作者 瀬尾優梨氏
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完結済み

「どんなに辛くても、酷い言葉を掛けられても、頑張れる」


奇跡の曲を奏でることで、精霊の力を呼び出す女性――聖奏師。
ファリントン王国の筆頭聖奏師だった公爵令嬢セリアは、後輩聖奏師と勝負をした結果、予期せぬ敗北を喫してしまう。

筆頭聖奏師の座は剥奪され。
公爵家からは「一族の恥だ」と勘当され。
恋人だった国王には棄てられ。

すべてを失ったセリアは失意の中で国を去り、ヴェステ地方グリンヒルに流れ着く。


「ただの『セリア』を受け入れてくれる――それだけで、私は幸せなの」


何もかもを失ったセリアは、自然溢れるグリンヒルの地で第二の人生を歩み始めた。
そんな中、セリアが去ったファリントン王国には少しずつ綻びが生じていた――


作中の丁寧な描写、しっかりとキャラ分けされているキャラクターたちの個性、意外すぎる展開が非常に面白かったです。
緩急のあるお話に後半は息もつけないくらい夢中になって読みました。