公務員=特権階級? その2

さて、今年は総選挙の年。総選挙の年には、票が欲しい候補者が、あらゆる出来事を政治化してしまうことが多いわけですが。

 

423日から続いている教員ストも、政治イシューとなっております。教員のストというのは、言ってみれば公務員の義務不履行。というわけで、ストを継続している教員については、教育省が処分を行う、というのがごくフツーの手続きです。

 

ここに顔を突っ込んできたのが、票が欲しい国会議員。「教員組合の言っていることはもっともだ。この行政処分を取り消しにしよう!」と言って、法令?の手続きをしていますが、本来なら行政イシューのこの処分に、立法府が横ヤリを入れるというのは、むしろ憲法違反ではないんでしょうかねえ。大体、教員組合のどこがもっともやねん!

 

さすがに他の分野からの反発が強く、票が欲しい国会議員たち、あちらこちらの顔を見ながら様子見・・・・・・で、どうやら成立は難しいかな?という雰囲気になってきました。

 

そうなってくると、組合側の態度も、今までのようなワケにはいかなくなります。現時点では、

組合:「行政処分取り消し命令に大統領がサインしたら、職務復帰する」

教育省:「職場復帰したら、行政処分を取り消す」

というところまでお互いに折れてきたのですが、最後の部分で平行線をたどっております。

 

スト期間の授業日数を、別途増やすことには教員組合も同意しているようですが、こんなコメントを残しているようです。

「教員は、これくらいの日数なら、別途授業日を増やさなくても、ちゃんとその分を取り戻せるメソッドをもっているんだからね」。

・・・・・・じゃあ落第する子がいるのはどうしてなのよ?

 

まあ本当に口の減らない人たちで、こういうのを見ていると、サッカー小僧には公務員にはなって欲しくない!と心底思うのですが、どちらにしてもコネのない我が家では、公務員への道は閉ざされているにも等しいわけで・・・・・・。

 

とにかく、この国の税金が高い割には住民へ還元される割合が少ないのは、どうやら公務員の人件費へ大量に流れていってしまっているから・・・・・・、ということが、あらためて良くわかったのでした。

 

ホント、クビにした方がいい公務員は、たくさんいるんですけれどもね。

公務員=特権階級? その1

グアテマラに限らず、ラテンアメリカは一様に征服され、奴隷として酷使され、使用人として搾取されてきた地域でした。そういう地域ですから、どこへ行っても労働者の権利が手厚くなっているのは、ある意味アタリマエ、なのかもしれません。

 

例えば、退職・解雇。グアテマラの場合、自主退職では退職金を支給する必要はない、と労働法で規定されています。というのは、自主退職=転職、より良い給料をもらえるようになること、とみなされるからです。とは言え、支払っている企業もかなりあるようですけれどもね。一方、1年以上勤務した労働者が雇用者から解雇された場合には、「補償金(Indemnización)を支払わないといけない、というのも労働法の規定です。

 

ちょっと計算してみましょうか。基本給がQ5,000(日本円にすると75千円くらい・・・・・・。グアテマラではまあまあの給料なんだけれどな)の人が10年働いた末にクビになるとしますよね。補償金は、基本給部分だけでQ58,000(87)強。これにボーナス部分も加算されると、Q64,000(96)くらい。そう、年収以上を一度にもらえる計算になります。

 

・・・・・・だから、「結婚退職したいけれど、自主退職じゃあ資金不足になっちゃう」なんて人は、仕事上で重大ミスをわざとやらかして、上司から「お前、クビやっ!」の一言をもらえばいいのです。そうすれば、新婚生活にふさわしいステキな家を買うための頭金くらいは出るでしょうからね。

 

退職金よりも、仕事続けさせてくれ!って向きには、労働裁判所がオススメ。「不当解雇」を訴えれば宜しい。解雇には必ず理由が必要、ってワケではないんですが、それでも、とりあえず判決が出るまでは「復職」することが可能です。

 

たとえここで敗訴となったとしても、次は「人権侵害」を人権擁護局に訴えればヨロシイ。いやいや、解雇する方も大変です。まあ、多分一般的には、退職金をもらって次の職を探す人が多いんじゃないかと思いますが。

 

前置きが長くなりましたが、この労働者としての権利が特に強いのが公務員。というのも、労働組合が強いからです。労働組合が強いとどうなるか、というと、いろんな特権が付随するようになります。交渉する相手側も、別に多少の(多々の?)お金ですむことなら、お互いその方がラクチンだし、どっちみち自分のお金じゃないしね(国民の税金!)ということで、認めちゃうんじゃないですかねえ。別にお役所が倒産するわけでもないし。

 

そうやって獲得された特権には次のようなものがあるそうです。

l         社会保障費の個人負担への援助(法定の負担割合が高いのは事実ですが)

 

l         車輌の貸与及び燃料の提供(公用車を私用に使っていい、ってことですね)

 

l         携帯電話の貸与(私用電話だろうとなんだろうと、お代はすべてお役所持ち)

 

l         遅刻OK15分とか20分程度なら遅刻にカウントしない)

 

l         法律で定められている有給休暇(年間15)よりも多い日数の有給休暇がもらえる

 

l         セミナーや講習会への勤務時間内での参加が自由(お役所によっては、何時間まで、あるいは何日まで、という規定があるところもあり。国外で行われる場合には、ご丁寧に旅費が支払われることもあるようで)

 

などなどなど。うらやましい。この人たち、仕事してるんんだろうか、本当に。

 

こういうのがアタリマエの国なら、教員がストをして、子供たちが学校に行けない、なんてのもやっぱりアタリマエなのかも。教員組合の委員長が1日も授業をしなくても、教員としてのお給料をもらえるのも、やっぱりアタリマエなのかも。組合活動さえしてればいいのよねえ・・・・・・

 

このテーマ、まだ続きます。

サッカー リーガ・ナシォナル最終節 その2

さてさて。順位表は次の通りとなっております。試合数は18試合、チーム名の後の数字は勝ち点です。

 

 1.   Municipal(ムニシパル) 32

 2.   Petapa(ペタパ) 31

 3.   Marquense(マルケンセ) 29

 4.   Xelajú(シェラフ) 26

 5.   Heredia(エレディア) 25

 6.   Suchitepéquez(スチテペケス) 23

 7.   Zacapa(サカパ) 21

 8.   Comunicaciones(コムニカシォーネス) 20

 9.   Jalapa(ハラパ) 20

10.   Mictlán(ミクトラン) 16

 

このうち上位6チームで、トーナメント方式の決勝がしつこく行われます。

 

前半戦との総合成績により、2部リーグ(グアテマラでは2部をPrimera División−プリメーラ・ディビシォン−と呼びますが)との入れ替え戦に回るのはエレディアとスチテペケス。両者とも、決勝Tと入れ替え戦の両方を戦うこととなります。ご苦労さん。2部降格が決定したのはミクトラン。

 

今期の話題となったのは「とにかく勝てないコムニカシォーネス」。失点は少ないのですが、得点力が10チーム中最低の17点。18試合で17点ですからね。これではさすがに勝てないでしょう。FWの補強は必要なのですが、どうもチームの運営の方にも問題ありそうなので、どうなることやら。

 

ちなみに得点王はマルケンセのセサル・アレグリア(César Alegría)15点。一人でコムニカシォーネスの全得点分くらいを出しております。

 

さてさてどうなりますやら決勝トーナメント。試合はまだ続くのでありました。

サッカー リーガ・ナシォナル最終節 その1

懇談会があったり、誕生パーティーがあったり、いつものごとくサッカーがあったり、映画を見に行ったり・・・・・・と個人的になかなか忙しい週末だったのですが、55日にはグアテマラが唯一世界に誇れる?リカルド・アルホナ(Ricardo Arjona)のコンサートがあったり致しました。

 

・・・・・・なぜかダビッド・ビスバル(David Bisbal)のコンサートときっちり重なっておりまして、ビスバル君の方には誰も行かなかったんじゃないかという気がしますが・・・・・・。

 

ま、そんな週末に、サッカーのリーガ・ナシォナルも後半戦最終節を迎えました。最終節を前にして上位3チームはムニシパルが31点、ペタパ30点、マルケンセ29点と大混戦。最終節、勝った方が1位となるムニシパル−ペタパ戦、なにやらものすごい打ち合いだったようですが、4−4といずれも譲らず。

 

こうしてまたしてもロホス(Rojos)ことムニシパル(Municipal)が鼻先一つ抜け出してゴールインする結果となったのでした。

 

順位表は次の通りとなっております。なお、試合数は18試合。

 

えーと、文字数が多すぎる!とうるさいので、記事を別にアップします。

 

キャプテン翼・・・・・・あるいはスーペルカンペオーネス

日本のアニメが海外で放映されていることはみなさんよくご存知だと思います。その中の一つ、「キャプテン翼」の新シリーズが、ラテンアメリカ向けのカートゥーンネットワークでも放映されています。ちょうど、翼くんがスペインに渡り、バルセロナのカタルーニャというチーム(かな)に入る、というところまでが昨日のエピソード。サッカー小僧は、この番組の大ファンで、毎晩テレビにかじりついていたりします。

 

ラテンアメリカ向けのタイトルはSuper Campeones(スーペルカンペオーネス)。スーパーチャンピオンズっていう、わかったようなわからないようなタイトルですが、ま、タイトルはまだよろしい。翼くんは、なんとOliver Atton(オリベール・アトン)という、国籍不明の名前で登場します。

 

いやーとにかく、名前が皆、すごいんですよ。若林はBenji Price(ベンジー・プライス)。岬太郎はTom Misaki(トム・ミサキ)。日向小次郎はSteve Hyuga(スティーブ・ヒューガ)。

 

こんな感じの名前のオンパレードで、こういう人たちで日本代表が構成されていますから、私なんかはぶっ倒れてしまいます。

 

ま、アニメですからね。別にどうってことはないんですけれども。それにしても、スーパーシュートとスーパーセーブしかないアニメを見て、何がおもしろいんだ!?とは思うんですが、何となく、巨人の星なんかを喜んで見ていた子供の頃を思い出してしまいます。

 

翼くんの旅ももうしばらくで終わりそう。それまでは、毎晩、小僧と一緒にテレビを見ては、「こんなのありえない〜!」となぜかまじめに叫ぶ日々が続くのでありましょう・・・・・・。

 

キャプテン翼のスペイン語版に関する情報はWikipediaなどにあります。ご興味のある方はどうぞ。

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