2018年12月03日

劇団桟敷童子『その恋、覚え無し』

今までも物語の中で惚れた腫れたが有ったことはありますが、ここまで如実に恋物語を謳った作品は無かったように思います。
ハル―不知火―ウタの三人の関係性が軸になってはいますが、コマメ―彦助、カイ―佐七、達治―安子などいろいろな形で恋愛感情が垣間見えます。
小早川―おぶんはどうなんですかね?(笑)
でも…中身はやっぱりいつもの桟敷童子なんですよね(^^;)
どんなに辛くても苦しくても「生きろ」なんです!

一緒に観た桟敷仲間の方と少し話したんですが、安子が妊娠した話が最後まで何事もなく宙ぶらりんのまま終わってしまうのなんなんでしょうね?って事なんですけど…俺の勝手な想像ですが、もしかしてこのお話は輪廻転生、生まれ変わりみたいなところまで有ったんじゃないかなぁと思うんです!
『覚え無しの子守唄』の最後の方はその名残なんじゃないかな?
つまりコマメの生まれ変わりが安子に宿っていると…実際にはそういう設定は無くなったから順番がりゃんこになってしまったとか?
なんてな(笑)
なんかね…タケさんが安子の子供を抱っこしてあやしてる姿を想像しちゃったんだよね(^^;)
すゑさんは男の子を望んでいましたけど産まれた子が女の子なら本意に反してつらく当たる事もあるでしょう?
そうするとタケさんがおばあちゃん代わりみたいになるんじゃないかな?
すゑさんもタケさんには一目置いてる部分もあるようだしそれを許すんじゃないかなぁと…勝手な妄想ですけど(笑)


今回は松本紀保さん、石村みかさん、板垣桃子さんのお三方が素晴らしいです!
原口さんが洒落の分かる人も良いし腕も良いお医者さんなのがちょっと意外(^^;)
大手さん二作続けて死んでいるので次は殺さないでほしい!
大手さんと友満ちゃんはいいコンビになりそう♪
前説も友満ちゃんの方がシックリくる!
瀬戸夫妻はもうご共演おめでとうございますって感じですね(笑)
マツタケを食べてるとこでのイチャイチャ具合と少し離れたところで茂くんが「俺にもくれよー」っていう芝居してるのめっちゃツボでした(^^)

今回は三回、下手の二列目と最上段、上手最前列で観ましたがやはり照明とか水面に浮くアレとかが見えるので舞台全体で感じられるのは最上段ですね!
ただ芝居の熱量を直で受けられるので個人的にはやっぱり最前が好きです(^^)


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2018年11月13日

劇団チョコレートケーキ『遺産』

かつて731部隊で研究をしていた研究医の贖罪と数十年後その医師の最期を看取った事から当時のデータ=「遺産」を手にしてしまった臨床医の苦悩を軸に当時の出来事やそこに関わった者たちの想いや言い分が過去と現在を行き来しながら描かれています。

エグい描写もありますが不思議と嫌な感じはしなかったんですよね…全ては人間の行為であること、それを見なければならない必然性がしっかりと在るからでしょうか?
嫌な感じはしませんがメンタルガッツリ削られますけどね(^^;)

テレビで放送された作品は視た事があって劇場で拝見したのは初めてでしたがぜひまた観たい劇団さんです!


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2018年10月28日

もものくまさんproduce『怪人哀歌』

世界観がちょっと特殊で特撮番組の怪人がとある工場で作られ怪人として存在している世界!
CG全盛の現在で怪人工場は危機になるんですが怪人第一号のクモ人間が最新のヒーローと映画で戦う事になります。
でも必殺技の糸吐きはCGを使うよと…しかしナイロンテープの糸を吐いてくれよという工場の人達とのあいだで揺れ動くクモ人間。
果たして彼はナイロンテープの糸を吐くのか!?というのがだいたいの筋。
怪人の想い、かつて戦ったヒーローの想い、最新ヒーローの想い、そして怪人を作り出した者たちの想い…コメディ作品なんだけどそれぞれの想いがラストのバトルシーンに集約されていくのが激アツでした!
もちろんアクションもスゲーっすよ(笑)

桃太郎さん本編ではアクションほとんど無いんだけどアフターアクションショーで刀持って出てきた時はキターって思ったね(^^)
本編では怪人工場の職人役なんで頭にタオル巻いてニッカポッカなんですが…イイわ、ニッカポッカに日本刀(笑)
ロングコート、白スーツに匹敵する格好良さ♪

ロングコートといえば最新ヒーローをキャラメルの鍛冶本さんが演じられているんだけどロングコートバッサバサ捌いてめっちゃカッコエエんや(笑)

急遽チケット取ったけど俺の大好物がいっぱい詰まっていて観れて良かったぁー!!


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2018年10月08日

劇団山本屋『午前5時47分の時計台』2018

阪神淡路大震災を題材にした作品ではありますが、結構ファンタジー要素が強いです。
まあ凄惨なものを延々と見せられても辛いのでこういう形にしたのは巧いですね。

一応俺も中越地震で被災経験があるのでこの作品に興味を持ったのですが、若い役者さんが多数出演されているので正直少し心配はありました。
当時を知らない、ましてや被災した経験もない子が被災者を演じられるのだろうか?と…
杞憂でした。
大きな役小さな役関係なく皆さんの芝居とても良かったです!

この舞台は慟哭するシーンが多いんですが、板垣桃子さんの慟哭はもう桟敷童子のそれでしたね(笑)
全て持っていかれる感じ!

台風が来てたりとか開演遅れのトラブルとか色々ありましたけどこの作品を観る事ができて良かったです♪


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2018年09月09日

リブレプロデュース『The Another GRADUATE…卒業 その後』

離風霊船さんの本物の礼拝堂を使ったプロデュース公演!
以前にもこの礼拝堂を使った公演を拝見したことはあったのですが、やはり雰囲気ありますね♪
しかも今回はあの『卒業』をモチーフにその後を描いた作品…もちろん架空の世界ですが(^^;)

物語の冒頭は「あの結婚式」から始まります!
まあ映画の通りではないですけどそこは架空の世界ですから(^^;)
礼拝堂の両サイドがガラス張りになっているので外も舞台の一部として使っているんですが、「花嫁姿のエレーンが外を走って逃げていく」なんていうシーンはなかなか観れませんよ(笑)
そしてメインのお話はその一年後。
まあコメディですのでいろんな事がテンポ良く起きていく中でそれぞれの想いや事実が明らかになってゆき、最後はそれぞれが抱えていたものから解き放たれて大団円となりますが…そこはまさかの展開も♪
これがAnother Graduateか!と思いました(^^)

事前に案内があったんですが、自然光を取り入れる構造になっているので昼の公演ですと照明があまり効きません(^^;)
ですが劇場では自然光の中でお芝居を観ることはなかなか無いですし、それもまたリアリティがあって良いですよね!


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2018年08月26日

藤尾勘太郎ひとり芝居 無茶祭

6人の作家が実在した人物を題材に30分のミュージカルに!
六本の作品のうち一回の上演で三本を上演するという企画。
俺が観た回は今城文恵さんの黒田清隆『俺という男は』、今井夢子さんのヒエロニムス・ボス『2XXX年 快楽の園へ』、池田テツヒロさんの楢崎龍『龍馬のコレ』の三本でした。

黒田清隆『俺という男は』
最初はチンピラ風な男が「黒田って誰だよ」ってところから始まるんだけど、いつの間にかその男が黒田になってるんだよね!
幕末の斬った斬られたとかどことどこが手を組んだとかってヤンキー文化と通じる所があるとは思っていたんですが、それを直接結び付けるの面白いなぁ♪

ヒエロニムス・ボス『2XXX年 快楽の園へ』
ボスという人物も知りませんでしたし正直置いてけぼり感は有りましたが、後々ボスの絵をネットで観て哲学的な台詞とか人物像とか「ああ納得だな」って思いました。
今井夢子さんはManhattan96でレビュー公演とかやられているだけあって三本の中では一番ちゃんとしてた!

楢崎龍『龍馬のコレ』
まー下ネタがヒドい(笑)




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2018年08月19日

新作歌舞伎 NARUTO

気にはなっていたんですが、舞台映像を使った宣伝動画を見て唐突に観たくなったので行ってきました!
観て正解(笑)
歌舞伎って伝統芸能でありながらエンターテイメントなんですよね♪
ナルトはもともと和物だし歌舞伎の要素も少なからず取り入れられているので、違和感なく世界感に入る事ができました(^^)

全72巻を四時間強、休憩を含まないと実質三時間強で纏めるのはちょっと無理があるのかなぁと思っていましたが、ナルトとサスケが終末の谷で戦うラストに向けて必要なエピソードを並べて二人が戦う必然性を組み立てていく感じ!
欲を言えば原作では個性的なキャラクターがたくさん出てきますから活かして欲しかったかなぁ(^^;)
まあ…それは無理でしょうけど(笑)
ナルトの物語の全ては螺旋丸と千鳥がぶつかり合うラストに向かって創られているのでこれはこれでアリだと思います♪
終末の谷は本水を使った演出ですがナルトの影分身で出てきたアクションクルーがめっちゃアクロバットするんでヒヤヒヤして観てました!
大迫力!!
あ、塚田知紀さん出てましたね♪
上演中はどれが塚ちゃんかは認識できませんでしたが(笑)


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2018年07月30日

LAL STORY『死と乙女』

小劇場
東憲司演出
朴璐美、石橋徹郎、山路和弘による濃密な会話劇
本当に贅沢な時間でした!
そして…難解でした(^^;)
まだあのラストシーンをどう解釈していいのか悩んでいます。
まあ受け取り方は人それぞれだと思うので現時点での自分の印象を言うと、ジェラルドという男はこうして白を黒にしてのし上がってきたんだろうなぁという感じです。
どうしても「虐げられる人間」に感情移入してしまうタイプなので(笑)

全体的に暗い雰囲気で照明の美しさが印象的な桟敷童子での東演出とはまた違った雰囲気を味わえます!
朴璐美×東憲司のコラボは円で二本、桟敷で一本観ていますが過去の作品は東憲司リスペクトを強く感じますけど、今回は朴璐美さんのどホームなので朴璐美リスペクトなのかな?って感じはします。
二面舞台なのでもっといろんな席から観たかったですね(>_<)


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2018年06月17日

劇団桟敷童子『翼の卵』

感想はだいぶツイートさせてもらったのでザックリと(^^;)

ラストの屋台崩しも翼も前振りがあったので
なんとなくはそうなるんだろうなぁと予想はできたのですが…ただ規模が(笑)
ステージ幅ステージ高ほぼ全面に作り込まれた建物が容赦なく崩れ落ちます!
そして劇場幅一杯もあろうかという翼が登場するんです。
大手さんがウイングガンダムゼロカスタムになります(笑)

客演の原田大二郎さんはドラマとかでも見てはいるんですが、世代的なものかバラエティー番組とかで豪快に笑ってらっしゃるイメージが強くてですね(^^;)
それが桟敷さん特有の雰囲気に馴染んでおられて、芝居の迫力も凄いのですっかり見とれてしまいました♪

ツイッターでも書きましたが、客演の坂口候一さんが演じられた毅彦が見事なクズっぷりなんですが(笑)
彼が独りでいるシーンは一切出てこないんですよね!
全て自分が正しいと思ってるような傲慢な人間がラブホの物置に隠れて一晩過ごす様なことするでしょうか?
傍若無人な態度の裏にある苦悩も見えたと思うんだけど…まークズクズ言われるよね(^^;)



さて妄想シリーズ行きますか♪
ここから先は読んでも読まなくても結構です(笑)
冒頭は常耕と毅彦がもみ合う所から始まります。
それで常耕が毅彦を刺してしまうんだけど、そこで白い羽が舞い降ります。
その後暗転から常耕達と毅彦一家が出会う所が始まります。
紆余曲折ありまた常耕と毅彦がもみ合うことになりますが、今度は登紀子が毅彦を刺します。
結末が違うんです!単なるプレイバックじゃないんです!
じゃあ冒頭のシーンは何だったの?ってことになりますよね(^^;)
俺は白い羽が舞い降りた時、一度恵子の翼は広げられたんだと思っています。
いや…何度目かの「結末」だったのかもしれませんね(笑)
そして最後にまた翼は広げられた、その後に繋がるのは…

観た方の感想で「はっきりしない結末」と仰ってる方もいらっしゃいましたが、これが「完全なる結末」ではないとすればそれも納得できます。
このエンドレスループである事を龍騎説と名付けました!
なので辻褄が合わないところは都合良く解釈します、だって龍騎説ですから(笑)



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2018年04月02日

ピウス企画『WHEREABOUTS』

去年ツイッターでイマギさんが次はヤクザものやりますって仰られた時から楽しみにしていました!
そしてキャスト第一弾で前田悟さん、最終発表で鈴木歩己さんときたら行かないワケが無いじゃないですか(笑)

先代の威光だけで存続できているような弱小な組が追い詰められ崩壊してゆく話なのですが…そこはイマギ作品!
登場人物が皆、何かを抱え何かにすがりたいのにでも何かに反発して生きている、そんな人たちを俺はとても愛おしく思います。
幼なじみを傷つけていた事さえ気づかずにいた黒瀬に共感しますし、言いたくもないはずなのに「品行方正でいろ」と言うしかない柳田組長に同情しますし、素直に愛情を表現できずにいる久保親子に感情移入してしまうのです。

というワケで鈴木歩己さんが演じられていたのが久保親子の父親の方♪
すぐ怒鳴る、時には手を上げる事も…でも昔の「昭和の親父」ってあんな感じじゃないのかな?
少なくともウチの親父はあんな感じだったよ(笑)
それまでの嫌な親父像があるから最後の「死ぬなよ」がスゲー泣けるんだよね(TT)

あとは無音で役者の息づかいだけが聞こえる場面が何回かあったけどそこには言葉にならない悲哀や怒りや諦めが見てとれて良かったと思うし、組が崩壊する原因となる謀略を仕掛けた言ってみたらラスボスみたいな人にストーリーテラーをやらせるというのも面白いし…まあ総じて好きな作品でした!

黒瀬が木津の仇を討つために英に復讐しに戻ってくる『WHEREABOUTS2』やってほしいです(笑)



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