この種のものに引っ掛かるのはバカで、賢い人は状況が安定するまで様子を見守る。それこそまだ10を信じず7のひともいる。いまだXPにこだわるのはやりすぎだと思うが。

私は典型的なあたらしいモノ好きのバカなので、こういうのがあるとすぐにやってしまう、そして不具合という罠に引っ掛かり、悔いる。今回もそう。長年愛用してきたフリーソフトウェアがいくつか使えなり不便を被っている。ひどい話だ。

それにしても今回のUpdateにおけるバグは問題ありだ。犯罪的ですらある。ユーザーからの苦情殺到で、MSがすぐにこのUpdateを中止したことからも尋常でないことが判る。

Vistaのときもあれこれあったが、あれはXP以来5年ぶりの新OSということの試行錯誤で、たいへんなドタバタ劇ではあったが、いま考えれば、それはそれでかわいいものだった。しかし今回のは、そんなものではない。「犯罪的」ではなく、もう「犯罪」である。

今回のUpdateの問題点に対するユーザークレームに「1995年からWindowsを利用しているが今回のようなことは初めて。23年間の22Gigaのデータが消えた」というのがあった。寒気がした。OS-Updateでそんなことがあっていいのか。心底から恐怖を感じた。

このかたはWindows95からの利用者なのだろう。25年分、22GigaものデータはOSと同じCに保存していたのだろうか。それとも別フォルダなのに消えたのか。OSとは別のデータHDDに入れていたのが消えたなら、常にそうしてきてデータ消失を防いだ私にも対処のしようがなくなる。

もしもこんな目に遭ったら、私は生きる気力を失ってしまう。データの消えたかたの「25年分のデータ」は、ちょうど私がパソコンで日記をつけ始めた時間になる。「この25年分の日記が消えた」なら、まさに茫然自失となろう。そうならないよう、自分の書いた文章や作品は複数のHDDに、DVDに、Blu-ray Discに、何重ものコピーをしているけど、それでもデジタル製品の事故は起きる。私は紙に印刷していないが、ほんとはそれをやるべきなのだろう。自分自身で対処をするのは当然だが、それをOS側のバグでやられたら手の施しようがない。

今回、私も数個のファイルが謎の消失をしたので、すぐにこのUpdateをやめた。いくつかのソフトが動かなくなったのは上記の通り。

このことを教えてくれたのはネット情報だ。ネットでこの事件を知らなかったら気づかなかった。ウイルスに感染したのかと思っていた。もしもMSのOS-Updateによる事故なのだとしたら、ウイルスよりもっと怖い。

私は、三台のSSDにOSを入れて、データ用のHDDに繋ぐ形のトリプルOSにしている。それのお蔭で、被害はこのUpdateをすぐに受けいれたSSD一台(=ひとつのOS)ですんだ。それでも大切なファイルの謎の消失は、PC-98以来、40年のパソコンライフで初の事件である。

ウイルス感染の可能性もあるが、「2018年、秋の大型Update」をしてすぐに起きたことだし、これだけ世界中で苦情が殺到し、MSがすぐにDownloadを停止したことからも、MSの、Windows10の問題と解釈するのが妥当だろう。

パソコンがないと生きられないほど依存している日々だが、脆い世界なのだなと、あらためて知った一件だった。

スマホでも、撮りためていた写真が一斉に消えた、なんてことは今後も起こりうる。デジタルの事故は怖い。

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【追記】──これって裁判もあり!? 
訴訟時代である。25年間のデータを消されたひとが、MSを訴えるってありかな!? アメリカならやりそうだ。