2011年04月07日
トゥルーバイパス配線 [2]
たいへん遅くなりましたが、このたびの震災におきまして、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災された皆様、避難生活を送っておられる皆様にお見舞いを申し上げます。日常生活に支障のない大阪に住むものとしては、これまでと変わらぬ生活を続けることが大切だと思い至っております。被災された皆様、そして被災地に心を寄せながら、日々をすごしていきたいと考えております。
ふと近所の公園に目をやると、桜がもう少しで満開になりそうです。
さて、こちらもたいへん遅くなりました。トゥルーバイパス配線の続き…でございます。
そもそもトゥルーバイパスってなんぞや? というところから話を始めてみたいと思います。
とりあえず、トゥルー・バイパスとは、エフェクトペダル等において、スイッチを切ったときに、エフェクト回路が完全に宙に浮いて、どこにもつながっていない状態が作り出せるもの。。。 と考えていいんではないでしょうか。
ということで、左の【図2】をご覧ください。(画面上クリックでデカくなります)
上がトゥルーバイパス、下がそうでない場合のエフェクターの様子を図にしてみました。信号は左から入って右に出て行きます。
図の中で丸印がならんでいて、斜めの線でつながったりしているのは、スイッチを表しています。図はどちらも、エフェクトオフ(スイッチオフ)の状態です。斜めの線が下側の丸につながると、エフェクトオンになります。
肝心なのは、トゥルー・バイパスのほうには、スイッチが2個あること。エフェクト回路の入り口と出口に1個ずつあって、それぞれが連動しています。つまり、斜めの線が同時に、下側の丸にくっついたり、上側に移動したりするようになっています。
ぜひ頭の中で斜めの線を動かしてみていただきたいのですが、そうすると、スイッチのオン/オフのそれぞれの状態(信号の流れ)がおわかりいただけるかと思います。
トゥルーバイパスのほうは、オフのとき、エフェクト回路が完全に切り離されています。
で、下側の図は、多くのエフェクトペダルで採用されている形です。
こちらもオフのとき、エフェクト回路は出力に関係なさそうです。実際、エフェクト効果はキャンセルされますものね。でも、信号の入ってくる側には回路がつながりっぱなしなので、出音に多少影響があるとされています。
具体的には、いわゆる「音ヤセ」のような現象でしょうか。。。 まぁ一個くらいならどうってことなくても、こういう回路が複数個接続されていたりすると、その影響が顕著に現れるのかもしれません。
で、トゥルーバイパスなら、そんな出音の変化を回避できる…というわけです。
そういえば、前回に掲載いたしました【図1】のBタイプの絵は、【図2】のトゥルー・バイパス模式図とそっくりな格好をしております。
まぁ、この図のまんまを実際のスイッチ上で配線しているとも言えますデス、ハイ。
ということで、次回は実際の配線について書いてみたいと思っております。
2011年03月08日
トゥルーバイパス配線 [1]
先日紹介いたしました2個のループ・ボックス。。。配線材のほかに、スイッチ部分の配線の仕方にも違いがありました。
どちらも、いわゆるトゥルーバイパスであります。使っているフットスイッチも、3PDTと呼ばれるもので、両方とも同じです。
違っているのは、結線の仕方。ギターからの入力がスイッチのどの端子につながり、どこから出て行くのか…が異なっています。言葉では説明できないので(汗)、下段の<図1>をご覧ください。
(画面上クリックで大きくなりますので、ぜひ)
図では、スイッチの一回路分(LEDに用いる分)を省いた、DPDTでの模式図になっています。…と、3PDTだとかDPDTだとか、今回はややこしそうな言葉が頻出しております。このへんについては、後日に改めて説明してみたいと思います。よろしくお付き合いくださいませ。。。と、図に戻りますが、AタイプでもBタイプでも、このように配線すると、いわゆるトゥルーバイパスになります。ループ・ボックスでなくて、普通のエフェクト・ペダルでも同じです。
AとB、見た目が全然違いますね。Aのほうが複雑っス。とりあえず自分は、トゥルーバイパス配線の方法として、この2種類しか知りません。ほかにもあるのかもしれませんけれど。。。
で、今回のループボックスは、WE配線がAタイプ、綿被覆線のほうはBタイプで組みました。
AタイプとBタイプ、トゥルーバイパスとしての機能は、どちらも同じです。
でも、使ってみると、明らかな違いがあるんですよ、奥さん!
なんと、Bタイプのほうは、スイッチを踏むと、バチッ! とか、ガチャ! というスイッチング・ノイズが出てしまうんです。これはいけません。
対してAタイプのほうは、気になりません。
何が違うのかといえば、よくわかりません。。。
ただ、配線図を見比べてみると、Aタイプのほうには、グランド(アース)につながる端子があります。入力信号を直に出力する側にスイッチがつながったとき、グランドはループ(もしくはエフェクト回路)へと出て行く端子(SEND)に接続することになります。言い換えると、ループ(エフェクト回路)がグランドに落ちているということでしょうか? このへんが、スイッチング・ノイズの有無に関係ありそうです。
いずれにせよ、優れていると思われるのはAタイプ…ですね。
でも、案外、海外もののハンドメイド系高級ペダルでも、中を開けてみると、けっこうBタイプだったりするんですよ。。。 アメリカの方は、あんまり気にせえへんのンかなぁ。。。
ま、自作される場合は、Aタイプをおススメいたします。配線するのンは、手間ですけどネ。
2011年02月24日
勢いあまってループ・ボックス [2]
ということで、内部の写真を大公開! (…前回からの続きです)写真右側は、以前からエフェクターを作るときに使っている布被覆(綿?)の単線材を用いたもの。太さは22AWGで、メーカーは不明。左は、ウエスタン・エレクトリック(WE)社の配線材。同じく22AWGの単線です。
ちなみに、両方ともに基板が納められていますけれど、これはLEDを仕込んであるだけで、増幅するなどの回路が入っているわけではありません。どちらもパッシブのループ・ボックスであります。
WE社の線材は、ビンテージものなど、モノによっては高値で取り引きされていたりするようですが、これは高価なものではありません。ジャンクというかセール品で、詳細はよくわかりません。
被覆材は、やっぱり布。ただし、こちらはシルクでしょうか? 剥くときはカッターナイフを使わなければならず、ちょっとメンドくさいです。切れ込みの入れ方に、コツも必要です。芯線を傷つけてしまうと、断線の原因になったりします。ポッキリと折れてしまうんですよ。右側の線材だと、被覆を押し下げるだけでいいんですけどね。芯線自体も柔軟ですし。
が、しかし、なんと、WEの線材で組んだヤツの方が、音がエエんです!
音がいい、というと語弊があるかもしれません。どちらも、ただのスルーボックスですからね。
とはいえ、比較すると、WE版のほうが、音が太く感じるんですよね。押し出しがあるといいましょうか。。。 対して綿被覆線のほうは、なんとなく弱い印象を受けてしまいます。
ギターの内部配線など、配線材で音が変わるとは聞きますが、それを目の当たり…いや、耳の当たりにいたしましたです。
あんな短い距離をつないでいるだけやのに。。。 う〜ん、恐るべし。。。
もっとも、今回のテストも、自宅で小型アンプにヘッドフォン、という環境での結果です。でかい音でスピーカーから鳴らしたら、吹き飛んでしまうほどの違いに過ぎないのかもしれませぬ。
さて、後日談。。。
勢い込んで作ってはみたループ・ボックス。結局、いまだ出番がございません。
勢いとともに、ペダルもふたつ余ってしまいました。。。
2011年02月22日
勢いあまってループ・ボックス [1]
かなり旧聞ではありますが。。。 昨年、バンドを再開する話が持ち上がった際、「バンドやるんやったら、エフェクター・ボードがいるんちゃうん…」と思い立って、ループ・ボックスを作ってみました。ループがひとつだけの、単純なバイパス切り替えスイッチですね。ボードのなかに置いておきたいけれど、あまり使わなさそうなペダルをバイパスしておこうと、目論んだのだと思います。
バンドが始まってもいなかったのに、勢いあまって2個作ってしまいました。
ふたつとも、機能は同じです。
ただ、どちらも、以前に何かの実験用に使ったアルミ・ボックスを再利用しております。そのため、元々あいていた穴を生かしつつ新たに構築いたしましたので、イン/アウトプットやスイッチ位置など、レイアウトがそれぞれに異なっています。また、フットスイッチのセンターが微妙にずれていたりもいたします。電池の入らない小さな躯体ということで、パイロットランプ(LED)はACアダプターで点灯する仕組みです。
で、まったく同じものを作ってもおもしろくないので、中の配線材を違えてみました。
って書きながら、じつは、何を思って作り分けたのかの記憶が、あいまいだったりするんですけど。。。
でも、そのお陰で、思わぬ検証ができたのでした。。。 <次回に続く…>
