2014年02月15日

町が雪に覆われた日 「けいてぃー」

大雪ですっぽり町がおおわれた八ヶ岳。
誰もがなすすべなし。

こういうときにけいてぃーが来てくれれば。

 『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』
文・絵 バージニア・リー・バートン 訳 石井桃子
福音館書店
初版1978年

 
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ゆきは1かいのまどのところまでつもり
2かいのまどのところまでつもり・・・

なにもかもゆきでではいりができません
だれもかれも、なにもかも、じっとしていなければなりませんでした。
けれども そのとき ただひとり

けいてぃーはうごいていました!

完全麻痺状態の町を救う、除雪車ケイティー。
こんな雪の日のヒーローです。
大人も子供もわくわくする、かっこいい車のお話。
 
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mootaehon at 10:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)わくわくするたのしいおはなし 

2013年09月19日

きれいな月夜に読みたくなる「オンブバッタのおつかい」

 『オンブバッタのおつかい』
文・得田之久 絵・やましたこうへい
教育画劇
初版2013年

オンブバッタのおつかい

今日が中秋の名月と知ってか知らずか、Tazが今日のベッドタイムストーリーに選んだのは、この本。

子供は総じて虫好きが多い。
うちの子もしかり。
私自身はあまり虫は得意ではないのだが、これはギリギリOK。
虫を擬人化し、それでいてそれぞれの虫の習性を最大限に利用したキャラクター設定が、実におもしろい。
お江戸言葉で語られるという絵本作りの発想もいい。
(お江戸言葉は読み聞かせにぴったりだから)

話はいたってシンプル。
バッタのご新造さんが和尚さんに頼まれて隣町の寺へ月見団子を届けるという話。
でも今夜は中秋の名月。
寺前広場ではお祭りさわぎ。ご新造さんもついつい寄り道。
おまけになんだか悪いやつにつけねらわれていたり、
旦那のオンブバッタが一緒にいたくて後を追っていたり。

ちょっとしたハプニング、アドベンチャー、サスペンス、の要素を織り交ぜながら、
それでも終始ゆかいで緊張感のない絵と文体。
この絵、実はとても細かく、よくできている。
ちょっとした「ウォーリーをさがせ」状態で、
全編通して大勢の虫たちの中の、どこかにメインキャラクター3人が様々なアングルで描かれている。
それを捜すのもページをめくるおもしろさ。

最大の小粋さは旦那のオンブバッタの身長。
オンブバッタの習性は小さなオスが大きなメスの背中に乗っていることだそうだが、
この旦那も「背中に乗る」という習性を利用して
様々な昆虫の背を借りて妻の後を追う。
それがまた、妻の5分の1くらいの身長しかないので、
かわいらしく、憎めない。
女のほうが背が高い、逆身長差カップルがめずらしくない近年。
女は男より小さく、3歩下がれ、の時代は完全に終わった。
そんな今の時代だからこそすんなり受け入れられ、楽しい読み物として味わえる・・・というのはちょっと考え過ぎかもしれないが。

最後はもう一度月を見て、ほんわか幸せにおふとんにはいる、
そんなお休み前の
絵本です。

※絵のやましたこうへいさんは、明石高校美術科卒。出身校は違うけど、1971年生まれだから年も近い。同郷の同世代で親しみがわきました。



mootaehon at 23:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)わくわくするたのしいおはなし | 絵がきれいな絵本

2013年04月02日

外国の絵本コーナー

今回の絵本ラック更新は、ちょっと趣向を変えて、季節に限らず、外国の本ばかりを集めてみました。
外国の本

作者が外国の人の本。
絵本を構成する要素の半分近くを占めているのが言葉だとすれば、
訳はとても重要です。

瀬田貞二さん、石井桃子さんなど昔ながらの有名な人の翻訳を見ると、さすがだなーと思います。
たとえば、有名なディック・ブルーナのミッフィーシリーズ。
石井桃子さん訳です。
今でこそ「ミッフィー」の名前が広く知られるようになっていますが、40年前私が出会ったミッフィーは「小さなうさこちゃん」で、ふわふわさんとふわおくさんでした。
すばらしいですね。
今は洋画でも英語のタイトルをそのままカタカナにしただけのものも多いですけど、やっぱりうまい日本語にしてほしい。
昔の翻訳は五七調になってたり、日本語でも韻を踏んでたり、日本語の美しさが表現されていました。

ただ、今の時代にはちょっと合わないなと思う部分もあります。
五七調はある意味単調で、ストーリー性や多様な表現を好む現代人にはちょっと退屈。
読み聞かせするときもどうしても、リズムばかりに気をとられてしまったりします。

酒井駒子さん訳(正確には意訳)の「ビロードのうさぎ」は、原作の持つエッセンスを必要十分に引き出した傑作です。
これは語り芝居にしてもいいくらいの、ドラマチックかつ穏やかで落ち着いた美しい日本語。適度に登場人物のセリフが入っているところも、とても感情移入しやすい作品です。

で、この絵本なんて訳そう・・・。
『Suddenly!』
Colin McNaughton

今にもオオカミに食べられそうな、ブタのプレストンくん。
いつもすんでのところで助かります。
おもしろいのは、プレストンくんが自分の身にふりかかろうとしている危機にまったく気づいていないこと。
天然ボケの状態でかわし、オオカミがいつもイタイ目にあう。
その「すんでのところ」で、いつも使われる言葉が「Suddenly!」。
辞書には「急に、だしぬけに」という副詞として載っていますが、
そんなふうに直訳しても、意味がうまく伝わらない。
私はいつも子供に読んで聞かせるとき、息をのみながら「そのとき!」と言っていましたが、
実際にオーシロ笑美さんの手によって翻訳された日本語版のタイトルは
「あっあぶない!」でした。
さすが、うまいなー。やっぱり読み聞かせにはア行が多いほうが響きがいい。
さて、この訳語でどんな風に前後の文をつなげているのか。
訳本も乞うご期待、です。


外国の本2



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2012年11月23日

初冬の本棚 もうすぐクリスマス

絵本の棚を初冬バージョンにしました。

クリスマスえほn


この時期はやっぱりクリスマスのえほん。
集めてみたら8冊ありました。
昔からクリスマス大好き。大学はミッション系でしたので、毎年クリスマス礼拝に行ってました。

だから、クリスマスといえばやっぱりキリストの誕生物語や賛美歌がすきなのだけど、
子どものために、とおばあちゃんがサンタクロース関係の絵本ばかり買ってくれます。

サンタクロースの本で一番すきなのは、これ。
『リサとサンタクロース』
文:アン・グットマン 絵:ゲオルグ・ハレンスレーベン 訳/石津ちひろ
ブロンズ新社 

リサとサンタクロース

これは石津ちひろさんの訳がとってもいいです。
リサの話し言葉がとても読みやすい。
声優には佐久間レイをあてたいところ。(そんなつもりで読み聞かせしてます(^_^;)


クリスマス以外の絵本では北風や木枯らしをモチーフにした物語。
ただ、あえて雪だるまなど雪をモチーフにしたものははずしました。
これは1月以降の本棚へ。

さあ、冬はこれからだ。
八ヶ岳の、長くて、冷たくて、キラキラと明るい冬が始まります。

冬景色なんじゃーこの石像はー!

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2012年10月13日

親子のふれあい度アップ「だるまさんが」


3人目ともなると、本を読んでやる余裕が格段に減ってしまうが、そんな中でもKuhは絵本に興味をもってくれている。
「好きな本もっておいで」というと必ずもってくるのがこれ。

『だるまさんが』
絵/文:かがくいひろし
ブロンズ新書 
初版2008年
 だるまさんが 


「だるまさんが・・」とくれば「ころんだ」といきたいところだけど、「ころんだ」はなくて、そのかわりにいろんなしぐさが出てくる。
だるまさんのそのそれぞれの表情が実に愉快。
真っ赤でまあるい姿がとにかく小さい子供にバカうけなのだ。

そしてこの本のいいところは、親子のふれあいがしやすいところ。

1.第1ステップ
子供をひざにのせ、だるまさんみたいにまるく抱えながら
「だ・る・ま・さ・ん・が」のことばにあわせながらゆらゆらしてみる。
そして「どてっ」などの次ページのしぐさにあわせて子供といっしょに倒れてみたり
「びよーん」とのばしてみたり、「ぷっ」とはばかりをしてみたり。

2.第2ステップ
こんなアクションは、子供はすぐに覚えてしまう。
そうすると今度はこちらがゆらしてあげなくても、立って自らゆれるようになる。
「どすこい、どすこい」というかんじ。
こんどは「びよーん」とか「ぷしゅー」とか親が言ってあげなくても、絵を見て自分でのびたりつぶれたりする。
そして一番大好きなのはやっぱり「ぷっ」。
ここで必ず大爆笑。

絵もやわらかいタッチでかわいい。
そしてどことなく1才児の体型に似ている。



mootaehon at 23:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)あかちゃんえほん | いっしょにあそぶ本

2012年09月17日

秋の本棚 敬老の日にちなんで

絵本の棚を秋バージョンにしました。

秋のえほん

敬老の日にちなんで、おばあちゃんが主人公の本。
旅に出かけるお話の本。
(なぜか)落語の本。
お月さまの本。
音楽や芸術の本。
・・・そんなジャンルを集めてみました。

『でもすきだよ、おばあちゃん』
文:S.ローソン 絵:C.マガール 訳/柳田邦男
講談社 
初版2006年
でもすきだよおばあちゃん


高齢化社会の中では避けて通れない認知症のおばあちゃんを少年が見守る様子を愛情たっぷりに描いています。
趣味も生き方も多様になった、今のおばあちゃんたち。
いろんなタイプのおばあちゃんが出てきて、「いるいる、こういう人」と共感できるのも魅力の一つ。
少年がおばあちゃんのお見舞いに行く途中、いろんなおばあちゃんを思い出しながら歩いていく姿がせつないです。



『もったいないばあさん』
作:真珠まりこ
講談社 
初版2004年
もったいないばあさん

「でんきをつけるなんて、もったいない。くらくなったらねるだけさ」
これですよ。ウチは完全夜型だから、このムダ生活からなんとか脱却しなきゃ。

はみがきで水を節約させられているこどもの表情をまねするKuh。
秋のえほん2


mootaehon at 14:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年08月03日

家族の絆「おっぱい星人あらわる」

『おっぱい星人あらわる』
作・井窪 豊
生命保険協会「第2回 家族のきずな絵本コンテスト」大賞
発表2009年

これはMooが2年生になってから一番読んだかもしれない。
弟が出来た少女の微妙な心理を、サイエンスファンタジックに描いた作品。

ブロローンという音に起こされてみると、ネコ隊長が目の前に立っていてこう言ったのです。
「地球防衛隊の隊員に選ばれました。たいへんめいよなことですから、おめでとう」・・・
とまあ、のっけから芝居がかったテンポのいい文章で食いつかせる。
「セロひきのゴーシュ」のネコを思い出させるキャラクター。
Mooはこのネコのセリフが大好き。
ネコっぽい押しつぶした声色で、ちょっとなげやりな口調をつくって言うのがものすごく面白い。

弟のふりをした「おっぱい星人」は突然やってきた。
はじめは正体をあかさなくて、かわいくて、「私」はいっぱい遊んでやった。
そのうちに「おっぱい星人」はママをコントロールし始めた。
ママがバナナの皮を次々とむいていくと、あっという間に食べてしまう。
ママの手はいつまでたってもとまらない・・。
クライマックスは「私」とおっぱい星人たちの大戦争・・・。

弟が出来た少女のとまどいが、異星人と戦うという、緊迫しているようでどこかばかばかしい不条理劇として描かれている。
まだしゃべれず、本能のままに生きて、時々不可解な行動をとる赤ちゃんを「おっぱい星人」と表現する手法はすばらしい。

絵本ならではの小道具と衣装も小気味よいアクセントを効かせている。
冒頭に「フリーマーケットのおねえさんから、ネコ耳のついたステキなヘルメットを買いました」という説明書き。
「私」はこのヘルメットがトレードマークで、そこから「地球防衛隊」というファンタジーの世界に入っていく。
一方弟が常にかぶっている二つの山のとんがり帽子は、赤ちゃんものにはありがちなデザイン。
これについての記述は一文もないが、おっぱい星人=弟のビジュアル表現として、不気味かわいさがみごとに出ている。
これが宇宙人っぽく見えてくるから不思議。
(この形の帽子、なんと我が家にもあったのだ。
Kuhにかぶせてみると、おっぱい星人そのもの。)

Mooにしてみたら、ちょうど自分と同じ年くらいの主人公の少女と、
ちょうどKuhと同じくらいのおっぱい星人の弟という登場人物に、まず強烈に感情移入したのだと思う。
そこへ、オンガクノセンセイ星人だの、オシッコイヌ星人だの、ムニュムニュしたたくさんのおっぱい星人だのがエキストラで出てきて、少女が何にコンプレックスを持っているか、までうかがえるのもおもしろいし、Mooのコンプレックスにも近い気がするのだ。

最後、1才をすぎたおっぱい星人こと弟。
1才をすぎればものごとの道理がわかってきて、だんだん人間らしく社会性が出てくるが、この絵本ではもはやおっぱい星人ではない、という比ゆで描かれている。

一般書店では購入できない絵本。
でも図書館にはほぼ入っているで、そこから読み込める。
アマゾンのアフィリエイトができないのは残念だが。
http://www.seiho.or.jp/info/news/2009/1106.html

夏休みの読書感想文、これにしようか、「としょかんライオン」にしようか、検討中。



mootaehon at 23:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)心あたたまるおはなし | きょうだいともだちなかよし

2012年04月11日

春の本棚

絵本の棚を春バージョンにしました。

春の本

雪解け、芽吹きを題材にしたおはなしや、
おはなしのどこかに「春がきました」とか「春になりました」という記述があるもの、
何かを発見するはなし、さがしかた指南、植物図鑑、
次を予感させる別れや、新しい人やものとの出会い、
そんな本を集めてみました。

7才の子には『つみきのいえ』『アリクイのオーレ』『ふしぎなたね』
豊かな情操感覚を育み、自然科学や数学のおもしろさをみつける。
  

3才の子には『しずくのぼうけん』『いちご』『のぞく』
季節のめぐりや、みのまわりのふしぎに、理屈なしに親しめる。
  

1才の子には『コロちゃんはどこ?』『みいたんのハンカチ』
どちらもしかけえほんで、めくりながらたのしく語りかけられる。
 

mootaehon at 22:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)えほんの部屋へようこそ 

2012年03月18日

これぞ仏縁「みんなに読んでほしい本当の話」

今日は小淵沢円通寺の住職さんを訪ねました。
大月のお寺を兼務、さらに東京で仏教系の本の出版社も経営されています。
お忙しいから今日はちょっとご挨拶だけと思っていましたが、
中に上げてくれ本堂に案内してくれ、お茶まで出してくれながら、約2時間もお話を聞かせてくださいました。
「寺っていうのはもっとも弱い人に寄り添わなければ、存在意味がない」
「自分で幸せの上塗りを続けることが、相手といい関係を築くコツ」
江戸っ子のようなキップのいい話しぶりの中、いくつも宝石のような言葉を落としてってくれました。

そろそろおいとましようかと腰を浮かせたころ
「この本持っていきなさい」と出してくれたのが
『みんなに読んでほしい 本当の話 〜おしょうさんも救われた25の生き方』。

本当の話

「あれっ!私この本持ってます!」
イラストを描いた長谷川葉月さんとは独身時代の友人。
葉月ちゃんから紹介されて彼女経由で購入してあったのでした。
この本は阿部住職さんの経営する出版社興山舎から出ていて、葉月ちゃんはその会社で仕事をしているとのこと。
住職さんがその場で葉月ちゃんの携帯に電話してくれ、「珍しい人と代わるよ」と私につないでくれました。
「久しぶり!」
20代の頃の調子に戻ってひとしきりキャアキャア話していると、
「こういうの、仏縁って言うんですかね」と横で夫がつぶやきました。

本ではいろんな人(25人)の苦悩とそれを乗り越えたり救われたりした実体験が書かれています。
ふりがなはありませんが、大きめの字で比較的平易な言葉づかいで書かれているので、小学校中学年以上なら読めるでしょう。
絵本のようなファンタジックな長谷川葉月さんのイラストもいやされます。
人生にちょっとつまづいたとき、なんとなくわさわさすごしているとき、人生の節目にきたとき
手にとってみたい本です。
  



mootaehon at 18:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)いのちについて考える | 大人のための絵本と童話

2012年02月23日

それぞれの本との出会い〜3才・Taz編〜


Mooはもう2才になったばかりの頃からはっきりした滑舌で、絵本を暗唱していたものだったが、
Tazは滑舌も悪いし(いまだにハ行とサ行が言えない)、本の言葉をすらすらそらんじることもない。
「忙しくて読み聞かせを十分にしていないってことかなぁ」と反省しつつも、そのままになっている。

だが、そうはいっても物語への理解度はきちんとついてきているようだ。
今のお気に入りは「こんとあき」(林明子)と「あらしのよるに」(木村裕一)。

『こんとあき』
作:林 明子
福音館書店 
初版1989年

こんとあき

林明子さんの子どもの絵は、子どもの一番かわいいと思える部分をちゃんとリアルに描いていて、本当に愛らしい。
ほっぺの赤みといい、ふくらはぎのきゃしゃなふくらみといい、足のみじかさかげんといい。
そんな絵を見ているだけでも、親も読み聞かせの時間が楽しみになれる。
「こんとあき」はしっかりもののヌイグルミのこんと、小さなあきが旅行に出かける物語。ちょっとしたハプニングを通して、あきが少し成長するのも見所のひとつ。

Tazはおはなしの間中、じっと聞いている。
終わったら必ず「もういっかい」。
どこがおもしろかった?と聞くと
「いぬがこんを ぱくっ ってもってっちゃうところ」というこたえ。
なんと。一番のクライマックスではないか。
それから「こん、だいじょうぶ、だいじょうぶ っていってた」。
そう。こんの口癖は「だいじょうぶだいじょうぶ」なのだ。
あきを安心させるために言うこの口癖が、犬に連れて行かれて砂に埋められたあとは、とんちんかんなところで発せられる。
(あき)「おばあちゃんのいえはどこなの?」
(こん)「だいじょうぶ、だいじょうぶ(小さな声で)」
作者の巧みなのは、この口癖をこのシーンで言うことで、より読者に危機感を与えているところ。
そんな作者の技もストレートに感じ取ったTazだった。

『あらしのよるに』
作:木村裕一 絵:あべ弘士
講談社 
初版1994年

あらしのよるに

「あらしのよるに」の言葉づかいは、3才児にとってはかなり難解だ。
しかも長い。
まずしょっぱなのナレーションはこんな調子。
「ごうごうとたたきつけてきた。それはあめというよりおそいかかるみずのつぶたちだ」
言葉づかいむずかしいわりに、全部ひらがななのが心憎い。

だが、やぎのメイとおおかみのガブ(第1巻ではまだ名前はでてこない)の会話シーンが多いので、飽きずに聞いていられるようだ。
音読するのにちょうどよいリズミカルな言葉なので、そのつど声色をかえて読んだりして、読み聞かせるほうものりやすい。

終わってTazの感想。
「おおかみたんとやぎたん、ぎゅーってちてた」

まったく。
サ行とハ行が言えないくせに、物語の一番いいところはしっかりおさえてるんだから。



mootaehon at 02:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)わくわくするたのしいおはなし