰かに注いで
傷つき そして 立ち直り ひたすら愛するだけ」
ひたすら愛して、ひたすら生きているべいぶ。
今が、べいぶの人生の時。
そう感じて何度も何度も聞いていました。
だから今は、べいぶに想いを馳せて、
この曲をべいぶに送ります。





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べいぶ。
あたしのところに来てくれてありがとう。
あたしと一緒に闘ってくれてありがとう。
あたしを愛してくれてありがとう。
あたしの為に生きてくれてありがとう。
この世に生まれて来てくれてありがとう。





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色々 

2011年06月27日


べいぶが死んだ時、あたしは側にいませんでした。
でも分かっていました。
べいぶはあたしの前では逝かない。
この10日間あまりで気付いていました。
あたしが側に行くと無理をして顔を上げ、
あたしが声をかけると絞り出すようにか細く泣き、
あたしが触れるとふらつきながら立とうとする。
べいぶがあたしの為に生きていると痛烈に感じる日々でした。
あたしを悲しませないように、それだけの為に生きている。
それが苦しくて、切なくて、つらかった。
「あたしの為に頑張らなくっていいんだよ」
最後の数日間、あたしはそれしかべいぶに言えませんでした。

出先でべいぶの死を知りました。
覚悟をしていたから心の中は思ったより穏やかでした。
やっと苦しみから解放してあげられたと感じました。
だから今も後悔はしていません。
あたしはべいぶにやれること、全てをやりました。
自分の心を砕き、体を壊し、神経をすり減らし、
血が滲む思いでべいぶと一緒に闘いました。
だからべいぶを誇りに思い、自分を褒めてあげたい。


だけど、その夜。
あたしは行き場のない怒りや悲しみ、苛立ちや虚しさを感じる事があり、
心と体が一気にバラバラになりました。
この10日間余りを認めてもらえなかったと感じ、
帰宅してももパパにその全てをぶつけ、家を飛び出しました。
べいぶにも会わずに。
声を上げ、泣きじゃくりながらひたすら歩き、
心配して電話をかけ続けてくれた友達の電話にも出ず、
深夜の路上で泣いて泣いて泣いて、力尽きて座り込んでいました。
携帯に入っているべいぶの写真を見つめ、
指先で小さな画面の中のべいぶを撫で、震えていました。

「大丈夫ですか?」
そう声をかけてくれた男性。
やっとの思いで顔を上げたあたしを見て、
男性は少しだけ驚いた顔をしてました。
そしてまた、「大丈夫ですか?」と尋ねました。
その眼差しが優しかったからか分からないけれど、
あたしはなぜか「大丈夫じゃないです」
そう言って、声を上げて泣いてしまいました。

いつしかあたしは誰にも本音を言えなくなっていました。
友人にも仲間にも家族にも。
大丈夫と嘘を言い、心配しないでと笑顔を作り、
頑張るよと強がり、乗り越えると見栄を張っていました。
それなのに見ず知らずのその人にだけ言えた本心。
知らない人だからかもしれません。

その人は黙ったまま、あたしの横に座ってくれました。
何があったのか?仕事?恋愛?
言葉を選びながら、少ない口数で尋ねたその人。
「聞いたらきっと笑っちゃいます」
やっと絞り出したあたしの声を拾ったその人は、
「こんなに泣いてるんですから笑うことじゃないですよね」
そう言って、あたしの右手にそっと左手を添えてくれました。

その手がとっても温かくって、優しくって、すごく強く見えて、
あたしはべいぶとの日々をしゃべり出してしまいました。
生後1日目で保護され、授乳してたこと。
兄妹たちが亡くなったこと。
べいぶの闘病中のこと。
べいぶが死んでしまったこと。
今の自分の気持ち、本音、こころ。
その人はただただひたすら黙って聞いて、
悲しそうな顔したり、ほほ笑んだり、時々頷いてひたすら聞いてくれました。

「ぼくも同じようなことがあります」
小児科でリハビリの仕事をしていて、
担当した患者さんの死を受け入れられないことがある。
そう言ったその人にあたしは尋ねました。
「そんな時、どう乗り越えますか?」
今のこの全てを乗り越える為にどうしたらいいか知りたかった。
どうしたら立ち直れるのか?
どうすれば前を向けるのか?
みんなの為にもこの悲しみを乗り越えなくてはいけないから。




「乗り越えられません。
乗り越えられないことってあります。
乗り越えなくてもいいことはあります。
だから受け入れるんです。
受け入れる為に、その子に会いに行きます。」




ずっと乗り越えよう、乗り越えたい、乗り越えなくちゃ。
そう思っていたあたしにこのことばは衝撃でした。
乗り越えなくていいことだってある。
そんなことを言ってくれる人はあたしの周りにはいなかった。
前へ進んで、下を向かないで、乗り越えて、頑張る。
いつしかそれが当たり前だと思っていました。
だから、その言葉にまた涙が溢れました。
でも、今思うと悲しい涙じゃなかった。
心の中の重い何かがあたしの中から消えていくのを感じ、
みんなの期待に応えようと自分を飾っていたことに気づき、
涙がとめどなく溢れてしまいました。

その人は泣きじゃくるあたしの手を力強く握り、
震える背中に手を回し、時に肩を強く抱き、額をあたしの頭につけ、
ただただ無言で抱きしめて、無言でずっと側にいてくれました。
どれくらいの時間だったのか覚えていません。
でもとてもとても長く感じました。
そして、とてもとても安心出来て心地よかった。
人前で自分の本音をさらけ出して、演じることなく自分でいること。
思いっきり泣くことがこんなにも救われることだと知りました。
「ぼく、もう行きますね」
そう言って、その人は去って行きました。


名前も知らない、どこに住んでるかも知らないあたしより若い男性。
深夜にそんなこと危ないって思う人もいるかもしれません。
だからこのことはあたしの胸の中にしまっておくつもりでした。
だけど、日を追うごとにあたしの中でこのことばの重みが増すんです。
このことばが毎日、毎日あたしに力をくれるんです。
あたしを知らないから言えたことばだったとしても、
このことばがその人の本心じゃなかったとしても、
あの夜、あたしがこのことばに救われことは紛れもない事実です。



だから今は立ち止まることを許してもらえないでしょうか?
下を向いてても笑わないでください。
前へ進めなくてもがっかりしないでください。
笑顔でいられなくても呆れないでください。
乗り越えられなくても許してください。
ただただ今は、べいぶとの日々を思っていたい。
途切れることのないあたしたちの絆をただただ感じていたい。



ありがとうも言えず、お礼も出来ないけれど、
もう二度と会うことはないかもしれないけど、
あたしは一生、ずっと、君に感謝し続けると思います。
あの日、あの夜、あの場所であたしを救ってくれた君。
助けてくれてありがとう。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。



メールもたくさん頂いていますがお返事が出来なくてごめんなさい。
お花もたくさん届いています、ありがとうございます。
1人1人にお礼が出来なくて本当にごめんなさい。
土曜日にはたくさんのお見舞いやご支援も頂いていました。
届けてくださったみんな、ありがとう。
紹介も出来なくって本当にごめんなさい。


べいぶは昨日、お骨になりました。
今はマフィンの隣であたしを見守ってくれています。
ずっとずっと見守ってくれています。
ありがと、べいぶ。
あいしてるよ、べいぶ。
これからもよろしく、べいぶ。



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色々 

2011年06月26日



昨夜、べいぶが死にました。

あたしを置いて死んでしまいました。



みなさんの祈りをべいぶに届けられずごめんなさい。

みなさんの願いを叶えられずごめんなさい。

みなさんの期待に応えられずごめんなさい。


ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。



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うちの子日記 

2011年06月24日


べいぶ4


これぞ、君。




更新の時間が開いちゃいました、ごめんなさい。
べいぶ、昨日の夕方までは悪い状態で停滞してました。
呼吸が安定してるうちに強制給餌をしていましたが、
食べると苦しくなってしまう。
それでもやっぱりひからびて行く姿を黙って見てることが出来ず、
カロリーエースとa/dを混ぜたものを1mlずつ2-3時間おきにポンプで給餌して、
食べることが生きることだとべいぶに伝え続けました。

伝えれば応える。
それがべいぶ。
夕方には少しだけ自分で缶詰を食べてくれました。
動画はその時のものです。
夜にはこの倍の量を食べてくれました。
利尿剤のおかげで肺の水が抜けたのが一番の理由だけど、
ここで「食べよう!」「食べる!」って思ってくれるべいぶ。
夜は酸素に入らなくても眠ることが出来たし、
今日の昼間も酸素に入ってないのに落ち着いています。
転んでも転んでも起き上がる。
起き上がって、立ちあがって、歩いて、進む。
もうね、この気力には完敗です。
これは執念って言ってもいいと思います。
生きることへの執念。
べいぶに負けないって気持ちで頑張ってたけど、無理。
この子には一生かかっても勝てません、あたし(笑)

朝調子が良くても夜には急変することもあるから、
決して楽観視はしてません。
また肺に水は溜まるでしょう。
腹水だって溜まるでしょう。
今日死ぬ可能性だってあります。
でも今日、走って遊ぶ可能性だってある。
その度にあたしは喜んだり、笑ったり、泣いたり、落ち込んだり。
だけど、それでいいじゃん。
べいぶのおかげでそう思えるようになりました。
この10日間「死なせたくない」「死んだらどうしよう」
そう思ってばかりで眠れない日々でした。
だけどこのべいぶの生き様を目の当たりにして、
いい意味で死を恐れなくなりました。
自分の中で死に対して吹っ切れたって言うか、
正面から向き合う気持ちにやっとなれました。

この状態はまた短い間隔で繰り返すと思います。
それでも酸素から出られる時は出して、
苦しくなったら酸素に入れて、
水が溜まったら利尿剤を打って、
食べられる時は強心剤と利尿剤を経口投与します。
無理、強制はしない。
べいぶのペースに合わせる。
それが今、べいぶに一番必要なことだと感じています。




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「べーちゃん、ちごいね」





















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「さっすが、あたちのきょーだい!」




















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「じまんのきょーだいだよ」




















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「みなちゃん、おいのり、ありがと」























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「つよいべーちゃん、だいちゅき!」

























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「モテちゃってこまるアルヨ」






















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「ちっきちょー!」


クロちゃん、失恋(笑)




こうして少しでも多く兄妹たちと同じ時間を過ごして、
いくらでもあたしのストーカーして、
べいぶらしく残りの時間を過ごしてくれれば幸せ。
あたしはそれだけで幸せです♡
とりあえずデニクロの2回目のワクチンや再募集など、
止まってるコトがたくさんあるので1つずつやらなくっちゃ!
まずは明日の休日出勤、頑張ります(笑)



華ママちゃん、べいぶに会いに来てくれてありがとう。
もも&あかりは華ママちゃんが来たら顔がほっとしてたね。
ふたりにも我慢ばっかりさせてたから、本当によかった。
大好きな華ママちゃんに会えて、あたしも二人も元気になりました。
食べきれないほどのお弁当やお惣菜、デザートや缶詰をありがとう!
いっぱい食べてまだまだ頑張るね。
そして、何より。
あたしへの心休まる時間をありがとう♡


メールをくださったみなさんにも心からありがとうを。





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うちの子日記 

2011年06月23日


べいぶ3




更新が遅くなってしまってごめんなさい。
べいぶ、耐えています。
昨夜は苦しくてずっと起きていましたが、
今は少しずつ眠ることも出来ています。
だけど、乗り越えるべき山はとっても高くて、
まだまだ乗り越えるところまで行っていません。
今日はバイト先に一緒に連れて行く予定でしたが、
状態があまりに悪くてべいぶを動かすことが出来なかったので、
ももパパに仕事を調整してもらって見ててもらいました。
バイトも早めに上がらせてもらえました。
みんな、ありがとう。
朝、利尿剤を打ちましたが肺の音は消えません。
食欲も戻りません。
目に見えて痩せて骨と皮しか残っていません。
呼吸が安定してるところを見計らってスポイトでカロリーエース、
ポンプでa/dを給餌してみたけど1ml程度しか飲みこめませんでした。
利尿剤のおかげで排尿は出来ています。
昨日までは自分で酸素から出たいとアピールして、
扉を開けると自分で歩いてトイレに行っていました。
だけどもう自分で歩いてトイレには行けなくなりました。
でもね、絶対に酸素の中でしないんです。
中でしてもいいのに、全ての力を振り絞って体を扉に近づけるんです。
こんな状態なのにどうして?
なんでそんなに頑張れるの?
1週間まともに寝てないだけで気力も体力も心も極限状態になってるあたしが
すっごくかっこ悪く見えちゃうじゃん。
べいぶが犬だったら状況は違ってただろうな。
心室中隔欠損だけだったら何とかなったかもしれないのにな。
初乳を飲んでたら全然違かっただろうな。
もうどうにもならないコトを考えちゃったりしてる。
そんなあたしはダメですね。
前だけ見てるべいぶを見習わないと。

今べいぶが生きていることを伝えなくちゃいけないと思ったので更新しましたが、
今は全くと言っていいほど余裕がありません。
みなさんから頂いたメールの返事が全然出来てなくて本当にごめんなさい。
全て読ませてもらってるし、コメントも何度も何度も読み返しています。
全ての言葉が心の支えになっています、ありがとう。
UPした動画は今朝のべいぶです。
苦しそうに動く手は彼が必死で生きている証です。
必死で生きることに食らいついている。
これが今のべいぶの全てです。
だから目をそらさずに見て欲しい。
べいぶが生きている、この「今」を一人でも多くの人に。


ナツさん、ロミねぇちゃん。
べいぶに会いに来てくれてありがとう。
せっかく来てくれたのに泣いてわめいて、
とてつもなくみっともない姿を見せてごめんなさい。
あんなあたしは忘れてね。
大丈夫だから、全然、大丈夫だから。
差し入れもありがとう。
週末、気をつけてね。
二人が無事に帰って来るのをべいぶと一緒に待ってる。

Tさん、ペンダント無事に届きました。
べいぶには大きいので酸素ケージの上に置かせて頂きました。
遠い場所からの祈りと願いに心から感謝します。
本当にありがとうございます。

ジュンコさん、心強いお言葉をありがとう。
みんなが眠る夜は静かで暗くて余計不安になるけれど、
今この時間に明るい場所にいる人がいて、
その人がいつでも電話してと言ってくれている。
それはとってもとっても心強いです。
昨夜はジュンコさんの言葉があったから頑張れました。

応援してくださってるみなさん、
祈ってくださってる里親さんたち、
願ってくれてるともだち、
心配してくれている仲間たち、
気遣ってくれている家族、
本当に、本当に、本当にありがとう。



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うちの子日記