ThinkPadnew Lenovoから「新製品ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード発売のお知らせ」というのが来た。

 待望のThinkPadキイボードが新発売になり、それに有線無線2種類あるのだとか。左がその新製品の写真。みょうに洒落ていて、べたなThinkPadキイボードとは感じが違う。でももうそこまで望むのはやめよう。赤ポッチのこれの新製品が出るというだけでうれしい。

 ネットショッピングは、あれやこれや類似品を比べたりして、悩むのが愉しい。現物を見たり触ったり出来ないから慎重になる。でもこれに関しては即決した。これしかないのだから買う。待ちかねていた。

 以下は会員向けのページなのだが見られるのだろうか。ああ、見られるようです。詳しくはそちらを見てください。

http://shopap.lenovo.com/jp/landingpage/accessories/thinkpad-bwtk/?cid=jp:email:OjTE0O:NETMNG& 



 com-sskey私はThinkPadキイボードが大好きなので、自作のデスクトップ機でも使っていた。当時はIBMから写真のようなのが出ていた。

 というか、私はノートパソコンのThinkPadよりも、このキイボードを使い始めたことのほうが早かった。初めてThinkPadを買ったのは2000年で、このキイボードはそれよりも前だ。
 これを買ったのは、その前に愛用していた東芝のDynabookがトラックポイントだったからだ。昨今のファンは知らないだろうが、むかしのDynabookはトラックポイントの時代があった。しかしそれは重くて力が要り、指が痛くなるようなひどいトラックポイントだった。ThinkPadを買ったらトラックポイントが快適で、Dynabookのそれがいかにひどいかを痛感した。



com-dyna と書いて、Dynabookの写真はないかと自分のサイト内の写真を探す。
 あった。左のモノ。
 なんだか薄汚れた芦毛馬みたいな色だけど、これは元々がこういう色。べつにボロボロになった残骸ではない。

 トラックポイントは緑色。これが重かった。指が痛くなる。こいつとも一緒にずいぶんと世界を回った。ダブリン時代はずっとこれと一緒だった。

 この本体が38万して、メモリ8メガ。それに8メガ8万円で増量してメモリ驚異の16メガ。合計46万円のDynabook。1991年。これだけの高級機に最高級スペックだから10年ぐらい使えるのかと思っていたが、すぐに能力が低くなり2年しか使わなかった。

 トラックポイントはマウスを使わなくてすむから便利だ。しかし東芝のこれで、「とてもとても使えたもんじゃない」と結論した。でもIBMのキイボードを見たとき、また興味が湧き、買ってみた。するとすばらしかった。トラックポイントとはIBMのものである。



 IBMのThinkPad型キイボードは気に入って愛用したが、数年でいくつかのキイが動かなくなった。今も捨てずに持っている。90年代の品だから古い。たまに使って、トラックポイントの便利さを痛感しつつ、でもやっぱり反応しないキイがあることは不快だから、すぐにまた押入に戻したりする。
 でもキイボードってのは長持ちしていいな。当時のFujitsu FMVのキイボードなんて今でも現役だ。そしてまた富士通のキイボードはいい。パソコン本体は遙か前に廃棄しているのにキイボードだけが生きている。

 このIBMのトラックポイントキイボードをまた買いたかったのだがなくなってしまった。やがてLenovoに身売りして、そこから後継機が出た。しかし名前だけはThinkPadだが、下の写真のキイボードはひどかった。


thinkold これの存在を知り、秋葉原まで買いに出かけたのだが、現物を触っていたら、ペナペナの、あまりに安っぽい作りで興醒めだった。いくらトラックポイントファンとはいえ、あそこまでチープなものに食指は動かない。よくもまああんなひどいものを作る。

 まさか今度のはそんなことはあるまい。値段も高いし。写真で見る限り、質感もいい。左のは写真からして安物っぽい。
 すぐれた新製品であると、すなおに信じることにする。いやもう即決で注文してしまったのだから信じないと救われない。



  初のワイヤレスに関して、「日本のお客さまの強いご要望を受け、トラックポイントを搭載したキーボードで初めてワイヤレス化を実現させました」とあるのが泣かせる。
 これは誇張ではなく絶対的にそうだろう。ThinkPadキイボードファンは世界中にいるが、日本のファンが一番熱い。ワイヤレスを出してくれなんてメールするのも日本のファンに決まっている。というかThinkPadは日本IBMが開発したものだ。

 さて、使い心地はどうなのだろう。
 Lenovo製品はChinaで作ってChinaから空輸してくるので、国内製品を買うよりも時間が掛かる。注文してから10日目、やっと明日届くと連絡が来た。しかし「注文を受けてから生産するため時間が掛かる」ってのは本当なのだろうか。BTOパソコンなんかはそうだろうし、LenovoのThinkPadを買ったときもかなり待たされたから、注文があってから組みたてるのは本当なのだろう。だけどこれは外附けキイボードだ。新発売ということで何千台、何万台と作りおきしてあるんじゃないのか。たかがキイボードでなぜこんなに待たされるのだろう。
 ともあれ、楽しみだ。(7/8記録)

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【追記】──ThinkPadからそこだけとりだしたような

 到着した。使い勝手はあらためて書くとして。
 以前のものは、「IBMの作った外附けキイボード」という形だったが、今回のは「ThinkPadのキイボード部分を取りだした」ような形。もお、もろに「ノートパソコンThinkPadのキイボード」である。14インチのThinkPadのキイボードそのものだ。果たしてこれは好評なのかどうか。よろこぶひともいれば物足りないと思うひともいるだろう。ちいさくて軽いから携帯性は抜群だが……。



【追記.2】──使い心地は、う〜む……

 Bluetoothを取りつけ、ペアリングして使用スタート。
 ひとめ見たときから「ノートパソコンThinkPadのキイボード部分を抜きだしたもの」と思っていたが、まったくその通りだった。
 ThinkPad独自の使いやすいキイボードが、IBMからLenovoになり、2012年からアイランドタイプになってしまったことが残念だとはここに書いた。

 私はそこで、そのようなことをしたLenovoのThinkPadにはもう魅力がなく、さよならしようと言いつつ、もしかして新キイボードも、すごく使いやすいのかも、と最後の期待をしている。そうなってしまったThinkPadも1台購入している。残念ながらそういうことはなかった。新キイボードは、かっこいいけど、使いにくい、ただのノートパソコンのキイボードだった。その他大勢と同じだった。ThinkPadキイボードの終焉である。まさに「伝説は終った」になる。

 けっきょくはそれに尽きる。私はそこで、「デスクトップ機から離れてThinkPadをいじり、またデスクトップ機にもどると、ThinkPadのキイボードはいいなあ、と書いたりする」と書いている。それほどかつてのThinkPadキイボードはすぐれていた。もうそんなことはない。アイランドタイプの使いにくいノートパソコンのキイボードである。

 いまFujitsuのフルキイボードを使っている。そこからこれにしたら、ちいさくて薄っぺらだから携帯にはいいだろうけど、打ちづらくて、とても使えたものではなかった。平面的なので使いづらい。すぐにBluetoothを切り、元に戻した。

 たぶんこれが持ち味を発揮するのは、iPad等の使用者で、外部キイボードが欲しいというひとのためだろう。開発も、そういう利用を目してのように思う。ThinkPad愛用者はThinkPadキイボードが附いているから必要ないわけだし。
 残念ながらこの製品に、デスクトップ機で使っている今までのキイボードを廃してまで、という魅力はなかった。私は上の写真にあるかつて私が愛用していたIBMキイボードのように、デスクトップ機で使いたかったのだが、これはそういう製品ではない。キイボードのないタブレット端末の入力装置として能力を発揮する。そのためのBluetoothだろうし、そういう用途には満点となる。
 私のような期待をするひとはそうはいないだろうけど、そこは気をつけて欲しい。これはあくまでもタブレット端末の入力装置と割り切ったほうがいい。