今日は久しぶりにフジファブリックとメレンゲ以外の事を。

acariっていう バンド。

突然のあのニュースで悲しみのどん底にいたころ、
フジファブリックの曲は全く聴くことができなくなり、
ずっと好きなスピッツもなんとなくあまり聴くことができず、
メレンゲをひたすら聴いていた。
そして、ほんとにすがるように、何か音楽を求めて
ツイッターとかネットとかで入ってくる情報をもとに
色々聴いてみたりしていた。
時々、いいなと思うバンドはあり、
でもいくつかを除いてはあまりピンとこなかった。

そんなときに、acariというバンドのことを、
ロフトの樋口さん発信だったか・・・片寄明人さんだったか・・・
覚えていないけど、ある日知った。
片寄さんプロデュースの「プリズム」というアルバムがまだ出る前で
樋口さんが絶賛で、何より片寄さんプロデュースで
よくないわけがないな、きっと、と思って、
アルバムが出てすぐ買った。

そしたらその「プリズム」は、いい曲しか入ってない!というアルバムで、
メロディがよくて、世界が少しスピッツっぽいと思った。
スピッツっぽいというのは、
ただスピッツのマネっぽいという意味ではもちろん、なくて、
acariはacariの独自の世界で
それが私の中ではスピッツに近い感じだった、ということで、
孤独と、日常の風景の切り取り方。
それからキミを見ている独特の視点。
ちょっと心にひっかかってくる歌詞。
少しだけ、ひねって曲げちゃったような世界。
そんなところ。

なにより、ボーカルの三浦さんの声が驚きの声だった。
世の中にはこんな声の人がいるんだなと。
繊細で、声そのものがアルファ波を発しているような心地よい声で、
だけどそれだけじゃなくて、なにか・・・
なんだろう、そのとき、聴いてたら涙が出てきたくらいだけど
うまく言い表せない。
透明感とか、それも合ってると思うけど、
そんなありふれた言葉ではちょっと違う感じ。

そして、メロディがすごくいい。

私が知ったときは5人で、今は3人。
ずっと生で聴いてみたいと思ってて、なかなか機会がなく、
この間やっと、やっと、関西であったイベントでライブを観た。

もうね、ほんとによかったんです。
三浦さんの声が、優しいんだけど、思ってたより力強い。
ドラムとベースの音がよく聴こえてきて。
シンプルだけど、ステージはすっかりacariの世界。
やっと聴けたなぁ・・・って。

大好きな「ほおずき弾けたら」で始まって、
一番生で聴きたかった「君の名を呼ぶ」で終わった。

「君の名を呼ぶ」、ほんとに惹き込まれたなあ。
いつまでも聴いてたかったです。

『昨日も夢の中何度も抱きしめてた
そんなことなど君は知らないだろう』
っていうところ、切なくて、ちょっとリアルで。

新曲も聴けて嬉しかった。

曲のこととか、いろいろ、
書きたいことはたくさんあるけど、
とりあえず今日はここまでにします。
また書こうと思う。

とりあえず、初めてライブが見られた記念に
書き留めておきたくて書きました。