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ひょんなことからフリーソフトのKeyMouXrを知った。Ctrl+の設定を変られるソフトである。その便利な効用やDownloadの詳細は以下のアドレスに任せて、私自身の思い出と苦労話だけ書く。

『窓の杜』──[Ctrl]+各種キーを別のショートカットキーに入れ替えられる「KeyMouXr」

keymouxr



私はCtrl+を多用する。早打ちにはかかせない。重要なのはCtrlキイの位置だ。左手小指の横になければならない。あたらしいパソコンを組んだりOSを再インストールしたとき真っ先にやるのはキイボードのCapslockと左Ctrlキイの入れ替えになる。これはむかしから便利なソフトがいくつか出ている。NEC9800とMacは左手小指の部分にそれがある。Windowsキイボードの設計者はなにを考えてあんなところに配置したのか。小指が捩れて使いにくい。左手小指の位置にあれば、それこそ鍵盤楽器を弾くようにスムースに打てる。

多用するとはいえかなり限られたものでしかない。むしろ私はパソコン歴からするとショートカットキーの使用は下手なほうだ。使うのはごく常識的なCtrl+A.S.C.V.X.O.Wぐらい。その中でも絶対にないと困るのがCtrl+G.H.M.のみっつ。GがDelete、HがBackspace、MがEnterだ。これは多用する。これがないとやっていられない。打鍵の速さは十分の一になる。



私のいま愛用するパソコン文房具は、商業文を書くテキストエディターの「QXエディター」とアウトラインプロセッサの「Vertical Editor」、日記と自分のサイト用文章を書くホームページ・ビルダーのみっつだ。その他の電子筆記具も山ともっているが毎日必ず使う筆記具はこのみっつのみ。Adobeの高額なソフトなんて、ほんと宝の持ち腐れになる。IllustratorもPhotoshopもDreamweaverも持っているが使いこなせない(泣)。
このブログは以前はテキストエディターで書いてからライブドアブログのエディターに貼っていたが、ちかごろは使い慣れてきて直接ここに書くようになった。



ホームページ・ビルダーでサイトを更新するよりブログのほうが楽なのでここのところブログに書くことが多い。やはりあっという間に普及しただけあってブログには利点が多い。でも最近ネットで知り合ったかたに「以前のホームページもおもしろいですね」と過去形で言われたが、あくまでも本店はあちらのつもりだ。ブログは支店。ブログでは波風が立つようなことはあちらで書いている。
なんだか知らんけどGoogle検索するとこのブログはやたら上に出る。タイムリーなネタを書くと異様にひとがやってくる。びびる。みな上に出るように努力しているのだからこんなことを言ったら罰が当たるが、私は波風を立てたくない。目立ちたくない。だからなるべく耳目を集めるようなネタは書かないようにしている。野田聖子のことを書いたのは失敗だったがあまりに不快で腹が立ち書かずにいられなかったのだからしょうがない。



そのみっつの筆記具の内、<QXエディター>や「Vertical Editor」はキイ設定が独自に出来る。Ctrl+も自由に変更可能。私好みに設定してある。快適だ。
問題はホームページ・ビルダーだった。これはキイ設定をいじれない。それでも標準設定になっているから、上記の私の愛用する一般的なCtrl+のほとんどは出来る。困ったのはただひとつ、なぜかCtrl+Gが「ファイルオープン」に当てられていたことだった。標準のCtrl+Oもファイルオープンである。なぜだろう。それが変られない。

その他にも困ったことはあって、たとえばCtrl+Fが標準の「検索」に当てられている。これはこれで便利なので愛用している人は多いだろうが、私は長年これを「→」に、Ctrl+Dを「←」に変更して使ってきた。<QXエディター>も「Vertical Editor」もそうなっている。検索や置換なんてめったに使わない。それと比べたら左手で→と←が使える方がずっと便利だ。その癖で→のつもりでCtrl+Fを押し、無用な「検索窓」を出してしまうことが連発する。

でもこれって通算しても数千回程度だろう。一日に1回、あるかないか。「ホームページ・ビルダーではCtrl+Fは使えない」というのは、割合早く指に教え込めた。
Ctrl+GをDeleteのつもりで押し「ファイルオープン」してしまったのは何万回にもなる(笑)。いや大げさではない。もうホームページ・ビルダーを使い始めて15年ぐらい経つし、毎日これで長文の日記をつけていて、サイトの文章も書いている。それはそれはもうたいへんな量を書いてきた。その間、同じ失敗を繰り返している。
私は興が乗ったら一心不乱に熱中し長文を一気に書き上げる。それから何度も何十回も読み返して仕上げてゆく。その一心不乱の時、自慢できるほどの速さでキイボードを叩きまくるのだが、指癖だからどうしてもCtrl+Gをやってしまう。ファイルオープンになる。しまった、いまはテキストエディターじゃない、ホームページ・ビルダーだったと恥じて閉じるのだが、指癖は直らない、何度も何度も繰り返す。そのたびに思考停止になる。急ブレーキだ。同じ失敗を繰り返す自分にうんざりする。

これって客観的に見たら笑えるだろう。私はホームページ・ビルダーのファイルオープンの状態を、もう10年以上続けているサイトでありファイルの数も多いから画面一杯になるように設定している。ちいさいとスクロールが面倒だからだ。ホームページ・ビルダーでCtrl+Gをやると23インチのディスプレイ全面がファイルオープン状態になる。もしも私がキイボードを打っているのを後ろから観察していたら明らかに誤操作をしたのだとわかる。文章を書いている画面にいきなりファイル一覧が全画面で出て、打っている私は、それが開くと「あっ」という感じでうろたえ、急いで閉じて、また作業に戻るのである。それを5分に一度ぐらい繰り返すのだから、後ろから観察していたら、こいつ、何度同じまちがいを繰り返すのだと笑えるだろう。それこそ時計を見つつ「そろそろやるぞ、やるぞ、ほおらやった!」になる。でももう何十年もの指癖であり、ホームページ・ビルダー以外では問題のない操作だから、どうしても直らない。一日に10回、いや5回だとしても、年に1800回、15年だとやはり万は越えている。



それがこのKeyMouXrというソフトのお蔭で解消された。これからまたホームページ・ビルダーを使ってサイト更新する意慾が増してきた。ほんとにほんとにありがたい。

知ったのは昨夜、偶然だった。いまポメラ100にするかNECのLifeTouch NOTEにするか迷っている。両者共にATOKが入っているのがポイントだ。もうひとつ肝心なのがこのCtrlキイの位置になる。ポメラは変更できる。それは確認していた。問題はLifeTouch NOTEだ。それを検索していたら以下の山田祥平さんのレビュウに行き着いた。LifeTouch NOTEもキイチェンジが出来るらしい。よかった。

見知らぬひとを思わず「さん付け」で読んでしまったが、パソコンソフトオタクとして、あまりに長年数多くこのひとのレビュウを読んでいるので他人の気がしない(笑)。顔も知らないのに。

ポメラ100はPCのATOKユーザー辞書を読み込めるらしい。しかもポメラ20まではその数がすくなかったが100は2万項目まで出来るというから魅力的だ。LifeTouch NOTEのATOKは出来るだろうか。残った問題はそれだけになった。なにしろ二十年以上育ててきた先祖代々の糠味噌みたいなATOKユーザー辞書だから、これまたこれがないと何も出来ない。

LifeTouch NOTEが持つ3つのプラスアルファ

そこにこんな箇所があった。

個人的にはPCでのテキスト入力は、「秀丸エディタ」を使っていて、自分自身で使いやすいようにキーアサインを割り当てている。秀丸登場以前から使っているワープロやエディタを含めて、同じキーアサインで四半世紀、文章を書いてきた。そして、Wordなどのワープロソフトを使うときも、マクロで割り当てた同じキーアサインだし、その他のソフトも、以前、ここで紹介したユーティリティ「KeyMouXr」を使って、同じキーアサインでテキスト入力ができるようにしている。自分自身では、文字入力時のミスタイプがきわめて多く、常に、Ctrl+Hでカーソル直前の文字を削除できないと、入力効率がガタ落ちになってしまうので、より正確にタイプするように心がけるより、間違えても、瞬時に修正できる環境を作ることを選んでしまった。

Ctrl+Hの箇所を読んで、より親しみを感じた(笑)。でも山田さんの愛用IMEはMS-IMEなのだとか。ここのところだけ白けた。いるんだよなあ世の中には。ATOKは使いづらい、MS-IMEがいちばんだと言うひとが。

愛用エディターは秀丸か。パソコンライターだとみな横書き文章だから秀丸でいいのだろう。私は縦書きのできるテキストエディターでなければならない。たとえ横書きで書きあげた文章でも、縦書きで活字になるときのことを考えて、縦書き表示にして仕上げなければ感覚が掴めない。『QXエディター』も『VerticalEditor』も縦書きが売りだ。

この文章だけではよくわからないのだが、それでも「もしかして、そのKeyMouXrというソフトを使えば、ホームページ・ビルダーのCtrl+GをDeleteに出来るのか!?」と希望の灯がともった。早速Downloadしてインストールしてみる。ちょっと設定に戸惑った。どうしてもCtrlにチェックを入れてしまう。その必要はないのだ。
ホームページ・ビルダーの文章がCtrl+GでDeleteになったときの感激はなんとも言いがたいものがあった。15年以上悩んで苦しんできたことが解決したのだ。次いでCtrl+Fを→に、Ctrl+Dを←に変更した。これもあっさりクリア。うれしかったなあ。



いったいいつ開発されたソフトなのだろうと調べる。山田さんが2010年8月にレビュウを書いており、その週に発表されたものだと知る。こういう便利ソフト大好きなのに2年半も遅れてしまった。もったいないことをした。しかししかたない。当初は探した。ない。やがて私はそんなソフトなどあるはずがないともう諦めて探すことすらしなかった。ひたすら自分に「ホームページ・ビルダーではCtrl+Gを使うなよ」と言い聞かせて作業していた。そして相かわらずの「ファイルオープン」の日々……。

2003年にホームページに「心から感謝を込めて──Alt IME」というのを書いている。1995年頃から使用しているCapslockと左Ctrlキイを入れ替える「AltIME」というフリーソフトに対する感謝の文だ。多くのフリーソフトに助けられていて、あちらこちらに感謝する日々だが、今回のKeyMouXrはそれ以来の格別の感激となった。

作者は村田浩一さんというかた。お礼のメールを書きたいがアドレスがわからない。
ありがとうございます。心から感謝を込めて使わせていただきます。

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【附記】──O's Editorも!──2/4.19.00

私はシェアウェアO's Editorのデザインが好きで初期の時に購入し使用している。便箋設定なんてこのエディターがいちばん美しいのではないか。中身のある手紙を書いている気分にさせてくれる。

しかしこれも現在は映画監督であるひとがシナリオライター時代に自分用に開発したものなので、自分用に特化した特殊なキイ設定があり、こちらの自由にはならない部分がある。シナリオを書くには便利なのだろうが……。

O'S EDITOR-1のときに作者に質問のメールを出した。このキイ設定は替えられないのかと。やはりCtrl+Gの問題だ。「残念ながら」と返事をもらった。作者にとってはそれが最も使いやすい設定であり、なぜそれを替えねばならないのだ、となるのだろう。だが私には重要問題だった。ホームページ・ビルダーと同じような失敗を繰り返す。イライラする。そのことから近年は疎遠になっていた。

KeyMouXrのおかげでそれも解決した。いまO'S EDITORを起動してやってみたら、当然ながらすんなり変更された。なんとも気分がいい。せっかくお金を払って購入しているシェアウェアだ。使えるなら使いたい。もともとデザインは気に入っている。使いたいのだ。それがまた可能になった。

すばらしいソフトである。あらためて感謝したい。