西湘塗りや夫婦のうるし三昧 Seishounuriyafuufuno Urushi Zanmai

築地久弥、中條伊穗理夫婦のなかなか言うことを聞いてくれない漆の制作奮闘記 Urushi art of Hisaya Tsukiji Iori Nakajou

久しぶりです

 一月以上更新を怠っていました。久しぶりに現状を報告です。

 家の周りでは野良猫のクロちゃんの家族が行動範囲を広げています。クロちゃんは黒いシッポのない雌でお父さんは虎の柄を背中にかけたシッポの長いオスです。ですからその子供たちは両親の特徴を半々にもらってシッポが中途半端に短いです。屋根から周りの様子を伺ってるのでしょうか、ひととき遊んだら下りてきてイチジクの木のぼりをしていました。めったに車が走らない道なので今のところ事故は起きていませんが、突然飛び出しはよく見かけます。はらはら物です。


DSC_0010右がクロちゃん、左の二匹のほかにトラの子がもう一匹。






DSC_0016夕日のなか家路ではなく、彼らにとってはこれからが一日なんですね。




 さて一カ月の間に仕事も充実していました。伊穗理の作品は今回初めて切り透かしを行いました。今までになく貝抜きに時間がかかっています。面積は小さいのですが切り透かすと、切る長さもトータルでは長く、また単純な線ではないので時間がかかるわけです。私の方は石膏取りに終始していました。今も進行中です。前回の石膏型の作品は現在一枚目の布を貼ったところ。そのほか、上塗りに入った作品も同時進行中です。



DSC_0026切り抜いた貝を貼り付け、貝の厚みまで下地を施し研ぎだしているところです。今回はメジロにブドウの図柄。






DSC_0029大ぶりの重箱になります。これで2作品分です。





       今日はここまで。

新しい年に

 今年もスタートしました。昨年は二人展があって忙し後半でした。今年は展覧会の予定はありませんが来年早々に予定していますのでもうその準備には入っています。三が日の予定は富士山の浅間神社に初詣に行くことくらいで、元日に行ってきました。今年は暖かいせいでしょう富士山の雪も少なく、参拝の列に一時間以上並びましたが、寒さはそう感じませんでした。その後雪もなさそうなので中腹まで車を走らせて散策となりました。

DSC_0046舞台の軒下にある猿の彫り物です。





 雪はなく木々も葉を落としすっかりと静けさに支配された林になっていました。鳥の声が全くしないので風もなく無音といった空間です。動くものが好きな二人ですので少し歩いただけで下りてきました。下りれば鳥たちはそこここにいて冬でも賑やかです。我が家の周りもツグミやヒヨドリやシジュウカラ、メジロとたくさんの鳥たちがやってきます。冬の景色ですね。観察にはうってつけの季節で、目の前で餌をついばみ、いろいろな表情を見せてくれます。それだけ餌のない季節なんですね、私たちの目の恐怖に打ち勝ちながらの餌採りです。作品になる日も近いでしょう。

DSC_0047






 そんな正月で今日から制作に入ります。年末の大掃除で腰を痛めたので無理はしませんが、忙しさは去年以上かもしれません。新しい挑戦も考えています。

DSC_0017作品制作は昨年からの続きでこれは12月中旬の形。今はもう少し形が変化しています。あと少しで雄型の完成です。






       今日はここまで。

自宅お教室です

 今年もあと二週間あまりになりました。やり残したことも少しづつかたずけていますが、年賀状がまだ残っています。毎年200枚ほど書きますが、去年までは版画やドローイングなどで作っていましたが、今年来年と忙しい年末になりますので、今年から印刷になりました。それでも宛名は手書きです。その他に植木を植える予定でいますが、出来るでしょうか。

 さて、昨日は自宅のお教室。火曜日は四人の方がいらしています。それが偶然ですが昨日にかぎって四人とも螺鈿を行いました。私が出る幕がありません。伊穗理が忙しそうです。当たり前ですね。四人とも行っている工程が違って、一人づつ作業工程を指導していました。お疲れです。


DSC_0010先日届いた漆に鉄粉を混入して1週間ほど経ちナヤシを行いました。毎日撹拌するだけでは反応が遅かったので、ナヤシたところやはり反応は良好でした。後日黒目をして蝋色となります。





DSC_0016厚貝螺鈿の盆に羽根で転写して模様をつけます。乾いたら透き漆を塗って仕上げます。





DSC_0017梅の模様に厚貝を切り抜いています。これは雪吹の甲面に貼るようです。パーツが小さく棒の先に付け角丸めしていきました。





DSC_0018かんざしに厚貝で花を表しました。最後に枝を描いて完成です。初作品ですね。良くできました。






お教室に関してはこちらまで。 ホームページ




       今日はここまで。

久々です

 長らく更新をしていませんでしたが、二人展の開催で休んでしました。それも無事終えたら私が風邪をひき寝込んでしまい一カ月ぶりです。二人展は銀座の画廊で12日から9日間行われました。天気に恵まれたくさんの方に来場いただき、それなりの評価もうけました。これで一息と思いきや、次回の展覧会が一年後に控えています。漆にとって一年はもうすぐそこまで、という期間です。早々に作品に取り掛かります。

 その前に今年採れた漆が届いたり、展覧会で消費した上塗り用や中塗り用の漆がなくなりましたので、また調合したり、明日からは信州へ漆を買い付けに行ったりと、制作以外にやることもあって一年はすぐに経ってしまうでしょうね。



DSC_0019これは浄法寺の盛り辺の粗身です。付けをして色の具合を見て何にするか決めますが、掻き子さんのおっしゃるには色は期待しないで下さいとのこと。蝋色漆にすることになると思います。



ブログ用二人展の作品の一部をご覧ください。伊穗理の香合です。胎はヒョウタンを使っています。





buroguyou螺鈿の香合。周りはスズ粉に色漆を重ねました。




ブログ用2錆びた缶です。といっても漆でイミテーションの箱を作りました。




ブログ用丸や四角、三角の貝を貼った小箱です。三色の変わり塗りを地に施しました。



 明日から信州に漆掻きの勉強も兼ね、慰労会です。でも、ここのところの雪が気になりますが、数か月すっ飛ばしてきましたからゆっくりして来ようと思います。



     今日はここまで。

パネルも

 天気続きで気持ちのよい日が続いています。畑のサツマイモもそろそろ収穫の時期にきていますが、制作に忙しく放っておいていますが、土の中ではどんな状態でしょうか。来週にも掘り出してみおようと思います。これでこのシーズンの収穫物は終了。来年に向けて畑の整理もしなければいけませんが、仕事にキリが12月までは手がつけられません。

 そんな制作も30年ぶりくらいに平面をやってみました。伊穗理は箱でやっているパターンで形状を面白く処理しています。私は基本蒔絵で変わり塗りも併用しています。これから少しこのパターンを広げて展開してみようと思います。


DSC_0013早朝から仕事をしています。この間真っ赤な太陽が出てきましたので撮ってみました。「太陽にほえろ」を思い出しました。古いですね。







DSC_0019これは私のパネル。鳥のひなです。







DSC_0021こちらは伊穗理の作品。今回の漆芸展の作品を制作中ですが、それに近い構図になっています。練習にもなったようです。





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自宅お教室

 昨日は富士山も初冠雪で、我が家からも綺麗な雪をかぶった姿を見ることができました。秋らしい空気に気持ちもよい一日でしたが、今日は自宅でのお教室です。忙しい日が続きますが今月は予定通りお教室を行うことにしています。


DSC_0021今朝酒匂川から撮った富士山。朝日にあたって赤く染まりました。寒さはまだ本格的ではありませんが、雪の景色を見ると季節は着実に移っているのですね。




DSC_0026厚貝螺鈿の彫り込みを行っているSさん。彫り込み式の大変さを経験して初めて解ったようです。





DSC_0024こちらは薄貝螺鈿。丸く抜いた貝を五つ並べて梅の模様に。こちらは速攻で貼り終えました。




詳しい漆教室についてホームページまで。  漆教室




      今日はここまで。

小箱の制作

 連休ですがいつもの通り仕事しています。渋滞にははまりたくありませんし、人ごみも好きではないのでこんな日は仕事に限ります。小箱がだいぶ進みました。意外と白漆の乾きが悪いので歯がゆい気持ちでいますが、慌てる何とかはなんとかですので、ゆっくりと確実に乾かして次の工程へ。

 卵殻が終了して青貝を短側面に貼りました。貝はニュージーランドアワビの黒いふを除いたものを細かく割って、粒置きしました。意外と時間がかかって20時間ほどかかりました。


ハトこのところの晴れまでハトも日光浴です。





DSC_0010卵殻をひし形に彫刻刀でカットした状態です。





DSC_0011形と光の方向を整えるのに時間がかかりました。







DSC_0020青貝を貼り終え、卵殻の余白部分に細かい殻を散らばしました。ひし形の卵殻部分と青貝には漆を塗り込んでいます。殻には白漆、貝には蝋色漆を隙間に埋まるまで二、三回塗り込んで行きます。





DSC_0017今朝散歩がてら近くの山へ行ってきました。まさかと思ったのですが伊穗理が初物を見つけました。いままで採った中でも一番大きなトリフです。まだ若いので熟成のために冷蔵庫に。早起きは三文の得ですね。





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卵殻

今日は久しぶりに技法について書きます。卵殻のやり方です。それも密に隙間なく殻を貼る方法です。詳しくはYou Tubeにアップしましたので動画のほうを見てください。

 その前に先日富士山で見つけた鳥の巣のその後です。雨がひどい日でした。こんな日は鳥たちはどうしているのかちょっと心配でした。前回より大きくなって、目、くちばしがはっきりしていました。立派な球状の苔の巣で入り口も小さく雨には強いと思いますが雨だれはないのでしょうか。気温も低く体温は下がらないのでしょうか。鳥は平均して生れた卵の一割くらいしか親鳥まで育たないそうで、こんな過酷な自然に、篩にかけられるのだと実感した日です。だからといって死んだ雛がいたわけではありません。

 種類はミソサザイだそうです。私の大学の同級生で、世界の鳥の巣を追い求めている絵本家がいます。その作家に聞いてみるとオオルリかミソサザイであろうということでした。が、今回の映像を送ると巣の構造からミソサザイで決定だそうです。シッポを上に上げて綺麗な鳴き声で歌うかわいい鳥です。親鳥はそばにいるようで、警戒の鳴き声を発しています。親が餌を持ってくるとけたたましく騒ぐ雛も、親がいないとき、こんな危険な人間が現れたら微動だにせず、静かにしています。けなげでかわいいですね。


富士山のコピー三羽いるようです。伊穗理は触って体温を感じ取っていました。少し冷たいようです。心配。






DSC_0001さてウズラの卵をお酢に5分ほど浸けておくと、模様が浮いてきて布なので拭くと綺麗に取れて白い卵になります。半分に切り開き、中の薄皮を綺麗に剥がす。水洗いを丁寧にしてから内側に墨を塗ります。下準備完了。



卵殻1 You Tube



DSC_0003下付け漆は蝋色でもいいのですが、今回は白く仕上げるので白漆で行います。正方形に貼るのですが、貼るときはそれより大きく貼って、乾いてから正方形に成形します。下付けは置目より広く、厚さは上塗りくらいに。右側は下準備した殻をだいたいの大きさにしたもの。


卵殻2 You Tube


DSC_0004指やヘラで大まかに丁寧に割ります。





DSC_0006竹串などで細かく割りながら隙間なく移動していきます。





DSC_0008置き終えた状態。これを乾かしてから定規をあてて彫刻刀などで直線に切りそろえる。




卵殻3You Tube




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自宅お教室

 それでも夜は過ごしやすくなり熟睡できるようになりました。毎日の猛暑に少しバテ気味で、制作もペースダウン。はっきり言って細かい仕事が続けられません。夜の涼風と冷たいビールを思い描いて日々動きの悪い手を動かしています。
 雨も少なく庭などに植えている植物もバテ気味。もっと早く気がつけばよかったのですが水やりをしましたら、元気を取り戻していました。基本地植えは水やりがいらないと聞きましたが、掘っても掘っても水分が見当たらない土の中で根っこが悲鳴を上げていたんですね。そんな訳で8月に入ってマメに水やりをしたら緑が鮮やかになった気がします。

 今日は自宅のお教室日。本番の蒔絵に入り緊張の時間でした。蒔きぼかしを行いましたので、少々気が張ります。来週は残りの二面を蒔いて終了です。


DSC_0014山のイメージを平目粉と丸粉で表しました。洗い出しで仕上げます。








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カリウドバチ

 連日の猛暑で寝苦しい毎日ですが、作品も最終段階に入りました。伊穗理は今日螺鈿の毛彫りに入ります。私は一回目の磨きです。一回で済めば終了です。早々に済ませて次の作品制作に入りたいものです。といっても磨きに入るとそこそこ時間が余ってくるので、もういろいろと別の作業を行っています。

 夏ですので生き物も活発に活動していますね。先日仕事場も窓を大きなクモが逃げるように横切りました。何が起きたのかただ事ではない勢いでした。そのすぐ後、伊穗理が珍しいものを見つけました。カリウドバチのハンティングです。カリウドバチは数種類いるそうで、主に成虫や幼虫を毒で麻痺させ、それを土の穴や葦などの筒状の空洞などに入れ、卵をうみつけるそうです。かえったハチの幼虫は麻痺した昆虫を食べて育つそうです。

 今回は自分より大きなクモを一刺しして麻痺させそれをせっせとどっこかへ運び始めました。大きすぎて飛んで運ぶことができないようで、苦労して雑草の間を運んで行きました。最後まで見たかったのですが道を横切ってとなりの敷地へ行きそうだったので諦めました。子孫を残すためといっても大変な仕事を苦も無くせっせと運ぶハチはとても誠実なものを感じました。


カリウドバチのコピー麻痺したクモは足がすべて同じ方向ひ向いて運びやすい形になっていました。





       今日はここまで。
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