くじびき勇者さま 誰が小娘よ!? (HJ文庫)
くじびき勇者さま 誰が小娘よ!? (HJ文庫)
全11巻
清水文化 イラスト/牛木義隆

「くじびき」で運命を決めるという大陸最大の宗教「ソルティス教」の見習い修道女メイベルは、実はくじびきが大キライ。それでも好きな研究や魔法の訓練に明け暮れながら、それなりに平和な日常を送っていた。だが、同じ見習い修道女のパセラと買い物に出かけた街中で、くじ運最悪の剣士ナバル、軽薄な近衛隊長クラウとともに、異教徒によるテロ事件に巻き込まれて……。


キャラクター:☆☆☆
ストーリー:☆☆☆
文章:☆☆☆


<簡単レビュー>

筆者が読んだのは3巻まで。そして結構前で、記憶が曖昧(すみません)。
ヒロイン・メイベルは頭脳明晰で科学的なもの以外は信じない、芯が強いタイプの女の子。
対してヒーロー・ナバルは真面目だけど脳筋で、朴念仁。だった気がする。
本書の見どころは作者の豊富な知識・薀蓄と、しっかりと作りこまれた世界観。中世風の科学+魔法を応用した科学に支えられる世界が非常に良くできていて感心する。
気が強いヒロインで最初は脳筋勇者に呆れていたけど、その朴念仁になぜか少しずつ惹かれていく・・・という恋愛面も、描かれ方はあっさりだけど結構萌える。
ストーリーも起承転結がしっかりしていて、よく構成されていると思った。ただし、困難を解決する手段がバトルではなく(科学的)知識なので、大きな盛り上がりには欠けるかも。