2006年03月26日

本の話35 落日燃ゆ

momorin的評価:★★★★

春も本番になり、私の生活にもいよいよエンジンがかかってきました!
お肌の調子もよく、ダイエットも順調です。
そんなわけで、先週から飲みやサルサも再開しました。
それ以外にもやりたいことがたくさん・・・。しかも、今までと違う方向に
興味が向いてきたので、今までの生活を少し変えなければならないかな、
と思っています。とりあえず、映画を観る時間を少し減らして、その分別のことに
あいた時間をあてようかな、と思っています。
新しいことを無事にはじめることができたら、またblogでレポートしますね!

さてさて、読んだ本の感想もたくさんたまってしまいました・・・。
ずいぶん前に読んだ「落日燃ゆ」城山三郎(著)の感想です。
自民党の山崎拓氏が愛読書として掲げていたので、興味を持って
読んでみました。どうやら、ヤマタク氏だけじゃなく、民主党の
前原代表の愛読書でもあるとか。

昨年から、私の読書のテーマを「戦争」としていろいろな本を
読んできましたが、今まで手に取ったのは海軍将校か陸軍の一般兵士、もしくは民間人の 視点から描かれた本ばかりでした。
今回初めて政治家(しかもA級戦犯)という立場の人を主人公にした本を読んで、
「あの戦争は誰がどうやって引き起こしたものなのか」ということが
だんだんわかってきました。よく、「国のトップの人たちの都合で、多くの
民間人が命を失った」という風にいわれますが、トップといっても実は暴走したのは
陸軍の上の方の立場の人たちだけで、内閣(軍人以外の)や海軍は平和維持を
望んでおり、陸軍を抑えるのに必死だったんですね。そして、軍の統帥権を政府が
侵害できないという、当時の国のしくみに問題があったのだということが
よくわかりました。そして、当時平和を誰より望み、和平政策に誰より力を尽くした
広田弘毅がA級戦犯として処刑されることになった運命の皮肉は残念でならず、
同時に戦後の東京裁判がいかにいい加減で、矛盾の多いものだったかという事実に
は、怒りを感じます。

ところで、広田氏の外交的スタンスは、現在の政治にも参考になる点が多いのではな
いでしょうか。交渉ごとは粘り強く、途中でだめになりそうだったらもう一度最初か
らやり直したり、抗日感情の強い中国に対しては威圧的な態度で臨むのではなく、相
手を尊重し、引き立てることによって、感情を和らげて行くとか。
現在の政治家の人たちが愛読書に掲げる理由もよくわかります。



momorin_00 at 20:57|この記事のURLComments(7)TrackBack(0) 

2006年03月21日

映画の話114 シンデレラマン

3c8dfb86.jpgmomorin的評価:★★★★☆

野球、やりましたねー!正直まさか、優勝するとは思いませんでした。
最初から破竹の勢い、というわけではなかったし。しかし、
試合のたびにいいチームになっていったという印象はありますね。
決勝の今日は、ほんとにチームの雰囲気もよさそうでした。
王監督の勝利への執念は試合前からすごい伝わってきたし、イチローのような
一流の選手が燃え上がることで、見ているこちら側も熱い気持ちになりました!
ほんと、めでたい。これをきっかけに、野球のファンがもっともっと増えるといいな。

今日も映画の話です。実在したボクサーの伝記的映画、「シンデレラマン」です!
ストーリーはamazonより引用します。
『かつてボクシングのスター選手だったが、引退を余儀なくされ、日雇いの肉体労働で妻子を養うジム。再びリングに上がるチャンスを得た彼は、奇跡的に世界ランク2位の強豪を倒し、やがて世界チャンピオンとの試合に挑むことになる。実在のボクサー、ジム・ブラドックの半生を、ラッセル・クロウとレネー・ゼルウィガーというオスカー俳優の共演で描いた骨太な感動作。』

こちら、ロッキーのような「ボクサーの成功モノ」というより、
「ボクサーでもある一人の男の生き様を描いた映画」という印象が強いです。
主人公のジムは「自分のプライド」とか「強さの証明」というより、
家族を養うため、生きていく手段、お金を稼ぐ手段としてボクシングの
試合に出ます。もちろん、「ボクシングで勝ちたい」という思いも
あったに違いありませんが、やはり家族の生活がかかっている、というがけっぷち
に追い詰められたからこそ、老いぼれて負けが確実と言われる試合のリングにも
立つことを決意できたのだと思います。そして、そこでおめおめと負けないで、不利といわれる状況の中勝ち進んで行く様子に、感動せずにはいられません。
家の電気が止められてしまい、子供をよそにあずけずには暮らせなくなってしまったり、プライドを捨ててお金の無心に行ったりといった貧乏のどん底生活を
じっくりと描きつつ、まぶしいリング上での試合シーンもたっぷりと
時間をかけたことによって、すごくバランスのいい、人間ドラマでもあり、
痛快なサクストーリーでもある映画に仕上がっています。


映画の話113 機動戦士Zガンダム III -星の鼓動は愛-

30df78eb.jpgmomorin的評価:★★★★☆

今日は有給をとって家でのんびり。4連休です!土日は会社のイベントで
スノボに行っていたので、その疲れを癒すのにちょうどいい感じでした。
スノボは日本人4人、外国人4人という構成で行き、私が言いだしっぺだったわけ
ではないのに、気がつけばツアーの手配から連絡係から会計係まで私が
やることになっており、「いつの間にか幹事をやらされている!」という
状況に仕事半分、遊び半分のような気持ちで臨んだのですが、すごく楽しかったです!外人さんたちも楽しんでいたようで、ほっとしました。
これで、今シーズンはもうスノボの思い残すところはない・・・。また来年がんばろ♪

さてさて、先日ついぞZガンダムの映画版の最終章、「星の鼓動は愛」を
観て来ました!公開一週目に他の映画を観るために映画館に行ったときは、
いつもの映画館のお客さんと明らかに毛色の違う男性客を多く見かけ、
「お!いよいよはじまったな」と感無量になったものですが、公開2週目の先週は、
レディースデイだったせいか、女性客が意外にも多いのにビックリΣ(゚△゚;)
なので、女性一人でもぜんぜん浮いていませんでしたよ、私(たぶん・・・)
以下、ネタバレあるので気をつけてくださいー。

続きを読む

2006年03月14日

映画の話112 キューティ・ブロンド2

648cb376.jpgmomorin的評価:★★★

肌質改善計画開始から今日で1週間。今日は再びスキンケアクリニックへ。
最近は肌の調子もよく、通常の肌状態に戻った気がしていました。
もう、明日ぐらいからお化粧を再開して、今週はサルサにも飲み会にも
行くつもりでした。しかし、先生が言うには、「よくなってきているけど、
まだ炎症がおさまっていないから化粧はだめ」って!
自分ではこれが通常の状態なんですけど・・・。ってことは、今まで
炎症がある上からガンガン化粧して、夜遊びに深酒、夜食、やりたい放題
やっていたってことか!これじゃ、いくら高い基礎化粧品を使っても
肌はきれいになるわけない。しかも、先週の花粉症のチェックの結果が出て、
杉をはじめ、何種類かの花粉にアレルギーがあることが判明。
おまけにアトピー体質だって!今までもうすうす「花粉症かも」という
予感はあったのですが、こうして数値で明らかにされると、
とたんに重症のような気がしてくるから不思議です。
そして、花粉症がある人はこの時期、肌荒れを改善させるのがやっかいなんだって・・・。
全部の花粉がおさまるまで、まだ2ヶ月ぐらいかかるから、その間ずっと
この禁欲的生活をおくらなければならないのか??そう考えると
気が遠くなりそうです(´-ω-`)
現代人って大変!とりあえず、先生の言うとおりもう少し地味生活で
がんばってみたいと思います。

今日も映画ネタ。先週末観た、キューティ・ブロンド2です。
リーズ・ウィザースプーンは完璧な美人ではないけれど、とてもキュート!
あのゴージャスなブロンドは本物だそうです。
演技派なイメージはありませんでしたが、今回アカデミー主演女優賞を
getし、ジュリア・ロバーツを抜いて、映画の出演料ナンバーワンハリウッド女優に
なったのには驚きました。

ストーリーはamazonより。
『前作で見事に女性弁護士となり、ブロンドの女性は頭が悪いという偏見を打ち砕いたエル。そんな彼女が今回は政界に殴り込み。化粧品会社の実験体にされていた、愛犬の母犬を救おうと、動物保護法案をワシントンで通そうというのだ。だがそんなエルの前に、汚い政治家たちの策略が渦巻いていく……。』


さてさて、本作品ですが、1作目に引き続き思いっきりガーリーな、
夢とおしゃれにあふれた映画となっています。場面が切り替わるたびに
新しい衣装とヘアスタイルで登場するエルのファッションに注目です。
何事にも一生懸命とりくめば、人の心を動かすことができる、という
応援メッセージのようなストーリーなのですが、よくも悪くもchick flick
(女の子向け映画)の粋を超えていない作品だと思いました。
単純明快で、力を抜いて見ることが出来る反面、法律や政治という堅い世界で
全く現実感・説得力のない要因に基づいてコトが進んでいきます。
絶対ありえない!という展開に、物足りなさを感じました。


2006年03月13日

本の話35 グランド・フィナーレ

b995757f.jpgmomorin的評価:★★

今日は、帰りに電車が人身事故で止まって、1時間以上電車内で
足止めされました。それだけで(;´ρ`) グッタリ ・・・
それにしても今日は寒かった。

さて、先日読んだ「グランド・フィナーレ」阿部和重(著)の感想。
ロリコン癖がばれて、妻には離婚され、仕事も失い、最愛の娘と会うことも
できなくなった主人公が故郷に帰って小学生の演劇指導に当たるが・・・
というストーリー。

え!これ、芥川賞?「文学が阿部和重に追いついた」って、この作品の良さを
理解できない私は文学にも追いつけていないということか。
主人公がロリコンというのはいいとしても、前半、クラブで繰り広げられる
若者たちの取り留めのない会話、若者言葉のオンパレードに正直うんざり。
このシーンはどんな意味があるというのだろう。
後半、ラストにかけての主人公の心の動きや行動を描いたくだりはよかったけれど、
それ以外は全く感情移入できませんでした。
表題作以外に3編の短編が収録されているのですが、どうしても
良さがわからず、途中で読むのをやめてしまいました。


2006年03月12日

映画の話111 アメリカンサイコ

395f5d32.jpgmomorin的評価:★★★

今日も一日自宅待機。とうか、今のところ家から一歩も外に出てない!
肌の炎症も収まったので、これから走りに行ってこようと思います。

今日観たDVD、「アメリカンサイコ」の感想を。
ニューヨークに住む若きエリートビジネスマンが、実は
殺人と欲望の衝動を抑えられないサイキックな男であり、
夜な夜な気に入らない友人やら娼婦やら赤の他人のホームレスやらを
残虐な手口で殺害していく・・・という異色なサスペンスです。

こういうシリアルキラーのお話で、ずいぶん前に「シリアルママ」という
ブラックコメディがありましたが、明るくコメディタッチなそちらに対し、
「アメリカンサイコ」はもう、救いようのないほど、残虐で、血みどろ。
私はそのあまりの過激さがどうしても受け入れられなかった・・・。
しかし、ニューヨークのエリートビジネスマンの日常生活は大変興味深かったです。
マンハッタンにある高級マンションに住み、おしゃれなスーツを颯爽と
着こなす。入念なシャワーとスキンケア、エクササイズから始まる朝、
夜は話題のレストランでディナー。これが現実のビジネスマンの日常だとは
思いませんが、ファッション誌の特集にあるようなセレブな生活に
ちょっと憧れてしまいました☆

2006年03月11日

映画の話110 郵便配達は二度ベルを鳴らす

7f1f8bdb.jpgmomorin的評価:★★☆

今日は飲み会の予定を泣く泣くキャンセルし、自宅待機。
そんなわけで、せっかくのうららかな春の日を自宅で過ごしてしまいました。・゚・(ノД`)
それにしても、我が家の梅は今が見ごろ。きれいです☆




ところで、今日はふいに思いついて「東京ラブストーリー」の
ビデオを借りてきてみました。これってもう15年ぐらい前にはやった
ドラマですよね?何度も観たつもりだったんだけど、実は最初から
最後までみたことは一度もなく、ストーリーもあまり覚えていない。
ということでじっくり腰を落ち着けて観てみる事に。

いやー。当時は最先端だったはずのファッションはもう今や目をそらしたくなる
ほどダサダサですねー。セリフなんかも聞いてて恥ずかしくなるほどクサい(〃 ̄ー ̄〃)
そして、当時「こんな女性になりたい」と憧れていたヒロインの赤名リカ、
今見たらどんな風に思うんだろう、とおそるおそる観察したところ、
「あのハイテンションは現在の男性には受けないだろうなー、あちゃー、その
言葉や行動だめだよー」と思うところもたくさんあるのですが、
やはりかわいい!というか、鈴木保奈美の笑顔がほんとにかわいい☆
まだ二話しか観ていないのですが、続きが気になります。

さてさて、映画ももちろん観ました。4度も映画化されているミステリー、
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」というやつです。
ストーリーはamazonより引用。

『30年、ロサンゼルスの幹線道路沿いにあるガソリンスタンドの安食堂に、流れ者がやって来て働き始める。そして満たされない日々を送る主人の女房と関係をもち、2人は保険金目当てに主人を殺してしまった。
ジェームズ・M・ケインが34年に発表した同名小説四度目の映画化。ジャック・ニコルスンとジェシカ・ラングという二大演技派スターが、体当たりの演技で挑む。過去の映画化では考えられなかった、人妻と流れ者の大胆なセックスシーンなどが話題となった。』

これは果たしてミステリーなの、ラブストーリーなの?
このタイトルはどういう意味??面白くなりそうな題材ではあるのに、
ミステリーとしてもラブストーリーとしても中途半端で、二人の状況がよく
理解できませんでした。amazonのあらすじでは保険金目当て、となっていますが、
死んだご主人に保険がかかっていることを加害者の二人は知りませんでした。
だったら殺さなくても、二人でどこか遠くに駆け落ちすればいいのに。
奥さんは「逃げてもどこまでも主人は追ってくる」というようなことを
言っていましたが、あの酔っ払いのおっさんに姿をくらました二人を探し出す
だけのお金や力があるのか?見つかったとしても、そんなに怖いあいてなのか?
そのあたりもよくわかりません。
それにしても、奥さんはあんなに美人なのに男を見る目がなさすぎ!
あの死んだ旦那もいったいどこがよかったのやら・・・。そして
殺人をしてまでも選んだ流れ者の男もハンサムでもなく、前科はあるは、
ギャンブルしたり浮気したり、あんたならもっといい男いるよ!
と言ってあげたくなりました。



2006年03月10日

本の話34 天国までの百マイル

6535441c.jpgmomorin的評価:★★★★

肌質改善プロジェクトも今日で4日目。不思議とお酒や甘いものに
対する恋しさはありません!周りの人にも「日に日によくなってきてる」
といってもらえますヽ(´ー`)ノ
ところで、昨日半年以上ぶりに体重を
測ってみたところ、自己の持つ最高記録に並ぶ数値にビックリ!!
これはいかん、と思い、早速ダイエットを決意しました。
しかし、自分ではよく運動しているつもりだったのにこんなに体重が増えるとは、
やっぱり毎日飲んでいたお酒がよくないんでしょうな(´・ω・`)ガッカリ・・・
それと、ついつい会社でつまんでいたお土産のチョコレートたち。。。
今実施中のこのプロジェクトではそういったものをカットすることになっているので、ついでといってはナンですが、一緒に体重も減らしてしまおう!
ということで二種目合同のプロジェクトとしたいと思いまする。

さてさて、最近本もたくさん読んでいるので、順次感想をUPしていきたい
と思いますが、まずはコチラ。ずっとまえにKIKKOさんにすすめられて以来
気になっていた「天国までの百マイル」浅田次郎(著)をついに読みましたよ。

ストーリーはamazonより引用。
『 主人公の城所安男は、自分の会社をつぶしてしまい、いまや別れた妻子への仕送りもままならぬほど落ちぶれた中年男。ある日、心臓病で入院する母を見舞った安男は、主治医から病状の深刻さを告げられ愕然とする。そのまま治療を続けても母の余命はごくわずか。残された道はただひとつ、謎の天才外科医にバイパス手術を施してもらうこと。衰弱した母をワゴン車に乗せた安男は、房総のひなびた漁村にあるカトリック系病院目指して、100マイルの道のりをひた走る。はたしてその先に奇跡は待っているのか――。 』

評判どおり、涙なくして読めないヒューマンドラマでした。
私は映画でも本でも、作り手の優しい視点が感じられる作品が好きなのですが、
この小説はまさにふんわりと温かいオーラに包まれたさわやかな作品です。
主人公をはじめ、彼をとりまく病院の先生や別れた妻など、人々の
優しさがあふれんばかりに伝わってきて、泣かそうとしている、とわかっていても
泣けてきます。そんな優しい人々の中でも一番よかったのが、
主人公と一緒に暮らすホステスのマリ。見た目は太っていて醜くても、
心の美しさは天下一品。「あげまん」ってこういう女のことを言うんだろうなあ、
と感心しました!女は外見じゃない!

momorin_00 at 22:21|この記事のURLComments(3)TrackBack(0) 

2006年03月09日

映画の話109 クラッシュ 

425626f0.jpgmomorin的評価:★★★★★

肌質改造プロジェクトも今日で三日目。ファンデーションなしで
会社に行くのもすっかり板につきましたよ(・∀・)
お酒も、なんと今日で5日間飲んでない!これはここ数ヶ月の中では新記録。
お菓子も油ものもセーブしていたところ、明らかにお肌は改善しています☆
まだまだ、美肌にはほど遠いけど、数日で効果が出たのには満足。

さてさて、飲みにもサルサにもいけないので、楽しみといえば
映画を観るぐらい・・・。というわけで、昨日はアカデミー作品賞受賞作、
「クラッシュ」を観にいきました!
Gosh! This is absolutely gorgeous! 見てください。まだ間に合います!
すごいいいです!!

ストーリーはYahooより引用。
『クリスマス間近のロサンゼルス。黒人刑事のグラハム(ドン・チードル)は、相棒であり恋人でもあるスペイン系のリア(ジェニファー・エスポジト)と追突事故に巻き込まれる。彼は偶然事故現場近くで発見された黒人男性の死体に引き付けられる……。』

わが世の春とばかりに栄華を極めるアメリカ合衆国。しかし、その巨大な
富と権力を手にした大国に巣くう、差別という膿。
そんな、アメリカの「影」の部分を丁寧に浮き彫りにした、入魂の一作です。
アメリカでマイノリティに属する黒人、アジア人、中東系、ラテン系の
人たちが受ける、不当な境遇に胸が痛みます。
この映画は単純に差別する側(白人)対される側(その他のマイノリティ)
という構図のドラマではなく、差別される側どうしがいがみあい、
ののしりあう。互いにやるせない状況でありながら、さらに自分より弱い相手を
探すかのような姿に、「差別」という問題の根深さを見る気がします。
また、この映画に出てくる差別する側の白人も、満たされない日常の
鬱憤を他人を差別することによって晴らしているかのようで、
「人間って弱いんだな・・・」ということが身につまされます。
登場人物が多く、オムニバス風の作りなのですが、複雑な人間関係の糸が絡み合い、
ひとつのドラマとなっていて、「ラブアクチュアリー」のような感じ。
差別という重いテーマを扱いつつ、心温まる人間同士のつながりがさりげなく
ちりばめられ、見た後の気分も決して暗くはなりません。

さらに特筆すべきは、スローモーションや炎を効果的につかった視覚的な、
また銃声やエモーショナルな音楽といった聴覚的な要素をうまくミックスした
シーン作りのセンスのよさ!全編を通して、そこだけきりとっても
印象的なシーンがたくさんあり、観終わってからも思い出してしまいました。
ほんと、おすすめ。重いテーマの映画が嫌いじゃない人にはぜひ観てほしいです。




2006年03月07日

肌質改善プロジェクト

昨日、肌荒れに悩んでいると記事に書いたのですが、早速今日皮膚科に行ってみました。
特に他意もなく、会社の側の医院に寄ったのですが、実はそこは
新聞や女性誌などでも時々紹介される、スキンケア専門のクリニックだったのでした。
そんなわけで、「ちょっと薬でももらって帰るか」ぐらいの気持ちだったのが、
かなり本格的な治療を受けることに!

まず、きれいな女性の先生から、「なぜニキビができるか」についての
メカニズムの説明から。これは毛穴に皮脂がつまって炎症をおこす・・・とか、
聞いたことのある話だったのですが、それ以外の原因となる生活習慣の例にびっくり!
私は三食栄養のあるものを食べるし、よく運動し、スキンケアにも
過剰なほど気を使うし、タバコも吸わないし、睡眠もたくさんとるし、ストレスもなく、健康優良児のような生活をしていると思っていました。
しかし、先生から注意され、下記の点を改善するように言われた・・・。

1、お酒は飲まない 
2、チョコレートやケーキなど糖分を多く含むお菓子を食べない
3、便秘をしない
4、運動はしちゃだめ
5、顔のマッサージもだめ
6、髪は顔にかからないように
7、化粧はしちゃだめ
8、顔をさわっちゃだめ

今週の目標は「顔の赤みをとる」ということで、これらのポイントを
守るようにって・・・。化粧をしない、便秘はだめ、はわかるけど、
いいと思ってしていた運動や顔のマッサージまでだめなんて!
これは、ニキビが炎症を起こしているときに、ますます活性化させてしまう
から、いけないんだそうです。そして、1週間お酒や甘いものを絶つなんて、
結構きついー。当然、サルサや飲み会にも行けない・・・。まいった!

こんな感じで、先生からすごーく丁寧な説明を30分近く受けた後、
花粉症のチェックの血液検査と、女性ホルモン(ニキビの原因になる男性ホルモン
に対抗するため)の注射、それからニキビの膿だしと、つぶしたニキビが
あとにならないよう、部分フォトフェイシャルを。
もう、されるがままといった感じ。その注射には眠くなる副作用があって、
打った瞬間意識は朦朧とするし、疲れました・・・。

帰りに薬局で漢方や飲み薬数種類、塗り薬数種類などいろいろもらいました。
お会計のほうは全部含めると2万円超えましたよー。やれやれ。
しかし、美容のためにはお金と努力はケチらないと決めているので、
この高い勉強代を無駄にしないよう、1週間自分に厳しく生活しようと決意しました。

momorin_00 at 21:27|この記事のURLComments(3)TrackBack(0)美容 

2006年03月06日

映画の話108 恋に落ちる確率

5d03d740.jpgmomorin的評価:★★★☆

最近、肌荒れに悩んでいるのですが、どうやら原因は花粉じゃないか、
という気がしています。だって、毎年この時期になるとひどくなるから・・・。
とりあえず悪化させないよう、今日はファンデーションを塗らないで会社に
行き、昼休みも化粧水と乳液で保湿をば。
美容には手間とお金をおしまずつぎ込んでいる今日この頃ですが、
それでも手のうち用がないほど、吹き出物に悩まされてますよー!
誰かいい解決策を教えてください。とりあえず、明日皮膚科に行って見ます。

さてさて、週末に見たDVDの感想です。
美しい恋人がいながら、偶然出会った人妻に一目ぼれして一夜を過ごした
主人公。その次の日から彼の恋人や友人、父親さえも彼のことを「知らない」
といわれ、住んでいたアパートの部屋さえも消えてしまう・・・。
そんな中、運命の相手と信じる人妻との関係はどうなっていくのか??という
不思議系ラブストーリーです。デンマークの映画です。

人妻の役を演じた女優さんが、恋人役と二役演じていたと、実は
観終わって知りました!最初、似ていて見分けがつかない、と思っていたのが
なんと、同じ人物だったとは・・・。それほどに、観ているうちに同じ人だと
わからなくなるほど、全く違う女性を演じている女優さんの演技力には
感服します。髪型のせいもありますが、素直でほがらかな感じの恋人に対して、
ちょっとアンニュイな雰囲気のある人妻には匂いたつような美しさがあります。
あれがあの女優さんの演技から来るものなのだとしたら、
色気とは本人の意識次第でかもし出せるものなのかも・・・と思ってしまいました。

ストーリーのほうは、主人公の存在が今までいた環境から消えてしまう(?)という
不思議なエピソードがなくても十分なりたつのでは、と思っていたのですが、
この一瞬の出会いと、その誘惑によってすべてを失ってしまう男の
運命の悲しさがボディブローのように、あとからじわじわ効いてきます。


2006年03月05日

映画の話107 機動戦士ZガンダムII -恋人たち-

b03ded17.jpgmomorin的評価:★★★

三月になって、一雨ごとに暖かくなってきましたね!
うちの梅の花のつぼみも膨らみ、本格的な春までもう一息、といった感じの週末でした。

さてさて、巷ではZガンダムの映画版の最終章が封切されましたが、
私はようやく前作の「恋人たち」をDVDで鑑賞しました。
評価は、「ガンダム」という思い入れのあるシリーズということで
★3つをつけましたが、正直、がっかりでしたよー。

まず、TV版を観ていない人には非常にわかりずらいのでは・・・と心配に
なるほど、ストーリーがざっくりしています。
ファーストの映画版は、三部作のそれぞれで起承転結があり、
単にTV版のダイジェストではなく、独立した作品として初心者でも
十分に楽しめるものでした。大きくカットした場面も多々ありましたが、
見せ場やファンが楽しみにしている名セリフは健在でした。
Zの映画版一作め、「星を継ぐ者」も個人的には大満足。かなり展開が速いには
速いのですが、見所は凝縮され、観ている間中、どきどきわくわくしていました。
しかし、この二作めは、短い上映時間のなかにいろいろなキャラクター、
特に恋愛系のエピソードを詰め込みすぎ、なんとなくどこでもりあがっていいのか
わからないままだらだらとすすんでいく感じでした・・・。

「恋人たち」というサブタイトルどおり、ほとんどの女性キャラに
何かしら恋愛系エピソードがあるのですが、そんなにあっちこっちちょっとずつ
盛り込まないで、カミーユ×フォウのエピソードをもっとじっくり描いたり、
サラとシロッコの関係や、エゥーゴでのレコアの立場とか、次回につながる
伏線にもっと注力してもよかったのでは・・・。
カミーユとフォウの出会いと別れなんて、あまりにあれよあれよという
間にことがすすみ、切なさや余韻も何もあったものではありません。
正直、アムロとベルトーチカのエピソードなんて、ストーリーに
直接関係ないし、思い切ってそっちをカットしてしまってもよかったのでは。
あまりにいろんな恋愛模様を詰め込んでいるせいで、そのすべての描き方が
浅くなってしまっていて、感情移入できませんでした。

MSの戦闘シーンも恋愛エピソードの間に途中でときどき出てくる、という印象があり、「見所」としてのインパクトに欠けます。Zガンダム、せっかく出てきたんだから
もっと活躍してほしかった!!物語の中での「ニュータイプ」や「強化人間」という
概念の扱いもどうもあいまいで、「結局何が言いたかったのかな??」
と思ってしまいました。
しかし、私の心拍数が唯一最大に上がったのが、ラストのハマーン様登場シーン。
別にハマーンに特に思い入れがあるというわけではありませんが、
TV版のこのシーンをすっかり忘れていたので、「このMSの大群はなんだ!?」と
どきどきし、そして最後に満を持してハマーン様の気合の入った声が。
このシーンはインパクトが強く、次回作に対して否が応でも期待が高まって
しまいました。「恋人たち」には私としてはなんだか「つなぎ」的な
印象を持ってしまいましたが、最新作の完結編では、納得いく形でラストを
締めくくってほしいです!最後は劇場で観るぞーーー!!

2006年03月02日

映画の話106 燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY

29420f60.jpgmomorin的評価:★★★★

昨日、レディースデイに見たこの映画、地味な作品だけに
館内はガラガラでしたが、思いのほかよい映画でしたよー。感動しました。
解説をYahooから引用します。

『『金融腐蝕列島 [呪縛]』の高杉良による、ベストセラー小説を映像化した社会派ドラマ。『シャブ極道』などの細野辰興監督が、実在する食品会社をモデルにした物語をリアルに描き出す。単身アメリカで工場の再生を任される主人公に中井貴一がふんし、持ち前の誠実さで逆境と苦難に立ち向かう営業マンを好演する。小田和正が歌う主題歌も、先の見えない日本経済を憂う映画の世界観を効果的に盛り上げている。』

前半は「映画版プロジェクトX」といった趣の、熱い男たちのドラマ。
自分たちの製品(カップラーメン)にほれ込み、様々な困難を乗り越えながら、
アメリカでビジネスを広げていく様子をテンポよく、痛快に描いています。
日本人の粘り強さや同僚を家族のように扱う、という日本企業のいいところを
再確認し、胸が熱くなりました。
この映画を観て、メーカーがビジネスを成功させるには、品質だけでも、
人材だけでも、営業だけでも、資金だけでもだめなんだ、すべてを
高めることができてやっと道が開けていくんだ、ということがわかります。
新人社員研修の教材として使うのもいいかも知れません!

★5つをつける勢いで途中まで見ていたのですが、しかし途中から
違和感を覚える点も・・・。それは、ベテランの実力派で固めた日本人役
俳優人の熱演に対し、アメリカ人の演技があまりにも「芝居してます」という
感じに大げさで、不自然だったから・・・。これって、俳優さんたちの演技力
というより、演出の問題だと思います。日本人が英語がわからないからって、
わざとちょっと大げさに演技させているような印象を受けました。
そんな、学芸会のようなクサい演出に、ちょっと鼻白んでしまいました。
だけど、それを差し引いても、誰もが楽しめる佳作に仕上がっています!


2006年02月28日

映画の話105 誰も知らない

68ef61c9.jpgmomorin的評価:★★★★

ストーリーはamazonより引用。
『『ワンダフルライフ』『ディスタンス』の是枝裕和による、劇場用長編第4作。1988年に東京で実際に起きた「子ども置き去り事件」をモチーフにし、母親に置き去りにされた4人の子どもたちが、彼らだけの生活を続ける約1年を描いている。』

まず、子供たちの芝居とも思えない自然な演技に目を奪われます。
カンヌで主演男優賞を取った柳楽くんだけじゃなく、すべての子供たちの
演技が自然でリラックスしていて、真に迫っています。
また、それを引き出した監督や、母親役のYOU、
みんなに賞をあげたいぐらい、ドキュメンタリーのようなリアリティのある
映像で綴られた、とても密度の濃い映画だと思いました。
実際にあった事件に基づいているとのことですが、一生懸命に弟や妹たちの面倒を
みる長男の健気さや、生きることにだけただただ必死な子供たちの姿に
胸を打たれます。

2006年02月27日

本の話33 グミ・チョコレート・パイン パイン編

2e37fd78.jpgmomorin的評価:★★★☆

トリノオリンピック、ついに幕を閉じましたね。
はじめは転倒やら失敗やらがあいついで、なかなか結果がでず、
ストレスがたまっただけに、荒川選手の金メダルの喜びはひとしおでした!
まるで、全日本国民にとって、待ち望んだ男子が産まれたかのよう・・・。
早起きして生で観て大泣きしたのですが、新聞記事やVTRも、何度観ても泣けます。
おそらく多くの日本人の頭の中に「トゥーランドット」のメロディーが繰り返し流れ、全国の稲葉さんのあだなは一時的に「イナバウアー」になっていることでしょう。

さてさて、ずいぶん前に読んだ本の感想を。
大好きな大槻ケンヂ様の作品の中でも特に大好きなのが、
この「グミ・チョコレート・パイン」のシリーズ。グミ編とチョコ編は
もう何年も前に読んで続編を楽しみにしていたのですが、
去年やっと完結編となる「パイン編」を読みました。
ストーリーをざっと説明すると、作者の大槻ケンヂ氏の半自伝的青春小説で、
何のとりえもない大橋賢三少年が、同級生の美少女、美甘子に密かに
恋焦がれ、彼女に比べて冴えない自分に悶々としながらももがき苦しんで、
成長していく、というものです。

こうして説明するとなんだか安っぽく聞こえるかもしれませんが、
大槻氏の軽快でユーモラスな語り口が絶妙で、笑いあり胸キュンあり、
切なくも愛すべき、最高に面白い青春小説となっています。
グミ編、チョコ編でどっぷりはまり、めちゃめちゃ主人公の賢三に
感情移入して読んだのですが、このパイン編は前2作が面白すぎただけに、
「なかなかよかった」というレベルにとどまりました。
美甘子が女優として大きくなっていくにつれ、世界がだんだん壮大になり、
この作品の持ち味であるリアリティが少なくなってしまった感があります。
中盤からラストにかけてずっとクライマックスが続くのですが、
ここまでひっぱらなくても、もっと簡潔にまとめてくれてもよかったかも、
と思ってしまいました。だけど、大槻氏の痛快な語り口や
いろいろな古い映画をソースにしたギャグは健在で、十分楽しめる作品でした!


momorin_00 at 21:29|この記事のURLComments(0)TrackBack(0) 

2006年02月23日

映画の話104 男たちの大和/YAMATO

73a80b19.jpgmomorin的評価:★★★★

昨日は、ryoさんとともに映画「男たちの大和/YAMATO」を
観にいってきました。私は去年、「戦艦大和ノ最期」という本を読んで
胸打たれ、一方ryoさんの今年のキーワードは「特攻」ということで、
なかなかふたりにとってタイムリーな映画でありました。
公開当初から観たかったのにずいぶん時間がたってしまいましたが・・・。

ストーリーはYahooから引用します。
『2005年4月、真貴子(鈴木京香)は鹿児島県枕崎の漁師・神尾(仲代達矢)に60年前、戦艦大和が沈んだ場所まで舟を出してほしいと懇願した。真貴子を乗せた小型漁船を走らせているうちに神尾の脳裏にも60年前の出来ごとがよみがえってきた。』

この現代のエピソードは、はっきりいってそんなに重要ではありません。
見所は、なんと言っても60年前にこの決死の水上特攻作戦に参戦した
大和の乗組員たちの人間ドラマと、戦闘シーンのリアリティにあると思います。

まず、観終わって思ったのが、「日本映画もここまでできるのか!」ということ。
去年同じ戦争モノの「ローレライ」を見たときはセットやCGのあまりのちゃちさ
に興ざめして、日本映画の限界を感じたのですが、この「大和」の戦闘シーンの
迫力は圧巻でした。まるで自分がその場にいるかのような臨場感。
緊張して、体が凝ってしまいました・・・。
映画を観る前は、正直戦闘シーンよりも人間ドラマに重きをおいて、
戦いのシーンのちゃちさを、泣かせてごまかすつくりなのでは、と思っていたのですが、全然そんなことはありません。驚きました。

そして、評判どおりとても泣ける映画でした・・・。
あの大和の特攻作戦で3000人が亡くなったと言いますが、その3000人一人ひとりに
愛する家族や恋人との別れがあり、3000通りの人生があったのだ、と
思うとあんなになる前に戦争をやめることはできなかったのか、と考えてしまいます。死ぬとわかっていてこの作戦に参加した若者たち。この映画にも似たようなセリフが出てきたのですが、「戦艦大和ノ最期」という本の中で、
ある兵士がこんな言葉を発します。

「進歩のないものは決して勝たない 負けて目ざめることが最上の道だ 日本は進歩ということを軽んじ過ぎた 私的な潔癖や徳義にこだわって、本当の進歩を忘れていた 敗れて目ざめる、それ以外にどうして日本がすくわれるか 今目ざめずしていつ救われるか 俺達はその先導になるのだ 日本の新生にさきがけて散る まさに本望じゃないか」

まさに戦後、日本は負けて大いなる進歩を遂げました。
こうして新生日本にさきがけて散っていった兵士たちのことを思うと、
尊敬とも感謝ともつかぬ不思議な気持ちで胸が一杯になります。

***関連記事***
戦艦大和ノ最期

戦場からの遺書



2006年02月19日

本の話32 坂の上の雲

13f3d14f.jpgmomorin的:★★★★★

昨日、高校の野球部時代の友達の結婚式(二次会)に行ってきました!
野球部のエースだった新郎と、同じ高校のひとつ上の先輩という
カップルだったので、集まったメンバーも懐かしい高校時代の先輩・同期・後輩
ばかりで、ちょっとした同窓会のようでした。すごく楽しかった〜。

さてさて、久々の本の話です。全6巻にわたるこの長編大河小説
「坂の上の雲」司馬遼太郎(著)ですが、間にちょこちょこ
他の本を読みながらも、読破するまでに4ヶ月ほどかかってしまいました!
父と会社の歴史好きの先輩(30代後半・男性)のイチオシで読んだこの本ですが、
どうやらおじさんたちのバイブルらしいですね。
しかし、20代OLの私にも心底楽しめる、素晴らしい作品でした。

前半は、日本騎兵の父とも言える秋山好古、その弟で、日露戦争の海軍の
作戦参謀であった真之、そして彼らと同郷出身の俳人であり、真之の
親友でもあった正岡子規の少年〜青年時代を生き生きと綴った青春小説風の
つくりとなっています。一方、中盤から後半にかけては、日露戦争会戦にいたるまでの時代の背景、会戦〜終戦までの両国の内情、戦況、軍人たちの人となりなどが
ものすごく丹念に、客観的に隅々まで検証して纏められ、小説というより一大ドキュメンタリーのように仕上げられています。主人公として位置づけられている前述の3人だけでなく、例えば日本海海戦の一目撃者にすぎない青年にいたるまで、日露戦争という歴史の一事件に係った人物一人ひとりを非常に細かく描いています。
当時の時代や日露戦争の経過に関しても、「いったいどうやって調べつくしたのだろう」と思えるほど綿密にまとめられており、日露戦争について知りたければこの一冊読めば全容がわかる、というほどの作品です。

この作品のクライマックスは、なんと言っても運命の日本海海戦についてのくだり。
小説としてはわりと客観的に描かれてはいるものの、読んでいるだけで胸は
高ぶり、涙すらあふれてきました。この海軍の歴史的大勝利を含む日露戦争ついて戦後多くの出版物が出されたことと思いますが、この作品のよいところは、
この戦争を完全無欠の神話にしたてあげず、あくまでも勝因は「天佑」という
要素が大きく、敵軍の作戦や組織、指揮官の稚拙さや、「皇帝の独裁」という国家としての体制の弱点という、相手方の不完全さがあったからこそ勝てた、という
スタンスで冷静に分析にしているところだと思います。
もし、戦後、国の指導者や国民が客観的にこの戦争を冷静に分析することが
できていれば、おごり高ぶることなく、太平洋戦争の悲劇を回避できたのかも、という気がします。

とにかく、本当に読んで損はない大作でした。去年から近代史を扱った本(主に戦争モノ・・・)をいろいろ読んできましたが、ますます愛国心は高まり、歴史に興味がわいてきました。これからもいろいろ歴史モノの大作を読みたいと思いますが、しばらくは読みやすい現代小説を読みつつ、息抜きしようかな。

momorin_00 at 20:38|この記事のURLComments(3)TrackBack(0) 

2006年02月17日

映画の話103 プルーフオブマイライフ

04eab77d.jpgmomorin的評価:★★★

今日、会社の外国人二人が日本で運転免許の更新に行ったときの話しを
していました。よく、違反を犯した人は別部屋みたいなところに呼ばれて
悲惨な事故の現場や飲酒運転による人身事故で人生を狂わされてしまった家族の
話をまとめたフィルムを見せられたりしますが、彼らもそれを観たようで、
真剣にそれについて話していました。一人は、そのフィルムの内容がショッキングで
気になってしまい、免許センターから帰る道すがら運転に集中できなかったといい、
もう一人は事故によってめちゃくちゃにされてしまった家族のインタビューを
観て泣きそうになったと話していました。日本人にとっては流れ作業の中の
ひとつ程度(私だけか?)のこのフィルム鑑賞の時間ですが、外国人にとっては
珍しく、ショッキングだったようです。

さて、これも今年映画館で観た映画。ストーリーはYahooより引用します。
『キャサリン(グウィネス・パルトロウ)は天才数学者の父(アンソニー・ホプキンス)を亡くし、失意の底にいた。そんな時父の教え子のハル(ジェイク・ギレンホール)が、遺されたノートを見に訪ねて来る。』

アカデミー賞最有力との呼び声高い本作品、それだけに期待感は高まり、
すごく楽しみにして観たのですが、そこまでではなかったかも。
確かに、グウィネス・パルトロウの演技は素晴らしく、オスカーに値するものだと
思います。しかし、どうも、どこで盛り上がっていいのかわからず、
最後は「これで終わり??」という消化不良感が残りました。
主人公に感情移入できなかったのがその原因かな?
しかし、さわやかで前向きな雰囲気はよかったと思います。
でもアカデミー作品賞・監督賞はないんじゃないかなあ。


2006年02月14日

映画の話102 フライトプラン

23b75e38.jpgmomorin的評価:★★★

この映画、観た当初は星3.5ぐらいかな?と思っていましたが、
時間がたつにつれイマイチ感が強くなり、星3つにとどめるとします。

ストーリーはyahooムービーより引用。
『事故死した夫の亡骸を乗せた飛行機に、娘のジュリアとともに乗り込んだカイル(ジョディ・フォスター)。その機内で、突如として娘の姿が見えなくなる。必死で探すカイルだが、誰一人として娘の行方を知る者はいなかった。』

飛行機の中で繰り広げられる密室パニックサスペンス。観客の不安をあおる設定から、当然飛行機の中で上映される映画リストからははずされたようです^^;
ところで、映画とひとことで言っても実に様々なジャンルがあり、
矛盾やストーリーの強引さという点で、多少目をつぶれるのが
アクションやファンタジー、むしろそこが映画の良し悪しの分かれ目になるのが
人間ドラマやミステリーだと思うのですが、その中間にあるといえるのが
この映画のようなパニック映画ではないでしょうか。
パニックとしてだけでなくミステリーでもあるこの映画、やはり最後の
展開や細部における強引さがすごく目に付いてしまい、なんだよ〜、
という尻すぼみな印象が強いです。途中までは全くトリックが読めず、
なぞが解けたときにすごく驚いたのですが、その「なぞ」が強引すぎるんです。
ただ、退屈はしなかったので、「ふつう」的評価の3点とします。