第14話 見られてたのはどっち?


 またカズ兄ぃは夜中に部屋を抜け出した。一階への階段は、古く
どんなにそうっと歩いても、ギシッとかミシッとか、音を立てる。

おいらは、オールナイトニッポンを聴きながら、ベッドの中でうとうとしていた。
襖の向こうが、ガズ兄ぃの部屋。といっても、おいらが物置に使っていた場所。
ガズ兄ぃの部屋には、襖とは別にドアがあって、そこから廊下、階段へと続くが
おいらの部屋の横を通らなければ、下へは降りられない。

ガズ兄ぃは、下へ降りていった。おいらも後を追った。
廊下を勝手口の方へ歩いて行って、やがて出て行った。

♪チャララ~ラララ~、ララ・ラーララッ
松田Y作のようには行かない、既にルックスが違う。

てなことを考えてるうちに、外へ出てしまった。
どこへどうやら、海の方へ行くようだ。
漁港の外れまで来てしまっていた。ここからは何もない
かなり向こうまで、白浜が続いてる
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月明かりに照らされてはいるが、殆ど真っ暗状態
遠くの方で、焚き火でもしてるのか、火が見えた
そこにガズ兄ぃがきっといると思い、駈けだしていった

浜辺に落ちていた枝や木切れを燃やしてるみたいだった。
火の周りに、二人の男がいた。
おいらと火の間にいるので、黒いシルエットしか浮かばない

おいらは、速度を緩め近づいていった

「あっ」思わず声を揚げてしまった
ガタイのいい褌一丁の男達が抱き合ってキスをしていた

おいらは、その場に立ちすくんだ
一人は、カズ兄ぃってのが解った、もう一人は・・・
それが、板長の元さんって解るのに時間は掛からなかった。

元さんは、40歳近い柔道の師範みたいな体格をした
ちょっとお腹が出てて、前が少し薄い坊主頭の普段は
優しいが起こると恐いおやっさんだった。
カズ兄ぃはよく板場で怒鳴られていたのを、見たことがある

元さんのごつい手は、カズ兄ぃのケツをまさぐっていた。
カズ兄ぃの手は、元さんの背中をひしっと抱きしめていた。
そして二人は月明かりの下、キスをした

それは、エロいというより何故か幻想的な感じがして
おいらはしばらくぼーっと眺めていた。
やがて、元さんがカズ兄ぃを押し倒した。

元さんはカズ兄ぃの上に重なり、もっこりとした股間を
擦り合わせた。

「ああ」カズ兄ぃは、小さく吐息を漏らした。
元さんはカズ兄ぃの乳首を優しく噛んでいた。

おいらの手は、短パンの中へ手を入れて自分のモノを
弄んでいた。

やがて、カズ兄ぃが四つん這いになり、元さんが馬乗りになって
交尾を始めると、おいらは見ていられなくなった。

いろいろな想いがおいらの頭の中を駆け巡り、一目散で
砂浜を駆けだしていた。途中で何度も転びそうになり
いや、4,5回は転けた。

ずたぼろ状態でチャリンコのところまで戻り、それから
どうやって部屋まで帰ったかは解らない。
目が覚めると、既に昼を回っていた。

おっ母さの声で目が覚めた。「あったさ、いい加減に起きめぃ」
「うぃ~」「なん?その生返事はね」

ぼんやりと目を開けた。ベッドというか部屋中砂だらけ、
おまけにベッドの脇に缶ビールの空き缶が2つ
体中も砂だらけ。

と、おっ母さが部屋へ
「なんで砂田だらけつんで・・・」絶句!
おいらは、飛び起きてシャワーを浴びに風呂場へ逃げ込んだ
シャワーを浴びると、適当にその辺に干してあったおいらの物を
着て外へ駆けだした

「行ってきまーっす」「これっどこさ行くつぅね」

別に行く宛てはなかった。ただ怒られるのがいやだった。
人気のない堤防に座ってぼーっと海を見ていた。
夏の太陽がジリジリとおいらを照りつけていた。

とそこへ、カズ兄ぃがやってきた。
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「サイダー飲むん?」「うす」
「どしたん?おっかさに怒られたん?」
「いや、その前に逃げ出してきた」「ははは」

おいらは、サイダーの瓶を受け取りカズ兄ぃをみた。
夕べの事が不意に甦ってきて、顔をまともに見ちゃいられなかった
視線を反らすと、真っ白なTシャツと白のズボンが眩しかった

カズ兄ぃは下駄を脱いで、堤防に上がり込みおいらの隣に
腰掛けた。

「ん?あんまし冷えとらんな」「そお?」
「かしてみ」カズ兄ぃはおいらのを取り上げると
無理矢理交換させられた。

「ふんとだ」おいらが渡されたのはあんまし冷えていなかった
元に戻そうとしたが、交換してくれなかった。

「けち!」「やだよ」

揉み合いになった。揉み合ってるうちに堤防の上から
海に落っこちた。一人で落ちるのは癪に障るので
カズ兄ぃも引っ張り込んだ

「あっ何しやがる、この野郎」

じゃっぽーん
落っこちた、海の中は気持ちよかったが、泳ぐにはちょっと深かった。
組んずほぐれつ、ようやく岸に上がった

「ふぅ~死ぬかと思った」「馬鹿か、てめえこっちの台詞だ、げほげほ」
カズ兄ぃは海水をしこたま飲んだらしく、げほげほ呻いていた。

「大丈夫す?」

しばらく、げほげほやっていたが、どうやら大丈夫のようだった
カズ兄ぃの着ていたTシャツとズボンが体に張り付き、いやらしかった
乳首は浮いて見え、股間はパンツ穿いてないのかと思うくらい
スケスケだった

「どした?」それにカズ兄ぃは気づいたらしい。
「ん、別に」「別にじゃねえよ、エロそうな目つきでじろじろ見やがって」
「エロいのはどっちっすか!」
「俺のどこがエロいってんだこの野郎」

カズ兄ぃにキーロックを掛けられたが、所詮素人。
おいらはすぐ、切り返して横四方へ・・・

つい、反射的に体が動いたが、横四方固めはまずかった。
だって、横四方固めは右手が股間を通って後ろの帯を掴む・・・
って、帯なんか柔道着じゃないんだから、ズボンのベルトもしてなくて
腰に通した紐?を掴んだが切れて、結果的に半ケツ状態に

「あっ馬鹿何しやがんだ」
兄ぃったら、そのままおとなしくされれば、被害は少なくて済んだのだが
ピチピチの濡れたズボンに予想外の力が加わったらどうなるか、察しはつく
と思うが・・

ビリリと音を立てて破れたが、兄ぃが藻掻いたから、ズタボロになった。
兄ぃは外れ駆けた褌からお稲荷さんが、ぽろっと
おいらは、笑えてきて力が抜けた。

とたん兄ぃの反撃が始まった。おいらが穿いていた短パンを脱がして、あろう事か
海にぶん投げやがった。

「あっ」気づいたときには既に遅く、波間においらのお気に入りのオレンジ色の
短パンが波に揉まれ沖へとどんどん流れていった。

「いひひひ、ざまぁみろーい」「やったなぁ」
あったまに来たおいらは、兄ぃから褌をはぎ取り、それだけでは収まらず
逃げ惑う兄ぃからTシャツもはぎ取って、同じように海にぶん投げ
馬乗りに押さえつけた。

「へん!おかえしだい」得意そうに馬乗りになったおいらに兄ぃはこう言った。

「ははは、いい眺めだ、おめえのって以外とでかいんだな」
「はぁ?」

と兄ぃの視線の行く先を見て、赤くなった。だっておいらのちんこが兄ぃの顎の
先にあったんだもん。

「おっだんだん、でかくなってきたぞ」「うそだーい、だまされねえぞ」
「じゃでかくしてやる」

そういうと兄ぃは、おいらの玉の裏をペロッて舐めた。
「ばかっ」慌てておいらは、馬乗りを止めて、思わず股間を押さえた。
こらっ手を離せ。

「やだっ」「へんだっ勃起したんだろ?「ちがわーい」
「じゃ離せ」「やだ」「なんでだ」「はずかしい」「みろ、おれだって
すっぽんぽんだ」

二人して誰もいない炎天下の突堤の上で何やってんだろ。

おいらは兄ぃの股間を見た。既に勃起していた。

「なんで勃ててんの?変態?」「おめえなぁ、人のこと言えるか?」
「へっ?なんのこと」「夕べ見てただろ」「な、なにを?」
「しばらっく、もとい!しばらっく・・・」「しらばっくれるな?」
「そうそれっ!で、こいつはなーんだ?」

兄ぃは、さっきズボンを脱がしたときに必死にポケットから取り出して
突堤の上においた光る物を掴んでおいらに見せた

それは、何時もおいらが首からぶら下げていた、アメリカ海軍の認識プレート
だった。

「あっ、返せよ~」「どこにあったと思う?」
「さぁ?」「解ってんだろ?」
「そっちこそ、いぢわる」
「と、思うならいい子だからこっちへ来て、股間から手を離せ」
「うー」

結局薬局、おいらには昔っから、カズ兄ぃには逆らえない・・・
そう叩き込まれたちゅうか、元を返せば嫌われたくないからてのもあった。
おいらは、借りてきたネコよろしく、ごろにゃんとはしなかったけど
そばへ近づき手を股間から離した。

「そうそう最初・・・わおっ!でっけえ!しかも半剥け!」
「だからぁ嫌だちゅうたのに、カズ兄ぃったら・・・」

おいらはもう半べそ状態。

「ごめん、悪かった」そう言いながら、兄ぃは近づいてきて、半剥けの皮を
ずるっと、剥いた。

「ひっ」「わおぅ、まだでかくなるか・・・・」

                           つづく