児童買春容疑でサンスポ次長を逮捕 神奈川県警

 神奈川県警秦野署は8日、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、産経新聞東京本社サンケイスポーツ編集局レース部次長、黒田栄一郎容疑者(39)を逮捕した。同署によると、容疑を否認している。
 同署の調べによると、黒田容疑者は今年2月13日、横浜市神奈川区のホテルで、携帯電話の出会い系サイトで知り合った当時16歳で私立高校1年だった女子生徒(17)に、現金4万円を渡す約束をしてみだらな行為をした疑いが持たれている。
 産経新聞社広報部の話「本社社員が逮捕されたことは誠に遺憾です。事実関係を確認の上、厳正な処分をいたします」
http://www.sanspo.com/shakai/news/110908/sha1109081906013-n1.htm


------------------------------

 サンスポの有名競馬記者である。若手だったのにもう次長になっていたのか。時の過ぎるのは速い。
 否認しているのは「未成年とは知らなかった」に関してであり買春行為自体は認めている。
 たいしたことではないと言ったら語弊があるがたいしたことではない。こんな事件をこのブログで取りあげたこともない。ただ彼が「ブログを書いていた」ということから今までの同様の事件とはすこし様子を異にしている。そのことを書いてみたい。

 私がこのニュースを知ったのは当のサンスポ紙でだった。自分のところの事件だからか責任を感じたらしく(?)真っ先に報じていた。一方同業他社はちょっと遠慮気味。このへんは武士の情なのだろう。
 すぐ2ちゃんねるの「芸スポ速報」板に行ってみた。そこで以下のことを知る。それがなければここにこうして書くこともなかった。



 そこには黒田記者がやっていたというブログのアドレスが貼ってあった。競馬に関するブログは異常に数が多い。黒田記者は予想上手だったからアクセスの多いさぞかし人気のあるブログだったことだろう。私はまったく知らなかった。競馬記者のブログなんて行ったことがない。
 ブログアドレスをクリックしてみる。見事に消されていた。これは速い。本人がやったのか、逮捕されたと知った同僚が気を利かせたのか。
 しかし「魚拓」と呼ばれるコピーが存在する。早速当時のブログ文章が貼られていた。

------------------------------

2月10日
義父の葬儀が終わり、ひと段落しました。会社の理解を得て、土曜までサポートを続けます。自分の父の時と同様、つらい現実に容赦なくさまざまな事務手続きが押し寄せてきますね。多方面に迷惑をおかけしていますが、やることをやったらきちんと仕事で返しますので、よろしくお願いいたします。


 一週間ぐらい休暇を取って妻の父の葬儀を仕切っていたようだ。その辺のことを書きこんでいる。こういう事件が表に出ると誠実な文章がよけいに惨めだ。

2月12日
午後から崩れるという予報を受け、昼前に嫁さんの実家を辞去。新幹線は多少遅れましたが、この時間に新横浜に戻れました。というわけで、ただいまWINS新横浜。内覧会以来ですが、きれいで客層が若い! フレンチカクタス頑張れ。


 12日は土曜日。嫁の実家から横浜まで戻ってきてウインズで馬券をやっている。

 事件当日、13日のツイッターではこんなことをつぷやいている。

悲惨な週末になりそうだったけど、共同通信杯を◎○▲で完全的中
いわゆる「かいしんのいちげき」になりました。よかったよかった
2月13日

 2月13日は日曜日。逮捕の理由となる事件はこの日に起きている。競馬記者として予想が「かいしんのいちげき」になったことはうれしかったろう。しかしその前に嫁さんの父の死に関して神妙なことを書いていたからもつれることになる。

 餘談ながら「かいしんのいちげき」をひらかなで書いているのはドラクエを意識してのことだろう。漢字の使えないファミコンバージョンのころはひらかなだった。あのころ「かいしんのいちげきのかいしんを漢字で書くとどうなるか」なんてクイズがよくあった。よくあるまちがいが牴心瓩澄正しくは会心。



 この共同通信杯の配当は馬単36倍、3連単300倍。これが◎○▲は見事。これでたっぷり儲けて出会い系の買春を予約したのだろう。こういう形で「買春した金の出所」までわかってしまうおそろしさ。まあ「わかってしまう」というより本人がバラしているのだが。

 いや、別の新聞によると黒田記者が「そんなこと」をしたのは、「午前11時半から午後1時まで」となっている。午前中からよくがんばる。私はこの時間、将棋のNHK杯戦を見ていた。
 共同通信杯は午後3時45分発走だから、買春はその前にやっていたことになる。とするとこのレースの馬券的中と買春代金4万円は無関係だ。土曜日の横浜ウインズでの儲けから払ったのか。2ちゃんねるでは「義父の香奠で女買ったのか」と書かれていたが、そういう推測も成りたつことになる。

 自分の父の葬儀を、会社を休んで我が事のように親身に仕切ってくれた夫に、妻はもちろん、妻の母(から見ると娘婿、義理の息子になる)も親戚も、みな感謝したことだろう。だがその餘韻も消えない翌々日に、その男は高校生の娘を買春していた。そして。どうにもこの流れから、これが初めてとは思えない。なんか手馴れた感じが伝わってくる。未成年者買春の常習者のように思える。

------------------------------

 韓国の番組偏重でフジサンケイグループはいま批判されている。先日はフジテレビ前でデモがあった。花王製品の不買運動まで起きている。
 当然以下のような皮肉も書きこまれる。



121 :名無しさん@恐縮です [] :2011/09/08(木)

2011フジサンケイグループスローガン
混迷する 社会の指針 フジサンケイグループ(キリ

あらあら、社員に徹底しないとダメですよ




123+4 :名無しさん@恐縮です [] :2011/09/08(木)

@binkuroda 黒田栄一郎
危機的状況にあるのに、危機感のない人たちがいる。不思議なことです。
8月29日

ワロタwwwwwwwwww


------------------------------

 上記、8月29日の文はツイッター。彼は8月24日に競馬部門から移動したことが紙面で報告されていた。8月29日にはまだこんな餘裕綽々のことをつぶやいていたのだからこの移動は事件とは関係ない。部長になる前に他部門を経験させるための移動だったのだろう。本人に、逮捕されるなんて自覚もなかったようだ。

 サンケイはなかなか正社員にしない。嘱託や契約社員が多い。競馬記者として有名なひともほとんど嘱託だ。黒田記者は正社員であり次長職にあった。エリートである。今回の件がなかったらデスクになったろう。すべてが水の泡と消えた。懲戒免職だろうか。なんとも残念な結果だ。だが前記の「義父の葬式」あたりを読むと同情も消える。私が言いたかったのはそれになる。不謹慎な言いかたになるが、それがなかったら「ついてないな」と思う程度だった。

 そのまんま東をきらいなひとが、彼がそういう罪を犯したと今でもしたり顔で言うが、彼の場合は風俗店で遊んだら、その相手が店に年齢をごまかして働いていた未成年だった、ということに過ぎない。店が摘発され、その未成年の客筋を溯って罪に問われた。いわば不可抗力だ。問われるとしたら妻子のある身でありながらそういうことをしたという倫理観になる。しかし政治家の今ならともかく当時はお笑い芸人だ。遊びが仕事だ。妻帯者として、なんて理窟は通じない。この件での彼への批判は見当違いだろう。

 今回の場合も、黒田記者のブログ文章によって「家庭背景」が見えなければ、競馬記者でそういうことの好きなひとは多いだろうし、そもそも「記者」よりは「芸人」にちかい社会だから、私の感想は「ついてないね」だけだった。ちなみに私は彼らと競馬帰りに酒を飲んだことは数多いが、そういう流れになったことは一度もない。しかし知りあいの漫画家によると今は毎週テレビに出ている高名な評論家ともかつては頻繁に行っていたそうだ。

------------------------------

 もしも前記のブログ文章がなかったら、この事件のイメージはまったくちがったものになっていた。

昭和46年11月28日、東京都生まれ。
高校1年生で競馬と出会ってから競馬道ひと筋。
大学1年生の時にはクイズ「カルトQ」に出演するほどの競馬オタクとなる。
平成8年に産経新聞社入社。同年秋にサンケイスポーツレース部に配属となり、以後は競馬の取材記者として働き続ける。
仕事が競馬、趣味も競馬。その他に競輪、ラーメン、国内旅行を好む。凱旋門賞で日本馬が2着になった2回をいずれも取材。
いつの日か、日本馬が凱旋門賞を勝つ時に取材することが夢。
税込み年収をはるかに上回るほどの馬券を買うギャンブルジャンキーで、馬券は単複と3連単が中心。
平成19年の皐月賞(162万馬券)を予想、馬券ともに的中したことが自慢のタネ。東京サンスポ紙上で展開されている「記者POG」では、過去4年のうち3度優勝。
今年もレーヴディソールを指名している。


 世に知られているのはこういう公開プロフィール程度だった。
 ところがブログに、義父の死や、それを悼んでいるようなことを書いて、そのあとすぐにこの事件だから様相が一変した。妻の存在やその他も「まきこんでしまった」のである。顔写真もFacebookから流通している。これもこの程度の事件なら晒されることもなかったろう。自ら首を絞めたことになる。

 ブログやツイッターが普及している時代特有の結果だ。それらがなかったら「競馬記者なんてそんなもんだろ」「女房との仲が冷えてたんじゃないの」ぐらいの推測で終っていた。すぐに忘れられた。その程度の話である。だが……。
 2ちゃんねるには「当然離婚だな」との書きこみも散見される。妻からしたらこの種の事件を起こした夫は世間的にも肩身が狭くたまったものではないが、その前にこの葬儀に関する話があるのだからより残酷になる。
 ネット時代のこわさをあらためて感じた一件だった。

------------------------------


【附記】── ところで「出会い系」ってのはなんなんだ。興味もないし接したこともないのでなにもわからん。誰とも出会いたくないしなあ。ケータイから行くのか、PCからも行けるのか。私がこういうことで逮捕されたら「こいつはブログにこんなことを書いていた」と、ここに書いたようなことを晒され笑いものにされるわけだが、それはありえない。ションベン臭いガキに興味はない。バカ面した女子校生なんてのが下品なしゃべりかたをしているのを見たら汚物のように避ける。電車でも車両を替ったり1本遅らせたりする。バカが伝染する。近寄りたくない。あんなものに金を払うやつの気がしれん。だからまあ私の場合こんな事件とは絡むはずがない。どうせ逮捕されるなら売国奴の議員でも刺すほうにしたい。



【附記.2】──すこし修正。最初時系列がわからなかったので「爐いしんのいちげき瓩龍ζ営命杯で儲けた金で遊んだのか」と書いた。その後そういうことをしていたのが「午前11時半から午後1時まで」とわかった。共同通信杯の前である。日曜の午前中からこんなことをするひともいる。元気だなあ。そこでその部分を修正した。
出会い系サイトに書き込んだのが「 楽しく安心して会いたい」だそうで、手馴れているから常習犯だろうと評されていた。



【附記.3】──2ちゃんねるに「かいしんのいちげき」をもじった「かいしんのいちげき」って書きこみがあって、思わず笑ってしまった。

もしも警察が本気でこういう連中を逮捕する気なら競馬界から逮捕者が続出する。どうせなら一網打尽にしてほしい。でもたぶん一番メジャーな黒田を逮捕して「おまいら、調子にのるなよ、こちとらわかってんだからな!」という嚇しを見せて、これで幕引きなのだろう。私としては競馬評論家のSとかNとかIとか、みんな逮捕して欲しいんだけど。どんなやつがやっているかは彼らのブログ等を読めばすぐにわかる。毎日更新しているのに一切この事件に触れていない(笑)。いかな鉄面皮でも同じ事をしていながら非難はできないのだろう。