2009年01月01日

雑談場


ポスター









    



 【雑談場】

     
・雑談・要望・足跡なんでもどうぞ。

・あまりにまずい発言をされると削除ないし検閲ないしシベリア。

・エントリの内容以外の疑問・質問はここにすると中の人は喜ぶかも。

・ネタ提供大歓迎。

・ここの画像は中の人の気まぐれでころころと変えるつもりなのでリクエスト・画像の紹介等もどうぞ。

・リンク等のご相談もこちらまで。






一応、ここの画像がこのブログのTOP画的な扱いでw

    【現在のTOP画】
 
ドイツのプロパガンダポスター




需要があるかは疑問だけどとりあえず試験的に運用開始。





moonlight_sunlight at 19:08|PermalinkComments(41)TrackBack(0)

2008年12月02日

かなり乗り遅れた話題だけど

城内実ってもっとちゃんとした人なのかと・・・

◎ 政 治 ◎ 「国籍法」の改悪に反対する!

例えば、将来こんなことがおこるかも・・・・。

平成2×年某月某日、O阪市内某所の交番前にて
男:「こら、このあほんだら!これ以上ぴーぴー泣いたらもっとどついたるど。」
女:「イウコトキカナイト、ゴハンキョウモナシダヨ。」
警察官:「ちょっと、ちょっと。あんたたち、いま手をひっぱっている女の子たち、おびえて泣いていますよ。虐待はやめなさい。」
男:「なにゆうてんねん。このこらはわしの娘や。自分の娘どうしつけようと勝手やろ。なあおまえ。」
女:「ソウソウ、コノコタチ、ワタシタチノムスメ。ホントデス。」
男:「ほらみい、女房も自分の娘だと言っているやないか。なんか文句あんのか。」
女の子A:「(インドネシア語で)早くおうちにかえりたいよー。」
女の子B:「(タガログ語で)おかあさーん。」
警官:「しかし、どうみてもお子さんたち、中国人の奥さんと似てないんだけど。一人ははだの色も濃いし。」
女:「ワタシノクニノビョウインデウマレタヨ。ギョウザトオナジ、チャント、ショウコアルヨ。」
男:「なんやと、わしの家内は日本人やで。二年前に日本国籍とったで。中国人ちゃうで。それにこの8番目と10番目の娘もわしがきちんと国籍法の改正にのっとって認知した子やから、正真正銘の日本人や。どうやまいったか。」
女:「ワタシ、コドモダイスキ。シゴトダイスキ。オカネモ、コドモモ、タクサンホシイ。」
男:「この子らはなあ、あと数年したらダンサーになってわしらのためにお金をぎょうさん稼ぐいいよるんや。本当に親孝行もんや。」
警察官:「まだ、小学生にしか見えないんですけど。」
男:「いまどきの子はなあ、不登校児いうて学校も行かずにぶらぶら遊びよる子ばかりやろ。おとうさん、おかあさんのために働きたいとなんていう子らはいまや貴重な存在やろ。」
警察官:「おたくら、10人も娘さんがいてちゃんと扶養しているんですか。」
女:「ウエノムスメタチ、ニポンジンアイテニ、イッパイ、ヨルノシゴトシテル。ワタシタチ、アソンデクラセルヨ。」
男:「あほ、おまえはよけいなこというな。日本の国籍法はなあ、ちと前に改正されて、「父親による扶養の事実」なぞ確認しなくても、子供をいくらでも認知できるし、DNA鑑定もいらんのや。わしが、自分の子供いうたら、自分の子なんや。」
警察官:「しかしいくらなんでも・・・・。」
男:「なに、あんさん、わしらがうそついているとでもいうのか。わしの女房やむすめら日本人やのに、外人あつかいしくさって、「著しく不快」や。人権擁護法という結構な法律ができたんや。わしのつれの人権擁護委員を通じて人権委員会で問題にしたるぞ。」
女:「ニポンジン、カコノハンセイタラナイ。モット、ゴメンサイ、イイナサイ。ドクギョウザ、ニポンジンワルイ。」
警察官:「あれっ、奥さん日本人じゃなかったの?」
男:「世界平和をこよなく愛する国会議員のえらいセンセイ方や、いわれなき差別をなくしてわしらの人権を守ろうとしてくださる法務省のお役人さんたちがいっしょうけんめい知恵を出してつくってくださった法律や。何でもカイカク、カイカクの一環や。あんたらわしらの税金で食っているお役人は黙ってカイカクに従っていればいいんや。」
警察官:「どうみても、税金払っている人種には見えないんだけど。」
男:「なに、「人種」やと。差別発言や!」
警察官:「あっ、しまった。どうもすみませんでした。気をつけてお帰り下さい。」
 最後に、この改正法案を積極的に推進しようとする国会議員及び法務省の関係者全員に大阪の西成署(あるいは上海かニューヨークの警察)で実務研修をお受けになることを真剣におすすめする。




・・・・・とりあえず、何で関西なんだろうかwこの人の頭の中の関西はこういうイメージなのね。

>>男:「こら、このあほんだら!これ以上ぴーぴー泣いたらもっとどついたるど。」
女:「イウコトキカナイト、ゴハンキョウモナシダヨ。」
警察官:「ちょっと、ちょっと。あんたたち、いま手をひっぱっている女の子たち、おびえて泣いていますよ。虐待はやめなさい。」
男:「なにゆうてんねん。このこらはわしの娘や。自分の娘どうしつけようと勝手やろ。なあおまえ。」
女:「ソウソウ、コノコタチ、ワタシタチノムスメ。ホントデス。」
男:「ほらみい、女房も自分の娘だと言っているやないか。なんか文句あんのか。」


色んなブログで突っ込まれてるけど、この時点で子供の国籍が日本人だろうとクリンゴン人だろうと児童虐待防止法アウトだろう・・・・これはあれか?「日本国籍の子供は虐待しておk」という売国(笑)的メッセージなのかね?

>>男:「この子らはなあ、あと数年したらダンサーになってわしらのためにお金をぎょうさん稼ぐいいよるんや。本当に親孝行もんや。」
警察官:「まだ、小学生にしか見えないんですけど。」
男:「いまどきの子はなあ、不登校児いうて学校も行かずにぶらぶら遊びよる子ばかりやろ。おとうさん、おかあさんのために働きたいとなんていう子らはいまや貴重な存在やろ。」
警察官:「おたくら、10人も娘さんがいてちゃんと扶養しているんですか。」
女:「ウエノムスメタチ、ニポンジンアイテニ、イッパイ、ヨルノシゴトシテル。ワタシタチ、アソンデクラセルヨ。」


日本人の国籍の子供は義務教育を受けさせなくても(そう読めるよね?)おk。夜のお仕事を親に強制されてもおk。

・・・・・・・・すっげえ自虐的だなぁw誰か教えて欲しい、外国籍の子供の虐待はできなくて日本国籍になったら急に虐待できる理由をw
ひょっとしてこの人、日本人嫌い?

>>警察官:「しかしいくらなんでも・・・・。」
男:「なに、あんさん、わしらがうそついているとでもいうのか。わしの女房やむすめら日本人やのに、外人あつかいしくさって、「著しく不快」や。人権擁護法という結構な法律ができたんや。わしのつれの人権擁護委員を通じて人権委員会で問題にしたるぞ。」
女:「ニポンジン、カコノハンセイタラナイ。モット、ゴメンサイ、イイナサイ。ドクギョウザ、ニポンジンワルイ。」
警察官:「あれっ、奥さん日本人じゃなかったの?」
男:「世界平和をこよなく愛する国会議員のえらいセンセイ方や、いわれなき差別をなくしてわしらの人権を守ろうとしてくださる法務省のお役人さんたちがいっしょうけんめい知恵を出してつくってくださった法律や。何でもカイカク、カイカクの一環や。あんたらわしらの税金で食っているお役人は黙ってカイカクに従っていればいいんや。」


この世界は児童虐待防止法がなくなって人権擁護法が制定された世界なんだろうか、それなんて平行世界の出来事?
「しかしいくらなんでも・・・・」とか言う前に仕事しろよこの警官はw

「カイカク反対」と言って左右の支持を得てた人だけど、支持者の人はこれでも違和感覚えないんだろうか・・・・まあこの後の一文が一番終わってるけど。


>>警察官:「どうみても、税金払っている人種には見えないんだけど。」
男:「なに、「人種」やと。差別発言や!」
警察官:「あっ、しまった。どうもすみませんでした。気をつけてお帰り下さい。」


城内氏には「税金払ってるように見えない人種」って定義が存在するんだね。一体何人のことなんだろうか?なんとなく予想は付くけど。
あんだけ「カイカクに反対するクリーンな政治家」みたいなイメージで売り出しといて結局「○○人なんて皆税金もはらわねーような奴らだぜ?そんな奴らが増えたらどうなるか・・・・」って嫌韓厨レベルの認識なんですねわかります。

法律に詳しくない俺でも国籍云々抜きにして虐待は法律でアウトなのはわかるわけだが・・・・・。

っていうか人権擁護法も国籍法改正案もなかったとしても「税金払ってなさそうな人種」って言われたら普通は誰でも怒るし警官がそんなこと言ったら(まして虐待の兆候をスルーしつつ)めちゃくちゃ叩かれるし叩かれても無理はないと思う。



そういえば、国籍法改正騒ぎにはまったく興味を持ってなかったので色々調べてみたけど、下にあげたブログなんかを読むと実際は言われてるほど日本\(^o^)/オワタな話しでもないんじゃないか?と思ったりもする。
○○○!知恵袋 国籍法は改悪なんでしょうか?

【国籍法改正】法律は細かいことまで書いてない

【国籍法】DNA鑑定の義務を改正案に書けない3つの理由

確かに改正するのがおおごとな法律に「DNA鑑定」なんて手段を限定するような事を書いたらいつか不具合が出たときに変えるのが大変なわけで、そういう悪用を防ぐ部分は法令なんかで決めるべきなのは納得。

そういう考え方なら

国籍法改正案まとめWIKI
* DNA鑑定等の科学的根拠が不要(DNA鑑定を設けていないの)で、日本国籍の取得が容易かつ無制限に可能。
* 扶養事実の確認がなく、母から請求が無ければ扶養義務もないため、父は100人でも子作りできてしまう。妻子には月約20万円の生活保護等が支給されるので、父は養育費を1円も支払わなくて済む。
* 出生後に認知された「子供」にも国籍を付与される = 満19歳で認知 → 国籍取得も可能   【補足 子供の定義:父又は母が認知した子で二十歳未満のもの】
* 罰則が20万円以下の罰金、懲役1年以下とかなり緩やかで、抑止効果は無きに等しい
* 科学的根拠に基づく証明手段がなく、自己申告である認知と聞き取り調査のみなので虚偽の申請を見抜く確実な方法が無い


という問題点のうち一つ目と四つ目は問題じゃなくなるし、そもそも二つ目の百人でも・・・は誇張しすぎのような気がするが・・・・。


といっても実際法令なんかも出来てないだろうしそこらへん整備しないまま法案だけが通るとかって話もありうるけど。
法律関係はいまいち弱いw

とりあえず、2ちゃんレベルのコピペを作る元衆議院議員という大変興味深いものを見れたなぁとw

moonlight_sunlight at 16:09|PermalinkComments(6)TrackBack(1)考え事 | 電波紹介(・∀・)

2008年11月27日

もう書くべき事はないと思ってたけど・・・・・

読者の皆さんもじ自分も食傷気味も良いとこの田母神ネタw

もう前のエントリで終わりにしようと思ったんですけど、週間オブイェクトで上がってたネタがあまりにも酷い代物だったので取り上げてみる。


空自空将補セクハラ:空将補を懲戒へ 浜田防衛相に報告せず

航空自衛隊の第1術科学校(浜松市)校長、宮下今朝芳(けさよし)空将補(55)が女性へのセクハラ疑惑で更迭された問題で、防衛省は宮下空将補を懲戒処分にする方針を固めた。宮下空将補は事実関係を認めているという。

 浜田靖一防衛相は14日の閣議後会見で「昨日夕方、報告を受けた」と航空幕僚監部(空幕)に対する毎日新聞の取材後、初めて事実関係を把握したことを明らかにした。林芳正・前防衛相には、宮下空将補を9月18日に空幕付に更迭した2日前の同16日に説明していたが、同24日に就任した浜田防衛相への報告を経ないまま、幹部の懲戒手続きが進行していたことが明らかになり、文民統制の観点から今後、政治問題化する可能性がある。

 更迭人事を公表しなかった点については、浜田防衛相は10月17日付の官報に告示したと釈明。そのうえで「女性のプライバシーに配慮した」と述べた。

 また、田母神(たもがみ)俊雄・前空幕長(更迭)が隊内誌「鵬友」04年3月号に「身内の恥は隠すべきものという意識を持たないと自衛隊の弱体化が加速する」と記していた点を記者団に追及されると、「表に出すのは恥ではない。自分の行動を律していないことが恥」と批判。そのうえで「恥は隠すものということ自体が間違い。どんどん公表すべきだ」と語気を荒らげた。【本多健】



で、上の記事に取り上げられてる隊内紙の内容はこちら

最近はマスコミの情報が迅速でまた突っ込みも厳しいので、下手に隠すと後が大変になるというようなことを聞くことがある。それは言葉を換えれば、「俺はマスコミで叩かれるのがいやだから部下隊員を護らない」と言っているに等しい。上司が部下を護れないことほど上司に対する信頼を失わせるものはない。社会的な影響が大きいか又は国民に損失を与えるようなものでない限り指揮官は部下隊員や部隊の保全に努めるという明確な意志を持つ必要がある。自分の部下が公衆の面前で笑われたり辱めを受けたりすることは指揮官の恥である。指揮官のその姿勢が部隊団結の基盤なのだ。


身内の恥は隠すものという意識を持たないと自衛隊の弱体化が加速することもまた事実ではないか。反日的日本人の思う壺である。



確かにこの隊内紙で田母神が書いてるように自衛隊が何から何まで公開する必要はない、そんなことをすれば有事の時に流れる血が増えるだけのことなのだから。

だがしかし、少なくともセクハラを隠蔽する事は軍事上なんら合理性をもたないし隊内の規律という点においてはむしろ悪影響を及ぼすだけの事。

「身内の恥を隠す」意識を持つ前に恥となる事象を極力減らすという事が肝要であって「身内の恥を隠す」意識が仮に空自で共有されるのであれば有事の際、もしも空自がミスをしたとしてその貴重な戦訓を隠蔽する事になってしまわないだろうか?
皮肉な事にそういう軍隊の弱さを一番実感してるのは日本人だと思うのだけれど。

ましてや大臣に報告を上げないということは拙すぎる、文民統制の元で少なくともある程度以上重要な案件は大臣に報告しなければそれは統制上やはりよろしくない(例えば隊内で考えたって上官に不祥事を隠すというのはやるべきではない)何も文民統制をきっちり守らなければならないという視点だけではなく、統制する側の「文民」へしっかりとした判断材料を与えるほうが与えない場合より制服組へのメリットは高いであろうしこのような事をして双方の不信感を増幅させる事に一片の利益もないからだ。

まして、セクハラという同情の余地もない案件を隠蔽する事が「部下の辱めを防ぐ」事なんかでは決してない。理不尽な事でバッシングを受ける部下を守る事は大事だがこんなものは自業自得なわけで。

むしろ、そういう自浄作用のない組織であるほうが反日日本人とやらも他国も喜ぶだろうに。



ちょっと考えてみるとあの論文の中身とこの考え方を照らし合わせてみると「身内の恥」を隠したがる意識が「陰謀論」まで繰り出した大日本帝国に対する擁護になったのかなと思ってしまうが。



とりあえず、こういう言い方はしたくなかったが彼について最後に一言。




有事の際に馬鹿が空自のトップを勤めてるという悪夢を見なくて本当に良かった。



まあ、田母神さんも充分身内の恥だと思うんでご自身が隠れてて欲しかったなと。



・・・・・・・ここまで書いてふと思った、このブログの常連の文太さんのブログの田母神元幕僚長の論文に関する海外ジャーナリストの論評というエントリで取り上げられてる二つの海外の記事で戦前の青年将校に田母神と一緒に論文投稿した自衛官を重ね合わせているけど、彼らとは違う意味で旧軍の亡霊を見た気がしてならない。
上にもそういう意味の事書いたけど、それこそ「身内の恥は隠す」意識が連合艦隊の壊滅を知らない陸軍とか海軍の大戦果(実態は大誤報)信じ込んで大敗する陸軍とか連合艦隊の参謀長ゲリラに捕まったけどなかったことにする海軍とか(ふと思い出したのが海軍ばかりであっただけで陸軍が良い子だったわけではないw)から受け継いだのかなぁ・・・・と。


ある意味物凄く日本的な考え方なんだろうけど、それで痛い目見てることはわかるだろうに・・・・・・まったく変ってないとしたら鬱になるなぁ。




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moonlight_sunlight at 22:54|PermalinkComments(43)TrackBack(2)軍事 | 考え事

2008年11月08日

石破茂元防衛大臣を少し見直した

おそらく田母神論文について書くのはこれが最後。

石破茂が公式ブログにいいこと書いてたのでご紹介。

田母神・前空幕長の論文から思うこと

 
田母神(前)航空幕僚長の論文についてあちこちからコメントを求められますが、正直、「文民統制の無理解によるものであり、解任は当然。しかし、このような論文を書いたことは極めて残念」の一言に尽きます。
 同氏とは随分以前からのお付き合いで、明るい人柄と歯に衣着せぬ発言には好感を持っており、航空幕僚長として大臣の私をよくサポートしてくれていただけに、一層その感を深くします。

(中略)

田母神氏がそれを読んでいたかどうか、知る由もありませんが、「民族派」の特徴は彼らの立場とは異なるものをほとんど読まず、読んだとしても己の意に沿わないものを「勉強不足」「愛国心の欠如」「自虐史観」と単純に断罪し、彼らだけの自己陶酔の世界に浸るところにあるように思われます。
 在野の思想家が何を言おうとご自由ですが、この「民族派」の主張は歯切れがよくて威勢がいいものだから、閉塞感のある時代においてはブームになる危険性を持ち、それに迎合する政治家が現れるのが恐いところです。
 加えて、主張はそれなりに明快なのですが、それを実現させるための具体的・現実的な論考が全く無いのも特徴です。
 「東京裁判は誤りだ!国際法でもそう認められている!」確かに事後法で裁くことは誤りですが、では今から「やりなおし」ができるのか。賠償も一からやり直すのか。
 「日本は侵略国家ではない!」それは違うでしょう。西欧列強も侵略国家ではありましたが、だからといって日本は違う、との論拠にはなりません。「遅れて来た侵略国家」というべきでしょう。
 「日本は嵌められた!」一部そのような面が無いとは断言できませんが、開戦前に何度もシミュレーションを行ない、「絶対に勝てない」との結論が政府部内では出ていたにもかかわらず、「ここまできたらやるしかない。戦うも亡国、戦わざるも亡国、戦わずして滅びるは日本人の魂まで滅ぼす真の亡国」などと言って開戦し、日本を滅亡の淵まで追いやった責任は一体どうなるのか。敗戦時に「一億総懺悔」などという愚かしい言葉が何故出るのか。何の責任も無い一般国民が何で懺悔しなければならないのか、私には全然理解が出来ません。
(後略)



特に、この部分

>>「民族派」の特徴は彼らの立場とは異なるものをほとんど読まず、読んだとしても己の意に沿わないものを「勉強不足」「愛国心の欠如」「自虐史観」と単純に断罪し、彼らだけの自己陶酔の世界に浸るところにあるように思われます。
 在野の思想家が何を言おうとご自由ですが、この「民族派」の主張は歯切れがよくて威勢がいいものだから、閉塞感のある時代においてはブームになる危険性を持ち、それに迎合する政治家が現れるのが恐いところです。
 加えて、主張はそれなりに明快なのですが、それを実現させるための具体的・現実的な論考が全く無いのも特徴です。


>>「日本は嵌められた!」一部そのような面が無いとは断言できませんが、開戦前に何度もシミュレーションを行ない、「絶対に勝てない」との結論が政府部内では出ていたにもかかわらず、「ここまできたらやるしかない。戦うも亡国、戦わざるも亡国、戦わずして滅びるは日本人の魂まで滅ぼす真の亡国」などと言って開戦し、日本を滅亡の淵まで追いやった責任は一体どうなるのか。



常々思ってるし、時々書いてもいた考えを自分よりわかりやすく適確に書かれると何とも複雑なものはあるけどまさにその通りの内容。

今回の件だけでなく、色んな件で見えてしまう「愛国的」な人たちのみっともなさというか稚拙な部分を適確に指摘してると思う。
もちろん、それらの人間と逆の立場の反権力的な立場の人間にも同じ事が当てはまることも多いのだけど。


以前から議論は上手いと思ってたけど、やはりこの人は編成とか装備に余計な口を挟まなければ・・・・・とまことに残念になってくるw
いや、散々今まで悪口書いてたし今でも彼の防衛政策自体は同意しかねるが、少なくとも政治的な立ち位置としては自分と近いんだろうなとは思った。


でも、P−Xとか機動戦闘車とかそこらへんのあれは(ry

あともしまた防衛大臣になったらTK−Xをもっと可愛がってあげてくれとw

とか書いたけど、これ一応公式ブログにTBしてるわけで本人も読んでるんだろうかw

見てたら先月ぐらいの「丸」にさらに2000億円予算減らせとか戦車・火砲はもっと減らせって言ったとか書かれたのは本当なのか書き込んでくだs(ry


【おまけ】
そして石破茂の言う「民族派の生態」を地で行くような人物がまた空自(OBですが)から・・・・・。・゚・(ノ∀`)・゚・。

言論封殺に懸念しておきながら自分への反論を封殺した元空将・佐藤守の致命的な矛盾 週間オブイェクト

空自が本気で心配になってきた・・・・・orz



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moonlight_sunlight at 01:14|PermalinkComments(3)TrackBack(3)軍事 | 考え事

2008年11月07日

田母神論文へのツッコミ

さて、先日書いた二つのエントリでこの件について書きたい事はほぼ全て書いたわけですが。

そのときに田母神は神!反省の弁なし!・田母神俊雄前空幕長が記者会見・謝罪や反省など全く必要ない・「日本が悪い国だという認識は修正されるべき」・「政府見解に一言も反論できないとなると北朝鮮と同じだ」
というエントリにたいしTBさせて頂いたところブログ主のdeliciousicecoffeeさんより「「田母神論文」に文句があるなら、どこがどのように間違っているのか具体的に指摘して説明するべきです。」とのコメントを頂いたので、この件が批判されるべき理由からやや脱線している事を承知で書かせていただきましょう。

日本は侵略国家であったのか

まず、「侵略ではない」論の最初の骨子として。

日本は19世紀の後半以降、朝鮮半島や中国大陸に軍を進めることになるが相手国の了承を得ないで一方的に軍を進めたことはない。現在の中国政府
から「日本の侵略」を執拗に追求されるが、我が国は日清戦争、日露
戦争などによって国際法上合法的に中国大陸に権益を得て、これを守
るために条約等に基づいて軍を配置したのである。


という一文がある、なるほど確かに満州に関東軍がいたのも北京郊外に支那駐屯軍がいたのも条約に則ったことであるのは事実である。

この日本軍に対し蒋介石国民党は 頻 繁 に テロ行為を繰り返す。邦人に対する大規模な暴行、惨殺事件も繰り返し発生する。これは現在日本に存在する米軍の横田基地や横須賀基地などに自衛隊が攻撃を仕掛け、米国軍人及びその家族などを暴行、惨殺するようものであり、とても許容できるものではない


というのも確かに道理にかなった話である。

が、「軍がいた事=条約に則っていて侵略ではない」とは言えるが満州事変において一方的に先制攻撃をしかけ傀儡政権を立てることの正当化には全くと言って良いほどなっていないのだ。
二つ前のエントリにも同じような事を書いたが、例えば日米安保条約に則って沖縄に駐留する米軍に沖縄県民が激しい反米運動を行い米兵に死者が出る事態が生起したとしよう、それに対して米軍が沖縄全土を制圧し傀儡政権をたてたとしたらそれは主権の侵害であり一般的には「侵略」とされる性格の事態だ。
それとまったく同じ事であって、「侵略していない」論として甚だしく論拠が弱い。

とりあえず先に進む。

>>1936年の第2次国共合作

×1936年
○1937年

というのはまあ重箱の隅をつつくようなものだから良いとして

1928年の張作霖列車爆破事件も関東軍の仕業であると長い間言われてきたが、近年ではソ連情報機関の資料が発掘され、少なくとも日本軍がやったとは断定できなくなった。「マオ( 誰も知らなかった毛沢東)( ユン・チアン、講談社)」、「黄文雄の大東亜戦争肯定論( 黄文雄、ワック出版)」及び「日本よ、「歴史力」を磨け( 櫻井よしこ編、文藝春秋)」などによると、最近ではコミンテルンの仕業という説が極めて有力になってきている。日中戦争の開始直前の1937 年7 月7 日の廬溝橋事件についても、これまで日本の中国侵略の証みたいに言われてきた。しかし今では、東京裁判の最中に中国共産党の劉少奇が西側の記者との記者会見で「廬溝橋の仕掛け人は中国共産党で、現地指揮官はこの俺だった」と証言していたことがわかっている「大東亜解放戦争( 岩間弘、岩間書店)」。


という部分。


>>1928年の張作霖列車爆破事件も関東軍の仕業であると長い間言わ
れてきたが、近年ではソ連情報機関の資料が発掘され、少なくとも日
本軍がやったとは断定できなくなった。 
(中略)
最近ではコミンテルンの仕業という説が極めて
有力になってきている。

これは一般的には関東軍の河本大作大佐主導の犯行であるとされている事件だ。

で、河本大作でグーグル検索して三番目に表示されたサイトにある河本大作の証言を転載させていただく。

河本大作大佐談
ところで、支那軍というものは、いわば親分子分の関係のものであるから、親分さえ斃してしまえ ば、子分は自ら散り散りになってしまう。この緊迫した際のとるべき手段としては、先ず親分たる張作霖を斃して彼等の戦意を挫くより外かに途はなしとの結論に到達した。
(中略)
張作霖の乗用車が現場に差掛かかり、一秒遅れて予備の火薬を爆発させ、一寸行過ぎた頃また爆発させ、これが甘く後部車輪に引かかって張作霖は爆死した。


実行の意図と経緯、そして犯行の流れを生々しく話している、当然そこにはコミンテルンの影もない。
例えばコミンテルンの陰謀だったとしてコミンテルンの実行部隊が手を下して日本側のせいにしたとかコミンテルンが巧みに河本大作をそそのかしたという二つの線が考えられるが、前者であるならば天皇の叱責で首相の首が飛ぶような事態に発展するとは考えられず後者は証拠らしい証拠は出てこないであろう。

また
>>東京裁判の最中に中国共産党の劉少奇が西側の記者との記者会見で「廬溝橋の仕掛け人は中国共産党で、現地指揮官はこの俺だった」と証言していたことがわかっている

という部分についてだが、上記の河本証言を載せているサイトに歴史学者の秦郁彦が書いたこの件にたいする疑問が載っていたので転載してみたい。

盧溝橋事件 中国共産党陰謀説

 
証言中止と河辺、牟田口釈放の理由を聞いたのは桜井の口からだが、桂はなぜ劉少奇の記者会見なるものが新聞に出ないのか、ふしぎに思い、それから三十年後、思い出して新聞の縮刷版をくってみたが、やはり発見できなかったという。

 では日本の新聞が掲載しなかったとしても、この種の記者会見や発表がありえたかとなると、まずありえないと考えてよい。なぜなら、この時期の中共党は国共停戦が破裂して首都の延安を胡宗南の国府軍に占領され、毛沢東以下の幹部は周辺の山間部に四散していて、記者会見どころではなかったからだ。

 彭徳懐の回顧録によると、毛は三月十八日夕方首都防衛を彭に任せて小型機に乗り延安を離れたが、翌十九日に延安は陥落、奪回するまでに一年を要した。

 このとき党中央委員会は二手に分れ、劉少奇は朱徳らとともに、難行軍ののち河北省平山県に移ったらしい。有名な紅軍の大長征ほどではないにしても、桂証言の時機に劉は山間の難路を逃避中だったはずである。


果たして根拠地を失って敗走していた状態でそのような記者会見を開き戦争を自ら招いたという失言をすることがあるのだろうか?
そして、ここ以外にも色々探してみたが何処かの新聞に出たとか文書になってるという話しではないわけで。
「論文」というかたちでこのような信憑性の薄い陰謀論を書いてしまうのはいささか空自のトップとしての見識を疑われてしまうのは無理もない話しである。

まあ、二つ前のエントリにも書いたが陰謀が「ない」と証明するのは「悪魔の証明」であるので不毛なことではあるw

少し飛ばしてこちらの文章。

また1915 年には袁世凱政府との4 ヶ月にわたる交渉の末、中国の言い分も入れて、いわゆる対華21 箇条の要求について合意した。これを日本の中国侵略の始まりとか言う人がいるが、この要求が、列強の植民地支配が一般的な当時の国際常識に照らして、それほどおかしなものとは思わない。


対華二十一ヶ条の第五号において次の一文がある

一、中央政府に政治財政及軍事顧問として有力なる日本人を傭聘せしむること。

侵略呼ばわりされても無理ありませんどうもありがとうございました。
こっちの力が相手より大きいのをかさにきて「あんたんとこの政府の政治経済と軍事をうちの人間に任せなさいよ」と言うのは常識的に考えれば主権の侵害である。
当時の国際常識にしたって「ありえる」話あっても「悪くない」ことではないだろうw


その後のハルノートの件については学問的には陰謀論というのは主流ではないしハルノート自体がそもそも最後通牒ではない。
まして、日本側はハルノートの前からすでに交渉期限を決めており仮にハルノートが出ずともその期限を過ぎてしまえば真珠湾は攻撃されてしまうわけだ。
そもそもホワイトは「案」は出したがそれが100パーセントそのまま通ったかはわからない、結局は彼は財務省の人間でありハルノートは国務省の仕事である。


植民地解放云々を一旦飛ばしてこちらの文章

一方で大東亜戦争を「あの愚劣な戦争」などという人がいる。戦争などしなくても今日の平和で豊かな社会が実現できたと思っているのであろう。当時の我が国の指導者はみんな馬鹿だったと言わんばかりである。



・・・・・・さて
Q 「コミンテルンの陰謀」にまんまと引っかかり中国と戦争し国際的な孤立を招き同じく「コミンテルン(とルーズベルト)の陰謀」に引っかかり真珠湾を攻撃して結局は敗戦した愚か者の国があると当時の我が国の指導者はみんな馬鹿だったと言わんばかりに主張してるのはどなたでしょうか?

A田母神俊元空将


ところでさっき飛ばした植民地解放云々の件についてだが、この論文の流れをコミンテルン陰謀論を中心に軽く要約してみると中々面白い事に気付く。

中国に日本の軍隊がいたのは条約に則った行為である→日本軍は度々挑発行為を受けていた、許されない行為だ→実はそれはコミンテルンに操られた「蒋介石」の陰謀だった!日本は陰謀に巻き込まれた被害者なのだ!→それだけではない、通説では日本の犯行とされた張作霖爆殺も偶発的といわれた盧溝橋事件もコミンテルン(ry→日米戦争もコミンテルンのスパイに仕組まれた陰謀→植民地解放は日本のおかげ、日本が大東亜戦争を戦わなければ人種平等の世になるのは遅れただろう


・・・・・これを見て何かに気付かないだろうか?

彼の認識ではあの戦争は「コミンテルンの陰謀」による戦争であったはずだ。

となるとこの論文の「コミンテルンの陰謀でアジアは解放されて人種差別もなくなっていきました」という話しになってしまうのであるw
冗談みたいな話だが、彼の書き方ならばコミンテルンの陰謀がなければ無謀な戦争に突入してないわけだから「もし日本があの時大東亜戦争を戦わなければ、現在のような人種平等の世界が来るのがあと百年、2百年遅れていたかもしれない」という状況になっていたという事になるwまさに「コミンテルンさまさま」という妙な話しになってしまうのだが彼はそこらへん考慮しなかったのだろうか・・・・・。

ついでに言うなら、この手の「アジアの救世主」かのような主張をする人々はホーチミンが終戦直前に対日蜂起直前であったりとかフィリピンでは抗日ゲリラが発生しすぎて大変なことになったりだとかインドネシアは「直轄領」になるはずだったとかを話してくれないのでとても不思議であるw



とりあえずはこんなところだろうか?自分の文章力の稚拙さと資料が手元にない事で引用が多くなってしまった事はまことに恥ずかしい限りだ。

何度も読み返した感想としては、学術論文としての価値は全くなく読書感想文に近いなと。


ただ、これを書くのはもう何回目になるかわからないが今回問題となったのは

軍人が政府の公式見解と異なる意見を公にした

ということであり、それは文民統制の観点上「よろしくない」行為であって文民統制の秩序の維持という観点からして更迭は当たり前であると言っているので。

政府見解が正しいか正しくないかとか田母神論文が正しいか正しくないかという問題ではないという事をどうかこれを読んでる人たち(多くの方はわかっていただけていると思いますが)に認識していただきたい。

その上で、コメントに対する反応としてこれを書かせていただきました。



万が一にでもためになったと思っていただけたらクリックお願いします。

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2008年11月04日

田母神「元」空幕長の呆れた言い草

一昨日に引き続き、田母神「元」空将の件について(無事に「元」の肩書きになっていただきまずは一安心w)

田母神前空幕長が記者会見、スーツ姿で謝罪・反省の弁なし

 
政府見解と異なる論文を投稿して更迭された田母神俊雄・前航空幕僚長(60)の処遇は3日夜、定年退職という異例の形で決着した。

 田母神氏は3日夜、東京都内で記者会見し、「(論文の内容について)今でも間違っていない」「日本は決して侵略国家ではない」などと述べ、持論を撤回しない考えを示した。

 37年間にわたり愛用してきた制服ではなく、スーツ姿で会見に臨んだ田母神氏。冒頭、「退職にあたっての所感」を読み上げたが、防衛省・自衛隊を混乱させたことに対する謝罪や反省の弁はなかった。

 「日本が悪い国だという認識は修正されるべき」などの持論を、終始、繰り返した田母神氏。「戦後教育による『侵略国家』という呪縛(じゅばく)が国民の自信を喪失させ、自衛隊の士気を低下させている」とし、現役自衛官に対しても、「自分のことより国家、国民のことを常に優先した言動を取ってほしい」と神妙な面持ちで語った。

 論文が政府見解と異なる点についての質問では、田母神氏は「政府見解に一言も反論できないとなると北朝鮮と同じだ」と語気を強めた。論文の懸賞金300万円については受け取るという。民主党が要求の構えを見せている国会での参考人招致については、「応じるつもりだ」と答えた。会見は20分余りで終了した。
(2008年11月4日01時14分 読売新聞)




>>田母神氏は「政府見解に一言も反論できないとなると北朝鮮と同じだ」と語気を強めた。


それが何か?軍は政府の統制に従わなければならない、政府が「○○したいんだけど、どう?」と聞いたときに「いや、それは出来れば避けたほうが・・・」と反論や助言する事は出来る、だがそれでも政府が意見を変えずに「でも、どうしても○○しようと思う。やってくれ。」と言えば従うのがシビリアンコントロールの原則である。
それこそ北朝鮮だってその手綱を握るのが独裁者たる金正日であるだけの話であって軍が統制に服さなければならないと言う点では確かに同じだ。

こういうことは、それこそ防大で教えると思うんだけれど・・・・・・。

それこそ、軍事作戦上の不合理な方針を押し付けられたことに対して部下の命と戦力の浪費を防ぐために自らのクビを賭けて抗命・・・・というのなら理解も出来るしそういう例は戦史に数多ある、そして往々にして正しい判断であったと賞賛すらされる。
だがしかし今回は彼の「本業」ではない、ただただ己が好き勝手に立場を弁えずに放言したいという「ワガママ」にすぎないと考える。

つまり彼の独断専行は批判されても賞賛される事はない。

>>「自分のことより国家、国民のことを常に優先した言動を取ってほしい」
と言うのならば、その立場で政府の方針に真っ向から逆らう自説を公に発表して政府の顔に泥を塗った事はどうなんだと。

戦後教育の改善やら自虐史観の消滅なんてものは教育学者や歴史学者そして政治家の仕事だ、軍人の仕事じゃない。


そして、この記事によると彼は正式な手続きも取らずに勝手な行動をしたという罪もある。

航空幕僚長:田母神氏更迭 過去にも問題発言、隊内に衝撃

 防衛省は内規で、隊員が職務に関する意見をメディアなどで発表する際、文書で上司に届けることを求めている。空幕長の場合、官房長に連絡する必要があった。だが関係者によると、田母神氏は論文を「職務には関係のない、個人的な研究内容の結果を投稿する」と説明し、正式な文書による連絡は不要と考え、背広組への連絡は口頭で済ませただけだったという。


仮にも自衛隊という「軍」のトップの一人である、そういう人間が内規を無視して暴走しこういう騒動を起こす。一体全体何を考えているのか、部下に規律を守らせるのが長たる彼の仕事ではないのか。

そして部下の諫言も聞き入れずに暴走した挙句にこうなったんだから笑えない。



要するに当の本人も含めて今回の件を「言論弾圧」という観点で批判している人が多いのだが、それは的外れだ。

上に書いた文民統制の事もそうだが、民間企業で考えてみても当たり前の話になる。
たとえば、ある会社の幹部役員がブログなりミクシィなりで社長や取締役会の方針に真っ向から反対する内容の文章を書く、それが外部の目に触れて「おたくの会社、○○って言ってるけどおたくの社員が××って書いてるぞ?どうなんだよ?」と問い合わせが殺到したらどうだろうか?ブログに書いた社員は相当な地位の人間だとする、当然会社の公式な見解の信憑性は薄れてしまうし信用問題に発展しかねない。
そうなったらやはりこの社員は処分を免れないだろう。

それに、彼の論文自体が消されたわけではないし彼が今後このような自説を開陳することに制限が加えられたわけではない(むしろ私人になったので自由度は飛躍的に増しただろう)彼がこんな結末を迎えたのは、ただただ彼が己の責任ある立場を忘れてしまったが故に他ならない。



「愛国的」な論文を書いて放逐されたというだけでこの男を「立派な自衛官だ」と褒め称えている人たちに言いたい。
軍人として一軍の長として彼のやった行為は邪道であるし自衛隊に多大な迷惑をかけている、そしてわが国の国益に関わる重大な法案の審議にも遅れが出るかもしれない、そのような事態を招いた男を立派な軍人などと口が裂けても言ってくれるな。
これが一尉(大尉)や三佐(少佐)あたりであるならまだ良いだろう、だが彼は空幕長であり日本の空を守る組織の長なのだ、そういう人間がこんな事をしでかしてそれを称揚する人間がいるなどという事態ははっきり言って異常だしかってのように軍人としての本義を忘れた軍人が増えるきっかけとなるかもしれない、そういう事を彼はしたんだ。

何度も言うが色んな人間が「正しい歴史観を良くぞ言ってくれた」と褒めているけれど、そんなものは軍人の仕事ではない。
そういうことがしたいなら除隊してから好きなだけ語ってくれ、というかもうめでたく定年退職になったのだからこれからは思う存分陳腐なコミンテルン陰謀論でもなんでも吹聴して回っていい、腹抱えて笑わせてもらうから。

「正論・真実」とやらが実在するかは別にして、そういう事を自由に言える立場とそうでない立場の人間がいて、後者の人間が立場にそぐわない事をしたら本人だけじゃなく所属する組織にも多大な迷惑をかけるという事を擁護してる人たちには認識して欲しい。


そうそう、当然こういう歴史認識には中韓だけじゃなくてアメリカも敏感なわけだがF−22導入の可能性を少しでも上げるためにアメリカの議員の印象をよくする必要があった空自からこんな不祥事を起こすとはまことに残念なことだ、まあそれもコミンテルンの陰謀だと思えば気分が晴れるものなのかもしれないがw


ちなみに、この論文の主催者のアパグループの公式サイトからアパグループの社長が会長を務める「小松基地友の会」なるもののリンクが貼られてるってこととこの手の懸賞にしては高額な懸賞金に内容の薄い論文でも最優秀賞になる出来レース臭さを鑑みると・・・・・嫌な予感がするけど予感でしかないので気付かなかったことにしたいと思うw




とにもかくにもこれを期に、海自の相次ぐ不祥事とあわせもう一回三自衛隊の規律を見直すべきだと切実に感じる。

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moonlight_sunlight at 16:20|PermalinkComments(9)TrackBack(1)考え事 | 軍事

2008年11月02日

まさにこれぞ「勇猛果敢 支離滅裂」

陸海空の自衛隊の特徴を表現する時によく使われる言葉がある。

陸は「用意周到・頑迷固陋」
海は「伝統墨守・唯我独尊」
そして空は「勇猛果敢・支離滅裂」

である、今回の空幕長更迭の顛末はまさに「勇猛果敢・支離滅裂」の言葉の通りだったのではないかと思う。

田母神空幕長を更迭=論文で「侵略国家はぬれぎぬ」−政府見解に異論
 
航空自衛隊トップの田母神俊雄航空幕僚長(60)が「日本が侵略国家だったとはぬれぎぬだ」などと主張する論文を民間企業の懸賞論文で発表したことが31日、分かった。日中戦争での日本の侵略や植民地支配を正当化する内容で、浜田靖一防衛相は同日夜、「政府見解と異なり不適切だ。職にとどまるべきではない」と述べ、同空幕長を同日付で解任した。



その原因となった論文はこちら↓
日本は侵略国家であったのか 田母神俊雄

論文を最後までちゃんと読んでみるとわかるのだが、主張以前に論文として空幕長まで務めた人間が書き懸賞で一等賞をとった論文にしては中身が薄くないか?という感想を抱く。
極端な話、ちょっと真面目な大学一年生ぐらいだって時間をかければこれぐらい書けそうな・・・・という程度のものに見えてしまう。
その程度のものを懸賞に出して其れが原因で更迭されるような人間が空自のトップを勤めていたと言うだけでなんともがっかりしてしまう。

例えば、内容は参考文献の丸写しに近いし秦郁彦氏の著作にいたっては朝日新聞で本人から「あんなとこだけ抜き取って共産党陰謀史観の補強に使われるのは不本意である」といった内容のコメントを出される始末であるし、主張自体も安っぽい陰謀論や「他の国もやってたし欧米よりまともに植民地統治したし感謝してくれてる人もいるんだから・・・」というそれこそ小林よしのりや嫌韓流を読んだ中高生みたいな主張で、空自のトップらしい教養のかけらも感じないありさまなのでまったくもって残念だった。

今回の件への人気ブログランキング政治部門のトップ10に位置される右派ブログの方々やmixiニュースで日記を書いてる大勢の人たちの反応というのをざっと見たがいわゆる右派的な方々は「正論を言っただけなのに!」とか「よくぞ言ってくれた!更迭させるなんて政府はおかしい、こうして自虐史観に囚われ続けるのか・・」といったような反応が大多数であったと思う。

だが、その人たちに言いたい。

そもそも「自虐史観」とやらから国民の意識を転換するのは軍人の仕事ではない、と。
仮にそういった意識を国民の間から消し去りたいのであれば其れは政治の仕事である、政治家が国家としての認識を示してからの話だ。
軍人がどうこう言って変るものではないしそういう立場でもない。
彼個人の歴史認識としてどんな意識だろうと構わないが彼は空自のトップであり責任ある立場である、そんな立場の人間が個人名義であろうと容易に批判を受けるであろう論文を発表する事はやはり軽率極まりない行為である。

現に↓のような事態を彼の軽率さが招いてしまっている

田母神・空幕長更迭:民主、集中審議要求 参院委、給油延長法案に影響

民主党は、田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長=10月31日付で航空幕僚監部付=が歴史認識に関する政府見解を逸脱した論文で更迭されたことを受け、「航空自衛隊トップの戦争責任を否定する発言は許されない」(鳩山由紀夫幹事長)と攻勢を強めている。参院外交防衛委員会で、麻生太郎首相の歴史認識や浜田靖一防衛相の監督責任などを問う集中審議を要求する構えだ。インド洋給油活動を延長する新テロ対策特別措置法改正案の成立の見通しは、一段と不透明となった。


そう、テロ特措法の成立に対する妨害の手段を民主党にまんまと渡してしまったのだ。
テロ特措法の意義は去年さんざん書いたのでここではもう一回書くことをしないが日本の国益や国際的信用を保持するにおいて重要なものである。
其れに対する妨害に意図しないでも自らの軽率な行為で協力してしまっているのだ。
まったくもって度し難い、もちろん国益に直結する法案を相変わらず政争の具にする民主党が一番許しがたいがその馬鹿共に餌をわざわざくれてやるのもまだ許しがたい行為である。


ついでに言うなら、論文の主張自体にも違和感を感じる。

例えば日中戦争の開戦経緯について在日米軍の例を挙げて条約にのっとって駐留する軍を攻撃する事はおかしい挑発してきたのは向こうだと言う。
確かに第二次上海事変などは国府軍の計画通りであった面もある(もっとも堅固と信じた陣地線を突破されて首都まで奪われる結末になったのだけど・・)だがしかし、例えば在日米軍が北海道(北海道に米軍はいないが仮定の話として)で傀儡国家を立ち上げ今度は東北を分離独立させようとしているという状況を考えてみればわかるが、其れを「侵略じゃないんです」と言われたって日本人からしてみれば納得できるものではないのはなんとなくこれを読んでる人には納得いただけるのではないだろうか。
そういう状況に陥った時に横須賀の米軍基地を自衛隊が包囲したことで戦争が始まったとして果たしてアメリカに非はないといえるのだろうか?
という話しであって。

コミンテルン陰謀史観自体については「悪魔の証明」になるのであえて突っ込まないがちょっと言いたいのは、この手のルーズベルト陰謀論なりコミンテルン陰謀論なりを唱えてる人を見るといつも疑問なのは「要するに当時の日本の指導的立場の人間も、国民も皆揃って敵の陰謀にかかって300万人の死と国土の荒廃と今に至るまでの汚名をかぶる阿呆の集団だったと言いたいんですか?」ということでw庇うつもりがかえって貶めてるような気がしてしまう。




とにかく、空幕長の仕事というの過去の歴史について陳腐な言い訳じみた論文を書くことではなく現在と未来への責任を果たす事であって、こういうことで組織に迷惑をかけ国の外交政策にも悪影響を与えかねない状況を作り出すのは何ともバカらしい話であると思う。




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moonlight_sunlight at 13:04|PermalinkComments(17)TrackBack(1)軍事 | 考え事

2008年09月19日

「あたご」という艦は・・・・・

物凄い不運な艦なのではないだろうか、それこそ海自始まって以来の。

というのも、先日のエントリで「イージス艦は防空艦であり対潜能力は標準かそれ以下である」という主旨の事を書いた。
このときは基本的に「イージス艦」という大きなくくりで一般論としてこう書いたのだけど、改めて「あたご」という艦について調べてみたら「標準以下」の状態であったことが推察される。

まず、これは元々知られていた事だが「あたご」は対潜ヘリコプターが常備されていない。
一応ヘリ用の格納庫は付いているが専用のヘリは配備されていないし飛行科要員も配属されていない、全くこの手の事に詳しくない方もヘリコプターも使えて空から監視できるメリットはなんとなく理解していただけると思う。それに、単純に考えて監視する「目」がもう一つ増えるのだからヘリのあるなしはかなり重要である。

もう一つは、「あたご」型護衛艦には(その他の護衛艦もそうだが)本来は艦首についてるバウ・ソナーのほかにもう一つ艦尾から曳航される曳航ソナーが付けられる「はず」だったのだけれど予算の都合上からか一番艦の「あたご」は省略され後日予算が付き次第装備、という形になっている。

要するに、「あたご」という艦はこと対潜戦に関して言えば半盲と言っても過言ではない状況であるわけだ。
これが仮に他の艦と一緒にいるときならそこまで問題にはならないだろう(それでも一隻が「半盲」であるというのは痛いが)が当時「あたご」は単艦で行動中であった。
もちろん、それが実戦であったならば「運が悪かった」ではすまないのは確かだ。貴重な乗組員の生命と国民の多大な税金を投じて建造された新鋭艦をあたら失う羽目になっていたかもしれない、仮に装備が劣っても何とかするのが軍人の仕事だろうという意見も確かに説得力がないでもない。

だがしかし、この件で「あたご」乗組員や海自に対する批判をしている人々にわかってもらいたいのは対潜戦について極めて限定的な能力しかない艦では最善をつくしたとて失敗する可能性は大きくなるということだ。
乗組員にたいしての批判も無理はない部分はあるかもしれないが、そもそもの艦の状態があの状況に向いていなかったということだけは留意してもらいたいと切実に思う。

それと、潜水艦がらみの案件は情報戦の一つでもあるので報道されてる内容が100%真実とは限らないという罠。
まあ、「真実」とやらが明らかになることはないので意味のない想像しか出来ないんだけどね。


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moonlight_sunlight at 21:28|PermalinkComments(2)TrackBack(0)軍事 

2008年09月14日

結局「すっきり」したいだけで何も考えちゃいない人たち

さてさて、物凄い久々の更新ですよっと。

ちなみにこの更新から調子付いてまた頻繁に更新するかもしれないししないかもしれないといういつもどおりの状態である事を前もってw


国籍不明潜水艦が領海侵犯=高知沖、潜望鏡出し航行−海自イージス艦が確認

 14日午前6時56分ごろ、高知県足摺岬沖の豊後水道周辺の領海内で、国籍不明の潜水艦が潜望鏡を出して航行しているのを、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が確認した。あたごはソナー(水中音波探知機)などを使って捜索を続けたが、約1時間半後に見失った。
 照会結果などから潜水艦が自衛隊や米軍所属ではないことが判明。領海内を5分程度航行した可能性が高いという。海自は領海侵犯とみて、対潜哨戒機や護衛艦3隻などを派遣、対象海域を広げて捜索している。(2008/09/14-19:14)





というニュースについて、正確にはそのニュースにたいするネット上での反応について少し。


豊後水道付近日本領海内で海上自衛隊イージス艦が国籍不明潜水艦を発見・追尾するも見失う  痛いニュース(ノ∀`) 

往々にして、ニュース速報板のレスというのはどうしようもないものが多いわけだけど、今回は個人的に色々思うことがあったのでいくつか抜粋してみよう。


19 名前: 四十代(アラバマ州)[] 投稿日:2008/09/14(日) 15:23:25.09 ID:+V8ipeSX0
撃沈しろ

26 名前: マーモット(静岡県)[] 投稿日:2008/09/14(日) 15:24:20.43 ID:WW/YNJgQ0 ?2BP(15)
侵犯してんだから沈めろよ

46 名前: 初心者(長屋)[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 15:27:37.80 ID:eD4etRJz0
別に撃沈しても文句言われないだろ



348 名前: 農業(福岡県)[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 16:19:30.82 ID:SazQZvlL0
領海侵犯されても、追いかけるだけっすか
何兆円もかけてる装備意味ナスwwww




とりあえず、「撃沈しろ」とのレスの一部だけ抜粋。



一言で言おう。



何にも考えてないって言ってるようなもんだよね?


と。


これはmixiの同じニュースについて書かれた色んな人の日記見てもそうだが、「国籍不明なら撃沈しちゃえば良いじゃん、相手は領海侵犯の弱みがあるんだから何も言えないでしょ。国家として当たり前の事だよ。」

という論調をかなり見かけるのだが、そんなもん当たり前でも何でもないのだがどうしたものだろうかw

まず、法的な問題において「海上警備行動」が発動されてない以上武器の使用は出来ないというのが一つ。
そして「国籍不明」である以上「何処の誰だかわからない潜水艦を沈める」事は「誰に喧嘩売ってしまうことになるのかわかりやしない」ということと同義であるということを忘れちゃいけない、極端な話(もちろん今回も含めて米軍には照会して確認をとるが)米軍潜水艦を問答無用で撃沈した日にはそれはもう笑えない話になるわけで。
そうじゃないにしても、いくら相手に領海侵犯の非があろうともいきなり撃沈したとしたとする、諸外国だっていきなり撃沈はしない状況で果たして国際的にどう取られるか?また、相手国は「潜水艦は故障で迷い込んだ、それを問答無用で撃沈するとは何たる野蛮な行為」と言う事だって出来るそれによって例えば相手国の親日派またはそこまで行かずともわが国に対して融和的な穏健派が失脚するとか強硬派の台頭に繋がるかもしれない、そこまで緊張を巻き起こして一体全体何の益があるのか?

わが国政府と自衛隊がなすべきことは唯一つ、国益の追求であって一部の人間の幼稚な欲求の充足ではないわけで。


軍事的には追跡し、政府から許可が出れば威嚇射撃も併用し領海の外へお引取り願うついでに潜水艦の音紋とるだけで充分なわけで。

一体全体あれか?こういうこと書いてる連中は世界中の国が領海侵犯即撃沈で通してると思ってるのだろうか・・・・・orz


そしてもう一つ腹立たしかったレス集

418 名前: 四日便秘(愛媛県)[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 16:36:14.69 ID:Kb09ZqBe0
>>415
だせえwww

426 名前: 四十代(神奈川県)[] 投稿日:2008/09/14(日) 16:38:02.17 ID:CTZDHeFX0
>>415
おいおい・・・ロストしてどうするんだよ。
イージス艦もて遊ばれているんじゃないのか。

432 名前: ワキガ(東京都)[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 16:39:08.91 ID:0LKsIewS0
>>415
ワロタ
頼りねえなおい

435 名前: 三十代(青森県)[] 投稿日:2008/09/14(日) 16:39:40.66 ID:c7NVIadQ0
>>415
> 潜望鏡らしきものを発見

浮上してる潜水艦に逃げられるなんてアホすぎワロタ

439 名前: 芸術家(大分県)[] 投稿日:2008/09/14(日) 16:39:59.53 ID:1aUkKwof0
>>415
目視かよwwwwwwwwwwwwwwありえねーーーーーーーーー。
だまされんぞw。

516 名前: ネットキムチ(長屋)[] 投稿日:2008/09/14(日) 17:02:03.94 ID:iomwUTLM0
>>415
漁船は沈めても潜水艦は沈められませんでしたってかワロタ
アホだろ何が世界一の対潜哨戒網だよ笑わせんなボケ



73 名前:名無しさん@九周年[] 投稿日:2008/09/14(日) 17:37:17 ID:dLbw5Aqr0
また見失ったフリか

どこまで売国なんだよ・・・



まずあれだ、あっちにも書いてる人いたけどお前らイージスをなんだと思ってるんだ万能スーパーハイテク艦じゃないんだぞあれは。
基本的に防空にこそその能力の長所があるわけで、対潜に関して言えば普通の護衛艦とそう変らない、モノによっては劣るかもしれないということにいい加減気づいてくれ頼むから。
昔っからイージスがそういう扱いされて「なぜ○○できない!」みたいに怒る人がネットに多いのもマスコミの報道の仕方が悪いんだろうが・・・・・・・普段から「マスゴミ」と言ってる層がなんだってこういうときにはマスコミの言う事鵜呑みにしやがりますかねorz


で、潜水艦がいかに見つけ辛いものでこの前の中国原潜みたいな所属・正体丸わかりの間抜けな潜水艦なんてごくごく珍しい代物であるということを理解するべき。
「見失ったふりする売国奴」なんて批判は的外れもいいところで、対潜戦が常に成功するわけではないし乗員がその全力を尽くし潜水艦を追ってもそのときの海面状況などに左右されることもある、「見失った」というだけの情報しか知らない時点で「売国」などと批判するトンチキは言語道断で、このエントリ書き上げるぐらい不機嫌な理由の半分以上はこの1レスだったりするw


結局のところ、自衛隊に現実的に出来もしない期待を勝手にしてそれが裏切られた(至極当たり前の帰結により)ら「役立たず!税金泥棒!売国奴!」などという輩はそういう輩が嫌うはずの反自衛隊論者と等しく害悪に過ぎない、と思ってしまうのだけれど。


右よりだろうと左よりだろうと現実が見えない人が今日の日本の安全保障に対する意識が低いままである原因の一つであるのは間違いないと思う。



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moonlight_sunlight at 21:21|PermalinkComments(4)TrackBack(0)軍事 

2008年05月08日

これでも「媚中」? 日中首脳会談の個人的まとめ

今回もまた中断前の予告を変更してw
胡錦濤主席が来日しましたね、痛いニュースや2ちゃんでは

問題先送り「日中首脳会議」成果は“パンダ”だけ? 福田「媚中」で「支持率下落も」

といった記事で盛り上がってました、いわく「全部中国の益になることばっかでこっちが得た利益はパンダ二匹、しかも有料。福田氏ね」といった意見が多数派のようですね。
では、本当にわが国が得た利益はパンダ二匹だけなのか?福田は「媚中」で「売国奴」なのか?

というわけでまずは今回の共同声明を見てみる。




「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明



「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明


双方は、日中関係が両国のいずれにとっても最も重要な二国間関係の一つであり、今や日中両国が、アジア太平洋地域及び世界の平和、安定、発展に対し大きな影響力を有し、厳粛な責任を負っているとの認識で一致した。また、双方は、長期にわたる平和及び友好のための協力が日中両国にとって唯一の選択であるとの認識で一致した。双方は、「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、また、日中両国の平和共存、世代友好、互恵協力、共同発展という崇高な目標を実現していくことを決意した。
双方は、1972年9月29日に発表された日中共同声明、1978年8月12日に署名された日中平和友好条約及び1998年11月26日に発表された日中共同宣言が、日中関係を安定的に発展させ、未来を切り開く政治的基礎であることを改めて表明し、三つの文書の諸原則を引き続き遵守することを確認した。また、双方は、2006年10月8日及び2007年4月11日の日中共同プレス発表にある共通認識を引き続き堅持し、全面的に実施することを確認した。
双方は、歴史を直視し、未来に向かい、日中「戦略的互恵関係」の新たな局面を絶えず切り開くことを決意し、将来にわたり、絶えず相互理解を深め、相互信頼を築き、互恵協力を拡大しつつ、日中関係を世界の潮流に沿って方向付け、アジア太平洋及び世界の良き未来を共に創り上げていくことを宣言した。
双方は、互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならないことを確認した。双方は、互いの平和的な発展を支持することを改めて表明し、平和的な発展を堅持する日本と中国が、アジアや世界に大きなチャンスと利益をもたらすとの確信を共有した。

(1)日本側は、中国の改革開放以来の発展が日本を含む国際社会に大きな好機をもたらしていることを積極的に評価し、恒久の平和と共同の繁栄をもたらす世界の構築に貢献していくとの中国の決意に対する支持を表明した。

(2)中国側は、日本が、戦後60年余り、平和国家としての歩みを堅持し、平和的手段により世界の平和と安定に貢献してきていることを積極的に評価した。双方は、国際連合改革問題について対話と意思疎通を強化し、共通認識を増やすべく努力することで一致した。中国側は、日本の国際連合における地位と役割を重視し、日本が国際社会で一層大きな建設的役割を果たすことを望んでいる。

(3)双方は、協議及び交渉を通じて、両国間の問題を解決していくことを表明した。

台湾問題に関し、日本側は、日中共同声明において表明した立場を引き続き堅持する旨改めて表明した。
双方は、以下の五つの柱に沿って、対話と協力の枠組みを構築しつつ、協力していくことを決意した。

(1)政治的相互信頼の増進

 双方は、政治及び安全保障分野における相互信頼を増進することが日中「戦略的互恵関係」構築に対し重要な意義を有することを確認するとともに、以下を決定した。

両国首脳の定期的相互訪問のメカニズムを構築し、原則として、毎年どちらか一方の首脳が他方の国を訪問することとし、国際会議の場も含め首脳会談を頻繁に行い、政府、議会及び政党間の交流並びに戦略的な対話のメカニズムを強化し、二国間関係、それぞれの国の国内外の政策及び国際情勢についての意思疎通を強化し、その政策の透明性の向上に努める。
安全保障分野におけるハイレベル相互訪問を強化し、様々な対話及び交流を促進し、相互理解と信頼関係を一層強化していく。
国際社会が共に認める基本的かつ普遍的価値の一層の理解と追求のために緊密に協力するとともに、長い交流の中で互いに培い、共有してきた文化について改めて理解を深める。
(2)人的、文化的交流の促進及び国民の友好感情の増進

 双方は、両国民、特に青少年の間の相互理解及び友好感情を絶えず増進することが、日中両国の世々代々にわたる友好と協力の基礎の強化に資することを確認するとともに、以下を決定した。

両国のメディア、友好都市、スポーツ、民間団体の間の交流を幅広く展開し、多種多様な文化交流及び知的交流を実施していく。
青少年交流を継続的に実施する。
(3)互恵協力の強化

 双方は、世界経済に重要な影響力を有する日中両国が、世界経済の持続的成長に貢献していくため、以下のような協力に特に取り組んでいくことを決定した。

エネルギー、環境分野における協力が、我々の子孫と国際社会に対する責務であるとの認識に基づき、この分野で特に重点的に協力を行っていく。
貿易、投資、情報通信技術、金融、食品・製品の安全、知的財産権保護、ビジネス環境、農林水産業、交通運輸・観光、水、医療等の幅広い分野での互恵協力を進め、共通利益を拡大していく。
日中ハイレベル経済対話を戦略的かつ実効的に活用していく。
共に努力して、東シナ海を平和・協力・友好の海とする。
(4)アジア太平洋への貢献

 双方は、日中両国がアジア太平洋の重要な国として、この地域の諸問題において、緊密な意思疎通を維持し、協調と協力を強化していくことで一致するとともに、以下のような協力を重点的に展開することを決定した。

北東アジア地域の平和と安定の維持のために共に力を尽くし、六者会合のプロセスを共に推進する。また、双方は、日朝国交正常化が北東アジア地域の平和と安定にとって重要な意義を有しているとの認識を共有した。中国側は、日朝が諸懸案を解決し国交正常化を実現することを歓迎し、支持する。
開放性、透明性、包含性の三つの原則に基づき東アジアの地域協力を推進し、アジアの平和、繁栄、安定、開放の実現を共に推進する。
(5)グローバルな課題への貢献

 双方は、日中両国が、21世紀の世界の平和と発展に対し、より大きな責任を担っており、重要な国際問題において協調を強化し、恒久の平和と共同の繁栄をもたらす世界の構築を共に推進していくことで一致するとともに、以下のような協力に取り組んでいくことを決定した。

「気候変動に関する国際連合枠組条約」の枠組みの下で、「共通に有しているが差異のある責任及び各国の能力」原則に基づき、バリ行動計画に基づき2013年以降の実効的な気候変動の国際枠組みの構築に積極的に参加する。
エネルギー安全保障、環境保護、貧困や感染症等のグローバルな問題は、双方が直面する共通の挑戦であり、双方は、戦略的に有効な協力を展開し、上述の問題の解決を推進するために然るべき貢献を共に行う。



まず、今回のこの声明で一番重要なのは

>>双方は、国際連合改革問題について対話と意思疎通を強化し、共通認識を増やすべく努力することで一致した。中国側は、日本の国際連合における地位と役割を重視し、日本が国際社会で一層大きな建設的役割を果たすことを望んでいる。

という下りだろう、中国の首脳が日本の常任理事入りを遠まわしな言い方でも(素直に「常任理事入り支持するよ」などと言えば国内の反日勢力に突き上げられてやばい事になるので遠まわしな言い方になるのは当たり前だが)賛意を表したのは初めてであるし、中国の国内状況からいってこのようなことを発言することは物凄くリスクがある、なにせ「反日」が国是みたいな国なのだから。
これですぐに常任理事国入りがどうこうなるわけでもないが中国から(最低でも)「反対しない」という言質を引き出したことは評価されてしかるべきだろう。

この時点で「パンダだけ」って騒ぐのは共同声明に目を通してないか中国の首脳が公の場で「日本が、戦後60年余り、平和国家としての歩みを堅持し、平和的手段により世界の平和と安定に貢献してきていることを積極的に評価した。」とか国連の常任理事入りを支持する旨を発言することがどれほどリスクがあるかわかってないかのどちらかだろう。(中国じゃ今頃「媚日」とか言って叩いてる人間がいそうなものだがw)
それだけ中国側が切羽詰っているって事でもあるのだが。


で、記者会見のほうも全文読んでみると腹抱えて笑えるぐらいの皮肉があったり。

日中共同記者会見

■餃子についての両者の発言
・福田  中国産冷凍ギョウザ問題については、一日も早い真相解明が、日中双方にとって必要であります。中国側としても一層捜査を強化するとのことであり、日中双方で捜査と協力を更に強化していくことで一致しました

・胡錦濤 ギョウザの問題に関しまして、中国政府は、食品の安全を高く重視し、国民の健康を高く重視しています。
 中国政府は、この事件に対し、真剣かつ突っ込んだ調査を行いました。その調査の状況に関しては、中国の関係部門は、既に日本側の管理部門と十分な意思疎通を行いました。
 次のステップとしては、両国の管理部門は、引き続き調査を継続し、特に協力を強化し、一日も早く事件の真相を解明するように努力してまいります。


とりあえず、「事件は未解決」で「更なる捜査協力と真相の解明」を両者とも発言。
まぁ、共同記者会見で言えるのはこんなものだろう「もう解決した」なんて話しにならないだけよかったと言うべきか。

■チベット問題について
・福田  個別に申し上げますと、チベット情勢は、主席の「対話をする。」という決断、また、今回、実際に話し合いを行ったことについては高く評価しております。そして、この対話が根気よくなされること。そのことによって状況の改善、国際社会の懸念解消に役立つことを強く期待し、また、その方向でこの対話が進んでいくようにと思っておるところであります。

・胡錦濤 先日、中国の中央政府の関係部門の責任者は、ダライ・ラマの個人代表と協議を行いました。そして、双方は次のステップとして引き続き接触を行うことについて一致しました。
私たちはダライ側の個人代表と接触あるいは話し合いに臨むときは、真剣かつ厳粛な態度で臨んでおります。私たちは、ダライ側が実際の行動をもって誠意を示し、祖国分裂の活動を真に停止し、暴力を策動し、また扇動することを停止し、北京オリンピックの破壊を停止し、次のステップの話し合いのために条件をつくり上げることを望んでおります。私たちは、接触で積極的な成果を上げることを望んでおります。


福田の発言は要するに「対話することは評価するよ、国際社会が注目してるからね?根気強く続けて成果出さないと国際社会から干されるよ?」といったところだろうか。
よく、チベット問題に対する対応で福田が批判されるが、しっかりと釘は刺してるわけだが批判している人はどうすれば満足するのだろうか?
他の首脳が会談したって言う事はきっと同じだぞ?っと思うわけだが。

ちなみに、こういうニュースもある
「アジアで注文付けるのは日本だけ」・チベット問題で中国外相

■オリンピックについて
福田の発言が物凄い皮肉だったので長めに引用

私も東京オリンピック、今から44年前に開催されました。そのときのことを思い起こしましても、当時、いろいろなことがありました。首都高速道路というのは、あのとき完成したのです。今ほどではありませんけれども、ごく一部が開通したということもありましたし、また、新幹線もそれに間に合わせるように完成したということもありました。今の日本の基礎があのときにできたのかなと思います。
 そして、また、日本の国民も戦後努力して、そして経済発展し、生活も向上し、これで戦後も終わったのだなといったような考えを、そのオリンピックを開催することによって、みんなが持ったのではないかと思います。経済的にも精神的にも非常に大きな影響のあるものだと思っております。
 そういうことを考えますと、中国が、これから開くオリンピックは同じように大事な価値のある、また意義のあるものだと思います。ですから、このオリンピックは是非とも成功させてほしい。成功しなければいけません。そのためには、これは世界中から人々が集まってくる、注目するということであるということを中国政府は勿論、そしてまた国民の方々も意識していただきたいということがございます。
 世界の人が喜んで参加し、そしてすばらしいオリンピックだったなということを思えるようなオリンピックをしていただきたい。
 そのことが、中国の人々にいかに大きな精神的な意義を与えるか、また、そのことを誇りに思い、また、自分の国を誇りに思う、そういうきっかけになるのではないかと、こう思っておりますので、是非そういうような世紀の祭典になることを願っております。



これって、パッと見物凄く中国に気を使ってオリンピックを応援するまさに「媚中」な発言に見えるのだが・・・・・よく読んでみれば

「うちも発展途上の時期があってね、東京オリンピックの後から一気にここまできたんだけどさ。君んとこも頑張ってそうなると良いね^^あっ、世界中が「注目」ぢてるんだから世界の人々に受け入れられるようなオリンピックにしなきゃね、成功するといいなぁ^^」

っていう物凄く「上から目線」なわけだがwwwだいたい(いくら事実とはいえ)数十年まえにあった自分の国の成長のスタートラインにあったことと同列に扱うって物凄い嫌味だろこれは。
しかも表向きは「応援します^^」って発言なんだから反論しようがないしあちらさんも笑顔で受け入れざるを得ない、まさに皮肉とか嫌味のお手本みたいな発言なんだが・・・・・ただの「媚中」の人間がこんなこと言いますかね?

もう一つ笑ってしまったところ
■開会式の参加について
オリンピックの開会式に出席するかどうかというお尋ねでございますけれども、考えてみたら、まだ先なんです。ですから、これは事情が許せば前向きに検討してまいりましょうということであります。いずれにしても、世界中から祝福されるオリンピックになってほしいと願っております。


この時期にまだ「前向きに・・」でお茶を濁すあたりがもうwwwしっかりと「事情が許せば・世界中から祝福されるオリンピック」ってあたりで他の発言とあわせてチベットやらなにやらの懸案を無事に処理しないとどうなるかわからないよ?って釘も刺してるし。

世評の通り「中国の犬」ならここは「当然参加いたします、素晴しいオリンピックになることは間違いありませんし開会式の場で胡主席に再びお会いできるのを楽しみにしております。」あたりの発言になるのだが。




こうやってまとめてみると言われてるほどひどい状況でも中国に対して必要以上の譲歩をしたわけでもないし、日本としてチベット問題や餃子問題なんかについて釘を刺す事はしたわけだが。
そして中国側からはそれらに対する適切な対応をするといった言質と国連常任理事国入りに対する支持を取り付けたというのが今回の成果だろう。

言われているほど無様な状況でもなく、どちらかと言えば日本側のほうが(中国側に花を持たせている部分もあるが)相対的に得をしている感じを受ける。




福田が「親中派」であるか「中国に融和的な姿勢をとりやすい」ということはまだありえる話しだしそういった面もあるだろう。
だが、「媚中」しか能がない阿呆という考えは恐らく誤解だろうとあえて断言する。
だいたい上記のような皮肉をさらっと言い、靖国神社代替の戦没者慰霊施設の設立に関する懇談会の御輿に担がれた時には一回目の懇談会で「千鳥ヶ淵がもうありますよね?」といって懇談会を瓦解させたり、官房長官時代はマスコミ相手に散々やりあって自身の年金問題が発覚した時はすぐに辞職して民主党の代表一名を葬り去った男が中国に媚を売るだけの能しかないわけないだろうに。

ついでに言うなら遺棄化学兵器の処理について受注していた会社の資金不正流用の疑いで地検特捜部に捜査されたがこれだってもし「中国の嫌がることはしない」人間が総理であったら下手すれば介入されてうやむやになってた可能性だってあるわけで。(むしろ実質は国策捜査なのではないか?と思うのだが。国がかかわるプロジェクトの不正がらみの捜査に国の意思が反映されないわけもなく)

どうも、何か「派手な成果をあげる・派手な事をする」とかしないと支持されないというのはよくあるパターンだが福田の評価というのもこのパターンに沿ってるのだろうなぁという印象がある。

外交なんてものは「派手」なもんじゃないってのをわかってるのかどうか・・・・・・国連脱退した松岡洋右が拍手喝采で迎えられた時代から変ってないんだろうなぁ・・・・といった気分にさせられる。



はてさて、福田をかばってみたものの批判がこないかびくびくしながら疲れてきたのでここ終わりw



物凄く見づらくなってしまったのは許してくださいw



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moonlight_sunlight at 19:26|PermalinkComments(6)TrackBack(0)考え事